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書き殴り


2007/01/01 (月)

新年。今年の目標も生き残るだけ。

朝酒飲んでみる。ズボン下も着用。

まずemacsをビルドするところから。・・・でも馬鹿らしいから今年は CarbonEmacsパッケージを使うことにしよう。なんで自分でビルドしてるんだったかなあ?なんか理由があったような気がするが。→ あ、~/.emacs 修正するのが面倒だからだった。余計なことをしてはいかん。採用取りやめ。

毎日新聞、第一面〜三面で2ちゃんねるを攻撃? 「匿名 群がる悪意」ってあおりはどうかなあ。興味深いところ。せいぜい「敵意」じゃないのかな。特にいわゆる「死ぬ死ぬ詐欺」騒ぎあたりに毎日は疑問を感じているらしい。ひろゆきはあいかわらず堂々としている。2ちゃんねるは読む能力を要求するところがアレなんだよな。

ちゃんと読めば、袋叩きしているように見える障害関係や差別関係でも、ノイズにまじってまともではっとさせられるような文章があるんだけどね。そして参加者もそれを意識してちょっとは知識を増やしているのがわかる。そういうインフォは必ずまとめサイトにあげられるし。もちろんノイズはノイズなんだが。

祭りや叩きに共通するのはなんらかの欺瞞に対する嫌悪感で、いつの時代も若者に共通するなにかなんだろうと思っている。まあ自分の欺瞞を自覚するのは非常に難しいが、他人の欺瞞は指摘しやすいし、欺瞞を暴くのは楽しい。新左翼とかも共通だったもの。と思いきや、さくらちゃん事件バッシングの本山「がんだるふ」は58才。うーん、そのまんま全共闘世代か。でも名前知らなかった。 http://www18.atwiki.jp/sinusinu/ の管理者かなあ?→ どうも違う模様。mixiの方で活動していたようだ。んじゃ毎日の記事はおかしいじゃんね。

→ やっぱり午後にはプチ祭になってる。ブログも併設らしいのでどう捌くか 毎日ネット社会取材班の腕の見せどころだ。→ 「がんだるふ」氏が全面対決のかまえに進展。 しばらく目を離せないな。

独裁は独裁者にとってペイするか? なんかペイしそうだなあ。 どうせ死ぬんだから70近くまで独裁して好きなことできりゃ フセインも本望だろう。 まあ独裁までもっていくのがリスキーすぎるとは思うが。

朝から大学。 いろいろやらなきゃならんことはあるが、今日はとりあえず一日落ちついて読書しよう。

小谷野敦先生のブログ、正月一発目の記事が「私は宮台真司に負けた」。笑わせてくれるなあ。 好きだ。こんなにおもしろいことを書ける人がモテないのはおかしい。実は 実生活ではモテモテなんじゃないだろうか。

正月なので人生について考える。自分があと5年、10年、15年、20年、30年生きられる確率表のようなものが欲しいな。ただの平均余命表じゃだめだ(平均余命ならいちおう35年以上あるようだ)。生命保険会社は持ってるんだろうな。できれば「年齢・体質・生活習慣別勉強余命確率表」も欲しい。それによって人生設計が変わってくる。まあやっぱり勝手に主観的に決めるしかないか。んじゃとりあえず主観的に勉強余命があと4年ある確率は85%、8年ある確率が70%、12年ある確率が50%ぐらいってことにするか(ちょっと高すぎるかな?)。・・・あれ、これだと「だからどうした」という感じだなあ。あんまり意味なかった。・・・あれ、おかしいぞ。すでに勉強余命は尽きて実は死んでるかもしれんじゃないか。まだまだこれからのつもりだったのに無念だ。 あら、あるいは実は生まれてさえいなかったかも。書いてて本気で恐くなってきた。 まあ老いは苦。病も死も苦。 ・・・「「晩に学に志す」とはどんな感じのものなのか、まずは知りたい」という先人の 言葉を目にして少し救われる。

(2007/06/28付記。上の件については、長生き確率表を作ってくれた方がいた。感謝。)

まあたしかに2ちゃんねるは人々の思考パターンを実際に変えたような気がする。 少なくとも私はずいぶん用心深くなった。 上のスレに何度か貼られているコピペだが、

                 【 2chで本当と信じられてきた都市伝説 】

・福島瑞穂の警官は丸腰で犯人逮捕しろ発言→(捏造。一次ソースが2chコピペ)
・爆問太田のラジオ左翼発言→(捏造。抗議受けて身辺警護までつけるハメに)
・アインシュタインの天皇制賛美発言→(捏造。元々博士は共産主義的思想。中澤英雄氏が捏造を暴く)
・岡田代表の「(中国の)許可を得たんですか?」発言→(捏造。そう解釈できそうな発言はあるが、だから変えていいわけもない)
・フィンランドで日露戦争日本勝利を祝って東郷ビールが発売→(捏造。日露とは関係なしでフィンランド人も知らない)
・トルコには東郷通り、乃木通りがある。→(捏造。そんな通りは無い。ちなみにTOGOという靴屋はあった)
・アムステルダムのサンティン市長「日本はアジア諸民族の独立の立役者」→(捏造。サンティン実在せず)
・森総理の How are you? が Who are you?→ (捏造。元々は韓国マスコミが自国大統領向けに言ったギャグ)
・エジプトの壁画に「最近の若者は…」 →(捏造。記述無し。ヒエログリフにはある、というのも捏造)
・近鉄加藤投手の巨人はロッテより弱い発言→(捏造。思ったより弱いという発言しかしていない)
・笑っていいともは2005年で終了する→(2006年現在も記録更新中)
・ハン板で韓国人ストーカーに悩まされるOL→(携帯・自宅・会社・親戚宅でIDが同じ。なぜか捏造と認めない住人w)
・本田総一郎の韓国とは関わるな発言→(金文学の本に記載なし)

(追加)
・街宣右翼の90%は在日→(ソースとされるBBCの番組の放送日時、番組タイトルなどは一切不明)
・朝鮮学校への脅迫電話は自作自演→(脅迫電話の容疑で03年1月に広島東署に逮捕された宮原久男容疑者は日本人)
・元宮内庁長官の昭和天皇発言メモは捏造→(捏造の「証拠」とは、「天皇らしくない発言」といった程度)
・国立市の小学校で小学生が校長に土下座要求→(産経の捏造。産経は弁護士会から訂正勧告を受けるハメに)
・NHKへの政治圧力はなかった→(取材テープを起こしたとみられる朝日内部資料が流出、圧力の事実を図らずも証明)
・難病さくらちゃんの家は資産1億数千万→(07年元旦の毎日新聞で、むしろ3000万円の借金が判明)

これをどう読むかでいろんなことが試されてしまう。少なくとも最後のやつはダウト。「両親が借金などでねん出した3000万円の自己負担を〜」なので借金は3000万とは言えない。その上のやつも取材テープがあるという推測は見たが、その内部資料が出たという情報はまだ見たことがない。他のもいろいろ微妙な仕掛があってたいへん。作った人は、すぐにわかりやすい最後の毎日の記事ので読むひとを試しているつもりなんだろう。他のは信じているのもあればそもそも話を知らないのもあり。まああんまり興味がない話ばかりだからどうでもよい。(最後から二番目のはあんまりどうでもよくないのでポジティブなデータがあれば知りたい。)

唯一信じていた加藤投手のはwikipedia参照してみる。あ、なるほど、このコピペは地の文はほぼ根拠がないかミスリーディングな文章で、()のなかが捏造になっているのだ。「捏造」は自己言及なのか。よくできてるじゃないか。地味な労作だな。

おもしろいなあ。たしかに都市伝説はおもしろい。われわれが信じていることの何割が知識なのか。まあ「知る」「信じる」ってのはどういうことなんだろうな。あら? 奈良の産科怠慢たらいまわし産婦死亡事件ってのも実は誤報なのか?医者板でえらい叩かれているな。

道徳的実在論とか自然主義とかってわけわからんな。Michael Smithはまあこれなら別に「自然主義」でもいいかもしれんとは思わされるが、「われわれは合理的な欲求をもつべきだ」って形で、あきらかに規範をしのびこませてるようにしか思えん。いまだにprescriptivismやexpressivismでなにがいかんのかさっぱり見当がついていない、ってのはやっぱり困りものだ。っていうか90年代からのメタ倫理学の主流は規範倫理学にさっぱり貢献するところがないような気がするんだが。


2007/01/02 (火)

だらだら。

昼から大学。だららだ。

あら、フレーゲ・ギーチ問題も埋め込み文問題も『現代倫理学事典』には項目なし。

哲学者の文章のなかで、「霧箱の中に霧粒の列を見出して、「陽子が飛んでいる」と判断した」のような文章を見つけるといつも奇妙な感じがする。おそらく、(陽子の軌線の写真は見たことあるが)霧箱そのものがどんなものか見たことがなくてイメージがないからだな。

ネットで調べる前にとりあえず妄想してみる。それはどれくらいの大きさのものなのだろうか。あんまり大きいと研究室のテーブルに乗らないだろうから、30cm×30cmぐらいだろうか。もうちょっと大きいか。「箱」っていうくらいだからきっと立方体だろう。いや、奥行があまりない長方体かも。後に倒れたりするくらい薄かったり。

材質は。うーん、なんか前世紀初頭から使われているはずだし、金属だと素粒子通しにくいような気がする。だから基本は木材ではないだろうか。いややっぱり鉄かステンレスかアルミか。アルミは当時は高かったろうな。「霧箱を覗く」とかって表現を見たことがあるし、観察しなきゃならんだろうから窓がついているはずだ。その部分だけガラスが埋め込まれているのだろうか。調べる試料をとりつける部分があるはずだよな。

なんか記憶にある写真では軌線は横に飛んでたような気がする。だから箱の横には一部でっぱりがあって、そこに試料を入れるようになっているのはではないか。それとも箱のなかに入れる(内壁に取りつける)のだろうか。

問題は霧だ。アイロンがけに使う霧吹きの霧じゃすぐに落ちちゃうからだめだろう。どうやって手に入れるんだろうか。ヨーロッパの秋の朝、「おい、起きろ!やったぜ、今日は天気が悪い!霧が採集できるぞ!」とか。で皆総出で霧をつかまえに出る。つかまえた霧を箱に入れて上から蓋して実験開始。そんな荒っぽいことで大丈夫なのか。

まあふつうのより細かい霧吹き使うのだろうか。しばらく空中に浮いていることができるくらい細かい霧を出すのはたいへんそうだ。だいたいその霧は水なのだろうか。なんか「発泡スチロール」という言葉を思いうかべるが、なぜだろう。「発泡」がポイントなのか。わからん。

「霧粒の列」はどれくらいの太さなのだろうか。1mmぐらい?陽子のようなものがそんなに大きな変化をもたらすとは思えないよな。んじゃ、箱はもっと小さくて10cm×10cmぐらいで、霧粒の列の太さは0.01mmぐらい?目でぎりぎり見えるか見えないかぐらいか。また列は何秒ぐらい存在するのだろう。一瞬か1、2分は持つのか。一瞬だと写真に撮るのもたいへんだろうから(「おい、いま陽子が飛んだぞ、見ろ!」とかできそうにないな)、少なくとも数秒は続くんだろうか。

だいたい陽子と霧粒の列の関係がそもそもわからんし。陽子の電荷が霧の水分子の電子とかに微妙な影響を与えたりするのかな。なんか水の霧じゃないような気がしてきた。見えるのは陽子だけか?たしか違う。

「カミオカンデがニュートリノを検出した。ニュートリノが水を構成している原子(電子?)にぶつかってなんかの事情で発光したのを光電管で検出したのである。」(知らないけど)の方が例としてはるかにわかりやすいよな。

さて、十分妄想したので、どういうものかwikipediaさんにうかがってみるか。霧箱っと。うーん。とりあえず霧は水ではないし、霧が浮かんでいるわけではないことはわかった。霧箱って霧が入っている箱じゃなくて霧ができる箱なのね。そりゃそうだ。当然だな。まだ外観はわからず。んじゃgoogleさんおねがいします。おお、自分でも作れる。おどろいた。すばらしい!妄想とは全然違った。「箱」でさえない。当たったのは大きさぐらいか。ほう、高校の物理で実験するもののなのか。ウラン原石とかも実験用に売ってるのね。やっぱり高校教育は重要だ。なんか世界が少し明るくなったような気がする。

なんかメタ倫理勉強するためには人間関係相関図のようなのが必要な気がしてきた。意外にそういう側面が重要かもしれん。英米の感覚の違いもわからんし。そういうのは本国にいないとわからんよな。いてもわからんかもしれんが。たとえばHareが皆にほとんど無視されていること、HareがBlackburnをほとんど無視していることなど。ひょっとしてHare先生の対人的な問題が影を落としてないか?

最近のメタ倫理の文献読んでてイライラする理由の一番大きいのは、人間とか道徳生活とか自己とかそういうものに対する理解そのものがほとんどなにも増えないことだな。なんか新しく気づかされることがない。

70年代ぐらいまでに説明すべきことはすでにだいたいわかってて(価値と事実の違い、Is-ought gap、感じられる道徳判断の主観性、客観性、普遍性、合理性、強制力、道徳的不一致、道徳的感受性、理由、動機づけ、etc)、あとはどう説明するか、ってことだけ。それはもちろん重要なんだが。だいたいの学説は十分洗練されていて、それほど大きな対立もない。この学説とこの学説は実践的な含意がまったく違う、なんて組合せはどれほどあるか。

アモラリストの扱いが、洗練された実在論と洗練された表出主義でどれだけ違うか私にはあんまりよくわかってない。

道徳的不一致に関するスティーブンソンの議論が道徳学説の不一致に関するなんらかの議論にも使えるかもしれん。たとえば、道徳的議論が事実の認識については一致しなくても態度の一致によって終るのと同様に、メタ倫理学説の対立は、説明が大きく違っても規範的な議論に与える影響が同じなら気にされない、とか。

研究領域として死んでる、とか言いたくなる人も出てくるのではないか。『異議あり!メタ倫理学』とか。いや、調査中。なんかおもしろいところがあるんだろう。 やっぱりおおざっぱな捉え方しかできないと、議論の醍醐味を味わうことができないのだから。もうちょっと我慢してみよう。

イライラするもうひとつの理由は、おそらくウィリアムズやネーゲル、ノージックあたりま感じる「知識人」の匂いや文学臭さ(ウザいと思いながら魅力がある)が消えてるところかもしれない。余計な知識が増えないってことか。利用する題材や例文も陳腐すぎるというか想像力をかきたててくれない。BlackburnやRailtonなんかはまだましだが、SmithやTimmonsは耐えられない、とか。これは教育が違うんだろう。倫理学者に求められるものが変わったのかもしれない。

もうちょっと考える。もし倫理的判断の客観性(あるいは収束可能性)と規範性(動機づけ)のどちらを重視するか、といわれれば私は規範性の方がずっと重要だと答えたくなる。 私と誰かの倫理的判断がくいちがうことはやむをえないが、自分の下している倫理的判断に実際に従っていない人を見れば(「偽善者!」とか)攻撃したくなるものだ。逆に言えば、自分が本気で従うつもりのない規範を主張されるのはこまるということでもある。そしてこれがキルケゴールが一番主張していたことだし、キルケゴールによればソクラテスが最高の倫理家だった所以だ。

もちろん我々には意志の弱さやサルトルの自己欺瞞やキルケゴールの言う罪とかそういうのが常につきまとって実践は現実的には無理なわけだが、そういう自己理解ができるのも倫理的判断の規範性が重要だと思っているからであるからして。

実践的な問題を考えるには、倫理的判断が規範的であることと、普遍化可能性というか「同じものは同じに」「なんか違う判断するなら理由を提出せよ」程度の合理性(これは道徳性じゃなくて合理性の要求)のふたつがあれば私には十分に思える。功利主義へのつなぎはいらんし、基礎づけ主義もとる必要ない。これだけでもずいぶん遠くに行ける。この点でシンガーには同意。

合理的なファナティックが(現実にはほとんどいないが)、理論的には存在しうるかもしれないこと、完全に合理的なアモラリストが存在するかもしれないこと、現実には道徳的不一致はなかなか解消できないであろうことは正直ほとんど気にならない。

あれ、おかしいかな。実在論なり外在主義なりとるひとも、とりあえず規範性は認めているわけで、それになんとかして客観性を加えたいとしているわけだもんな。うーん、やっぱり難しい。わからん。

さて、明日からは ちゃんと仕事しよう。

はあ、歌舞伎ってけっこうおもしろいのだな。


2007/01/03 (水)

朝から。仕事しなければ。

でも昼から酒飲んだり。

moral visionとかmoral sensibilityとか。たしかに自分自身と人びとの道徳的な視野を大きく広げた人ってのは歴史上何人も存在しているし、道徳的な視野が広い人ってのは身の周りにもいる。そういう人と私が単に「態度が違う」とかってのでは説明できない。彼らはたしかになにか新しいことを発見しているように見える。なるほど、これが一番大きい問題かもなあ。

「表出主義においてmoral progressはいかにして可能か」ってことか。moral progressとはなにか、ってことも考えないとならんわけだ。

でも昼寝したり。文章書くのは苦手だ。なんでこんなに苦手なのか。 文字数と関係なく同じように苦手なのがなんとも。それは結局人間のクォリティが低いからか。

でもそれは他人の共感する能力とか首尾一貫性とか意思の強さとか各種の(すでに知られている)徳の獲得強化とかそういうことに還元できるような気がする。そうでない進歩ってものがあるのだろうか。あれ、これ難問だな。そしておそらくメタ倫理そのものの問題ではないかもしれない。つまり言葉の問題ではない。倫理学そのものの問題だ。あれ、メタ倫理は言葉の問題ではないのかもな。あらら? メタ倫理なんていう括りはもう要らんかも?

ちょっと修正して力が尽きる。


2007/01/04 (木)

朝から。やばし。

タイムアップ。提出しよう。次行かねば。

タイプセット。やってますやってます今やってますごめんなさい。

うーん、もうちょっと。こっからが時間かかる。LaTeXのクラスファイルいじるのはたいへん。ザ・バッドノウハウ。 でも他の選択肢がない。WORDがもっときれいに出力できればいいのに。なんでもうちょっと美しくできないんだろうか。WORDにはそういうものが期待されていないからか。とにかく飯食うか。

とりあえず終る。ふう、今日は二つも仕事したぞ。すばらしい。でもまだまだ仕事たまっている。授業があるのはいつからだったかな。調子が悪くならないうちにやらねば。

どうでもいいが、Google Calendar君も毎朝お手紙くれるよ。まあこの手のものは 何使っても同じ。

キャンディーズ。テレビを見ない子だったので同時代ではぜんぜん知らない(顔の見分けもできない)のだが、勢いあるなあ。ユニゾンはOKだけどコーラスをキメる部分で怖がっているときがあるのが生な感じ。女コーラスはピッチとるの難しいよな。(→ どうもコーラスのところはヘルプ呼んでるね。専門のアルトの人がいるな。)現代の大人数グループなら怖くないもんね。それにしても「お姉さん」だったのが今ではただの学生に見える。 化粧はもっと研究した方がいいなあ、とか思ってしまいそうだ。

すげー、引退間際には客扱いとかコールアンドレスポンスとかとんでもなくうまくなっている。さすがアイドル中のアイドル。そりゃ「私たちバカじゃありません」と言いたくなるものわかる。すばらしい。ステージの使い方が70年代後半に大きく変ったのもわかる。モニタの返しとかの技術革新があったんだろう。ツェッペリンのビデオとか見ても気になってたんだよな。あ、こんなん見て喜んでるのはもうナツメロおやじだ。

DVD。ルービンシュタインは好きではない、というか嫌いなことがわかる。ハイフェッツも好きではない。どっちもその弾いてる曲の要所にあるべき感動がない。なんだろ。まあ今日見た演奏がそうだっただけなのか。当時の演奏スタイルが今の耳にはよく聞こえないってことなのか。

変なものは変と言わなければならん。「あれ、これHTMLの変な書き方がはやったときの感じと似てるぞ。」あのときも、変なものが伝言ゲームで広がっていくのがいやだったんだよな。HTMLに関しては、技術が進歩してHTML手書きする人がいなくなって問題は解消したわけだが。私ずっとそういうことをやっていくのか。指摘するものが選択的でよいのか、というと難しいが、まあかまわんだろう。だめかな。いや大丈夫だろう。

シベリウスはオケ曲より四重奏やピアノ曲の方がはるかによく書けているようだ。


2007/01/05 (金)

昼から。なんか眠い。

ブログとか読んでると、途中で「続きを読む」にするのやめてくれ(いちいち動作が必要で、操作性が悪い。どうせ読んで欲しいと思ってるのに。)、とか、本文の文字のサイズをいじるのやめてくれ(小さくて読みにくい。読者は各自ブラウザで一番読みやすいサイズにしているのだからして。本文以外の部分は許す。)、とか思うわけだが、いまさらこんなところで書いてもしょうがないよなあ。まあ「続きを読む」の方は芸としてやっている人もいるようだが。

うーん、だめだめ。

夜中に起き出してきて勉強したり。と、org-modeとかにはまりそうになり 思いとどまる。メモ・To-Do管理はhowmで十分。無駄なノウハウや新しいトリックは覚えないこと。

やっぱりメタ倫理は常にちょっとずつ勉強しておかないと。これはなんとか勉強余命に入れないとな。この手のコンテンポラリーな議論知らずには倫理学勉強していることににならん。


2007/01/06 (土)

朝寝て昼過ぎに起きて午後遅くから。こういう生活はまずい。

がんばっているつもり。でも集中力ないなあ。 文章を書くのは時間がかかる・・・。生産量多い人びとはどうしているのだろう。一生に一回でいいから締切通り提出してみたい。これ早く終らせて次行きたいし。

うーん、だめか。眠い。やっぱり早寝早起きしないと。

おちおち犯罪被害者にもなれない世界。

「ラテン音楽」というくくりでキューバンとブラジリアンがいっしょにされる風潮というのはどうなのだろうか。さすがにジャマイカンはいっしょにされないところを見ると、ラテン系諸語による音楽ということなのか。たしかにファドとかのポルトガル系の音楽やスペイン系の音楽までいっしょにされてるもんな。でもフランス語は・・・。とにかくキューバ系のとブラジル系のをいっしょにするのはやめれ。


2007/01/07 (日)

将棋見て昼から。雪。東山に雪が積もると京都の冬だなあ。

数日前から右足親指の付け根に違和感。たいしたことないけど、 例の恐しい病気じゃないだろうな。

なんかお腹も痛い。

何度も書くが、ロンブンまともなものにするには自分の文章を読みなおす必要がある。これが辛い。っていうかできない。なぜだ。→読んでるうちにおかしいことに気づいてすぐにキーボードから直そうとするから。そしてどんどんヨレていく。誰か捕まえて音読するしかないかも。

卒論指導1件。

調子あがらず。お腹(胃)痛いし(治まったりまた痛くなったり。持病の癪ってやつ?)。なんだろう。吐き気その他はないのでノロではないと思う。イヤイヤ病か。いや、この症状前にも1回経験あるぞ(→これか。)。胃痙攣や胆石ならしょうがないが、膵炎はやだぞ。む、猟奇犯罪について考えたりしたのが悪い?

調子あがらず。これだめだな。どうせ締切延びるだろうから、このままあし ばらく放置しておくか。

なんか新しい音楽が聞きたい。クラシックでもジャズでも現代音楽でもR&Bでもなくロックでもサルサでもレゲエでもなく、私にとってまったくブランドニューなやつ。いや上のどれかのジャンルに分類されてもかまわんが、とにかく新鮮なやつ。鉱脈はどこにあるのか。意外にキャンディーズとかハロプロとかの歌謡曲あたりか。

お腹空かないし。ううむ。暖かくして寝るか。懐炉とか欲しいような気がする。

ちょっとでもマジンガーの調子が悪いとショボショボクヨクヨし、なにもかにも放り出してマジンガーの心配をするパイロット。まあマジンガーを気にしているという点では悪くない。いつも気にするべきだ。人間は手入れしないと動かなくなるマジンガーと愚かな兜光二によってできている、という二元論的理解はあまりにも自然だ。近代特有のものではあるまい。だいたい痛いのは私じゃなくてお腹だもんね。 でも苦しむのは私でお腹じゃないもんね。 (「胸が苦しい」という例外的な表現があるのはどう説明する?)


2007/01/08 (月)

わりとよく寝られた。胃の痛みもなくなったようだ。七草粥とかってのは 日本人の智恵なのね。

朝から。心を落ちつけて、と。

ショボショボ。だめだめ。胃も間欠的に痛い。どうもタバコと因果関係がある。

YouTubeエヴァンゲリオンのパロディ見たり。まあ戦闘シーンは映像としてほんとによくできてたよな。DVDも図書館に入れてもらうかなあ。

徒歩中にiPodがないのはそれほど悪くない。

そういう趣味はないのだがフジテレビ系列の女子アナ番組とか。

ファナティックの問題はおもしろいなあ。


2007/01/09 (火)

延々寝る。昼から。胃は大丈夫。 ここしばらくしてなかったので、腕時計もってくるの忘れた。

今日から防衛省。日本中で単語登録。(っていうか学生見ていると 今どきの人びとは単語登録の重要さを理解していないような気がするのだが)

1回生ゼミ。終了。1月は授業2回あるべきだと思う。

眠くて眠くてしょうがない。だめだめだめ。

「病の善用」とかって観念をもっていないのは残念だ。

APP研チョンボで賠償判決。うーん、がんばれ。


2007/01/10 (水)

病は寝て治す。昼から。

学生相談。

シベリウスってひとはピアノ曲や室内楽曲で屈託してメランコリーしている ときと、へんな民族主義ふりまわしてオケをバリバリして鳴らすときとは別人 のようだ。山田耕筰とかと同じタイプの人なのかな。

会議。

調子悪い。


2007/01/11 (木)

前日夜から寝込んでしまう。ほぼ24時間寝た。起きたのは飯だけ。 なんか発熱してたのかも。お腹下したりはしてないのでノロではなかろう。

まだ寝る。


2007/01/12 (金)

さらに12時間寝る。通算36時間。 いろいろあるので昼出てくるが。ひどい顔だ。

保健センターへ。「まあ、具合悪そうな顔ですね」風邪だろうということでPLもらう。 風邪より根性の問題だろうと言われてもしょうがないかもしれん。

卒論指導1件だけ、あとはキャンセルして早退。ごめんなさい。事務にも「ひどい顔をしている」と指摘されるが、同様の 症状の人あり。あ、ここか。

大学教員稼業、いや社会人として一番大事なのは体調管理なのだ。社会人失格。 四十過ぎて分別盛りってやつなのに。根性が足らん。

とにかく睡眠。

薬飲んで夕方からもう一眠りしてかなり楽になった。哲学は死の練習であり、 病も死の練習である。

と、毎年1、2回は寝込むのに、去年から1年以上風邪ひいてなかったんだな。 あと1週間ずれてくれれば大手をふって寝込めたのに。 これはやっぱり気合いの問題のような気がする。関係者のみなさんすみません。 もう一眠りしよう。


2007/01/13 (土)

さらに延々と12時間以上寝て、起きると回復の兆し。なんかとりつかれていた 鬼か魔物が去っていったような感じ。病は目に見えぬ鬼が引き起こす、とかって 理解も自然すぎるよな。呪術や加持祈祷で病気を治そうとするのも無理はない。 っていうか、病気と天災がなければ誰も超自然的なものを信じたりしないだろう。

頭も正気に戻りつつあるが、もうちょっとかかりそうだ。

卒論一人提出。めでたい。

すぐに目がショボショボ。もう少し寝る必要がありそうだ。帰るか。

たしかにスーパーに納豆がない(ダイエット食品としてテレビで紹介されたからだそうな)。 私の主食を返せ!

地震と津波。縄文時代とか弥生時代とか、どの程度の情報が流通してたんかね。 ああ、あれはそっちではそうなってました、とかあるんだろうか。暦の重要性?


2007/01/14 (日)

さらに延々寝る。が、さすがにもう12時間は寝られなかった。 まだふらつくが大丈夫。朝から大学。

と、またイスの上で寝たり。でもやっと頭の霧が晴れてきたか。どうも私は自分がいつも健康であるという妄想にもとづいていろんな計画を立ててしまう傾向がある。実際には1年のほとんど役に立つ状態ではない。やっぱり仕事は避け隅っこで懐手して生きていくべきだと反省。

あら、マイケル・ブレッカーが。ジャズメンは早死の傾向がある。やっぱり若いとき乱暴していたのだろうか。→ 骨髄異形成症候群らしい。ガンや白血病の仲間か。健康に長生きしたい。死ぬのは恐いよ。

じっと卒論生を待つ、が来ない。大丈夫か。またイスの上で気を失なったり。

早く寝る。とにかく寝るべし。

「自分の頭で考えること」「自分の目で見る」ってのはそんなに重要なことなのかな。私にはわからん。そりゃ考えるなら自分の頭で考えなきゃならんし、見るなら自分の目で見なきゃならん。でも自分の頭や目に自信がない場合はどうする?私は巨人の肩に乗ってちょっと遠くを見らればそれで十分。巨人はどこにいるのかなあ。実は巨人のかぶりものをした人間梯子か人間ピラミッドなんだよな。私の人間としてのオリジナリティのなさはここらへんが原因だな。


2007/01/15 (月)

朝から。

衣笠。終了。 応用倫理学とかでのアームチェアー哲学の限界は明らかだな。んでもあえてアームチェーアを 選択するわけだが。情報不足とdisinterestednessは別の問題、と言いたいが、 それがどの程度通るかな。

卒論(仮に)無事提出できた学生を連れて(仮)打ち上げ。


2007/01/16 (火)

朝から。心を落ちつけて。勉強しよう。

前日、岩倉で通り魔(?)刺殺事件。被害者は精華大生。 すぐに「うちの学生でなくてよかった」とか思ってしまうのは是か非か。

マイケル・ブレッカーといえば私にはChick CoreaのThree Quartetsだよな。ジャズ聞きはじめの頃に買ってジャズというのはかっこいいものだ、とか思ってた。実はこんなかっこいい音楽はそうそうないことはあとでわかる。

玉井真理子先生の99年の有名なダブルスタンダード論文、彼女のターゲットが誰だかわからず苦しんでいたのだが、98年の金城清子先生の本だということを確信した。なぜ参照しなかったのだろうか?

ジャスコでレジ袋代金5円とられる。しまった油断していた。

早寝。


2007/01/17 (水)

いろいろ仕事はあるのだが12時間睡眠。なんぼなんでも寝過ぎ。冬眠制度があればいいのに。

百万遍で調べもの。昼大学。あれ、なんだか心落ち着かない。おそらくハン バーガーのせいだ。

いったん帰宅してまた出てくる。しかしやっぱり心落ち着かず。だめ。 寝よう。

もうあれから12年かあ。サバイブしているということはありがたいことだ。


2007/01/18 (木)

また延々寝る。もう寝るのが楽しくてしょうがない。

朝から。昨日より落ちついている。でもあっという間に時間が。

夕方来客。タイプセッター。ビール飲んでしまう。

中年男性にとって体重が落ちるのはよいことなのかどうか不安。

Peter UngerのLiving High and Letting Dieのトローリー問題とか、そこらへんの我々のふつうの道徳的直観はおかしいかもって話は、早いうちに紹介しておくべきだったんだなとか思う。どういう紹介のしかたがよかったのかわからんし、これからどう紹介したらいいのかわかんないけど。


2007/01/19 (金)

朝から。

ははあ、全然なにも考えていなかったが、ホワイトカラーエグゼンプション(残業0円)ってのは、もしかしたら私のような人間が必要になったかもしれない制度なのか。政府はどこまで保護的であるべきかってことなのかな。

勉強を教えてもらう。


2007/01/20 (土)

割と早起き。センター試験の日らしい。今年はトラブルないだろうか。

認知的不協和について考えたり。 まあでも他人のオカクズより自分の丸太の方が問題。

厭世パワーが充実。こういうときはビール飲みながらおもしろい本を読むしかない。

帽子落したり、思い直して道を戻って見つけたり。

なんか最近、すでに水が入っているコップになったような感じがする。ちょっと飲んだだけで溢れる。深酒はもうできない。まあ経済的になったということなのか。

自分や他人の道徳的直観の内実を知りたいってのはなんだか奇妙な欲求であるような気がする。 まあ例の「人間とは何か」という問いの一つの形の表れなのだろう。でも価値観以外にも人間について知るべきことはたくさんあるわけだが、(たとえば感情とか欲求とか認知とか)価値観が私にとっておもしろいのはなんでなのかな。

「哲学的に洗練されている人/素朴な人」っていう区別は当然あるわけだが、「道徳的に素朴な人」っていう観念ってのはあるんだろうか。「道徳的に洗練されている人」ってのはなんだかおかしい。立ち振舞いや哲学思考が洗練されているのは素敵なことだが、道徳態度が洗練されている人ってのはどうなんだろうか。なんかそれは邪悪なソフィストであるのか。


2007/01/21 (日)

早起きしたのにだらだら寝てしまう。

人付き合いがヘタなのは困りものだ。嫌われるのはしょうがないが、 人を怒らせる 必要はないんだよな。 反省。 まあやはり人々とはなるべく会わないようにするしかない。 エピクロス先生は正しい。


2007/01/22 (月)

二日酔い。

ヘアのMoral Thinking再読したり。なるほど、「哲学的な問いの立て方をする人だけが陥る誤り」ってのがあるんだな。やっぱりこの本あおもしろいなあ。楽しんで読める哲学の本ってのはほんとうに貴重だよな。同業者の人々も、どの程度自分が読んでいる本を「おもしろい」と思い、何度も楽しめると思っているのか。もちろん「勉強的におもしろい」とかってのはけっこうあるわけだが。私が本当の読書の快を感じた本って何冊あるだろう?キルケゴール(『死に至る病』だけ)とヘアとシンガーとパーフィットとミルとニーチェとモンテーニュと『ゴルギアス』ぐらいなのかな。シジウィックの翻訳が出れば。むしろ他の学問分野ならいろいろあるわけだが。

吾妻ひでおの『逃亡日記』。まあおもしろい。アル中恐い。手塚先生や石ノ森先生への愛情がよい。でもたしかにこの人は昔の作品はきっと残らないよなあ。『きまぐれ天使』は好きだった。

人生は苦。


2007/01/23 (火)

10時間以上寝る。昼から。

調子悪いのだが締切過ぎてる。

でもなにもする気になれない。頭もなにも回らず。

以前に注文した本がいろいろ届くのだが予算がない。ツケ。来年研究費どれくらいあるんだろう。

卒論事後指導1件、来客タイプセット1件。

調子悪い。だめ。

早く寝るべし。


2007/01/24 (水)

12時間近く寝て少し回復か。午前中から。締切締切。

あ、シラバスとかも書かなきゃ。でも頭が動かない。なんかマンガ喫茶で マンガでも読むべきなのではないだろうか。

だめなときはおいしいお茶を飲もう。

レポート指導。

教授会。長い。

そういやセンター試験、糸谷四段はどうだったんだろうか。希望通り百万遍大学文学部入学なるか。

精華大学生殺人事件、まだ解決せずか。木屋町通行人リンチ殺人事件もそうだが、そこらへんを殺人犯が歩いているわけだなあ。

動物解放の議論が屠畜業への差別を悪化させるというのはまさにその通り。あんまり気にしてなかったんだよな。今年は衣笠でも今熊野でも後期の授業で取りあげるのを躊躇し、授業内でもその話をした。しかしそういう問題は考えるべきだが、まだどう考えればいいのかわからんとかそういう話になってしまった。正直なところ、私は今年まで部落差別と屠畜問題が密接な関係があるということさえちゃんと理解していなかったと思う。鎌田の『屠場』ぐらいしか読んでないし。社会意識のなさがだめだめ。


2007/01/25 (木)

11時間睡眠。いくらでも寝られる。寝られるというか起きてない、というべきか。

午前中から。試験期間も終ったらしく、大学は静か。

調子悪いときはネットなんか見ずに、本を読むべきなのであった。 でもまあまずだらだら部屋片づけるか。

あれ、近所のお茶屋さん、100g 1200円の「明恵」より1000円の「鳳凰」の方が おいしいような気がする。

午後ご飯を食べたあと眠くてしょうがない。なんか毒を盛られたような 眠さ。

面談3件。眠いので手抜き。ごめん。

地べたで寝て6時過ぎに正気に戻る。ドアを開けられて 「死んでるかと思いました」。

これはいかん。帰る。


2007/01/26 (金)

13時間睡眠。なんなんだ。知らないうちに体重も減ってるぞ。

昼から。心落ちつけて勉強しよう。

かもしだ君のアル中腎臓癌日記読んで暗い気分になる。 私はまだアル中はだいじょうぶのはず。昼から飲んだりしないし、 そもそもそんなに飲めないし。はあ、飲めなくてよかった。

3回生レポート指導。エントリシート。1回生レポート指導、とかこなしているとすぐに夕方。 やっぱり早起きしなければ。

グールド先生のバッハはやっぱり特別なんだなあ。


2007/01/27 (土)

11時間ぐらい。午前中から。穏やかな日々と言えるのだろうか。

webからのメールのFORMがおかしくなっていた。本文をUTF-8にしてはいかん。失敗。

1回生レポート指導2件。

なるほど、ペアプログラミングか。 http://japanese.joelonsoftware.com/Articles/FireAndMotion.html。でもペア論文書きは難しい。せいぜい研究会で発表させてもらうくらいか。

午後も3回生レポート指導1件。真面目な教員だ。

あれ、なんか落ちつかなくなってきた。

もう一台の古いPowerBookの環境設定したり。emacsまわりが面倒(lookup, migemo)。メモリが足らん(256MBしか積んでない)。 どっかでタダで手に入らないだろうか。

夜中目が覚める。

そういや、けっこう多くの人が私の赤裸々な食生活に関心を持っているらしい。食生活日記をつけはじめて早6年。Du bist was du isst. You are what you eat. 自己評価としては、たいしたものは食っていないが、まずまず豊か。ジャンクフードは食うが、さすがにコンビニ弁当は食わない、というレベル。まあ人々の実際の食生活なんてのは性生活と同じように謎だよな。「野菜が少ないのではないか」という意見を時々目にするが、中年男性としてはかなり大量に食ってる方だと思うのだが。これじゃだめか。「もやし」と書いていれば一袋、ホウレン草と書いていれば一束。肉はあんまり食わないし。


2007/01/28 (日)

日曜は将棋の日。だらだら観戦。

午後研究会。

久しぶりに一人でゆっくり飲む。 また帽子を無くしたかと思ったがリュックに入っていた。

なんというか、「我」がいかん、中途半端な我が。人々は私がそういう中途半端な 我をもっていることがすぐにわかるし、一部の人々には非常に不愉快なものなのだろう。 もっと水や空気のように透明になるか、あるいはもっと我をもっと立てるかどっちか にするべきだ。

アルコールをうまく摂取すると、意識が適度に低下して、 考えることはできないが感じることはできる、という状態になる。 この状態で音楽を聞くとよく聞こえる。無調もフリージャズもそのポイントがわかる。 さらにうまく摂取すれば一日同じ感覚でいられるのだろうが、それは廃人。


2007/01/29 (月)

11時間睡眠。昼から。入試がはじまっている。

時々みぞおちの右側が気になる。胆石か脂肪肝か。2、3月のうちに一回エコー見てもらおう。病院行ってすぐに見てもらえるのだろうか?まず保健センターに相談するか。某先生は胆石と診断されたままそのまま放置して持っているらしいが、そういうものなのだろうか。爆弾かかえているようでいやじゃないのかな。

いろいろまずい。心を落ちつけて一つずつやろう。

と、怒涛の作文指導。3回生3人、1回生2人、エントリシート1件。 午後つぶれてしまう。まじめな教員だからやむなし。 サービスよすぎるかもしれない。

今年の就職活動は超売り手市場かあ。こういうのは運だよな。 実際、すでに中堅企業の囲いこみがはじまっているらしい。

なんか左目の二重まぶた(奥二重)がデフォルトになってしまっている。これでいいのだろうか。調子悪いときの印だったのだが。調子悪いのが常態になっているということか。顔の左右対称がくずれて悪人顔になってる。これが加齢というやつなのか。

「産む機械」発言、前後の文脈わからんし、そういうスリップのような のを責めてもしょうがないような気がするが、そういうもんでもないのか。

高裁でNHK、VAWW-NETに賠償命令。裁判長は南畝文。取材対象の期待権なんて へんな権利だと思う。最高裁へ。


2007/01/30 (火)

早起き。1月も終ってしまう。朝から。

あら、衣笠のシラバス、入稿期間が終っていた。今年のままでいいんだけど、 大丈夫かな。

業務の日。

空き時間に床屋。二重まぶたになり、久しぶりに無精髭を剃り、オールバックもどきに すると、鏡のなかには、私の記憶で一番若い頃の父親の顔があった。これまではどっ ちかといえば母方の血筋の顔だったのだが。都に出た田舎者が初めて見る鏡を 買って帰り、納屋に置いてたらどうのこうの、という古い話を思いだした。遺 伝恐るべし。

合間にレポート指導。まじめな教員。

批判されるべきマジンガーZ的発想について考える。 まあもちろん、なぜ「産む機械」発言のようなスリップが出るかを考えるのは興味深い(スリップではなく本気だとしたらただの馬鹿だし考えてもあんまりおもしろくない。)勝手に妄想すれば、おそらくその瞬間の彼は女性を文字通り機械だと思っているのではなく、「機械」はなにか別の言葉の婉曲でユーモラスな表現のつもりだったのだろうと思う。その言葉は何か?「子宮」か「女体」か「母体」か。おそらく「子宮」か。彼はおそらくここらへんの言葉が生む微妙なエロティシズム?が生じることを避けようとしたんだろう。むしろ、「体は一つですから」とか、そういう物象化を避けようとして逆にああいう表現になってしまったんじゃないかと思う。このタイプのスリップは私もやってしまいそうな気がする。読みすぎか。まあ言わなくてもよいことをわざわざ言うのは馬鹿だ。

「産む母体は一人ですから」「産む体は一つですから」だったら皆はどう感じたんだろうか。やっぱりアウトか。「産むつもりの人は数は変わらないかもしれないですから」だったら抵抗なかったんだろうか。そういうもんでもないなあ。「女性」と「産む性」がいっしょにされていることが問題なのだものな。でもこれ微妙だ。一方で産む性としての女性を意識し、一方では女性は産む性というステロタイプを捨てたいと思わざるをえないのはやっぱりどうあつかってよいのか微妙だ。ここらへん男性の多くはどう表現していいのかよくわからんというのが正直なところかもしれんなあ。いや、もっと深い問題があるかもしれん。わからん。

大正時代の「母性保護論争」のようなものはいまだにはっきりした解決はなされていないんじゃないのかな。おそらく国内のフェミニストを自称する人たちの間でもちゃんと話をしてみると意見がはっきり分かれてしまうだろうと思う。

もうひとつの可能性は、やっぱりそもそも男性の多くが自分の(男性の)体自体をマシンだと思っているかもしれないってことだわな。男性も女性も体はマシンじゃん、とか。少なくとも私自身は自分の身体はマシンだと思っているような気がする。思うにまかせぬ生物機械。これは男性特有なのか、私に特有なのか。私に特有なのか。

榎本某という昔の名野球選手が、「落合(三割打者たち?)はロボットが違う」と かいう表現をしていて記者やライターたちを悩ませていた話とか思いだしたり。ロボ。

早寝。


2007/01/31 (水)

早起き。早朝から。昨日今日と春の雰囲気。日が長くなってきたし。 つらい冬とももうすぐお別れ。

やっぱり銭谷さんのCarbonEmacsパッケージに移行。すぱっとemacsのCVSディレクトリをrm -rf。ついでにfinkも捨ててMacPortを中心に。もう少ししたらrm -rf /sw する。うはは。

さて、業務の時間まで仕事しよう。その前に机を片づける必要があるか。数か月ぶりで机の上を整理。今年の目標は明窓浄机。机に物を溜めないこと。キーボード、マウス、ペン立て、灰皿ぐらいにする。机と部屋を整頓することができれば、人生のいろんな問題が一気に解決してすべてがうまく行くんじゃないかという気がする。

ちゃんとした会社のオフィスでは皆の机の上が片づいているが、あれはやっぱり教育するんだろうなあ。私も社会人教育一回受けてみるべきなんだろう。しかしこの歳じゃなあ。「大学教員のためのビジネス講座」を各大学でやればどうだろう。

業務。他学部の先生を知る数少ない機会ではある。

相変らずレポート指導。これは今年人数多いからちょっと負荷が大きすぎたなあ。1回生と3回生合わせて30人いるわけだからな。無理。来年はやめよう。

エントリシートも。

「産む機械」についてはさらにいろいろ考えたり。微妙すぎてまだ書けないな。キーワードは価値観の表明と平等、強制、インセンティブ、女性同士の優越感と劣等感。嫉妬。「世間の目」に対する恐怖、人々への不信、個人の理想と他人への圧力、サルトルのアンガジュマンという奇怪な思想。

徒歩中にiPodがないことはどうも有益であるようだ。 逍遥学派の退廃した末裔?

早寝。っていうか起きてられんよ。


2007/02/01 (木)

朝から。明窓浄机を目指してOAクリーナーとかも入手。でも机片づけるだけせいいっぱい。

締切過ぎたシラバス提出。

業務。終了。今年は楽な方だった。

レポート指導。

締切すぎた某校正。だめだ。こんな男が学生になぜ締切を守れなどと言うことが できるであろうか。いやできない。

日本の主流派フェミニストが米国の非白人文化をどう見るか、ってのは おもしろいんだよな。アメリカ内の白人インテリ中産階級文化 はおそらくファンクやHIPHOPやR&Bjに表現されている文化とは かなり遠いところにいるし(まあそういうのは白人文化的に 商品化されているわけだが)、 ラテンアメリカ(ひとくくりにはできないが)の文化からも遠い。あ そういうのとどういう距離をとってよいのかよくわからん。

何度も書くが、我々は米国の一部であると思っている。

夜、花見小路のCANDYで笹井真紀子カルテット(SOS Band + ∞)。この人を見るのは2度目だが、 おもしろいことやってるなあなあ。お店も花見小路に移って初めて訪ずれたが悪くなかった。 でも「インテリ向け音楽」とかって言葉が思い浮ぶが、それで大丈夫なのかどうか。 まあ60年代のマイルスや「新主流派」とかがそもそもそういうものだったか。 最初の曲聞いたときはどうなることかと思ったが、2曲目の One Finger Snapsで持ちなおす。 ベースの大塚さん(以前はジャムセッションのホスト役でよく見かけた。 今は東京で活動しているらしい)が50年代〜ファンキーな フォービートの人だからちょっとあれだったかな。ドラムの子は好き。 テナーの子はこれからの素材。


2007/02/02 (金)

寒くて布団から出られず。雪がちらほら。昼から。調子悪いので色々苦しむ。 なぜかエアコンの効きが悪い。 お腹痛いし(これは自分が馬鹿だから。天一はいかん。)。活動停止。もうすぐ立春。がんばれ自分。

週刊新潮や文春といった雑誌を読むようになってきた。

エントリシート1件。

「調子が悪かったらおもしろい本を読めばいいのよ」。以前に発注していた書籍が次々に届き、すでに 来年の予算の大部分を消化してしまっている模様。 どっかから予算とってこないとやばい。 届いた本の大半は勉強用だから読む気力はなし。 届いたなかから趣味の読書として『別冊遺伝:進化でどこまでわかるか?』。進化論はおもしろいなあ。 もう論じゃなくて「進化学」なんだな。

力尽きた。帰ろう。本日はなにもせず。

学生に買わされたチケットでトモコダンスアートカンパニー第1回公演 なるものを見に。女性が踊るのを見るのは好きなのだが、最初の二演目は眠い。最初のは音楽がエンヤとかでクネクネだし、 ブリテンの無伴奏チェロ使った 演目に至ってはちゃんと弾けているのかどうかも定かでない。 最後のはジャーマンテクノとジャズとプリンスかなんかがまざった曲を 使ったジャズダンスでビートがある曲では ちょっとは楽しめた。 トリに出てきた主催者は月影先生のような感じで、たしかに表現者な感じ。でも ダンスはよくわからんな。舞踏ってのはもっとエンターテイメントでエロくて 祝祭的であるべきではないのだろうか。重力の魔からの解放とか。 モダンダンスとかはもともと 芸術を目指しているからそういうもんなのだろうか。 ミュージカルとかってのはよくできたジャンルだよな。ダンスだけでは弱い。っていうか 音楽がもっと強くなくてはならん。ダンサーの人々がわかってないのはそれだ。

それにしても、なぜ女は踊りたがるのだろうか。なんかあるんだろうなあ。 (もちろん男も踊りたがるし、私も踊るのは好きなのだが、 ちょっと違う点があるような気がする。その違いは何か?) そしてなぜ男は女が踊っているのを見るのが好きか。 どうも品評会か奴隷市場のように見ている自分を発見してしまうよなあ。 クラシックバレエあがりの人々はスレンダー過ぎると思う。


2007/02/03 (土)

寒い。

午前中から。メインの机の上にものを溜めないこと。そのためには、 研究室に来たらまず机の上を雑巾で拭く、というのが効果がありそうだ。 ふつうのひとはそうしているのか。そういえば某紫綬褒章教授はそうしていたなあ。 前片づけより後片づけの方が合理的なのだろうが、 帰ろうとしているときにはそういう余裕はない。

タイプセッター。

「はてなアンテナ」が止まっていると余計なものを見ずにすんでいいなあ。 ずっと止まってればいいのに。しかしまあ、 アンテナやらブックマークやらの情報を持っている会社が 半日丸々止めて大丈夫なんかな。これがweb 2.0ってやつのなのか? googleやgmailが1時間止まったら世界中で大騒ぎだと思う。電話が止まれば当然ニュースだし。→ ~/.w3m/history から主なURLを抽出できた。

「調子が悪ければとにかく本を読めばいいのよ。」

エントリシート。

節分なので、例年通り吉田神社の拝火教徒の集りに参加。私にとっては 大晦日と初詣より、節分と立春の方が重要。 今年はこれまで最も暖かい 節分。 火のまわりをぐるりと周ると 1年が終り始まる感じがする。 今年は火の周りにロープが張られていなかったしネットも下の方がなかったが 大丈夫なのか。 いつも通り階段を登り、神様に顔を見せ、お守りを買い(健康か学業か 迷うが学業)、おみくじをひく。 さらに坂を登り料理の神様にも顔を見せ酒を飲み全国の神さんにも 挨拶。いつも通り。 おみくじは 「限りなき人の行末とやかくに思うは心の迷ひなりけり」。すばらしく タイムリー。


2007/02/04 (日)

立春。めでたい。立春の計を立てよう。

日曜日は将棋の日。

昼過ぎから。心落ちつけて机を片づけるところから。次にto doリストを確認、と。

タイプセッター。

エントリシート。

ドアを開けたままイスの上で寝てしまう。何人かが出入りした 形跡が。馬鹿面見られたな。

卒論。

久しぶりに夜まで研究室でゆっくり作業。 採点やっつけねば。とりあえず卒業回生だけは今日中に済ませてしまわねば ・・・しかし仕分けしただけで力つきそう。

それにしても大学教員たちはこの増え続ける紙の山とどのようにして 闘っているのだろうか。レポート、会議録、事務書類、文献コピー。マニュアル、 本、雑誌・・・こんなに紙と文字情報を消費している人間は人類の歴史でも あんまりいないよな。そして情報も紙もほとんど内実がない。なんか馬鹿げているような気がする。まともな大学教員とは紙の扱いがうまい人間のことではないのか。

Excelって、もっと機能が少なくて立ちあげとかが軽いバージョンを 同梱してくれたらよいのに。

夜、やっとR&Bとか聴けるように。春か。

あまりくだけていない文章のなかで「よい/良い/善い」の意味で「いい」 と書いているのを見るととても気になる。文章書きなれてないのかな、とか。 まあ以前から学生の文章はぜんぶ「よい」に直している。 それでいいのかな。それでよいのかな。いや、違うな。「調子がいい」とか 全然問題がない。述語の「いい」は ある程度くだけた文章なら大丈夫だ。連体形容詞(っていう のかよくわからないけど。終止形?)の「いい」が気になるのかな。「いい気分」ぐらいまでなら大丈夫だが 「いい機械」「いい文章」「いいことをする」はアウト。これだ。 (「いいことをする」は「善行をなす」んではなくどっちかというと 怪しいことをするのかもしれなあ。)

いろいろやってたら本が読めなかった。


2007/02/05 (月)

午前中から。まず机を片づけ拭き清める習慣がつきつつある。部屋の鍵も なくさないように、すぐにドアのフックにひっかける。 うむ、ちゃんとした生活。

たまには成績表を締め切り前に出してみよう。 ・・・出した。すばらしい。今年はちゃんとした大人になるのだ。

レポート1件。

研究室に置きっぱなしで場所ふさぎだったCRTモニタを処分。 このスペースに引き出し一つ置けるな。

早く寝たら、夜中目が覚めてしまう。この前ダンス見ながら考えたのだが、 今熊野女子大学現代社会学部「現代エンターテイメント学科」とかだめかな、とか。 マンガ、映画、ミュージカル、ダンス、音楽、ゲーム、社交、観光その他のエ ンターテイメントの高度な鑑賞能力と企画力を身につける。歴史や文化からア カデミックに。他学部の文学科や音楽科やインテリア科や服飾科や食物科とも提携して 総合エンターテイメントを演出できる人材を開発。歌と各種ダンス必修。芸能 人、アナウンサー、飲食店舗プランナー、イヴェントコーディネーター、ナンバーワンホステスなど を輩出。・・・だめだな。今熊野女子大のイメージではない。「現代おいらん 学科」とか言われそうだ。・・・「現代文化学科」ならありそうか。「ポピュラー文化学科」?今熊野じゃだめだが、 社会的需要はありそうな気がする。今出川女子大の「観光コー ス」ってのは実はそういうことなのかな。違うか。ああ、お茶やお華やってい るところもそういう意味があるのかもな。

「馬鹿なこと考えてないで時間あるなら本を読めばいいのよ。」


2007/02/06 (火)

明け方スパゲティ食ってもう一寝してしまう。

でも起き出して午前中から。ドアのフックに鍵をかけて、お湯が沸くまでの 間に灰皿を洗い、机を清めて、TO-DOリストを確認してざっと部屋を片づける。 やればできるじゃないか。来年はTO-DOリストを見るだけでなく実行できるようになりたい (ちゃんとした大人は心理的障壁をいかにして乗りこえるか?)。

床に物(特に書類)を置かないようにするにはどうしたらよいか? → 見かけの机面積を増やすにはどうしたらよいか?

「無駄な本ばかり読んでないで、もう原稿出したらいいのよ。もう書き直す気な んかないのになにしてるの?」最近アニマの声が聞こえるようになったのはな ぜだろう。アニマさんはなんでも知っているから困る。

レポート1件。

あら、衣笠の採点は9日までか!4回生だけだと思ってた。9日までということは 連休あけの13日の届いても同じということなのかどうか。でも今日これに気づけるところが ちゃんとした大人への道を辿っているといえるのではないか。だめか。

いろんなことから読書に逃避。・・・あら督促された。だめだめだけどもういいや。 「いつまでたってもプロになれないのね。」

Adobe Acrobat、textの出力がちゃんとならんのは どうにかならんか。もっているのがver 6.0だから? もういいや。出した。今時の印刷屋Acrobatぐらいもってるだろう。

さらに続く柳沢発言とか、 長居のホームレス強制退去とかに関するブログその他を見てなんだか絶望的な気分になる。 また「対偶」っていう言葉を使った論理的な誤りを見たり、 「人権」っていう言葉の乱用を見たり。 もちろん、柳沢や大阪市の態度や方針を批判するのはかまわんのだが、 その論法というか議論がうまくない。

なんていうのか、なんでわれわれはクリアに考えることができないんだろう。 単に「信念の不一致と態度の不一致があって、態度の不一致の方がより重要な 問題なのです」「thickな概念とthinな概念があって」というだけではないん だな。態度が認知さえも論理的にねじれさせてしまう。 なんか我々の認知バイアスっていうか、問題の奥深さを 思いしらされる感じがする。それはもちろん私にも根深くあって、 そういう用心をしようとするとなにも言えなくなり、自分が信じられなくなり、 精神衛生にひどく悪い。よく理解できないと他人に悪意を見る、他人の知性を 疑う、ってのが気分悪くさせるのだろうか?他人に対する不信感が満ちている のがいやなのか。いや、そうではなく、それが自分の信念や論理も疑うこ とになるのが気分悪くさせるんだろう。そして、この気分の悪さそのものが私の認知バ イアスと不協和の結果なのだろうという恐れ がなおさら悪い回路にひきこむ。こういう敵意や憎悪ってなんなんだろうな。 馬鹿げている。心理学が必要だ。


2007/02/07 (水)

昼前から。今日も鍵をつるし机を清め床を軽く片づけTODOリストを眺め(やはりなにもせず)。

レポート1件 、エントリシート1件

紙の山を前にして1日終る。どうも午前中使えないと効率が悪い。

少し体を動かしたくなってきた。ストレッチとか。 またジョギング復活させるか。


2007/02/08 (木)

早起き。朝から。

鍵をつるして机を清めて灰皿を洗いちょっと片づけ、 TODOリストを見てすぐできる2件片づけて。おお、ついに。

午前中のうちにTODO二つ片づけに百万遍。偉いぞ。

エントリシート1件、レポート1件。

午後ひさしぶりの雨。

まじめに一日ずいぶん色々やったような気がするが、 どうも気のせいらしく、一番問題の紙の山については解決してない。うーん。でも 疲れたな。

ちょっと飲んで帰る。酒あんまりうまくない。しばらく禁酒だな。


2007/02/09 (金)

早起き失敗。昼から。鍵をフックにかけ、お湯を沸かして机と灰皿を清めお茶を入れ、 ToDoリストを眺める。ちゃんと手順を踏むと心落ち着くような気がする。

とにかく採点。今年は衣笠大学はずいぶん色々警告しているようなので、 web丸写しはほとんどないように見える。でももっと出題を工夫しないとなあ。

「芝浜」とか「天災」とかいくつかの落語を聞いて。 人生のなかで新しいことを学ぶことはいろいろあるわけだが、 それまで信じていたことを放棄するときってのは何回ぐらいあるのだろうか。 そしてそれはどのように行なわれるのか。 宗教的な「回心」ほど根本的なのは滅多にないのはもちろんだが、ふつうの人間にとって 基本的な考え方や信念を放棄したり変えてしまうことってのはそれほど多くないかもしれない。 自分を振りかえっても数えるほどしかないんじゃないか。 もちろん歳を取るにつれて難しくなる。

まじめに仕事して一応採点は終了、しかし成績表への転記が死ぬほど苦痛なので明日。 電話かかってくるだろうなあ。


2007/02/10 (土)

前日は夜Metroへ。 レゲエの日 だがDJはヘタだし、これまでMetroで見た最悪の客層。 男の子が多くて皆体がでかい!女の子はなんか地味。 レゲエというよりヒップホップ系。 彼らはスカ寄りの四つ打ちやレゲトン?(1.5拍+1.5拍+1拍のやつ)とかは好きなようだが、 3拍目にバスドラが入るタイプの古典的レゲエにはどう反応してよいか わからない模様。それでいいのか。 ライブのバックバンド(Raw Technicaz)はタイトで 好感がもてた(特にDr.とB.がよくわかっている)が、 客は曲が終ってもパフォーマンスが終っても 拍手一つしない。最後まで拍手が聞かれることはなかった。 なんなんだ。今どきのクラブパフォーマンスとは そういうもんなのだろうか。最後はSex Machineをモロにファンクで、とか ってのもどうなんだ。レゲエ文化は滅びた?

