旧「目の中の丸太日記」

解説まちがいさがし(2)

メモだけ。山形はこの本がまんま「自由」についての本じゃなくて「意志の自由」と道徳的責任の本だってのをちゃんと理解していないかしれない。解説でも「自由」という言葉はふりまわしているけど「自由意志」という言葉は使っていない。ここには大きな違いが...
音楽

三条ハンソン

5月7日日曜に京都 二条nano でワンマンライブするらしい三条ハンソン のデモ作り。下のようなミニアルバムを作る。 ちょっと前にあげた「三条ハンソンfrom hell」、 唱歌「誕生日」完成バージョン。 フォークソング「手紙」完成版。 せ...
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ミードの表その後はあるかな

そういや、トラックバックされたりして思いだしたのだが、Margaret Mead の Sex & Temperament: In three primitive societies がこの前届いていた。もちろん問題の表は存在しない。さて、調...
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女性器研究本2冊

どうでもいいことだが、キャサリン・ブラクリッジの『ヴァギナ:女性器の文化史』ISBN:4309204538とイェルト・ドレント『ヴァギナの文化史』 ISBN:4878936894を短期間に読む機会があったんだが、ブラックリッジの方はドレント...
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ファイトバックの会とwebプレゼンテーション

を見る機会があったのだが、4月17日の裁判官退席の件、会の主張がよくわからんな。
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On Bullshitその後

『ウンコな議論』 ISBN:4480842705 に品川哲彦先生が書評を書いている。
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まだまだ「ミードの表」

粘着している「ミードの表」問題。村田孝次先生の『教養の心理学』四訂版、培風館、1987を入手。初版1975年、改訂版1979年。村田孝次先生は奈良女の先生だった模様。発達心理学が専門かな。てっきり村田先生は文化人類学者だと思っていたけど。毎...
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アンドレア・ドウォーキン メモ

WikiPediaでAndrea Dworkinの項読んでみたり。 恥ずかしながら、知らない重要な事実がけっこうあった。
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立岩真也先生『自由の平等』その後

立岩先生については、内容的にもけっこう難しい問題がはいっているので、内容について少し真面目に考えてみる必要があると思うようになった。時間がかかりそうだ。とりあえずでは他にこの規則を正当化する理由があるか。考えてみると、実はこの主張は「私の働...
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「マーガレット・ミードの表」問題その後

マーガレット・ミードの名前を使ったニューギニアの3部族についての表問題。Amazon から本が届いた。まず、井上知子・新野三四子・中村桂子・長嶋俊介・志水紀代子『生き方としての女性論』嵯峨野書院、1989 ISBN:4782301375 で...
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立岩真也先生とアイザイア・バーリン

北田先生の立岩先生評立岩真也先生は『自由の平等』(岩波書店、2004) のあとがきですばらしくクールな文章を書いている。幾名かの名があげられ、何冊かの本が引かれてはいるが、わかる人ならすぐ分かるように、これは本を読み勉強して書いた本ではない...
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北田暁大先生の立岩真也先生評

立岩真也先生は『自由の平等』岩波書店2004 ISBN:4000233874 のあとがきですばらしくクールな文章を書いている。幾名かの名があげられ、何冊かの本が引かれてはいるが、わかる人ならすぐ分かるように、これは本を読み勉強して書いた本で...
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伊田広行『はじめて学ぶジェンダー論』の謎

伊田広行『はじめて学ぶジェンダー論』大月書店、2004。ISBN:4272350188この本でもジェンダーは文化だってことの証拠としてp.62でミードの『男性と女性』の研究がひきあいに出されている。で、先日触れた伊藤公雄の『男性学入門』IS...
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伊藤公雄先生の『男性学入門』

ISBN:4878932589。1996年。2005年10月には第10刷。売れてる。p. 164からマーガレット・ミードのニューギニアでの研究があげられていて、ニューギニアのような狭い地域でも集団文化によって男女の性役割がずいぶん違うよ、と...
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加藤秀一の性暴力論

昨日加藤秀一先生の『性現象論―差異とセクシュアリティの社会学』を読んでかなりショックを受けたので、ちとメモを残しておく。ちょっとよく読んでみる。気になった終章の「性/暴力をめぐって」の前に、ポルノを論じているところ(第3章)でも性暴力の話を...
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性=人格論とか

セックスやセクシャリティまわりの社会学や哲学まわりというのはほんとうに難しい。私の頭が悪いからなのだろうが、よくわからない議論が多くて困る。
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『性現象論』

