セックスの哲学 デートレイプ魔としてのジャンジャック・ルソー ルソーには「先生」つけたくない、みたいなこと書いてしまいましたが、いけませんね。ルソー先生の言うこともちゃんと聞かねば。しかしこの人やばい。やばすぎる。まあ実生活でもかなり危険な人でしたが、書くものもやばい。私はこの先生の書くもの、なにを読... 2014.07.31 セックスの哲学
セックスの哲学 カント先生とセックス (6) 結婚が唯一の道徳的なセックスの条件です セフレもカジュアルセックスも売買春もオナニーもだめ。ではどうしたらいいですか? 結婚だけが唯一の道です。 2014.07.31 セックスの哲学
セックスの哲学 カント先生とセックス (5) オナニーも禁止です カント先生によれば、売買春やセフレがだめなだけではありません。オナニーもいかんです。いいですか、オナニーもいけません。 性的傾向性(性欲)の濫用が「情欲の罪」です。んで、売買春とか姦通とかは「自然にしたがった」罪で理性に反しているのですが、... 2014.07.30 セックスの哲学
セックスの哲学 カント先生とセックス (4) 恋人関係でもセックスしてはいけません 前エントリで「利害関心にもとづいて」と訳されているのは主に金銭的利益とかを考えてって、ことです。まあ「売買春はいかんです」というカント先生のご意見に「我が意を得たり」みたいな人は少なくないかもしれませんが、カント先生が偉いのは、売買春だけじ... 2014.07.30 セックスの哲学
セックスの哲学 カント先生とセックス (3) 自分の体であっても勝手に使ってはいけません まあ性欲はそういうわけでいろいろおそろしい。だいたい、いろんな犯罪とかもセックスからんでることが多いですしね。性欲は非常に強い欲望なので、道徳とバッティングすることがありえる、っていうより、他人の人間性を無視してモノに貶めるものだっていうん... 2014.07.29 セックスの哲学
セックスの哲学 カント先生とセックス (2) 性欲は直接に他人の身体を味わおうとする欲望 カントのセックスについての話は、『人間学』、『コリンズ道徳哲学』(死後出版。カント先生の講義ノートをまとめたもの)、『美と崇高の感情性に関する考察』、『人倫の形而上学』、『人類の歴史の憶測的起源』あたりにばらまかれてます。けっこういろんなこ... 2014.07.29 セックスの哲学
セックスの哲学 カント先生とセックス (1) いちおう「人間性の定式」の確認 哲学者・倫理学者といえばカント先生。しかしそのカント先生を専門的に勉強していた人が犯罪で逮捕されたというので話題になっているようです。まあ正直なところまったく同世代なのでいろいろ考えちゃいます。 2014.07.28 セックスの哲学
研究生活 進捗どうですか (11) 進捗だめでした。いろいろ反省しつつ、東京にいったついでに帰省したりして。ずいぶん長い間帰ってない親不孝を反省したり、街を歩いてあまりにも滅んだ昭和のままで暗い気分になったりいろいろ苦しみました。郷里は人口統計とか見ても超高齢社会になっていて... 2014.07.27 研究生活
研究生活 進捗どうですか (10) 進捗すごくだめです。若手フォーラムで発表だったんですが、いろんな意味でだめで深く反省しています。どう反省しているかというのはまあここにはあんまり書きたくないので秘密です。まあ当然のことがらできないことはやっちゃだめだし、やるにしてももっとち... 2014.07.20 研究生活
セックスの哲学 酒飲みセックス問題 (11) 同意というのはプロセスだ 前のエントリで書いたように、ワートハイマー先生のは私にはちょっと不安があっていろいろ考えるところです。 ところで、(8) 「セックスする気があるとき女性は酔っ払うか」で紹介したDavis & Loftus先生たちの論文の後半は法政策に対する... 2014.07.11 セックスの哲学
セックスの哲学 酒飲みセックス問題 (10) 同意の文脈・文化 未成年女子に酒飲ませて公然わいせつした警官が女子から損害賠償訴訟起こされたようですね。このシリーズ、そういう実際の話のことは考えていますが、実際の事件についてなんか言おうというつもりはないです。 えーと、話は酔っ払った行為にも責任がないとは... 2014.07.10 セックスの哲学
セックスの哲学 酒飲みセックス問題 (9) 同意したことに責任があっても同意は有効じゃないかもしれない まあというわけで、酒を飲んで酔っ払ったからといって、行動の責任がなくなるわけではないような感じです。(場合によっては)同意したことや酔っ払ったことは非難に値するという意味で「責任がある」ということになりそうです。 しかし、んじゃ酔っ払ってし... 2014.07.07 セックスの哲学
セックスの哲学 酒飲みセックス問題 (8) セックスする気があるとき女性は酔っ払うか Deborah Davis先生とElizabeth Loftus先生の共著で、"What's good for the goose cooks the gander: Inconsistencies between the law and ... 2014.07.03 セックスの哲学