二日酔いに苦しむ。 しかしレポート指導に大学。すぐ帰って寝る。

夜目が覚めて復活を感じたのでふたたび研究室へ。2、3日禁酒。 本を読んで心を落ち着けるとこから。 落ちつきすぎで眠い。

心理的障壁を乗りこえて採点表転記。

毎日飛ぶように過ぎていく。

なんとなく転記を終え紙屑の整理。 読書。


2007/02/11 (日)

朝帰り。

午後ちょっとだけ研究室に戻る。部屋(というか書類の一部)を片づけただけ。

早寝。


2007/02/12 (月)

14時間ぐらい寝る。やっぱり夜型生活は楽しいけど効率悪くてだめだ。 しかしおかげで肝臓が軽い。

昼過ぎから大学。読書読書。

人生相談1件。

心落ちつかず飲んでしまう。馬鹿。


2007/02/13 (火)

二日酔い。肝臓が気になる。なんか張っているような気がする。脂肪肝? 近いうちに病院に行こう。

午後遅くから。雑用を片づけて。

心落ちつかず。だめだめ。

げ、来期は朝一の講義がある。うえー。

家帰ったりまた研究室戻ったり。

生きてるってことはたいへんなことだ。

調子悪いときは寝るしかない。


2007/02/14 (水)

睡眠重要。しかしもっと短時間の睡眠ですめばいいのになあ。

バレンタインデーなんて日らしいが、関係ない。 中学生ごろが懐しいなあ。いまどきの中学生はどういう生活をしているんだろうか。 もう15年ぐらい中学生と話をしていないな。高校生とは10年ぐらい? 敏感な年頃ははるか昔。

またいろいろ仕事がたまっている。なぜだろう? なんだか年がら年中ずーっと走っているような気がする。足遅いのに。 やっぱり一生に一回ぐらいサバティカルとかそういうのを もらって休憩するべきなんじゃないだろうか。 サバティカルは休憩じゃないのか。 一回失業して失業保険で、とか考えるのはODの方々のことを 考えるとひどすぎ。でもなんだかなあ。皆ずーっと仕事しているんだよな。 私なんかほんとうにナマケモノの国からナマケを広めに来たようではある。

でも、7年仕事したら必ず半年なんにも仕事をせずに南の島で休むこと、とかっていう パターナルな政策ってのは悪くないかもしれないなあ。23才で就職したら 30才、37才、44才、51才、58才あたりで必ず休みがあるとか。いや、 厄年とかと関係せる方がいいかな。厄年に仕事をしてはいかん、とか。 (厄年ってのはむしろ働き盛りであるっていう気もするが)

中央政府が体力と能力を判定して、馬鹿が過剰な仕事をしようとしていると 警察がやってきて休ませるとか。来たるべきすばらしき新世界では そういうことになるんだろう。いや、むしろ個人が分散したエージェントを雇って 面倒を見てもらうんだろうな。

この落ち着かない心のほんの一部分でも落ちついて仕事に向けることができれば、 おそらくいろんなことが解決するんだよな。優れた人間というのは 自分のなすべきことに自分の力を割くことができる人間だ。 でもそれはよい生活なのだろうか。


2007/02/15 (木)

うまく寝られず、明け方まで苦しむ。でも飲まない。

ビヨンセとデスチャのビデオクリップとか見たり。 ビヨンセ単体よりデスチャ時代の方が音楽もビデオもはるかによくできていると思う。 もう歳なのか。ダンスもデスチャ時代の方がよい。エンターテイメントはたいへんだ。 まあ、どう体を動かしているのか 興味ある動きもするのだが。この前Metroに行ったときもあの動きをしている 女子がいたが、あれは自室で練習しているんだろうなあ。

夜ちょっと飲む。またしてもうまく寝られず苦しむ。


2007/02/16 (金)

寝不足。 タバコ吸うやつは死ねばいいと思う。この春、ほんとうに禁煙しよう。

なんか何度か足がつりかける。疲労かビタミンB不足か運動不足か。

八朔うまい。季語は春。


2007/02/17 (土)

よく寝られた。早起き。朝から。心を落ちつけていろいろ。

と、エントリシート2件、レポート1件、面接相談1件。模擬面接ビデオとって 自己批評させる。面倒見がよすぎるか。

あら、採点が。

とにかく心を落ちつけて一つ一つ。偉いぞ、自分。

モンティ・パイソンのMonty Python's The Meaning of Life(邦題は『人生狂騒曲』、これ じゃだめだ。)はおもしろいなあ。名作。「魚はどこだ」から「ハワイ料理」 のあたり最高。学生に見せたいが、そういうことをすると問題になるか。 全部で107分、でも最初の短編をカットすれば90分、ちょうどいいなあ・・・


2007/02/18 (日)

スパゲティ食いながら将棋を見て昼寝して。午後大学。静かだ。机清めて心落ちつけて 採点。読みたい本や読まなきゃならん本はたくさんあるのだが、 なかなか時間がないなあ。

HTMLとLaTeXを同時に作るってのは積年の課題なので、 EmacsMuseに関心があるのだが、"Project"とかの 概念がわかりにくい。まあ今調べるのはやめよう。

日が長くなってきたのがうれしい。 でも採点すすまず。なんか全体に興味関心や意欲が衰えている。いつもか。

つい逃避してしまう。museはBibTex使うような用途には向かないようだ。あ たりまえか。やっぱりレジュメ作りにはLaTeX最強か。

うーん、衣笠ではあまり目立たなかったのに、やっぱりコピペが。苦しい。

自分とこの学生の学生証番号の振り方の規則をいまごろ理解する。AA-BCDEEE。AA入学年度、B大学短大の別、C学部、D学科、EEE連番らしい。以前は7桁だったが、学部学科が増えて一桁でおさらまらくなったから二桁つかっているわけだ。大学短大の別で一桁使っているのがもったいないと思うのだが、しょうがないか。読みやすさのために学部学科はアルファベットにする手もあると思うのだが。(衣笠のはいまだにわからんし不合理だと思う)

あら、このファイルの文字コードおかしくなってたか。CVSの過去のファイルを取りだすのは「cvs update -p -r 1.1 filname > filename」とかやればよい。どうでもいいことだが、実はUTF-8やUTF-16のファイルって具体的にどういうバイト文字列になっているか理解してないんだよな。pTeXもUTF-8で使いたいのだが、まだ正式じゃないのよね。Shift-JIS作った日本マイクロソフトとアスキーの社員は、この文字コードが30年も使われることになるとは思ってなかったろうなあ。そういやKnuth先生やStallman先生もTeXやemacsがこんなに長く使われるとは思ってなかったろうな。(おそらくカーニンハン先生はCの寿命はこんなもんだと思ってたろう)

とりあえず一教科分目を通した。偉いぞ、自分。あと一つ。帰ろう。

今年も夜の鴨川でチューしている人が出てきた。春だ。

イラクとか、ボコボコ人が死んでるけどもう皆慣れちゃったよな。 もう関係ない感じ。 日本もアメリカを止めなかったのに。自衛隊引きあげたのも、 任務遂行したんじゃなくてヤバいから逃げげきたってことだよな。 やってはいけないことをやってしまって蒼くなって見ないふりをしている、 とかそういう感じのか。やだなあ。私の罪はどれくらいあるのかな。

そういや、昨日学生のビデオとったときに 自分の声を久しぶりに聞いたけど、やな感じだよな。 声がいい人はうらやましい。話し方の問題なのかな。

よくわからんが、東京都民にとって石原行政ってのはいろいろ 目につくんだろうな。たしかに東京はずいぶん変わったと思う。


2007/02/19 (月)

研究会。 ちょっと話をさせてもらう。まああんまり尻の穴の小さい話は やっぱり自分の志の低さを感じていかんな。まあでも少しずつやるしかないのだ。

採点が終らない。これはだめか。締め切りを守る美徳を身につけたかったのだが。

がまんしてなんとか目を通す。転記は明日朝やれば間に合うだろう。すげー、 締め切り守れそうだ。なんか偉いぞ俺。やっと大人になってきたのか?


2007/02/20 (火)

午前中から。レポート2件。

会議。なんか疲弊する。

採点表出せず。なんかノドが痛くなってきたので帰宅。発熱しそうな予感。

家に帰りついて寝る。 一眠りして(金縛りにあったりして)目が覚めると、 熱は出てない模様だが頭に霞。 まあここらへんで 一休みということなのだろうが(たしかにタイミングとしては絶好)、 熱が出てくれないと一日寝る快楽は味わえない。まあでもゆっくり寝よう。健康第一。


2007/02/21 (水)

延々寝たが、なんか二重瞼のひどい顔。調子悪い。今思えば2月前半は1月に比べると調子よかったんだな。

午後会議。

卒業生訪問1件、エントリシート1件。卒業生に見てもらう。さすがにお姉さんの 指導は私より的確だ。女性は大人になるのが早いなあ。

採点表出せず。明日。今日は寝るべし。帰宅。


2007/02/22 (木)

延々15時間近く寝る。二重瞼は ちょっとよくなったか。しかし「あー寝た寝た」という感じではない。 ちょっとジョギングとかして体をほぐす必要があるかもしれん。

昼から。エントリシート相談。

委員会。仕事のできる人ってのはほんとによいものだ。うらやましい。 うちの学部でもこういう人を作らねば。

会議。今日は短かめ。

なにをする気にもなれず、帰って寝るべきか、と迷っているうちにイスの上で昏睡。 帰ろう。「教務課が探してましたよ」という声を振り切り帰る。ごめんなさい。

早寝。健康第一。人生は寝るためにあることを知っている人間は賢者と呼ばれるに 値する。

ここ数日、ずいぶん昔に買った『Scheme手習い:直観で学ぶLisp』とかってのを寝ながら読みなおして、再帰ってもののポイントを知り、Lispと数学(数学基礎論?)の密接な関係についてうっすらかいま見た感じ。LispってのはperlとかCとかの言語とはぜんぜん考え方というか出自が違うものなのだな。おもしろいなあ。.emacsいじってるのでは再帰の考え方を身につけることはできない。なんか再帰してみたい。昔awkの入門書読んだときに出てきた再帰下降パーサとかさっぱりわからなかったが、lispな考え方をかいま見たいまならわかりそうだ。carとcdrはfirstとrestっていう名前であるべきだったよな。

将棋女流棋士問題、モメているんだなあ。 http://blog.goo.ne.jp/joryu-houjin/。がんばれがんばれ。


2007/02/23 (金)

朝から。寝ているとびゅんびゅん一週間が過ぎていく。

午前中なにもする気になれず、youtubeの各種クラッシュ画像なんかにはまってしまったり。車に関連したクレイジーな動画はほんとにたくさんある。「氏ねばいいのに」と感じるものも多い。スピード感が怖くて見られないものもあり(苦手)。余計なことして死んだりケガしたりするのはたいてい男だ。皆ダーウィン賞をもらえるんだろう。オスの繁殖戦略について考えざるをえない。300km/hでコーナーにつっこんだり、バイクで高速道路で時速100マイル超でウィーリーしたりすると、なにが利得になるんだろうか。

ついでに久しぶりに"dance bedroom"とかでも検索すると、 arab girl dance from UAE"とかってのもあっておもしろい。 ちなみに検索するときは"sexy"は入れない方がおもしろいのがひっかかる。

2ちゃんねるの美容整形板とかも見てしまったり。はあ、そうなっているのかとか。 世の中に知らないことは多い。

午後昼寝してからやっと活動開始。転記するだけなのにとてつもない 時間がかかる。この活動は人間のものではない。虫のようだ。啓蟄はまだか。

げ、虫は今日も提出に失敗。虫だから。

百万遍研究室の予餞会。私も歳とったなあ。 某教授や某助教授とはじめてあってからもう20年経つんだもんな。 人生の半分をともに生きてるわけだ。学部生や院生から見たら完全にオジサン。 一次会で辞す。


2007/02/24 (土)

二日酔い。リラックスするのにアルコールは本当に必要なのだろうか? むしろ胃腸にストレスをかけているような気がする。刺激の強いビールや ウィスキーがだめなのか。

五条河原町の池田茶舗で煎茶「翠雲」を買ってみる。わりとうまい。 京都の茶舗はどこもそれぞれオリジナルの銘柄をもっているようだが、 どこまでオリジナルなんだろう。

午後遅くに研究室。ほんとに日が長くなった。心を落ちつけて、 今なにをしなきゃならんのか確認。→ まず採点表提出だってば。

7年間1回も拭かれることなく放置されている 研究室の窓を拭き清めたいのだが、どうしたものか。 「大学助教授、研究室の窓拭きで転落死亡、疑われる未熟な掃除技術」はいやだ。 事務系統にはおねがいしているのだが。なんか棒の先にモップかワイパー がついているようなもの を入手すればいいのか。ニックにあるかな?

「心落ちつけるには本を読めばいいのよ。」松本清張『ミステリーの系譜』 おもしろいなあ。戦前の教育を受けた人は文章が違うね。「肉鍋」がよい。

研究室にまともな電卓がないことに気づく。しょうがないので Happy Hackin Keyboardはテンキーがないので数字入れるのに不便。 Pro KeyboardとDashboardの電卓で代用。使いにくい。私こういう作業は道具が 悪いとだめなんだよなあ。 入試採点のときとかは「すばやく大量に計算してくれる」とか 重宝がられているようだが、あれは電卓が使いやすくてバチバチ打てるから。

2ちゃんねる就職板もそれなりに勉強になる。

自分の無能さについて反省する。

夜までかかってやっと採点終了。集中すれば1時間かからない仕事に 5時間ぐらいかかっている。虫。

nxml-modeというのがあることを知る。しかしもうxmlやxhtmlとかってものが どういうものかのかわからない。もうそういう世界についていけないし、ついて行く気もない。


2007/02/25 (日)

日曜は将棋とボンゴレの日。

午後大学。部屋の片付け。人間はちらかして片づける動物である。

レポート1件。


2007/02/26 (月)

前日、なんの大義名分もなく飲酒してしまう。二日酔い。 なんだかまずい。多くの人を不幸にしたあの病気に近いのではないか。 point of no returnの一歩手前なんではないのか。気づかぬうちに 通りすぎているってことはないよな。アルコールはタバコに比べて自分の常習性・依存性に 気がつきにくいよな。自分で飲むつもりでいるのに実は飲まされているのだ。 子どものころはあんなに酔っ払いが嫌いだったのに。

  1. 日没前は飲まない。
  2. 一人で飲まない。
  3. 名目なくして飲酒せず。働かざるもの飲むべからず。「今日は仕事したなあ、自分ごくろうさん」は許す。
  4. 寝酒は飲まない。

完全に春の陽気。浮かれないで落ちつくこと。

やっと採点表を出す。虫。 全学でラストだったらしい。すみません。えーと、次はなんだっけ。

エントリシート1件。今日は早く帰ろう。

調子悪いときは寝るしかない。


2007/02/27 (火)

早起き。早起きは人の礎。朝から。いまごろシラバスを書く。虫。

なんとか書いた。えらいぞ。

明窓浄机、明窓浄机。

タイプセッター。終了。偉いぞ。書類書き。これも偉い。

午後大谷大で某協会運営会議。 すぐに戻る。お土産にカラヤンのドンジョバンニと 父クライバーのフィガロの結婚を借りてくる。

聞きながら3月をちゃんと生きるために部屋の書類片づける。いろいろ まずいものを発見してしまう。

夜、雨に。

タミフルすげー。思春期に選択的に効くみたいってのと、選択する手段が 似かよっているようだ(?)ってのがすごい。 おそらくいずれこのメカニズム分析して一発当てる研究者が出るな。 あるいは自殺誘発薬を作ってばらまいてしまうマッドサイエンティストが出るか。 人類補完計画か。メカニズムがわかれば善用 も可能かもしれない。 我々は我々が信じているような生き物ではない。

「表現の自由」や「思想・信条の自由」についてはともかく、 「良心の自由」ってやつについてはあんまり考えたことがないことに 気づいた。それはどんなもの(であるべき)だろう。 自由でなかったらそもそもそれは良心ではなかろう、 とかそういう問題ではない。やっぱり兵役拒否とか市民的不服従とかのことが頭にあったのだろうな。 あとで判例見てみること。

そういや、もし私が卒業式でImagine伴奏しろと言われたらどうするかな。 やっぱり拒否するか。「イマジンだけは勘弁してください、 RevolutionだったらOKだし、Power to the Peopleなら弾きますそっちにしましょう」かな。


2007/02/28 (水)

雨。朝から。首筋を軽く寝違えてしまったようだ。

「明窓浄机と読書と音楽しかないのよ。」

父クライバーのフィガロ、スザンナ役のHilde Guedenよい。検索してみるとルックスも いかにも名スザンナだな。ツェルビネッタ歌っている音源はあるのだろうか。

思いたって施設課に行ってみると、お、スポンジワイパーがあるじゃないか。 実行してみるが、拭きあとが残ってしまいだめ。私は窓拭き一つできないのか。 やっぱり外から拭かないと。 足場はあるようだが、命綱をつけて・・・いやいや、やっぱり恐いからやめ。高所恐怖症だった。 眩暈がしそうだ。まあちょっと明るくなったからよしとするか。

2ちゃんねるなつかし漫画板では、いまだに、ちばあきお先生の『キャプテ ン』や『プレイボール』の登場人物の心理やその後のチームについて妄想して いる人たちがいるのか・・・すばらしい。いやいや、勉強しなければ。

エントリシート。

EmacsMuseについて少しわかってきた。なるほど。おもしろいじゃないか。 もうHTML手書きの時代は完全に終ってるのだな。 あら、でもHTMLの文字コードに悪さするな。

なるほど、思想・良心の自由の良心がなにを指すのかは いろいろ解釈がある、ということだけわかった。

マンガ本屋で、もうなにがおもしろいマンガなのか、そもそもそれらがなんの マンガなのか知らないことに気づく。数ある雑誌も読む気になれないし。 音楽雑誌でさえ。もう図書館でいいや。 といってまだハイカルチャーな人間でもないし。これが中年ってやつか。


2007/03/01 (木)

3月になってしまった。午前中から。

ちょっと早いが新年度がはじまったつもりで新しいディレクトリを作る。 ここ数年~/2006とか~/2007とか1年度ごとにディレクトリを切ってそのなかに ごちゃごちゃ入れていくという感じになってる。 面倒なので、原則としてその下にはディレクトリは作らない。仕事量が少ないから。

会議。昼にひっかかるのにお弁当出ないのか。

某事務仕事。

夕方、あれ、なんだか熱っぽい?

あわてて帰宅。頭も痛いぞ。なんか、自分の内部感覚ばっかり 気にしていて馬鹿みたいだ。人体はミクロコスモスだ。まあ季節の変わり目には 弱いのでしょうがないが、仕事がいろいろあるのだ。まず寝るしかないな。 健康センターでタミフルもらうべきかどうか。体は中年だが 心は少年だから危険か。

熱があるが、昨日寝ながら考えたことメモ。 私は正味何も知らない。生きて行く方法さえよくわらん。 人生の意味とかそういう意味ではなく。 とにかく「もの」を作るのが難しい。鉄砲がどういう構造になっているか なんかわからんし、そもそも鉄の筒状のものをどうやって作るのかも わからんし(こういうこと考えはじめたのは花輪先生の『刑務所の前』のせいだ)、 鉄鉱石がもし見つかったとしてもそこから鉄をどうやって 作るのかもわからん。 実際、ペーパークリップ一個でさえどうやって作るのか見当がつかない。 だから、私の部族は鉄器や青銅器をもった隣の部族にやられて死ぬ。

そう考えはじめると、動物を捕まえるどころか、植物ひとつ生やせそうにない。 鋤がなかったらどうするんだろう?ロビンソン・クルーソは鋤を作るのに苦労していたけ ど。そもそもなぜ「耕す」必要があるのかもわからん(いちおう耕したことは あるが)。誰が「耕す」ことを発見したんだろうか。 幸運にもロビンソンと同じ状況に置かれたとして、脱穀もできそうにないし (稲刈りはしたことがある)。「織る」「縒る」もどうなっているかわからないし。皮の 剥ぎ方を自分で発見できるとも思えないし道具はどうする。高校のときに 地歴部に入って、せめて石器の作り方を学んでおくべきだった。 そういや、火薬を作るための硝石とかあんなものをどういうきっかけで発見したのだろうか。わからん。

こういうのは私だけじゃないだろう。 でもこんなにまったく生きる能力がない人間がたくさんいる社会ってのは人類史上でも ほとんどなかったんだろうなあ。『蠅の王』や『漂流教室』の子供たちや、『青い珊瑚礁』のブルックシールズはその後どうなったんだろう。 っていうか、どのタイミングで 「人間は社会的動物である」「人間は一人では生きていけないのである」とか 気づいたんだろうか。20万年程度じゃないかもしれない。 あれ、これ発熱しておかしくなってるな。


2007/03/02 (金)

計14時間ほど寝て、かなり回復。熱なし。寝るのも体力がいる。

昼から。

奥村先生の『pLaTeX2e美文書作成入門』第4版を読むと、「これからはpTeXも UTF-8の時代だぜ!特にOS Xではな!」と書いてある。そうなのか。たしかに UTF-8で統一できればいろんなことが楽になる。よい時期なので、port install ptex +utf8 +hiragino +otf +babel。CD-ROMから入れた方がよかった かな。iso-2022-jpのファイルも通るのかどうか使ってみないとわからん か。・・・OK、JISも通る。

それにしても、しばらく前のハンユニフィケーション騒動ってのは なんだったんだろう?どう解決したんだろうか。

あ、いかん。また余計なことをして時間を潰そうとしている。心を落ちつけろ。

それにしても計算機科学というのもすばらしいものだな。 構文解析とか字句解析とか、わからないなりに巧妙であることがうかがえる。 電子計算機なんてたかだか6、70年ぐらいの歴史しかないはずなのに。

余計な仕事を引きうけてしまう。

「とにかく本を読めばいいのよ。」

今ちょっとパラフィリア(これは1980年ごろの造語だということを今日知った) に興味があるので 『のぞき学』。あんまりピンと来ない。「覗き」やのぞき者というよりは 部分性愛/スカトロに関する本なんじゃないかと思う。根拠ないけど。わからん。 数日前に読んだHuman Sexualityっていう教科書では、 窃視症にとっての「待つ」ということの重 要性や、「見つかるかもしれん」というスリルを強調していて興味深かったのだが。 少なくとも「覗く」という行為にはなんか「努力」や「工夫」の匂いが つきまとっているような 気がする。それに見られる側だけじゃなくて見る側の「秘密」とか。 三浦先生は読書とビデオ鑑賞だけだからなんかおかしいのかな。「ラセ」がどうか なんてのに興味を持つももビデオ鑑賞だからだろうしなあ。 そうか、実は三浦先生の視点がエロいものか どうかもよくわからんのだな。少なくとも先生が感じているかもしれない エロさは伝わってこないもんな。 だいたい、表紙の作り方が まちがってるんじゃないのか。穴から見えるのが目なのはおかしいぞ。 それは女体のどっか一部であるべきだ。っていうか、ここらへんの 逆説的なのがおかしいという、そういう作りの本なんだなあ。 ほんとに複雑な人だな。博士が言うよ うになんかのパロディのつもりなんだろう。 どういう雰囲気の人なんだろうか。動いているのを見てみたい。

ベトベンの4番聞こうとしたら1曲もiTunesに入ってない。 なんでだろう? 図書館から借りて入れる。あ、カラヤンだからか。 カラヤンもベトベンなら悪くないよな。アバドのも入れておく。 子クライバーも録音残しておいてくれりゃよかったのに。

本は読めたが、毎度毎度のことながら、書類を探して紙くずの山をひっくり かえして時間が過ぎていく。だめだ。急ぎの仕事進まず。今日はがんばるつもりだっ たのだが。

夜また調子悪い。でも「将棋界の一番長い日」見なければ。 その前に泉谷しげる。スタイルは嫌いじゃない。歌詞がよけりゃもっといいのにね。

一番長い日、日が変わるころに 久しぶりに加藤九段の解説を見て満足。起きててよかった。もう出てきただけで おもしろい、志ん生なみ。


2007/03/03 (土)

朝から。睡眠足りなかったらしく昼寝してしまう。 なにもしていないのにあっという間に時間が過ぎる。生が薄い。

仕事ってのは、けっきょくそれについてどの程度頭を使うことができるかっ てことにつきる。モーツァルトとかベートーベンとか、いつも音楽について考 えていたのだっていうピンカーの主張は正しいように思う。

起きたり寝たり。だめだめ。


2007/03/04 (日)

13時間以上寝る。さらに昼寝。温かいんじゃなくて暑い日。

午後遅くから。いつものように本を探して無駄に時間を使う。 春休み中にバイト雇って一回整理する必要があるなあ。まあ焼石に水だろうが。

物事を考えるのはおもしろいことも多いのだが、 あんまり関心ないことや 考えたくないことを考えるのは 苦痛でしかない。数独でも詰将棋でも、楽しんでやっている人はいるが、 やりたくない人間に無理矢理今日20問解け、解けるまで帰さん、 とやったらどうなるか。小中学校ってたいへんな場所だったよな。


2007/03/07 (月)

出張。風がすごい。


2007/03/06 (火)

なんか口内衛生が悪化しているような気がする。歯磨き励行。 そういや歯石とりとかしてメンテする時期か。

3回生ぐらいの学生のパソコンはみな壊れていて使いものにならんらしい。 ハードもOSも脆弱だ。Windowsは凶悪すぎる。まあ3年使えば恩の字なのかもし れない。むしろデータはUSBメモリとか1GBぐらいのUSBハードディスクに入れるっ てのをスタンダードにして、本体は「ワンタッチで工場出荷状態に戻ります」の方 が正しいんじゃないだろうか。っていうかそうあるべきだ。

提出しわすれている書類があってまずい。

調子悪いのでとにかく寝る。


2007/03/07 (水)

夕方大学。

「ねえねえ、知り合いの男の子が合格したら熊野寮に入ろうかっていってるんだけど、 どうなの?」とか聞かれて困ってしまう。当人を見れば答えようがあるような 気もするが。月額700円は魅力だよな。私が寮に入ってたら 全然違う人生だったのはまちがいがないところなので、 そんなこと軽々しくアドバイスできないよな。

教授会。

『アメリカンビューティー』は何度見てもおもしろい名作なのだが、 このおもしろさってのはどっから来るんかね。細かいところが よくできているからか。よくできている映画はどれも稠密で意味に満ちてる感じがするんだよね。だから何度も見れる。

なんか半年の疲れがたまっている。積極的にゆっくりしなければ。


2007/03/08 (木)

午前中から。百万遍に書類を届けに。

ちょっとゆっくり。貴重な3月の時間をどう使うかを考え1日が終る。 永井龍雲とかってフォーク歌手の歌にそういうのがあったような。 (たしか「♪今日は〜せっかくの休みの〜日だから〜長い一日を〜なにをしようか〜思いあぐねて〜日が暮れる〜」)

予算はきれいに消化。

来年度の授業日程などを確認。なんかいろいろみっちりつまっているなあ。 オンラインシラバスってのはオンライン入稿すると何を書いたか自分でも わからなくなるという欠点があることを知る。はやく公開してくれ。

『アメリカンビューティー』に影響されたか半年ぶり(9月以来)に ジョギングとかしてみる。 最近は 中年過ぎてからのスポーツは実は体に悪いのではないかと思っているが、 まあほぐす程度にゆっくり。 ジョギングは体に悪いのではないかと思っているが(ウォーキングはOK)、 まあほぐす程度にゆっくり。木瓜の花が咲いている。

追加された新ルールは、「食事の前にはビールを飲んでよい」。

『ゴッドファーザー Part 2』見る。まあ楽しめるけど もっと人が死なないとカタルシスがないな。 それにしても映画ってのはおもしろいけど時間がかかるし疲れる。


2007/03/09 (金)

予想通り軽い筋肉痛。午前中から。

偶然NHKラジオ「原書で読む世界の名作」 (『傲慢と偏見』の朗読と解説、らしい。) とか耳にしてしまい、そのまま最後まで聞いてしまう。 海老根先生の解説よい。教養はいいねえ。オースチン読んだ女性と読まない女性の 間にはどれくらいの違いがでるか。 『高慢と偏見』の解釈の歴史がラブコメもの文学の作り方を規定し、 さらには世間知や人間関係・男女関係の理解の仕方そのものを 形作ってしまっているような気がする。 でも現代の少女漫画でも同じような教養は身につくかもしれん。 ジジイになるまで生きられたら、市民講座とか市民ゼミとかに生徒として出席 させてもらおう。源氏とかもよい解説とともに楽しめるようになりたい。

心を落ち着けてタイプセッター。 TeXマクロについてしばらく頭をひねる。 バッドノウハウ。マクロとかスクリプト書くときはあとで読み直すことを考え て、変数の名前とか適当に定めたりコメントつけたりすることの重要性を思い知る。

4回生来訪。 おみやげをくれる 。 3回生エントリシート。

若尾文子の『女系家族』。よくできてるが、 純粋にお金だけを追求する人々ってのはよくわからん。 ところで以前から田宮二郎のタバコの吸い方はかっこ悪いと思っているのだが、 どうだろうか。中村鴈治郎大好き。家産があるっていうのはどんな感じなのかなあ。

なんか肩凝りというか首が凝ってる。 これには水泳が効くのだが。ジムにも行ってエアロビとかしてみたいが。

将棋女流棋士問題、ひどいことになっている。やはりどうも 米長というひとはほんとうにだめな人間のようだなあ。 それを止められない40代の人間がどう考えているのか気になる。 あ、神崎七段はちゃんと言ってるようだ。


2007/03/10 (土)

昼前から。落ち着いて本を読もう。

先生来訪。おひさしぶり。健康が一番大事だとか、 血圧に注意しろとか、タバコはやめろとか、健康の一番の敵はストレスだとか、 隠れて生きるのが健康には一番だねとか 。参考になる。

本読んだり書類整理しているとあっという間に時間が過ぎる。

夜、雨。夜も研究室でゆっくり。心の平安は春と夏の研究室のどこかにある。 無難に生きればあと20回ぐらいあるはず。

なぜ片づけようとするとかえって散らかるのか。曰く、不可解。 この藤村操の「不可解」だが、なにがそんなに若者にウケたのか さっぱりわからんな。まあ人生がabsurdであることに異議はないが、 それがどうしてそんなにウケたのだろう。教養主義の裏返しなのかな。 明治期の若者たちは高尚だ。そういうバカげた教育を受けてない人々は どう暮らしていたんだろうか、とかの方が気になる。

PiTaPaカードを入手。これ、改札を通るときにパタっとやるときの感覚が 気持ちいい。皆もっているのが納得できる。

足の筋肉痛はしょうがないのだが、肩凝り直らないのがいやだなあ。


2007/03/11 (日)

日曜日は将棋の日。窪田がんばれー・・・残念。でも楽しませてもらった。変人は見ている分にはおもしろいし、 窪田六段はそれほど実害がなさそうでよい。 あら、糸谷四段不合格?浪人してがんばれ、ってことはないんだろうなあ。

諸般の事情により不義理。ごめんなさい。

午後から。落ち着きすぎてなにもしないうちに夕方。

メタ倫理難しくて読み進められない。っていうか、これは文体の問題だと思うんだ。 テツガクが文学から離れるにしたがって読めなくなっていく。 っていうかHogan & Timmonsの文章をを憎んでいるだけか。 いや、やっぱり90年代の極端にソフィスティケートされた議論に ついていけないということか。ってより、このタイプの議論を続けている人々を 動かしている動機の方が気になる。 フレーゲ・ギーチ問題はどうしても解かなきゃならんのか、そもそも未解決なのか。 リアリズムを主張したい心理学的な背景を説明するとかの方がおもしろそうだ。

表出主義が受け入れられない理由。

  1. 表出主義は偽だから。
  2. 理論そのものに受けいれにくい規範的な含みがあるように思えるから。
  3. 表出主義を皆が信じるようになることに受け入れにくい規範的含みがあるように思えるから。

2と3のポイントはちょっと違っていてけっこう重要かもしれん。

浜崎は進化してるそうだ。すごいな。ほんとに愚考。「進化」とか「獲得形質の遺伝」とかの理解が、 科学者の書くものとは思えない。戦後若者の顎が小さくなったのとかは(もし事実だとしても)表現形が変わっただけで、遺伝子プールに影響しなければ進化じゃないだろう。『心を生み出す遺伝子』の訳者がこれでは困る。 っていうか、こういうのがニセ科学とか を排撃しようとしている人々にとってけっこう問題なんじゃないかなとか。と、理学博士や医学博士じゃなくて歯学博士なのか。専門を変えた人なんだな。うーん。


2007/03/12 (月)

税務署へ。 昼前から。

プリントアウト出さなければならないのだが、プリンタの入れ換えの日。しまった。

しょうがないので読書。

どんどん部屋が散らかる。原則を確認。

エントリシートと人生相談。しかし人生相談は受けつけておりません。


2007/03/13 (火)

会議。なんじゃこれ、ってな感じの議案一件。

エントリシート2件。忙しい。

修論発表会なんてのにも顔を出しておく。

女流棋士会、ますますえらいことになってる。 石橋女流ブログ とか。石橋女流四段はまだ20代半ばだと思うが、たいへんだなあ。 島と森下はどうするのか同世代として依然として興味ある。 まあ新しいメディア使った戦い方として参考にしよう。

大学の非常勤講師問題とよく似ている。っていうか似すぎている。 将棋倫理学者の登場が期待される?やはり糸谷四段 には将来の将棋倫理学者として百万遍に入ってほしかった。

勝手に将棋トピックスのひとは すばらしいライターだな。知性と良識を感じる。


2007/03/14 (水)

昼から。

「学校に来たらまず机を片づけるのよ」

うーん、プリンタがまだ使えない。なんか業者がだめだめな模様。

「次は床に置いているものをとりあえずテーブルの上に移すの。」

Windowsからならプリントアウトできるが。 うーん。MacでPress QUalityのPDFを作り、Windowsにもっていくか。 そのまえにAcrobat Readerをインストールしなきゃならんか。面倒。 ・・・ぐえ、Adobeにわけわからんものまでインストールされる。 ううむ。あいかわらずwindows 世界はトラップに満ちてる。こうなるといろいろ先延ばしにしてしまうのだが、 ここでがんばる。


2007/03/15 (木)

卒業式。遅刻するがとりあえず顔だけ出しておく。

センチュリーホテルで卒業パーティー (「謝恩会」ではない )。 第2回ジャイアンリサイタルを含む。「ボ〜ゲ〜」。

木屋町でちょっと飲んで落ちついてから帰る。 第二次マイルスクインテットのブートって 音質いいやつがまだまだけっこうあるんだ。欲しい。 飲み過ぎ。長時間飲酒はだめ。 明日からしばらく禁酒。


2007/03/16 (金)

昼から。いろいろ片づけなければ。まず心を落ち着けること。 心が落ち着かない原因の一つは、カフェインの取り過ぎってことはないだろうか。 ・・・いや、片づけるべき仕事を片づけていないからだ。それに Windows機のファンの音がうるさいから。なにごとにも原因がある。

たった1枚の事務書類を作るのに3時間助走時間が必要とは。

なんとか一仕事する。ほ。ほら、心落ち着いた。

落ち着いたらイスで寝てしまう。

早く寝よう。


2007/03/17 (土)

夜中に目が覚めてしまい、そのまま眠れず。

早朝から大学。 http://www.miko.org/~tatyana/tech/Win/virtualpsprinter.htmlを参照して Windows機を仮想PSプリンタにするために苦労。 労力を考えると、自腹を切ってPSボードを買った方が安いのではないか。 1時間ぐらいかかる。上の指示書のままだと どういうわけかletterサイズにでかい文字で出てしまって首をひねる。 よくわかんのだが、 gs に -r600 と -dPAPERSIZE=a4 を与えるととりあえず思い通りに動いている。 遅いのはしょうがない(これは古いwindows機だから)。

肝臓エコーとってもらいたいのだが、病院行く時間あるかな。

納豆汁を作るべく高島屋にイモガラを探しに行くが、 誰もそんなものを知らないらしい。「干しずいき」でもだめ。 無念。あ、錦まで行けばなんとかなったのだろうか。


2007/03/18 (日)

よく寝すぎて将棋決勝なのに見逃してしまう。

今日はゆっくり休もう。明日から新学期のつもり。

あ、いつのまにかこの日記11周年過ぎていた。人生の小春日和の時期。

ほんとうになにもせずに1日が過ぎていく。 とにかく寝る。


2007/03/19 (月)

昼前から。今日から新学期、のつもり。

まずいつものように部屋を片づけようとして失敗し、 ToDoリストを見て途方に暮れたり。 仕上げなきゃならんホンヤクやロンブンもあるが、まあまず授業準備からいくか。 あれ、ほんとにすぐに授業はじまってしまうんだな。

依然としてプロ将棋棋士と奨励会と女流棋士と大学教員と非常勤とODについて 考えたり。

あれ、フロイトの『文明とその不満』って翻訳ないのかなあ?

じっと読書。こんなにダラダラして過していいんだろうか?・・・まあいいんだろう。 webも2chも読む気になれないのはよい兆候だ。

学問的見当識とかって言葉を思いつく。 ある分野や学問領域の全体の、どこに何があるのか、 どの程度を自分が理解しているのかっていう知識・把握。 もちろん歴史的な文脈も含めて。まあそういうのを持っているのが学者が学者であり 専門家が専門家であるゆえんであるのだが。 はあ、同義で「指南力」なんて言葉もあるのか。知らなかった。

CiNiiの文献データベース、新潮だの文春だの、一般向け週刊誌までデータ に入っているのはうるさい。そういうのは他のサービスにまかせりゃいいのに。

ジャニーズ事務所対埼玉某女録音聞いてしまう。すげー。ICレコーダーには 注意しよう。まあこの人は本物なのだろうが、話し方にその手の問題に特有の 狭さがよく表われてるよな。なんというか、何度も頭のなかで反芻して練習し ている感じ。何度も繰り返される言い直しにそれが出ている。下手な落語家と かに近い。まあ喧嘩するつもりのときってのはそういうものなのだが。狭い。 我々はどうしたらこの狭さから抜け出せるんだろうかとか。寝る前に諸星大二 郎を読みすぎたか。「「壁」の向こう側?壁の向こう側なんてないんじゃよ。世界は壁 で終りじゃ。」

「聡」はやっぱり「恥」にされてしまうのだなあとかも考える。


2007/03/20 (火)

早起き。早朝から。

あ!しまった。教科書発注するの忘れてたなあ。→注文した。

会議。なんか調子悪い。ノドが痛いような。

共用プリンタでPostscript使えるようになった。ありがとー。

2007年度の目標は、やはり「仕事を溜めない」だよな。 毎年同じことを考えているわけだが。提出書類はすぐに処理するべし。べし。 自分は本当は勉強者だとか授業者だとか思わず、書類印刷機だと思うこと。 とにかく手元に未処理の書類が存在しないことを目指す。いつも 書類無くして右往左往して時間つぶしているわけだからして。

とりあえず2個ぐらい片づける。やればできるじゃん。

宴会。

西原の夫の鴨志田死去。巨大な才能に近くにいるってのはどういうことなのかな。


2007/03/21 (水)

ジュンクに寄って。どうもこの店は仕事の能率が悪そうなのだが。 丸善の店員で優秀だったよなあ。

午後から。

あれ、マシンからいやな音がする。ディスクかな?ちがうな。ファン周りか。あれ、 内蔵スピーカーのような気もする。中を開けてみるがわからん。 ついでにとりあえず机のまわりを片づける。

ネットで渡辺ボナンザ戦を観戦。ボナつえー。

来し方行く末をいろいろ反省したり。心を落ち着けていこう。もっと ちゃんと生きたいというか、生きるべきだよなあ。中年になっても悩みは つきないな。ていうか中年の典型なのか。分をわきまえるとかそういう問題だろう。

あれ、なんかまた目がしょぼしょぼする。粗食食って寝るか。

糸谷四段は待兼山に進学か。残念。

家でゆっくり読書。『病気はなぜ、あるいのか』おもしろいなあ。 この手の生物学・医学ものを読むのが一番の楽しみになってしまった。

私だったら「癌あちこち転移してますね」と言われてしまったら、無理して 手術とか抗癌剤とか使わず、ゆっくり好きなことして過したいとこれまで思っ てたのだが、しかしまあ、たしかに、実際に余命一年と言われてしまえば、な にしたらいいのかわからんようになってしまうかもしれんな。私が一年ででき るようなことってのは実際には存在しないし。やっぱりとりあえず手術に賭け てみようとかになるのか。


2007/03/22 (木)

朝から。仕事をためないように・・・しかし実行は難しい。 歯磨きはOK。明窓浄机は浄机の癖がついてきた。

午前中から会議連発。新学期がはじまってる。午後も会議。 エントリシート。「イモガラ」をもらう。スーパーにあったそうだ。ありがとう。

某校正。ひどい文章だ。ひどすぎる。なんでもうちょっと推敲して 出せないのか。死にたくなる。

iPodの調子が悪いので「復元」したり。あとで考えると USBハブの電源が足りてなくて充電できなかっただけではないのか。

久しぶりにネット将棋してみたり。あー、時間がかかるなあ。 時間の無駄。でも人生が無駄だから。 腎臓癌で余命1年と言われたときに、将棋指すだろうか? 指さないなあ。んじゃなにするか。音楽聞くってのもあれだし。 いや、毎日へんなコンサートやライブに通うってのは あるかな。そうでなければ古典読むんだろうか。ギャンブルしてもしょうがないし。 けっきょくそういう 受動的なのは最後の1年を暮すにはアレなわけだが、かといって 能動的に1年過すってのは普通の人間にはできないわけだ。 そういうのでは「闘病」ってのはわかりやすい目標だもんな。

天一食いそうになるが堪えて帰宅。


2007/03/23 (金)

あら寝坊した。昼から。どういうわけか 一晩中iTunesが音楽を奏でていたようだ。なぜだろう?

心を落ち着けて日曜日のオーンキャンパスの準備。

エントリシート。がんばれがんばれ。

いろいろ読書。 こんなことしているうちに春休みは終り。あーあ。

今年はじめてウグイスの声を聞く。

あれ、また肝臓のあたりがしくしくと。


2007/03/24 (土)

雨。寝坊。午後から。心落ち着けていられるのは 今日まで。貴重な一日を有意義に過したい。将棋で時間つぶすのは避けよう。 ふつうに指して30分強、早指しでも15分ぐらいかかる。

府立医大の研究会はパスしてオープンキャンパスの準備。スライド作るのが 苦手なのはまさに頭が悪いから、頭のなかが整理されていないから。

とにかく血糖値を下げすぎてしまうとジャンク食いたくなったりビール飲みたくなるので注意。 どうしたらいいんだろう?間食するべきなのか(間食の習慣は昔からないのだが)。コーヒーに砂糖入れるとか?

あれ、心落ち着いてたらあっというまに夜。いかん。

クラブチームの試合は見ない(選手おぼえられない)が、 代表の試合は見る。


2007/03/25 (日)

なんとか起きる。

あら、自宅サーバが落ちてる。

地震。弱いがゆれが長くて例の地震を思い出して怖かった。と能登で震度6。ひー。

オープンキャンパス。春までこんなことするのは なんだかなあとも思うわけだが。弱小私立なのでやむなし。 ミニ講義とか。 保護者の方々もたくさんいるのに なんかいつも通りやってしまった・・・まずい。 お弁当もらえないのか。

同じミニ講義2回目。午前中より人がすくなくて泣く。が、 話ができてかえってよかったかもしれん。

帰宅してサーバーの調子を見てもう一回大学。一仕事したつもりで 将棋で遊んでしまう。馬鹿。時間の無駄。それにしても弱い。 将棋倶楽部24強すぎ。っていうか段級がますますデフレしている。 「10級」とかってのが15年前の将棋道場の2、3級ぐらいあると思う。 最弱クラスの人々でも、現実世界では指す相手がいないだろう。 一方で本当に弱い人は24では勝てる相手がいなくてはじき出されてしまうのではないか。

コンビニでうかうかしていると、つい横山先生の三国志とか買ってしまう。 心の弱い中年男が弁当とビールとともに買ってしまうに違いない。 漫画的にはおもしろくもないのに時間だけつぶれる。 恐しい商法だな。横山先生がパソコンもっていればコピペで ふきだしだけ入れればいいから楽だったろうに。

寝る前に岩波の『ベルクソン』。電波系か。 美学と形而上学と倫理学もどきはともかくとして、 自然科学者が読んだら苦笑するようなことを平気で書いているのは どうなんだろう。 まあこういう人を研究している人々が苦労しているのはわかるのだが、 もうちょっとやりようがあるんじゃないのかなあ。 せめて「進化論の影響のもとにベルクソンがやったことの功罪」とか 「20世紀初頭の科学と哲学の関係」とかをまじめにやってくれれば よいのだが、篠原先生は自然科学にはほんとうに疎いようだ。 ホワイトヘッドはでてくるけど スペンサーのスの字も出てこないのもどうなんだろう。知らんけど。

一時期の百万遍ではやっていたような 19世紀後半以降の哲学者をいま扱かうってのはまあたしかに難しい。 ベルクソンとかホワイトヘッドとかねえ。 ジェームズなんかはまだやりようがありそうな気がするけど、 心理学史まじめに勉強しないとならんだろう。 フッサールとかもなあ。ポイントはやっぱり自然科学とかとの関係か。 その哲学者おさえて、19世紀末から20世紀初頭の科学(とその奇妙さ)をおさえて、 その後の自然科学の 発展もおさえて、ってのは並の研究者には難しい。 シェーラーとかになるとなんか楽になるんじゃないかという 気がするが、これも社会学史おさえないとだめか。 プラトンやアリストテレスやヒュームやカントやる方が まだ楽なんじゃないかとか。いやいや。学問の道は遠く険しく、少なくとも無能な者には 実り少ない。


2007/03/26 (月)

久しぶりに核戦争ものの悪夢を見てうなされる。

午前中某研究会へ。なんか部屋が寒かったからか、 いきなり調子が悪くなってきたので昼まで。眠いわけでもないのに 目が開かない。帰宅したとたんに寝る。 なんなんだ。脳梗塞とかそういうんじゃないとよいのだが。

哲学系とプレゼンソフトは相性が悪いと思う。っていうか紙を出せ紙を。

もらったイモガラで納豆汁。ゼンマイも入れて正調の味。うまい。


2007/03/27 (火)

昼寝したのにさらに12時間がぐらい寝る。

午後ミルのシンポを聞きに同志社。 もぐりミル主義者だから、京都でやっているなら話を 聞くぐらいはしなきゃならんかと。 でもなにが問題にされているのかよくわからなかった。難しいなあ。 なんかぜんぜん違うものが見えてる感じ。 まあアマ5級にはプロの将棋はわからんとかそういう感じ。 もぐりはこれだからいかん。 一回はちゃんと勉強しなきゃなあ。

なんか「哲学」ってのと大人数学会ってのは相性悪いとずーっと 思っている。

卒業生と飯。将来のあるってのはよいことだねえ。

なんか時々脳貧血な感じ。去年の春もこういう感じだったような。 脳梗塞怖い。よく寝て食生活に 気をつけるしかあるまい。

同い年の達正光六段死去。心不全。いっこ下の森下九段も入院。うーん。


2007/03/28 (水)

昼までどろどろ寝る。暖いのからか少し調子がもどったようなので、 軽くジョギングして午後から大学。学会はパス。研究室に籠っていれば幸せ。 それにしても諸星大二郎先生はおもしろいなあ。圧倒的だ。 諸星先生どういう暮しをしてるんだろうか。 まさか部屋に籠って壁や酸素極小水域の向うに憧れて暮しているわけではないだろうが。

事務書類は溜めない、ってのを実行しようと奮戦。

でも無理せず、もう1日休み。

クラブチームは見ないが代表は見る、のだが、 オリンピック代表は平山と本田以外知らんのでわからん。

DVDで『コーラスライン』を二十数年ぶりに見る。完璧なミュージカル映画。 80年代アメリカ映画恐るべし。 これと比較できるのはアステアの『コンチネンタル』しかない。


2007/03/29 (木)

昼前から。前日飲みすぎた感じでだるい。

最近iTunesが重すぎる。15629曲、186GBぐらい。G5なのにこの程度で重いのは データベースの持ち方がおかしいのではないか。

今日もがんばってまずいろいろ書類を出す。やればできる。

書類を出しに行くと「太ったわね」と言われる。気になってたところ。 ここらへんで中年太りするかどうかの分かれ目。もう少し貫禄つけたいような 気もするが、健康的に貫禄つける方法ってのはないのだろうか。

しかしそれだけでほぼ午後ぜんぶつぶしてしまう。 大学教員の生活ってのはこういうものなのだろうか。能力がなさすぎるのか。

やっぱりスケジュール管理はgoogle calendarが一番なのかな。 大学公式メモ帳も併用すること。これを同期させられるかどうかが 今年のポイントか。大学公式メモ帳は便利なのだが、 3月末にならないと手に入らないのが難点なのだ。

握力が弱っている。 マーカスミラーとかどんだけ握力あるんだろう。 楽器うまくなりたいけど、もうこれ以上向上することはないんだろうなあと 思うといやになる。 将棋もこれ以上伸びないようだ。 どうしても伸びしろとかってものを考えざるをえない。 どこに人間的な伸びしろがあるか。

この時期、毎日鴨川べり荒神口周辺や三条でジャンベ叩いている人たちとかいいなあ。 なんか余裕がある感じでうらやましい。私も欲しい。 しかし打楽器はジャンベだけではないぞ。

あれ、こんなにがんばってるのに未提出の書類の催促を受けてしまった。うーむ。

また意味なくサルサ熱が高まっている。ダンス教則DVDの最初を見なおしたり。研究室でこっそり熱く踊る男。春だからか。 Metroでサルサの日がなくなったのが痛い。かといってサルサ専門店(京都にも何軒かあるようだ)に一人で行くわけにはいかないしなあ。 それにしても 私がもってる2枚の教則DVDはどちら質が悪いらしく、最初の一歩から踏みだせない。 レッスンの見せかたとか順番とかまちがってる。完成形を見せてからスローでどうやってるか教えてらいいやんね。頭悪い。


2007/03/30 (金)

起きたら昼。道を行く電化製品ゴミ屋にCRTディスプレイをもっていって もらう。2000円かかる。まあ、「ものを捨てるのにはお金がかかるのだ」ってのは 全体としてみればそれほど悪いことではないのだろう。 使い終ったら食べられる電化製品とかできないだろうか。

午後から。気温が低くて調子悪い。成績渡しとかで学生が集まっている。新学期がはじまってしまった。新入寮生が雑貨屋で衣装ケースを買うのもいつもの風景。 ソメイヨシノも咲き始めている。あいつらどうも全員行動が同一だが、クロー ン人間なのかな。・・・全部が全部そうだというわけではないようだ。

就職面接の相談とか。企業の面接をする人間がなにを考えているかなんて 私にはわからん。おそらくその人は目が二つ、鼻が一つ・・・。

調子悪くて能率悪いが、いろいろがんばる。やればできる。

今年からシラバスがCD-ROMになったようだ。あの電話帳みたいなものより 資源の節約になるのかな。 でもWindows専用とか技術的にどうなんだろうか。 ブラウザ上のJAVAスクリプトでやればいいのに。

夜も研究室。イスの上で寝たら少し頭が晴れてきた。読書。春休み最後の一日を 有意義に使いたい。久しぶりに泊まろう。

心落ち着けて気になっていたことをいろいろ。気になる書類の山を次々に崩したり。 あちこち気になることの確認のメール出したり。

深夜1時すぎてから部屋の片付けしたり。 大学新入生だったときが懐しい。 今日本全国で青少年たちが新居の引越しの片付けをしているのだろうなあ。 私は布団が届かなくてマットレスで 柏餅して寝たんだったかな。寒かった。この研究室に初めて入ったときも 懐しいな。あ、あんまり昔を思い出すと死亡フラグが 立ったりするから気をつけないと。

明け方近く、「気になる書類の山」がとりあえず消滅!すばらしい。 まあ文献コピーなんかを無差別にフォルダに入れ、 採点ずみレポートを袋に入れただけだが。 次はこの状態をいかにして維持するかを考えるべし。

人々が「人権侵害」という言葉を安易に使ってしまうのは、「権利侵害」 や「不法行為」という言葉が十分にインパクトがない(と一部の人に感じられ る)からではないかとふと考えたり。あるいは、中学校〜高校の公民の授業で 憲法ばっかりやってるからではないか。刑法や民法とかも同じくらい重要だし、 「人権」ってのが安易に使われるために、それが持っている切り札的性格やイ ンパクトが理解されなくなってしまってるんじゃないだろうか。「!」を多用 する人の文章が「!」のインパクトをなくしているのとかと似ているか。似て ないか。っていうか、中等教育で各種の法による保護についてちゃんと教えら れているんだろうか。 (もちろんいろんな権利のために闘っている人々を 揶揄するつもりはない)

昔読んだはずの文献見ていて"analytic existentialism"という言葉を発見し驚く。 こんな言葉があったか!まあネーゲルとかそうだよな。


2007/03/31 (土)

夜が明けるのが早くなったなあ。朝帰宅して寝る。

午後床屋。大学。部屋の片づけ。某校正。

衣笠のWebCT (Blackboard Learning System)なるもの、オンラインシラバスで勝手に 参照するよう要請されているので試してみるが、 使い物にならん。多機能に見えて、 ナビゲーションが悪くてどうしようもない。いったいあんなメニューの山と意味不明な 日本語から必要なものを見つけられる教員が何人いるのか。 こういうものはとにかくシンプルなのが一番だということがわかっておらん。 Firefoxだと延々警告ポップアップ出しつづけるし。 もとは海外のものならしいが、よっぽど技術のないところが 日本語化してるな。こんなゴミみたいなものにいくら金出したんだろうか。 ・・・あれ、「シャチホコ大学発のベンチャー企業」の製品なのかな? ティップス先生に相談したんだろうか?