浅野千恵のかなり優れた論文「『性=人格論批判』を批判する」(『現代思想』第26巻11号、1998)を読んでいたら、加藤秀一の『性現象論―差異とセクシュアリティの社会学』にぶつかった。あれ、性暴力について書いてたんだ。でちょっと『性現象論』該...
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二瓶由美子先生のすばらしい研究

二瓶由美子「ポルノグラフィーと性犯罪~暴力的AVが性犯罪に与える影響について」『桜の聖母短期大学紀要』第28号2004 というのも見てみた。
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荒木菜穂さんのすばらしい研究

ポルノと性意識の実証調査というのは実はあんまり数がない。もうちょっと若い世代の研究も見てみた。荒木菜穂「ポルノグラフィ文化におけるホモソーシャルな構造~大学生へのアンケート調査を通して」『鶴山論叢』第5号、2005荒木さんは発表時点で神戸大...
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佐々木輝美先生のすばらしい研究

佐々木輝美「性的メディア接触が大学生の性意識に与える影響に関する研究」『国際基督教大学学報I-A 教育研究』46号2004 という文献を見る機会があった。佐々木輝美先生は国際基督教大学准教授、メディアと暴力の専門家で、テレビでの暴力の問題な...
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荒木菜穂さんその後

でネチネチからんでしまった荒木菜穂さんの「現代フェミニズムスにおける「性の政治」再考:「女性による性的快楽の追求」への多様なまなざし」女性学年報、25巻、2004 という論文を見る機会があった。おそらく若い学生さんなので、特にこの方に粘着し...
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ILLの恐怖

それにしてもあれだ。上の論文はILL (図書館相互利用)で入手したのだが、このILLとBlogは人文・社会学系の大学教員の研究生活を変える有用性だけじゃなくて、人生をまったく変えてしまう破壊力も持ってるんじゃないだろうか。
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山形の解説 (5)

山形浩生訳『ウンコな議論』「キツいシャレだなあ」と思っていったん終りにしようと思ったのだが、なんかへんな感じがする。山形がやろうとした(と私が想定している)ことは、うまくいってるんだろうか?フランクファートの議論では、「嘘」と「ブルシット」...
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山形の解説のまずいところ (3)

いろいろ調べたんだが、けっきょく山形のpp.68-70あたりの解説がどこから来たのかはよくわからん。もうちょっとだけまずいところを指摘しておくと(細かいが)、嘘をつくことはよくないことだと心底信じている人を考えよう。この人はどんな状況にあっ...
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翻訳を学術的業績として認めよう

たいていの大学教員の業績の評価では、翻訳はまったく業績にカウントされない。しかしこれっておかしいんじゃないのかな。わたしがこのごろよく見る社会学関係の本では、引用はたとえばParsons とかって形で行なわれる(上野千鶴子(編)の『脱アイデ...
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山形の解説はどこから来たか

山形浩生訳『ウンコな議論』どうも山形がFrankfurtのどの論文を解説しているのか発見できない。"Freedom of the Will and the Concept of a Person"も、山形が言っているような「自律性」なんてこ...
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独白

はあ。まあ私はこうして一生ブルシットの山とつきあっていくんだな、きっと。勉強になった。それはそれでいいかもしれん。これまでも大量のブルシットに悩まされてきたし、これからも悩んでいくんだろう。このブログの過去の記載を見ても、書いているのはブル...
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山形の解説の気になるところ (4)

あと気になるのがやっぱりpp.71-76あたり。一次的欲求と二次的欲求の区別の話はOKなのだが、そのあとが気になる。最終的にどう生きるべきかを決めるのは何か?それは・・・何かを大事に思うという気持ちだ、とフランクファートは論じる。それを愛と...
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山形の解説のまずいところ (3)

いろいろ調べたんだが、けっきょく山形のpp.68-70あたりの解説がどこから来たのかはよくわからん。もうちょっとだけまずいところを指摘しておくと(細かいが)、嘘をつくことはよくないことだと心底信じている人を考えよう。この人はどんな状況にあっ...
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山形の解説のまずいところ(2)

さて、んじゃ山形の解説が"Freedom of the will~"をもとにしたものなのかな、と読みなおしてみたけど、微妙に違うんだよな。これにも「自律性」とかって概念は出てこない? でもたしかに見覚えのある解釈なんだよな。この解説はどっか...