旧「目の中の丸太日記」

中里見博先生のポルノグラフィ論 (1)

中里見博「ポルノグラフィと法規制:ポルノの性暴力にジェンダー法学はいかに対抗すべきか」、『ジェンダー法・政策研究センター研究年報』第2号、2004と「ポルノ被害と法規制:ポルノグラフィーをめぐる視座転換をめざして」、『ジェンダーと法』、第2...
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なるほど

さらにいろいろ教えてもらう。 シューモン先生の論文はもっと真面目に共感的に読む必要がある。 シューモン先生は臓器移植反対派ではない。2004年の論文ではむしろDead Donor Ruleを考えなおす方向に進んでいるようだ。要チェック。 4...
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シューモン先生の「水頭無能児」論文

アラン・シューモン先生の「水頭無能児」の論文はPDFで手に入るということを教えてもらった。"Consciousness in congenitally decorticate children: developmental vegetati...
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まだまだ小松美彦先生の『脳死・臓器移植の本当の話』(4)

ISBN:4569626157Alan Shewmon先生のもとの論文とかNeurologyに掲載された批判とか入手してみた。シューモン先生の論文は、新聞記事とかまでメタ分析のソースにしていてあやうい。前節のようなシューモンの衝撃的な論文を...
倫理学

Tooley先生からお返事が来たよ

と粘着している「人格を持つって言えるか」問題。トゥーリー先生から非常に親切な長文のお返事が来た。恐縮。とりあえず一番重要な箇所だけ。
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ウィトゲンシュタイン問題

正月は時間があるので、哲学のことを考えたりもした。国内でもウィトゲンシュタイン((ヴィトゲンシュタイン))(前期も後期も)が好きな人ってのは私のような哲学ファン((私は哲学ファンだがウィトゲンシュタインファンではなかった。))のなかでも多い...
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養老先生と毎日新聞はだいじょうぶか

毎日新聞はいろいろやってくれる。今日の16面。宮脇昭先生と養老孟司先生の対談。(養老先生にはまったく興味ないけど、毎日新聞の編集方針や社員教育には俄然興味がある。)全体にひどいが、さすがにこれはどうかという部分。養老さん:大阪教育大付属小学...
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一年の反省

この日記の1年分を読みなおしてみる。まあごちゃごちゃ書いてきたが、勉強になったところもあればならなかったところもあり。全体にネガティブで傲慢でoffensiveだけど、そんなに大きくまちがったことは書いてないしまちがっているところは恥をかい...
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森岡先生のパーソン論批判の残りふたつ。

パーソン論は脳の機能中心の貧弱な人間理解にもとづいている。 なにが自己意識であり理性であるかは「関係性」によってしかわからん。うしろの方から。
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「パーソン論」は保守的か

んで森岡正博先生粘着のつづき。
倫理学

森岡正博先生にまだ粘着

森岡先生に粘着してみるメモ。
倫理学

森岡先生のパーソン論理解

だらだら。
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まだまだ「パーソン論」

もちろんトゥーリー先生からすぐにお手紙が返ってくるはずがないが、昨日寝ながら考えたこと。... one can argue that abortion is not wrong because the human thatis killed...
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トゥーリー論文その後

論文(Michael Tooley, "The Moral Status of Cloning Humans", Hamber and Almeder (eds.) , Human Cloning, Humana Press, 1999)届...
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パーソン論その後

たいへんなことを見逃していた。そもそも、Tooleyの"Abortion and Infanticede"を森岡正博先生が「嬰児は人格を持つか」というタイトルで訳していたのだ!(『バイオエシックスの基礎―欧米の「生命倫理」論』)あんまり有名...
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ハンドルでブログ書くのはたいへんだ

いつも傲慢だが、たまにはちょっと反省してみたりする。そういやちょっと前にid:yamatom さんの を読んでいろいろ考えたのであった。まあ最初は実験のつもりで1年半ほど書いてみたわけだが、匿名でブログ書くのは、実名で書くのと同じ程度にたい...
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「パーソン論」続き

昨日ちょうど弘文堂の『現代倫理学事典』*1が図書館に届いたので、さっそく「パーソン論」をひこうとすると項目がない。(それはそれで見識かもしれん)でもとりあえず「(マイケル・)トゥーリー」の項目はある。「自己意識や理性的能力を一度も持ったこと...
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小松美彦先生の『脳死・臓器移植の本当の話』(3)

