ファインバーグは重要だった (3)

前のエントリなんですが、ちょっと解説しておきます。 「パーソン論は新生児や障害者殺してもかまわんとする邪悪な思想だ」みたいな批判があるわけですわ。ちょっと古いけど、さっき見てた菅野盾樹先生の「胎児の道徳的身分について」( … 続きを読む ファインバーグは重要だった (3)

ファインバーグは重要だった (2)

ファインバーグ先生が「新生児殺しを否認する理由」はちゃんと書いてありました。その部分を訳出。 (前略) 正常の新生児の殺害 現実所有基準説の提唱者たちは、この反論に対する答をもっている。彼らの信じるところでは、道徳的な意 … 続きを読む ファインバーグは重要だった (2)

ファインバーグは重要だった (1)

12月に学会でワークショップだかシンポだかをやろうっていう話に誘われて、またパーソン論や道徳的地位の問題を漁っているわけです。今回はそれなりに徹底的にやってここらへんのに自分のなかでケリをつけておきたい。 たいして新しい … 続きを読む ファインバーグは重要だった (1)

檜垣立哉先生の『食べることの哲学』第5章「食べてよいもの/食べてはならないもの」

檜垣立哉『食べることの哲学』第5章「食べてよいもの/食べてはならないもの」 檜垣立哉先生の『食べることの哲学』を図書館でふと手にとって、クジラ問題のところだけ読んでみたらいろいろ問題を感じたので、いつものように引用とメモ … 続きを読む 檜垣立哉先生の『食べることの哲学』第5章「食べてよいもの/食べてはならないもの」

盛永審一郎先生の『人受精胚と人間の尊厳』

そういや、ちょっと前に敬愛する盛永審一郎先生の『人受精胚と人間の尊厳』の評をわりあてられて、いろいろ文句つけたくなり、やっぱりパーソン論ちゃんとやらないとなあ、みたいなことを考えたりしたのでした。今年はそれの年になりそう … 続きを読む 盛永審一郎先生の『人受精胚と人間の尊厳』

高橋昌一郎先生の「胎児はいつから人間か」の議論

なんか高橋昌一郎先生のへんな文章を見たので指摘だけ。 助手 そもそも胎児は、どの時点から「人間」とみなされるのでしょうか? 教授 「母体保護法」では、母親の身体的あるいは経済的理由などにより、妊娠二十二週未満の胎児の人工 … 続きを読む 高橋昌一郎先生の「胎児はいつから人間か」の議論

妊娠中絶の(道徳的)正当化

日本医学哲学・倫理学会『医学哲学 医学倫理』第31号、2013、pp. 59-60 の草稿。   京都女子大学 江口聡(哲学・倫理)「妊娠中絶の(道徳的)正当化」 従来の哲学・倫理学の世界において、中絶の道徳性 … 続きを読む 妊娠中絶の(道徳的)正当化

「関係性」の議論にも苦しんでいます

「進捗だめです」のかわりに。あれは飽きてしまった。 ドゥルシラ・コーネル先生の議論にも困ってるんですが、国内にたくさんいる「関係性」の人々にも困ってるですよね。「女性と胎児の関係性が大事なのだから、女性の決定を尊重しなけ … 続きを読む 「関係性」の議論にも苦しんでいます

ドゥルシラ・コーネル先生を援用した議論に苦しんでいます

ドゥルシラ・コーネル先生というフェミニスト法学者の有名な先生がいて、国内でも中絶とかの議論を援用する人々がけっこういます。山根純佳先生の『産む産まないは女の権利か』、小林直三先生の『中絶権の憲法哲学的研究』あたりが代表的 … 続きを読む ドゥルシラ・コーネル先生を援用した議論に苦しんでいます