倫理学

ファインバーグは重要だった (1)

12月に学会でワークショップだかシンポだかをやろうっていう話に誘われて、またパーソン論や道徳的地位の問題を漁っているわけです。今回はそれなりに徹底的にやってここらへんのに自分のなかでケリをつけておきたい。
セックスの哲学

牟田先生の「セックスはすでにつねにジェンダーである—「男女平等」の罠」

また毎度毎度の牟田先生でもうしわけない。堀あきこ先生が「わかりやすい」ってほめてたので「わかりやすいなら読もう」ってな感じで(昔読んだのを)読みなおしたけどわからない。私あたまわるすぎ。
倫理学

檜垣立哉先生の『食べることの哲学』第5章「食べてよいもの/食べてはならないもの」

檜垣立哉『食べることの哲学』第5章「食べてよいもの/食べてはならないもの」
セックスの哲学

ルソー先生、あなたの弟子たちが性犯罪に手を染めています(『恋愛工学の教科書』)

以前、ルソーの『エミール』に見られる性暴力の危険性について書いたのですが、あれから250年近くたってもルソー先生と同じ連中はいるわけです。
教員生活

ポモドーロテクニックは5分でいい

教員にとって採点や添削はひじょうに負担でつらいものです。私もものすごく苦手。でもやらないわけにもいかないしねえ。どんどん先送りしてしまって精神衛生にものすごく悪いのでなんとかしなきゃならんのですが、まあ基本は「小分けにする」しかないですね。
倫理学

ブックガイド:幸福の心理学/ポジティブ心理学まわり

授業用。学生様向け。
教員生活

世界は変えることができる

んで、まあ問題を発見しただけではやはりだめだし、学生様には世界は変えられると信じて欲しい。そのためには私自身が信じないとだめだ。かげで文句いったり、個人を攻撃するだけは世界はよくならん。問題を発見するだけでなく、どうすれば解決するか考えて、...
教員生活

悪いデザインは人を苦しめます

(「Togetterで炎上しそうになってしまった……」のつづき)んで、どういう問題があったか、ブログでは書いておきますかね。
教員生活

日常雑記:Togetterで炎上しそうになってしまった……

去年9月に大学の新図書館が開館してわーいっていって使いはじめたのですが、なんか使いづらくて困ってたのです。建物自体はおしゃれなんだけど、本の配置なんかが機能的じゃない。「あれをこうしてください」とかいろいろ口頭でお願いしてたんですが、なかな...
音楽

『トゥーランドット』のラストはあれで正しいか?

プッチーニの『トゥーランドット』っていう未完の名作(半名作)オペラがあるんですが(作曲家の死後他の人が補筆して上演されている)、あれって見るたびになんか変な気分になるんですわ。あらすじはwikipediaで十分ですよね。こんなかんじ。第二幕...
セックスの哲学

バトラー様と事実/規範の峻別

前のエントリで『LGBTを読み解く』に言及したのに、このブログでは私がなにを問題にしているか書いてなかった。ずっと前に書いてそのままになってたやつをサルベージ。
セックスの哲学

ポストモダンの害悪

最近ちょっとtwitterでポストモダンに関する議論があって、まあいつもどおりのよくわからない話をする人がいるってくらいなんですが、そのなかで、「ポストモダン思想がなにか自然科学に実害を与えたのか」みたいな発言がありました。たしかに自然科学...
お説教

「送られてきたファイルが読めません」「ページが見れません」は一工夫したい

ときどき学生様から、LINEやメールで送ったファイルやURLを開くことができない、のような連絡をもらうことがあります。
音楽

Spotify楽しいですね

2、3ヶ月前から音楽配信サービスをAppleからSpotifyに乗りかえたんですが、Spotify楽しいですね。いまごろって話になっちゃいますが。すばらしい精度で知らない曲を紹介してくれる。Spotifyの公式のも、知らない他人のプレイリス...
倫理学

盛永審一郎先生の『人受精胚と人間の尊厳』

そういや、ちょっと前に敬愛する盛永審一郎先生の『人受精胚と人間の尊厳』の評をわりあてられて、いろいろ文句つけたくなり、やっぱりパーソン論ちゃんとやらないとなあ、みたいなことを考えたりしたのでした。今年はそれの年になりそう。私途中で投げ出しち...
音楽

椎名林檎先生の「NIPPON」は軍国歌か

なんか若いバンドが軍国歌を作ったとかで話題になってて、聞いてはみたものの別に思うところもなく。ひねってくれないとおもしろくないですよね。事情は知らなかったんだけど、「あれ、これサッカーのワールドカップ用かな?」とか気づいて(実はそれのB面ら...
教員生活