東鴨女の同じようなのもアレだが、低機能でシンプルなぶん、衣笠のよりまだまし。

歯医者。検診と歯石とり(前回は9月その前は3月。)。 気になるところ(左上奥から三番目)があるのだが、 レントゲンとりなおしても別状ないとか。前回問題となった歯周ポケットは 改善されているようだ。そういや最近歯磨きしても出血しない。今回の歯周疾患指導管理説明書によれば、歯肉は「一部ポケットを認めるが 全体的には問題ありません」、口腔内の清掃状況は 「歯の裏側に着色がありました。下の前歯、右下内側、右上の奥は 汚れが残りやすいのでしっかり磨いて下さい」とのこと。レントゲンとったので 3500円。高いが、健康にはコストをかける正しい中年。 「歳相応ですか?」「そうですね」とか。 この春肝臓エコーとりそこねたのが無念。まあ健康診断を待とう。 自分のヘソを眺めて過ごす日々

すげえ、開幕直後の土曜の夜にテレビで野球やってないとは。

夜雷雨。最後の日をだらだら音楽聞きながら諸星先生読んで過す。 今年も1996年の人生の小春日和にリンクしておく。11年前の自分、がんばれ。ついでに 去年も貼ったけどオーバードクターの川田隆さん(30)にもリンクしておこう。川田君、がんばれ。

外山恒一、本気度がもうひとつかな。この芸風なら鳥肌実の方がおもしろい。 本当の魂の叫びが聞きたいね。


2007/04/01 (日)

入学式のため午前中から。今日から准教授らしい。辞令書が届いている。 「准」という字が 書けない予感。三水偏書いてしまいそうだ。「準」にしてしまいそうでもある。 はあ、「准」は「準」の俗字なのか。なんでこんなん使うかね。

アドバイザー(クラス担任)があたっているので仕事。いろんなもの配布し たり回収したり。言うまでもなくこういう仕事は苦手。この「アドバイザー」 というのは入学式と成績表渡しと卒業式、休学とか退学とかのときにしか学生 と関係のないへんな仕事。学生にとってはあんまり縁起のよい存在ではない。

当局からは「新入生には学外サークルではなく学内のサークルに入るよう強 く勧めるように」という指示が出ている。アシスタントのアルバイト在学生に 「在学生としてアドバイスしてあげて」と求めると、「学外のサークルはおも しろいところもあるけど危険なのもある。でもそれも勉強。 自分の目でよく見て自分の責任で。」と的確。偉い。

ぐえ、終了。疲れた。

目がしょぼしょぼする。顔にへんな汗かくし。どうもやはりこれは食事と関係がある。 血糖や中性脂肪が問題なのだな。

大学院新入生歓迎パーティー。

気がつくと酔っ払いになっている。反省。


2007/04/02 (月)

昼から。昨日からノドが痛い。 なんか首のまわりが熱をもってるな。 学内では恒例の女子大生健康診断。私には何も関係ないけど。

サークルのwebページの面倒見。面倒だが、まあしょうがない。 大学のシステムもIBMのホームページビルダーも使いにくいし。 もうホームページビルダーの時代ではない。なんか疲労する。

夜どんどん調子が悪くなる。PL飲んで風呂であったまって寝る。


2007/04/03 (火)

昼まで寝ていた。熱は下がったがちょっとしんどい感じ。午後から。

NHKラジオの初級ドイツ語・初級フランス語・ビジネス英会話・英会話上級 後期分聞き終る。ドイツ語は徹底的に実用的で役にたったかもしれない。 フラ語はもうひとつ。馬鹿な若い男女がおフランスでいちゃいちゃする話とか あんまり聞きたくない。その前の六鹿 先生の方がよかった。英語ビジネスと上級はちょっと飽きた。今期は独は応用 編だけでよかろう。フラは応用編も聞こう。前回カジェゴ家が気に入らず 挫折したスペイン語入門。ビジネスは聞き続けることになるだろう。

プリンスはいろいろ実験的なことするまえに伝統的なスタイルの R&Bで不動の地位を作ってたからなあ。TTDはちょっと実験するのが早すぎたんだよな。

校舎がざわざわしている。

ペプシでまさおの父がのりのり。すげー。悪夢に出そうだ。

うーん、しんどいぞ。まあしかしこれも感染症に対する適応なのだ。まあこの時期 風邪ひいとくのは悪くない。・・・しかしつらい。わたしなんかいろいろ書いてるけど 実はthe populationのなかでは 健康な方なわけだが、ほんとに慢性の病気もっている人々はたいへんだな。

某校正。だめ。もう出す。

音大生なら聴いておきたい100曲とか今ごろ知る。うーん、こういう感じなのかな。まあ大学生の「基本教養」のためのリストってのは いろいろおもしろいから私も作ってみるか。

スマトラで地震と津波。 100年、1000年で考えれば何度も大地震は起こっているだろうに 人間は生きている。

女流将棋棋士分裂。それにしても米長ブログはdisgustingだ。 どうにかならんのか。

早めに帰って寝る。寝ているのか起きているのかわからない状態。 予想通りヒルコ様が夢に出てしまった(あんまり怖くなかったが)。


2007/04/04 (水)

調子悪い。熱はないが眠くて眠くて。当然目はしょぼしょぼ二重。頭まわらず。 昨日の夜から口角炎も。ケナログ発見したので塗っておく。悪化するのは 防げた感じだが、汚ないのはやだなあ。

松井茂記『性犯罪者から子どもを守る:メーガン法の可能性』中公新書。な んかすごい。問題を理解しているのにもかかわらず強引。性犯罪者が再犯が多 いかどうかはわからんが、リスクマネッジメントを考えればメーガン法のよう なのもあり、とか。いわゆる「予防原則」のような考え方が犯罪防止なんかに 使われるとすごいことになるということかどうか。この本、 あんまり話題になってないのかな。 子どもの保護の利益は圧倒的だ(から犯罪者の権利とかあんまり考え んでもよいのではないか)とか。これはまあ、ふつうの子どもを持つ親の 感情としてはそうなのかもしれんな。性犯罪者とかどういう人々かってのは わかりにくいんだよな。キリのない 経済犯罪とかキリのない怨恨殺人とかなかなか考えにくいけど、 性欲がらみの犯罪はキリがないものだから特別な対策が必要だ、っていう 印象(偏見?)をもっている人々も多いだろうし。

まあ性犯罪の厳罰化(中年を過ぎると 性犯罪を犯す人間は激減しているっていう話があるはずだから、20年ぐらいブチこめば かなり抑止できるんじゃないだろうか)は特に反対じゃないの だが、メーガン法みたいなやつはどうかなあ。とりあえず誤植。p.161「憲法一 三条に基づく手続的デュー・プロセスの権利」は「憲法三一条に〜」だろう。 一三条と三一条の両方が議論されているところなのでけっこうでかい。この先 生は情報法学とかでいくつか読んだことがあるけど、憲法学の人で刑法学や刑 事政策学の人ではないのね。メーガン法のタイプがうまく機能するだろうって 論証がさっぱりないし、もっといろんな対策がありそうなものだ。だいたい、 アメリカのような治安の悪い国の政策を見習ってもよいことななさそうなのになあ。 最近中公新書ちょっとあれだな。 まあ頭悪いとき考えてもだめ。もうちょっと頭が働くときにしよう。

早く寝よう。

やはり寝たり起きたり。まあ風邪ひいてると布団住まいの 楽しさが倍増、ってのはいえるか。なにもせずとろとろしてられるのはよい。

政見放送ってのは、とにかく供託金出せば出ることができるのかな。 一生に一回ぐらいは魂の叫びとかいいかなあ。でも本当になにか言うべきことが あるかどうか。


2007/04/05 (木)

寝坊するが、体調はずいぶん回復。口角炎はまだ回復せず。昼前から。

モーニングのサッカー漫画Giant Killing、注目していたのだが人気が出てきたようだ。

酒飲み。


2007/04/06 (金)

午前中から。

授業開始。早過ぎるよ。口角炎悪化。あら。


2007/04/07 (土)

昼前から。まだ寒いが桜は満開。隣の中学校の入学式だったようだ。

夕方まで図書館で色々だらだら。 タバコ吸わずにすむのなら図書館に一日こもってられるのになあ。

夜までだらだら。なかなか気温が上がってくれなくてつらい。


2007/04/08 (日)

早起き。早朝から。朝は必ず机を清めること。2、3日さぼると すぐに汚れている。

Wikipedia(ja)対イオンド大学。なんだこりゃ。wikipediaも腰が引けてて ぜんぜんだめだな。

いったん帰宅して将棋見ながら寝てしまう。午後起きて選挙。もう一回。ゆっくり授業の 構想を練る(遅い)。ついでにひさしぶりにemacsを最適化ビルドしてみる。やっ ぱりパッケージで入れるのとずいぶん違うな。部屋の隅に残っていた最後の書 類の山も崩す。

「数学の問題の難しさの半分は、その問題を理解することにある。」 倫理学の問題はどうか。まあ哲学や倫理学だけでなく、一般に学問上の難しい問題の 難しさのほとんどは、その難しさを理解することであるような気はするな。 ・・・むしろ、難しさが理解できればもう専門家だ。


2007/04/09 (月)

早朝目が覚めたので朝から。しかしイスの上で寝てしまう。

衣笠。

とにかく早く寝なければ。


2007/04/10 (火)

早起き。朝から。講義。

階段で顔を蒼くしてお腹をかかえてうずくまっている女子を発見。 「どうしたの?」と声をかけ「気分が〜」てなところでちょうど気の利く大学院生が 通りかかったのでまかせる。みんな横通ってるのに放っておくんだもんなあ。 年度はじめだから上回生は気をつかえるようになってほしいのだが。

会議。2回生ゼミ。どういうわけかバンドガールと弓道ガールがたくさんいる。

いったん帰宅。まだ出てくる。だいたい今年の方向性が決まった(遅い)ので 授業準備。

「留年」と学生を追いつめて自殺の原因になって懲戒免職。 まあもともと問題ありそうな人だったようだが、 ふつうの大学の教員が単位とかを武器にして 追いつめるのはやっぱり問題があるよなあ。ストレスをかけるんじゃなくて もっと別の方法で発展してもらわねばいかん。鞭ではなく飴、とかそういうんではなく。 もっと内発的ななにか。アカハラという言葉がない時代が懐しい。

http://www.nii.ac.jp/news_jp/2007/04/300niigoogle.shtml。 Googleやるなあ。っていうか、NIIは生データをそのまま出しゃ誰でも使えてよいのではないか。Googleに限る必要あるのかな。 とにかくこうして無能な大学教員は淘汰されていく・・・生き残れるのかどうか。

あら、emacsビルドしなおしたら動きがよくて気持ちいいぞ。なんか パッケージに乗りかえてから気づかぬストレスがあったようだな。MacBook Pro欲しい。

プリンスの「シンボル」は名作だなあ。なんか久しぶりに聞いたが、 アルバムとしての完成度はPurple RainLovesexyと並ぶか それ以上だと思う。 マニアの間ではSign of the Timeが最高によい、ということになっているようだが、アルバム単位なら評価は違うんじゃないか。

この時期は一年に一回だけ「哲学」ってものについていろいろ考える時期。 (倫理学とはどういう学問かを軽く説明するときに哲学の説明も必要になるから) 正直なところ、自分は倫理学やっているという感覚はあるのだが 哲学しているという感覚はかなり薄い。認識論や存在論、意味論といった「哲学」の コアな部分についてなんの見識ももっていないからだ。

まあ道徳の哲学をやっている、 なら大丈夫か。しかし広く「哲学」というと、いったいなにが哲学なのかは いろいろ考えちゃう。私にとっては「考えることを考える」あるいは、「せめて だめな考え方を見分ける」のが哲学で、これは譲れないところ。哲学ってのは 基本的にはネガティブな営みであると思っている。哲学の ポジティブな部分は他の学問を自称するようになってしまった。

でも「哲学」っていっても人によっていろいろだよなあ。 感じない先生のように考える人もいる。

じゃあ、哲学者とは何かということになるが、まずその一般的な答えはないと思う。哲 学者と詩人は、自称すればそれでOKというのがkanjinai説。(ただし自称するのに勇 気がいりますけどね)。いまの私はどう考えているかというと、遠く古代のギリシアの 哲学者たち、アジアのほうでは古代インドの哲学者たち等々を源泉として、そこに各地 の哲学が合流し、混交し、泡立ち、そして様々に分流して、何十世紀を経ていまここの 私へと到達して私の血肉となってしまっているこれ、これが哲学であり、この私が哲学 者である、というふうに感じている。この圧倒的な伝統の先端に私は位置しているとい うこの生々しい感覚こそが、哲学者のリアリティなのだろうと私は思う。 http://d.hatena.ne.jp/gordias/

私は勇気のあるなしと関係なく哲学者を自称することはできないのだが、 哲学という巨大で圧倒的な流れの末端(先端ではない)にいるという意識はある。 同時に、そういう意識を常に疑わざるをえないとも思う。 私にとって古代ギリシアの哲学者の多くは 哲学者ではないし、御釈迦様も哲学者ではない。 私にとって哲学者とはアイディアを生む人ではなくではなくそれを批判する人。 私はソクラテスやアリストテレスの流れの末端であるが、御釈迦様や孔子様や孟子様の 弟子ではない。イエスの弟子でもない。

たしかに感じない先生の理解では誰でも自称すれば哲学者だろうが、私の理解では一部の 人々だけが哲学者で、自称哲学者は多いが哲学者は少ない。それは訓練を必要とする。 (でもまあ「哲学」について二つの派閥が常にせめぎあっているのは理解しているつもり。問題は、感じない先生がそれを意識しているかどうかだと私は思うのだが。) 上の文章を見て、ああ、根本的に違うのだなと思った。でも感じない先生は 常に正直で、よいと思う。物書きとして尊敬に値する。

あら、名人戦が黒郷田と黒森内の出現でもりあがっているようだ。 ボナンザ二台ならべてもさすがにそういうことはできないからな。 昔から思っていたのだが、郷田はいずれ一二三二世を襲名するべき棋士になると思う。


2007/04/11 (水)

早起き失敗。昼前から。

3回生ゼミ。

他学部の学生の相談。現在サービス営業しておりますが、 正会員同様厳しい指導をいたします。


2007/04/12 (木)

なんか久しぶりによく寝た。前夜ビール1缶で我慢したのがよかったか。

午前中から。温かくてうれしい。授業準備。

納富信留『ソフィストとは誰か』。この人はできる。平成の田中美知太郎先生に なる人なのかな?

百万遍。っていうか今年は吉田で1回生相手。教室溢れているが、来週までにコンピュータが 勝手に抽選してくれるらしい。まあ132人受け持てば文句はないだろう。それに しても、「教材準備室」にコピー機とリソグラフが1台しかなく、教材を保管する 棚もないのはどうにかならんのかな。建物に金使う前にやるべきことがあるだろう。 まあ非常勤のことなんか誰も考えていないのであろう。それが吉田クオリティ。

まあ順調な滑り出し。 やっぱり百万遍の子は賢そうな顔をしているし、受講態度も相応。 私語だの携帯だの途中退出だのをいちいち指導する必要はなさそう。 百万遍の教養で授業するということは、受講生のうち 2、3人はなんらかの学問分野で成功するってことだよなあ。 それにしても、私も倫理学入門チョーク芸人歴12年か。 順調に行けばあと20年ある。芸風は固まってしまった。 まあ衣笠や百万遍の非常勤は生き甲斐の一つ。男の子と話をしたいんだな。 どうしてもやっぱり哲学ってのは若い男の子のものだ、っていう感じがするんだよな。

エクセルヒューマンって、報道ステーションのスポンサーなのか。 朝日テレビやABCテレビはそういうのどう考えてるんだろう。→木曜だけらしい。


2007/04/13 (金)

朝から。やっぱり飲んで寝るのはだめ。

講義。もうひとつ。まあ来週から。

短大演習。 寮生が多い。コーヒー・お茶の淹れ方から。けっこう重要。女はお茶入れろという意味ではなく、 男女かかわりなくお茶も入れられないような人間はだめだから。 煎餅ポリポリ食いながらお話。研究室でゼミやると部屋が片づく。

卒論演習。就活報告など。苦しんでいる。がんばれがんばれ。 それにしても3コマ連続はきついな。 これで一回りか。今年こそちゃんとまともな大学教員できますように。

西の方の偉い先生の発言HOWTOを読み、自分の離陸から上昇の方法がいかに 間違っているかを反省する。もう私はどうにもならんが、学生さんに悪い影響 を与えないようにしなければ。

ちなみに私は結局pukiwikiは性に合わなかった(サーバーの上で書く必要があるから)。 EmacsMuseに移行中。これは気持ちいい。


2007/04/14 (土)

早起きしてしまう。早朝から。1週間があっという間に過ぎたな。 方針が決まったので一所懸命授業準備。ほんとに午前中の時間て貴重だな。

昼いったん帰宅して昼飯と昼寝。また出てくる。春まっさかり。


2007/04/15 (日)

午前中から。

mixi stationなるものはなんだかCPUに負担かけるようになったので捨てた。

世の中にはたくさん勉強すべきものがあるなあ、とか考えつつ 本を探して時間が経ってしまう。図書館から借り出している本は いったん全部返すべきだな。場所とりでいかん。 本を並べなおしているうちに、とりあえず大きさで揃えると 本棚に入れることのできる本が増えることに気づく。

Death Note 1巻読んだがつまらん。2巻もあるが続き読む気にならん。

午後いったん帰宅して飯食ってまた研究室。 ・・・本は学生に貸し出したままのようだ。やはり貸し出しノートを用意しないと。


2007/04/16 (月)

朝から。この時期からこんなに授業準備に追われていて大丈夫か。

Hyper Estraier + lookup/ndest すばらしい。

科研費落ちてる模様。しくしく。 まあ今回は書き方悪すぎたのはわかっている。業績と徳を積んでまた今度。 ・・・夜になって、いや、深く反省するべきだと考える。

衣笠。いまだに今熊野から衣笠までのベストの交通手段を探している。やっぱり チャリか。パンク直そう。 どっちも人大杉。 学生さんにコミュニケーションシートで「面白いと思う漫画」を紹介してもらう。 ふーむ、いろいろ知らない漫画があるなあ。そのうち漫画喫茶行こう。

スラムダンク+++、ドラゴンボール+、バガボンド、デスノート、リアル、 もやしもん、マスターキートン、ベルセルク、二十世紀少年。ここらへんまでは知ってる。 スラダンっていまだに人気なのな。

蟲師++、シャーマンキング、現在官僚系もふ、One Piece、 ケンカ商売、幕張、修羅の門、銀魂、彼岸島、死刑囚042、ナノナツメnot simple、 荒川アンダーザブリッジ、砂時計、BREACH、 鋼の錬金術師、デトロイトメタルシティ、天才ファミリーカンパニー、 フルーツバスケット、シグルイ、それでも街はおどってる、トッキュー、 ケロロ軍曹。

北森某『狐罠』。音楽ではRADWINMPS、Westlife、ミスチル。

早く寝なければ。


2007/04/17 (火)

早起き。朝から。ヴァージニア工科大で乱射30人以上シボンヌ。ひどい。 You need Gun Control!

講義。2回生ゼミ。

神謎2、最初の方ざっと読んだだけだけど、 すばらしいできのようだ。これほどの哲学の教科書は国内では見たことがない。

日が長くなったなあ。うれしい。でもまだ気温が低いの。

急速に頭が薄くなっているのだが、気にしていないと主張するべきなのかどうか。 ずっと帽子かぶってたからか。でも春用の帽子が欲しい。

長崎市長銃撃さる。→シボンヌ。畠山NHK記者の手書き図面に感銘を受ける。

大学の危機管理とかどうなんだろうな。凶悪犯が教室に入ってきたら どうするかな。考えておこう。なにごとも心の備えが大事だ。おそらく 一人だけなら逃げるのが正解なのだが、はたしてそれで許されるかどうか。

  1. みんなでモノを投げつける(「投げつけろ!」と指示する)。
  2. そのスキに逃げる(「逃げろ!」)。
  3. できれば机か椅子か毛布かなんか、面積のあるもので一気に圧迫する。(どう指示すりゃいいんだろう)

大学には動かせる机ないな。きっと、逃げるか捕えるかどうするか考えてい るとやばいんだよなあ。女子はとっさに動ける子は少ないだろうし。うーん。 いろいろ考えるうちに最初に殺されそうだ。大学は避難訓練とかする必要はな いのかな。そういや地震とか火事とか起きたら大学ではどうなるんだろう。いまご ろになって、小学校の避難訓練なんてものは生徒のためではなく教職員のため であることがわかるわけだ。


2007/04/18 (水)

午前中から。 長崎市長銃撃はあんまり政治的なものではないような感じの報道。

前にも書いたが、衣笠WebCT、まさにゴミ。なにひとつまともなところがない。 ゴミ以下の時間食い。時間給返せ!もう二度とログインしない。

毎年古典テキストの同じところをコピーして切り張りして教材にしてしまっているわけだ が、これはスキャナで読みこんでPDFにでもしておくべきなのか。あるいはむし ろバイト雇って打ち込んでおくべきなのか。おそらく打ち込みが正しいな。

午前中なんか心落ちつかず。

3回生ゼミ。 会議。

勉強相談と進路相談。人生相談は受けつけません。「選択せよ!」。でもサルト ル先生、ある程度、相談者が持っている選択枝の利得と損失とその見込み、それに相談者が思いこんでいる選択枝以外の選択枝の指摘ぐらいしてもよいので はないでしょうか。それが相談というものでしょう。あなたは教員失格。私も。

iTuneである程度絞りこんでShuffleするとかっこいい。 現在「ジャンルがJazzで読みこんでから1回しか聞いてない曲」(それでも1600曲、11GB強ある)をShuffle再生しているが、 なかなか。いいCD揃えてるじゃないか、自分。ヘレン・メリルよりフランシス・ウェインの方が はるかに上だなあ。クィンシー・ジョーンズの助けを得られたかどうかが キャリアの分かれ目、なのかどうか。

とか考えてると酔っ払っている。いかん。研究室では飲まないこと。

アモクその後の報道。 拳銃と弾50発で7万弱かあ。それならとりあえず私も買うな。 とりあえず自衛と政府に対する武装の権利をどうしても保証したいってのなら、 ライフルOKで拳銃×ぐらいにしときゃいいのになあ。 心配なやつはいつもライフル担いでいれば、誰もちょっかい出さないし 近づかないだろう。そういうことでもないのか。私もいつも担いで歩いて 「ライフル江口」とか呼ばれたりして。まあ津山30人殺しもそうだが、 この手のアモクは周りが危ないとわかっていても合法的にやろうとするとどうしようも ないんだろうなあ。

日本の病院の技術は高いこともわかる。銃撃するときは背後からってこともわかる。 あとわからないのは安全装置がどこにあってどうやってはずすのか (この件、『刑務所の前』を熟読してもわからないは、わざと書いてないんだろう。)。 やだやだ。


2007/04/19 (木)

なんとか起きる。酔っ払って寝ると睡眠の質(QOS)が悪い。

モーニング、注目のGiant Killingがどんどんおもしろくなっている。

勉強相談。

授業で恐れていることの一つは、授業中に血糖値が下がって頭が動かなくなったり イライラすること。 時々そういうことがある。 だから授業前にいろいろ食ってしまうわけだ。しかしハンバーガー2個食う必要は なかったのではないか。

吉田。

吉田学生にもおすすめ漫画をたずねてみた。 ONE OUTS、H2 (++)、ジパング、バガボンド、20世紀少年、レベルE、もやしもん、 いがらしみきおSINK、浅野いにお、動物のお医者さん、天使なんかじゃない、 ろくでなしブルース、ゴーストハント、封神演義、ドラゴン桜、BECK、蟲師、 ぼのぼの、美味しんぼ、NANA、ぱにぱに、MONSTER、鋼の錬金術師、PLUTO、 古谷実、最強伝説黒沢、のだめ、スラダン、寄生獣、ファイブスター物語、 キャンディキャンディ、美川べる STRANG+ 戦場のハッピイライフ、xxxHOLIC。

なんか肩凝り。ストレッチしよう。 水泳かエアロビしたいが、時間が取れないなあ。

ヴァージニアのアモク、 ヴィデオ放送したのがどうか、って話になっているようだが、 興味深かった。流して正解じゃないかな。 初めてそういう人が動き話すところを 見たわけだが、話し方なんかには、狂気よりは未熟さを感じる。 あの格好はTomb RaiderかDeath Wishか。

11、12才の子を少年院に入れるってのは性的暴行の被害者を増やす 結果になるような気がするけど、だいじょうぶなんだろうか。


2007/04/20 (金)

朝から。

やおいとかBLとかについて色々考える。BLものと言われる作品の 独特の「狭さ」が気にいらんのだよな。「ラブ」が主題だからそうなる? 『日出処の天子』は名作だが、『風と木の歌』はそうではない。『ポーの一族』は微妙。 なぜか?

3回生勉強相談、 講義、 短大演習、卒論演習。 3回生勉強相談。よく働いた。っていうか今年は非常によく働いていると思う。 教育熱心すぎ。研究しろ。

肩凝り。昨日ちょっとストレッチして動かしたので楽になりつつあるが、 なんか定期的な対策が必要だ。コナミスポーツでエアロビやってみるか。 水に入るのはなんだか面倒。


2007/04/21 (土)

朝から。書類は溜めません。

昨日の女子大生のおすすめ漫画。 ピューと吹く!ジャガー、デスノート、BMネクタール、涅槃姫みどろ、アフター0、 いちご100%、天は赤い河のほとり、スキップビード、僕の地球を守って、 悪魔くん、ゼロ、バッテリー、鋼の錬金術師、ドラゴンボール、 レベルE、ディアマン、大奥、百鬼夜行抄、っポイ!、マインドアサシン、羊のうた、 王様はロバ、ヘルシング、B.B.Joker、僕等がいた、NANA、 ONE PEACE、20世紀少年、スラダン、死神くん、アカギ、カイジ、ラシャーヌ、 スキップビート、安野モヨコ、エンジェル伝説、のだめ、ハレグゥ、ローゼンメイデン、 甲殻機動隊、ブラックジャックによろしく、ピアノの森、HUNTERx2、アイシールド21、 封神演義、オーバードライブ、冥界落語、冥界噺、tactics、エキストラジョーカー、 Landreall、金田一少年の事件簿。けっこう多様。

本を探したり片づけたりしているうちに昼になってしまう。

なんか心落ち着かないな。

いったん帰宅。

もう一回。でもやっぱり心落ち着かず。だめだ。一杯だけ飲んで帰る。菊地成孔は 「なるよし」と読むらしい 街は学生さんでいっぱい。

ダイアナロス&シュープリームズ、動いているのをはじめて 見たが、フィジカルな魅力は他の二人が担当してたのね。コーラスワークすばらしいが、 実際にはそれは売りにはならなかったのではないだろうか。


2007/04/22 (日)

ジョギングして将棋見て昼寝して夕方近くから研究室。

まだBL漫画について研究。山田ユギや不破慎理を読む。登場人物のキャラが ぜんぜん立っておらず、男の皮を被った女の子にしか思えん。なんというか男の子独特のライ バル心とか友情とか団結とか敗北とか努力とか勝利とか自己犠牲とか暴力とか 性欲とかが十分に描かれてないんだよな。昔読んでた少女漫画と同じ。アストロ球団でも読ん だ方がよいのではないか。まあそれで価値がないとは言わんし、 別にリアルである必要はないわけだが。ファンタジー、 女の子向けポルノって位置づけでよいのではないか。 男の子向けポルノと同様に、消費されるだけ。もちろん才能あるやつは いるだろうが。腐女子のためのジェーン・オースチンはどこにいるか。

調子悪い。早く寝るしかない。


2007/04/23 (月)

断続的に12時間近く寝る。最近早起きが続いて睡眠不足だったか。 しかしまだ眠い。

どんどん調子が悪くなる。寝込むかも。 もうちょっとで連休なのに。 まあちょっと働きすぎか。 新学期はじまってすぐに連休に入るのは馬鹿らしいと思っていたが、 新入生たちのストレスを考えればけっこうよい制度なのかもしれないなあ。 「レイドバック」っていう言葉を聞かなくなったな。 「スローライフ」とかっていかがわしい言葉とはちょっと違うと思うんだが、 まあ同じもんなんかな。「ダウンロー」ってのもあったか。

街は大学も会社も新歓の季節か。 今年の卒業生たちはちゃんと適応できているだろうか。

加来彰俊先生の『ソクラテスはなぜ死んだか』いまごろ読んだり。 一般読書人向けだし、まあ業界の先端というわけではないだろうが、 古きよき学問の香りがうらやましい。

おおや先生のブログは正統派なのかどうかわからんが いつも勉強になるなあ。

電車レイプ魔か。昔JR快速乗ってたときに男につけまとわれていたらしい女性が 私の座っていた席に移動してきたことがあったなあ。M-x grep 座席 *.htmlっと。 これか (「哲学若者」が誰であったか思い出せない) 。 日記は役に立つ。 こういう件に関して、今の私は11年前の自分ほどナイーブな感覚はもっていない。 都会人/中年男としての生活態度についてもある種の心の準備はしているつもり。 やばいと思ったらなんかしなきゃならん。(おそらくボタン押して通報して駆け出して他の車両に移動し、最初の駅で電車降りて駆け足で逃げる。同じ時間帯の電車にはしばらく乗らない。いや、車両を移動してしまうとまわりの人々の応援を得られなくなるだろうか。)

一時期腐女子に人気だった『ホイッスル』コンビニ版が出ていたので買ってしまう。 いきなり『キャプテン』冒頭のつかみをパクっているのに引いてしまう。これはオマージュやパロディーなの か、ただのパクリなのか判断つかん。後半はまずまずか。 やっぱり作者女性か。まあ当然だな。

「成長」という少年漫画のキーワードについて考える。 スラムダンクは名作だとは思うが、登場人物が初登場時から 性格的に完成されすぎている 感じがあると思うし(大学生かそれ以上のようだ)、 キャプテン翼の登場人物たちは肉体的に成長してからも幼なすぎる(これは子ども時代からはじまってるからいいか)。 ホイッスルは中学生っていう設定ではどうなんだろうか。 『キャプテン』の人物たちの未熟さ不完全さが懐しい。まあ女子に対して、 『キャプテン』のどいつもこいつもヘンな顔をした登場人物に萌えろと言っ ても無理だろうが。丸井×イガラシとか可能なんだろうか。


2007/04/24 (火)

なんとか起きる。昨日よりはまし。

寝ながらさらに手順考えた。

  1. 大声をあげて周りの注意をひく。わざとらしくてもなんか事情説明的なことを 叫ぶ。
  2. 自分で通報するとともに、まわりの人にも「通報してください」。おそらく 周りを無理矢理巻き込んでしまうのがポイント。
  3. 万が一に備えていつも背負っているリュックを盾がわりに。
  4. あとはとにかく逃げる。

タバコ吸うやつは死ねばいいのに。

イブニングの『少女ファイト』、力あるはずなのにひどい展開。 見てられない。っていうかしばらく原作つけて育ててやれや編集! いや、すでに10年選手らしい。そういう人なのか。なんだかなあ。

腐女子系女子の教育方針についていろいろ議論。研究が必要。 っていうか腐女子としばらく闘うことにする。 まず定量的な調査がほとんどないのはどうか。調査すれば しばらく名前が残るかもしれん。社会調査と統計の勉強するか。 その前にまず文献を探すか。おそらく卒論〜修論レベルでは 山ほど論文があるはずなのに流通しないのはなぜかってのも 興味深い。まあ卒論を流通させるのはほぼ無理だと思うが。 とにかく調査するべし。っていうか調査させるか。

生身のお釈迦さんは、弟子なんかごちゃごちゃ集めて 心の平安を得ることができたんだろうか。信じられん。 エピクロスにしても同様。心の平安を求めるべきであるという 主張は、なんか自己消去的なところがある。 ほんとうに心の平安を信じるひとは大きな声で叫ぶことはないだろう。


2007/04/25 (水)

ほぼ復活か。

都会の生活ってのは意外に物理的な死と非常に近くて、 100年前の田舎の生活とはぜんぜん違うと思うのだが、 誰もそれを意識しようとしないのはやっぱりわざと意識してないっていうか 意識できないんだろうな。

会議長びく。仕事が遅いのはどうにかならんのかな。

中年になるのは簡単だが、まともな大人になるのは難しい。 「分別盛り」という言葉があるのだなあ。まだまだ先は長い。 「分別盛り」ということが要求されるのは男性なのだろうか。 広辞苑が「分別盛りの中年女性」を用例に挙げるのはいつか。 「物事の道理」ってのには別に文句はないが、 「豊かな人生経験」とは何か。「女盛り」とか「男盛り」っていう 言葉もあるな。あ、「アクメー」とかもある。そういうのはどうでもいいが とにかく分別つけたい。

gmailのフィルタをくぐり抜けるゴミメールが増えてきたような 気がする。赤の女王はここでも活躍。

ここ10年ぐらい意識していなかったがこの日記も一応タイトルがある。 なぜこんなものにタイトルつけているか今となっては理解できないし、 どうにも野暮ったくて格好悪いが今となっては変えることができない。 まあこういう野暮な感じの人間なのだなあ。 タイトルに「★」を入れればかっこいいかな。 「ふと感じたことの★書き殴り」とか。


2007/04/26 (木)

私も「なかのひと」をつけてみるか。まあログ見りゃより正確にわかるんだが。

おお、地図表示。組織ってより建物のなかのひとが見ているということか。すごい。 まあでもこれは非常にアレなものだな。赤の女王はここでも活躍。

あら、駄文を某大学某学部 の入試に使ってもらったのか。はじめての体験。あんな駄文が受験生になんらかの 権威に見えたら恥ずかしいが、 ちょっとうれしいものだな。てれてれ。感謝感謝。っていうか、 そういうこともあるのだからいつもちゃんとしないとダメだ。

ここしばらくエレベーターに乗らずに階段使う運動中。

次から次へと学生相談。人数が多すぎてノートをつけるようになってしまった。

「なかのひと」の地図を見ていると、多くの都市の所在地について まったく勘違いしていたことに気づく。 旅行嫌いだし、地理苦手だったんよね。


2007/04/27 (金)

朝から。

質屋で見かけた腕時計が欲しいと思う。買ってしまうかもしれん。

オリジナルBLマンガ(いわゆる「オリジ」)とかの最大の欠点のひとつは、 たいてい調査と書き込みが足らんことだ。「かっこいい人」という記号だけで なく、主人公たちがなにを身につけ何にこだわっているかぐらい書きゃいいの に。セックスシーンはファンタジーでしょうがないとして、他の部分までが単 純化されてしまっている。たとえば、たんに「高級なスーツを着ている」とい う記号を流通させるだけで、それがどういうもんか描くことができてない。私 はそういうはよく知らんが、ダンヒルなりアルマーニのスーツを着て、ブルガリなりカルチェの時計をつけ、 とかそういう細部が必要なはずなんだが。なんらかの知識が増えない漫画は価 値が低い。

4回生に卒論に向けてのWORD講習会。スタイルとアウトライン。 大学のWORDのバージョンがあがっていてよくわからん。 それにもうちょっとちゃんとした教材を作っておくべきだな。 でもWORDの本質的な使いにくさってのが気になる。

金曜日はしんどいな。

赤林朗編『入門・医療倫理II』勁草書房をいただく。 実はぜんぜん医療倫理と関係ない「倫理学入門」な力作。特にメタ倫理については 日本で今手に入る唯一の入門書のはず。すばらしい。でもなんか 全体に英語の翻訳を読んでいるような文体ではある。

百万遍研究室の新歓二次会へ。けっこう取られる。 学部学生ごときの二次会に「門」を使うのはどうかと思うのだが、 まあ恩義があるから払っておく。もう20年以上新歓か予餞会のどちらかには 出席しているのだなあ。あっというまに飲みすぎる。


2007/04/28 (土)

二日酔いは回避できた。昼前から。待望の超大型連休。有意義に過したい。

昨日の質屋のよさげな腕時計 はもうなかった。うーん、やっぱりああいうものは 見たら手をつけないと。しょうがないので切れていたベルトを替える。

お腹痛い。

卒業生来訪。転職事情などを聞く。経験ないことなので興味深い。女性のキャ リア展開なんかについて、私もまじめに考える時期なのかもしれんなあ。昼か らビール飲んでしまい寝てしまう。

起きれば夜。帰宅。


2007/04/29 (日)

12時間睡眠。昼過ぎから大学。風香る五月ってやつですなあ。 やっぱりこの時期連休にするのはいろいろ価値がある。私のようなインドア派にとってさえ。

落ち着いているので仕事しよう。

ビューヒナーの『ダントンの死』おもしろいなあ。 これが二十そこそこの若僧の作品とは思えん。 岩渕達治先生の 訳注と解説も気合に入りすぎていておかしい。

腐女子研究も続けるか、と今度は二次制作小説を読もう(!)とするが、 ありゃぜんぶNARUTOか。まずNARUTO読まなきゃならんようだ。

あれ、なんか眠いなあ。

お、『イギリス哲学研究』に蔵田先生が(ほとんど黙殺されているような気がする) 『生命倫理学と功利主義』の書評書 いてくれている。感謝感謝。 それにしてもこの雑誌はいつも書評が充実していてがんばっ ているよなあ。

小倉千加子『オンナらしさ入門(笑)』。すげー被害者意識だ。この世代の この感覚を現代の女子大生以下の人々は持てるだろうか?いまどきのふつうの女の子って のは小倉が考えるよりもっと必死で生きているし、こんなことは耳にタコができるくらい聞かされ、女らしさについても小倉先 生とはぜんぜん違うことを見ぬいているような気がするのだが。っていうか、 この人の単純なグループ分けとなんの自己反省もともなわない教条的な書き方 には反感もたずにはいられないなあ。たとえば女の子グループの同調圧力につ いて触れているけど、そこにある実際の様々な攻撃とそのなかでのサバイバルに のノウハウに触れないのはどういうわけだ。 まあ男は「他人にどうすれば勝てるだろう」とばかり考えている「「空気」 を読めなくても生きていられる虫」だからなあ(虫ってのはその通りだと思うが)。

なによりタイトルの「(笑)」のセンスが許せない。タイトルに(笑)がつ いているような本を読もうとする女がどこにいるのだ。編集者は何してるんだ ろう。あえて、かっこ悪くてみじめでだめでどうしようもないというところを 狙っているのか。そう、(笑)がパワーレスでヘルプレスでかわいそうななと ころをよく表現している。なぜシンプルに『女らしさ入門』にできないんだ。「女の子のみんなー、「フェミニズム」とは距離をとりま しょうね」とかそういう狙いなのだろうか。同じひとの『ナイトメア』も意味 わからん。どちらもなんというか精神的な衰えと後退と退廃を感じる。『セックス神話解体 新書』の80年代は遠くなった。30年がんばってその結果、母親〜祖母世代として若い女の子に女どうしで伝えたいことがこれなのか。このタイプのフェミニズムとかは、 少なくとももう若い女性のためのものではないし、彼女たちに共感を得られることもないだろうと思う。もっとエンパワしろ。 だれか近い人がなんか言ってあげるべきだ。

諸般の事情から、正高信男なる人のベストセラーを読んでみる(実は読んで なかった)。なんでこれがベストセラーなんだろう。

アナール学派ってなんでどいつもこいつも巨大な本を書くのだ。 著者より訳者の方が時間かかったんじゃないだろうか。そんなことはないか。

MacBookが必要だ。どこかに予算はないか。

パトナムって倫理学者としてどうなんかね。なんかナイーブすぎると 思うわけだが、パトナムほどのひとがこんなおかしいこと書いているはずがない、 私が読みまちがえているのだ、とか思ってしまう。たとえば、 「1755年のリスボン地震はひどかった」(『存在論抜き』p.89)という判断は私にとっては どう見ても倫理的判断じゃないんだけどね。パトナム先生は これは称賛や非難とはまったく無縁な倫理的判断があって、その一例だという。 主張自体は許せるんだけど、その書き方に疑問が。偉くなりすぎて 大学院生とかからつっこまれたりする機会がなくなっているんではないか。

はやく帰ってゆっくりするか。

『医療倫理入門II』の一番難しいところを読む。 よく書けているのだろうとは思うのだが、 やっぱり難しい。 これが『医療倫理』とどう関係するのか疑問に思う読者は多いだろうなあ。


2007/04/30 (月)

ジョージ秋山『WHO ARE YOU?』

朝から。

おお、阪大セクハラすげー。「彼氏の将来がどうなってもいいのか」という 脅しの卑劣さがすばらしい。よくそんなこと思いつくものだな。 もっとも、こ れが教授の「安全配慮義務違反」なんて判決がまともなものかどうかはよくわ からん。これが文字通り認められると、困る人々がとんでもなく増えるんでは ないだろうか。研究室の構成員のプライベートな部分に教授とかが 介入しなきゃならんってことを意味することになるかもしれんもんね。 こんなんセクハラ民事じゃなくて強姦で刑事にすりゃいいのに なあ。強姦の時効は7年。「セクハラ」なるものが認知されたのは全体としてよいことだと 思うが、それがマイナスになっている部分もあることを意識する必要があるんじゃないかな。 アカハラのようなのはその組織じゃないと扱えないと思うけど、セクハラは性暴力ってことで。 まあでも戦略としてしょうがないのか。 国家権力を大学に入れてしまうことになるのもあれだしな。

本読んでるとビュンビュン時間が飛んでいく。まあ充実しているとも言えるのだが。

いまだにスキャナの使い方がもうひとつわからん。もっと簡単なとりこみ方 法があるのではないだろうか。 こう、コピーして読み取り機に読ますと自動でPNGかPDFにしてくれるのが ありそうだ。くうざん先生がやってるやつがそれだな。いや、機械買うより学生使った方が 早くて安いな。ちなみに去年も同じころに同じことをしている。去年はけっきょくWikiCommonsから偉い人々の肖像画をもってきたぐらいだった。 スキャナには埃がたまっていた。

腐女子マンガ家たちも、この、「ありだよ、あり、」が描けるようになれば なあ。私は漫画表現におけるこういう吹き出し表現の重要さ、引いていく構図の絶妙さも若い人々 に理解してほしいのだ。それだったら「毒薬×くどき屋ジョー」でも「ジョー× 毒薬」でも許すし喜んで読んでやるぞ。しかし、「おみィはよう、腐女子っつー てオリらのことを見下げてるけどよぅ」と反撃されそうだ。いや見下げてません。

あら、ImageMagickからGraphicsMagickってのが フォークしてるのか。知らなかった。かなり深刻な対立があったのね。まあ convertしか使わない人間にはあんまり関係ない。

眠い。

また作業用ディレクトリとCVSリポジトリ掘りなおしたり。馬鹿。 あ、せっかく身につけつつあった朝机を拭く習慣を失なってしまっていた。 ディレクトリより机の方が大事だろうよ。オロカモノメ! 片づけよう。

昨日の小倉本のつづき。

少年漫画のテーマはいつも同じです。サッカーであれ、ボクシングであれ、 喧嘩であれ、料理であってさえ、すべて競争のためにあります。「誰が勝つか」。 「男の子の国」の、今でもなおそれが唯一絶対のルールです。
少女漫画には、「心の中のセリフ」というのが頻繁に登場します。・・・それは、 きわめて複雑な女子の内面のありようと関わっているものですが、 複雑な内面は女子の置かれた状況において必然的なものです。

少女向けまんがでさえ、まともなストーリーを作ろうとすれば勝負話になっ てしまうか(『ガラスの仮面』『アラベスク』が典型)、次第に「成長する男 の子」が主人公になってしまうか(『のだめ』が代表)、おもしろいけど読者 に何も与えない一回読み切りになってしまうか(『有閑倶楽部』が代表、『純 情クレイジー』はいちおう成長しているが)、せいぜい古典・歴史ものに構造 を借りるか(『ベルバラ』)のどれかだことをいったいどう考えているんだろ うか?

もちろん少女漫画で「心の中のセリフ」が非 常に重要なのはその通りで、大島弓子がその極北にたどり着いてしまって(最 強は『つるばら』)、あれ以上誰も進めなくなってしまったと思う。いや、まだ可能性はあるかもしれんが。「内心 の声」は陳腐な内心を表す陳腐な手段になり、いまではレディースコミックやBLでくだらん使わ れ方をしている。

少しでもまじめに漫画を読めば、こういう書きかたはしないだろう。なによ り、少年漫画のテーマは、「誰が勝つか」ではなく、「誰がどういう負けかた をするか、その後どうするか」「競争に加われないときにどうするか」、なの だ。男の子が漫画から学んでいるのは勝ち方ではなく負け方なのだ。男の子漫 画の話をするなら、せめて『傑!男塾』でも『キャプ翼』でも『ドラゴンボー ル』でも『幽遊白書』『筋肉マン』『男一匹ガキ大将』でもなんでもいいから、 ちょっとでも読めばいいのに。少しでも読めば、上のような馬鹿げたことを書 くことはできないだろう。右の毒薬先生は徹底的に負け続けるセクシーな男な のだが、小倉先生にはその魅力のかけらもわからんだろう。いや、もしかしたら小倉先生自 身が少年漫画を読むときに「誰が勝つか」をしか気にしてないってことなのだろうか? それなら、むしろそれを自己反省するべきなのだ。なるほど、そういう反省が ないから昨日反感を感じたんだな。女の子はこういうへんな話をまにうけず、 もっと漫画読んでほしい。なんとか「ニンゲンらしさ入門(藁)」ぐらいにはなり、 ニンゲンの真似をするハウツー本にはなり、ニンゲンになれなくて困っている 悩める人々にうけるだろう。 まあ私は虫だからよくわからんのかもしれん。


2007/05/01 (火)

雨なのに早起きしてしまう。早朝から。机にものを溜めるな。

「なかのひと」はお互いにアレなので先月かぎり。表面的な無関心を表明すること(儀礼的無関心?)も重要。サーバーのログもどんどん消しているのだが、統計データだけでも保存しておきゃよかったなと思うことがある。まあいいや。

ドリュモーおもしろいなあ。『罪と恐れ』高くても買ってよかった。(『恐怖心の歴史』の方ももうひとつだったが)フーコーの100倍おもしろいし、セクシュアリティ研究なるもののインチキさがよくわかる。アナール派がなんであるかやっとわかってきた。(当然だが、エッチな学派ではない。でもおフランス語で École des Annales なんだからふつうアナル派だよな。発音同じだし。やだったら「年報学派」でいいんじゃないか。)

あ、w3mってほぼ開発終了しているかと思ってたのだが、CVSはまだ伸びてるのね。ついでだから最適化入れてコンパイルしてみる。お、速いぞ。

小川珈琲にコーヒー買いに行くと京阪の駅が停電している。恐い。

銀行強盗。包丁じゃだめ。計画性のないやつだ。ちゃんと過去の事例を調べろ。

「説得的定義」という言葉を知っていることの功罪について考えたり。これってけっこう実用的な含みもある有用な概念なのだが、国内では一般的にならなかった。なぜだろう?日本の哲学している人々が「真の〜とは」という問いと答について考えつづけているから?まあ、「(さーて、ここらで説得的定義使って口説くかな)」「(あら、このひと説得的定義してるわ)」とかってのはやっぱり居心地がよくない社会だからか。

いろいろ学生相談。

RAGで渋谷毅オーケストラを聞く。21年前にも1回聞いているはず。渋谷毅(Arrange,P,Org)松風絋一(Fl,As,Bs)峰厚介(Ts)林栄一(As)津上研太(Ss,As)松本治(Tb)石渡明廣(G)上村勝正(B)古澤良治郎(Ds)楽しめた。ベストソリスト賞は峰康介。石渡先生もよい曲を作る。 すぐに酔っ払いになるのはどうにかならんのかな。


2007/05/02 (水)

朝から。心落ち着けていろいろ。

まだ巨大な本をだらだら読んでいる。ここ数年、おもしろい本ってのは生物学あたりの自然科学だったのだが、まあやっぱり人文学にもおもしろいものはある。苦労してフーコー読んでいるような人はむしろドリュモーを読むべきだと思う。それにしても残酷さの描写は頭を麻痺させるものだ。これはやっぱり快だよな。

私にとって19世紀ヨーロッパ(の人の心)は19世紀の日本より近いかもしれないのに、16世紀ヨーロッパはとんでもなく遠い。なんかよくわからん。

学生相談1件。わからんというので久しぶりに『省察』の蜜蝋のとこ読んだり。こんなにテツガクしている本ってのはめったにないよな。手作りの素朴な味。 なんか学生さんと話ばっかりしているような気がする。まあゼミ生が3、4回生あわせて30人越していれば不可避か。やっぱり今年はちゃんと人数制限しよう。

余計な仕事を引き受けてしまったようだ。まあでもたまには勉強させてもらうか。

授業とかないから自覚していないだけで、どうも調子悪いようだ。目が二重。ゆっくり寝なければ。

犬が猫より頻繁に飼い主に叱られるのはなぜか。言うことを聞くから。

適切な時に、適切なだけ、おやつを食べるべし。

日が長くてほんとうにうれしいよ。

家で使っているPowerBookのキーボードがもう限界か。ちょっと無理してMacBook一番安いやつ入手するかなあ。その前に相談できるところに相談するか。


2007/05/03 (木)

早起き。早朝から。連休は残り4日、有効に使いたい。

しかしドリュモー先生によれば、宗教的な怠慢 negligencia はともかく、無為 acediaや怠惰 paresse が罪悪として注目され、勤勉が推奨されるようになったのはそれほど古いことではないらしい(宗教改革あたり?)。いろいろ考えさせられる。たしかにここらへんの概念の内実と発展と相互関係はおもしろい。まあ、別に勤勉に労働して生きる必要はないやんね。なんらかの意味で充実していればよいのだ。いや、充実さえ不要かもしれん。思想史や心性史といわれるものがおもしろいのは、やっぱり自分の思考や心性を相対化して批判できるようになるからだよなあ。まあわれわれの価値観はいろいろと引き裂かれていて(あるいはいろんな伝統のごたまぜで)、どうにも統合しようがないようにも見える。少なくともそういうことを省察するのにはちゃんとした価値があるぐらいのことは言いたいような気がするが、そんなことしているヒマがあったらもっとちゃんとした活動した方がよいような気もするわけで。いつも「倫理学って答えのない学問ですね」とか授業の感想に書かれてしまうのは私の不徳のなすところだが。

どうでもいいことだが、ケージなんかが「易を立てて作った偶然性の音楽だ」とか主張している曲が実はセリーでちゃんと構成されている、なんてことはないんだろうか。誰かほんとうに検証したのかな。

哲学関係の論文の参照スタイルってのはどうなんだろうな。翻訳もどう扱えばいいのか。まあ雑誌に合わせなきゃならんわけだが、自然科学で使われるAuthor (Year)形式はどうも哲学とはなじみが悪い。プラトン(1970)はやっぱり許せんよな。シジウィック(近刊)ではなく、シジウィック(1901)と書きたいし。かといって、日本語参照しているのにSidgwick (1901)とは書けん。解はあるだろうか?偉い人々のを調べてみよう。この歳になってこんなこと考えているのが恥ずかしすぎる。

届いていた『倫理学年報』に目を通したり。

読むべきものがないように見える。なんでこんなにたくさん論文があるのに私にとっておもしろいものがないのかな。やっぱり私は倫理学研究者じゃないのかもしれん。

気になったのは柿本さんの。

「シンガーの言う「人命の価値の多様性」とは、人間存在の多様性を認めるものではない。むしろ、彼が行なっている、倫理的に重要だと考えられる様々な選好の能力を持つ人間存在だけを権利主体と見なすことは、「人命の尊重」の間に価値のグラデーションをつけるのではなく、「人格」に値しないと見なされる存在を物体的存在として位置づけ、 その存在の維持を認めないことを意味する。」p.195 (強調江口)

ほんとに、これほどまでにシンガーが正しく理解されないのは、やっぱり人々(哲学研究者?)の認知的な歪みが影響しているとしか思えん。もうどう対策したらよいのかわからん。いや、シンガー本人や紹介者たちになにか落ち度があるのだろうか。いやいや、むしろ私の認知的な歪みをもっと真面目に考え修正するべきか。こういうときに何に頼ればよいのかわからんのが困るよな。こう、頼るべき基準や権威がないのが困る。困り困り。ムーさんだったらどうアドバイスしてくれるんだろう。

一応国内で一番権威ある倫理学の雑誌のはずなのだから、査読に問題があるのではないかとか。査読で注文がつかなかったのかな。-->

どうでもいいが、

Le bon sens est la chose du monde la mieux partagée : car chacun pense en être si bien pourvu, que ceux même qui sont les plus difficiles à contenter en toute autre chose, n'ont point coutume d'en désirer plus qu'ils en ont.

これって皮肉すぎるよな。いきなりこんな文章で自伝をはじめる奴ってのはやっぱり気が狂ってると思う。世界への(自分自身に対しても?)敵意と絶望が感じられて素敵だ。哲学ってのはこうでなくてはいかん。ラジオ講座のおかげで以前よりちょっとはフランス語読めるようになったのがうれしい。

床屋へ。なんか頻繁に行ってるような気がする。そうでもないか。いったん帰宅してまた出てくる。毎日一里の道のりを歩く猿。

柿本論文についてまだ考えている。もう一箇所すごく気になるところがある。

「新優生主義の立場をとるキッチャーは、個人の選好による胚選択や遺伝子操作を優生主義と認め、これを「レッセ・フェール優生主義」と呼び、自らが提唱する「ユートピア優生主義」をこの優生主義の一環として位置づける。・・・着床前診断や出生前診断によって遺伝的によりよい子どもを産むことはよいことであり、中絶はこれを可能にする手段として有益である。・・・したがって、個人レベルで優生主義を実践することは、国家および社会レベルでの生活の質の向上に役立つから、積極的に容認するべきである、というのがキッチャーの言う「ユートピア優生主義」である。」p. 192。

Lives to Comeのp. 195-203が参照されているが、これは…。どうするとこういう読みになるのか私には理解できない。それ違うよ、とは直接何度も指摘しているのだが。だいたい、自説に「ユートピア」とかつける馬鹿がどこにいるだろう。 あれをこう読めるんなら金森さんとかも優生主義を提唱していることになってしまうんじゃないだろうか。誰が査読したんだろう。ま、でも、とりあえずキッチャーもう一回読んでみるか。面倒っていうかつまんないからやだな。

だが、もっと無限に複雑な問題、すなわち、道徳、宗教、政治、社会関係、生活上の問題になると、問題とされている意見を支持する議論の四分の三までは、それと異なるなんらかの意見に有利な状況を排除することからなっている。古代で一人をのぞく最大の雄弁家は、つねに、彼の論敵の主張を、自己のそれよりいっそう熱心にとはいわぬまでも、同様の熱心さで研究した、と記録にのこしている。キケロが弁論の成功の手段として実行したことは、真理に到達することを目的とするすべての人によって、見習われなければならない。問題の自分の側しか知らない人は、それについてはほとんど何も知ってはいないのである。(ミル『自由論』)

あれ、この訳(中公世界の名著の早坂忠先生)の「一人をのぞく」がなんかおかしいね。

The greatest orator, save one, of antiquity, has left it on record that he always studied his adversary's case with as great, if not with still greater, intensity than even his own. What Cicero practised as the means of forensic success, requires to be imitated by all who study any subject in order to arrive at the truth. He who knows only his own side of the case, knows little of that.

岩波文庫の塩尻・木村訳では「ただ一人をのぞけば最大の〜」。「ただ一人をのぞいては他に右に出るもののなかった古代の雄弁家は」ぐらい?だめか。へただ。いやいや、こんな無駄な考証してないで充実した連休を。とにかく勉強。っていうかこの勉強のキリのなさというのはどうしたらいいのだ。

こんなサイト見つけてしまった。 http://www.volubeit.com/index.html。なんじゃこら。とんでもなく無責任な悪徳業者だな。夏休み前に学生さんに注意をうながそう。

なんか一日歩いてた。汗疹の季節。夏は近い。

モーニング2、「聖☆おにいさん」がおもしろくなっていて驚く。前回は「おまえは猫十字社か!」と怒ってたのだが。まあこの路線は陳腐だがありだな。 「ファンタジウム」の人にはいつもながら職人魂を感じる。爆発はしないが常に安定している。才能ない漫画家はまずは杉本亜未を目指せ、とか。

んー、だめだ。ちゃんとアウトプット出さなきゃ。


2007/05/04 (金)

朝から。昨日歩きすぎたか体がこわばっている。 なんかなんの意図もなく朝方の人間になりつつあるような。朝から。

前日の功利主義の話、やっぱり功利主義者がちゃんと紹介していないからだろう、という結論。

昼に何を食うかで迷い、いったん帰宅。祝日はボンゴレの日。そのまま午後いっぱい昼寝。

夕方また出てくる。

うーん、やっぱり文献は、

West, D. J., Roy, C., and Nichols, F. L. (1978) Understanding Sexual Attacks: Educational Books. (邦訳:D. J. ウェスト・C. ロイ・F. L. ニコルス, 『性的攻撃:強姦の精神病理』,作田明訳,金剛出版,1985.)
と文献表で表記して、本文や注では (West et al. 1978, 邦訳p.34)のように表記するのがベターか。ちょっとずつbibtexデータベース作りなおすか。しかし2nd editionとかどうするかとか。

夜、久しぶりに某医者と飲み。 いっしょにふらっとCANDYいったり。

夜になると眠い。睡眠時無呼吸症候群に気をつけること。


2007/05/05 (土)

朝から。

いったん帰宅。また出てくる。

エキスポランドで事故。いつもながら「うちの子じゃないだろうな」と心配。いつのまにか「うちの子」と考えるようになっている。

あっという間に夕方。お腹が空かない。なぜだろう。→夕方甘いものを食べたから。

今人\ruby{乍}{たちま}ち\ruby{孺子}{じゅし}の\ruby{将}{まさ}に井に入らんとするを見れば、皆\ruby{怵惕}{じゆつてき}惻隠の心有り。

うーん、これをpTeXで出力するのはどうするのだろう。「怵惕」はunicodeにはあるがJISにはない文字なのでマシンによっては読めないはず。うーん、ここか http://www.ceres.dti.ne.jp/~i-yasuda/tex/utf82tex.html。・・・うーん、xdviでは表示できたが、プリンタにどうやって出すかわからん。奥村本を熟読。あ、dvipsにもいろいろやる必要があるのか。面倒だしやめよう。お、dvipdfmxでPDFにすりゃOKか。すげー。(Darwin PortのpTeXでやってる。メンテナの感謝感謝。)銭谷さんのutf-tool.elが便利なのか。otf.styを読みこんで、

皆\ruby{\UTF{6035}\UTF{60d5}}{じゅつてき}惻隠の心有り

でOK。これで森鷗外も内田百閒も出せるのか。よい時代になった。「鷗」と「閒」が読めない人は「やーい」だな(まあ私もw3mでは読めない)。む、でもこれSKKの辞書に登録できるかな?「鷗外」は大丈夫だけど「百閒」を登録すると辞書が壊れるような。


2007/05/06 (日)

雨。朝から。連休も終りか。なにもしなかったが内的にはけっこう充実していた。 エピクロス派の末端にいるのを感じる。

某所で「総合雑誌」という単語を目にしておかしかった。私がはじめてこの単語を知ったのは1998年11月。まあこの業界に就職すると目にするようになるということなのか。結局読むようにならなかったな。おそらくこれからも読まない。

昼帰宅して昼寝、夕方また出てくる。ちょっと時間が無駄かなあ。

おや、TeXについて素敵なページがあるな。 http://tex.dante.jp/typo/。こういう感じで歴史的な経緯も書いてくれる方がわかりやすいと感じるのは、過去の記憶から離れられないオヤジだからだろう。これまでときどき脱EmacsとかLaTeXはバッドノウハウとか騒いでいたが、けっきょくemacsからもlatexからも脱出することはできなそうだなあ。ここらへんは少なくともあと10年ぐらいでは絶滅しないだろう。もう抵抗するのはやめるか。両方ともUTF-8が使えるようになったのがでかい。Wordがもうちょっとまともだったり、Mac WriteやNISUS Writerが頑張れれば、QOLが違ったのにな。無事定年を迎えたときにemacsのバージョンはどうなっているのだろう。fj読むために百万遍電算機センターの18.55 (nemacs)あたりから使いはじめたと思うが、意外に26.0ぐらいですむか。TeXはまちがいなくVersion πになってるだろうな。

skkの辞書の件は (setq skk-jisyo-code 'utf-8) で解決。

おだやかな日々だったなあとか思っているとまた本が見つからずムキー!この連休に整理するべきだった。とにかくどうにかしないと。


2007/05/07 (月)

朝から。

衣笠。連休前より学生さんが増えていてプリントが足りない。ケチらず多めに作ればよかった。もう何年もやってるのに不覚。

ホッブズ。まあ古典は読むたびに発見がある。いや、古典だから何度も読むから発見があるのか。

性暴力(2)。気合い入れよう、という感じだったのになんだかもうひとつ。なんていうのか、しばらく人と話をしないと自分だけの世界に入りやすくなってしまって、それが授業的にだめなんだよな。

なんかしょぼーん。連休は楽しかったなあ。これから3ヶ月も働くのか。まあ落ちついてよく寝ること。

サルコジは隣の部屋の先生(ハンガリー人)とそっくりだなー、と思ってたら、ハンガリー系か。なるほど。かなり遺伝子を共有しているのであろう。顔立ちの違いってのには何個ぐらいの遺伝子が関与しているのかな。3桁か4桁か。遺伝子を数えるってのはあんまり意味がないのかな?それにしても第五共和制という名前がかっこいいな。第三帝国とかと同じ感じ。


2007/05/08 (火)

朝から。

睡眠不足だが昼寝しそこねる。講義 2回生ゼミとか。なんか不調だなあ。

帰りついてボンゴレ食うなりバタンキュー。


2007/05/09 (水)

けっこうよく寝る。やはり寝るのが一番。なにがあっても睡眠時間は削らないこと。

午前中から。夏が来ている。暦って正確だなあ。部屋片づけよう。

3回生ゼミ。

心を落ち着けるには読書しかない。

ADHDの子を持つ母の喫煙率は同年齢の女性の2倍とかって新聞報道。「禁煙の新たな健康被害を示す結果」とか書いちゃってるけど、それほんとに因果関係ですか。こういうことを書く記者ってのは遺伝的要因/先天的要因とかってのはアレだと思っているのかもしれないなとか思ったり。私が気質に対するそういう要因を強く意識するようになっていることを反映しているにすぎないのかもしれないな。難しい。とりあえず喫煙と遺伝はどういう関係なのかな。

NHKアナウンサー強制わいせつ。性犯罪でだけは捕まりたくない。 殺人はOK。っていうか捕まるなら連続か大量殺人(最低4人。家族大量殺人は×。)か猟奇とか国家反逆罪とかそういうのにしたい。

それにしてもwikipedia (ja) の記事書こうと思う奴らは大学ぐらい出てると思うのだが、参考文献さえしっかり表記できないのは(「著者,『本のタイトル』, (訳者,)出版社, 発行年」が書けてない記事が多い。英語版はISBNまでつけてる記事がほとんど。)、やっぱりこの国の高等教育かなにかがおかしいのではないか。もう自分の学生は徹底的に教育して開発する。そのためにまずはしばらくの間、自分自身を徹底的に教育開発せねばなるまい。人生再ブートストラッププロジェクト。リブート?セルフアップグレード?リセットしている場合ではない。make selfupdateとか一発打てばよいソフトウェアの世界は楽なものだが、人間の場合はそのスクリプトをまず書かにゃならん。 「自己開発スクリプトの書き方」がわかれば教えることもできるだろう。でもまだわからん。HAL 9000のような歴史的に有名な人工知能は自己改善できたと思うのだが、具体的にはどうするのかね。ヒューリスティック。

とにかく睡眠を大事にしよう。目標1日10時間。もう人生半分寝て暮すつもりで。


2007/05/10 (木)

朝から。"Hace mal tiempo."でいいのかな。スペイン語は今年も挫折しそう。この時期、鴨川べり左岸四条〜団栗橋で咲いている植物の香りが苦手。回避。

「インターンシップ」の相談とか。「やめときなさい、どうせ働くならちゃんとお金もらいなさい」とか。特殊な業種がどんな風に動いているかを見てみたいとか、大企業に顔つないでおきたいってのならならわからんでもないが、創業4年、社長28才、従業員5人、webをチェックしても何で稼いでいるか不明、なんて会社に、1万円だか1万5千円だかも金払って1ヶ月インターン行くとかどう考えても馬鹿らしいとしか思えない。受け入れ先の会社の方がわざわざ教育してやろうなんて動機があるとは思えん。時給750円でも金をもらえばやる気も出るだろうし、金払う会社にもまともに仕事させる動機があるだろうけどね。

これは大学コンソーシアム京都がそういうのを紹介しているらしいのだが(金はコンソーシアムに払うらしい)、いったい何やってんだか。まあそういう体験が必要な学生さんもいるのかもしれんが、少なくともうちのレベルの大学の学生さんには不要だろう。漢字書取でもしろ。うーん、まあ同僚の一人が指摘するように、学生さんは自信がなく不安なのだよなあ。それに答えられる教育と課題を与えられていないということなのだ。反省反省。

うーん、私がベンチャー会社作ってインターソ受け入れるかな。業種は「大学研究室雑務請負」。本・コピーの整理、各種大学事務書類の手配、郵便物の作成、テキスト打ち込み、画像スキャン、出席票・採点管理、予算・備品管理、授業レジュメの作成、コピーとり、図書館リトリーバー、お茶入れ、ゴミ捨て、教員のスケジュール管理。けっこうよいトレーニングじゃないか。ついでに実習レポート書かせて1万円もらおう。(だめだ)でもNPOは一個作ってみたいよな。

まあでも コンソーシアムの企業向けページを見ると、企業にもインターン受け入れるそれなりの動機があるかな。微妙。あ、これは「特色ある大学教育支援プログラム」なのか。

吉田。

岩波1冊でわかる『フーコー』。やっぱりわからん 。同じシリーズの『狂気』の方はたのしく読めるけど、なんか記述の順番とかが変で、予備知識があると混乱するところがけっこうある。このシリーズは大好きでおおむね絶賛していたのだが、なんだか微妙になってきたような気がする。『ポスト構造主義』もおかしかったんだよな。実証的な学問はどれもすばらしいのに。イギリスでも専門分野によってずいぶん力の差があるということなのかな。

ところでRobert BurtonのThe Anatomy of Melancholyの邦訳は過去にもないのだろうか?見つけられない。これほど有名な本なのに邦訳ないのはどうなんだろう。岩波文庫あたりで出してほしいよな。タイトルがタイトルだけに、出しときゃそこそこ売れるだろうに。(まあ翻訳がない超有名本ってのはいろいろあるけど)・・・うーん、第1巻だけ『憂鬱症の解剖』という名前で昭和11年に出てるのか。高い。


2007/05/11 (金)

朝から。"Hace buen tiempo."