ISBN:4569626157あとシンガーの議論やろうかと思ってたけど、根気がつづかん。一箇所だけ。脳の機能が不可逆に停止した人間に関して倫理的に関連のある最も重要な特徴は、その人間が人間という種の一員であるということではなく、その人間には...
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小松美彦先生の『脳死・臓器移植の本当の話』(2)

続き。いわゆる「パーソン論」前からいわゆる「パーソン論」の解釈は非常に気になっているのだが、よい入門・解説書がないんだよな(あとで調査する)。とりあえず小松美彦先生の文章を読みながら落ちいりやすい読み間違いを確認しよう。パーソン論とは、一言...
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小松美彦先生の『脳死・臓器移植の本当の話』(1)

ISBN:4569626157前回書いた『情況』の大庭健先生は、次のようにおっしゃっている。だからすでに生命倫理学の土俵に乗ってしまっている人は、せめて(小松美彦先生の)『脳死・臓器移植の本当の話』(PHP新書)程度だけでいいから、小松さん...
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『情況』を買ってみた。

ちょっと前に大庭健先生の名前を出したばっかりなのだが、おもしろいという評判なので()『情況』11/12月号を買う。(この雑誌はじめて買ったかな)『状況』だと思ってたけけど違うのね。無知はいやだなあ。p.51 の特集扉が「諸論理のポリティクス...
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レスポンシビリティ

英語の「責任」に当たる言葉、responsibilityという言葉は、だれだれに答える、応答する、respond toという動詞表現に関係していて、要するに応答できるということですね。他者からの呼びかけ、あるいは訴え、アピールがあったときに...
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かっこいい文章

檜垣立哉『生と権力の哲学 (ちくま新書)』。まずフーコーの仕事を、フランス現代哲学の流れのなかに位置づけてみよう。そのためには、何よりもまず、フランスにおけるエピステモロジー(科学認識論)の系譜について押さえなければならない。エピステモロジ...
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さらに追記(7/21)

なんで「アファーマティブ・アクション」「ポジティブ・アクション」は優遇措置を含むと思いこんでいたのだろうとちょっと考え、ふと大沢真理先生の『男女共同参画社会をつくる (NHKブックス)』を読み直してみる。(勉強不足でこれ以外にこの手の話題を...
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田中重人先生につっこまれてしまった

「ポジティブアクション」についていいかげんなことを書いた( )のについて、田中重人先生 からつっこまれてしまった(というか、つっこんでいただいた。ありがとうございます)。非常に勉強になる。関心ある人は必読。いろいろ指導してもらっているので、...
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後藤浩子先生のファンキーな引用法

でコメント書いた後藤浩子『“フェミニン”の哲学』。ケラーの本が届いたので読みなおしているかな・・・と。その前に。・・・ヒュームもまた、同様な問題に直面し、次のように言及している。男性と女性は幼い者の教育のためには、〔力を〕合一しなければなら...
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「哲学の劇場」コンビのヒュームの法則理解

『バックラッシュ! なぜジェンダーフリーは叩かれたのか? 』はもう読む気がなかったのだが、ぱらっと手にとって気になって放っておけなくなった部分がある。ヒュームの法則とは、「~である」から「~べきである」を導くことはできないという主張のことだ...
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macskaさんのアファーマティブアクションの解説

。この件あんまり勉強してないのでただのメモ。このブログではネット上の情報について書くことはなかったのだが、不十分かと問われれば不十分だと思うのでメモだけは残しておくです。米国の現状や判例に興味あるひとは 、もっと哲学的な側面の方に興味がある...
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『バックラッシュ! なぜジェンダーフリーは叩かれたのか?』

楽しみにしていた『バックラッシュ! なぜジェンダーフリーは叩かれたのか?』。期待してたけどもうひとつだった。半分以上がなんというか大きなヨタ話で占められていて、実質的な議論らしい議論をしていると思われる論文はほんの数本(山口論文と瀬口論文)...
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小谷野先生の『なぜ悪人を殺してはいけないのか―反時代的考察』

小谷野敦先生は私が敬愛する人の一人。おもしろいことを色々書いていらっしゃる。共感するところも多い。一回は御著書についてなんか書いてみてかった。死刑の問題については最近興味があるので読んでみよう。それは対偶ではないですよ。・・・これを、当為命...