授業袋

興味があって借金玉先生という方の『発達障害の僕が「食える人」に変わった すごい仕事術』って本読んだのですが、「(工夫してなんとか)やっていきましょう」の精神はとてもよかったですね。やっていってほしい。わたしもますますやっていきたいです。
教員生活

ゼミの書記係をしてもらってWordPressに載せる

ここと同じWordpressで学生用専用サイトを作って、そこでゼミの記録やゼミ生のブログを買いてもらうってのを試しています。最近短期〜中期的な記憶がだめになってて、授業でなにしたか記録してないとだめなわけですが、それを学生様にやってもらおう...
お説教

授業のお約束2018年度版

授業、特に講義のお約束です。2018年版。江口のお願いなので、他の先生の授業はその担当の先生に合わせてください。
セックスの哲学

牟田先生たちの科研費報告書を読もう (7) おしまい

んでこのシリーズ、実は最初は牟田先生の論文が、われわれの日常的な事実と乖離してるんじゃないか、そしてその規範的主張が勝手なものじゃないか、って書こうとしてたんですよ。実はマッキノンやギデンズのあんまりよくない引用方法を発見してしまったらもう...
セックスの哲学

牟田先生たちの科研費報告書を読もう (6) 雑感

しかし誤解のないように書いておくと、私この科研費報告書自体は(そして牟田先生の論文も)高く評価しているわけです。この手のセックスにまつわるいろんな問題っていうのは実は国内ではちゃんと議論されてないので、いろんな立場の意見が検討されるべきで、...
セックスの哲学

牟田先生たちの科研費報告書を読もう (5)

もう一つあげましょう。牟田先生は、「ギデンズが論じるように、法的な平等が保障されジェンダー平等への道が見えつつあるからこそ、性暴力やジェンダー暴力がいっそう生み出されているとすれば」と言います。この文章に対する注はギデンズは、「男性の性暴力...
セックスの哲学

牟田先生たちの科研費報告書を読もう (4)

上野千鶴子先生が「嘘はつかないけど不利になることは隠す」とか発言しているのが発見されて、ツイッターの学者研究者界隈に動揺が広がってるようですが、まあそういう感じありますよね。特にフェミニズム/ジェンダー論まわりでは目につく。というか、昔から...
セックスの哲学

牟田先生たちの科研費報告書を読もう(3)

牟田先生のセックス平等の話をするまえに、もうすこしだけ他の論文に簡単なコメント。元橋利恵先生の「新自由主義セクシュアリティと若手フェミニストたちの抵抗」は、二つの話題があって、「女性は自分の性器の呼び名がない」みたいな話と、「最近は女性が競...
セックスの哲学

「性的モノ化再訪」レジュメ

そういや、この前研究会で発表したレジュメおいときます。まあこんなこと考えてる。いつものようにあわてて書いたからあちこちよれていて、余計なこと書いてたり、わかりにくかったりしてだめなんですが、今年中にまともな論文にできるようにしたいとは思って...
セックスの哲学

牟田先生たちの科研費報告書を読もう(2)

牟田先生の論文のセックスの平等まわりの議論はいろいろおもしろくて、学問として議論したいところがあるのですが、その前にもうひとつどうしても問題を指摘しておきたい論文があります。古久保さくら先生の「運動と研究の架橋:世代の架橋としての教育の可能...
セックスの哲学

牟田先生たちの科研費報告書を読もう(1)

フェミニストの牟田和恵先生たちの科研費研究の使途がおかしいのではないか、みたいな難癖みないなのが話題になって、それに反応してか先生たちのグループが成果の電子書籍を公開してくれたので、ちょっと読んでみました。公開えらい。
セックスの哲学

「飲み物を飲んだら急に眠くなって、気が付いたらセックスの最中だった!」はおかしいか

なんか、内閣府男女共同参画局関係の広報が炎上していたようです。
教員生活

2017年度江口ゼミNewsLetter

江口ゼミ卒業生の皆様、お久しぶりです。京都女子大学現代社会学部の江口です。(昨年3月は入院してしまっていたので、ニュュースレターは2年ぶりになります。)
教員生活

レポートのホチキス問題その後

大学教員なら、レポートホチキス問題、というのに悩まされているはずです。複数枚のレポートをホチキス(ステープラー)で留めないで、端っこを折って提出してくるとか、変なクリップでとめてくるとか、紙に穴を開けるタイプの針なしステープラーで留めたつも...