M-x set-input-method latin-1-prefixとM-x iso-iso2tex の組合せでnon-ASCII ラテン文字の入力が楽になることを知る。できればpTeXが直接UTF-8を読むようになってくれればよいのだが(現在どういう事情になってるかよくわからんのだが、おそらくまだ無理)。

昼、けっこう寝たのにまだ眠い。

金曜はしんどい。 講義。 短大作文。ゼミは個別相談の日。次から次へさばく。

やっぱり3コマ以上続けざまに授業だと、血糖値が下りまくって天一食いたくなる。どうやっておやつを摂取するかが金曜日の課題。


2007/05/12 (土)

寝ていたかったが目が覚めてしまう。朝から。

あ、pteTeX3では、 \usepackage[utf8]{inputenc}で直接utf-8で打ち込めるらしい。昨日書いたのはまちがい。・・・latin-1はOKだけど、ギリシア文字はうまくないようだ。やっぱりbabel使わなきゃならんのか。難しいものだ。

数日前から首に腫れ物というか虫刺されのようなものができてしまい、汚らしくてやだなあ。

忘れていた委員会とか学生の面倒見とか。

北大路大学に某協会の事務手伝い。なんか邪魔しに行っただけのような。

「先生お世話になりました。卒業式ぶりですね。」というSubjectの迷惑メールはついうっかり読んでしまった。赤の女王。


2007/05/13 (日)

積極的にゆっくりしたい日。まず散歩か。

昼から大学。途中でタワレコで買い物。もうなんでも10枚組2000円の時代。っていうかもうプラスチックはいらんといってるのに。でもAAC 192kbpsは欲しい。あと10年すると60年代の音源も版権切れるので、ジャズ/クラシックレコード会社がのきなみ潰れるのはまちがいないと思う。 napster.jpのパンフとか見てみるが、 馬鹿なWindows専用アプケーションが必要らしい。まずそういうものの購買力の 高いMacユーザーを相手にすりゃいいのに。流行るわけなし。iTunesの方がいいや。

CD読み込みつつだらだらしながら机の周りを片づける。

あれ、ふと気づくと授業準備が遅れているぞ。

久しぶりに地べたで寝たり。寝るのは人生最大の喜び。起きなきゃ寝られないのが難点。

そういやこの前学生さんからヴィジュアル系バンドのCDを貸してもらったのだった。読み込んでおく。なるほど、ちゃんとそれぞれDVDがついているのね。ヴィジュアルバンドのドラムは延々ツインペダル踏まなきゃならんからたいへんだ。腰に悪そう。音圧高すぎて気持ち悪い。歌謡曲のような曲も多いのはなぜか。

見境なく買ってる本屋の伝票がたいへんなことになっているのだがどうしたものか・・・。


2007/05/14 (月)

うーん、授業準備。

衣笠。

そうだ、(fr.) science = (en.) knowledgeだな。はずかしい。それとは別に、サーフィンした感じではwikipedia (fr)のクォリティはwikipedia (ja)ぐらいかと見た。やっぱり英語圏はずば抜けて強いなあ。それにしても、webでアクサンつきのフランス語wikipediaをふつうに読めるよい時代になった。こういうのが技術が世界を変えるんじゃないかとか思わせよなあ。けっきょくunicodeはよいものだった、という理解でよいのだろうか。


2007/05/15 (火)

なんか前日の酒が抜けてない。

同志社ラグビー部員わいせつ目的略取未遂。mixi見逃した。大学の発表の内容がだめすぎる。田辺キャンパスは危険だからキャンパスから駅までバスが出ているとかそういう話を聞いたことがあったような。まあ郊外型のキャンパスってのはそういう問題もあるよなあ。

講義。 2回生ゼミ。

シナトラはよい。実はこれまでまともに聞いたことなかったのだが、歌いまわしが多くのミュージシャン(マイルスとかモンクとかコルトレーンとか)に影響を与えているのがわかる。

2回生ゼミコン。


2007/05/16 (水)

また軽い二日酔い。あんまり飲んでないのに。しばらく禁酒が必要だ。

母親の頭事件はあんまり興味を惹かれない。猟奇事件は好きだが家族ものは嫌い。

3回生ゼミ。

会議。忙しい。

いまごろ「ソフトスキル」なんて言葉を知る。ビジネスの世界では当然の概念のようだ。まあ「人間力」とか「コミュニケーション能力」とかEQとか、あやしい言葉の仲間ではあるが、我が社でもいろいろ考えないとならんよな。

科研費長者に「図書費貸してちょ」とか。情けない。しくしく。

ぱらりと読んでた『哲学の歴史4ルネサンス』のルターの項がすばらしい、誰だこれ、とんでもなく力が入っている、若手巨星あらわる?と思ったら清水哲郎先生だった。うーむ。やっぱり力ある人なんだなあ。しかしこのシリーズはなかなかすばらしい。中公は偉い。


2007/05/17 (木)

早朝から。

岩波文庫の廣松編の『ドイツ・イデオロギー』。あとから追補している部分をゴチにして、さらに追補したのはゴチックボールドにして、なんてやられたら本来大事な部分より追補の方に目がいくじゃないの。この自己満足な編集はどうなんだろう。これは岩波文庫でやることじゃないだろう。そもそも古在先生のがあるのに。偉すぎて誰も止められなかったんだろうなあ。

それにしてもイデオロギーは「虚偽意識」「誤った意識」であるって一文が発見できずに困る。なぜだろう・・・あらら、ひゃー、マルクス自身は"falsches Bewußtsein" なんてて言葉使ってないのか。 http://marxmyths.org/joseph-mccarney/article.htmげげげげげ。まあとにかくエンゲルスの手紙にはある、と。しかしこれはどうなんだろうか・・・。まあこの件、実は出典わからずずーっと困っていたんだよな。イーグルトンがやばそうなのは知ってたけど。

講義。オムニバスは難しい。

吉田。

ゆっくりするかとアステアのYou'll never get richを観ようとするがつまらん。兵隊ものはだめ。

母首犯には興味がないが、たてこもり犯の心理には興味がある。自分に向って引き金を引けるだろうか。おそらく引けないんじゃないかと思う。もと妻に向かっても引けないんだろう。でも警察の人には引けるのか。救出作戦した警察の人ごくろうさん。殉死しなくて済んだようなのは警察のひとたちにも犯人にも幸運。(ある種のひとびとはそういう方々をワンワンと呼ぶらしいが、どうなんだろうなあ。)・・・あら、勘違いで意識不明の重体。うーん、犯人、やってしまったな。

東大憲法学准教授(42)痴漢で逮捕。

『哲学の歴史 ルネッサンス』は他にもよい記事がいくつかある。偉い。


2007/05/18 (金)

朝から。まさか毎日朝起きられる人間になるとは思わなかったなあ。 この季節だけか。

相談、講義、 短大ゼミ、卒論ゼミ と働きまくり。なんかいろいろやって疲労。やっぱり一日人と喋っているというのはかなり外向的な人間でもちょっとアレだろう。なんとかテレフォンセンターとかたいへんだろうなあ。小学校の先生とかどうしてるんかね。

音楽批評とか紹介ってものは、その音楽についての情報を得るというよりは、その批評する人(の趣味)についての情報を得るものだと思う。ダメな趣味の人間がいくら論理的にある音楽を勧めてもそれを聞く気にはなれないだろう。信頼できる人間やおもしろい文章を書く人間が勧めるものは聞く気になる。完全匿名の音楽批評なんてものは成立しない。2ちゃんねるの音楽リスナー板もほとんど読むべきものはない。しかしそれは批評が的確でないからではなく、たんに匿名で書き手のキャラを立てにくいから。音楽批評にかぎらず、すべての批評ってのはそういうもんだ。そういうんでは、自分のキャラを立てることで「評論」とかって文学ジャンル確立した(らしい)小林秀雄は偉いのだろう。(私自身は小林はなに言ってるのかわからないので嫌いだけど。吉田秀和は好きかも。)

あらすごいことになってるなあ。ほんとに非生産的だが、素敵だ。まあやらねばやらないひとはやらねばやらないことがある。がんばれがんばれ。おそらく将来的に貴重な資料になるだろう。


2007/05/19 (土)

朝から。

やっぱりマンデヴィルはおもしろい。まあ哲学者としてのオリジナリティってのはあんまりないんだろうが、だからこそ一級のモラリストではある。こういうものをおもしろいと思うのってはなんなのかな。やっぱりマンデヴィル自身が言うように気質・体質なのか。

学生の面倒見とか。午後打ち合わせ。「にってつ」で興味のあるシンポがあったような気がするが出不精なおらず。


2007/05/20 (日)

朝から。

三菱東京UFJ銀行社員、リクルーターを名乗り学生を呼びだし猥褻行為。所謂氷山の一角なるべし。

ふと『エミール』読みなおしたり(文庫の中巻あたり)。ひどい本だな。発達心理学と教育学に与えた影響はとんでもないものがある。戦後日本に与えた影響もでかい。「3までしか数えられない民族がある」とかってのも多くの場合出典はこの本だな(中316)。「本能」を広めたのもこの本だろう。みんな読んだんだなあ。っていうか、桑原先生たちの集団的ルソー研究が日本の思想界なり論壇になりに与えた影響ってのはおもしろい研究テーマなのかもな。まあ自分ではやる力も気合もないが。あれ、すでにやられているか。まあルソー読んでキチガイかイカサマ師だと思ってしまう私の心性を反省すべきかもしれんなあ。

狂信は、血なまぐさい残酷なものであるにせよ、大きな力強い情熱で、人間の心を高め、死を無視させ、人間にすばらしい力をあたえる、そして、そこからこのうえなく崇高な徳をひきだすためには、もっとよくそれを導いていきさえすればいいのだが、無宗教は、そして一般的にいって、理屈を好む哲学的な精神は、人生に執着し、魂を弱め、いやしくし、あらゆる情念をいやしい個人的利害に、いまわしい人間の「自我」に集中させ、こうして、あらゆる社会のほんとうの基礎を、それほど大きな音も立てずに掘りくずしていく、個人的利害がもつ共同的なものはたいしたものではなく、それに対立するものをけっして揺がせることにはならない、ということだ。

無神論は人間の血を流させないにしても、それは、平和にたいする愛よりもむしろ善に対する無関心からなのだ。いっさいのことがどうなろうと、自称賢者にはたいしたことではない。自分が書斎で落ち着いていれられればいいのだ。かれの原則は人間を殺させはしないが、人間をふやしていくよい風俗を破壊することによって、人間を同類からひきはなすことによって、人間のあらゆる情熱を、国民にとっても徳にとってもいまわしいひそかなエゴイズムに還元することによって、人間が生まれるのをさまたげている。哲学者の無関心は、専制政治下にある国家の平穏無事に似ている。それは死の静けさだ。それは戦争よりもっと破壊的なものだ。(ルソー、『エミール』、岩波文庫、中巻p.323)

なるほどね。ルソーが私の最大の敵の一人なのをやっと理解した。パブリックエネミーNo.1。魅力もわかったような気がする。とんでもなく振幅のでかい天才文筆家にして高貴なサギ師。感動しておもわず書き写してしまったよ。ルソー写経すると真人間に生れ変ることができるかもしれん(なりたくないけど)。百科全書派が悪玉でルソーが善玉、フランス革命は善でバークの保守主義やベンサムの功利主義は悪、という私の頭にあった単純で変な図式ってのはなんだったんだろう。人はこうして保守に転向するのかな。いや私が革新や左翼だったことは一度たりともないけど。

ネットの調子が悪くていらいら。SINETの上流で切れているとか。

カレー屋で読んだ朝日新聞の書評欄、唐沢俊一先生の東浩紀評が笑える。中身は「前の本もゴミだったが今回もゴミ。学者のフリして勝手に知りもせんこと適当に書くなボケぇ」ってことらしいと読んだが、屈折した表現になっている。これが朝日の編集方針なのか、唐沢先生が朝日に載せるためにあえてそうしたのか、あるいは先生自身の内発的な芸なのかはわからん。・・・あ、ずーっと前からネットも使って喧嘩しているのか。はずかしながら知らなかった。朝日から喧嘩売るためにああ書いたのね。どっちとるかと言われれば、もちろん私は唐沢先生派。・・・ちょっとサーフィンすると、ぜんぜん知らなかった(興味もなかった)が東先生というのはネットではとてもアレなのだな。

さらにサーフィン。ああ、これはアレだな。オタク論壇というのはけっこうたいへんなことになっているのだな。ネットについてのイカした話とかはかなり長い間読んでないし、私の好きなテソガクとは関係ないし、個人的にもオタク文化には興味ないし、いつも回っているサイトの人々もほとんど言及しなかったのでぜんぜん知らなかったが、我が社での私の位置としては勉強不足だったな。ああ、5年ぐらい前の絶望書店と唐沢先生がなんかやってたのはこれだったか。唐沢先生のページは読んでないから理解してなかった(アンテナにひっかけにくいんだよな)。まあどうでもよい、かどうか。

某協会事務のため北大路大学。

寒いと調子が出ません。


2007/05/21 (月)

朝から。大学は降誕会。今年も行事には参加できませんが、親鸞さんお誕生日おめでとう。

授業準備授業準備。あら予定していた教材がまにあわん。邦訳あるやつでお茶にごすか。私が半日でこなせる作業量なんて雀の涙ほど。っていうか毎日なにやってんだろうなあ。なんか5月は充実しているような気がするのだが、あんまり生産的とは言えない。

衣笠。疲れた。

誰か麻疹もらってきてくれれば。

そういえば、30年ぐらい甘茶というものを飲んでみたいと思っているのだが果たしていないな。

定義ってのはなんだろうな。「ジャズとは何か」っていわれ、「ジャズと呼ばれている音楽」を避けるとすれば、「20世紀米国の黒人たちがはじめ、その影響を意識したデューク・エリントンとマイルス・デイビスが発展させた音楽、およびそのスタイルに強い影響を受けた音楽」ぐらいしか答えようがないか。マイルスという固有名ははずせないような気がする。「マイルズ・デイビスが自分の音楽の源流と認定した音楽(のうち特にアメリカ黒人に由来する音楽)、および彼自身および彼に強い影響を受けた音楽」でどうだ。すべてはマイルスを中心にまわっている。むしろ、「ジャズって何?」と問われたら「マイルズ・ディヴィス」と答えるべきか(本気)。まあ「定義」についてのいろいろな解釈というか専門用語を入手しなくては。


2007/05/22 (火)

朝から。

それにしても、一人の人間ができることってのはほんとうに限られている。

今年もボケ会社から「マンション買いませんか」電話。お互いに不幸。総務もそういう電話つなぐな。

2回生に漢字・語彙問題をやらせてみたらたいへんなことに気づく。 うーん、どうしたらいいんだろう。

http://macska.org/article/186から知ったアシュリー治療。 これか http://ashleytreatment.spaces.live.com/これは、久々にヘビーでチャレンジングな本物の問題だなあ。国内にこの問題を真っ向から分析できる生命倫理学者がどれくらいいるか。

ガス湯沸器が新しくなる。

大学生生き埋め小林被告に死刑。紀北病院で人工呼吸器とりはずしの報道。

フェミニズムとかジェンダー論とかやっている人々は、いまだに自分たちはマージナルだと思ってるんだな。法律関係だとやっぱりそうなのか。哲学でも実際にはそうだな。

応援している笹井カルテットを聞きにle club Jazzへ(笹井真紀子p. 斎藤洋平dr. 篠崎雅史ts. 佐々木研太b.)。3セット聞いて楽しめた。テナーの人が3ヶ月の間に長足の進歩ってやつを遂げていて、若いっていいなーとか。ベストチューンはConfirmationで次はBillie's Bounceだろう。バップが調子いい日だったようだ。秀才タイプの人々だと思うのだが、それでもむらっ気があるようなのがおかしい。音楽は難しいものだ。le club jazzはよい雰囲気の店なのだが、ピアノが鳴らないのが難点だよな。あそこではピアニストは皆苦労しているように見える。


2007/05/23 (水)

寝坊。酒が抜けない。

"The personal is political."って逆説的スローガンは成功したし、深みのあるよいスローガンだったと思う。それに比べると"Sex is gender."はだめだな。なんかイコールでむすばられているのが言葉なのかと指示対象なのかはっきりしないし。"The natural is cultural."だったら大丈夫だったのに。genderに形容詞がないから困るのかな。"The sexual is cultural." ぐらいか。でもこれではインパクトがない。

3回生にも漢字テストする。うーむ、これは。

3回生ゼミコンパ。


2007/05/24 (木)

なんとか起きるが二日酔い。

正月に書いたと何年生きられるかについて、 長生き確率表を 教えてもらう。すばらしい。みんなもチェック!

睡眠がなにより大事。寝なきゃ。


2007/05/25 (金)

けっこうよく寝た。この時期は9時間睡眠でも酒飲まなきゃかなり充実。

いろいろがんばる。

タンホイザーはいいなあ。でも現代ファッションでやるのは みんな飽きてるだろうよ。


2007/05/26 (土)

二日酔い。

ネットの調子が悪い。つながったり切れたりで ストレスフル。原因がわからん。


2007/05/27 (日)

ネット不調はどうもVoIPアダプタがなんかへんなパケットを送っているからのような。わからん。VoIPアダプタの電源を入れて10分ぐらいすると切られる。電源を切っておくと当然電話がかからない。うーん。まあ電話もう要らんけど。

デスマッチというのは「これからデスマッチしましょう」とか宣言して行なうものではないのだということを知る。世界はジャングル。

昼寝。初夏の昼寝は格別の味。

午後遅くに出てくる。

近所の家の玄関の前に、老婆が倒れているというか寝ているというか。さすがに心配なので声をかけると、起きあがるが、完全にあれのようだ。2〜3歳児程度。家の戸は開いているが、家族は外出している模様。近所のひとらしき人が通りがかったのでたずねてみると、時々外に出てはるし大丈夫なんやないのとのこと。老いは苦。

坂井先生の『現代倫理学』、よくできてるようだ(2007/06/10追記。特に応用倫理学分野の記述でいろいろ問題があることに気づいていしまった)。コンパクトなのにけっこうな内容をつめこんでて教科書向き。でも教科書にはやっぱりレイチェルス使ってしまうような気がする。教科書って難しいな。

夜も寝たり起きたりまた寝たり。


2007/05/28 (月)

早起き。朝から。しかし眠くて仕事にならん。

国内でHustlerを所蔵している図書館はあるだろうか。もちろん狙いはJune 1978の女体挽肉。アメリカの古書店でもどこも入手不可。あたりまえだが。

衣笠。

いったん大学に戻る。いろいろ時間がない。


2007/05/29 (火)

朝から講義。

あらら、時間が足りない。

長瀬大学におよばれ出発準備に手間取り、さらに電車で寝過して淀屋橋まで行ってしまい、さらに鶴橋で電車を乗りまちがえ布施までいってしまう。あわててそっからタクシーに乗るが、15分の遅刻。最低。

久しぶりにネットワークまわりの話をさせてもらう。でも今回は倫理学研究者としてでも大学教員としてでもではなく、ひとりのネットワークテクノロジーのユーザーとして。 「yonosuke.netの歩み」

ネットワーカーとしての自分というのを考えた場合、なんというか、サーバーの話の他にも、日記の話もあるんだよな。pcs・ascii-netや某草の根netの話もあるか。fjはほとんど読んでるだけだったが、それでもけっこうな影響を受けた。alt.personels.adsや、各種のニューズグループに時々投稿されるプラクティカルなFAQを読んだときの衝撃はいまでもおぼえている。やっぱりああいうFAQをまとめる力の有無が、Wikipediaの編集力の差になってあらわれているんだよな。伝統の差なのか、教育や国民性の差なのか、たんに頭数の差なのか(あれ、FAQはFTPでとってきたんだったかな。そのころはhttpどころかgopherも普及してなかった)。「はてな」やmixiはよく知らんが、M2(24才か)の秋にモデムを買って以来だから、ネットワーカーとしてはベテランだ。自慢はフレーム(死語)を起こしたことない(主観的に)ことかなあ。とことんハマるということはなかったと思うが、人生のなかで占めている割合は小さくはない。モデムをあのとき手に入れていなければ、いまの私はないだろう。しかしまだ過去をふりかえる歳でもない。

某准教授とちょっと飲み。

某准教授の部屋から古谷実の『シガテラ』借りてくる。前から気になっていた。あいかわらず、なんというか、大脳辺縁系とかそこら(よく知らんけど)に強く訴えてくるマンガだ。漫画によって基本的な情動を操作する技術をこのひとはどうやって発見したんだろう。やっぱり毎日恐怖と各種の基本的欲求について考えてるのか。なんだか、『気分はもう戦争』を思いだすのだが、どういう関係なのか。 『ベック』書いてる人(ハロルド作石か)とはどういう関係なのかな。どっちかがもとアシスタントとか?望月峯太郎との関係も気になる。年齢的には望月、作石、古谷の順か。


2007/05/30 (水)

なんとか起きる。研究室ちらかりまくりで効率悪い。とにかく床にものを置くのはだめだ。物理的にも危険だし。

カントの性差別的固定観念が気になる人は、ドンジョヴァンニもコジファントゥッテも楽しめないだろうか。っていうか、そういうの(性差別だけでなくあらゆるステロタイプ的思考)を気にするとほとんどの芸術人文学を楽しめなくなってしまう。『高慢と偏見』も最初の一行でアウトだ。

Macで画面キャプチャしてそれをすぐさまクリップボードに入れるには、control+コマンド+shift+3(または4)。知らなかった。

無駄なことしてないで急ぎの仕事を。

学生に算数やらせると、予想通り。ドリルか。でも小学校のときとはモチベーションが違うはずだ。成績とか関係ないし。他人と比べる必要もないし。やりたいだけやればよいのだ。

眠い。イスの上で寝たり起きたり。

すごく近所に雷が落ちたような感じ。


2007/05/31 (木)

うー、やばい。時間を無駄遣いするな!

1回生向けオムニバス

またしても本を探してムキー。こらいかんわ。

電話が止まったままなので親に電話しておく。

吉田。

夜も研究室。やばい。

Giant Killingがついにブレークした感じだなあ。 もうモーニングの中心作品の仲間入りだろう。


2007/06/01 (金)

うーん、6月かあ。あっという間に時間が過ぎる。でも半分終ったとも言える。よいことか悪いことか。

また回線不調。っていうかずっと不調なのだが、うっかりVoIPアダブタに電源入れて学校に来てしまった。NTT西日本に電話。初耳のふりするなごるあ!あちこちで問題生じているのは確認ずみじゃ。明日修理に来るようだ。

それにしても水田珠枝先生の論文はコンパクトななかに明治大正期の日本哲学史がまとめられていて勉強になるな。御年78にしてすばらしい。あれれ、水田珠枝先生は水田洋先生の奥様なのか。うーん、そうか。

講義に短大ゼミ に卒論ゼミ

なんか疲れがたまってる感じ。部屋片づけて帰ろう。

家でサッカー見てゆっくり。なにもできない。サッカーは常にフィールド全部22人映してくれれいいのにね。ハイビジョンなら可能?


2007/06/02 (土)

夜明けごろ目が覚めてしまう。学校へ。

安藤馨『統治と功利:功利主義リベラリズムの擁護』勁草書房をいただく。飲み会で顔を合わせただけの私のようなものに恵贈くださる寛大さが功利主義者らしくてすばらしい。「紋切り型の批判には俺がまとめて答えておいてやるよ」という態度。若くて優秀な人はうらやましいなあ。

と、ぱらぱら目を通してみて、これは「優秀だ」なんてもんじゃないことに気づいた。すげー。すごすぎ。絶賛。優秀な人びとは他にもたくさん知っているわけだが、なんかぜんぜん見たことのないタイプの知性の登場を感じる。82年生まれか!これが修士論文なのか!いずれ、この本に目を通さずに社会科学系の議論するひとはモグリの研究者ということになるだろう。 いやまあ、これは褒めすぎか。

質屋で安い腕時計を買う。SEIKO KINETIC。6000円。いま使っている質屋ロンジンは皮ベルトなのでこの時期汗を吸ってたいへんなことになるのでメタルベルトのが欲しかった。

NTT来訪。あ、私がへんな結線してたのが原因?ごめんなさい。なぜそれまで動いていたかの方が不思議。どういうことだろう?とりあえず解決。

イスの上で寝たり起きたりして一日過ぎていく。


2007/06/03 (日)

積極的疲労回復のため、軽くジョギングしようとするが、けっきょくただのジャージ着た散歩になってしまう。時々は心拍数あげた方がいいような気がするんだよな。プール行きたい。

ビジエス英会話を聞いていて、睡眠時無呼吸症候群(SAS)が気になる。最近、寝てるととつぜんゲショゲショして起きてしまうことがあるんよね。自分のイビキで起きたりもするし。あ、いびきや昼間の眠気も症状の一つか。む、狭心症や心筋梗塞、脳卒中の危険。恐いー。保健センターの先生に相談するか。また「先生は心配性だからー」と笑われそうな気がするが。

どうでもいいことだが、昨日学生に「ダンディズム」という概念を紹介していると、「海原雄山はダンディか?」という質問。意外な質問に驚くが、(もちろんダンディズムの定義にもよるが、私のかなり広い特徴づけだと)イエス。「山岡士郎は?」ノー。だいたい山岡は海原にぜんぜん勝ててない(ダンディズムと勝ち負けは微妙な関係なのだがまったく無関係というわけでもない)。山岡が海原に本当の意味で勝てるのは、ちゃんと本業の新聞記者で一流になるか、食い物を芸術にまで高め、自分が食い物の芸術家になるしかない。後者を選択した場合には、もうとんでもない高みに到達せねばなるまい。おそらく山岡が海原に本当に勝利し、彼を乗りこえるには、どうすればよいのかというと以下自己規制。 『とんち番長』の続編が出るといいなあ。

ヒューム難しい。

まあでも一日本を読んでいられるのは幸せ。来週の土日は某学会を見学に行くべきであるような気がするが、新幹線に乗ったり人の話聞いて疲れはてるくらいならこうして本読んでた方がよいような気がする。京都ってのは田舎なんだな。


2007/06/04 (月)

なんとか起きる。まあこの時期は10時間寝なくても済む。

衣笠。

新聞読んでいると、大手ゼネコンとかってのはなんというか犯罪組織なのではないかという気がするわけだが、なぜ雪印とかつぶれてゼネコンは潰れないのかよくわかってないのは、おそらく経済を知らんからだ。

あら、画像ちゃんねるって管理人逮捕されてるのか。


2007/06/05 (火)

朝から。眠い。

難しい問題を論じるときに、難しい顔をするべきか。 どうもそうではないような気がする。難しい顔したり、実際悲しかったりすると、どうも頭が動かなくなるような気がするんだよな。苦しみとか悲しみとか怒りとか 、それらに対する共感とかは思考をマヒさせてしまうのかもしれん。お勉強したりそこから抜け出そうと実存的にジタバタしたりするときには重要なことかもしれん。しかしそれはなにか非人間的なものを目指しているように見えるかもしれん。

2回生ゼミ。あと5回もあるのか。

なつかしのマーチン・ガードナー読んでて、まじめな人間ほど、批判に対して開放的であることが難しいことを再確認する。どうしても自分につごうの悪い経験には目をつぶってしまうし、まじめだと往々にしてそうするのに都合のよい理屈や思想さえ手に入れてしまうわけだが、 そういうのを避けるには、具体的にはどうすりゃいいんかね。やっぱり習慣づけの努力によってなるべくオープンであるような徳を身につけるってことなのか。6月末に我が社でニセ科学批判の会合があるようだから、出席できたらそういうことについても考えておられるのか質問してみよう。


2007/06/06 (水)

3回生ゼミ。

会議。

恒例の京大音研コンサートに。半年に一度の楽しみになっている。目当てはもちろんトリのフランクのビヨリンソナタ。オレ様ナルシストバイオリンを賢明な伴奏がつっこんだりドツイたりしょうがないからつきあったりという感じの熱演。オレ様は前に同じコンビでベトベン聞いたときよりずいぶん成長していて、伴奏も以前より手綱を緩めて自分も自由にやってる感じ。非常に楽しめた。

それにしても来るたびに社会階級ってのを意識してしまうなあ。 私の出自と天分ではここまで来てディレッタントのフリをするのがせいいっぱい。


2007/06/07 (木)

なんとか起きる。 なんか頭が重い。後頭部。なんだろう。血圧測っておくか。

1回生向けオムニバス講義。担当分終了、ということにする。ベンサム、社会改革。国際法。来年は教科書指定できるから、水田洋先生の『社会思想小史』を使うか。去年ぐらいまで意識してなかったけど水田先生こそ日本の巨人の一人なんだなあ。最後の学者の一人。年寄りは偉いよ。なんか足腰の鍛え方がぜんぜん違う。

吉田。「レポートの書き方」。学生時代の勉強についていろいろ雑談。京大生にお説教するのはあれな感じ。余計というかなんというか。優秀な人間や自分がエリートだと自覚している人々はそういうの自分で早々に発見し習得できるもんな。いま思えば、京大生の間にもずいぶん階級差というかなんというか、2、3種類の人間が生きているような感じがある(あたりまえだけど)。

でも、私はあくまで凡人がちょっとでも早く覚醒し、優秀な人々に追いつく準備をはじめるのを私なりに応援したい。ダメ学生だったからこそ知っていることもあるはず。「われわれはいかに生きるべきか」でも「わたしはいかに生きるか」でもなく、「凡人はいかにしてそういう問いに気づくことができるか」こそ本当の問いだ(うそ)。そういや、塾教師時代もスローラーナー相手にしている方が自分らしいと思ってたな。なんだろ、これ。

カント。ここはゆっくり味わってもらおう。

氷枕して寝る。


2007/06/08 (金)

けっこうよく寝て頭痛は去った。

だんだん暑くなりつつあるわけだが、どうも体力に影響しているような気がする。すでに「徒歩」しただけで朝からバテてるような。前は夏大好きだったのに、どうも厄年を越えて体質が変わったのか?毎日早寝早起きしているのもおかしい。

ヘビーな問題をヘビーな顔して本気でいろんな人びとに共感して考える、ってのは凡人には無理に思える。共感するのが難しいのではなく、情動的に不安定な状態でまともに考えるのが難しい。っていうか、そういうのはしんどいのでけっきょく多くの苦痛を好まない人は問題を考えるのを回避してしまうってことになる。苦しみへの共感はそれ自体苦しみ。実践的にはその苦しみの感覚が状況の変革につながわるわけだが、苦痛であるからしてどうしたってそれを積極的に求める人は少なくなる。まあ実際に一番ヘビーなところは、応用倫理学者とかってのに扱われることが少ない。まあ難しいことを扱うときは少し抽象度を上げておく必要がありそうな気がする。もちろん「これはひどいなあ」とゲラゲラ笑ったりブラックジョーク言ってみたりする必要があるわけではない。わからん。

ふと、国内の若手でない倫理学徒の仕事で読むに値するものはどれくらい残っているかを考える。まあ今50代以上の人の過去の仕事で、今読むに値するものはなにか。「倫理学徒」ではなく、「哲学徒」と広くするとどうか。あれ、私あんまりそういう本持ってないな。哲学史研究なら優れたものがけっこうあると思うし、生命倫理/応用倫理系統ならいくつか重要な仕事がありそうだ。しかし倫理学プロパーとなるとどうなるかな。国内の倫理学徒の論文や著書の一部で、「日本の倫理学」とかのアンソロジー組むのは可能なのだろうか。やっぱり大庭先生や永井均先生はがんばってると言わざるをえないな。法学や法哲学や経済学や社会学ならいろいろ重要な仕事があるのはわかってる。

まあ抽象度の高い議論はふつうの人にはよくわからんので、応用倫理学とかの具体的な問題にひきおろした方がずっとわかりよい。(それにだめな議論や空虚な理論も見分けやすい)

眠い。しかし仮眠するタイミングを逃し、このまま午後3コマかあ。苦しい。もう明日学会見学に行くのは無理だな。

講義。昼飯あとの授業で、「寝てもいいけどうつぶせはいかん」と縛りをかけつつカントパワーで多数の学生の睡眠を誘うサドプレー。蒸し暑いなかコックリコックリする甘美な快楽を味わってもらう。

山本精一がなにやってるのか確認するためMETROへ。PARAというユニット。ドラマーの千住宗臣がすばらしい。しかし、曲(テーマ)とかおもしろいのに、音楽としてやっぱり何かが足りない。変拍子インストバンドってのは、ドラムがよければそこそこ楽しめるが、やっぱり刺激が飽和している感じの時間帯が長い。「何か」はおそらくインプロビゼーション。一人でいいからちゃんとしたインプロバイザーを探すべきだ。私の感覚がジャズ寄りの古いものだから、ではないと思う。


2007/06/09 (土)

明け方近所で火事。消防車に起こされ、けむいので外に飛び出て見物。 家から火柱が上がるのは久しぶりに見た。おそらく死人が出ているだろう。

「刑法の条文は「勧告」にすぎないという考え方がある。○○をしたものは××の刑に処する」は、「××がいやなら、○○はしない方が得だよ」と読める。この手の考え方を功利主義の法思想というそうだ(長尾龍一著「法哲学入門」講談社学術文庫)▲そのような法思想は、タクシー運転手に「つかまったらオレが罰金を払うから飛ばせ」と求める客の考え方につながる。この客にとっては罰金は単なるスピード超過料にすぎず、スピードの出しすぎが他人の生命財産に及ぼす危険など眼中にない▲」

毎日新聞「余録」なんでこんな勘違いが生じてるんだろうか。長尾先生が悪いなんてことがあるのかどうか。

さらに寝て、ゆっくり起きてジョギングで積極的疲労回復。 なんか脚に疲れがたまっているような感じなんよね(歩き過ぎ?)。すこし血行をよくする。

昼前から大学。

水田洋先生の『新編社会思想小史』のまえがきかっこいいなあ。「この本は、一人の著者によって書かれた社会思想の通史である。著者は歴史家として、えらんだ対象の通史を書くことを、学問的義務と感じているものであり、この本も、まずしいながらも、そのためのひとつのこころみに他ならない。」自分を「歴史家」と規定してるんだな。禁欲的ではっきりしてていいなあ。

ヒュームのMy own lifeに目を通したり。passion for literature が ruling passionと。want of successかあ。もちろんstudious dispositionを持ってたのもポイントだなあ。

学生の面倒見。

補助車につかまってないと歩けない人間は、まだ歩いたことのない人間になにを教えることができるか? 「とにもかくにも、補助車があれば歩けるし、君の運がよければなくても歩けるようになる、がんばれ」か。教育とか啓蒙とかってのは補助車を使おうがなんにをつかおうが、とりあえず自分で歩くことができるようになることが目的だ。

渡辺幹雄『ロールズ正義論再説』。おもしろい本だなあ。『正義論』はヘアの徹底的な批判を浴びて潰れた、と思いきや、逆転の道もあるぞと主張するわけか。ここまでヘアの議論を理解しているのにこの結論になるのが興味深い。一部は問題そのものを誤解しているように見えるところもある。p.216-217 あたりの議論は私にはとても受け入れられん。どういう人なんだろうなあ。

近所の火事ではやはり一人お亡くなりに。

『グールドのシェーンベルク』。グールド先生はほんとにシェーンベルク好きだったのね。私も好きです。訳者の鈴木圭介先生の仕事ぶりもすばらしい。訳だけでなく注もたいへんな作業。この方もグールドとシェーンベルクが好きなのね。


2007/06/10 (日)

明け方目が覚めるが、さらに寝て合計12時間近く寝る。ロングスリーパー復活か。

午前中から大学。脚は少し調子よくなった。やっぱり時々走ろう。

「ところで、やはり「倫理はカネになる」。私たちが大学の講義にとお声がかかるとき、担当科目はたいがいが「応用倫理」関係である。・・・こうして博士課程を終えるころには、私たちはおくればせながら倫理学を必要とするようになっていたのである。」(坂井・柏葉編『現代倫理学』の柏葉さんのあとがき)

うーん。正直なのはよいが、この手の文章はいつも気になるんだよな。もともとは冗談や照れ隠しだったのだろうが、いつのまにやら本気でそういうことが本気で主張されるようになってしまった。「ポストと金のために応用倫理やるもんね。」なんだかなあ。まあこの文章は「その後まじめに勉強した結果〜」という感じの文章でOKなのだが、「おもしろいぞ!」という気慨はないみたい。

最初に気になったのは斎藤先生の一番最初の『工学倫理』のときだったかなあ。なんかあんときは正直みんなの志が低くていやんなった。(もっとも、工学倫理はその後志の低い人は手をひき、残ったのは志のある人々で、それはそれで大丈夫。淘汰されたのかな。)

村上友一先生の「現実の倫理的問題に向き合ってみる」もいろいろ問題ありすぎ。そもそもタイトルの「〜てみる」が気にいらん。なぜ「向き合う」にしないのか。議論がぐしゃぐしゃだし。これ教科書に使ったらどうなるんだろうか。これも変な伝言ゲームの結果細かい誤解がつみかさなった結果にこうなっているように見える。

何回も出てくる「人口内耳」p.161とか「放射性廃棄物の毒性が消えるまで300年はかかる」p.171とかの誤植も気になる。

ここらへん、名誉教授の悪いところ(思い切った単純化、わかりやすすぎる図式化、甘い調査、諧謔的な表現、甘い推敲)が伝染してる感じがする。名誉教授のそういう伝統は百万遍周辺にではなく、どういうわけか他の地域に伝播した。

2、3章はまともに見えるので、やっぱり4、5章が問題。これだと、大庭先生が怒るのも無理はないところがあるんだよな。

応用倫理学者はときどき非常に有害になってしまうのも認めざるをえない。この本の4章でもあやしげな本を出典にして「環境ホルモン」の話出てくるし。

応用倫理学者が往々にして有害なのは、まともな勉強してないからだろうか。最低限に論理的な思考ができないことも問題か。っていうか数日前に書いたけど、キツい問題については論理的な思考をするのがつらいから避けちゃうのが問題か。

いや、応用倫理学とかって学問に必要とされる知識や思考の広がりが、ふつうの人間の能力を越えてるのかもしれんなあ。これが正しい理解かも。三十代なかばで「応用倫理」を広くまともにやるのは無理。かなり狭い領域に絞っても、ふつうに(哲学史とかの勉強の片手間に)やってたら無理っぽい。少なくとも環境まわりの問題は完全に文学部出身者の教育を越えてる感じがする。規範的な問題が議論されている場合に、典型的な議論のステップの検討とかそういうのだったら可能かな?

倫理学とかってのをthe right trackにのせるにはどうしたらよいか。まあ私が考えるべきことではないか。

国内の哲学・倫理学の学問レベルを上げるにはどうしたらよいか → 安い科研あたる確率をあげて(特にD1〜30代前半)、とにかく本が読めるようにする。(たとえば「図書費と発表費用のみ一律40万円採択率50%」の科研(D)を新設。人文系に特化してもいいかも。いまんとこ科研PDはあんまりよい制度とは思えないし(特に博士課程のやつ) 、COEのような中央集権的な危ないものより、平たくバラした方がよかろうと思う。あ、いまの「若手科研」はそもそもそういうことなのか。んじゃさらに「超若手」と「幼年」あるいは「めばえ」コース20万と「ふたば」コース30万。過去に小さいのがあたっていれば大きいのもあたりやすくするのもよかろう(これはそうなってるのかな?)。小さいのから少しずつ大きくなってもらう。各拠点大学の図書館をもっと充実させて、かつ休日や(できれば)夜中も利用可能にして、学生がすぐに本を読めるようにする。(おそらく拠点大学での図書はもう各学部か研究室単位で扱っていて図書館では扱えなくなってる)大学が本務校をもってない非常勤講師に図書費を出すことを義務づける。1コマ年間3万円(謝金1ヶ月分)ぐらいでもぜんぜん違うだろう。最後のは教員の待遇改善というよりは授業の充実のために絶対必要だろう(まあ本来はもっと謝金を高くするべきなのだが、高くしすぎると本務校ある人間が非常勤をやってしまうことになるような・・・)。まあ若い人はみな優秀だからこんなこと考える必要はないな。

私はどうも、むしろそれほど優秀でないひとががんばり続けるにはどうしたらいいか考えているな。

床屋行くか。→ 行けず。

MacBook(梅)買うか。私費でコンピュータ買うのは何年ぶりかな。へたすると10年、いや15年か。無能なのになんだかうまいことサバイバルしていろいろおいしい思いをしているのは私だ。

学問のレベルを上げるには無能な人間が消えればよい?

やはり桑田が大リーグで投げるのは見てみたい。


2007/06/11 (月)

なんとか起きる。

今年はほぼ毎日学生の相談を受けてる。ちょっとサービスしすぎな気がする。っていうかゼミ生多すぎ。こういう手のこと(「自然的な動機が欠けている」?)をあんまりがんばりすぎると、なんか他人からの評価とかを求め気にするようにになるような気がする。警戒すべし。いやむしろだから人為的な装置が必要になるのか。

うーん、「日本の生命倫理アンソロジー」を組んだら、やはり加藤・立花・森岡・立岩・玉井というメンツが主として取りあげられることになるだろう。書ける人々は偉大だな。

衣笠。

ヒューム。燃える。フェミニストのポルノ批判。誤字だらけ。こっちはどっちも好きなことを喋らせてもらっているのであんまり他人の評価とか気にならない。

尊厳死まわりでのALS、ジェンダーまわりでのインターセックスやGIDの事例。議論されている問題の全体から見るとかなり件数が少ない特殊な事情にもかかわらず(そういうマイノリティにも注意がまわるのはよいことだが)、議論の要所で使われるっていうか背負い投げに使われることが多いように見える。なんか違和感があるんだが、どうなんだろうなあ。よくわからん。

疲れているのに夜うまく寝つけず、明日寝坊しそうな予感。怖い。

安藤さんの本を眺めながら、当人の資質は抜きにして、これはどうやって書いたのだろうかとか考えたり。ちゃんとしたものを書いたことないから想像しにくい。やっぱりとりあえず読むはしから書いてったんだろうな。

とりあげられているのは基本的には有名な議論が多いから、Summnerあたりを出発点にして正しく文献を集め(正しく集めるのが難しいわけだが)、最近の雑誌に目を通しておけばああいう形になりそうな気がするな。うーむ。なるほど。

あと何万円かかったかも気になる。ああいう形の研究ができるのはやっぱり最近の図書費が潤沢な環境じゃないとできないような気もする。

あれを(書くのではなく)習得するのに総計何時間ぐらいかかったのだろうかとかも気になる。大学2回生からM2まで5年、1日8時間で14600時間か。なるほど。やっぱりやはり15000〜20000時間ぐらいになんかポイントがあるな。法学部だと読めないのに古典読んだり、解釈に悩んだり、独仏に時間を割いたりする必要はないのかな。学部生のころから当然のように学者を志している必要があるし、語学力はどうやって身につけたんだろうか。

二次文献使わずに解釈に悩む、というスタイルはたしかにあんまり効率がよくない。これはなんか百万遍系統の悪い伝統があったような気がする。(最近は払拭されたはずだが)

教育もポイントだ。法哲学ならやっぱり現代の論点から授業をはじめるだろうから(たとえば「リベラリズムと法」とか)、その問題意識で古典を眺め、ポイントポイントを抑えた読みかたができるのだろう。

哲学もそうあるべきだったんだよな。まあ私が授業ちゃんと出てないのが悪かったわけだが。たしかに哲学やるのに哲学史からはじめるのはなんかよくない。倫理学やるなら応用倫理から過去に遡っていくべきなのかもしれん。たとえばヒュームのおもしろさは、やっぱり現代の議論を知ってからわかってくるわけだからして。なるほどな。名古屋の先生があれからあれした時は研究室に(っていうか私には)衝撃があったのだが、本人はどれくらい意識してたのかな。そこらへんからして見えてる人は違うんだよな。

井上達夫先生の文章を読むかぎりは、安藤さんのような方法論の人を育てるタイプには見えないのだが、どうなんだろうな。でもあそこらへんだと森村先生や島津先生のことを意識することになるのがポイントか。いずれにしてもここらへんの法哲学の巨頭たちはやっぱり優秀なわけで、倫理学会だとどうなる。また法学プロパーの文献中心主義の方法論も意識するわけだからそこらへんがポイントの一つか。

優秀な人々は違うな。


2007/06/12 (火)

なんとか起きた。偉い。

講義。

あんなに好きだった夏が、今年は恐いの。なぜかしら。

節を曲げてクーラー入れると少し楽になる。これでいいのか。

2回生ゼミもまじめにやる。

なんかへとへとで帰宅。働きすぎ。毎日があっというまに過ぎていく。


2007/06/13 (水)

泥々に寝た。

3回生ゼミ。

NOVA業務停止。去年学生が「NOVAに就職試験受ける」とか 言ってるのでいろいろ調べてみた方がいいんじゃないの、とかアドバイスしたのを思いだす。 なんでみんなちゃんとしらべないのかな。最近は企業の名前を聞くと とりあえずサーチエンジンひっかけてみるクセがついてしまった。 そういうのも学費に含まれるサービスかもしれん。


2007/06/14 (木)

また長時間睡眠。

昼会議。

昨日今日と、学生にバイト料出して文献コピーを整理してもらう。 ぜんぶいっしょにして著者の頭文字でABC、あいうえお順にしてフォルダに入れてもらう。現在はA〜Z(一部は2冊) + あかさたなはまやらわ。ついでに本棚なんとか空けてもらってフォルダを入れる。すばらしい。部屋の一部がすっきりした。この方式だと、内容がわかる必要がないので学部生でも整理できる。フォルダのなかは整理されていないので、出すときは全部見る必要があるわけだが、フォルダを開けたついでに不要なコピーを捨てればよい。いったんこうしてしまえば、私は読んだら片づけずにどっかに積んでおいて、散らかったらまた直してもらえばよいわけだ。この方式はよいかもしれん。なんか生活のブレークスルー。これがライフハックってやつ?

百万遍。 カントがいかにガイキチで魅力的か熱く語る。でも難しい。いまだに 肝心なところが説明しきれない。 来週功利主義。

教学社から赤本に載せるからちょっとだけお金あげるという手紙。あら、もらえますか。900部しか刷らないわりにはくれるのね。っていうか、本ってのはそういうものなのか。紙や製本や流通にはたいして金かかってないのね。著作権と編集料か。なんかいろいろ勘違いしてたかもなあ。印税長者がうらやましいなあ。

夜中コンビニに行くと途中の道で酔っ払ったウホの人が酔っ払ったノンケ(?)な人に大声で非常に微妙な話をしている。ドキドキした。


2007/06/15 (金)

なんとか起きる。

アウトソースでコピーを片づけたのに気をよくして、本もなんとかしたい。これ も著者あいうえお順にすれば解決するか。本にどの柵に入れるのかの目印のテー プとかを付けておくというのはどうだろうか。

昼猛烈に眠い。しかしもう仮眠する時間がない。これは授業中に自分が寝てしまいそうだ。

講義、短大ゼミ。

もう最近テレビニュースさえ見る気力なし。夜になったら寝るのが人間。


2007/06/16 (土)

11時間ぐらい寝る。午前中から。土曜は数少ない心を落ちつけられる日だから ゆっくりしなければ。

学会や研究会に顔を出した方がいいんだろうなあ。情報を収集するべきだし、おかしくならないように自分のキャリブレーションも必要。でもそういう体力がないし、時間があれば本読んでゆっくりしてたい。

最も敬愛するマンガ家の一人でジョージ秋山先生の『聖書』幻冬社。書きおろし?内容もマジメすぎる。ついになんかヘンな宗教団体と関係を結んでしまったか。

図書の整理のために、KOKUYOの「タックタイトル」(丸い色付きシール)を買ってみる。何冊か貼ってみるが、これは美的にかなりよくない。うーん。

ジュンク堂に寄って帰宅。昼寝。

夜、久しぶりに研究室。5月の連休以来かな?正しい生活リズムを崩すのは あれだが、どうせ寝られそうにないし。

土曜日はゆっくりしなければならないのでドーキンスの『宗教は妄想である』とか読んだり。敵意と皮肉がキツすぎるんないかな。大丈夫なんだろうか。っていうかなんかこの本読んで正しく穏健な無神論者になるひとはあんまり多くないんじゃないかと思う。なぜそう思うのかはむずかしいのだが。いや、穏健な無神論が狂信者と議論したり騙されそうな人を説得するの方法を考えたりするときの手引きなのか。ドーキンスは自分の臨終の床をネット中継するかもしれんな。

オーウェルのdoublethink。非常に重要な概念かもしれなんなあ。信じられないことを信じること。ドーキンスのp. 418-9。 自分の大昔のキェルケゴール論文読んで、だめだめではあるが、ひどいことにはなっていないようなのでちょっとほっとした。もしあまりにもへんなこと書いてたらどうしようとドキドキした。苦しんでたんだよなあ。今のひとには信じられないかもしれないけど、そのころはたいへんだったのだ。

あら、TeXShopって素敵だわ。前から存在は知ってたのに。


2007/06/17 (日)

明け方近くから地べたで少し寝て起きて帰って寝てスパゲティ食って将棋見 て寝て午後また出てくる。無駄な感じ。

暑い。なんかこの夏は夏バテしそう。おそらく痩せるな。

山口意友『反「道徳」教育論」PHP。すごすぎ。 キレイゴトは排除しろってのはもちろんOK なのだが。 ここ5年ぐらいの新書ブームってどうなんだろうな。


2007/06/18 (月)

寝坊。

そして眠い。

たまには若い人々に勉強を教えてもらおう計画。でもなんか失敗。なんかじゃましてるような気がする。中年になってから勉強するのはほんとうに難しいことなのだな。純粋勉強者にとっては学び続けることができることが重要であり、その場合にさまざまな対人能力が重要になってくる。いわゆる人徳。孔子さまとか人徳があったから勉強つづけられたわけだなあ。


2007/06/19 (火)

ぎりぎりに起きる。夏休みはまだ一月以上先。

アルコールと暑さで一日頭悪いまま。やっぱり睡眠は非常に重要。睡眠減らして18時間生きるより、十分な睡眠をとった12時間の方が生きる価値があるだろう。

アルコールとはもとらずに12時間生きてパタっと睡眠してまた12時間生きるとかって生活してたらもっとQOLが上がるだろうか。QALH(Quality adjusted life hours)としてはどうか。

某問いに対する私なりの答。功利主義は個人の道徳や行動指針としてはいろいろ問題が多いので、とりあえずのところ統治の原理として理解しておくのはとりあえずはよい戦略だと思う。また、自分の道徳意識をキャリブレートする道具としても有用。(行為)功利主義を自分の人生の指針として生きようとするのはいろんな意味でまったく馬鹿げていると思う。それは火星人にしか採用できない生活指針。また、歴史的・偶然的な諸事情によって、たいていの倫理学者は(同じ問題を扱っている政治哲学者や法哲学者に比べて)社会制度の原理と個人の行動原理の差を区別していないので、とりあえず分けておくのは非常に有効。功利主義内在的にも、それを分けておくことに功利主義的な正当化が可能なので問題がない。その両者を統合するような巨大で複雑な体系をめざすことは不可能ではないと思うが、それはふつうの人には野望がでかすぎでしょうなあ。そのまえにやらなきゃならんことがたくさんあるし(っていうかありすぎ)。もちろんアウトラインぐらいは書いてもらってもよいかもしれないが、むずかしいだろう。

もうすぐアルコールとかなくても平気な人間になるような気がするなあ。


2007/06/20 (水)

朝から暑くてばてばて。

大教大教授強制わいせつで逮捕。 やっぱりセクハラで学内でうやむやにせず、強制わいせつで逮捕がよいのだろう。


2007/06/21 (木)

健康診断。今回はなにも節制せずに受けてしまった。日本の職場・学校の集団検診は 国民皆保険制度とともに世界に誇るべき制度である。専業非常勤の方々もちゃんと受けておられる だろうか。(一応うちも制度的には可能のはずだが、ちゃんと周知しているのかどうか。)

あら立命館大学教授も処分か。おお、信州大も。東大倫理か。倫理学系でははじめてかな。いや、教育学部に転学部している。

「うちでもなにかフライングドッグしますか?どう思います?」とかってアンケートがまわってくる。まじめにやりゃいいことなんだろうが、どうかな。とりあえずどっかの所長を読んで講演会とかしてもらって根性たたきなおしてもらったらいいんじゃないかなあとか答えておこうか。でもそういう人まかせではだめなんだろう。いまだに授業アンケートさえとってない大学なのだから。まあこの手の件に口はさむのはまだ早いな。

高橋隆雄・浅井篤編『日本の生命倫理』をやっと入手。冒頭の名誉教授。うーん、あいかわらず困ることを書いている。教育職・研究職に復帰されたのだからして(めでたい)、もうちょっと責任ある書き方してもらわないとならん。

次の浅井さんのもなんか彼がこういう書き方するのをはじめて見た。 うーんうーん。

ちょっとだけ飲みに出る。たまには必要。でももう夜に弱くてちゃんと飲めない。


2007/06/22 (金)

うまく寝られず夜明け前に目が覚めてしまう。夏至。雨。梅雨だなあ。

名誉教授論文。生命倫理の本を読んでていつも気になるのだが、「生命倫理 は喫緊の問題だ」とは誰もが言うが、「生命倫理はそれ自 体(哲学的に/知的に)おもしろいのだ」となぜだれも言わないのだろうか。 実際おもしろいのに。へたすると人の生き死にがかかるような問題をおもしろ いと思うのは不謹慎だからか。そういう気持ちで生命倫理学をながめるのは非 難されるべきなのか。存在論や認識論やふつうの倫理学だって生き死ににかか わる(かもしれない)のに。まあヒューム読みまちがえて自殺する人間はいな いかもしれないが、法学学んでひどいことしてしまう人間もいるだろう。フロイトやユング読んでひどいことしてしまったやつはけっ こう多いだろう。歴史学んでひどいことする奴もいるだろう。好奇心から 政治学や経済学や医学や物理学や農学や工学はどうなんだろうか。われわ れは好奇心や娯楽のために学問することはできないんだろうか。 もちろん、そういうタイプの反省がまったくない人間はぜんぜんだめなんだろうけど。

授業3コマ。 ばて。


2007/06/23 (土)

土曜日は休息の日。体を休め、一週間を振り返り、自己反省し、部屋を片づ け、書類も片づけ、とかってやる日にしたいのだが。

江戸時代の人びとは「お休み」について どう考えてたんかね。wikipedia.ja先生どうですか?……休日という概念が 存在しなかったのか。ほんとうかなあ。お役所にもなかったのかな。「非番の日」とかは ありそうだ。 「拙者は明日非番でござるので」。 でも「みんなで休む日」という意味の「休日」ではなかったわけか。それにたしかに百姓には「休日」なんかないよな。 晴れの日は晴れの日にふさわしく、雨の日は雨にふさわしく生活するわけで、 みんなもっとゆったり生きてたかもなあ。 「なんにもしちゃだめな日」なんてのはかなりかわった考え方だなあ。 やっぱりあの民族固有の歴史的事情によるものだったのかどうか。 「せめて週一でお休みください」というお願いのためのなにかか。 バビロニアやエジプトの支配者の方はどうだったか。ポーギーとベスはどうだったんだろう。 スポーティンライフとかでさえ毎日が仕事といえば仕事か。

昼前から。

学生が「一人で勉強できるもん」の状態というか、自立的エージェント見習い ぐらいにするのが私のレベルの大学教員の目標なわけだが 、具体的なノウハウが欲しい。 やっぱりフロッピーディスク研究か。 べつにFからはじまるものをデベロップする必要はないので、自分をデベロップすれば よろしい。

道具や武器に気を使う人使わない人。違いはどこにあるんだろう?本気で人を殺そうとする人間は、必ず、彼(/彼女)に手に入る最善の武器を入手しようとするらしい。中国製トカレフとか使うやつはだめね。っていうか目的を達成できない。道具に気を使わない人は必ず負ける運命(もちろん道具磨くだけで腕磨かない人も死ぬのだが)。


2007/06/24 (日)

某協会大会。 事務局ごくろうさま。

モリエールの『人間嫌い』ひさしぶりに読むとおもしろいなあ。

セリメーヌ: ええ、だけど、頓知で人をあっと言わそうとするところが、わたし気にさわりますわ。始終つんと気取っていて、話をしだすといつも、しゃれた事を言おう言おうと骨折るのが、目だって仕方ありませんの。学者になろうと思いついてからといったら、これもいけない、あれも気にいらないと、ただもう気むずかしいことばっかり言ってましてね、人の書いた物には、どんな物にもけちをつけたがるばかりか、ほめることは学者のすることでない、あらを見つけだすのが、学者らしい振舞いだ、感心したり喜んだりするのは、ただ馬鹿者だけのすることだ、今の時代の作物を十把一束にしてくされば、それで自分はほかの人より豪くなれるんだと思い込んでいる人ですわ。(内藤濯訳)

へえ、あんまりそんな人見たことないけどな。モリエールの当時はそうだったんだなあ。

フィラントは典型的なオネットムで尊敬に値するのだろうが、鼻につくところもある。この物語で唯一批判されない高みにいるのがフィラントだ。コジのアルフォンゾのような自覚的な悪意さえもない。フィラントの暗部はどこにあるか?っていうかフィラント憎し、社交界的に殺したい(うそ)。モリエール先生はオネットムの悪口を思いつかなかったのかなあ。せめてアルセストとおもいっきり喧嘩させて、そのとりすました仮面をはがしてみてもいいのに。演出するならフィラントだけ仮面かぶらせるか。クライマックスでそれをはがすとまた仮面、とか陳腐か。

人間性にそれほどのバラエ ティはない、我々はそれぞれ性格類型のトークンにすぎない、っていう考え方はどうなんだろう。

げ、google先生で「フィラント オネットム」を検索すると0。げげげ。しかし、「オネットム」で検索すると65件、「オネトム」で87件。「honnete homme」かつ「日本語ページ」でも288件。ギャー。これはどうしたことだ。フィラントはオネットムじゃないのかもしれないが、それにしても日本のおフランス文学文化はいったいどこに消えたんだろう?「ボン・サンス」でへんなもの含んで900件弱、 おフランスといえばポストモダンになってしまったのだろうか。古典に帰れ!


