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ゼミも分割して統治する

いや統治じゃなかった。

少人数なら学生様にショートスピーチしてもらう」でも書いたように、ゼミでは最初に30秒とか1分とかのスピーチしてもらうのやってますが、1,2回生で15人ぐらいいると、それだけでも学生様にとってはけっこうな負担みたいですね。やってりゃ慣れるんですが、最初は抵抗あるっぽい。

この春先に試してみているのは、スピーチのネタ(たとえば「自分の長所をアピールしてください」)を提示したあとに、そのネタについてなにを話すか、どういうエピソードを出すか、ってのを、3〜4人で相談してください、時間残ってれば時間測って練習してフィードバックをもらってください、のような形です。

15人の前で話すっていうのは学生様にとっては少人数ではないんですわ。よく考えると、大学教員だって20人とかを越えるとかしこまった話し方になって何を言ってるかものすごくわかりにくくなる人がいますよね。学生様も、3,4人ぐらいだったらOK。

「長所をアピール」では特に、「長所っていうのはいろいろあるよ、まず長所を表す言葉のリストとかを紹介します」とかって話をしてから、「自分にあてはまるの2、3個見つけて、それに対応するエピソードをかんがえてみてください」「それを3人組でそれぞれ相談してみて、うまくはまってるやつをえらんでもらってちょ」みたいな感じ。

10分ぐらいあればだいじょぶそう。それで3人ぐらいで一回練習してもらってから、んじゃ15人の前でやりましょう、だとかなり抵抗が少なくなるみたいです。よく「アクティブラーニング」の本に出てくるアイスブレークのゲーム・作業のかわりにもなる。

「長所」に関して昔書いたエントリは下。まあ同じことばっかり書いてる。就活でやらなきゃならんし、まあ自分の長所を理解しておくってのは自尊心にとっても大事なのでね。


少人数ゼミの最初は例年通り

今年も始まってしまいました。実は事情によって1週間ほど遅れてなんだけど。補講どうすっかな。まああとで。前期はちょっと苦手な1回生基礎演習がないのがうれしい。

少人数ゼミ(2,3回生)は例年通りの感じでスタート。例年どおりっていうのは、学生様に「話し方」「聞き方」「プレゼンの仕方」みたいな本を貸し出して、3〜4枚のスライドをつくってもらい、それを使って「聞き方」「話し方」「第一印象」「プレゼン」などについてのハウツーを説明してもらうっていう感じ。

私自身が(特に)少人数のときの聴衆の態度みたいのに過剰に敏感で、「もうちょっと態度よくしてくれないと話しにくいなあ」みたいなことがあるので、とりあえず「聞いてますよ」みたいな態度をと形だけでもとるにはどうするか、っていうのを最初にチェックしておきたいわけです。あと自分でプレゼンする側になってみると、学生様たち自身もどういう態度をとってもらうと楽かっていうのがわかるし。

一人3分ていう割り当てなので、まあたいしたことはできないけど、別々の本からほんの一部分適当なところを紹介しただけでも、「この手の本は、まあみんなだいたい同じことが書いてあるのだな」みたいなのも理解してもらえるし。

本はまあなんでもいいんだけどね。『論理的に話す技術』『聞く力 話す力がたちまち身につく40の技術』『話し方超整理法』『論理的にプレゼンする技術』とかまあ、ほかにも大量にある。まあそういうハウツー本という世界というのもあるのだ、ということも知ってもらえる。

もうちょっとアイスブレーク的ゲームみたいなのから入ろうかとも思ったんだけど、あんまりうまいのを見つけてないです。正直、アイスブレークらしいアイスブレークは私には抵抗があってはなんかむずかしいわね。まあぼちぼち。

実際、2回生ぐらいだと、まだどういう態度で人の話を聞いたらいいのかっていうがよくわかってないので、そこらへんがポイントですかね。3回生はもっといろいろ勉強させたいんだけど、2回生ぐらいはそういうしつけみたいなのにけっこう時間使ってしまいます。


質問・コメントする

質問・コメントする

ゼミや少人数の授業で、「質問・コメントはありませんか」というときになにも発言できないってのは悲しいことです。

誰かの話を聞いてなにも尋ねたりコメントしたりすることがないってのは、けっきょく、「私はあなたに興味ありません」「聞いてませんでした」「どうでもいいことです」という否定的な態度を表明することにもなります。

「あなたの発表を聞きました」「あなたの考え方に興味があります」という態度を示すことにもなります。なんか口出しできるようになりましょう。

とにかく三つの質問ができるようになればよい。チェックして質問するのは、まず次の3点です。

  1. 使っている言葉の意味ははっきりしているか?曖昧ではないか?分からない言葉は説明してもらえ。
  2. 主張に具体性があるか?具体例を提出しているか?それは適切か?
  3. 発表者は独断的ではないか?証拠はあるか?その証拠はどこで手に入れたのか?根拠は提出されているか?