セックスの哲学 アリストテレス先生とともに「有益なおつきあい」について考えよう まあ「有益な関係」みたいなのっていうのはどうなんですかね。世代的なものかもしれませんが、私なんかだと、そういう損得感情が入っているのは恋愛ではないのではないか、みたいなことをすぐに考えてしまうわけですが、女子はわりとプラグマチックに男性をス... 2014.07.03 セックスの哲学
セックスの哲学 プラトン先生の『パイドロス』からオヤジらしい口説き方を学ぼう 最近「倍以上男子」という言葉を流行らせようとしている雰囲気があるようですね ((2017年だと「パパ活」か。)) 。私はこういうのはなんかバブル時期のことを思いだしてあれなんですが、まあそういうのもあるでしょうなあ。 まあ流行らないと思いま... 2014.07.03 セックスの哲学
セックスの哲学 酒飲みセックス問題 (7) 酔っ払い行為の責任続き 酔っ払っての行為の責任というのはけっこう難しいんですよね。こういうのは責任とかにまつわる「自由意志」とかコントロール(制御)とかの複雑な哲学的議論を必要としている。 前のエントリではHurd先生の「酔っ払ってても必ずしも善悪の区別がつかなく... 2014.06.30 セックスの哲学
セックスの哲学 酒飲みセックス問題 (6) 酔っ払い行為の責任 まず、「我々は酔っ払ってしたことについて責任があるか」というのがけっこう難しい。 まあこういう形で問いを作ることに問題があるかもしない。だって、たいていの人は「責任がある」っていうのがどういうことかはっきりとした考えをもってないからです。「... 2014.06.27 セックスの哲学
セックスの哲学 酒飲みセックス問題 (5) エロス、ルダス、そして誘惑 ちょっと戻ってさらにだらだらと横道にそれると、まあ相手の欲望を引き起こし抑制を解除する、っていうのはこれはもう恋愛とかの一番重要な局面ですわね。そりゃ世間の正しい人びとっていうのは「恋愛やセックスというのは、長い時間をかけてお互いをよく知り... 2014.06.26 セックスの哲学
セックスの哲学 酒飲みセックス問題 (4) 薬物の影響そのものは問題ではないかも セックスにおける同意が問題になるのは恋愛とかセックスとかそういうのには医療行為とか商売上の契約とかとはまったく違う面があるからですね。 お医者が患者を手術したくてしょうがない、みたいなことはないわけです。「手術させろー、シリツシリツ」みたい... 2014.06.26 セックスの哲学
セックスの哲学 酒飲みセックス問題 (3) 「インフォームドコンセント」で考えると 医療におけるインフォームドコンセントだと、おおまかに(1) 同意能力、(2) 十分な情報、(3) 自発性・自律、の三つのポイントが有効な同意のために重要だってされてます。(1)同意能力はちゃんと判断して責任を負う能力があるってことですね。ま... 2014.06.26 セックスの哲学
セックスの哲学 酒飲みセックス問題 (2) 有効な同意ってなんだろう 酒飲みセックス問題がおもしろいのは、あれですわ。フェミニストの皆さんの正しい活動のおかげで、女性のノーがノーを意味する、いやだっていったらいやだし、それを無視してセックスしたりするのは不道徳なのはもちろん犯罪だってことがまあ一般的になってよ... 2014.06.25 セックスの哲学
セックスの哲学 酒飲みセックス問題 (1) 酔っ払ってセックスするのは許されるか なんか(女子)大学生が酒飲んで街中で大量に倒れたりして話題になってますね。アルコール濫用はやめましょう。 まあ一部のサークルとかではほんとにお酒を使ってやばいことをしているようで、なんというか命の心配もあるし各種の性的暴行なんかも行なわれた... 2014.06.23 セックスの哲学
研究生活 進捗どうですか (6) 進捗だめです。 いや、この1週間はぜんぜんだめでした。なにも進みません。どうも発表とかそういうの終るとなにも手につかなくなって無駄なことをして1週間ぐらいあっというまに過ぎちゃう。深酒とかも2回ぐらいしてしまった。ひどく反省してます。こう、... 2014.06.22 研究生活
音楽 ダイアナロスのAin’t No Mountain High Enough 前に1回Ain't No Mountain High Enoughという名曲について書いた気がします。好きなんす。「困ったら呼んでね、どんな山でも越えていくわ」。名曲すぎる。 2014.05.28 音楽
研究生活 進捗どうですか (4) 進捗だめです。食中毒になった話は前回書きましたが、そのあともしばらく苦しんでました。私はとにかくちょっとでも体に気になるところがあると元気がなくなってなにもできなくなっちゃうんですよね。ヒポコンデリー体質というかなんというか。やっと全快とい... 2014.05.26 研究生活
倫理学 死の悪さに関する剥奪説とマクマハンの時間相対的利益説 殺人の悪さや死の悪さの理由を説明する方法の一つは、「剥奪説」と呼ばれる立場です。この立場では、殺人の被害者になることや、死ぬことは、それによって価値のある未来を失なうことになるので当人にとって悪い出来事である、ということになります。私は最低... 2014.05.24 倫理学