2007/06/25 (月)

ゆっくり目に起きるが、寝不足。酒を飲んで寝るとやっぱり眠りの質が悪い。

他のものを評価するときには量の他に質も考慮されるのに、眠りの評価にかぎって量だけでやれというのは不合理ではないか。それでは眠りの質の差とは何を意味するのか。量が多いということでなく、眠りそのものとしてほかの眠りより価値が大きいとされるのは何によるのか。こうたずねられたら、こたえは一つしかない。二つの眠りのうち、両方を経験した人が全員またはほぼ全員はっきりと選ぶ方が、より望ましい眠りである。

「ちょっと酔っ払ったなあ」まで飲むとアセトアルデヒド分解に9時間、「酔っ払った」まで飲むと12時間以上かかるってことだ。肝臓さんごめんなさい。胆嚢さんも怒らないでください。

不幸の手紙「バトン」ブームも去ったところで2年前のやつをやってみよう

  1. Total volume of music files on my computer:16547曲, 1487アルバム, 190.77GB
  2. Song playing right now: Earth Wind & Fire, "Love's Holiday"
  3. The last CD I bought:近藤譲の室内楽曲集
  4. Five songs (tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to me:
    1. Stevie Wonder, "My Love is on Fire" (37)
    2. Montel Jordan, "Close the Door" (35)
    3. Alexander O'Neal, "If U Let It" (31)
    4. Prince, "Get on the Boat" (31)
    5. Bootsy Collins, "Groove Eternal" (21)

衣笠。レポート提出の日。こんだけ言ってもレポートをクリップで留めてるやつ、 学科名・回生書けない奴、 緑色(!)でプリントアウトしてくる奴(これはあらかじめ禁止しておかなかったけど)、 (ずいぶん減ったが)コピペとかやっぱりあり。うーむ。やっぱり そういうのではサバイヴできないというのを知らしめておくのが教育なのか。 非常勤ではあんまり教育なことはしたくないなあ。でもやっぱり一回きびしくやっておくか。面倒。

http://ameblo.jp/fujii-seiji/。うーむ、本村洋 + 藤井誠二 vs 野田正彰という戦いが見られるのかな。これは非常に興味深い。やってみてほしい。私は、藤井誠二先生には、宮台真司先生や内藤朝雄先生あたりよりずっと興味がある。雑草と岩波書店的な権威との戦いでもある。相手が加藤某ではつまらん。

レポートを見ていて思ったのだが、webとレポートの関係は「コピペ問題」の次の段階に入った。いまや研究者は、社会的責任として、もはやSEOを意識しなければならん時代になってるようだ。自分が主流である、あるいは主流派になりたいと思っている学者は、なるべくサーチエンジンで自分のページが上の方に来るようにしなきゃならんのだ。自分が自信のある分野については、トンデモサイトやニセモノサイトや凡百の素人感想ブログはももとより、鋭いけどツメが甘いブログや多方面で文才を発揮している人の書くブログやへんなja.wikipediaのエントリより上に来るようにしておかねばならん。また上の方に来るページをもっている学者はそれなりの責任を負わねばならん。なんだかなあ。なんでただの大学教員がそんなことを考えなきゃならないのだとか思うわけだ(いまのところはうまくいっているような感じはあるので楽観してはいる)。「知識人のアンガジュマン」とかってのが「大学教員のアンガジュマン/*.ac.jpのノブリスオブリージュ」として本当の意味を持つのはこれからだぜ(うそ)。学術SEOが次の課題。google scholarがその答なのかどうか。

ふつうの大学教員に、そのひとが持っている正確な情報の提供を求めるには、なんからのインセンティブが必要だが、 「書くと叩かれる」っていう負のインセンティブだけではやっぱりまずい。 っていうかまずすぎ。なんか積極的なインセンティブが必要になる?どういう 装置なら機能するだろうか。「web 2.0における*.ac.jpについて考える」はおもしろいテーマだなあ。かっこいいこと書ければうけそうな気がする。(ここは.ac.jpじゃないからなに書いてもだいじょうぶ(うそ))

「15才未満には親が拒んでも輸血、18才未満は親か本人かどっちかの希望があれば輸血。」。まずまずグッドな判断。っていうかとりあえずベストか。ここまで来るのにほんとうに時間がかかったなあ。

どうでもいいけど、なんか最近「偉人」という言葉を聞かなくなっているような気がする。なぜか?まあナポレオンやベトベンを偉人と呼んだりするのはたしかに気がひけるが、傑出した個人の巨大な才能が世界を変えてきたってことを否定したいようなところがわれわれにはある。「それは〜という社会背景の上での話で」。「傑出した個人」なんてのを認めたくないという感覚がたしかにある。偉人と呼ばれることを目指す子どもなんてのはいまどき珍しいかもなあ。もちろん私はそうではなかったし、私の世代全体でもその50年前の世代と比べればかなり少ないだろう。「あいつはスゲーやつだからちょっとぐらいは許してやれ」なんてのはかなり難しい。水平化?


2007/06/26 (火)

また睡眠の質が悪い。朝から疲れてしまっている。

息しているだけでばてばて。毎年主張しているが、 6月いっぱいで夏休みにするべきだ。で9月頭からはじめたらいいじゃん。

2回生ゼミ。

とりあえず放送大学の榎本・桑原の『人格心理学』を読んでみるがほとんど得るところなし。これはダメな本だ。でもとりあえず、性格類型論と特性論ははっきり別のもとして理解しておく必要があるのだな。


2007/06/27 (水)

まずまずの睡眠。やはり飲まないことが第一。

フライングドッグというか自分ドッグのために、 ビジネスコンサルかなんかの指導受けたいような気がする。 タイムマネジメントとか書類の整理とかそういうやつ。

「落語の蔵」。うーん、魅力的ですばらしい企画だとは思うが、全体に微妙に高い。志ん生の「火焔太鼓」が430円ってのはないだろう。一席200円ぐらいにしてちょうだい。快楽亭ブラック師匠が630円。うーん。「聖水番屋」とかなら買うかもしれないが。ちょっとずれてんだよなあ。放送大学の教科書つづき。『臨床心理学概説』(馬場)。これもだめ。『現代の社会心理学』(亀田・村田)。これはOK。

昼間猛烈に眠くなるがたてつづけに学生面談。笑顔で対応しよう!

会議。

サトウタツヤ先生とか、名前をカタカナにしてしまうひとが時々いるけど、どういう動機があるのかな。これはペンネームなのかな。佐藤達哉先生である(あった?)ときとは違うポジションから書いているということなのかどうか。「心理学者の佐藤達哉」という名前にまつわる権威を排除したいのかな。

あれ、ほんとに私が考えてる佐藤達哉先生と同一人物かな?・・・よかった。 同一人物だ。「佐藤達哉」だとgoogleで31,000件以上ヒットするのがいやなの かどうか。・・・あ、そうか、同性同名が多いからか。なるほど。有名どころではサックス吹きがいるな。私は同姓同 名が増えたらミドルネーム入れようかなあ。私と同姓同名では、映画関係者と ゲーム関係者が有名で、それに文字が違うがローマ字表記が同じ材料学者がいるようだが、これは同一人物なのかな。違うよな。がんばれ全国の同姓同名。

そういや前から言ってるが、同名はなんか同じイデアかなんかを共有していると思う。ジョンとかボブとかも皆なんか同じジョンやボブなのだ。ウィリアムとギョームとウィレムも同じひとなのだ。We are not alone. そういうんでは最近の変わった日本語の名前はなんか損している。

光市の件、なんかもっとよくないことが起きるんじゃないかといういやな予感がする。 恐いよ。


2007/06/28 (木)

なんとか起きる。

三条京阪前で前原誠司が「自民党選挙を先延ばしにしたのは学生が夏休みにはいって選挙に出てこないようにっていう陰謀だ」との主張(大仁田某というのもなんかそういうことを言っていたらしい)。あのー、そのころはまだ多くの大学で夏休みではないのですが。前原先生が学生だったころとは違うのです。いや、やっぱり帰省しちゃう学生は多いかな?微妙なラインだな。2週間延長ならそういう憶測も可能だったか。「テスト期間だから選挙行かないだろう」ぐらいにしてくれたらかなり説得力があるのですが。・・・

他人や他のグループの「意図」を読むことには禁欲的でなければならない。しかし実際には他人の意図を読めないといろんなところで失敗するっていうかサバイバルさえおぼつかない。よくても「コミュニケーション能力不足」。しかしすぎればトンデモ被害妄想。難しい。

あら、昨晩おかしいと思ってたらくちびる左に恒例の口唇ヘルペス(必ず左にできる)。保健センターに行くと、アシクロビル(グライソ・スミスクラインの製品)という特効薬はあるが、うちには入れてないから皮膚科行行ったらどうかとか。見た目が汚なくていやだけど、時間ないから放置。疲れているからか。なんか年中行事?まあこうやって疲労や不調が体に現れるのが私のマジンガーのよいところ。

そういや最近、近所の老犬クマちゃんが皮膚病に悩んでいて見るのがつらい。クマちゃんの操縦席には誰が乗ってるんだろう。困ってるだろうなあ。皮膚病は病気の王。我々は健康でいられる幸福な時代に生きている。

『エロの敵』。まあたしかに昔の週刊平凡パンチや月刊プレイボーイなんかってのは、エロ で若者を呼びよせていろいろ有益な政治・カルチャー情報や良質の文学作品に 触れさせたりして、若者を背伸びさせる有益なメディアだったんだよな。『総 合雑誌』なんてのよりプレイボーイやパンチの方が偉かった時代があったのか もしれん。「若者に背伸びさせよう」がこれからの合言葉だ。

吉田。 もうちょっと。

上と関係なく、昔書いた悪書を置かない銀邦堂の関係者の方から心あたたまるメールをいただいた。悪書を置かないために赤字で潰れたわけではなく、店主の御病気が原因だったそうな。失礼しました。やはり良書を提供することを考えていて、一時期は週刊誌さえ置かなかったそうな。その後私は悪書ばっかり読み悪人になり、いまだに良書に感心し悪書に憤慨し駄本に呆れつつ本を読みつづけているわけだが、本に対する愛情っていいもんだ。いま小さい書店は全国的にたいへんだろうけど、がんばってほしいよな。私も街角の書店(と市や学校の図書館)にある本で育ったわけだし。でもやっぱり難しいかもなあ。実物の本を立ち読みするってのはほんとに大事なんだけどね。ネットは情報が多すぎるし中身わかんないし、大規模書店は売れる本しか置かないし。(いや、でもネットでの信頼できる人の本の紹介は役に立つ。むしろ、「はてな」その他で、紹介も感想もなしにいろんな本にだらだらリンク貼るのはじゃまなのでやめてほしい。ノイズ多すぎ。google先生がなんとかしてくれるか?)小中学校や弱小自治体の図書館も、これくらい出版点数が多いと何を置いていいのか困ってるだろうな。

はっ。単にエロ禁止ではなく、むしろ「エロを配布するときは必ずカルチャーも込みにすること」とかどうだ。付録エロDVD見る前に某名誉教授のレクチャー10分見ないとならんとかそういうの。インデックスで飛ばせないとか。エロwebでもトップページはリンクだらけで、目的の覗きエロに辿りつくまで運が悪いと延々哲学アフォリズム読まされるとか論理テストされるとか。少なくとも男子生徒の背伸びを促進しそうだぞ。「哲学させられるくらいならエロ諦める」ってやつはあんまりいないだろう。むしろ哲学にエロを含めるか。「萌え☆倫理学」なんてそういうヌルいのではなく。植島啓司先生に期待するか。

「ジェンダー」にしても「知能」にしても「性格」にしても「生まれと育ち」にしても「宗教」にしても、分厚い経験にもとづいた伝統的なものの見方を一発で逆転しようとする大技はおそらく失敗してしまうし、場合によっては現実の悲惨な結果を生みだす。慣習のもとになっている集合的知識はそれほど薄っぺらいものではない。伝統的な知恵や洞察を十分とりこみ、少なくともそういうものの見方の原因を説明し、かつ、その魅力と説得力と(一応の)有用性を十分に説明し、その上で危険性を指摘し、漸進的な改良の方向を示すことができるような理論が必要なんだろう。二層理論は奥が深いな。保守的折衷主義?

正月に2ちゃんねるを攻撃した毎日新聞、第1回担当の岩佐淳史記者が「記者の目」で「「匿名の悪意」看過できず」。またつっこみどころ満載で祭になりそうなことを書いている。っていうか当然ニュース速報+板ではプチ祭か(ほとんど擁護派がいないのがかえって新鮮)。どうもこの記者の人は、自分に寄せられる批判のポイントが理解できなかったようだ。せめて自分がどういう点で批判されたのかぐらいは書いてみてもよかったんじゃないのだろうか。数が多くてノイズから信号を拾うことができなかったのかな。むずかしい。私自身は2ちゃんねるあたりの集合的見解にはけっこうよいところがあると思うのだが。新聞記者には皆『自由論』を一回読んでもらおう。リースマンだけじゃだめです。

まあしかし、人間ってのは一回信じてしまうとそこから抜け出すのは非常に難しいし、特に攻撃に曝される形で自分の信念を変更しなきゃならない状態に置かれた場合に、それを首尾よく遂行するのはほとんど無理なのだろう。敵を説得するよりも、とにかく自分を防衛し、とりあえず味方になりそうな人々を増やすのでせいいっぱいになるのだろう。また、敵対的な態度を見せる人々から批判されたときに、あんまり簡単に信念や態度を変えてしまうのはかえって危険かもしれず(また味方の信頼を失なう結果に通じやすいし)、むしろ信念や態度は同じ方向でつっぱしった方が最終的に適応度が高まることさえあるのかもしれない。理にかなっていても利に敏く態度をコロコロ変える人間より、ちょっとアレでも一本筋を通す人間の方が人々には好かれる傾向はありそうな気がするし。うーん。ってことは、自分がおかしくならないように柔軟な態度を保つためには、批判的な他人(そういうひとがいるのはしょうがないしよいこと)から敵意を過度に抱かれないように十分注意する必要があるということかな?またあんまり敵対的でない形で、できれば友好的に批判してもらえるように努力する、と。これは非常に常識的で信じやすい結論だなあ。常識的すぎるか。


2007/06/29 (金)

なんとか起きる。けっこう寝たはずなのに寝不足。ほとんど飲んでないのに。 もう5月〜6月はじめのように早朝に起きることはできない。

湿気が多くて水のなかを歩いているようだ。だめだめ。部屋のイスに腰かけたら動けず。もう休みにしようってば。

しょうがないのでレポート添削など。教育教育。それしかないのだから。

あれ、鑑定人の加藤幸雄先生って精神科医じゃなくて臨床心理士なのか。 うーん。

講義。 ゼミ。

なんか疲労困憊。机のまわりがぐしゃぐしゃになっているが、直す気力はな し。寝るしかないな。日本全国の会社員の皆様はほんとにたいへんだな。 私なんか個室だからまし。

日本相撲協会終ったかな?

京都新聞夕刊の大谷實同志社大学学長「私は、犯罪被害者の権利利益保護にとって最も大切なことは、犯人に対する報復心ないし処罰の要求に少しでも答えることであると考えている。」こういうふうに煽るのは困るなあ。死刑廃止論者には苦しい時期。被害者の権益保護は刑法の主たる目的であるべきではないと思うのだが。そういうのは不法行為による損害賠償請求でとかいかんのかな。やっぱりどうしてもタマ取らないとならんですか。やっぱりいかんですなあ。タマとりますか。これ認めると爪はがしたり拷問したり四肢切断したりするのもOKになっちゃうような気がするんだが、だいじょうぶだろうか。正統派の刑法学者にはここで踏んばってほしいところ。


2007/06/30 (土)

酒飲まずに早く寝たのにもうひとつ。

朝から。土曜日は書類の整理の日。毎日輪転機で大量のレジュメを刷り余分を大量廃棄する、 なんてことを繰り返しているのはなんかおかしい。

まあ添削するか。50枚ぐらいならやる気になる。ほんとはもっとサービスし てやりたいのだが。けっきょく私自身大学で一番感謝しているのはあの先生が添削してくれた ことだからなあ。

午後、ニセ科学批判オールスターズ による学部の公開講座を見学に。満員立ち見御礼。 勉強になった。

会合には消費者団体の人びとが多数。これは本気で勉強になった。人びとの福祉のためには本気でニセ科学を叩く専門の人が必要なのかもしれない。この問題はまずはそういうプラクティカルな観点から見るべきなのだ。反省反省。アームチェアー哲学者はいかん!有害。

世の中は地味な活動をしている人々によってなんとか動いているのだなあ、とか。いろいろ感心したり反省したり。私も大学教員としての最低限の務めを果たさないとなあ。

しかしとにかくアルコールはだめ。もう飲めない人間の仲間入りなのかと思うと寂しい。寝よう。

たとえば、常温核融合を私が信じないのは、常温核融合が成立しえないということ私が知っているからではない。私が信用している学者が、常温核融合が成立しないと私が納得するに十分な根拠を出してくれているからだ。血液型性格診断を信じないのは、私がまともそうだとみなしている人々がそれはおかしいと言っているからにすぎない。超伝導はまともそうな人がだいじょうぶだといってるから信じているが、そうでなければ「えー、抵抗0とか信じらんない、うそくさ」と言うだろう。精神分析はうそっぱちだということは、アイゼンク先生がちゃんと説明してくれるまで確信もてなかった(これはいまだに十分確信もっているわけではない。ただしあの本読むまでアイゼンク先生に対する信頼はたいしてなかったので、私はアイゼンク先生の権威とは独立の判断基準をもっているようだ)。なぜ科学者はそういうのを理解してくれないのだろうか。

結局やっぱりピアレビューと学者相互の評価か。この場合、ピアレビューがうまくいっている分野は信頼するに値するし、そうでない分野はあやしい。で、漸進的な進歩を期待する。ま、これでいいか。


2007/07/01 (日)

7月か。日曜日は可能なかぎり穏やかに暮らす日。

午後大学。リクライニング椅子が欲しいなあ。

ミッシェルの攻撃で下火になった性格特性論が80年代に復活、と。 因子分析とかの手法の進歩もポイントか。 へえ、佐藤・渡邊組ってのは15年以上にわたって論文共著してるんだな。おも しろいなあ。Hogan and Timmonsのようだ。こういう緊密な共著活動がどういう 力学の上になりたっているのかは興味があるな。Lennon / McCartneyや Jagger / Richardsのようにたんなる藤子不二雄なのか、もっと緊密な協力関係な のか。作詞/作曲のように分業しているのは理解しやすい。

マーラーとか聞きはじめるときは調子が悪くなっている。

吉田秀和先生かっこよすぎ。みんな万年筆とチューブに入った ノリを買いに行くのではないか。こんなに元気で長生きできれば 言うことないなあ。人生の成功者。 ちなみに文章は私も好きじゃないが、まあ一時期世話にはなった。

あ、そうか。『モード性格論』の渡邊先生はABOFANに喧嘩してた人か (「ABOFANへの手紙」 http://www.obihiro.ac.jp/~psychology/abofan/abofan1.html )。 そしてこの本は菊池先生のブログで血液型の話でよく取りあげられてたのね。 クラーエの本もこの「手紙」ですでに取りあげられてるな。 私、情報に疎いというか頭悪いというか注意散慢というかほんとしょうがないなあ。 こういうのが命取りにならなきゃいいなあ。


2007/07/02 (月)

朝からバテております。

いっしょけんめい準備して衣笠。授業評価。質問紙変更の意味がよくわからん。 前のやつの方がよかったんじゃないかな。なんか意味あるんだろうか。


2007/07/03 (火)

うまく寝つけず、寝坊しそうになる。

講義。

2回生ゼミ。あと2回。

缶ビール2本飲んで気分悪くなる。帰りつくなり寝込む。


2007/07/04 (水)

まずまず寝られたが、やっぱりバテてます。

あら、佐古純一郎先生の『人格観念の成立』、優秀な研究じゃないか。 粘着人間のよいところを見せてもらった感じ。 じっくり自分ができることをやればいいのだなあ。

3回生ゼミ。

会議。

ほんとにイゴールは天才だなあ。22枚組には練習風景も入っているのだが、話し方や指示の歌い方からしてすでにちゃんと音楽している。なんというか、職業作曲家というよりはエリントンやマイルスやプリンスのような音楽の総合的天才なのだ。どんどんスコア書きかえたり、あちこち演奏旅行行くのが好きだったのは、金稼ぎとかそういうんではなかったんだな。まあモーツァルトもベートーベンもリストもワーグナーもそうだったのだろうが。

シェーンベルクなんかはおそらくこの才能に嫉妬に狂ってたんだよな。「オレは楽器弾けないから、ちゃんとした教育受けてないから、オレはあんなに柔軟じゃないから、社交も下手だから、オレはあんなに無節操じゃないのに、オレの方が頭いいのに、こんなに苦労してるのに、こっちが正統なのに、進歩的なのに、なによりオレの方が正しいのに、くそくそ死ね死ね」とかそういう感じ?いやいや、シェーンベルク先生、今ではみんなあなたのことも好きですよ、っと。バルトークはまた微妙な位置にいるな。この方はまあアレだからな。そういうの考えてなかったかもな。

バーンスタインも同じタイプの総合的天才だったはずのに、作品がもうひとつ残らなくて気の毒。"Song Festa"とか名作なのにね。あ、バーンスタインはマーラーのタイプか。

クラシックの作曲家たちがどのようにして互いを意識するようになるかってのは興味あるなあ。メディアも普及してない時期にどうやって互いを発見するのかな。やっぱりできる奴どうしは一回作品聞いたりスコア見たりしたらわかるんだろうなあ(ストラヴィンスキーは『春の祭典』書いているときにシェーンベルクの作品11の楽譜をずっと持ち歩いてたとか)。凡百のエピゴーネンから本物を見つけるってのはどういうことなんだろうか。やっぱりああいう人々はお互いの音楽を初めて聞いたときから「うーむ」と思って聞いてたのかな。いや、なんか違う感じがする。なんかもっと作品以外の活動もけっこう重要な気がする。サロンとか。シェンベルクとか、作品だけじゃアレだったんじゃないか。どうなんだろう。ブーレーズとかシュトックハウゼンとかぐらいになると、もう理屈の方が先にあったような。でも理屈だけだと「やーい、口だけ野郎」って言われたろうし、私らには知ることができないところでいろんなことが行なわれてたような気がする。酒飲みながらちょっとした小唄作ったり、スコア初見でピアノ弾いてみせたり即興してみせたりして他を圧倒したりとかか。まあそもそも、自作曲を演奏してもらう資格を得るまでにいろいろあるんだろうしな。ストラヴィンスキーも、いきなり「火の鳥」書いたわけじゃないわけだからして、それまでにサロンとかの人気者だったのだろうな。まあ作曲家なんてのはとにかく演奏してもらわないと話にならないから、資源の奪いあいになるよな。

またCabon Emacs Packageに戻る。skkはSKK-CFGの該当個所をいじること。


2007/07/05 (木)

まずまずの睡眠の質。

文房具はよい。もっと学生に文房具好きになってほしい。最近添削とかに使っていて優秀だと思っているのはペンテルのRolly の赤 1.0mm BP130。多色ペンもペンテルのこのシリーズがとてもよい。他のペンを手にとってしまうと続かず途中で投げだしてしまいやすいことを発見。

添削せずに、ABCだけ書いて採点するときは定番のこれまたペンテルサインペン。最強。赤鉛筆は当然三菱のバーミリオン。エンピツもやはり三菱のハイユニ。

吉田。レジュメを研究室に忘れて往生。あと1回。 プリンタついているPCをさがして建物をうろうろ。けっきょく事務のお姉さんのを使わせてもらう。外向きのファイアウォールに止められてでSSHログインできないので、先週用意してPDFにしていたものでお茶濁す。

終了後ちょっと某医者とカンフォーラ。やっぱり高級車はいいなあ。高級車乗ってる男は女にもてると言われている理由がやっとわかってきた。欲しいような気がする。でも、いつか絶対に重大事故起こしてしまう自信があるので車は運転しない。


2007/07/06 (金)

4回生ゼミ、発表者が就職面接等を理由にドタキャン。

===================== ここから ====================
今日の卒論ゼミは、発表者が二人とも欠席なのでありません。

しかし、前にも書きましたが、発表者は責任もってください。
ずっと前から日程は決定されているのですから、自分で対処をしなければなりません。
当日に仕事をキャンセルするような人間が
企業でも受けいれられるとは思えません。
===================== ここまで ====================
それじゃだめなのだと何度も言ってるのに。生きる力なさすぎ。せめて「急病」にすりゃいいのに。なにより私は教育者失格。世間様すみません。私はだめな教師です。お金もらっている資格がありません。自分がちゃんと仕事するところを見せていないからかもしれません。だめだめ。反省。

「なかのひと」。「あしあと」に「激レア!」が来るとなんかうれしいなあ。 「おお、こんな組織が!」って感じ。

ヨンパルト・秋葉『人間の尊厳〜』。 さんざんひっぱって p.52 「人間の尊厳の道徳的義務の根拠は、{\――}なんらかの宗教心なしには{\――}簡単には挙げられないと思う。」 ぐはっ。でも正直だ。感心した。そして読了してから、人間の尊厳の道徳的正当化を試みている箇所は1冊を通してここだけであるってことにも感銘を受ける。


2007/07/07 (土)

明け方に目が覚めてしまうが、心と体の健康のためあえてさらに寝る。

午前中 某研究会に顔を出す。

午後衣笠補講。 この時期、鴨川の花火はうるさい迷惑だ、いちゃついているのも許せん(「権力や富や名誉さらには健康、また無事達者で自分の境遇に満足していることすなわち幸福と呼ばれるもの・・は、・・・人を得意にならせ、したがってまたしばしば高慢にならせる」ってのからそっちにそれてしまった。カント先生ごめんなさい)という話をすると、「先生もほんとは花火したいんじゃないですか、いっしょに花火しましょう」のような反応。「いちゃついてあげます」はなかった。

反省。けっきょく大学教育の一番の問題点は、なにかした結果を目にするまで時間がかかりすぎるということなのかもしれない。フィードバックを迅速にする必要がある。でも無理か。 自己開発を自発的におこなう条件をととのえるには。別にもう自発性に期待する必要はないのかな。ないかもしれんな。ほんとはこれからの大学は詰め込み強制教育でいいのかもしれん。もしうちのクラスでそれができる大学があれば、そこは10年後にも生き残りを安心していられるだろう。

大学に戻って仕事しようかと思ったが、やっぱり休息が大事。無理せず。だらだら。あら、蚊に食われた。私の血を吸うと血管つまりますよ。


2007/07/08 (日)

日曜日は安息日だが学期末の山積みでたいへん。昼から大学。でも一日研究室にいられるのは幸せ。好きな音楽も聞けるし。私はなんて運のよい男なんだ。

いったん帰ってスパゲティ食って(アサリはなかった)また戻る。調子あがらずだめだめ。ビール飲んでしまいますますだめだめ。最低。

返ってばったり寝る。


2007/07/09 (月)

けっこうよく寝た。朝から。

衣笠。

へろへろ。速攻でサッカー観戦しつつビール飲んで気分悪くなっていったん寝る。

起き出してきて採点。 ここががんばりどころだ。なんとか今週のりきれば。


2007/07/10 (火)

なんとか起きて採点してギリギリで返却。

まだまだ採点すべきレポートが。しかしちょっと寝ないと死ぬな。 積極的昼寝。「あえて、寝よ!(寝る勇気を持て!)」こそ恥的労働者のモットーである。

レポート採点だと大丈夫なのに、 事務仕事だといきなり心落ちつかず、やってることが支離滅裂になってしまう。 伝票さがしたりして時間が過ぎていく。

2回生ゼミ。あと1回。

イゴールは十二音期の宗教作品もなんかおもしろいな。天才だから。


2007/07/11 (水)

延々10時間ぐらい寝る。

恒例の自己中心的な血液検査結果。

血液検査結果
項目 GOT GPT γ-GTP コレステ
ロール
中性脂肪 尿酸 血糖
基準値 11-31 7-45 12-67 130-219 32-149 3.5-6.9 食前60-100
食後60-130
2007/6/21 42 74 270(!) 239 812(!!) 8.0 110

む、眼圧18mmHgで動脈硬化の危険あり。あれ、去年は16mmHgだからやばいぞ。 なんというか成人病のデパートのようだ。もうアルコール飲めないから各種肝 機能はいずれ正常に近づきそうな期待。41才にしてこれかあ。やっぱり人生あ んまり先ないのかな。これでぽっくり死んだら、これ読んでる人にゲラゲラ笑 われることになるよなあ。それは恥ずかしすぎるから避けねば。でもみなさん、 血圧と血糖値は正常なんですよ。BMIもふつうなんです。なにより、10年前から たいして変わってないんです。 経年変化はこちら

3回生ゼミ。

会議。

勉強しなくちゃ。もうすぐ夏休み。夏勉強期であればいいなあ。 理想的な大学教員は四毛作。

3回生ゼミうちあげ。飲めない酒を飲む。あんまり飲んでないのに帰りつくと ばったり。


2007/07/12 (木)

雨が続く。 湿気で書類もレポートも、開いたままの本のページもみなふやけている (特に再生紙が弱い)。人間も。湿度ばかりでなく、 もうちょっと温度が上がってもいいと思うのだが。

前にも書いたけど、 iTunes / CDDBのジャンル分け、 ブラジリアンもキューバンもタンゴもなんでも「ラテン」に分類するのは どうなのよ。

採点採点。

教員のためのコピペ判別ティプス。「ゴチック体で出力してくるやつは コピペの場合が多い」(コピペしたときにWORDがゴチックにしてしまい、その後いろいろ 書きたしてもゴチックのままになる)

吉田。終了。吉田は事務がレポートの返却もしてくれる。優秀。 ばてばて。


2007/07/13 (金)

今日も雨。

講義。終了。

短大演習。終了。

4回生ゼミ。終了。

百万遍研究室の前期打ち上げに参加。飲めない酒を飲んでしまい 帰り道なんか調子悪くなる。あれ、風邪かな。


2007/07/14 (土)

朝から。

ゼミ卒業生来訪。

台風が近づくなか衣笠補講。

自分の仕事のだめさに絶望。なんでまともな仕事ができないんだ。 なんで誤字脱字がいつまでたっても消せないんだ。豆腐に頭ぶつけて死ね。

台風なのに河原町には浴衣姿の若者が。

図書館から借りたままにしていた『人間嫌い』(コメディ・フランセーズ版)見る。 なんか読んだときと印象が違うが、これがおフランス演劇かもしれんな。でも ちょっと深刻すぎるか。それがばからしのか。 あれ、これ、最後のフィラントの名台詞がないぞ。

こういうのがDVDで字幕つきで見られるよい時代になった。 こんなに豊かな時代に学生はなにをやってるのかとか。


2007/07/15 (日)

台風一過。久しぶりに早起きしたので大学へ。 増水した鴨川べりを歩くのは水が近くて楽しい。でも子どもとか遊ばせている親を見て 「ダーウィン・アワード候補者」とかつぶやいてみたり。

イスで居眠りしていると、しばしば咳き込んで目が覚めるのはなぜか。睡 眠時無呼吸症候群?なんかずばりそれみたいだな。小学生のときの「側弯症」 からはじまって、同世代で問題になる病気もどきはすべて経験するわけか。ミ スターオーディナリーと呼ばれてもよいかもなあ。

恒例のスパゲティ食いに帰るか。

ちょっと昼寝するつもりが夕方近くまで寝てしまう。まずい。あとちょっとだからがんばれ自分。

夜ふたたび研究室。久し振りに研究室泊。レポート採点に乗り出せずに苦しんでいる。 まだ誤字脱字についてくよくよ。おれはだめな男だ。この業界で生きている資格がない。うう。うう。こうして反省し、苦しめば、次はそれを避けるようになれるだろうか。

professional credentialとかってものについて考えたり。私はなにも 身につけてません。


2007/07/16 (月)

明け方から地べたで寝る。クーラーは切っていたが、体が冷えてしまった。

うちの大学も講義がある。しかし事務室は閉まっている。そういうもんかな。

ブログとかでどうにもこうにもならん妄想のような論説もどきがたくさんあるのは、大学教育が悪いからである。

やばい。まにあわん。

いったん帰宅してシャワー浴びて。

衣笠。終了。ぐはっ。

ばたんきゅー。


2007/07/17 (火)

11時間近く寝る。なんとか起きる。

講義。終了。

昼、 業務で短大生と打ち上げランチ。ハイアットのThe Grill。高い。

2回生ゼミ。

これで前期終了。はあ。まあかなり真面目にやったセメスターだったな。っていうか これまで一番まじめにやったに違いない。

2回生ゼミ打ち上げ。飲めないビールを飲んでしまう。


2007/07/18 (水)

なんかいろいろ仕事。

熱意のある人はどこにでもいるものだなあ。


2007/07/19 (木)

ゆっくり目に起きる。ああ、授業がないのはよい。この夏こそ勉強しよう。 といつも思うわけだが。雑用多すぎ。

床屋行きたい。坊主の季節。

中公の『哲学の歴史」。他の巻は、予想してた より正統派哲学史な感じ。もうちょっと暴れてもよかったような(加藤名誉教授は暴れているが)。豆知識のコー ナーはおもしろいのが多い。資料も非常に重宝しそう。やっぱり優秀だ。 哲学業界も少しずつ前進していると思わせる。 倫理学史に特化したものもやってくれないだろうか。

夜なか卯に寄ると、どうも店内の様子がおかしい。空の膳が下げられていない。忙しいってほど客がはいっているわけではない。見ると、「研修中」の札をつけた40前後の女性が接客しているようだが、どうにもこうにもさばき切れなくなっているらしい。仕事の順序がおかしく、無駄な動きも多い。うろうろしているものの、なにもしてない状態。注文もまちがえているらしく(なか卯は食券なのに)私がいる間に2件クレームつけられて、それがまた仕事を遅滞させている。厨房にいる二人の同年代の女性はわりと親切にアドバイスしているのだが(「ゆっくりでいいから」)、完全に悪いサーキットにはまっている。私の牛丼が来るまで11分かかった。もちろん冷めている。もちろん本人もわかっていてひどい顔をしている。発音や抑揚を聞くかぎり、わりとまともな教育を受けた良家の子女という感じ。うちの学生によくいる箱入りタイプが成長した感じか。おそらくこの手のアルバイト自体はじめてなのだろう。牛丼屋に客として来たこともないに違いない。 われわれはなんとかして生きて行かねばならんのだから、若い時にはいろんなバイトをしておくべきだ、ってのが教訓なのか。こういうひとがなぜ深夜のなか卯で働くことになったのだろうかとかつい考えてしまう。♪All the lonely people, where do they all come from? All the lonely people, where do they all belong?


2007/07/20 (金)

わりとすっきり目覚める。やはり飲まないのが一番。

今日締切だと思ってたのは今日ではなかった。 これからは(1)締切は守り(2)誤字脱字は可能なかぎり0にするつもり。明日出そう。

PowerBookのバッテリとキーボードが今まさに死のうとしている。MacBook買 うかね。私費でPC買うの久しぶりだなあ。私費で買うとなればいろいろ考えざ るをえない。一番安いモデルのUSキーボード配列でよいわけだが、メモリ1GBで いいのか、2GB積むべきか。ディスクは80GBで十分だよな。AppleCareもどうす るか・・・

夏に食が細るのは、やっぱり加齢なんだろうな。痩せそうだ。 もう痩せるのは病気ではないかと疑わなきゃならん年齢でもある。 これからは恰幅の時代だぜ。厄年過ぎて腹出てないのはむしろかっこ悪いのだ!

ジュリアードQがバルトークやっているが、眠くて見てられず。無念。 バルトーク演奏するのはこんな人達にとってさえ難しそうだ。 いまだにけっこうハラハラしながら弾いてるんだろう。


2007/07/21 (土)

まず部屋片づけないと事務仕事ができないが、余計に悪化・・・の悪循環が。

まず心を落ち着けるため読書。

衣笠から借りてきたピエール・ダルモン『医者と殺人者』新評論。おもしろいし啓発的。 ロンブローゾまわりの話より、後半の法医学創成期の話の方が価値がある。 なんで入手困難(絶版?)になってるんだろう? ・・・誤訳らしきところが多いから? アイゼンクが文献表で H. J. Eyskensになり本文でずっと「アイスケンス」になってるし。 内容にも問題があるのかなあ。

夏休みの生活計画表を作りたいような気がしてきた。あれは小学校の教育がよくないよな。小学校のときから「10時起床、飯くってだらだら、本屋で立ち読み、家で読書、適当に楽器、だらだら、読書、だらだら、12時就寝」とか正直に書かせてくれりゃぜんぜん違う人間になって・・・なかったかな。強制日記だって強制自由研究だって、強制じゃなかったらもっとラクで楽しかったはずなのに。っていうか自由研究とか自由工作とか、カタチを強制されなかったら自分でやってたろうに。実際にやってたわけだし。その表現方法がわからなかったようだ。まあ大人数だからやむをえないのはわかるけど。でもなにごとも自発的・内発的でなきゃだめだ。

まあしばらく寝るか。締切は25日。

日経新聞の電話調査に答える。その電話調査能力で大丈夫なのか。だいたい日経だという証明とかそういうのちゃんとしてくれなかったので日経を装ったビッグブラザーや特高かもしれん。まあ人生終りに近いのでそういうのはどうでもよい。無作為電話調査ってのがいまどきどうなのかとか。でもやっぱり一番信頼できるのかな。(おそらく乱数で電話番号生成してかけて、世帯に有権者が何人いるか確認して上から何番目かを指定して(これも乱数使うのかな?)しゃべってもらうようだ。たしかにこれよりうまい方法は、出口調査しか思いつかない。(指定した人間が家にいないときはどうすんだろう)

あれ、選挙日は明日じゃないのか!

サッカー代表見て寝る。 なんか今年のサッカー代表はなんか知性が足りないような気がするけど (交代した選手が働かなかったり)、こういうものなのかな。 あらゆる細かいことをやってくるオーストラリアと比べるからそう感じるのか。 中澤はよかった。とかいろいろ考えたりするのは、 にわか観戦者(っていうか代表しか見ない)がやっと代表チームの 顔と名前が一致しはじめたということである。 中村は真面目粘着努力の成果が出ているのか。 遠藤ってのも人格的に興味深い男だな。


2007/07/22 (日)

積極的にだらだらする日。もっと暑く、ただいるだけで汗がだらだら出てく るようになってくれないとだらだらの調子が上がらない。今年は冷夏なの? 坊主はもっと暑くなってからにしよう。

前期を振り返り、夏休みの計画 を立て、後期の授業準備の計画を。しかしその前に部屋の片付け。

あ、やっぱり締切まちがってた。20日のやつがあったのだ。 がーん。まあいいか。うーん。

PowerMacのCD/DVD、また書けなくなっている。滅多に使わないのだが使おうとすると 使えないというこの。でもこのAppleのドライブはなんか弱いのではないか。

なんか最近OSとiTunesの動きが重かったのだが、 どうもSpotlight関係(LAServerとか)らしいので、 どうせ使ってないし/etc/hostconfigでSPOTLIGHT=-NO-にする。

研究室にも製氷機が欲しいなあ。水割りではなく、 コーラとかのために。

藤井誠二『殺された側の論理』。うーん。 それにしても暴力は恐しい。K1あたりの打撃系格闘技番組の影響はないのかな。

ぐは。今年もシマダラカが出現。恐い。熱帯化が進む昨今(それはいやじゃないのだが)、 国内でもそろそろマラリアとか心配するべきではないか。

Spotlightは思い直して、/.Spotlight-V100 を無理やり消して hostconfigもとに戻して再起動してインデックス再構築。すかさず「プライバシー」に 問題ありそうなフォルダ(音楽やピクチャ)を叩き込む。これでいいかな。 そういやそろそろディスク換装やバックアップのことを考えないと。

最近取りこんだ音楽の音が悪いなと思ってたら、いつのまにか AAC 128kbpsで取り込んでた。AAC 192kbpsなら大丈夫だが、128だとちょっと不満、 ってな感じ。まあ夏休みだらだら取り込みなおそう。それにしても、 iTunesで聴いた記録が残るとなるとなるべくそれを残そうとしてしまうのは どうなんだろうなあ。なぜこんなに記録にこだわる必要があるんだろうか。 そういうのに縛られているような気もする。 別にどの曲何回聞こうがどうでもよいはず。けっきょく、なんかあったときに 頭の片隅に思い浮ぶ曲が大事なのだ。 なにか大事なことをするから記録して意味があるんであって、 なんでも記録すりゃいいってもんではない。 記録するためになにかしたりするのはまったく馬鹿げている。

けっきょく一日だらだら。このまま書類破棄したり文献掘り返したり心を落ち着けるため読書し てるとあっという間に夏休み終ってしまうな。うーん。

はっ。京阪は定期買ってしまった方が安いのだろうか?

一部で自民党と民主党のマンガ対決が話題になっているようだが、精華大の マンガ学部あたりが、そこらの広報ノウハウ(マニュアル本やパンフレット向けマ ンガ)をきちっとアカデミックにやっているらしいことはどの程度知られて いるのだろうか。 わたしは実はこのタイプのノウハウの蓄積がいずれ世の中変えるんじゃないか と思っているのだが。以前、卒業制作にようなものを見て感心したことがある。 もっと宣伝したらいいのにね。「マンガ学部だって、やーい」とか笑っている 人間は遠からず滅びる。ゲージュツとしてのマンガは教えられないかもしれな いけど、この手のノウハウは蓄積できるし教えられるし、もっと大きな影響力 を持つだろう。一発のイラストや、わかりやすいマンガ解説の威力は驚異的だ。 それがよいことかどうかは知らない。小林よしのり(おそらく一番最初にそう いうのに気づいた天才)とかの手法も、目先の利いた人には詳細に研究され分 析されノウハウ化されているかもしれない。いま私は大学生に「とにかくマン ガぐらい読め」と指導しているわけだが、そのうち「マンガリテラシー」とか 言わなきゃならんことになるのだろう。


2007/07/23 (月)

眠りが浅くて目が覚めてしまう。早朝から。しかし今日はなにも使いものに なりそうにない。

またヘッドホン断線。まあ今回は私の扱いが悪かった。しかし これキリがないから別のモデルを検討しよう。

スピリッツ立ち読み。動物学か。大学院生活ってのはよさそうだが、 捕み失敗してる。これはだめだな。 絵柄も岩明をくずしたような感じでだめ。それにしても、スピリッツ読むのやめて けっこうになるけど、泥臭いマンガばっかりになってるな。

ちょっとCVS管理やりなおし。半年ごとぐらいにやってしまってるな。 subversionに移行したかったが、やめとく。

MacBookの見積りをとる。メモリはやっぱり2GBがよかろう。

水田珠枝『女性解放思想の歩み』岩波新書 1973を今ごろ目を通す。 そうか、この本が国内のフェミニズム学者たちの共通理解を 作ったのだな。まあ短所もかなり目につくが、名著。 問題は、この本から30年以上たってもフェミニズム学者たちは 同じような思想史理解をしてしまっていることだろう。 っていうか以降ちゃんと西洋思想史やろうって人が出てこなかったのかもしれん。 ポストモダンに時間をとられてしまった人びとも多かろう。

なんというか、社会学で一般的になりつつあるようだけど、 専門書の文献リストで日本人とかが漢字表記のまま ABC順の中に配列されているとなんだかやな感じがするよな。 ふつうの人は気にならないのかな。まあんじゃ中国人や韓国人はどうするかとか って問題もあるな。

見積りもらったりするのが面倒。

花沢健吾『ボーイズ・オン・ザ・ラン』を貸してもらう。サラリーマン青春 もの。うーん。上でスピリッツが泥くさくなってると書いたが、これもまさに 泥くさい。ボクシングするのかどうかわからないまま迷走。絵柄とキャラは、 初期の『宮本から君へ』の影響が強い。っていうか強すぎるかなあ。新井英樹 は偉大だな。と、3巻の後半でやっと話が進みはじめる。遅すぎ。やっぱり主人 公はなにかしなきゃな。どうでもいいけど、ストリートファイトする気なら柔 道の方がいいんじゃないだろうか。しかし柔道では漫画にならんのだろうか。

けっこういろいろ読んだ。落ち着きすぎ。 一寝して漫画喫茶でも行くかなあ。


2007/07/24 (火)

やっと夏が来た感じだがぬるい!お前の力はこんなもんじゃないはずだ。

試験期間中らしい。大学の先生ってのはたいてい大学に来ないものだが、 家に勉強環境を構築しているのかなあ。うらやましい。

ついでに貸してもらった瀧波ユカリの「江古田ちゃん」は読める。てかおも しろいじゃないか。これは『アフタヌーン』か。まあ「女の子風俗・エッセイ もの4コマ」ってのはかなり大事なジャンルなのだな。観察力が勝負。アフタヌー ンじゃなくて女性誌でやれば「モンキーパトロール」とも戦えるのにもったい ない。

まあマンガはライフスタイルの教科書でもある。マンガは時代の風俗や気分 をとらえなきゃならんし、逆に風俗と気分を変える(っていうか、一部のもの を広めるんだろう)。どうふるまうかだけでなく、どう感じるべきかを教える。 小説がそういうふうに機能してたころもあるんだろうけど、いまどうなんだろ うな。

委員会。

む、PowerBookはディスクを換装すればまだいけるかな? 2.5インチのふつ うのやつでOKか。バッテリも弱りまくってるけど・・・。うん、換装してみよ う。そんな高速が必要なわけではない。・・・・しかし換装のために必要なOS Xのディスクが見つからん。バックアップを取るための外付けハードディスクは 見つかっても、その電源アダプタが見つからん。もっと効率的に生きられない のかな。生きる力がないのは私だ。

iPodを聞いているときに入力したマイレート(★印)を基準に、聞いた回数 少ない順に流してみると、私の趣味は結局もろ80年代。「愛のコリーダ」がか かってうれしくなってしまうのはどうなのか。やだなあ。

朝から理由なくイライラしていたのだが、 いろんなものが見つからず、 Appleに見積書はPDFだけじゃなくて郵送してくれと言うと断わられ (「発注したら見積書送ってあげる」)、 事務にそれじゃだめと言われ(まあしょうがない)、 さらになんとか電源アダプタ見つけた 外付けディスクのファイルつないだところで 電話がかかってきて電話機をひっくりかえし、 そのはずみに本を外付けディスクの上に落としてしまい、 ディスクは一発で死亡。よっぽど当たりどころが悪かったようだ。 その他いろいろあってもうだめ。いったん帰る。

夜、研究室に戻ろうかと思うがだめだめなので久しぶりにマンガ喫茶 に行ってみる。三条の教会の下の。

とにかく、8巻までしか読んでなかった『ドラゴンヘッド』の終り方に憤る。 仁村ぁ、ごちゃごちゃ能書きたれてないで撃てや。『グリーンヒル』もだめ。 つづいて、数年間読んでなかった『ベルセルク』の続き(20巻ぐらいまで読ん でほっといてた)を読もうとするが、物語は15巻以降は飽和していて、作者 はあっちの世界に行ってらっしゃることを確認するに留まる。10巻ぐらいで終っ ときゃよかったのにね。才能あるのにもったいない。 土屋兎丸『彼女を守る51 の方法』とかも読めない。このひとはそもそも才能あるのかどうかよくわから ん。高橋ツトム読みたかったのになかった。読むものがない。マンガって難しいな。 関係ないけどイヴニングの日本橋ヨヲコも才能ありそう なのにちゃんとマンガしてなくて腹たつ。

しかしここはマンガがない。鈴木先生も絶望先生も見つからなかった。どっかにあったのだろうが。 古典名作漫画置いてくれよ。っていうか なんか私の知っている漫画喫茶とはぜんぜん別の世界でびびる。 まあここはマンガ喫茶ではなくメディアカフェとか ってところなんだろうが、簡易宿泊施設にしか見えない。 パソコンのついているブースに座ってしまったのだが、 隣のブースではエロ見てるし。なんだかなあ。こういう場所は週末の夜とかは 別の使われかたしてんじゃないのかな?

いつもにも増してだめだめな一日。 なんか自分の力を越えたものに翻弄されているような気がする。 なんか宗教が必要だ。お祓いしてもらいたい。 せめてなんかに本当に祈ることができれば落ち着くんじゃないかな。

でもまあ、部屋をちゃんと片づけ、その他いろんなことをちゃんとしていれ ばこんなことにはならんのだ。自分の権内にないことを思い通りにしようとす ることを諦め、宇宙の法則や超越的な意志に従ったりするのも大事かもしれん が、その前になにが自分の権内にあるかも確認するべきなんだろう。けっこう 多くのものがあるかもしれん。

心おだやかに生きること。自分はそうできる環境と運に 恵まれていることを確認すべし。


2007/07/25 (水)

なんか早起きできなくなりつつある。午前中を有効に使いたいのだが。

落ち着いてコツコツいろいろ片づけているつもり。

ヘッドホン修理はもう保証がきかないようなので、しょうがなく イヤホン(Senheiser CX 300)買う。こんどはコネクタL字なので大丈夫だろう。 でも音がベースブーストされすぎ。ぐう。コネクタ部品買ってきてハンダ付けするか。

教授会。

年齢的にいろんな学内の仕事を押しつけられるようになりつつある。 うちの学部は40代 教員があんまりいないし。すげー研究とかしてたら「わたくし、研究があります から」とか、広告塔してたら「多忙で(テレビ出ますので)」「執筆が」とか言えるんだろうが、そ うもいかんよなあ。私のような無能で半端な人間は、生かしてもらっているだ けでも感謝しなければならんので、数合わせに出て来いと言われればいやとは 言えん。しかし今後ここぞというところで断る時のために、いつどういう仕事 をさせられたか記録を残しておかねば。

なんかバタバタしているうちに夏が終りそうだな。人生って何だろう。

サッカー見ながら思い切ってPowerBookの手術。あやしい40GBの「内臓」ディスクを摘出し、 6980円で購入した80GBのディスクを移植。 PowerBookの内部は非常に精巧な作りになっていて、 1mm単位でいろんなものが複雑にはめこまれていて、非常に難儀した。 これが自然発生したとは信じられん。 絶対に非常に有能なデザイナーとエンジニアがこれを作成したに違いない。

部品が余ったりしてもう手術中に死んでるのではないかと危ぶんだが、 無事CDから起動に成功。ディスクをフォーマット(消去)してOS インストールにも成功。X11入れて アップデートして。xcode 2.4.1をダウンロードして。AquaSKK入れて。面倒。でも windows入れなおすよりはましか。でもなあ。

えーと、uxtermのフォントの設定はどうするんだったかな。そこま行けば 他のマシンにログインすりゃいいから楽なのだが(今もそうしているがフォントがおかしい)。 やっぱり OSごとバックアップするべきだったか。

一部バックアップとってるときに思ったが、現在のコンピュータまわりで 一番問題なのはディスクの速度だよな。ネットでの感覚から、 1GBぐらい5秒ぐらいで読み書きできることが 期待されてるんじゃないだろうか。100GBのディスクをバックアップするのに 500秒=8分。これなら我慢できそう。実際に自分で作っているファイルなんて たいしたことないのだが。


2007/07/26 (木)

10時出勤じゃだめなのだ。

委員会。

コツコツ。こんなに地道な男になるとは予想してなかったな。

やっと夏らしい夏が来た感じなので、窓開けてクーラー切って汗を流す。少 し調子が出てきた感じ。Macも時々ファンをぶんぶん回す。

水田珠枝先生の『女性解放思想史』と『「女性の解放」を読む』読んでる。水 田珠枝先生は偉大だ。まあマルクス主義と精神分析が科学とかっていうのが古 くさくて時代を感じさせるけど。一回御尊顔を拝見したい。どういう人なんだ ろう。『水田珠枝自伝』とかってないのかな。 フーリエとかインチキくさくておもしろいんだなあ。ははあ、ゴドウィンとか こういう文脈でも出てくるのか。 ほんとに私はスロウラーナー。

武満徹全集の「映画音楽2」とか聞いたり。これ、シリアスな作品とあんま り変わらんな。こうしていろいろ実験して楽器法を修得して音楽を作っていっ たわけだ。十分鑑賞に値する。っていうか、シリアスなやつが映画音楽と変わ らんのかも。音楽っていうか音響の芸術家武満徹。本の方は湯浅譲二先生や池 辺晋一郎先生のインタビューが武満先生への微妙な態度を示していておもしろ い。湯浅先生あたりから見ると、武満先生は他の作曲家(特にメシアン)の影 響が強すぎるというかモノマネしすぎているんだな。CDDBは誰かががんばって 入力していたようだが、最後の方は力尽きている模様。おそらく一人でがんばっ て入力していたのだなあ。第5巻の「うた」はEPOの歌がアレで・・・・・・そ ういう曲じゃないだろう。石川セリは初めて聞くが、よい。

大学にいるのは12時間まで。10時〜10時より7時〜7時の方がはるかに価値があるのは言うまでもない。

光市の事件、野田正彰大活躍? 彼から「精神科医」という肩書をとりさるとどうなるか。なぜわれわ れはこの肩書に弱いか。野田先生は精神科の専門医(日本精神神経学会か)の 資格もってるかな?

毎日新聞の「ネット君臨」、やっぱやばいんじゃねの?