詳しくは野矢茂樹先生の『論理トレーニング』(産業図書、2006)の第10章「批判への視点」の10.1「質問への視点」を読んでください。

何も言うことがないときに便利な表現

なにも質問や意見が思いつかないときがあるかもしれません。そういうときは決まり文句を使いましょう。

  • 「おもしろかったです。〜についてもう少し詳しく話してもらえませんか?」
  • 「〜という人は〜と言ってました(書いてました)が、それについてはどう思いますか?」
  • 「結論としてはどういうことになるんでしょう?」

グループでの話し方

1、2回生ぐらいの学生さんを見ていて、少人数でのお話が苦手というか、「ルール」みたいなのがわかってない人がいると思います。先日オープンキャンパスで女子高校生の方々とお話しして、これって若い女性によくあることなんだと思い至ったので、ちょっと書いておきます。

若い女性は友達といっしょにいることが多いわけですが、その友達関係を公の場所までもってきてしまうクセがあるんですね。たとえば2対2ぐらいでお話しましょう、とか、10人ぐらいのゼミやグループでディスカッションしましょう、というときに、何を聞かれても、何を話すにしても横にいる友達とこそこそ相談してから何か言う、みたいな癖がある。これは私は非常に苦手ですね。

オープンキャンパスのときも、私と学生ボランティア、高校生2人とお話することが何度かあったのですが、なにを話すにしても「ひそひそ」「ひそひそ」「ひそひそ」「えーっと、んじゃ」みたいな話になってつらかったです。その「ひそひそ」やってる間、こっちは待ってなきゃならんわけですからね。聞えるように話をしてくれればこっちも参加できる。

グループで話をしているときにそれをやられると、グループがさらに小さなグループに割れちゃって、全体の話ができなくなってしまいます。他の人から見て、一部の友達だけがコソコソ話をしてみるのを見るのは気分が悪いものです。自信がなさそうにも見えるし。「なに自分たちだけで話をしているの?」「一人で決めらんないの?」って感じですわね。これはよくない。

まあグループの中にさらに小グループを持ちこまない、っていうのはグループで話をするときの基本なのです。でないと集まっている意味がないわけだし。

対策としては、まず友達とは離れて座ることですね。対面に座るのがよい。んでなんかあったら、対面のその友達に大きな声で話しかけるのです。まわりの人も何を話しているのか聞くことができるので安心。

隣の人に話しかける場合も、わざわざ大きめの声でみんなに聞こえるように話すのが大人のルールなんですわ。

とにかく「ヒソヒソ話をするのを他人に察知されない」というのは非常に大事なことです。人間ってのはヒソヒソ話に敏感なものなのです。だいたい大声でみんなに聞こえるように話せないことってのは悪口とかそういうことですからね。そういうのを嫌うように人間はできているのです。

まあ実はこの問題はけっこう根が深くて、こそこそやっちゃう人々はおそらく「こんなこと聞いてもいいんだろうか」「話を聞きのがしてしまった。なんて言ったんだろう?でももう一回話してなんて要求するのは失礼だ」「私の意見なんか価値がない」とかそういう謙虚な気持ちからそうなってしまうんですよね。おそらく。

でも少人数でお話をしているときはそういう遠慮はする必要がないのです。グループはあなたの話を聞く準備があるし、そもそもあなたはそのグループの立派な一員なのです。自信もってなんでも大きな声ではっきり話してください。

ちなみにこの方法は仲良しでグループを制圧したいときにも重要です。仲良しとはあえて対面とか斜め向いに座り、その二人でわいわい話せばグループを完全に制圧できます。三人でばらばらに座れば完璧ですね。そういう場合も隣どうしで話をするのは効率が悪いんよね。

就活のグループディスカッションのときなども、一番デキそうな人を早めに見つけてあらかじめちょっと話をして仲良くなった上で、ちょっと対面に近い角度(真正面は避けた方がいい)に座りましょう。そして二人でがんがんディスカッションして制圧してしまうのです。


質問の仕方 (1)

質問・コメントする

ゼミや少人数の授業で、「質問・コメントはありませんか」というときになにも発言できないってのは悲しいことです。

誰かの話を聞いてなにも尋ねたりコメントしたりすることがないってのは、けっきょく、「私はあなたに興味ありません」「聞いてませんでした」「どうでもいいことです」という否定的な態度を表明することにもなります。

「あなたの発表を聞きました」「あなたの考え方に興味があります」という態度を示すことにもなります。なんか口出しできるようになりましょう。

とにかく三つの質問ができるようになればよい。チェックして質問するのは、まず次の3点です。

  1. 使っている言葉の意味ははっきりしているか?曖昧ではないか?分からない言葉は説明してもらおう。
  2. 主張に具体性があるか?具体例を提出しているか?それは適切か?
  3. 発表者は独断的ではないか?証拠はあるか?その証拠はどこで手に入れたのか?根拠は提出されているか?

詳しくは野矢茂樹先生の『論理トレーニング』(産業図書、2006)の第10章「批判への視点」の10.1「質問への視点」を読んでください。

何も言うことがないときに便利な表現

なにも質問や意見が思いつかないときがあるかもしれません。そういうときは決まり文句を使いましょう。

  • 「おもしろかったです。〜についてもう少し詳しく話してもらえませんか?」
  • 「〜という人は〜と言ってました(書いてました)が、それについてはどう思いますか?」
  • 「結論としてはどういうことになるんでしょう?」

→ 質問の仕方 (2)