2007/07/27 (金)

9時出勤ではだめなんだよな。 忘れものに気づき気づきいったん帰宅。

なんかイライラ。本読もう。 チャルディーニ『影響力の武器』。 まあ読んだことあることばっかりだが、やっぱり社会心理学は重要だなあ。 まあ詐欺師やペテン師なら経験的に知っていることを確かめているだけだという 見方もあるかもしれんが、おもしろいことはおもしろい。 大学でも需要ありそうだから、 ここらへんやってる人は就職に困らないんだろうな。 そうでもないのかな?まあ研究者も多いだろうし、 インチキも多そうな分野ではある。社会心理学者集団は 他の集団よりインチキへの耐性を身につけているか、ってのはおもしろい質問だな。

こういうのが整理されてノウハウとして蓄積されれば、それに対抗して赤の 女王するためにこっちも勉強しておかなきゃならん。そういや先月にお会いし た消費者団体の人は、最近の催眠商法とかそういうのはいろんなテクニック駆 使していて日進月歩で対応しきれないそうな。まあでも、意識的でエートスに なっとらんダマしのテクニックが長期間うまくいくほど我々は鈍感ではな い・・・かな?無自覚・無意識なやつはもっと凶暴だ。

There is no expedient to which a man will not resort to avoid the real labor of thinking. --- Joshua Reynolds

A foolish consistency is the hobgoblin of little minds, adored by little statesman and philosophers and divines. With consistency a great soul has simply nothing to do. --- Ralph Waldo Emerson

ブログを書くこととかが人びとの思考に強い一貫性圧力かけて影響を与えて いることは十分ありそうだな。よいこともあれば悪いこともあるだろう。「炎 上」の原因の一つだよな。この日記ってのはもうパブリックコミットメントの 固まりみたいなものだから、かなりの一貫性圧力の要因になっている。まあ今 のところ身動きできないと感じるほどの圧力ではないが、 いろいろ注意。 2ちゃんねるあたりの匿名のところはそういう悪影響はかえって少ないかも。 そういうコミットメントを好むかどうかってのも興味深いな。

あとアロンソンとミルズの通過儀礼のアレとか、何回読んでもあれだ。大学 に職を得るのに苦労した人間ほど大学に高い価値を認めるであろうということ が予想されるのかな。そうだろうな。いろいろ注意。まあ哲学とかってのが一 番もがもが。

いま流行の「ライフハック」のかなりの部分もそういう心理学研究のあれだ。

しかしこの『影響力の武器』、1991年発行で2007年までに28刷。すげー。

武満先生のテープ音楽なんかも聞いたり。 ミュージックコンクレートとかってのは、まあそれほどおもしろいもんで はない。インチキ。……いや、二回聞くことを考えなければ楽しめるか。 いまPCでテクノとかノイズとかごちゃごちゃやってる人た ちのなかから、将来の武満先生が出るのかな。まあ武満先生は、タイトルつけ たり文章書いたりする才能がもっと低かったらあれだったのはまちがいないと 思う。

OS Xのxterm (uxterm)の設定は河野真治先生 にしたがってk14フォントを入れること。

なんてethologyという単語は動物行動学とかって訳されるんかな。 ethos + logosなら「性格(特性)学」じゃないのか。

ブライアン・メイが宇宙物理学で博士号を獲得の見通しか。音楽学や音楽史 でもう一個とれそうな感じだな。

いったん帰宅、飯くってもう一回。でも仕事にならず。

PowerBookの環境がなかなかできあがらない。eblook入れようとして cc動かないのはなぜだろう?MacPortは正常にコンパイルできるのに。 → CFLAGS=-fast してるとダメ


2007/07/28 (土)

延々寝る。寝るのは楽しいが、もっと早く起きたい。

夏。いかにも土用。お隣りの先生によれば、今年はハンガリーあたりが猛暑 でたくさん死人出てるそうな。すぐ死んじゃう星人だから。でも45度なんてのが 続いたら砂漠化するんじゃないか。

最初っからずっと正しいひと、間違わないひと、間違いを認めないひと、 発見しない人、迷わない人には注意。

卒論相談いろいろ。

武満先生の映画音楽、「水俣の図」は名曲だ、このままシリアスな演奏会に 持っていっても大丈夫だろう・・・と思ったら、「A Way Alone」と「海へ」を 弦楽オーケストラに編曲したものだとか。

独学者は正規の教育を受けた者が知らないことをよく知っているが、 正規の教育を受けた誰もが知っていることを知らない(ミル)。気をつけるべし。

「社会思想」っていうのは奇妙な言葉なんじゃないかな。 英訳が思いつかない。social scienceでもpolitical science ではなかろう。 political thoughtなら見たことがある。あ、social thoughtでいいのか。 でもあんまり見たことないな。

もう日が短くなりつつある。 日が暮れてからTo Doリストを見て、忘れていた某研究会の録音CDを聞く。まあこういうのが簡単に作れる よい時代になったということだろう。でもそれによってかえって仕事が増えた? それにしても私の喋り方は攻撃的すぎ。甲高くて聞きにくいし。いかにも小者。これじゃだめだ。こんな声を聞きつづけなきゃならん学生が気の毒。 でもとにかく今日は仕事をひとつした!

Richard StallmanはいまだにemacsのC-hをヘルプのままにしているのだろうか? しばらくそれで使ってみるか。環境が十分でないときにemacs使うのが面倒だし。

先天異常を持って生まれた子の「生まれてこないほうがよかった」という訴えを 認めることは、そのような人の存在を否定的に評価(あるいは自己否定を肯定)することになるのだろうか。

実際、このことは一部の人によって疑われてきた。たとえば、ある種の重篤 な遺伝病についてこのような訴えを理にかなったものと認めた場合、「その ような重篤な遺伝病を持つ人は生まれてこないほうがよい」ということを一般 に求めることになるのは確かだろう。しかしだからといって、そのような状態 で生きている人々について、「存在しないほうがよい」と主張することにはな らない。この二つの主張のあいだには心理的な連関は存在するであろうが、論 理的な連関はない。たとえば、奈良女子大学で行われた京都生命倫理研究会 ([伊勢田・樫2006]の合評会)でもそのような趣旨の発言があった。(八幡秀 幸, 「出生の評価と存在の価値:Wrongful life訴訟との関連を中心に」(PDFで 入手できる))

うーん。 合評会の様子は こっち。

フロアから繰り返しなされたのは、出生前診断などによる障害のスクリーニ ングは、現在社会で暮らしている障害者に対する差別につながるという指摘で あった。これに答え、江口は、スクリーニングが現に存在する障害者への否定 的な態度につながってはならないという点を強調した。これについては伊勢田 が自分の担当章の中(113ページ)で心理的な滑り坂はありうるという指摘を行っ ているが、江口はこの指摘を一応認めたとしても、それによって障害者に対す る否定的な態度が正当化されるわけではないことを強調した。

以上の回答に対して、ある参加者から、障害についての判断といわゆる障害 者についての判断はダブルスタンダード(二重基準)になっているのではない か、本当に切り分けることができるのか、という疑問が提示された。「障害が ないほうがいい」と「お前たち障害者はいないほうがいい」という判断には確 かにそうとう距離があるが、産む直前の「障害があるなら生まない方がいい」 という判断と産んだ直後の「障害があるのなら生まれてこない方がよかった」 という判断では距離が少なく、さらにそこから「障害者は生まれてこない方が よかった」という判断も距離が少ない。これは本当に単に心理的な滑り坂なの か、論理的につながっているのではないか、という質問であった。

このような指摘に対して、江口は、「障害の否定は障害者の否定である」と いう説得力のある議論は見たことがないと言い、そうしたつながりは論理的に 成り立たないし、心理的にもそのようなつながりがあるのか疑わしいと述べた。 そして、医療者がスクリーニングを勧めることと、生まれてきた障害者に対し て偏見なく接することは、ダブルスタンダードではなく完全に両立しうること だと主張した。

伊勢田はこれに異を唱え、今回の出席者も含めこれだけ多くの人が論理的な つながりがあると思っているということが心理的なつながりがあることの何よ りの証拠だ、と言った。ただ、伊勢田も江口と同じく論理的には障害について の判断と障害者についての判断はつながっていないと主張した。質問者の挙げ た例では、産んだあとで産まれてこない方がよかったとさかのぼって判断し、 産んだ親を非難するのなら、それは子供に関する判断ではなく、あくまで「障 害があるなら生まない方がいい」という判断に反したということが非難されて いるのだ、と分析した。でも実際そういう非難があるではないか、という応答 に対しては、伊勢田は、実体的にそういう批判をする圧力があるのはわれわれ にとってはそういう区別をつけるのが難しいという心理的な事実であり、論理 的に区分できるということと矛盾しないと答えた。

ここか。八幡さんは「生まれてこないほうがよい」と「存在しないほうがよ い」との関連についての議論だと聞いてたのね。うーん。私は(会場でも、こ のまとめに目を通した時点でも)「障害は(可能ならばたいていの場合)ない 方がよい」と「(障害を持つ人は)存在しない方がよい」の関連についての議 論だと思いこんでた。でも八幡さんのようにも読めるかもなあ。困り。私自身 が「生まれてこない方がよい」ってのはかなり極端なケース以外ありえないと 思ってるから、このタイプの議論についていけないってのがあり。注意。

サッカー見る。顔と名前が一致するようになったので楽しく見れる・・・と 思ったらひどい試合。サウジに負けてチーム内紛起こってるとか?(この前も 気になるプレーがあった)それとも審判の問題なのかな?夏に暑いところでス ポーツするっていうのがそもそも間違っているような気もする。 スポーツってなんなんだろうな。 戦争じゃないんだから、単に体力とか持久力とか根性とかを競うものではないような気がする。すくなくとも、どっちの足がよりつらないかを競うものではない。なんというか、やってる人間が楽しくないのは見ても楽しくない。・・・とやっぱり 乱闘か。


2007/07/29 (日)

早起きに成功。C-hはヘルプキー生活1日目。

そういうのはhowmなら苦労せずとも一発なのに。

午後某名誉教授の話を聞きに百万遍へ。あいかわらず達者だ。パワポ使える ようになっていて驚く。(しかし壇上で「先に進めるのはどこですか?・・・これが進む でこれが戻るですね」とか他の人に聞いているところを見るとあれは・・・)

投票すませて床屋。坊主にしたかったが、来週オープンキャンパスとかある ので見送る。そういや学生に「選挙行けよ」って言うの忘れてた。あ、授業終っ て時間があいてるからか。

床屋の鬚剃りってのはたしかに問題で、時々顔一面剃ってほしいってのはあ るのだが、あんまりじっくり丁寧にやられるのは困る。あとでヒリヒリ。自分 でも一月に4回も剃らないのに。しかし床屋には床屋の誇りがあるだろうから剃 り残しとかがあるのは許せんのだろうし。悩み。

ふたたび研究室へ。

衣笠のレポートの山が届いている。

イラクvsサウジアラビア戦も見る。これはよい試合だ。ほれぼれ。昨日とは 雲泥の差。


2007/07/30 (月)

尾辻かな子は落選。

今年は早めにレポートの祭典をはじめたい。こつこつ。

昼、レポートの祭典1日目。 早くも絶望。 でも、ポツポツとよい文章を見るとうれしい。

レポートの祭典1日目終了。 ビール飲みながら祭典してたら宵にはできあがってしまう。いかん。絶対にいかん。 以後禁酒。


2007/07/31 (火)

首を寝違える。首がまわわない。時々やってしまうのだが、10月以来か。 原因はなんだろう?飲酒と関係あるような。とにかく禁酒だな。

いや、2月10月3月と けっこうやってる。1年に2、3回の頻度。多すぎるな。

今日はレポートの祭典はなし。

我が社の保健室のビッグシスターから呼び出され、健康診断の件でお説教される。某病院の生活習慣病センター送りになることに。かっこ悪い。とりあえず推薦状紹介状書かれ、予約取らされる。来週の木曜日。3、4日分の食事リストを出せとか。3年分持っていこうか。酒量とかも含めてできるだけ詳しくということなので、これからしばらく詳しくなる。他に類をみない先進的な診療が期待できるらしい。

ついでに寝違えに湿布してもらう。少し楽になる。経皮吸収型鎮痛消炎剤セルタッチすばらしい。しかし消炎はともかくとして、こういう鎮痛剤ってのはどうなのかな。組織が壊れているから痛むわけで、痛みをやわらげると力がかかってよいけいにやばいということはないのだろうか。痛み・苦しみは適応。こういう発想がいろいろなやばい思想を生むってのもあるか。

午後委員会。この前とは別の。これは長びきそう。

あら、今日はなにもしてない。やっぱり会議はよくないな。


2007/08/01 (水)

もちろん寝違えは一日にして治らず。湿布貼って出勤。

はいっ。8月は健康に注意して勉強しましょー。

まだ安藤君読んでる。まあ誰もが悩むところに対して必ず一応の自分のなり結論が出てるってのはすごいことだ。

ウルストンクラフトも恥ずかしながら今ごろ読んだり。はあ、chastityやmodestyという美徳を身につける必要があると。なるほど、第二波の人に嫌われた理由がわかる。Godwinとは円満だったのかな?まあしかし、時代の制約は目につくけど立派なものだ。 第三波とかうかれているフェミの人びとも、もういっかいウルストンクラフトとかミルとかベーベルとかちゃんと読むところからやりなおしたらどうかな。

午前中細かい事務連絡をいくつかこなす。偉いぞ。最近howm専用のフレーム(ウィンドウ)を一つ立てて常に表示するようにしている。

午後だらだら文献読んで終ってしまう。これではいかん。なんか時間の進みがふつうの人より早いのか遅いのか。

でも無理するのは避けて早く帰る。とにかく早寝早起き。午前中と午後と夜では時間の価値が違うのだ。

横綱が出場停止かあ。かっこ悪すぎる。やめさせることはできなかったのか。朝潮苦しい。リンチ事件もおとがめなしなのかな。

阿久悠逝去。ごくろうさん。あなたの仕事はなされました。

久しぶりに「クローズアップ現代」見るとあさのあつこ『バッテリー』特集。なんじゃこら。AERAかと思った。わたしの世代は「新人類世代」じゃなくて「自分探し世代」と呼ばれるんだろうか。

湿布貼って早く寝る。しかし首痛だの腰痛だの中性脂肪だの、こういうのは人体の基本デザイン上の欠陥だよな(数えあげはじめるとキリがない)。こんなものを高度な知性をもったデザイナーが設計したとはとても思えん。もし全能だったら首360度回るようにデザインせいや。ていうかそもそも首とかいらんし。これこそ、もしデザイナーがいるとしたらそれはかなり無能であることの証明になるんではないか。unintelligent designer論とかirrational designerとかsadistic designerなら認めたいような。みさかいなくへんな小山登っている悲劇?いや、むしろ人間はそういうもののためにデザインされたんじゃないというカントみたいな結論になるのか。


2007/08/02 (木)

やはり朝の2時間は価値がある。睡眠は重要であり、節酒も重要である。もし不惑を迎え厄年を乗り越えたことでわたしが得たことがあるとすれば、これだ。

またAlan Sobleいろいろ読んだり。あいかわらず笑える。特に"Bad Apples"論文では(読んでなかった)、まさにフェミニズム関係の文献の多くは引用がぐしゃぐしゃでthe standards of the mainstream scholarshipを満たしてないぞってなことをネチネチ論証していて見習いたい。ついでにLangtonも攻撃されているのでひやっとしたが、ちょっと違うタイプの攻撃(引用の仕方ではなくソースの質の問題)だったので大きな実害なし。でももっと早く読んどきゃよかった。エヴリン・フォックス・ケラーのやばさも理解(やばいとは思ってたが)。 まあ、「フェミ関係で引用されている意外な情報/直観や常識に反する情報はたいていあぶない」という経験則は私もすでに身につけつつある。これ面倒なんだよな。

こういう読書をしているヒマはないのだが、どうにもやめられない。 なんにしても批判や論争はおもしろいなあ。胸が熱くなるよ。やっぱり「なんもわかっとらん」「嘘つき」「インチキ!」と罵倒や皮肉を投げつけるときの、自分が殺されるかもしれないっていう覚悟っていうかそういうのがいいんだよな。学者が本当に学者であるのは他の学者を攻撃するときだ、なんちゃって。先駆的覚悟性ってやつか。 日本の哲学界、倫理学界でまともな論争ってどれくらいあるんだろう。永井vs大庭とか内井vs大庭ってんじゃなあ。あ、清水vs立岩ってのもあったか。将来の論争王を期待している人はけっこういるのでがんばってほしい。

一日のうち真面目に外国語文献読めるのは3時間が限度か。仮にあと20年生きるとして2万時間ぐらいしかない。日本語だったらもうちょっと読める。いやいや、そういう心の余裕がある日は1年に30日もないからたかだか2000時間ない。もうだめだ。

とりあえずあとあとのためにレポートの祭典2日目開催しておくか。

眠いが、椅子で寝ると寝違え悪化しそう。地べたか。寝ながらなぜ私はStevie Wonderあまり好きじゃないのだろうとか考える。よい曲が多い(特にInnervisionとFulfilling〜)とは思うが、なんかピンと来ないんだよな。十分ファンクになってないからかなあ。JBやP-Funk聞いてしまってるからか。いちばん好きな曲は実は(恥ずかしいが)"♪I just call 〜 to say〜"かもしれん。(まあ"my love is on fire" は私のiPodで再生回数トップなのだが、これはベーシストがあれだから)メロディーメイカー/シンガーでしかなくてサウンドクリエイターではないってことなんだろうか。「迷信」とかもあるのに、なんか不当な評価な気がする。でも70年代同時期のマーヴィンのWhat's Going on 〜Let's Get On 〜 I Want You 〜 Midnight Loveと続く爆発的な斬新さと比べるとやっぱりあれだよな。それとも単に同時代に生きてるからか?あの特徴的な部分転調がきらいだから?

という感じで寝たり祭典したりで今日も日が暮れる。人生ってなんだろう。

しかし他にどんな生活をしていればよかったかというと思い浮かばない。職人にはなれなかったろうし。やっぱり先祖代々百姓してられればよかったのかかもなあ。運がよければ村の人に嫌われながらも晴耕雨読な感じとか?でも土地がないから。やっぱり教師なんだろうか。寺子屋とかで読み書き教えたり?お寺の住職とか?やっぱり私は運がよいのはまちがいない。


2007/08/03 (金)

うーん、寝坊。やはり10時には就寝しなければ。

保健室でもう一回湿布薬をもらう。ついでに胃薬もらっておく。そういや最近胃腸はあんまり問題なかった。

会議。あっというまに午前中おわってしまう。会議は心の平安の一番の敵。まあ別に今日なにかあったわけでないが。

『事例でまなぶケアの倫理』入手。へえ、たしかによくできてるなー。なんかこれもなんか才能を感じるぞ。あ、阪大の若手の人達中心で人海戦術なのね。偉い。

心が落ち着かないときはレポートの祭典3日目やるか。でも眠いので仮眠してから。・・・さて、祭典祭典。 ・・・目がつぶれそうな奴がある。それは恐い先生の文章ですがな。この、なにも考えずにべたっと貼ってくるやつってのは喧嘩売ってるんだろうなあ。殺したい。 っていうか当局に相談するか。 教育の無力。私の無能。心はますます落ち着かず。とにかく一科目終了。

心落ち着かないのであきらめて本読んだり。

ウィルソンの『社会生物学』が図書館の学外倉庫にあった。ウィルソンは巨人だな。厖大な資料集めてごちゃごちゃやる、っていうのはこの時代からなんじゃないだろうか。図書館の発達とかが影響してそうだ。まあそのデータもいまとなっては古くて今読む価値はないのかもしれないけど。(っていうかそもそもこれを読む意味がどこにあるのか)『人間の由来』(じゃなかった『人間の進化と性淘汰』か)読んでるのと近い感覚。

エドワード・ショーターの『精神医学の歴史』。おもしろい。フロイトに対して猛烈にキツい。・・・でもこの本、なんかおかしい危ないな、信用できない・・・と、著者紹介さえないのか。なんじゃこら。さすが青土社クォリティ。学生は青土社のものは読んではいけません、とか張り紙出そうかな。っていうかとにかく私は時間の無駄だから読んではいけません。

新聞や雑誌のスキャンとかは自分でやる仕事ではないようだ。

私がケーブルの類がうまく扱えないのはどういう進化的な来歴があるのかな。世界から電線がすべてなくなればいいのに。

なんか世界もすべてなくなればいいのにとか思いはじめたから寝るしかない。


2007/08/04 (土)

だらだら寝たら、なんだか首悪化。うつぶせで寝てしまったからだ。

オープンキャンパスの日らしい。けがれなき女子高生がこの校舎に迷いこむ可能性があるから、研究室のドアは閉めておかねば。

ハードディスク換装したPowerBookにiWorks入れようとして、DVDは見つかっても、シリアル番号がわからなかったり。こういうのってどうにかならんのかな。すぐにメモする癖をつけておけばいいのはわかってんだけど。回らぬ首をまわしてなんとか見つけだす。すばらしい。次はプロジェクタに出力するためのDVIのアダプタが見つかるかどうか。・・・すばらしい見つかった。今日の私はキレている。

武井麻子『ひと相手の仕事はなぜ疲れるのか』。なんじゃこら。問題意識はわかるが、なんかひどい本だ。と思ったら、アマゾンでも叩かれてるな。看護学ってのもたいへんな分野だ。上のネタ本のホックシールドの『管理される心』。こっちは立派だ。おもしろい。1983年の本だが翻訳されたのは2000年。ここらへん研究の導入が遅れているんだよな。

寝違えや腰痛と、性格(気質?)やストレスの関係が云々されているんだな。まあ信用するほどではないようだが。

まあ落ちついて勉強と昼寝(首のため地べたで)。

SobleのKeller評。ぐは。おもしろすぎる。Barbara McClintockの生涯に思いをはせたり。山岸涼子の「万年青」思いだしたり。All the lonely people, where do they come from?


2007/08/05 (日)

あ、ヒゲ剃らなきゃ。昼飯食えそうにないのでコンビニバーガー。まずい。

どれ女子高生とお話してくるか。親はもう同世代なのね。

女子高生(とその親世代)のためのミニ講義 人工呼吸器と治療停止の解説。ぐはっ。なんか失敗。ここしばらく、人前で話するのどころか、ろくに口も動かしてなかったし。そもそもこういう短時間一発ものは得意ではない。 かといって12回〜15回つきあってもらえばなんとかなると自信をもって いえるわけではないけど。

その前の面談もどきも疲れた。なんだか広い会場の片隅で高校生の質問に答えるわけだが、うるさくて声が通らなくてつらい。最近そういうのけっこう気になるタイプの人間なんだよな(だからカーペット張りの自分のいる校舎の教室は大嫌い。教室は板張りが基本)。

同僚の某准教授のところの学生の卒論を読ませてもらう。うーん、3本ともよく書けているなあ。すばらしい指導力だ。格が違う。これくらいの卒論書かせることのできる人は全国でもそうめったにいないだろう。

あれ、なんかとてつもなく疲れてるぞ。発熱するのかな?

昼寝したらだいぶよくなった。でも帰ってゆっくり寝るかな。

リー・シルヴァーの『人類最後のタブー』、楽しめる。啓発的。高学歴の人々の心中は混迷しているっていう指摘はその通りだな。『複製される〜』はあんまり感心しなかった記憶があるんだけど。それにしてもこの手のタイトルどうにかならんのかな。「植物にも意識があるかもしれない」というよくある学生の発想をどう解釈するかに対する答がちょっと見えたような。われわれは代謝や成長と意識を同一視しやすいのね。

特定の思考パターンや複雑な行動傾向は、遺伝子が精神に刷り込んだものかもしれない、という考えにいまだ抵抗感を示す知識人がいる。抵抗勢力の尖兵を見つけたいなら、年長の人文系教授陣をあたってみるといい。彼らは、ポストモダン的世界観によって、自分たちが「知らぬ間に」生みだしてしまった科学者と「偏向した」科学を「脱構築」することをめざしてきた。(リー・M・シルヴァー『人類最後のタブー』NHK出版 pp.104-4)

うは。「年長の人文系教授」まで読んで次が「ポストモダン」が来るとは思わなかったが、もうそういう時代なのね。エヴリン・フォックス・ケラーはこの本でも攻撃されてる(数日前Sobleの卓抜な評論読んだばっかり)。

いわゆる科学革命みたいなものが起ったのは戦国〜江戸時代だっていう事実はなんか感覚に合わないんだよな。もっと遠い感じがするのはやっぱり地理的にも遠いからなのか。コペルニクスのあれは銀閣寺が立ったころ、ニュートンのあれはほぼ元禄時代、ラボアジェとかががんばったのは天明の飢饉のころ、ダーウィンなんか黒船より後だもんな。あんまりそういう感覚もってなかった。つい最近。30年一世代として10世代にもならない。これが「近代」なのね。スロウラーナー。

シンガーにしてもドーキンスにしてもデネットにしてもシルヴァーにしても、最近の宗教やその他のだめなものに対する批判は手厳しくて有効なものが多いように見える。 これ、かなり大きな動きを目撃していることになるのかもなあ。30年後に、「あのころのあれはあれだった」とか思うようになるんだろうか。それとも世の中それほど変わらないのかな。わからん。


2007/08/06 (月)

久しぶりに世界の終りものの夢を見てしまい起きるとドキドキ。中性子爆弾の夢。うわーおれたち死んじゃうよとか。日が悪い。

ええと、優先順位の高い仕事はなんだろう。明日から事務室が閉まるからお願いは今日しておかないと。

でも午前中はおもしろいのでシルヴァー読む。国内の人文・社会学者で、これくらい人文学について広く知ってる自然科学研究者どれくらいいるかな。たとえばシュタイナーが何をやったのか。個別の人文学者を研究している人びとは、その人が文明とかってもののなかでどういう位置にいるか理解しにくいかもしれない。たとえばキェルケゴールに関心がある国内の研究者で、彼が当時の歴史的・社会的背景の上でなにをやっていたのか理解している人は国内ではおそらく皆無だと思う。いや、1、2人はいるのかな。

ちょっとジュンクへ。物理移動は時間がかかる。そもそもこの時期移動してはいかん。健康に悪い。

オープンキャンパスでは学生が大量にバイト動員されているのだが、彼女らよく働くなあ。偉い。この大学は(この大学も?)教員より学生の方が優秀だ。地声とか作り声とかについてちょっと感じるところがあるが、またあとで。まあ私はテンション高いのはどこでも苦手。

「朝青龍、欝になる」。馬鹿げている。「朝青龍、躁に。部屋で飲めや歌えの大騒ぎ」だったらいろいろ配慮するべきことがあると思うが。まあ抑鬱状態と欝病は違うんだろうけど。ある人を非難するってことの目的には、少なくともその人を(一時的に)抑鬱状態にするってことが含まれていると思う(罪悪感や反省と抑鬱状態が関連あるならばの話だけど)。

なんかノドが痛いので帰って寝よう。


2007/08/07 (火)

なんかコンピュータ関係の環境をいじりたいような気がするが、とりあえずなにも改善することがない。webや2ちゃんねるもとりあえず読みたいものがない。したがって読書読書。

シルヴァーのGM食物のあたり読む。不確かな情報・のちに訂正された情報から身を守るにはどうしたらよいか?ってのはほんとに難しい課題だな。 ジェレミー・リフキンという名前ははじめて目にしたが、けっこう一流出版社から翻訳出てるな。あ、エントロピーの人か。 竹内均とかと関係?あれ、『エイジ・オブ・アクセス』はどっかに記憶があるな。

楡井先生はintegrityを無欠性と訳しているようだ。

英米の一流大学の有名教授なんてのはほんとに優秀だなあ。それにしてもこういう広い教養っていうか知識っていうかを手に入れるってのはどういう感じなんだろうな。 でもシルヴァー先生はちょっと楽天的すぎる感じはやっぱりあるよな。保守・守旧派にもよいところはありそうだ。なにより、不確実な情報しかもってないときに、楽天的な人間はとにかく疑ってかかるってのはそれほど悪い戦略には見えない(私には)。もちろん文化とか伝統とかってのはそれほど固定的でも永続的でもない。

首の状態はずいぶんよくなった。

永島慎二先生『漫画家残酷物語』はおもしろいなあ。でもいろんな版があってどう集めればいいのかわからんです。

図書館の本を研究室に溜めこむのはやめよう!運動開始。いったん読んだものは図書館に返す。と、返しにいくとそれ以上持って来てしまう・・・『日本戦後音楽史』(平凡社)なんて本が出てたのね。実際は「日本戦後ゲソダイ音楽史」だけど、力作ですごいな。へんな印象批評のようなものでも、有名人におもねるものでもなく、ちゃんとした資料と分析に基づいた研究のようだ。この分野(音楽学・音楽史?)も新世代ががんばっている。あら、池内友次郎って高浜虚子の息子なのか。アカデミックな専門家(職人)としての作曲家ってのは興味深い存在だ。師弟関係がはっきりしたわりと狭いサークルで、お互い顔見知りのなかで活動してるわけで。どの曲がよい曲として認められるかは主としてそういう人間関係のなかで決っているようだ。まあ武満先生とかっては人気はあったけど異端。異端だから人気があったのか。

「カウンターカルチャー」の部分はよく見かけるような批判性のない文章に落ちてる。で下巻に入るともちなおす。どうもゲソダイ音楽の内情内実まで非常に詳しい人が2、3人、そうでない文献だけのひとが4、5人で書いてるようだ。(まだ執筆者を確認してないので、名前を知るのが楽しみだ)

それにしてもゲソダイ音楽っておかしいな。八村義夫はなんか本物だな。

『日本戦後哲学史』にするとどういう記載内容になるのかなあ。やっぱり廣松あたりが中心になるのかな?

うーん、今日も無駄に一日が終りそうだ。

http://www.kyoto-wu.ac.jp/~tutida/ 芸術としてはどうなんだろう。

夜笹井真紀子カルテットを聞きにCANDY。楽しめた。必殺のバラードが1曲欲しいところ。


2007/08/08 (水)

まあたしかにチンギスハーンはどんなことがあっても鬱になったりしなかったろう。「それは26歳のときでした。ええ、それはショックでした。土俵で負けたりしたわけじゃないのに、他人になんか言われただけで気分がふさぐのですから。そんなこと初めての経験でした。驚きましたね。しょうがないので入院して抗不安剤を飲んだら直りました。いやー、あんなことってあるんですね。でもそういう状態になったのはその一回だけでした。いったいなんだったんしょうね。」

「ええ、それはショックでした。私は二つに引き裂かれてしまったのです。「セカンド自分」が突然登場したのです。驚きました。そのときキルケゴールの『死に至る病』を読んでわかったのですが、これが絶望ってやつなのですね。わたしはその事件の前から実は絶望していたのに気づくことがなかったのです。今?ええ、今もまた絶望しています。」

楽器練習したりしたいが、そういう余裕はないのだよなあ。

ケラーやラトゥールとかって人びとの本にも目を通そうとするが頭にはいってこない。J.バトラーももちろんだめ。ラトゥールってひとは例のウォーズのあとにもこういうの書けるんだからたいしたものだ。

午後ぐっすり昼寝。

ヴァカンス終了(誰も気づかなかったろうが、実はヴァカンスしていた)。楽しかった夏休みはさようなら。心落ちつけて苦しもう。

図書館の本にはたいてい貸出カードがついている。ふつうは本の後の見返し(名前あってるかな?)に貼ってあるわけだが、新書や文庫などのソフトカバー小さい本のの場合、ばらばら読むときに面倒。こう書いてもわからんだろうが、わかる人にはわかるはず。むしろはじめの見返しに貼ってくれれば邪魔にならんのだが、そうもいかんのだろうか。

C-hはヘルプキー生活には意外に早く順応した。人間は順応する生き物である。っていうか順応性こそ人間性の核心だ。 だからいろいろ強制的に教育しようとか思う人びとが出てくる。

あっというまに夜。日が短いですよ。もっと北に行けば長い一日が楽しめるか。でもそうすると冬がつらいか。夏は北海道で、冬は奄美大島で暮らすっていうのはいいなあ。なんかそういうずるいことしている人がいるような気がする。いっそ夏はデンマーク冬はアルゼンチンでもいいのか。

注目している藤井誠二 (+宮崎哲弥)vs野田正彰。展開あり。先週の週刊ポストに野田先生の記事があって、それは野田よりの表現だったし、だいたい何考えているのかはわかった。藤井先生の方は出所不明(っていうかネットのコピペに見える)のohmynewsとかひきあいに出してて不安。そもそも野田正彰は「精神鑑定」したのかな?それとも「証人」になっただけなのかな。精神鑑定と証言の関係がよくわからん。精神鑑定は証言の一部なのか。訴訟手続とか知らないからなにもわからん。(すくなくとも、野田先生が「証人喚問」と書いているのはなんかおかしいのはわかる。証人喚問ってのは議会でやるもんではないか。いや違うのかな。)

もうちょっとだけバトラー(の翻訳)を読んで、これを書いた人や翻訳してほめたたえているひとは、想像以上に知識がないのか、あるいはなにもまじめに考えたことがないかだと考えざるをえない。分野が違うとかそういうんではない。どうしても活字になってると信用しちゃうんだよな。

明日は病院の日。今月分の食事運動飲酒リストをまとめて、プリントアウト。どんな説教くらうのか楽しみだ。


2007/08/09 (木)

研究室片づけていると、やっとVirtual PCのCD発見。OEDのCD-ROMを動かすためだけにインストール。PCマシン1台入手した方が早いのだが。次はOEDのCD-ROMを探さねば。

病院へ(以下はフィクション)。待合室にはいかにもメタボな人びとが。まず看護師による問診。身長体重腹まわり。82cm。医者に挨拶。「あなたは「生活習慣病をどういうものと考えてますか?」という問診票に、「非常に悪質な病気」と書いてらっしゃいますが。」「はあ、悪質ですよね」「よく理解しておられる。健康診断の結果を見ると、血ドロドロですな。まず採血採尿しましょう。」

管理栄養士と栄養相談。今熊野女子大の学生が2人実習に来ていてはずかしい。なんか女子3人に羞恥糾弾プレイをされているようでもある。管理栄養士本人も今熊野女子大卒、2年目ぐらいか。食事リストからカロリー計算してもらう。私はだいたいコンスタントに1日2200kカロリーぐらいとっているらしい。1900kcalぐらいにするべきだとか。でもどうしたらいいんだろう。京都のラーメンのカロリー(あれが440kcalということはないだろう)や、模型のスイカの大きさ(その模型なんか小さいのではないか、それで330kcalということはないだろう)について議論したり。あんまり得るところがない。メタボ男の素朴な疑問にもまだ答えられない。なんか中年男性というものをまだよく知らないようだ。カウンセリング能力をふくめてまだまだ勉強だ。がんばれ卒業生。病院のこの部門は君の腕次第だ。

もう一回医者と話す。血液検査の結果が。

血液検査結果
項目 GOT GPT γ-GTP コレステ
ロール
中性脂肪 尿酸 血糖
基準値 11-31 7-45 12-67 130-219 32-149 3.5-6.9 食前60-100
食後60-130
2007/8/9 53 77 271 261 1145 8.6 104

「えぐちさん、今日来てよかったですよ。たいへんですよ!見てください!中性脂肪が!ぎゃはは。」「ぎゃー。でもそういうのこれまでもう何回もあります。最近正しい人間なのに。私、急性膵炎になって七転八倒して死ぬんですか?」「すぐにCTとエコーとりましょう」

というわけでついに念願の初CT輪切り。技師のコメントはなし。続いてエコー。「すごい数値ですね」「はい息すってー」ぐりぐり「はいてー」ぐりぐり「すってー」ぐりぐり「はいてー」ぐりぐり「死にますか?」「なんか思ったほどたいしたことないです(不満げ)」

医者に戻る。「CTの結果ですが、内臓脂肪の断面積が100平方センチを越えるとメタボですが、あなたは83平方センチ。」「でも内臓脂肪に比べると皮下脂肪が少ない。比率からいうと問題があるといえるかもしれない」「CTとエコーを見ると、まあ立派な脂肪肝」「とにかく肝臓弱ってますな。これでは飲めないでしょう」「外では飲まないんですか?ほう、あまり飲まない?(友達いないんだな)」「膵臓とかちょっと脂肪ついてるがまあ異常はない。」「胆石とか見つからない」「血圧とか正常」「あんた中性脂肪の代謝が悪い」「この生活でこうなるんなら、中性脂肪は遺伝性のものかもしれんね。でもそこまで調べられませんし、気をつけるしかない。」「遅くまで仕事するときに1日4食になるのはしょうがないですね」「まあとにかく食事に気をつけ、アルコール減らしてください。痛風なりますよ」「次回は運動指導もしましょう」医者ももうひとつつっこみどころがなくて困ったようだ。

というわけで次は1ヶ月後。1ヶ月で1kg減らす。1日300kcal減らすとそれくらいらしい。ビールを2缶減らす、ラーメン食わないぐらいで達成できるんではないかという観測。とにかくアルコールが諸悪の根源。もう飲めないから自然に達成できるんではないか。だめか。カレーうどんのかわりにコンビニオニギリにするべきだろうか。お帰りには関係者の寄せ書き「本日のメッセージ」をくれる。

医者 「採血結果中世脂肪1145でした。腹腔内脂肪面積は83cm^2ですが皮下脂肪よりも多く、食事が中心の治療がよいと考えます。これからよろしくお願いします。次回運動指導も行います」

看護師「この機会に食事(アルコール)を見直して、悪習慣を少しずつ改善していきましょう!!」

管理栄養士「(1)アルコールはビール3〜4缶→1缶へ (2)4食食べる日をなくす。3食にして1食しっかり食べる。(3)スイカの量を半分に減らす。

1時過ぎまでかかり、血糖値下ったのでカレーかラーメン食いたかったが華麗にスルーしていったん帰宅。ボンゴレの日。

また出てくる。

おや、スピヴァク先生がなんか事件起こしてるのかな。一次ニュースソースの書き方がどうなのか、よくわからんな。

スピヴァクには関心ない、ってよりそもそも年齢も男か女かも知らん。誰だろう?まあそこらへんのひとはいっかい反省したらよい。関係ないけどマッキノン招聘して京大で非公開でなんかするとかってのもなんか反省したらよい。っていうか、そこらへんの学問分野に関しては、国内の人びとはかなりイケてるし、海外の学者だからといって崇める必要はないと思うんだが、どうなんだろう。哲学関係者がクリプキあがめちゃうのとはちょっと違う。

だめだ。今日は調子出ない。ヴァカンス明けは明日から。

しょうがないので書類片づけたり。OEDのCD-ROM発見。ぐは、やっぱりOEDたちあがらん(Fatal Error 1001)。なんなんだ。なぜこの品質で商売するのか。

だめだめ。帰る。

「うつ」。欝病のように非常に数が多い疾病は、おそらくなんらかの適応であると考えなければならないんだと思う。欝病は人の気をふさぎ、行動を抑止する。おそらく人間の進化の過程でそれが生存や繁殖に役立つ側面があったのだ。鬱は主体がその環境にうまく順応していないか、あるいはその環境がなんかおかしいことの徴だ。可能なら環境を変えるかそこから抜けだすか、自分を変えるかしなければならん。もしかしたら鬱を薬物でなんとかしようとするのは病を長びかせるだけかもしれん。さらには、より環境との葛藤の危険性を高めてしまうことさえあるかもしれない。ってな感じのアイディアに共感するようになってる。詳しくはネシー『病気はなぜ、あるのか』新曜社や長谷川寿一たんの論文。 このごろは「欝病はこころの風邪」とかいうキャッチフレーズが氾濫していて、このキャッチフレーズが含んでいる問題が十分理解されていないのではないかと思う。おそらくそうじゃないだろう。危険。


2007/08/10 (金)

やっぱり時間が足りないな。研究室でポピュラー・サイエンスものを読んでいるからではないだろうか。まあしかしそういうタイプのサイエンスものは私の読書体験のなかでも最も古い層に属する(「マンガ人体の秘密」とか「地球は滅びるか」「まだわからない科学10の謎」とか)のでやめられない。(もっと古いのは各種ハウツーもの。「松柏類の育て方」とか。)歴史(「マンガ日本の歴史」)だの小説(「トムソーヤ」?)だのテツガク(?)だのって分野はそういうのと比べると表面的な関係しかもってない。こうしてみると、哲学なんてのに本当に関心をもったことはないような気がする。

いろいろ焦りつつ図書館で見つけた属啓成『作曲技法』とか読んでると(そういうのがいかん)、『ピエロ』18曲目は聴いても絶対わからんけど実はカノンなのじゃ、とか、『抒情組曲』第3曲は前から弾いても後から弾いても同じタケヤブヤケタなのじゃとか書いてあって驚く。はあ、作曲家というのはなんかわれわれがぜんぜん気づかないことをやっているわけなのね。 それにしてもこの本1958年なのにいろいろすごい。知性を 感じる。属先生ってなにものなんだろう。

暑いのに涼しい部屋で本読んでいられるのは幸せだ。外に出ると盛夏。でもすでに翳りが感じられる。すぐに憎むべき悲しい秋が来る。

うーん、苦しむ。昼寝してクーラーで体が冷えてしまったり。

夜Metroがラテンの日らしいのでふらっと行ってみたり。 La TurboCENTRALというバンド。どっちも微妙。 La Turboの方はドラム・ギター・ウッドベース・テナーサックス・ボーカルという編成でサンバ・ボサノバとおもしろそうなのだが、ボーカルの発声が悪いような気がする(マイクの使い方の問題?)。テナーはよかった。ドラムも活躍。でも専門のパーカッショニスト別に入れた方がよかろう。Centralの方は 男くさい大所帯でホーン隊よかった。でもサルサやりたいのかファンクやりたいのかはっきりしないのはどうか。そういうことされると戸惑うんだよな。なんかMetroの客層を読みまちがえてるのではないか。バンマスが細い声で歌ってなんか訴えようとしているのが好印象。

それにしてもサルサ踊ってる男も女もなんか柔軟で、動物としてかなりフィットネス高そうだよな。まあ頭悪ければ踊れないだろう。ヒップホップダンスとか見てもそういうのあんまり感じない。サルサっていう音楽自体も、ファンクなんかとはぜんぜん感覚が違う。だからこうサルサとファンクいっしょにやられるとへんな感じがするんだよな。(もっとも、サンバとファンクは両立可能かもしれん)

こういうとこ行くと、自分の体の動きが不器用で姿勢もみっともないであろうことを意識せざるをえず、特有の(子どものころからの)劣等感を思いだす。まあマジンガーだからしょうがないけど。

あと社交性のなさについても考えたりするのだが。べつに女の子ナンパしたいとかそういうんじゃなくて。むしろこう、自分が基本的に他人にあんまり興味ないようなのが。音楽は聞きたいけどクラブにいる誰かとお話してみたいとか踊りたいとか挨拶したいとか感じないってのはやっぱりおかしいんじゃないだろうかと。この前CANDY行ったときもそれ感じたんだよな。もうちょっと社交性があれば、音楽することも楽しめたろうにとか。an asocial loner?ただのひっこみ思案か内弁慶か。

一時期日本でテツガクとかしているひとが「身体性がどうのこうの」とかって話をするのがは一部でやったような気がするが(どういう意味かはよくまったく理解できなかったが)、そういうロンブン書いてた人は自分の体ともっとしっくり来てるのかな。それともこういう「しっくり来ないなあ、むかしからしっくり来なかった、これからもしっくり来ないだろう」という感じを問題にしてたのかな。それだったらわかりそうな気がする。心身二元論とかってのは(ほんとにあったかどうか知らんけど)、こういう思うにまかせぬ感じを反映してたんだろう。水泳やボディービルじゃないし、どうしたもんかね。筋肉つけたり喧嘩強くなったりしたいわけじゃないんだよな。ずーっとサルサ習いに行ってみたいと思っているのだが、恥ずかしい思いをするだけだろうな。


2007/08/11 (土)

昼までだらだら寝るつもりだったのだが目が覚めてしまう。涼みに研究室。しかし頭がまわらん。かといって寝ることもできない。

オケのスコア見てそのままだいたいピアノで弾けるとかって人はどういう訓練すんのかな。どれくらいの日数がかかるんだろうか。 専門家ってのはすごいものだ。

午後施設点検のため停電なので、帰宅して日が暮れるまで昼寝。夜出てくる。飲まずにがんばりましょう。一番の問題は飲酒なのです。まあ飲みたくもならなくなってきたのだが。

霜田求他『医療と生命』ナカニシヤ出版をいただく。ありがとうございます。

OEDのCD-ROMの件は、Windows XPにパッチを当てる必要があった。

http://www.rsr.ch/espace-2/d-un-air-entendu/selectedDate/02/07/2007#lundiううむ、よい時代になった。でもたしかに情報が多すぎて、若い人はむしろたいへんだろう。・・・いやいや、気を散らしてはいかん。


2007/08/12 (日)

2時過ぎには莚で寝てしまった。

朝いったん帰宅してシャワー浴びてふたたび出勤。朝の空気に秋の訪れを感じる。

む、iWork '08ってのが出るのか。買いなのかな。

校舎には人影なし。サーバーメンテナンスでメールが届かないのかもしれない。まあ穏やかに暮すにはその方がよい。わりと心落ち着いている。一年におそらく数日しかない平和な日。ピース。

あんまり平和なので、ido.el(だいたいとても便利なのだが、時に邪魔なことがある)からiciclesにのりかえてみる。あら、Lisp nesting exceeds `max-lisp-eval-depth' っていうエラーが出る。うーん?Icicles.elとskkを共存させるには、icicleを先に読みこむ必要があるらしい。

夏のたびに気になるのだが、イスに染み込んだ汗はその後どうなるんだろうか。

わりと充実した一日。帰りたいが日が傾かないと帰れない。


2007/08/13 (月)

それほど温度は高くないが蒸す。

今日からネットワーク工事で二日ほど外との通信が切れるらしい。メールで御連絡の方は eguchi.satoshi@gmail.com へ(これも家でしか読めない。)

10時、ネットワーク遮断。平和だ。

午前中は頭が晴れそうにないのでレポートの祭典するか。

ネットは4日間とまるらしい。メールもまったく読めないしwebも2ちゃんねるも読めない。まあ心落ち着いてよろしい。あと3日、研究室にいる間は世間からまったく隔絶されて生きることができるってわけだ。ピース。

delete-selection-modeもSKKと併用すると動かない。

すでに夕暮れがもの悲しい。

ビル・ブライソン『人類が知っていることすべての短い歴史』。ゴシップがおもしろい(ブライソン自身は科学者じゃない)。それにしても、ポピュラーサイエンスは、純粋に楽しむためだけにも常に新しい本読んで知識(臆念?印象?)をアップデートしとかないとならんのでたいへんだ。 国内のサイエンスファンは『日経サイエンス』とか『ニュートン』読んでるのかな。おととい読んだメルヴィン・ブラッグの『巨人の肩に乗って』もよかった。ロザリンド・「ダークレディ」・フランクリンて人に俄然興味があるなあ。目の前で見たらどういう人物だったのか。彼女の悲劇の何割が彼女自身の資質の問題だったのかとか(まああんまりこういう問いの立て方はよくないが)。次それ読もう。(ポピュラーサイエンス楽しむときも、ハードな方じゃなくてそういう人物像・ゴシップ系に行ってしまうのが私のアレなところだな)

そういや数日前、E.O.ウィルソンの『社会生物学』の翻訳(存在することを最近知った。若き松沢呉郎先生とか翻訳に加わってる)に目を通してたら、「「犬が喧嘩すると負けた方はノドを差し出して無条件降伏する」っていうローレンツの話はおかしくて、あれは勝った方が「噛んでみろやおら」と挑発しているのかもしれない」とかって話が書いてあっておどろいた。それもアレなのか?まあウィルソン自体が古いからな。いまどうなってるんだろう。犬ぐらい身近な動物(私には身近じゃないけど)でそんなことになってるというのはアレすぎる。まあ読書を続けている人のあいだでローレンツまんま信じている人々はもうそれほど多くないんだろうけど、年配の学校の先生とかにはまだけっこういるような気がする(「同じ種で殺しあうのは人間だけなんだよ」)。


2007/08/14 (火)

大学には誰もおらず、メールも届かずwebも見えず。ピース。David Bowieの "Tonight"な感じ。"Everything will be alright tonight, No one moves, no one talks, no one sings, no one walks tonight."

でもネット使えないとやっぱり困ることもあり。2時間おきに10分だけ使えるとかだといいのに。自律できない男。でもこれ実装したら売れるかもなあ。商品名は「オデュッセウスの鎖」だね。「積極的自由」「True Freedom」でもいいかも。人間は自由に生まれた。しかしそれにもかかわらず、いたるところでネットに繋がれている。

日が暮れるころいったん帰宅。シャワー。また出てくる。秋。

やっぱりiciclesは捨ててido.elにもどってくる。

久しぶりにRoxy MusicのAvalon聴いたり。夏の夜に聞きたくなる。あ、Sadeの音ってのはつまり末期Roxy Musicの延長なんだな。アンディ・ニューマークが偉いのか、ボブ・クリアマウンテンが偉いのか。

NHK BSではじめてスガシカオ見る。よくわからん。ていうか、そのステージングでいいのか。どう見てもバックバンドがやる気ないのだがだいじょうぶなのか。なんでそんなにファンクしてないのだ。YMOかと思った。お客さんいっぱい入ってるに踊ってないし。見てるとだんだん腹が立ってくる。おまえは38分15秒なのか。井上陽水先生でさえ45分、忌野清志郎先生は2時間35分だぞ!とか文句つけはじめる。いかん。後ろの方はバンドサウンドが少し良くなりかけるがやっぱりだめ。ギターぐらい練習しろ!尾崎豊とかミスチル桜井とか、好きじゃないけど本物なのはわかるが、この人からはなにも感じない。

現在、iPodに入っている曲が4000曲ぐらい、"Favorite"っていうPlaylist (ロックとR&Bで☆を三つ以上つけたやつ)が360曲ぐらい。このプレイリストにはまると抜け出すのがむずかしい。


2007/08/15 (水)

一方では霊なんかいないよと言いつつ、一方では慰霊したりする。たしかに我々はなんか混乱している。戦死者ゼロ61年達成祝賀とかにならんか。あ、捕虜や戦犯で死んでる人がいるなあ。 戦闘地帯じゃない市街地で空爆されて死ぬのは戦死じゃないのかな。

桑田だめでしたか。ごくろうさん。

あら採点締め切り。昼から活動では遅いのだ。高島屋でベルトを買う。

前から気になっているのだが、今春から清掃業者が変って質が落ちてる。

お腹空いたので熟慮の上いったん帰宅。お弁当作って戻る。

夕方、ネット開通した模様。優秀。でももっと止まってればいいのにとかも思う。やっぱり時間を使ってしまう。なんとかしないと。ネットで読むものがないときは自分の過去の勉強メモ読んでてなかなか有意義だったのだが。回線速度が体感でちょっと上がったようだ。偉い。

(delete-selection-mode 1)できるようになる。

どういうわけかキングクリムゾン再評価大会。フリップ先生の人となりはぜんぜん知らんのだが、なに考えてたんかね。やっぱり「プログレ」というものにそれなりの思い入れがあるんだろうか。それはジャズとかってアートフォームとどういう関係をもってるんだろう。っていうかどういう距離感なのかな。「歌」に思い入れがあるのは数年前にライブを聴いてよくわかった。インプロが少ない構築されたロック系音楽は、それだけでは自立できるほどの力がなくて、どうしても歌や歌詞が必要になることがよくわかってんだろう。国内の若い変拍子バンドはそれがわかってないみたい。

そのうちピンクフロイド大会も開きたい。こっちはだいたいなに考えてたのかわかるような気がする。

どうでもいいが2ちゃんねるなつかし漫画板の「キャプテン」スレはいいなあ。自分では書いてないけど、ほんとによくわかっている人びとがいて、ついはまってしまう。よくできた漫画とそれを読むことによって成長した読者の理想的なスレ。

ゴザで思いっきり寝てしまう。まあこの時期は家で寝ようが研究室で寝ようが あんまり変わらんという話もある。

あるアイディアがあるときに、すでにそのアイディアは誰かによって指摘されていないかということを調べるってのはどうなんだろうな。「どうなんだろうな」じゃアレだけど。調べつくすことはできないわけだが。


2007/08/16 (木)

朝帰り。寝て昼起きて出てくる。さあ今日も冷房のある研究室で冷たい水飲みながら本読んでいられることをなにかに感謝していきましょう。歴史上もっとも快適な生活を送ってる人類の一人であるのはまちがいないと思う。始皇帝やカエサルなんかより絶対上。ただしそれに対応する罪悪感もいちおうある。

やっと首の違和感がなくなりつつある。けっこう長引いた。3週間近くかかってる。

「個人の選好によるパレート原理をその主張の根幹とする現代の功利主義」の批判。 http://sakura.canvas.ne.jp/spr/lunakb/rinri-2.html

パレート効率性と功利主義の関係がわかってないようだ。まあわたしもちゃんとわかってないけど。でもだいたい、ふつうの功利主義者は「その独裁者殺してもいいんじゃね?」と言うんじゃないだろうか。若松良樹先生が悪いのかな。本持ってないからわからんけど。

いったいどういう勉強をすると功利主義が現状維持の理論であるという理解ができるようになるのか見当がつかん。大学教育はどうなってるんだろう?伊勢田樫本を読んだ上でなおそうなのだとしたら、もういったいどうしたらいいのか途方にくれる。勘弁してほしい。

ffap.elなんてのを今ごろ知る。便利だ。

ゲルダ・ラーナー『男性支配の起源と歴史』。おもしろいな。

ボーヴォワールに始まって今日まで続いている近代フェミニズムの理論書の多くは、非歴史的であるし、フェミニスト歴史学を無視している。・・・その理由は、フェミニスト批評をする女たちが社会学の範囲に留まっており、学問的バックグラウンドの制約があるからだと思う。(pp.3-4)

80年代のフェミニズム(「ジェンダー」派)の主要な成果の一つなんだろう。いろいろ文句つけるところは多いが、もっと読まれればいいのにと思う。最初の方読んでるときは、ふと「徒花」とかって言葉も思い浮んだが、そうではないだろう。(学生とかは「起源」と題された第1章は飛ばして読んだ方がよいかもしれない)

このころまではフェミニズムはうまくいってたんだよな。真面目に文献読んでまじめに議論してた。なにがだめだったんかな。クィアがだめだったわけではないと思う。パット・カリフィアやパーリアは大丈夫なんだから。

「2500年もの間、女たちは教育の面で不利な扱いを受け、抽象的な思考を開発する条件を奪われてきた。」 p.303

抽象的な思考の実践的な利点ってなんなんだろうな。うまく答えられないな。なにか事象どうしの関連性が見やすくなるとか?なんか効率がよくなるのかな。なにかを予測しやすいとか。

「抽象的に考えるということは明確に定義し、頭のなかでモデルをつくりだし、それを普遍化することである。」


2007/08/17 (金)

昼から活動ではいかんのだ。図書館と研究室をいったりきたり。 もっと近ければいいのに。偉くなって図書館長になると図書館に部屋もらえるのだろうか・・・ む、衣笠図書館はお休み中か。

図書館の本に鉛筆で線を引くのはやめよう運動を開始しようかなとか。

気になっている昨日のパレート原理の件。平井亮輔先生編の本は手元にないのだが、図書館に若松良樹先生の『センの正義論』があった。「最近の功利主義的理論の主流であるパレート原理を用いるタイプの功利主義」p.15。あ、これか!こういうのがまわりまわって「個人の選好によるパレート原理をその主張の根幹とする現代の功利主義」になったのかな(日本語は「関係詞の限定用法」とか「非限定用法」とかないからわかりにくい)。てっきり単純加算総和極大主義とらないのは「功利主義」と呼ばないんじゃないかと思ってたよ(「帰結主義」の一種ではあるかもしれない)。こういうのは他の分野や伝統の人と話するときに無用な誤解の種になるから注意しないとなあ。

でもその主流って誰の理論だろう?"negative utilitarianism"って呼ばれているやつのことかな(なんか違うっぽい)? 主流なのか?とにかく、簡単に「主流」とか言われると困る人いるんじゃないかな。「前世紀後半に(いったん)検討され(、その後廃れ)た〜」ぐらい?まあ主流とか本家とか元祖とか「人気の」ってのはその程度のもんだが。

索引がついているので「パレート原理」を見てみるが、誰が「パレート原理に基づいて」「主流の」「功利主義」を唱えているのか一切記載がないように見える。うーん。誰のことだろうもちろん「主流」あらそいをする気はないが、気になる。センがバリバリにがんばってたときの状況と彼の仮想敵をちゃんと知っておく必要があるよね。

『生命倫理学と功利主義』のなかで伊勢田先生は「幸福というものが量的に扱えるものだという前提を否定する厚生経済学」を「非単純加算的福利主義」だとして功利主義とは別に分類している(p. 8。ちなみにこの文章も「限定用法」なのかどうかわかりにくいな)。まあとにかく伊勢田先生は「功利主義」は「最大化主義的単純加算主義的福利主義的帰結主義」だとしている(これはおそらく私が目にした最長の漢字だけの単語)。それでよい。っていうかその本を書いている人たちは、共通に功利主義をそうとらえているだろうと思う。野崎先生は功利主義について論じるときに、この伊勢田先生の「功利主義」と若松先生の「主流の現代の功利主義」の齟齬をまず検討するべきだったんだよな。せっかくどっちも読んでるんだから。伊勢田先生の功利主義を引用してから違うものをやっつけても意味がない。どっちをやっつけたいのかはっきりしないままじゃだめです。功利主義やっつけたいならもっといろんな方法があるんじゃないだろうか(ただ、功利主義「だけ」を攻撃するのはかなり難しいかもしれない)。

国内のセンの受容もときどきあやしいんだよな。功利主義が理解されてないところセンもってきてもなんのことかわかるまい。能力アプローチとか功利主義の後継(っていうか二次原理)として理解するべきだと思うんだが、そういうわけじゃないのかな。わからん。

とかやってると夕方になってしまった。だから昼から活動はいかんてーの。まあいったん帰るか。

いったん帰宅。弁当作って出てくる。

熱中症でどんどん死んでる。年寄の死は気の毒だが、どっかの役所のメタボ侍(47)の死とかなんともいえん味が。労災出るといいなあ。とにかく暑いときはなにもしちゃだめ。いまの気候で朝8時にメタボがジョギングなんてほんとの自殺行為。熱帯に住む人たちはそゆことしない。あれはヨーロッパとかカナダとかそういうとこの人びとがするもんでね。なんか、夏は昼はなにもせずだらだらする、っていう伝統の知恵がどっかに行ってしまったんだろう。一年中働く必要はなかろう。そういや昔昔この時期に植木屋のバイトしたときはほんとにキツかったけど、ちょっと仕事してはきっちり休憩とってた。麦茶と漬物がうまかった。伝統の知恵だ。デスクワークばっかりしてるとそういうの忘れちゃうのかもなあ。皆すぐ死んじゃう星人なのに用心が足らんよ....。

心を落ち着けて。

漢字読めなくて困る。漢和辞典でも引くのに失敗。うーん。その単語は「容喙(ようかい)」でした。「くちばし」くちへん総12画。恥ずかしい。13画と数えてた。(今回は関係なかったけど)部首の読み方の表をプリントアウトして机のわきに貼っておく。まあこういう言い回し使える人は鍛えが違うよな。

藤井誠二による野田正彰「攻撃」進展。 うーん。ネットって難しいね。

やるべきことあるのに若松先生のを読みはじめてしまった。パレート最適の話はけっきょくよくわからなかったが、他の最近よく見かける論点がまとまっていて勉強になる。法哲学の人は元気だ。

ついでに鈴村興太郎・後藤玲子両先生の『アマルティア・セン』も眺めておこう。ここらへんもっと早く読んどくべきだったかもなあ。

ピグーが創始した厚生経済学は現在では《旧》厚生経済学と呼ばれている。これに対して、効用の基数性と個人間比較可能性という理論的全体の《非科学性》を正面攻撃したライオネル・ロビンズによる強烈な批判に触発されて、ピグーの《旧》厚生経済学の功利主義的基礎を放棄してヴィルフレッド・パレートがつとに開拓した序数的効用理論に帰依する《新》厚生経済学が誕生したのは、1930年代後半のことだった。 (p.12)

そうだよね。「功利主義的基礎を放棄して」がポイントなんじゃないかな。さっきの伊勢田先生の文章は、「幸福というものが量的に扱えるものだという前提を否定する〈新〉厚生経済学」だともっとよかったのかな。ハルサニは「旧」に分類されてしまうのかな。「旧」だなんてなんかかっこ悪いよね。気の毒に。

明け方。朝が遅くなった・・・はっ。なにやってんだ。


2007/08/18 (土)

朝帰り。

昼出てくる。暑い。死なないようにしなければ。

は。iTunesで同じ操作を繰り返すことがあるので、AppleScriptの使い方を知りたいような気がしてきた。いかんいかん。1回30秒の操作を5秒にするために、5時間勉強するってのはもうだめよ。30秒を続けるべし。

あんまり考えたことなかったが、実存系学者っているのがいることに気づく。学問的立場と人生が一致している。実存的な問題意識に動かされ、自分の頭で考え自分のハートで感じ、自分の本当の態度を全力でロンブンに表現できる人。あるいはもっぱら自分の態度を表明することによってこそ 学者であるひと。自分自身が研究対象であるひと、自分の実存的属性をネタにする人もこのカテゴリーに重なることが多い。多くは当然非常に優秀なライターでもある。偉い。そしてそういう実存的な学者ってのは、人間的に誠実であればあるほど学者的に長生きするのが難しいかもしれない。

Gil Scott-Heronってあんまり意識してなかったがかっこいいかもしれん。ベスト盤はあるかな。

夕方帰宅。死なないように今日は無理せず寝よう。


2007/08/19 (日)

午前中から。でも眠くて・・・結局昼過ぎまで寝てしまった。まあどこで寝ても同じ。

なんだか、死なないように今日はゆっくりした方がよいような気がするが、どうやってこれ以上ゆっくりすればよいのかわからん。まあ本能の導くまま寝たり起きたりするか。酒は控えているので体調は悪くないような気がする。いかに酒毒に冒されていたのかわかるなあ。

iTunesで二つ以上☆をつけた曲のうち再生回数が5回以内の350曲をランダムで聞く。夢のヒットパレードで気に入ってる。ぜんぶ聞くと1.2日かかる予定。でもこういうのもテクノロジーにドライブされているような気がするよな。(あれ、なんかiTunesから消えてる曲があるような・・・大昔に入れた記憶があるのに)

ちょっとムキーっと来て /opt 以下を削除してMacPorts入れなおす(MacPortじゃなくて私が悪い)。一つのport installをサスペンドしているところでもう一つインストールしようとして軽くハマる。(その後 macportは6時間以上コンパイルしている。ごくろうさん。ごめんなさい。)

それにしても法律学者はよく勉強していてい偉いな。鍛えが違う。今日は深田三徳先生。不可譲の権利という観念について禁欲的に語っておられる。立派だ。

昨日書いたことに関連していえば、いっぱんに法哲学者を含む法学者はあんまり実存しない。自分のことよりはむしろ民草や天下国家のことを考えてるのかもなあ。

法律学者のもうひとつの特徴は、あんまりオリジナリティとかってのにこだわりがないことだな。どうしてもオリジナルなことをなんか書かなくちゃならんとは思ってない。彼らの仕事は正しく、信用できる、客観的に妥当なことを見出すことである。正しい。

うーん、祭典するか。飯食うか。

なんか毎日どこでどんな飯食い、どう時間使うかってことばっかり考えているような気がする。特に腹を空かせてしまわないことを優先して考えているのでなおさら面倒。 時間はほんとに貴重だ。

松井茂記先生の『日本国憲法』とか読んでいろいろショック受けたり。

ひとしきり迷っていったん帰宅して仮眠。さらにひとしきり迷ってから出てくる。今日は頭悪いから祭典終ってしまいたい。死なないだろうか。夜久しぶりに雨。稲妻。お天道様公認で秋に突入。

ブログ読むと快楽亭ブラック師匠は非常に頻繁に京都に来ているようなのだが、京都では落語はやってくれないんだろうか。大学でなんかの授業で呼んでもらって・・・いやいや。

銃撃事件について2ちゃんねるアウトロー板をチェック。一月近く前からみんなワクワクしてたのね。 日本にもガンコントロールが必要だ!(してる) それにしてもこの板の名無番長たちってなんだか・・・携帯から書いてのが多いらしいのもいい感じだ。『実話』と『ナックルズ』読まないとな。「大統領」があったときはあそこで読めたのだが。明記大陸食堂でも置いてほしい(『ゴルゴ13』はあるのに)。こういうの参謀役やってたらゾクゾクするほど楽しいだろうなあ。「おれは〜会の諸葛孔明」とかいうやつがいるんだろう。誰かが呼びに来るのを待ってるひきこもり臥竜先生もけっこういるかもなあ。

自分的ヒットチューン流してると、last.fmでラジオステーション開きたい誘惑に。月3ドル捨てるってのはどうなのか。まあやめとこう。あら、ちょうど新しいwedgetが出てる。


2007/08/20 (月)

深夜祭典開始。次は採点表が見当らんよ。とほほ。力つきて帰る。

帰宅して仮眠。昼督促の電話で起こされ出てくる。採点表探そう。とにかく夜型生活はやっぱりぜったいだめ。健康にも精神衛生にも悪い。

祭典がまだ全部終ってないのだが、気になってるパレート効率性と功利主義の件、若松先生の文章(平井亮輔編『正義』嵯峨野書院の第1章)が届いた。うーん、やっぱり若松先生が序数的(顕示)選好に(だけ)もとづくパレート主義を「功利主義」の一つに分類してるんだな。

ある政策を採ることにより、現状と比べて、誰の境遇も悪くすることなく、少なくとも誰か1人の待遇を改善する場合には、その政策が採用されるべきである。これを進めていくと、もはや誰か1人の状態を悪くすることなく、ほかの人たちの状態を改善できない点に到達するだろう。この点をパレート最適と呼び、この状態をもたらすような政策を社会は選択すべきであると主張される。(p. 35)

まあふつうの功利主義者はもしある状況で、可能な選択肢が政策Aと政策Bしかなく、AがBよりパレート改善になるならAの方がよいだろうとは言うだろうけど、単に社会政策は序数的選好のパレート最適を目指すべきだとは死んでも言わないと思う。(だいたいそんなものはほとんど常に人びとの利害が対立する現実社会では使い物にならん。)

功利主義と分配の問題について、若松先生は

今40人からなるクラスがあるとしよう。このクラスの全員が軽い退屈という1の苦痛に苦しんでいるとしよう。そこで、1人の生徒をいじめることにより、その生徒は10の苦痛を感じるが、ほかの39人の生徒は1の苦痛から解放されるとしよう。この場合、クラス全体の快楽は増大する。(p.36)

っていうふつうに使われる反例をあげてるから、野崎先生はこっち使えばよかったんじゃないかな。まあわざわざ引用したり参照したりする価値はない例だけど(common knowledgeだから)。

「功利主義もこれだけ多様になると、一つの理論として一括することが困難になる。・・・現代におけるもっとも透徹した功利主義批判者であるA・センは、功利主義に共通の要素として、「厚生主義」を摘出した」(p.40)とかいうとらえかたのようだ。まあこんだけ広げればもはやどういう理論かわからなくなるのは当然として、センは「功利主義」の特徴として帰結主義と単純加算(最大化)主義もあげてるわけだからミスリーディングだよな。まあこの本の版組と字面を見るかぎり正義論初心者向けのようだからこれでいいのかな。初心者向けならなおさらよくないような気がする。

厚生主義は生き方の問題に対しては、個人にその決定を委ねていて、個人がどのような生き方、どのような考え方を採ろうと、厚生主義は批判しない。(p.40)

うーん、これもどうなんだろうな。厚生主義と、快楽主義や欲求(選好)充足主義とを混同しているように見えるけどなあ(快楽主義や欲求主義にしても多様だし)。初学者向けだからか。まあ専門分野や読書経験の違うひと、関心のありかたが違うひとと話をするときは非常に注意しなければならないな。

あと、功利主義の功績としてベンサムの刑法改革運動ぐらいしかあがらないのはやっぱりどうか。私のもってるリストだと、(19世紀までに限っても)功利主義者を自称する人びとが要求した社会改革は(なんの本のメモだったわからなくなってしまった。永井義雄先生だと思うけど。)監獄の改革、婦人参政権を含む普通選挙、自由貿易、植民地制度改革、労働組合の合法化、公費による国民教育、言論出版の自由、秘密投票制、官吏任命制度および業績主義、高利禁止法の廃止、地方政府改革、海運の安全規定、衛生上の改革、公費による予防医療、統計の組織的蒐集、貧困者のための無料裁判、産児制限、煙害対策、とか。多くは実現して人類の福祉に貢献している。

国内の功利主義理解がどうも歪んでいるのは、明治期の帝国憲法制定のころのいろんな政治的動きや、戦前のドイツ系哲学の政策的輸入や、軍部と京都学派とかの結びつきとかってあたりにあるってのは本当なのかな。ここらへん戦前〜戦後の思想史みたいなのに興味あるひとにきちっと調べてみてほしい。戦後ルソーとマルクスと実存主義と現象学が流行ったのもあれだったような。わたしらの世代にとっての問題は、ロールズやノージックやセンと、「応用倫理」とかってものがいきなり出現したように見えて、彼らが功利主義批判からはじめた意味(功利主義的福祉国家主義の否定と、それに対する反発って図式)が非常にわかりにくかったところだったんだよな(私にとって功利主義は浅薄な人間理解による過去の遺物だった )。まあ私が勉強しなかったって個人的理由が一番大きいけど。「己れの拠って立つ処」を知るってのは本当に難しいよなあ。

池袋ホテトル事件に関する一審と控訴審の判決文をいまごろ読む。たしかに悲惨で恐しすぎる。 一方で、フェミニストたちの論文で見ている判決文の引用とはかなり違う印象を受けてしまう。これ書いた裁判官たちはそれなりに「俺は自分の仕事をした」と(いまでも)思っているかもしれない。(裁判官に女性がはいってればぜんぜんちがったかもしれない)

殺人で懲役2年執行猶予3年っていう量刑(親族殺人でときどきある量刑だ)がどうなのかっていう問題ではないだろうが。正当防衛で無罪でもよかったんだろうけどなあ。

セックスがからんでなかったらどれくらいの量刑になるのかな。同じような事態を考えるのはかなり難しいか。これがobjectificationなわけだもんな。他に似たのはカニバリズムされるとかしか思いつかない。(部分カニバリズムとかどうか?「耳たぶ食っていい?」)もっとちゃんと考えよう。いや、考えると精神衛生に悪いか。

学生のライブを聞きに京都MUSE。飲んでしまう。


2007/08/21 (火)

昼から。いかん。とにかく落ち着いてやるべきことを片づけろ。

あら、歯茎の状態が悪くなってるぞ。歯磨き励行!そういや歯石とりの時期だな。

中古CD屋。

野田正彰先生が、googleで自分の名前検索したり2ちゃんねる読んだりして、PCの画面覗き込んで「ムキーっ!」って言ってるのを想像したらおかしいよな。まあありえないと思うけど。

夕方。あれ、眠い。採点あと一つ残っているのだが。とにかく今日中に終らせようぜ、オレ。

とか書きながら羽入辰郎先生の『マックス・ウェーバーの犯罪』と折原浩先生の『学問の未来』眺めたり。ただの非学問的かつ下世話な好奇心。どっちも読みにくい。ちなみに羽入先生の第3章第1節のタイトルが「フランクリンの功利的傾向」になってて、ここらへんのウェーバーがフランクリンを「功利的」と呼んで批判的に論じたことが(ぜんぜん関係のない)「功利主義」の誤解のもとの一つじゃないかと思っている(これは以前から感じてた)。気になっていた「功利的傾向」は "utilitarisch gewendete" らしい。「公益主義」とか「公利主義」とかって名前に変えたい人びとの気持ちもわからんではない。(わたしは方法論的個人主義の色が出てないのでどっちもだめだと思うけど)ベンサムとフランクリンはなにかちょっとでも接点あったのかな。

もうひとつ功利主義誤解の遠因の一つになっているのではないかと思われるのが、ニーチェの『彼岸』や『系譜』とかでのイギリス心理学批判。これはウェーバーのアイディアになってるのかもしれん。

クリムゾン聞いてたらどういうわけかこれまた懐しのPIL (Public Image Limited)聞きたくなったのだが、たいてい廃盤か。中古ですごい値段ついてるのもあるな。ビニール盤掘り返して取り込んでおくかなあ。winnyとかやれば手に入るのかな?でも恐いからやらない。・・・あ、こういうときのためのiTunes Music Storeか。あるじゃん。Live in Tokyoが1500円、1曲150円。んじゃFlowers of Romanceと(This is not) Love Songだけ買うか。いや、明日になっても記憶してたら買おう。

サルコジの性犯罪対策に注目すべし。少年犯罪に対してはどうなのかな?

うーん、だめか。まあ締切は明日だし・・・

才能ある若い人々はいいよな。うらやましい。なんか不公平だ。人生は不公平すぎる。折原先生言うところのルサンチマンか。末人だからしょうがないのか。


2007/08/22 (水)

クーラーなしで寝ようとしたら体温上がって死にそうになった。昔はわりと強硬な反クーラー派だったのだが、最近はお世話になることが多い。クーラーは体に悪いってのはほんとうだろうか。もちろん風通しのよい涼しいところで寝るのが一番だろうが、そうでない環境の場合はクーラー使った方がよかろう。肩こりの原因なのはわかっておるんじゃがね。

「解離性障害」ってなんだろう?DSM-IVだと解離性健忘、解離性遁走、解離性同一性障害(多重人格)、離人症性障害、特定不能の解離性障害のどれかか。

採点してはいやになり逃避。レポートは教員がどれくらい真面目に授業したかの通信簿。

女子の名前、一時期より奇矯なものが減っておとなしくなっているような気がする。「〜子」も一時期より増えてるような。

ロバート・フォグリン『理性はどうしたって綱渡りです』今ごろ眺めたり。おや、おもしろい書き方してるなあ。

うーん、もうちょっと。がんばれがんばれ。

ぐは。あとは転記か。でも締切は明日らしいから明日やろう。

積極的無為。ふとんの上でなにもしない。ごろごろするのさえつつしんで瞑想するっていうかなにも考えないように。禁欲主義的でもあり、快楽主義的でもある。なぜこれで修行にならないのかな。っていより、なんでヨガしたり座禅したりする必要があるか。1時間ぐらいが限界。


2007/08/23 (木)

よく寝たつもりだが頭冴えず。

まあいろいろ思い通りに行かなくても焦らずに。まだ時間はある。一休さん一休さん。

げ、あと一束残ってたのか。すでに採点終えたつもりだったのに。まあしょうがない。やるか。

快楽亭ブラックのCD本買ってしまう。もう1冊買ってしまいそうだ。CD全集買うべきかどうか・・・1席300円なら喜んで出すのだが。2席で2000円は高いよなあ。あれ、京都でも売ってるのか。 栄光堂。 どこなんだ。でもこれもすぐには買わない。

功利主義が国内で評判悪い理由の一つは、功利主義が一般に自然法論的な「人権」概念に批判的だったからってのがあるんだな。これが一番でかいかな?まあ戦後一番でかい問題は「人権」なんだから、これに否定的な立場はあんまりよいものではないと思う人びとはたくさんいるだろう。同じ基準でマルクス主義とかどうなんかね。人権はプロレタリア革命によってアウフヘーベンされたりするんじゃないかな。

ぐは。なんとか提出。すばらしい。今年は電話がかかって来なかったよ。

どうも大学教員にも有給休暇というのがあるらしいのだが、どうやって使うのかわからん。その意味もわからん。なんか出たくな会議に出なくてすむらしいので偉くなると意味があるらしい。私は休日出勤もしてるからけっこう溜っているのではないだろうか。溜るものではないのだろうか。休日出勤手当や残業手当の方がありがたいのだが。ちなみに2003年の段階では大学教員には有給休暇はないと思いこんでたようだ。

学生同士が「カボチャは足が早いわよね」のような会話をしているのを聞き、内容も表現もよいと思う。うちぐらいの大学でないとなかなかこういう会話はできない。

やりたいことを自発的に我慢すると、「自分は自由だ」という感じがする、ってことに気づいたのは誰だろう? お釈迦様あたりだろうか。さらに進んでやりたくないことをやるのが自由だと言いはじめたのは誰なんだろう。

死刑執行3人。竹沢一二三、岩本義雄、瀬川光三。このなかでは岩本さんが際だって凶悪な感じか。他の二人は粗暴?

今日も積極的無為。なんか疲れている感じだし。しかし積極的無為は体にはよいかもしれないが心の健康に悪いことを発見。死ぬかと思った。瞑想とかやってる人ってきっとやばいよ。江古田ちゃんのアイドリングも危険だろう。

どうもアル中の危険は去ったのではないかと思われる。慶賀すべきことかもしれん。


2007/08/24 (金)

久しぶりに早起き。午前中はわりと充実していた。やっぱり早起きは重要。

法哲学者てのはたいてい立派ですなあ。みんなよく勉強してらっしゃるわ。

今日は長谷川晃『権利・価値・共同体』。 まあ法学部はいって研究職ついてよい出版社から本出している人びとってのはその世代の最高の秀才の一人なんだもんな。一学年10人〜20人ぐらい?碧海純一先生とか長尾龍一先生とかが偉かったってのがでかいか。ここらへんは巨人で、文学部の哲学で同じくらい巨人な人を思いつくのは難しいような気がする。

法哲の人は、文学部出の人間のように「誰某のアイディアはこうで、私がそう解釈する理由は云々」とやらず、「この見解に対する反論はこういうのがあって」とやる。まあこっちの方が真理の探究としての本物の哲学らしい。あんまり解釈の問題は扱わない。文学部出身の哲学分野の人間がやってるのはそういうのと比べると考証学や歴史学に近くなってしまう。ううむ。うらやましいような。でもオリジナルなおもしろい論証をあんまり人名出さずに進めるのはちょっと落ち着かない感じがする(もちろん注で触れるわけだが、それでも)。

「例えば強迫的なギャンブラーやアルコール中毒者などの場合を考えてみよう。彼らにとっては、ギャンブルや飲酒が生きることのすべてであり、一時たりともそれをしないならば言い知れぬ恐怖にさいなまされることさえある。この場合、彼らは、人間らしく生きるための潜在的な能力をもはや失なっているのである。」(p. 77) とか。こういう人たちには尊厳ないかもって。大丈夫かいな。うーん、「尊厳」もおもしろいな。

功利主義が嫌われる理由の一つは、人権とか権利とかが功利の原理によってなんか「与えられる」とかって感じがするとこか。これはおそらく法実証主義とか全般にそうなわけだが、やっぱり「お前らに恵んでもらわんでも、もとから持ってんねん」と言いたいと思うよなあ。自然権だって神によって与えられるわけだけど、神様はOKか。キング先生のは"Property right are made by men, human rights are made by nature."だっけか。あれ、違うかな。Meshell N'degeocelloの曲でサンプルされてたような気がするのだが。

某医者と飲み。久しぶりに人と話をする。リフレッシュされたような気がする。


2007/08/25 (土)

町内では地蔵盆の準備がはじまっている。去年とまったく同じ光景。マージナルなメンバーが入れかわってるだけ。こうして伝統は続いていく。

毎年のこの時期になるともう学校始まりゃいいのにと思う(まああるいはずっと始まらなくてもいいのだが)。学生もすることなくてつらかろう。面倒見がもっとよければ、ゼミの学生とか集めていろいろやるべきなのだろう。来年は考慮してみるか。いや、無理。そんな余裕はないな。50才過ぎたらそういうこともするか。

ニュートンのリンゴの話。あれって、ふつうの小学生が話聞いてもなんのことだかわからんよな。私は高校でもわかってなかったし(物理は赤点もらったことがある )大学生でもやっぱりわかってなかったと思う。なんというか、ニュートンが偉人であるってのはふつうのひとにはわからんのだ。っていうか人類でニュートンのリンゴを知っている人のうち、リンゴになんの意味があるのかそこそこ明晰な観念をもっている人(つまり力学の初歩を理解している人ってことか)はどれくらいいるんだろうか。「アインシュタインは子どものころはアレでしたが実は天才でした」とかとはぜんぜん違うタイプの話だよな。「ワシントンは桜の木を切ったのを正直に」「二宮尊徳は薪を背中に」とかってのはわかりやすすぎるが、こっちはそのなにが偉いのかがわからん。ふつうのことか、むしろ馬鹿の事例だろう。

役に立たない純粋勉強は楽しすぎる。っていうかこれが勉強なのかどうかさえあやしい。勉強ってのはやはり強制されないと勉強ではないって感じがする。「勉強しなさい!」ってのはよく聞くが、「自由に自己発展しなさい!」とかって命令は可能なのか。「自由になりなさい!」ってのはかなり特殊な命令だな。Sapere aude!ってのともちょっと違う。勝手に成長している植物に命令することができるのかどうかも気になる。「おい、そこのサボテン、さぼるな!伸びろ。」 Be yourself tonightも入手しておくか。

また無用のことをして一日過してしまった。

福満しげゆき『僕の小規模な失敗』おもしろいなあ。外向的でエネルギッシュなのがむしろうらやましい。しかしこの人長持ちするかなあ。私漫画以外のストーリー書けるんだろうか。実存漫画家は寿命が短い。諸星先生やジョージ秋山先生のように私生活がまったく入りこまない人は超長生き。


2007/08/26 (日)

来し方行く末を色々反省。秋だから。夏休み中いったいなにしてたんだろうか。主観的にはかつてないほど落ち着いて充実していたような気がするが、

まったく退屈というものを感じなかった。倫理学の世界が広くて深いことだけはよくわかった。私は入口の探検さえできそうにない。局地戦も無理。なんというか、出版物が多すぎるんじゃないの?とか。別に無理して読まんでもいいわけだが。もっと限られた良質のものだけをじっくり読むべきなんだろう。「悪書を読まないことである」っていうアレなあ。まあどんなヘンな議論でも、皆いいとこはあるんだよね。

どうもおそらく客観的には無駄な人生。税金とかそういうのの無駄遣い。社会のお荷物。

まあ時間の使い方がヘタなんだよな。

正確なことよりアイディアの方が重要だ。重箱の隅をつつきたくなる癖は悪癖である。否定的なのより肯定的なのが、悲観的なのより楽観的なのがよい。

そういや、時々(いまだに?)電車のなかで数独とかってのをやってる人をみかけるけど、あれって私だったら(実際にやったことないけど)あらかじめすべての升目に1〜9の数字を書き入れて、順に見てっていちいち消して行く、とかって(おそらく確実だが)退屈な手法(9x9x9で729の方眼を広げて塗りつぶしていくイメージ)しか思いうかばず、我ながらぜんぜんエレガントじゃないダメな人間だと思う。

でももっと頭のいい解法があるのかな。ひらめきを楽しむもの?でもそのひらめきってのは結局記憶力でしかないような気がするのだが、それ以上のなにかがあるのだろうか。それともそういう短期的な記憶力を楽しむものなのかな。いや、なるべく作業量を減らすよう考えるのが楽しいのか。最低限どれくらいの情報があれば解けるのかの証明とかどうするのだろう、とりあえず4x4の数独だとどうなるとか考えてると寝てしまう。


2007/08/27 (月)

人生に潤いを与えるため、ちゃんとホビーするのが重要であるような気がしてきた。いや、hobbyってのはあんまり活動しないものなのか。

クーラー切って生活してみる。秋だ。Macもファンをうならせるぜ。

夏休み中ずっと昼飯に困っていたが、いまだに困っている。

Anthony WestonのBetter Problem。言ってることは直観的にはよくわかるし非常によく書けてる。しかし「プラグマティズム」そのものはよくわからん。それはただの直観主義ではないのかな。感受性の強い功利主義者も同じこと言いそうなんだけどね。誰かに解説してもらうか。"There si no single definitive value or principle... there is no perfectly satisfactory answer. The choice may be tragic whatever one chooses." p.53-4 とかって諦念がプラグマなのかなあ。

あら、iPodの接続ケーブルを断線させてしまったかな。昔のケーブル使えないので買いに行かなきゃならんのか。面倒。Apple商法?


2007/08/28 (火)

部屋にちらばっているいわゆる「千葉大の資料集」を集めて並べてみる。いろいろ面白い。このシリーズの功績はほんとうにすばらしい。

ギレルスのスカルラティはすばらしいのね。ホロヴィッツとかよりずっと上。

今日は熟慮してラーメン食うかなあ。まず熟慮が先だな。

熟慮中。40才過ぎてずいぶんたつのに、一部の人によく使われるのに、いまだにその用法や含意がはっきりとわからない言葉がある。すぐに思いうかぶのは典型的なのは「定位する」「観念される」の二つかな。「として観念される」は「〜と思う/考える/(人びとによって)考えられている)」なのだろう。「定位する」の方はもっと色々な用法があるようでむずかしい。あといくつかあるな。ちょっと探してみるか。

あら、部屋のなかがぐしゃぐしゃに。

いろいろトンチ番長な感じを味わっている。

雲の切れ間に月蝕を見る。たしかに人を不安にするよなあ。

女性殺しのネット3人組、やっぱりそのなかの一人はかなりアレな人間のようだな。命ごいしている人間をどうすれば殺すことができるかってのはかなりチャレンジングな問題だ。どういう心的状なんだろうか。

いくら人と会わないといえ、髭は1週間に1度は剃りましょう。鼻毛は常に切っておきましょう。「鼻毛かな」と思ったときが切り時。研究室にも鼻毛切りを置いときましょう。


2007/08/29 (水)

みなさーん、夏休み終りますよー。夏休みの宿題はできましたかー?先生は?先生はできてませーん。でも先生は大人だからいいんです。先生は宿題できてなくても簡単にはクビになりませーん。 子どもはちゃんと宿題してくださーい。答がわかりきった計算問題とか意味のつながりのない書き取りとか、つけたくもない絵日記とか、偽善的な読書感想文とかやってくださーい。どんどん勉強が嫌いになりますがそれでいいのです。やりたくないことをやるのが勉強でーす。

あら、クーラーの調子が悪い。朝から汗だく。施設に問いあわせると、なんか昨日落雷した影響らしい。雷なんて鳴ってたかな?→ どうも明け方にこの校舎の避雷針を直撃したらしい。恐い。

『人命の脱神聖化』はよい本なのだが、できればクーゼの序文に加えて、 Singer and his CriticsのDale Jamiesonの"Singer and the Practical Ethics Movement"の抜粋を載せておけばよりよかっただろうな、とか。60年代末から70年代にかけてPhilosophy & Public Affairsとかのまわりでなにが起こってたのかがよくわかる非常に優れた論文。

(70年代に)実践哲学がより保守的になった二つ目の理由は、それがプロフェッショナルになったということである。おたがいの論文を顕微鏡的に精査しあうプロフェッショナルたちの共同体が、関心を抱いているアマチュア集団に比べて大胆な見解を抱くことはありそうにない。かつて、実践哲学は新しい領域の開拓を含んでいた(それしばしば他の学問的な専門分野をもっている人びとによってなされた)、が、しだいにある種のスコラ主義に道を譲ってしまった。たしかにスコラ主義にもいろいろな美徳はあるが、その美徳のなかにはリスクを冒すということは含まれていない。(Dale Jamieson, "Singer and the Practical Ethics Movement," in Dale Jamieson ed. Singer and his Critics: Blackwell, 1999.)

ちなみに他の二つの理由は、(1)方法論的に一元主義をとりにくいと感じる人が多くて多元主義ってことになっちゃった。(3)狭い領域に専門化・分化してしまい、哲学以外の専門家や実務家とおつきあいすることになり、怖くて極端なことを言いにくくなった。

さて、今日こそ熟慮の上ラーメン食うか。

すでに飽きてるけどイダヒロユキ先生 http://blog.zaq.ne.jp/spisin/

「だが、その主張は、方向が完全に間違っている。兄が裁かれたことがおかしいのではなく、兄以外が裁かれなかったことが問題なのだ。BC級戦犯、たった5700人だけが裁かれたことが問題なのだ。DEFG級・・のレベルでも、みなが犯罪加担を裁かれるべきなのだ。教師、メディア、下級軍人、憲兵隊、町内会長、政治家、法律家、芸術家、芸能人、学者、警察、官僚その他、戦争に加担した人はみな罰せられるべきなのだ。」

ううむ、A級戦犯とかBC級とかの意味知らないのね・・・(小林よしのりも 昔知らなかったようだが)。こんなものが衣笠で授業してるのは困るなあ。

まだ熟慮中。ツェッペリンはかっこいいなあ。とにかく暑くて死ぬ。→熟慮の結果、帰って寝ることに。

夜もう一回出てくる。

天一で熟慮のラーメン食ってると、読売新聞夕刊にすごいニュース(奈良の女性の流産)が載ってて驚いた。すばやくNATROMさんのところが反応している。なんだか新聞記者はもうちょっと勉強するべきではないのか。2ちゃんねる医者板は勉強になる。 この前某医者とも訴訟リスクの話になった。たしかに通常のことやってて訴えられたらかなわんよなあ。

あら、まだクーラー直ってないのね。夜はそれほど暑くはないが、なんか今日はやっぱりだめだな。散らかった部屋片づけて帰るか。


2007/08/30 (木)

今日は一日だらだら休憩するつもり。いや一月ぐらい毎日休憩してたけどね。積極的遊戯。勉強に近い本は読みませんよ。

今日もクーラーが故障してますよ皆さん。でも雨が降ってくれて助かる。

昼。蒸す。積極的に水・お茶摂取→汗。そしてその汗はどこへ行くのか。Where does the water go?

卒論相談。今年は人数が多いからそろそろきちっとやらなきゃ。

まあ、今日は帰ってゆっくり寝るか。

うは、クーラーは2週間直らないという情報が。禁煙して図書館で暮すか・・・

橿原→高槻の流産報道、なんだかすごいことに。おかしい報道だよなあ。もと妊婦の人のプライバシーの方が心配になってきた。なにがポイントなのかマスコミ自身ももうわかってないんだろう。(もちろん私にもわからん。)そもそもこの件どっからニュースになってるんだろう?

http://www.cinra.net/sp/30_kayu1.php

「私たちが持つ46本の染色体に含まれる遺伝情報は、ものすごい偶然性によって組み合わせられたものなんです。だからこそ一人一人の人権を大切にしようという考えがある。」

うーん。うーん。これだと猫権もなあ。「尊厳」ぐらいかなあ。それでもだめかな。偶然性を重視したいってのはもちろんわかるんじゃがなあ。あと「人権」もなあ。

「それから、これも道徳哲学の重要なポイントなんですが、社会学者のエミール・デュルケムが言っていることを踏まえると、「ある行為に対して人々はそれが悪いから非難するのでなく、人々が非難するからその行為が悪いとされる」という、それも一理あると思います。」

ぐは。

まあ、どっちも好意的な解釈はできないわけじゃないか。インタビューだし。とくに後ろのほうは「悪い」じゃなくて「悪いとされる」だから許せるか・・のかどうか。「から」っていうのが理由(根拠)なのか原因なのか、どっちもなのかどっちでもないのか(「悪い=人々が非難する」ではない)。社会学勉強しているとこういう感じになるのかな。おそらくこの方の師匠していると思われる加藤秀一先生も時々そういう見解の雰囲気をただよわせるからなあ。

テツガクって難しい。でもわたしは人々がなぜこういうふうに間違うのかを知りたいと思っている。また、なぜ生命科学に関する本を書き、大学院で勉強しながら、こう考えることができるのかについても興味がある。単に勉強不足だからではないだろう。上の二つの考え方にはたしかにはっきりとした魅力があるんじゃよ。その魅力をしっかり理解することが目標だな。

上の方はわれわれの自己の生存に対する(正当な)感謝とか(正当な)驚異とか、自分とは身体を持ち違う考え方をする人々に対する(正当な)愛着や敬意とか、そういう肯定的な感情と結びついていて、下の方は道徳的な見解の根拠を探すたびに感じられる(正当な)難しさに対応しているんだろう。でも下の方はほんとうに危険な考え方なんだが、本人はどの程度その危険性を理解しているのかな。もちろんもっと細かく分析してちゃんと理解する必要がある。勉強不足は私の方かもしれん。もし私がこの方とゆっくりお話ししたらちゃんと説得できるだろうか?でも説得できないのならばテツガクの教師とかやってる資格がないかな。

「哲学的に考える傾向がある人だけが落ちるまちがい」ってのがあって、そういう落とし穴を避けるためにだけ哲学するということの意味について。いや別に書くことはないんだけど。われわれはどうしてもなんか意味を求めちゃうし、そのときに目先のものでとりあえず説明したくなるんだよな。

テツガクを3行でやるのはむずかしい。やっぱり『ゴルギアス』のようになっちゃうわけでなあ。


2007/08/31 (金)

Wendy and Lisaって(どっちが歌っnてるか知らないけど)ボーカリストとしての方が興味深い。

来週福島まで出張しなきゃならんのだが、やだなあ。一歩も動きたくない。クーラー効かなくてもお部屋にいた方がいい・・・

卒論相談。

そもそもその出張のための書類が見つからない。・・・探してたらイライラしてきた。非常にまずい。落ち着け、落ちつけ。わたしのこういう欠陥はどうすりゃいいいのかな。とにかく出張は来週後半にするか。

2ちゃんねるでよく見かける派閥ツリー(「道徳判断は事実についての言明だよ派」「単なる感情の表明だよ派」「ただの妄想だよ派」「命令だよ派」とか)を簡単に作る方法ってのはあるのかな。生成器とかありそうだが。しかし実際にツリーを作ろうとするとうまくきれいなツリーにするのは非常に難しいのだな。なにが上位概念かっての簡単には決まらない。へんなものを選ぶと混乱するというか、いきなり枝が増えすぎたりほとんどなくなってしまったりする。うまく分けていくのが腕の見せどころなんだなあ。分類ってのは最高級に高度な知的作業なのだな。あ、そうか。「系統樹的思考」の話だよな。静的な分類ではなく、歴史的な「系統」で考えればいいのかん。しかし一応歴史的な系統があっても、横の影響や連絡がある場合にはどうすればいいのか。排中律とかそういうのもポイントなのか。世の中にはものごとをツリー的に考えることができるひとと、そうでない人がいるようだ。三中先生の『系統樹思考』読みなおすか(三中先生ぐらいになるといつもツリーで物事を見てるような気がする)。あ、池田清彦の『分類という思想』のもあるか。

あちこちのブログで『Sicko』が評判のようだ。日本の健康保険制度は優秀だという私の長年の持論がやっと日の目を見るのだろうか。厚労省の官僚も優秀だし。ついでにイギリスの健康保険がどうなってるのかも「ちゃんと」報道されるのだろうか。広井良典先生や西村周三先生の出番だ!

窓全開の結果アシナガバチの襲撃。恐い。

和歌山の件は、毎日新聞対全国の産婦人科医の全面戦争ってことになりそうだなあ。大事になるかもな。少なくともまたリアル世界で医者たちの抗議署名運動があるだろう。(これあんまり知られてないんじゃないと思うけど、大淀病院についてどうもそういうのがあったみたい。)

2ちゃんねるには「趣味」→「バス板」なんてのもあり、ちゃんと「プリンセスライン」スレもある。 すげー。


2007/09/01 (土)

9月。今日は雑用しますよ。

ぐはさすがに今日はクーラーなしでは暑い。ちょっとどっか避難するか。

某喫茶店で時間つぶしたり。喫茶店にいるなんて滅多にないよな。しかし喫茶店で時間を潰すのは難しい。最初はコーヒーでよいとして、次はビールにならざるをえない。

あるブログに、「身近の大学図書館と知り合いの大学教員のコネを有効に利用してください。ふつうの人が7000円の洋書を買って読むのは無理だと思います」、と書こうかと思ったけどやめた(これがソーシャルキャピタルなのかどうか)。こういうのどうしたらいいのかな。もちろん本を自分で買うのは重要なんだけど、大学ではいろんなところにいろんな予算が落ちていて、たいていそれほど有効に使われていないので、勉強したい大学院生や専業非常勤はそれに対するアクセスをちゃんと手にするべきなのだが。大学の図書館格差もひどいんだよなあ。まあこれは重点化した方が効率いいのかもしれない。人文系科研費は若手個人に10〜30万円ばらまき図書文献共有がいいと思うんだけどなあ。少なくとも科研費は「若手枠」だけじゃなくて「若手専業非常勤枠」も作るべきじゃよ。上位30%とればよかろう。常勤大学教員は有利すぎる。

これが功利主義的な思考の典型なのだということに今書いてから気づいた。そりゃ資源は有効に使わなきゃならんし、その有効さは福利単純加算極大主義で考えるしかない。このタイプのことを議論するときにいきなり「権利」をもちだすのは気持ちはわかるが現実にはあんまりうまくいかないような気がする。 もちろん、「古株専業非常勤枠」もあってもよいが、枠は若手とは別の方がよいかもなあ。エイジズム。

「日本の陸上競技の〜」は笑った。うーん。先生、そういうふうに比較したりするのはちょっと。でもまあ期待してるってことの裏がえしなんだろうな。陸上に期待するのは無理だと思うけどなあ。

なぜ人は自分が所属している(と思われる)集団に肩入れするのですか、とかたずねたらどう答えてくれるんだろうな。奈良県人とか愛媛出身とかも同じようにコミットするのかな。

カテゴリってなんだろう。カテゴリと歴史的系統ってのはどういう関係にあるんだろう。ほんとに私はなにもわかってないな。

いまだに図書館は「著作権」とかってものに配慮しているようだが(まあたしかに重要なんだけど)、現在偉くなっている50才ぐらいの学者たちはすでに大学図書館でコピーとりまくってた世代なわけでね。重要な本や雑誌をもってる大学にいる研究者はアレでもってないとこの研究者はアレなわけだ。もちろん優秀な人はちゃんとした大学に集まるからそれでいい、のかなあ。

私のように優秀じゃないけどアクセスは確保している人間はそれほど多くないかもしれない。


2007/09/02 (日)

驚くほどよく寝た。

うわ、時間がびゅんびゅん過ぎていくぞ。

暑い〜。久しぶりにツェッペリンのBBS音源とか聞いたり。貧乏で使ってたストラトから、一発当ててヴィンテージレスポールに持ちかえたときにジミー・ペイジになにかが起こった。"I can't quit you, baby"の演奏が全然違うんだもんな。フレージングだけじゃなくてヴィブラートその他ぜんぜん変わってるのね(もう「ギュー」って鳴らしてりゃいい感じ。他のメンバーも「いい音だねー」って思ってるのがわかる。)。アンプは何使ってたんだろう。キース・ジャレットが常時よいピアノで演奏しはじめたときも何か根本的なものが変わってるよな(なんか、「もう「ドミソ」弾いてりゃいいや」になったような気がする)。

いったん帰宅。また出てくる。

うーん、やっぱり夜はそれほど能率あがらんな。やっぱり夜寝て朝起きる生活の方がいいのね。というわけで日が変わるころ帰宅。


2007/09/03 (月)

業界紙とかブラックジャーナリズムとか興味深いなあ。「探偵ファイル」とかもあちこちからお金もらってるのかな。大学関係の業界紙とかあるんだろうか。

某研究会に顔を出す。出るつもりはなかったのだが、クーラー利いてない部屋にいられず、唯一クーラーが効いてる会議室が研究会・・・

書類見つからず。出張は来々週にしようかな・・・・

そろそろ芋煮のシーズンか。

やっぱり暑くてだめ。こりゃ夜でもイスのまわりは30度越してるかもしれん。なんか思考がまとまらん。困った。家でやるか・・・。

暑さのせいかカップ麺のせいか、気分悪くなる。帰るしかない。

梨食って寝るべし。

へえ、はてな八分とかってのもあるのかな。猫猫先生えらい発見したな。周知のことだった?

ぐう、自宅PowerBookの調子が悪い。ほんとに御臨終まぢか?これでは仕事にならん。メモリの問題か、早いといこ新品注文した方がいいのか。


2007/09/04 (火)

書類はしょうがないので部署におねがいして1セット作りなおしてもらうことに。ごめんなさい。でももっと早くごめんなさいしておいた方がよかったかもしれん。

ふむ、某学会発表は完全アウェーだな。生きて帰れる望みはほとんどないかもしれんな。やむなし。

ぐわー、工事の音がうるせー。暑いー。こらいかん。Macもファンをぶんまわしてる。これ、Macや冷蔵庫の発熱入れると、室温40度越えるかもなあ。しばらく午後寝て夜活動するようにするか。健康に悪いのはわかってるが、昼この暑さのなか仕事する方がやばいような気がする。

巡回サラリーマン問題わからん。イライラする。うーん、これはあれだな。ちゃんと考えないと。地図とカレンダーを見ながらいろいろ考える。苦手。ってより苦しい。数学に悩む女子高校生なんかが同じ感覚をもつような感じ。ここでデカルトの方法ですよ。

やっぱり帰省といっしょにするべきだ。単に先延しというわけではない。ほんとにスケジュール管理は苦手だ。ここ1年ぐらいで少しは先々のことが考えられるようになってきたのかと思ってたけど、それはただの希望的錯覚。出張とか得意な人とかどうなってんだろうな。

昼。あ、ここにいると必ず体調くずすな。いったん帰ろう。

昼寝して夕方出てくる。どう時間調整していいかわからんので今週はもう昼 夜ひっくりかえす。

蚊が。こんな暑いとマラリアとか大丈夫なのかな。お、運よく蚊取り線香発見。研究室は紙だらけです。蚊取り線香を炊くときは注意しましょう。

頭から水をかぶると涼風。秋。虫も鳴いてるし。

今日もとんち番長な気分。

お茶がおいしい。ビール飲みたいけど我慢。っていうか買いに行けなければ飲めない。


2007/09/05 (水)

諸星大二郎のカオカオ様、今やっと一部を理解した(と思う)。

やっぱり昼間ずっと寝てるのは無理。午後暑いけど研究室。今日は風が通るので少し楽。


2007/09/06 (木)

12時間ぐらい寝る。

あちちち。一雨ちょうだい。

あら、ムーたち完結か。ネタが足りなかったか。

うお、時間が飛んでるぞ。

教員研究室にライブラリアンが必要なのではないか。本も仕分けてもらう必 要があるかもなあ。夏休み前期に学生にコピーを仕分けてもらったのは大成功 だったが、システムが崩壊しつつある。でもこのクーラーのない時期学生に働 いてもらうのは無理だろう。

研究室もどろうと思ったら閉まっている。


2007/09/07 (金)

朝遅くから。いろんなことのタイムリミットが近づいて心落ちつかず。こういうときこそゆっくりゆったり。

こつこつ事務的なものを片づける。偉いぞ。

図書館の本を借りだして自分の部屋で行方不明にするってのはなあ。図書館の本は一々返しましょう。その方がそれほど長くない目で見ても合理的。

あれ、ゴドウィンの『政治的正義の研究』って、戦前の翻訳しかないのだろうか。どうなってんだ。戦後のアナーキストたちはなにをやってたんだろう。戦後も出版統制とかされてたんだろうか。サン=シモンとかフーリエとかはまだましか。

素人目には、60年代のヒッピームーブメントとセックス革命(とその結果としての女性の性の搾取?)なんてのは、なんかサン=シモン派/フーリエとかの繰り返しにすぎないんじゃないかとか思ってしまうわけだが、どうなんだろうな。チャールズマンソンとフーリエとかって論文はないのかな。(『フーリエのユートピア』はキレが悪い)

水田洋・水田珠枝組ってのはほんとうによくやったと思うが、よく勉強したのにマルクス主義から脱出できなかったのがアレだよなあ。なぜマルクス主義だけは批判的に見ることができなかったんだろう?これくらい勉強するひとたちだったら、「科学的」社会主義の科学的ってのをちょっと疑問に思ったりもしたんだと思うんだが。

われわれはもっとトランク倫理学なりトランク社会思想なりをやるべきなんじゃないだろうか。どう考えても横のものをちゃんと縦にするのは意味があるですよ。少なくとも自分には意味がないけど、他人には意味がある。どうせみんな縦のものしか読まないんだから、もとから縦だろうが横だろうが。

まあでも本当に独創的なもの以外のものを縦にしてもあんまり意味がないか。ゴドウィンは独創的だったはずだけど、そうでもないのかな。リベルタンとかってののなれのはて?しかしいったん横で書かれたものがあるのを知ってしまってから縦のものを自分で書くのはしんどい。「影響の不安」ってやつ。

酒飲んでしまう。酔っ払い。


2007/09/08 (土)

Carry Nation

二日酔い。病院はパス。アルコールはいかん。禁酒運動とかしてた人々は偉いのかもしれん。我々にはキャリー・ネーションが必要か。右はキャリー様。身長180cm、体重80kg。左手にもった聖書を根拠に、右手に持った斧でウィスキー密造工場で酒樽壊したり、スピークイージーでカウンターバーを叩き割ったりする。怖い。Yes, we need temperance. 人生は多様だ。

時間が。焦るな。

うーん、工事の音がうるさーい。暑いー。

卒論相談。

雨。ちょっと楽になる。でも頭がまわらない。飲むんじゃなかった。

授業用のテキスト(なぜか担当させられている「ジェンダーと社会」)に手を入れてしまう。こんなことをしている場合ではないのだが。論文じゃないんだから適当でよろしいのに、プリントして冊子体にする となるといろいろ考えてしまう。でもそんなにきばってもあんまり意味ない。なんで私は文章ひとつ書けないのんだろう。なんか認知がおかしいんだよな。だめだめ。

だめだ。頭まわらないしお腹へった。帰るか。明日がんばろう。


2007/09/09 (日)

夏休みも終りですなあ。

なんというか、水田珠枝先生以後、フェミニズム思想史ちゃんと書ける人っているんだろうか。水田先生からマルクス主義臭さを抜いた人が必要な気がする。 でも珠枝先生の本さえちゃんと読まれてないような雰囲気のなかでは難しいか。

卒論相談。

暑いー。椅子の上で意識を失なったり。死ぬとこだったか。


2007/09/10 (月)

仮眠したつもりがダラダラ寝てしまう。昨日ぶつけた腿が痛い。

あれ、なんとなく夏のダイエットの成果がでているような気がする。夏ばて?

能力の限界に悩む。どう生きればよかったんだろうな。日が暮れるのがいきなり早くなってしくしく。

自殺予防週間らしい。なんか刺激するとかえって増えるんじゃないのか。

あれ、なんか咳がとまらない。調子悪いようだ。寝よう。


2007/09/11 (火)

明け方起きる。日の出が遅いよ。しくしく。

ヒューム先生について考えながら歩いていると、とんでもなく鋭い洞察をしていることに気づく。まあどこをとっても鋭いのだが、何を考えていても、うーむそうか、あのヒューム先生のアレはこれとこう関係するのかすごいなあ、になるのが先生偉すぎ。どういう人生だったのかな。「ボールが止まっている」「縫い目が見える」人生。最近気になる。哲学学部生は皆まず強制的にヒューム読むことから始めるべきだよな。私はそれを避けたからあれだったのだ。誰か人間本性論の全文新訳出せやごるぁ。

PowerBook調子悪すぎ。こらいかん。


2007/09/12 (水)

本郷で研究会してもらう。暴れてみる。っていうか暴れてみるためのさらにその練習。うーん、どうも違うか。頭悪いんだから大振りせずコツコツいくしかないなあ。『キャプテン』読みなおすか。

酔っ払い。

夜風が肌寒いじゃないか。虫の声が悲しいじゃないか。この時期になると荷風の日記の馬鹿げた「蟋蟀」を読みたくなる。


2007/09/13 (木)

二日酔い。福島へ移動。高校訪問。電車での移動時間を読みちがえてたいへんなことに。ほんとに移動は苦手だ。高校の先生と話もろくにできず、あきらかに大学の印象を悪くしている。苦手なことはやっちゃだめだ。苦手だと思うとさらにそれについて考えるのがいやになるという、この悪循環。負の強化。(んじゃ、私は他に何を強化されているんだろう?)

その足で帰省。家族マージャンしてみたり。


2007/09/14 (金)

空港まで送ってもらってCRJ-200(これがボンバルディア機ってやつか)で大阪へ。なんも余計な装備がないのが好印象な飛行機。久しぶりにJALのスチュワーデス芸を見せてもらう。たいへんな仕事だ。

リムジンバスのなかでは老いた母親を延々怒鳴りつける中年。こういう人はけっこう多いんだよな。

夕方大学。いろいろ片付けもの。

PowerBook本格的にお亡くなりの様子。こらいかん。MacBook発注するか。予算立案したりするのが面倒すぎるので私費で。私費でPC買うのはほんとに久しぶり。・・・発注してしまった。まあやむなし。

いろいろ事務的なことが崩壊しているのを発見してしまう。まずい。

あら、ザビヌル死んでたのか。

だめだ。しんどい。やっぱり移動は体に悪い。明日病院なのにだいじょうぶかな。帰って寝るか。


2007/09/15 (土)

病院へ。少し改善したと褒められるが、あんまり適切な強化ではないような。石川雅之風のチアガールとか立たせておいてクラッカーでも鳴らしたらどうか「フレーフレー・メ・タ・ボ」とか。でもそれだとメタボ侍のように無理して死んでしまうのか。運動療法の先生とも話したりするが、それほど新しい情報はない。運動負荷テストはやってみたい。とにかく食事に気をつけ、アルコールを控え、適度に運動しましょう。 次は10月末。

血液検査結果
項目 GOT GPT γ-GTP コレステ
ロール
中性脂肪 尿酸 血糖
基準値 11-31 7-45 12-67 130-219 32-149 3.5-6.9 食前60-100
食後60-130
2007/9/15 42 66 198 192 581 8.1 98
2007/8/9 53 77 271 261 1145 8.6 104

卒論相談。文化論文化史はむずかしい。

『スパルタカス』。長くて見てられん。アングロ系がグラッススとかシーザーとかやってんのもやだし、植生もなんか違うし、殺陣も下手だし。殺陣に関しては同時代の日本映画はすごいよな。アメ公は鉄砲打ってりゃいいんじゃ。でもいちおうアメリカ人もローマ人たちの末流だって思ってるのかなあ。NHK BS8時台の映画番組は、選択になんか隠れた意図がある。どういう意図かはよくわからんが。

む、PowerBookは冷却ファンとかそっちまわりの問題だったかもしれんなあ。まあMacBookが届くまでの我慢。平成14年8月購入らしいから、5年ちょっとけっこうハードに働いてくれたからこんなものか。


2007/09/16 (日)

起きたことは起きたが眠いなあ。いろいろ急ぎの仕事はあるが、今日は落ちついて後期の授業のことを考えて過ごそう。まずとにかく部屋片づけよう。

そろそろリュックサックも新調しないと。何年使ったんだろう?

じべたで会心の昼寝。午後雨。どんどん秋にある。

あさって1回生なんやら研修会とやらで学生の前で話しなきゃならんのでKeynote(使いやすくて優秀)でスライド作って同僚に見てもらう(こういう練習をちゃんとするようになったこと自体は巨大な進歩なのだが)。詰め込みすぎ。もっとポイントをしぼってコンパクトにしろ。こういうの作るのが下手なのは頭のなかが整理されてない証拠。

早く寝るべし。心身の健康にはとにかく睡眠が一番だいじ。


2007/09/17 (月)

夏休み最後の日。充実して過ごしたい。明日から大学はじまってしまう。まあ何度も書くがこの夏休みは内的にはずいぶん充実していた。ToDoリストはほとんど増える一方で減ることがなかったが、生活習慣病外来にも行ったしね。

バーナード・ウィリアムズの文章って読みにくいよなあ。語彙が多いから?

久しぶりに立岩真也先生の本(『私的』)にも目を通してみる。ウィリアムズとはぜんぜん違う意味で読みにくい。っていうか読めない。でもこういう嫌悪感は克服しなきゃ。それにしてもこの本、出版されて10年が経過して、多くの人が参照文献にあげてるけど(もっとも哲学系の人が参照しているのはあんまり見ないが)、一回でも内容の一部がまじめにある程度の分量で検討されたことがあるんだろうか(たとえば「立岩真也の〜論について」とかそういう論文が生産されたことがあるかどうか)。ふつうの読書人にとっては結論(のようなもの)だけが重要なのかな。なぜそういう読書状況になってるのかな。この場合、この本を書いているひとが他人が書いていることを理解しようとしないのはなぜかが理解できないわけだが、でもまあ、一般になにかを理解する気がなければそれは理解できない。自戒すべし。もうちょっと共感的に読んであげる必要があるんだろう。

Razも難しい。っていうかなにやろうとしているのかよくわからん。これは前後関係調べないとわからんのだろう。

うーん、充実した一日を送るのに失敗。さようなら、夏休みさん。(授業はあさってからですー)

ラズ読みながら、倫理学というか、広い意味でのmoral philosophyの学部〜大学院生(法・経・文に分散している)が最初に真面目に腰を入れて読んだ本が誰の本かによって、その人生はどうなるか考えたり。古典(ホッブズやロックやヒュームやルソーやカントやベンサムやヘーゲル)読みつつはじめる幸運な人々を別にすると、いまだと翻訳のでまわりかたによれば、

ぐらいなんだろうか。いや、法哲学の偉い人々がもうちょっといるな。ケルゼンとか。なんかキムリッカあたりから読みはじめた人が幸せになりそうな気がするが、気のせいだろう。実はドウォーキンの位置が非常に重要なのではないかとか思えるのだが、なぜかは不明。

「黙殺が黙殺として機能するのは黙殺しない文化がある場合に限る」とかってのも思いうかぶ。「インチキを攻撃しない奴はインチキだ!」とかってのはよくない。

酒飲んでしまう。


2007/09/18 (火)

朝からいろいろと。

9月のはじめには「もうそろそろ授業はじまってもいいなあ」とか思っているわけだが、実際にはじまるとなると厭世的気分が猛烈にもりあがる。やだなあ。

某教員からMacBookを借りて(さんきゅー)、1回生秋季研修会なるもので30分ほど話す。危ないことをしゃべってしまわないか自分もまわりもヒヤヒヤ。

夏の片付けもの。うーん、やだいやだい、学校なんか行きたくないよう状態。

PB使えないので研究室で夜もがんばるが、完成せず。ビール飲んでしまう。


2007/09/19 (水)

朝帰ってしばらく寝る。二日酔い。厭世気分は最高潮。禁酒し、睡眠はちゃんと取るべし。

厭世気分をふりはらって3回生ゼミ。夏休み海外とかアウトドアとかしてた子もいれば、部屋にひきこもっていた子もあり。人生は多様だ。

落ちついて、落ちついて。一つ一つ片づければできる(はず)。

iWork'08とMS Office 2004を導入。MacBookはまだ届かない。

眠くてしょうがないのでいったん帰宅、寝る。夜ふたたび出てくる。研究室にアルコールをもちこんではいけません。明日は夏休みの最後の破片。まずToDoリストを熟読して。予定表見て気が遠くなる。なんかしばらく休日らしい休日がないぞ?

なんか最近新聞もテレビニュースもあんまり見てないような。あんまり世捨て人しているのも考えものだな。

うーん、やっぱりだめか。苦しむ。む、なんかマウスの調子もわるいぞ。


2007/09/20 (木)

地べたで寝て、朝帰宅。

昨日よりは頭がはっきりしている。アルコールの影響を抜けるのに18時間ぐらいかかるということだ。

落ち着かないと本が読めなくなるのではなく、わあわあいって本が読めなくなると落ち着きがなくなり悪いループにはまるのだ。毎日ちょっとずつでも読めば他のことも落ち着いてできるんじゃないだろうか。何回か書いてる「黄山谷のいふことに、士大夫三日書を読まなければ理義胸中にまじはらず、面貌にくむべく、ことばに味が無いとある」ってやつね。石川淳。私は士大夫じゃないけど。

MacBook到着。http://www.miko.org/~tatyana/tech/OSX/Beginning_OSX.htmlhttp://www.ie.u-ryukyu.ac.jp/~kono/howto/xterm.htmlの手順に従えばOK。でも面倒。改行キーが打ちにくいな。あとチルダとバッククォートが左にあるのもちょっと。それにしてもなかなかのコンパイル速度だ。今使ってるPowerMacより速いな。すげー。最強のノートPCだよな。

  1. X11、Xcode入れて(X11SDKを忘れない)
  2. ソフトウェア・アップデートして
  3. macports入れて
  4. ghostscriptとpTeXをmakeする
  5. lv、w3m、wget、ncftpあたりも。
  6. 昨日届いたDVDからiWorkとMS Office入れて
  7. Firefox、Emacsはパッケージから。AquaSKKとTeXShopも。
  8. 辞書のたぐい。ebとeblookは./configureから。
  9. ドットファイルの類はscpでコピーして、CVSで作業中のファイルをとりよせる。

2時間ちょっとでほぼ環境作成終了。完璧な環境。特にTeXまわりはすばらしいよな。(PDFTeXって日本語化されないのかな)

環境構築のあいまにいっしょうけんめい授業準備。まずい。

非常勤をおねがいしてる先生に大学案内。最初のうち非常勤って緊張するんだよな。

夕方燃料切れ。帰るか。

うーん、MacBook。なかなか快適ではある。私の使い方ならメモリも1GBで問題ない。MacBook Proはいらんな。キーボードのストロークが浅くてもうひとつ気にいらん。バチバチ叩くように打たないとならん。USBキーボードつなぐか。まあそのうち慣れるかもしれないけど。

あ、命名するの忘れてた。salome, elektra, ariadone, susanna, tosca, turandtと命名して来ているわけだが。zerbinettaかなあ。

『もののみの塔』9月15日号によれば、この宗派は神の全知を否定し、サタンの存在を肯定し、また人間が自由意志を持っていることを肯定するらしい。ははあ、アリウス派と近いわけか。しかしまあ、悪の問題についてできるかぎり聖書にもとづいて弁神論やるってのは知的には最高にチャレンジングで燃える連中いるだろうなあ。どっか一部の信念を捨てれば楽なわけだが、そうはしないところがかっこいいのだろう。

本村さんはどうしても氏んで欲しいというわけだな。しょうがないかなあ。でもこれくらい時間が経過すると、どういう心理状態なのかは想像しにくくなっているような気はするな。いや、私も「殺す死ね」と思うと思うんだど、それをこれだけの時間持続するのはほんとうに難しかろう。臥薪嘗胆してたかもなあ。

やっぱりキーボード気に入らん。これはものを書きながら考える人間の使うキーボードではない。おそらくこれがproとの一番大きな差なんだろう。そういやPowerBook 12inchのキーボードはよかったもんね。あれと比べられるのは昔のThinkpad 1124ぐらい。あれはよかった。


2007/09/21 (金)

あれ、ちょっとしか飲んでないのに二日酔い。いかん。

2限目、英語講読。 3限目、講義。 空き時間にわざわざ電車乗ってラーメン。ばか。5限目、卒論ゼミ。ぐは。明日研究会なのに。 うーん。

この前学生さんに本片づけてもらったよけいに行方不明が増えた。やっぱり組織的に収納しないとだめだということ。なにごとも無秩序無計画はいかん。あたりまえ。

好きな本をじっくり翻訳して業績になるんならいいんだけどなあ。でも文章へただからだめか。

だめだ。昼寝をふくめて12時間が活動限界。

見るべきものは見たので、mixiを無事退会。職業がらいちおうは使ってはみたわけだが、なんというか、mixiは設計が心理的に有害。どうも「足あと」踏みあうのになじめなかった。気になって読めないようでは、使っている意味がない。まあいまどきの「監視」とかそういうのを強く意識させるんだよな。もちろんそういうのは意識したほうがよいのかもしれんが、わざわざ望んで息ぐるしい思いをする必要はない。mixiは「はてな」とかとは設計の思想が違う感じ。技術的にも使いにくくてあんまりよいところがなく、おそらくこれからもあんまり伸びないと思う。っていうか、どんどん退会者が出るだろう。


2007/09/22 (土)

学園祭で行なわれる「平岡祐太トークショー」のチケットを買うために、朝っぱらから女子100人ぐらいが列を作っている。チケット販売は午後かららしいのに。誰なんだろう? そんなに女子にもてるってのはどういう感じなんだろうなあ。だいたいトークショーってのは何なんだ。・・・あれ、『スウィングガールズ』の男の子なのか。

研究会で発表したり、余計なことを言って人を怒らせたり。表現の問題なのか、そうでないのか。おそらく表現の問題。いろいろ反省はするのだがなあ。ストレートなだけがとりえだしなあ。私にとっては善意と理想の表現だしなあ。でも自分勝手な善意は実を結ばないのじゃよ。人を見て法を説け?でもそういう段階じゃなかったと思う。まあ怒らすタイプはわかってんだよな。だから怒らそうと思って怒らせている。それについては反省する気なし。つまり確信犯。


2007/09/23 (日)

二日酔い。

梅小路に。自発的難民キャンプ。Volunteered refugees。ゼミ卒業生に会う。Coccoは天然のオープンな感じがうらやましい。歌うまいけど、(時に陳腐に感じる)オリジナル曲より民謡のほうがよいのはどうなんだろうなあ。なんか分裂している感じがする。小田和正先生は還暦を迎えて立派。小田先生の途中で大雨でびしょぬれで、さらに難民らしくなる。くるりは聞かずに帰る。もう野外で音楽を聞くことはないだろう。雨に濡れ寒さに驚く彼岸かな。

USBキーボード(HHK lite2)とマウスを繋ぐと快適。でも場所をとりすぎる。某所で紹介されていた スパルタカマス が必要か。家でつかうだけだったらiMacがよかったんだな。まあ持ち歩く必要もあるけど。・・・あ、1万円もするのか。そりゃ手が出ない。3000円なら買うのに。


2007/09/24 (月)

前夜は宵から泥々に寝て疲労回復を図る。睡眠が一番大事。

朝から。平常授業日。あれ、背中がなんかおかしい。腎臓じゃないだろうな。

いろいろ考え事、してたらおもいっきり昼寝。もう地べたで寝ると体が冷える。雨も完全に秋の雨。

冬眠の準備をはじめないと。人間はリスとかウサギとかシカとかクマとかそういうのの仲間。「哺乳類だ哺乳類だ〜ぼ〜くた〜ちは〜、まじめにし〜ぃかり〜や〜ります〜」とか知ってる人はどれくらいいるかな。

夏休みにおわかれのため某所でちょっとだけ飲む。Liberation Music Orchestra買うこと。Carla Breyは偉い。


2007/09/25 (火)

なんとか起きる。あら、もう月末。

講義、基礎ゼミ。昼ごはんを食べたら昼寝する習慣がついていたので眠くてしょうがない。終るなり地べたへ。マットが欲しいなあ。

迷惑メール。男子はともかく、婦女がこれほどまでに性的な文字列に曝されてつづけるってのは、人類史上はじめてなんじゃないだろうか。

ぎゃ!いろいろ片づけておかねばならないことが。あれれ、これはやばいですがね。

3回生ゼミ、教授会。いろいろたいへん。

日本相撲協会終ったか。


2007/09/27 (木)

やばいやばい。

いろいろバタバタ。

しょうがないのでこれで出すか。 「「パーソン論」の受容」。紀要の締切にすべりこませる。また十分に推敲しないまま。深く反省。校正ちゃんとしよう。友人の影響を受けすぎて、攻撃的すぎるような気がするけど、一生に一回ぐらいいいだろう。おそらくもうこんな攻撃的なのは二度と書かないと思う。まあおそまきの青春期の完全な終り、中年期まっさかりに突入。誤植をメールしてもらった。ありがとう。→ 提出してしまったけど、誤植は明日朝直そう。まだ間にあうだろう。


2007/09/28 (金)

睡眠は重要。

まだ係の人が出勤してなかったのでこっそり差し替え。なんとか書類も提出。

英語 、講義。 それほど暑くないのに汗がだらだら出る。なぜだろう。

久しぶりに1週間働いてなんか疲れている。これでもフルに授業しているわけじゃなんだよな。人前で話をするってのはかなり負担になるのだな。

明日も業務があるのでとにかく寝なければ。


2007/09/29 (土)

早起きしてしまう。睡眠重要。秋はブラームスとフォーレの季節。

待機する業務。待ち時間に床屋行くつもりだったが、だめ。監禁。

いつもよりさらに高い煎茶。うまい。

書類はすぐに書く、ってのをちゃんとすること。ふつうの会社ならクビ。でもこの業界なら生きていけるようだが。

あれ、なんか目がしょぼしょぼする。いきなり気温が下って調子が悪い。毎年秋に薄着のままでいて無意味に寒い思いをしてるんだよな。厚着していると汗かきまくるってのもあるんだが。今年はちゃんと対策するべし。

なんというか、高校生っていうか受験生がどういう心理状態にあるのか想像さえできなくなっている自分に驚く。高校生に日常的に接していた塾・予備校教師生活はずいぶん昔になってしまったんだな。専業大学教師9年目ぐらいだっけか。あれ10年目かな。まあ1、2回生ぐらいすでにわかりにくくなってたのには気づいていたんだが。もちろん自分が中学生のときも高校生のときも女子高生の心理はさっぱりわからんし、3、4回の女子大生もやっぱりいまだに何を考えているのかわからんのだが、高校生となるとどういう生活をしているかがもうどっから想像すればよいのかさえわからん。これが中年男ってやつなんだ。こういう貧困な知識と想像力でも、「教育というのは」「若者は」とか語ったりできるのだろうか。せめてアニメぐらい見るべきなんだろうか。

あったかくして寝よう。

非公式ながら体重が瞬間的に62.8kg。公式がなにかってのは難しいが、一応(1)自宅の体重計で、(2)夕食食って風呂上がりに、(3)全裸すっぽんぽん、で計るのが公式。大学の体重計は1kg軽く計量される。中年男が全裸になるのを防ぐためだろう。

あら、10月はとんでもなく忙しいのね。


2007/09/30 (日)

授業準備が。

午後床屋。


2007/10/01 (月)

うは、もう10月。授業準備授業準備。

衣笠。 あら思ったより受講生少ないな。まあちょうどいい。今期はいきなりエピクテトスから。もうひとつはイントロ。次回中絶から。

うちの大学の上層部では、どうも教員が非常勤に出ることが問題視されているらしい。でもまあ衣笠と百万遍の授業は、自分の勉強の実験場として重要なのだ。


2007/10/02 (火)

なんとか起きて オムニバス講義。 やっぱりオムニバスは苦手。来年は抜けさせてもらおう。 1回生ゼミ。

1回生を連れてお食事会。彼女たちはアルコールを摂取しないが スペアリブとかバリバリ食う。 狩猟採集生活で、肉を持ちかえった男たちはこういう風景を 見たのだろうと思わされる。


2007/10/03 (水)

やっぱり二日酔い。

会議、3回生ゼミ 。 たしかに就職活動で必要になる「自己分析」ってのは難しい。 私が学生に指導できるようなことではない。私を新規に雇ってくれる一般企業って あるのだろうか。我が社もよく私を雇ってるよなあ。 会議。クビにならないようにちゃんと出席。トラに出会ったときの サバイバルの秘訣は、一番足の遅い人よりは早く走ることだ、とか。 意味不明。

調子悪いので早く帰って寝る。とにかく睡眠。

なんか足首筋ちがえたようだ。なぜだろう?

このMacBookのキータッチが悪すぎる。悪すぎてミスタイプがなおさら増えて不愉快。12inch PowerBookはすばらしかったのに。もしかして初期不良ってことがあるんだろうか。ちょっと他のを触らせもらってみるか。

新訳カラマーゾフの兄弟とか読んでみる必要があるんだろうか。 あの新訳シリーズはまだ一冊も読んでない。

「クローズアップ現代」見て暗い気分に。

とにかく睡眠。


2007/10/04 (木)

明窓浄机を忘れるな。

あれ、すでに授業準備に追われているのはなぜだ。

吉田。出席人数は前期なみか。大学生活に慣れたか、最初からいっぱいということはない。夕方はバイトに行くのだろう。登録人数はもっと多いかもしれんな。リュシスとゴルギアス。ほんとに好きだ。

どっかで自分の死を恐れる医者ほど早めに治療を停止しやすいという記事を読んだような気がするが(macskaさんのとこかな)、それはなんかおかしい。おそらく死ではなく苦痛を恐れる医者がそうなのだろう。苦痛は恐い。

とにかく睡眠。


2007/10/05 (金)

早起き。

事務書類の提出が遅れて叱られる。足が遅いとトラに食べられてしまう。

英語、講義、卒論ゼミ。

某 shorebird さんの長谷川眞理子先生『クジャク』本の数年前の書評を見て、1990年代が動物行動学とか進化心理学とかにとって重要な10年間であったということを意識するとなんか奇妙な感じがする。こんな大きな変化がたかだかここ20年ぐらいの話だなんてなあ。国内の哲学・倫理学の分野で1990年の論文なんて「最新」だもんね。ムアからやっと100年、授業では2500年前の見も知らぬ国の話をしてますです。ていうか90年代なんてそんな新しい話はよくわかんないし信頼できないから授業では扱えないとかって勢い。いったい私はなにやってるんだろうと考えちゃうよな。夏休みに書いたけど、特殊相対性理論からたかだか100年とかってのも意識すると同じ感覚を味わう。自然科学者と人文学やってる人間は、自分の人生の時間の感覚が違うだろう。

市川昆監督の『復讐するは我にあり』。おもしろいじゃないか。もっとも、 緒形拳も三國連太郎も人間臭すぎる。


2007/10/06 (土)

相談とか。

研究会、と思ったらただの打ち合せ。

睡眠、睡眠。


2007/10/07 (日)

わりと早くに目が覚めてしまう。二度寝を試みるも果たせず、学校へ。なんで こんな学校好きなんだろうな。授業準備。

木犀。

京大物語を立ち読み。これはもうだめかもわからんね。まだ江川の『東大物語』の方がまし。もやしもんがあるんだから生物学系は戦えまい。やっぱり当初の予定通り(?)哲学院生で哲学豆知識入れながらやるべきだったんではないのか。法学部でもよかったかもなあ。孤児院で育った哲学的エゴイストの主人公が、ゼミや研究会から、次第に国内→国外の学会で次々と同窓、小ボス、中ボスと次々に論敵を論破しながら知的にも倫理的にも成長していく、とか。当然友情団結勝利もあり。法学者や経済学者や進化心理学者とも戦いつつ仲間にしていく。んで一方で真面目な福祉ボランティアや宗教者や政治家から「お前のやってることは知的ゲームにすぎない!」とか非難されたりして悩む。フェミニストからも攻撃されたり恋愛したりする。研究の一方、高校や予備校で「倫理」の非常勤講師で授業して、読者に哲学豆知識や勉強ハウツーを提供しながら、女子生徒にせまられて困ったりしてお色気もあり。ラスボスはヨーロッパの世界的哲学者で、それまで隠されてけど実は父親で、講演で来日したときの子どもだったとかそういう感じで。死んだ母親も実は将来を嘱望された女性哲学者だったとか。父親は自殺に追いむ。母親生かしておいて近親相姦もありか。んじゃ最後自分で目をくりぬいて終る。タイトルは「ソクラテスによろしく」でだめなら「グノーティ・セアウトーン」。おもしろいじゃないか。とんち番長みたいだけどこれなら読みたいぞ。

いったん帰宅して昼寝。昼寝はいい。夕方また出てくる。久しぶりにちょっとだけ 心落ち着いている。授業はじまると忙しすぎる。

ExcelもNumbersもグラフの作り方は難しい。なんで私は年次変化のグラフさえ 作れないんだ。企業ならクビかも。無理せず帰宅。

とにかく睡眠睡眠。


2007/10/08 (月)

体育の日をこんなへんな日にするからお天道様が天罰に雨降らして猛烈に不 快な日にする。それにしてもハッピーマンデー法だかなんだかっての、ちゃん と議論されたのかな。全国の学校教員が「立法には用心しないと」とか思って るだろう。

うーん、なんか忙しくて。時間が足りない。

衣笠。 哲学と呼ばれるものの一部はわかりやすくてエバーグリーン。運がよければあと20回ぐらい同じ思いをすることができるのは幸福だと思わざるをえない。やっぱり哲学ってのは専門家(院生・研究者)向けの難しいものじゃなくて、リセや大学教養ぐらいのがいいや。

コンタクトレンズ入れっぱなしで目がつぶれるところだった。危険。

教科書問題。そういや某会議で野田正彰先生に向って「そもそも教科書検定は必要だという立場ですか?それとも特定の検定がだめだという立場ですか?」とか聞いたことがあるなあ。その時はちゃんとした答は返って来なかった。

私は中学校の教科書まではどうしても必要な気がするな。水からの伝言とか使われたらいやだから。高校の教科書も、(現在の教育の水準では)やっぱり必要なんだろう。血液型性格診断とか書かれたらいやだから。センター試験もあるし。いっそ、このご時世だから大学の教科書も検定してみてはどうか。授業内容も審議会で答申出してもらって。-->

金木犀があちこちで一気に香るのは、あんまり遺伝的多様性がないということなのだろう。っていうか染井吉野とかと同じで、別人のフリしておそらく実は同一人物なのだ。一本切り倒しても実は死なない。金木犀を殺すにはどうしたらいいか。本体はどこにいるのか。謎は深まるな。いや、人間の双子は死にますけど。植物の尊厳と多様性のために、「植物の増殖は実生に限る」とかできないかな。人為淘汰と品種改良も考え直した方がいいかもしれない。トウモロコシとか植物として奇妙すぎる。あの穂のつき方はイネ科の植物としての尊厳をアレしているような気がする。

睡眠睡眠。


2007/10/09 (火)

仕事がたまっている。毎日びゅんびゅん過ぎていくのは、睡眠とりすぎか。

オムニバス担当終了。

眠い。2、3日寝て暮したいほど眠い。なにもしたくない。

しかしいろいろ書類作成。書類の作成は正しく円満な社会生活の基礎。軽視しては いけません。

某学会の会場のアレもしなきゃならんし、某学会のアレもあるし、ありゃりゃ。これはまずいですよ。

だめだ。燃料切れ。眠い。

睡眠睡眠。


2007/10/10 (水)

うーん、いろいろ忘れていたことが発覚。なにごともちゃんとメモを残さないと。

『イリアス』おもしろいじゃないか。虐殺につぐ虐殺。日本武尊とか史記とか平家物語とかそういう世界だよな。はあ、文明生活しててよかった。

某所で某密談。

とにかく睡眠。これほど寝ることに自覚的な関心をもった時期はなかった。そしてもう、寝ようと思えばどこでも寝られる。達人は近いか。不完全な授業教材をそのままwebの載せておくのはどうなのか、ってことを某先生から指摘される。うーん、むずかしいとこだな。問題はあるね。


2007/10/11 (木)

いろいろばたばた。いろいろだめだめ。

内藤vs亀田見たり。真面目にやるってのはほんとうに難しいことなのだな。

ゆっくり勉強したいのだが。まあはじまったばかりでそんなこと言っててはだめか。

なんというか、『イリアス』読んで(まだ途中、兜輝くヘクトル様大活躍、俊足のアキレスヘソ曲げ中)、ここ数年新書とかそういうのばっかり読んで心が乾いていることに気づいた。なんか散文的なのが私らしいんだろうけど、そうじゃない一面もどっかには残しておきたい。もう残り少ない人生、良質の文学を味わねば、とか思うから心が乾く。


2007/10/12 (金)

「ボクサーの尊厳」とか。まあ尊厳ってそういうことなんだよな。少なくとも私の用語法では、単にただ生きるのではなく、よく生きる人間(すくなくともよく生きようとする人間)だけが尊厳を持てる。たんなる細胞の塊にもふつうの3歳児にも尊厳なんてないと思うよ。もちろん、「神聖さ」はあるかもね。山も木も建物も神聖さは持てるだろうが、尊厳は持てない。こういうのは単なる言語的直観なのかな。

バタバタ。夜ひどい疲労感。明日寝込むかも。


2007/10/13 (土)

新潟には行けず。 ToDoリストを確認。うーん。howmは便利だが、紙にも書いておいた方がいいな。

あれだ。スポーツもので、子どもがあるていど大きくなると父親は敵役にまわるっていうアレはいろいろ正しく経験に裏うちされているのだなあ。典型は『巨人の星』と『とんち番長』。いつまでもべたべたしている父子はだめね。父親の精神的虐待と子どもの自立性のなさが出てしまうわけだ。

午後昼寝。夕方また出てくる。心落ち着けて一つ一つ片づけるべし。しかしどっから手をつければいいのかわからんのがあるぞ。ここでデカルトの規則ですよ。

しかし父子関係ってのはやっぱりおもしろいよな。ホメロスの世界だとどうか。父方の血統を非常に重視してるけど、父親といっしょに戦場に出ることもあるよな。三国志あたりだと関羽の子どもなんかだいじょうぶだったのか気になる。平家物語だとどうか。まあやっぱり血族を中心とした武士集団では父親の権力はでかいよなあ。でもまあそういう集団では息子の数は多いからあれか。「男は男に生まれない、男になるのだ」とかってのは当然すぎてぜんぜん意外じゃない。「人間は人間に生まれない、人間になるのだ」ってのはアレすぎるか。あら、ボーヴォワールのあの「なる」には本人の能動的な意志がはいってるのかなあ。

そういやヘクトルはパリスの首切って贈り物といっしょにアガメムノンに送りつけたらよかったんではないかとかって思ってしまう私は、血縁集団の規範をまったく理解してないよな。

昔のハービー・ハンコック聞いたりしてると心は落ち着いたが(最近心を落ち着けるのが以前よりうまくなってきたような気がする)、あんまり課題は解決されない。まあ明日か。ジャズというアートフォームの半分は集団的に作られているが、残りの半分は個人によってできている。

いちおう持ってるけど使っていない携帯電話の電池がヘタっているようなのだが、どうするべきか。電話帳兼持ち歩き公衆電話としては意味があるのか。払えるのは月500円ぐらいだよな。あ、ただの公衆電話なんだから、いつも電源切っておけばいいのか。


2007/10/14 (日)

昼前に起きて、加藤一二三九段の名解説を楽しもうとするが、 眠くてだめ。もう一眠り。ジュンク堂に寄って午後遅くに研究室。

苦しむ。秋の蚊にも悩まされる。彼女らも必死。

気ばかり焦って悪い回路にはまりつつある。落ち着け。

ささくれとかってのは、絆創膏貼るだけでずいぶんQOLを上げる感じ。意外にQOLを下げているのだ。あと私は寒くなっても9月と同じような格好していて地味に苦しんでいることが多いような気がする。ちょっと自分に気をつかってやればいいのだ。利己主義者なのに自分の利益をちゃんと考えてないのは合理的じゃないから。


2007/10/15 (月)

遅くまで寝ていた。やっぱり疲れていたようだ。 研究室に寄らずに直接衣笠。 誤字脱字だらけのレジュメは教育的に有害。甘えずちゃんと推敲校正しろ。


2007/10/16 (火)

ばたばた。

うわ、いまごろこういうブログのエントリ発見。驚いた。 http://d.hatena.ne.jp/okumi/20060816。まああって当然の指摘だけど、まともに書いてるのは国内で唯一指摘しているはず。この方のブログは何度か見てたんだけどな。がんばってほしい。


2007/10/17 (水)

起きられず。激マズ。

3回生ゼミ。自分の発表の予行演習してみるが、まずい。学生を指導する 資格なし。

他にもいろいろやばい。パニック。

自分の逃避力を確認する。日本中の逃避力を発電とかに使えればなああ。


2007/10/18 (木)

今日も起きられず。ていうか起きて飯食ってまた寝てしまう。激マズ。

まず事務的なものだけは片づけよう。

吉田。

激しく逃避。


2007/10/19 (金)

なんとか早起き。

講読、講義、卒論演習 、会議(長〜い)。


2007/10/20 (土)

んじゃ行ってきます。レジュメ。もう3回目なのでアレだ。この件はこれ打留め。

昼間時間が余ったのでゲームセンターにはいってみると、思ってたのと別世界になってる。 三国志大戦とかすげーアーケードゲームがはやってるのね。

でも読んでるとなんか興奮して暴れる。時間はうまくおさまったが、いろいろミスが発見されたり思わぬタイプの攻撃されたり。でもそれでこそ学会。ザ・学会。でもこの手の発表で、「あなた自身の立場は?」とか「大脳死を認めるんですか」とか聞かれても困る。 それやるならそれ用の準備が必要なわけだからして。結論とか立場だけを聞いてもつまらんと思うのだが、そういうわけでもないのだろうか。

懇親会で飲む。学会で発表した人は、どんなにいやでも懇親会に出なければなりません。若者の場合、これは特別に重要な義務です。どんなにすばしい発表しても、これができない若者は学会で発表する資格がないと思います。そういうのをなめられているのはだめな学会です。また若者の権利でもあります。学会は発表した若者は割引きしてあげてください。・・・とは書いたものの、まあ苦手な人は苦手だよね。私も苦手。

なんとかホテルに辿りつくと「明日の予約になってます。今日はもう一杯です。」とかで冷や汗。某 大人の手配のおかげで別のホテル発見してもらってなんとか生きのびる。大人ありがとう。


2007/10/21 (日)

起きると背中が痛く、体を曲げることができない。 なんだ?ついに急性膵炎とかじゃないよな。 出張先で病院運びこまれるのはごめんなので、発表二つ聞いて午後はパス。 帰る。吐き気はないから大丈夫か。んじゃただの寝違え・腰痛か。

でも腰痛はストレスと関係あるんだっけか。昨日よっぽどでかいストレスかかったのか。「体は正直だぜ、へへへ」とかそういう感じか。いやまあここしばらく忙しく働いてたからか。まあこれもおそらく適応。そういや、昨日『迷惑な進化』読んだ。

ラマルクは科学者というよりは哲学者だ。彼の著書は、現在でいうところの遺伝学の考え方を素人が読んでもわかるように説明したもので、科学的な分析を重ねた学術論文ではない。ラマルクは獲得形質遺伝の概念はもちろんのこと、進化論の概念をも一般の人に普及させるのに貢献したが、彼自身はどちらの概念の提唱者でもないし、自分が提唱者だと主張しているわけでもない。・・・どこぞの科学ライターが、ラマルクが獲得形質遺伝の概念を提唱したという話をどこかで「獲得」して、その後に続く何世代もの科学ライターたちに「遺伝」させてしまったのだ。(p. 166)

へえ。 このタイプの失敗をしないようにするのはほんとうに難しいよな。 本の内容についてはshorebirdさんの記載が参考になる。わたしも後半の方は「種の保存」その他いろいろ 気になった。

ぐう、だめだ。これやっぱり寝込むのかも。

デモや「大使館に抗議の手紙や葉書を送ろう」はわかるんだが、「抗議ファックスしよう」とかって大丈夫なんかな。一種のテロじゃないのか。そうでもないのか。

どうにもならん。やっぱり寝込む。明日病院行こう。寒い。

寝ながら『エセー』。いつどう読んでもおもしろい。きっと私の人生で最高の友人はモンテーニュなのだ。問題は、モンテーニュさんが私をお近づきさせてくれるかどうか。

われわれの精神がその美しさと力強さをあらわすのは、相続人の補充指定の問題とか、また王の政務とかについてだけではない。それは、個人的な会話のときにも同じように示される。わたしは、わたしの親しい人々を、彼らが談笑しているときでも、黙っているときでさえも、見わけることができる。そして、会議のときよりも食卓についているときのほうが、彼らをよく見あらわすことができる。ヒポマコスが、「道を歩いているところを見るだけで、自分はよい闘技者を見わけられる」と、いいことを言っている。(モンテーニュ「三つの交際について」荒木訳)

2007/10/22 (月)

動けないので休講させてもらう。ごめんなさい。

健康センターへ。どうも寝違えではなく筋肉痛や肉離れではないかということだ。つまり、あれだ。鎮痛剤湿布モーラステープ貼ってもらう。これはきくー。医学・薬学はすばらしい。なるほど、ケトプロフェン。紫外線に注意。痛み止めを使うということは、余計に動いてしまって組織を壊す可能性があるってことでもある。とにかく動かないこと。

休講して1日休ませてもらって生きながらえる。とにかく寝るしかない。それにしてもモーラステープの鎮痛能力はすばらしすぎる。無痛文明は近い。っていうか私のマジンガーもいろんな薬がよく効いて優秀だ。無理せず大事にしてやらねば。

モンテーニュ先生は一生写経して楽しめる。

実際の場合よりも、想像することによって、もっと大きくわれわれの目に映るものがいくつもある。わたしは、わたしの生涯の相当な部分を、完全な欠けるところのない健康さで送った。快調な、沸きたつような健康、とさえ言いたい。このみずみずしさと歓喜に満ちた状態は、さまざまな病気を考えてみるのをひどくおそろしいものにわたしに思わせていたが、それらを実地に体験するようになると、その苦痛は、おそれと比較すると、鈍く弱いものであることがわかった。

わたしは毎日、こんなことを経験している。 つまり、雨嵐の吹きつのる嵐の夜、快適な居間に暖かにしてこもっていると、 わたしは、そのとき広い野原に出ている人々のことを思って、はっとなり、 苦しくなる。しかし、わたし自身そこに出ているときは、ほかにいたいと望みさえしないのだ。 (モンテーニュ「修練について」、荒木昭太郎訳)

その通り。カイロをもっていれば、よけいにその寒さを感じるかもしれない。そこにどこでもドアがあって、すぐに居間に帰って来ることができのなら、その雨嵐はとんでもないと思うだろう。そして、`0=そういうことはわかってはいても、やっぱり苦痛の予感はおそろしい。

『モンテーニュと話そう』とかって本はどうかな。大きめの本の左のページにモンテーニュやパスカルの文章がならんでて、右のページは白紙。10年ぐらいかけて白紙を埋めていく。あ、「モンテーニュblog」や「モンテーニュWiki」でもいいか。前に見たピープスの日記 みたいな感じでブログが少しずつ増えていって、読者は自分用の突っ込みが入れられるとか。まあ徒然草や断腸亭日記でもいいんだけど。


2007/10/23 (火)

今日も不調。

とにかく徳が足らん。

ニコニコ動画。私もなにかやってみたいのだが、なにすりゃいいかなあ。


2007/10/24 (水)

背中はなんとか動くようになった。

働かねば。しかし集中できずにいろいろ苦しむ。苦手なことやるのはほんとに苦しい。考えたくないことを考えるのも苦しい。苦しいのが人生だ。我々は苦しむために生まれてきた。

『哲学の歴史』9は他の巻と比べるとずいぶんアレだな。どうも書いている人びとになんか批判力が欠けているんだよなあ。たとえばフロイトの項(新宮先生)。せめて文献に批判している人びとのをひとつふたつ挙げるべきだろうよ。ヘレニズム〜ローマをあつかってる2巻の方は安心して読めるし楽しい。格調高いのはよいことだ。うらやましい。

厭世がつのってくると、斬新な音楽が聞きたくなる。とにかく 心を落ち着けろ。

3回生ゼミ。 会議。

日が暮れるのが早すぎるよ。しくしく。

だめだ。こりゃ季節性のあれがついに来たな。

うわ、GmailがIMAPに対応か。でも手を出さないようにしよう。


2007/10/25 (木)

いくら寝ても頭がさえない。冬も近いのに。

吉田。

書類書類。ごるぁ、鯖重いぞ。

大カトー→モンテーニュ先生によれば、「賢明な人が愚かな人々から学ぶことの方が、愚かな人が賢明な人から学ぶことより多い。」なるほど、私がなかなか学べないのはそういうわけか。


2007/10/26 (金)

朝から。もう晩秋。

書類書き(だめだめ)、英語、講義。誤植大魔王は今日も行く。ほんとに認知的な問題あるよなあ。とにかく提出。あとは知らん。いろいろ相談、4回生ゼミ。昼寝するヒマがなかった。

次はなんだっけな、あ、大きな仕事が残ってる。ちょっと大きめのミスも発見。あらら。しかし今日はもうだめだな。

なんか体中に疲労感。プール行きたい。

ショートカットキーよりマウスの方が早いのか。まあありそうな話だな。


2007/10/27 (土)

わりとよく寝られた。病院は二週間後に延期。

次の仕事うぉー。昼ミーティング。

心落ちつけて。ばたばたしているのはだめだ。

あれ、白田先生のWiredブログ、終了か。いや、読んでなかったけど。この方はなにをしようとしているんだろう。優秀な人だけに、ちょっと目が離せない、のかどうなのか。

おや、KeynoteはQuickTimeだけじゃなくてFlashも書き出せるようになってるのか。んじゃこれで動画作れるわけだ。

気になっている某ボクシング一家についての 記述1記述2記述3。一応去年8月に書いたののの複雑なストーリーの道の方を歩いているんだな。別にファンじゃないけどがんばれ。おそらく物語は自分で作らねばならん。物語がなければ生きていかれない。

うーん、だめ。とにかく寝るしかない。


2007/10/28 (日)

ポストのある人間は非常勤アルバイトをするべきではない、ってのは前から考えてるんだよな。 私の場合、アルバイトというより勉強させてもらっているつもりなのだが、それでも専業非常勤の人を圧迫しているのかもしれない。衣笠はあと1年だけやらせてもらうことにした。あるだけ使ってしまうタイプなので金銭的にはあんまりアレだ。

「リベラル」ってのを「反政府」という意味で使う人々ってのがいるんだな。いわゆる新左翼とかがリベラルと呼ばれるとなんか困る感じがするのだが、大丈夫なのかな。右派と左派とか、保守と革新ならわかりやすいが。あ、「穏健な」左派を「リベラル」と呼ぶわけか。ここらへんも業種が違うと誤解のもとになるから注意だな。おそらく頻繁に指摘されていんだろうけど、なんかもっと的確な言葉が必要な気がする。

午後大学。やるべきことは山ほどあるのだが、とにかく時間をかけて心落ちつかせる。心落ちつけるには椅子に座って本を読むしかない。音楽はよしあし。落ちついたころには一日が終っているだろうがが、やむをえない。ヨーガとか座禅とかそういうのにも手を出してみるべきなのかどうか。

学生につきあってヒュームの奇跡論のところ読んでる。ちょっとうれしい。それにしてもヒュームは賢い。いろいろ読書して(高校の世界史の教科まで書読んだり。勉強になる)、夜9時近くになってやっとまったり落ち着いたが、これじゃだめだよなあ。


2007/10/29 (月)

日本聖書協会は、新共同訳のテキスト全文をネットに公開するべきではないだろうか(検索からちょっとずつ参照することはできるが)。キリスト教聖書の著作権人格権や財産権なんてのはなんかアレだ。でも経済的な意味の版権はやっぱり大事なのかなあ。まあそうじゃないと日本聖書協会が動かないってのならアレだけど、プリントアウトできるから聖書買わないなんて人がいるかな(いてもいいんじゃないかと思うし)。愛読者メールを送るってのはどうだろう。テンプレ。「こんにちは。私はキリスト教聖書をかなり頻繁に愛読させていただいております。ときどき新共同訳の正確な日本語訳を参照したり、口語訳との対照が知りたいときがあるのですが、現在の日本聖書協会様のホームページではうまく検索できないことがあります。もし全文をテキストで公開していただければキリスト教聖書についての理解が深まるのではないかと思います。また学術引用や布教のための無償使用も容易になると思います。わたくしどもが永遠の真理を知るためにも、邪教に対抗するためにも有用のはずです。よろしくおねがいします。」いや、出さないけど。・・・あれ、すでに全文テキストファイルで公開してるのかな?そうだったら偉い。

衣笠。大チョンボ。いつも早く着き、教材準備終って1時間近く余っていたので、控室の(最近気にいっている衝立の陰の)ソファーに横になると意識を失い、気づくと開始後30分。ぐは。アラームかけておいたのだが14:37ではなく2:37にしてた。こんなチョンボははじめてだ。みなさんごめんなさい。最近仮眠とるのがうまくなったと思ってたのに。気が緩んでいるのか。

あら、スケジュール管理もぼけてるし。ぼけぼけ。だめ。

岡島いい感じのインタビュー。松坂も成熟してきてるね。長谷川の解説がすばらしすぎるな。


2007/10/30 (火)

朝から。眠い。一に睡眠、二に食事、三四がなくて五に運動。

久しぶりに音楽棟に行き、ブレンデルのベトベン全集(60年代のか)や、クーベリックのマーラー全集、プーランク歌曲全集などを入手。

やっぱり眠い。1回生ゼミ。

1日の活動可能時間は約8時間程度か。人生に残された時間は少ないな。でもまあ現代社会では、とにかく睡眠さえちゃんととれればあとはなんとでもなる。


2007/10/31 (水)

12時間近く寝る。だいぶ回復したが、身体がなんかねじれているような感じ。ストレッチ励行だな。

いろいろあわてる。だいじょうぶか。しかし慌てふためきそうなところを積み重ねた「平静」の徳で乗り切る。ぜんぶ「明日」に回しただけか。とにかく初めてポスター作成マシーンを使ったり。ほう、なるほど。

NOVA社長室に隠し部屋かあ。笑えるな。ドナルド・トランプかヒュー・ヘフナーかラリー・フリントか。工事した会社の人間が設計図見て陰でゲラゲラわらっていたのが想像できる。面と向かって罵倒されるのより、陰でゲラゲラ笑われる方がいやだなあ。まあ教師とかってのはそういう対象になりやすい存在なわけだけど。 まあ人間ってのはそういうもんなんだろうな。ほんとに人間の想像力てのには限界がある。まあこういう生活を3年もやってたんなら逮捕されても本望だろう。他に、世界征服戦略地図、無能な部下を落とすピアニア水槽、敵が踏みこんできたときに脱出するロケット椅子とか必要ではないか。別の階には拷問部屋も欲しいのではないか。ところで 、ミニバーや茶室やサウナってのはあんまり女性客向けではないと思うが、どうか。

私も研究室にも隠し部屋つくってみたい。ていうか昼寝用ソファーかマットが欲しい。ソファーは置くとこないか。茣蓙一畳置いて茶室だと言いはるか。あ、それはいまやってるのと同じ?

3回生ゼミ。

あれ、junk.test時代からお名前を拝見していたitojunさんが・・・。 こんなに優秀な人で活動的な人も苦しむんだな。無敵なのに。っていうか優秀だから苦しんでたのかな。UNIX板でも皆追悼している。まあこれほど皆から尊敬されていればあれだよな。IPv6の現状についてもちょっと知ることができる。

ブレンデルのベトベンはすばらしくよい。60年代のやつだが、80年代のやつも聞いてみたい。

夜、うーん、燃料切れ。

毎日新聞夕刊一面、「被害者想定・死傷者80万人超」。うわあ、なんじゃこら。なんと広島市が核兵器攻撃されたときのことだそうな。だいじょうぶか。私はそういう時代に生きているのだなあ。


2007/11/01 (木)

夜明け前に目が覚めてしまうが、スパゲティ食って無理矢理二度寝する。おかげで計10時間ぐらい。もうデブとか気にしていられん。

雑用・事務仕事はこつこつと。

野矢先生の『入門!』読みながら、私にとって述語論理がむずかしいっていうかなんとなくモヤっとしている原因の一つは論理学「史」がよくわかってないからだなとか。たいていの教科書では天下りにラッセルとかルカシェヴィツの公理系もらっちゃうので、そこらへんがどう生成してきたのかがわからんのだな。ブールとかフレーゲとかラッセルとかウィトゲンシュタインのあたりでどんなことが行なわれてたのかよく知らんし。

吉田。控室できっかり30分睡眠をとることに成功。そう、君はそれができる。

やはり最強のメモ帳は大学生協B5ノート(30枚並罫)ではないかと思い、5冊購入。実はちょっと前に東洋大学の某先生が、皮のノートカバーつけたB5ノート(やっぱり生協だと思う)に太い万年筆でスラスラ書いてみるのを見て欲しいと思っているのだ。銀座の伊東屋らしい。オンラインショップではそれらしきものは見つからないが、機会があったら行ってみよう。生協B5ノート最強説は七条大宮の某先生も唱えている。

ここんとこディスプレイに貼りついているのであんまりあれなのだが、来年の1回生にノートの作り方を指導するためにしばらく使ってみるつもり。

教材作成室にカラヤン/シュワルコップのバラの騎士VHSがあったので略取してくる。モンティパイソンどころか、ヤング・カザノバなんていうポルノまがいまであった。どういう基準で選んでいるのだろうか。

ふと、今熊野大学現代遊興学部の諸君には、1回生前期に全員にNHKの『映像の世紀』あたりを無理やり見せる授業があってもよいのではないかと思った。11集あるし、15回の授業にちょうどいいんじゃないかな。『昭和の映像』(だったかな?)も入れてもらおう。

カラヤンとシュワルツコップの薔薇の騎士第1幕観る。


2007/11/02 (金)

いろいろバタバタ。これで明日大丈夫なのかなあ。

へえ、落合そんなことしたのか。

キャンパスでは学園祭がはじまってる。

岩波の『身体をめぐるレッスン』シリーズを眺めてみる。恥ずかしながら最近まで出てること知らなかった。華々しい名前ばっかりだけど、なにをやろうとしているのかぜんぜん分からない。なんでこんなに陳腐なんだろう。荻野先生とか実証の人は立派だけど。科研費あたったらこういうのと違うテツガクがあるってのをやろう。

http://d.hatena.ne.jp/desdel/20071101読んで気が重くなる。こういうの、どうにかならんのかな。もちろんなんか提案があったらそれを吟味するのは非常に重要なわけだが。なぜなんの根拠の明示もなくこういうこと書いて平気なんだろう。なぜ自分と違う立場の人が、(頭が悪かったり考慮するべきことを考慮しそこねているだけでなく)道徳的に腐敗していると思うのだろうか。なんで役人がやろうとしていることはなんでも道徳的に不正なのだろうか。そしてなぜこの方に敵対するとみなされている人びとを弁護したりする人びとがいないのだろうか。なんというか、倫理学者(広い意味での)の社会学と心理学が必要だ。どういう切り口があるんだろう? 社会学者の社会学はあるよな。心理学者の心理学もありそうな気がする。もいっかい名古屋の先生ので勉強するか。

GloverのCausing Deathは80年代に翻訳するべきだったんだよな。 -->

学会準備。人を使うのは難しいな。というか使えん。大学生というのは私が思っているよりはるかにアレだな。まあそこを使えるように仕込むのが教育。自分もそうだったのだし。(今もそうだし。) っていうか、これだと企業は大変だろうなあ。最近大学関係者が「インターン」とかいってるのも、まあ理解できないわけじゃないな(バイトとして送りこむのが無理だから。まあ私は賛成しないけど。)

どう教育すればいいのかな。別に人間的に問題があるわけじゃないから、指導や教育の問題なんだよな。つまり私の問題なのだ。説教するだけでなく、自分でやってみせないとならん。しかしコピーのとりかたとか暗黙の協働のしかたとかどうやって教えるのか。やっぱり合宿とかグループで動かすしかないのか。でもそれやなんだよな。私が基本的に自分で仕事かかえこんじゃってグループワークできない人間だからな。

うーんうーん。人間になるのは難しいな。サラリーマンだともうちょっと前にいろいろ考えたりするんだろう。この商売では本気でそういう問題に考えることはなくて済みそうでもある。 それが問題なのかな。10歳下の世代は子どものころからCOEだなんだかんだと使われてるから、そこらへんうまくなりそうな気がする。人文学者の理系化? 学会を自分とこで開くのははじめてなので、とにかく見落しがないか不安。

royal-fpwのおかげでロワイヤル仏和についてたCD-ROMがlookupで使えるようになる。すばらしい。ドイツ語辞書CD-ROMはまだクラウン独和しかないのか?む、小学館の独和大辞典、ポケット電子辞書にはなってるのか。EPWINGで出せやごるぁ。もう大学でドイツ語やってる学生が死滅したから出ないのか。

ブレンデルって史上最強のベートベン弾きなのね。ただのメガネだと思ってたけど、隅から隅までほんとにすばらしい。

学園祭 、来年は参加しよう。いつも某学会とぶつかるのが問題なんだよな。

「叫び声がしたら110番しよう」運動を起こすべきだな。何色のリボンがいいだろう。

26歳女性がアパートで後ろ手に縛られ殺されていた事件。非常に味が悪い。なぜこんなに味が悪いのか。長びく苦痛が想像されるからか。アパートだから?やっぱり周りの無関心(というより、集団的無責任?)が許せないからか。

ところで、前にも書いたと思うが、道徳とか倫理とかってもの(あるいは道徳判断そのもの)を将来に向けての選択や指針の文脈で考えるひとと、過去に対する非難可能性の文脈で考える人々がいる。現在の私の仮説では、この二つの考え方はかなり独立というか別種の思考様式で、さらに、一般に後者を採用しやすい傾向の人々の方が自分のことを道徳的であるとみなしており、また、他人を道徳的に非難する傾向が強い(おそらくメタ倫理学的には実在論に親和的である)。調査したいのだが、どうしたものかな。自分でやるのはあれだ。社会心理学の文献あさればなんか出てくるか。あ、Big5と相関とるとどうなるんだろう。


2007/11/03 (土)

学会初日。いろいろミス出まくり。業務に追われてあんまりあばれられず。

懇親会。学会発表したひとは懇親会出た方がいいと思うんだけどね。まあここらへんは文化だからしょうがないのかな。飲み過ぎ。


2007/11/04 (日)

学会二日目。軽い二日酔い。死にそう。今日も特に暴れなかった(と思う)。

シンポジウム、だめだめ。シンポ提題そのものがなにもオルガナイズされてない。3人のうち2人がレジュメさえ出さない。誰も出典とか明らかにしない。一人は準備不足かなにを言ってるのか誰にも不明で、一人は一般(学生?)向け講演そのまんまで、一人は思いつきをしゃべっているだけで論理的におかしい。質問にもそもそもまともに答えようとしない。あれは司会者の責任。というわけで最後の方は質問さえ出ない沈黙の時間が。ああいうものを若い人々に見せるのは教育上よくない。

終了。ぐはっ。今熊野学生は優秀でよく働くという評判をもらったようだ。よかったよかった。リーダーにおねえさん院生がいてくれてほんとに助かった。でなければたいへんなことになってただろう。

全体として、地道な研究会活動ってのは大事なんだなということを確認。

あと、質問は30秒以内にとかルールを決めるべきではないか。長々と喋りたいひとは、公募発表に応募するべきだろう。

まあ私は保守正統派本流でいたいんだよな。小心者だから。


2007/11/05 (月)

12時間ほど寝るが、まだ疲労が抜けず。2日で体重1キロ減ってる。サラリーマンの人びとってのは体力あるんだなー。通勤時間長い人とかはパフォーマンス大丈夫なのかな。

この疲労感のけっこうな部分は、おそらく靴のせいなんだよな。革靴は苦手。常にスニーカーでいられればそれほど疲労しない(はず)。ちゃんとしたウォーキングシューズ入手しておくこと。ヒールの女性とかも心配になる。

残務。

衣笠。「気晴らし」についてモンテーニュさんとパスカル君。燃える。いずれはここらへんでもなんかしたい。中絶(4)。まとめと、マーキス、非同一性問題。これでいちおうこのネタ終了。でも続くかも。ちなみにモンテーニュはこの前岩波ワイド文庫手に入れて気分がいいのだが、翻訳は中公のに比べてちょっと怪しいな。おフランス語で読まなきゃ。現代フランス語訳でも読まないよりはましだろう。

眠い。寝るしかない。

あれ、また背中痛くなってきたぞ。ストレッチするべきかどうか。

なるほどこれは重要な研究だな。http://www.faculty.ucr.edu/~eschwitz/SchwitzPapers/PeerOpinion071031.htm 。きっとこのexperimental philosophyの人々が性格特性と研究対照・傾向についても調べてくれるに違いない。

あとで考えると、昨日のシンポジウムでは、質問紙に対する提題者の応答の態度について、誰かが、「その態度はなんだ、甘えるな!ちゃんと答えろ」とちゃんと怒ってつっこむべきだった(他の提題者がフォローしてたが)。司会がやってくれないなら、私がやるべきだったのかもしれない。でも私はその場ではそれは司会の仕事だと思った。司会者はせめて笑いものにするくらいのことはするべきだった。今でもそう思う。

司会者は私のなかでの株をずいぶん落とした。他にも、「なぜそんな大学1回生向けの話をここでするのですか」とか、「単なる思いつきをしゃべられても困ります」とか言うべきだった。法哲なんかはそこらへんそれなりにやってる。あれは三巨頭ががんばってるんだな。

適切なときに適切な仕方で怒るのは徳である。この徳はかなり身につけるのが 難しい。一番難しいタイプの徳かもしれない。怒りは中年男性の特徴的な悪徳でもあるわけだし。

まあしかし、おそらくシンポジウムは、職がなく屈託している若手に、常勤職どうしの殺しあいを見せる場なのだ。発表が若手をいじめるだけなのであれば、せめてシンポはサーカスにしなきゃならん。学会は年に一度の祝祭であり、シンポはサーカスである。そして時に血が流れなければサーカスではない。

学問的な誠実さってのはそういうところからはじまるべきだ。「学者」という職業に払われるかもしれない一定の敬意は、そういうところを生き抜いて獲得されるべきだ。いったん職を得てしまえばなにしてもOKってのはだめだ。ODがかわいそうだ。常勤職得ている人間はどっかでその対価を払わなきゃならん。

ちゃんと勉強してせめて年1回は学会で発表することを自分に義務づけよう。

私にとって述語論理がわかりにくいのが論理学史をちゃんと勉強していないからだってのと同じように、最近のメタ倫理学が私にとってわかりにくいのは意味論とかの70年代以降の動向をちゃんと知らないからなんだよな。だめだめ。歴史的に理解するのが私のやりかたなのかなあ。まあそんなえらいもんじゃないよな。頭悪いだけだ。


2007/11/06 (火)

今日はなにもできないな。部屋の片付けしよう。

うは、失敗一件発覚。まずいまずい。

計見一雄『脳と人間』講談社学術文庫。分裂病の話(執筆は90年代)。あれ、これおもしろいわ。文章を書きなれてないのか、書きなれすぎているのか、なんだかおかしいんだが、なんかその分おもしろい。おそらくこの方自身がちょっとキてるのだが、かろうじてこっちがわにいる。症例と解釈がおもしろいんだよな。道徳な人びとの病的なところも指摘している。理論的にはすっきりしてないけど、洞察が非常に啓発的。時々養老だの澤口だの茂木だの木田だのって怪しい人びとの名前が出てくるのはアレなのだが、臨床家としての知見は実感がこもっていてよい。臨床家はえらいものだ。フーコーだのラカンだのって読んでる学生はまずこういうの読むべきだよな。(ただしタイトルが悪いと思う。)この学術文庫はどれもおもしろいよな。あちこちの分野からおもしろい本・価値のある本を拾ってきて文庫にしているわけだが、どういう人が選んでいるんだろう。非常に興味がある。まあこれは近年の精神病理学の名著なのだろう。あ、もっと新しい本もあるね。この本の脳に関する話がうまくいってるとは思えないけど、やっぱり脳科学や臨床の進歩はなんか人間の見直しを含むことになるよな。あれ、この人あのあやしい本で池田清彦と対談してた人か。

1回生ゼミ。

冬が近い。いやだいやだ。

寝るしかない。

まあとにかくいかにも中年っぽい無駄な攻撃性はなんとかしないとな。きっとなんかちゃんとコントロールする術があるはずだ。ほんとにアタラクシアは遠いな。

気晴らし。空騒ぎがすめば不安がやってくるので次の気晴らしを求めなきゃならんというわけだ。でもまあ積極的に気をそらそうとするモンテーニュさんの方が正しい。最後まで気をそらしつづければそれはそれで成功。


2007/11/07 (水)

10時間睡眠。まだまだ寝足りない。

3回生ゼミ。

会議。

学生の指導になやんだり、もっと大事なことについて悩んだり。我々の感情はサバイバル用に高度にチューニンングされているはずだ。もうこれは信仰。信じるしかない。私は知性とか理性ってものより感情や直観を信じる。いや、正確には、もうそれを軽視したり無視したりしない、か。

小沢「私は、いまだに、口べたな、東北気質であります。したがって、それが説明不足の〜」か。なるほど、こう言えばいいのだな。まあ落合がこう言うならわかるが、小沢だとどうか。でもそういう地域的なものは感じざるをえないところがある。でもおそらくそれは気のせい。実はそういう地域的なものに頼ろうとする心性の方が重要なのだろう。

暖かくして寝るしかないですなあ。寝つけないときはビール飲まずにホットミルクにしましょう。


2007/11/08 (木)

天気はよいが調子が悪い。

あちこち電話したり。こういうのがない世界に行きたい。なんで現実世界ってのは一個しかないのかね。

あれ、2001〜2002年ごろに「児童自立支援施設で少年たちが寮父を殺害し集団逃走」なんて事件あったろうか?報道されてない?思い出せない。おぼえてるひと教えてください。・・・あ、やっと発見した。2002年10月の愛知学園強盗殺人事件。強盗の対象が鍵だったのね。それほど話題にならなかったような。 !-- 殺害の様態が知りたい。 --

2、3回生は自分の研究室の事務仕事をいろいろさせて少し教育する必要があるということに気づく。バイト料770円は高いけど。今日の子もコピーすらまともにとれなかった・・・口うるさいだけのオヤジってのも困りもんだが、放っておくのもどうなんだろう。学生と接触する時間を増やせばましなのかもしれんが、それは面倒だし。

吉田。モンテーニュさんとパスカル君。やっぱり燃える。後期のピーク。ふと授業中に不安になったが、「まぎらす」「まぎらわす」はどっちでもOK。「まぎらせる」でもOK。よく知っているはずの言葉や記号が突然奇妙に見えるときってあるよな。 分裂病の本読んだからではあるまいな。

書類書きに研究室戻る。

へえ、「超意欲的ニート」だったのか。まあ、いちおう教育の場にいる京大生が看板にするようなもんじゃないな。いわゆる「ゆとりすぎ」?「おれたちはニートじゃない」「ニートなエリート」「ゆとりなエリート」でいいのに。新しい方の「モラトリアム」も古すぎて京大生が使う言葉ではないだろう。少なくとも大卒ですぐになんかする時代ではなかろうよ。私自身いまだにそれで、執行は50年ぐらい先の予定だ(この数年で主観的にずいぶん伸びた)。京大生にも「まず辞書ひけ」とか言わなきゃならない時代なのかな。(せめて「満喫モラトリア」にするべきなのかな・・・いや、これつっこむと勉強足りないのがばれて危険だ。あぶないあぶない)まあ京大生の大半はもうエリートじゃないんだってことだな。これはまあ20年前にもそうなんだけど、少なくともエリート候補生ぐらいのつもりはもってほしいなあ。これは高校の先生の責任でも文科省の責任でもなく、京大の教員の責任だね。


2007/11/09 (金)

しばらく難しい音楽ばかり聞いていて、久しぶりにiPodでフェイバリットチューンズ聞くと新鮮。音楽ってのはこういうもんだよな、とか。

英語、講義(久しぶりに動物)、卒論ゼミ。 美容整形と日本人の美の観念。強姦罪と貞操観念。

卒論は今年は人数多いのでいろいろたいへん。ゼミ前に卒業アルバム向けの写真撮影など。なんでそんなものが必要なのかわからんのだが。自分たちで写真とっときゃいいやんね。2万円もするらしい。カメラマンはだめなオジサン。でもがんばれ。

なんか疲労困憊。寒さに弱いのに、防寒ちゃんとしてないとQOLが下る。わかってるのにちゃんとできない。それは毎年この時期に季節性のあれが襲ってきてなにごとも面倒になるから。

そういや今週のはじめに鴨川にいつもの邪悪な面のユリカモメが到着していた。冬。あのなかの何羽が顔見知りなんだろうか。


2007/11/10 (土)

シフの平均律はよい。リヒテルよりよいかもしれない。 リアルのだめ、内田光子のモーツアルトソナタもよい。ゼルキンともいい勝負かもしれない。

あらー、病院予約してたのは来週でした。やんわりと追い返される。 カレンダーにもちゃんと そう書いてある。病院ってのは正常な判断力を失なっている人が集うところ。 医療従事者にまず必要なのは忍耐の徳だよな。偉い。

午後だらだら休息。

今日はだらだら読書することに決めた。・・・でもなんか没頭できないな。今日はなにやってもダメだな。

今日大会やっている某学会、来年は入会しよう。

itojunさんのことを考えてふと思ったのだが、ascii pcsのアクティブメンバーはけっこうその手の業界で偉くなっているのだな。そういや、web日記創成期のころの大学院生系日記作者の業界サバイバル歩留まりもけっこうたいしたものだよな。

うは、大江健三郎、ぜんぜん聞きとりしてなかったのか!

早々に寝る。寝るしかない。


2007/11/11 (日)

なにをする気にもなれず。だらだら将棋見たり。午後延々昼寝。夕方研究室を片づけに。

しょぼしょぼ。なにもできず。

あれ、なんか珍しく頭痛もある。頭痛もちとかたいへんだよな。 酒飲んで寝る。

夜中に目が覚めたら、ホットミルクを飲みましょう。

フラー・トーリーの『統合失調症がよくわかる本』。これもおもしろい。こういう慎重でプラクティカルなのが好みなんだよな。サスなんかの反精神医学や、インチキ分析医者に対する憎悪だけは隠せないようだが。ウイルス説もおもしろいなあ。と、こういう本読んでたら本物からメールもらってしまった。タイミングよすぎ。「薬飲んでますか?」とか返信してしまいそうだ。

「♪昼寝を〜すれば夜中に〜眠れないのはどおいうわ〜け〜だ〜」


2007/11/12 (月)

眠い。寝るのが好きな哲学者といえば、樽のディオゲネス、ショーペンハウアー、ニーチェあたりかな。モンテーニュは期待したがあんまり睡眠には興味ないような。彼らを見習って、残りの人生の半分を寝て暮すことにした。

しょぼしょぼ。まあできるかぎり心落ちつけて文献眺める。心理学はおもしろいなあ。哲学の15倍ぐらいおもしろいと思うのだが、それは学生の数や研究者の数に反映されているか。心理学は文学部や人文学部にあるべきではないような気もする。文学部自体がずいぶん変ってるのかな。

バレンボイムは指揮者としても成功した方なのかな。このタイプはほんとは作曲もしたい(特にオケ曲)のではないかと思うのだが、曲持ってないのかな。「オリはバーンスタインになりたかったんだよう」とか。フルトヴェングラーになれればいいのかな。

高田康成『キケロ』。最初の方の書き方が気にくわなくて読みかけで放っていたが、地味におもしろいな。たしかにラテン人文よりギリシアの方が偉いことになってるけど、気のせいなんだな。そりゃそうだろう。でもまあ実例出してもらわないとなあ。研究者が要請され繁栄するまであとしばらくかかるのだろう。国内で修辞学とかなんの関心も払われていないのは、政治でもなんでも、言論でやるという習慣がないからだよな。でも掲示板やらブログやらで言論するようになると修辞にも注意が払われるようになるのだろうか。おそらく未来の話だな。

Littlewingの新しいピンボールソフト欲しいなあ。買うかな。と、とりあえず古いやつ(Monster Fair)やって楽しむ。あれ、私ヒマなのかな・・・いやいや、そんなはずはない。

なつかしの伝統芸能はまだ続いているのね。芸能なのだから許してもいいような。っていうか、教務もそう思っているのだろうという文面。

===================== ここから ====================
平素は本学の全学共通教育にご協力いただき、ありがとうございます。
さて、10月中旬のある授業において、全学連と思われる団体の者が担当教員の注意にも
関わらず、授業開始時刻以降も約15分にわたり演説をやめることなく、授業運営に支障が
生じていたことが先日判明しました。
つきましては、他の授業での被害状況について把握したいので、後期授業開始後に同様の
授業妨害の被害を受けた先生方がおられましたら、概要(日時、加害団体等名(わかる場合)
、授業に支障があった時間等を含む。)をお知らせいただくようよろしくお願いします。
なお、ある程度の被害状況が把握できた段階で、該当の団体等へ抗議することを検討して
おります。
また、今後同様の被害に遭われた場合は全学共通科目学生窓口(吉田南1号館1階)まで
ご連絡いただくよう、よろしくお願いします。
===================== ここまで ====================

おそらく1回生の語学クラスだよな。クラスで机叩いて追い出したりしたことあったなあ。まあいろいろあってよろしい。エリート校だけに許される芸能。


2007/11/13 (火)

フーコー。なぜフーコー読みはフーコーがなにをやったのか吟味してみないのか。歴史学に本気で手を出すのが面倒だから、ってのが真相のような気がするな。せめて歴史学者たちが批判していることぐらいは理解しておいてもよいと思うのだが、なぜそれさえ知らないのか。知らないフリをしているだけではないような気がする。ふうん、フーコーが英語圏はやったのはレインの影響なのか。それがフランスに逆輸入されたわけか。おもしろいなあ。

まだしょぼしょぼ。もう二重まぶたの時間の方が長くなってしまった。父親にますます似てきたなあ。

あらー、忘れていた仕事がいろいろ。人間の記憶はまったくあてにならず、そういう人間が残している記録もあんまり当てにならない。メモ励行。なんでもメモ。それも複数の場所に。


2007/11/14 (水)

調子悪い。

一体労働者階級の人気を博する上に最も必要な条件は、徹底的な率直さである。これだにあらば、彼らの心中に余程強い反対を持て有つていても、それを克服するに十分であるが、若しそれがないと見られた場合には、その他の点に於て如何程優れた処があつても、この欠を補うには足りないものである。(J. S. ミル『自伝』)

そうだねえ。


2007/11/15 (木)

お天気がよいのは助かる。直射日光が部屋に射しこむ時期になっているのでブラインド閉めないとならん。去年も書いているように、これが精神状態に影響しているのではないか。

いろいろ失敗。人生は失敗の連続だ。っていうか成功なんてのは人生にはない。

吉田。フランクリン、ミル、トルストイ。ここにフランクリン入るのが今年のヒネり。ミルとトルストイはかぶっているわけだが。

さらに失敗を重ねる。人生は失敗の連続だ。 こういうのは認知的な問題なのだとしか思えない。脳の問題だ!一回輪切りにしてもらうか。いや、それ恐しいことがわかってしまいそうで恐いな。

向いてない仕事をするとすぐ失敗してウツになる。日も短かいし。しくしく。事務能力ある人はほんとに偉いものだ。そういう仕事をする歳まわりだからアレなのかな。早く卒業したい。でもこの手のはもう一生直らないと思う。努力する気がないわけではないが、反省と努力だけではどうしようもないような気がする。悪しき道徳主義はよくないぞ。いや、「できない」「やる気がない」となればそういう仕事はしなくてすむようになるわけで、中途半端になんかしようとするところがいかんよなあ。

大学教員の非常に重要な仕事の一つは、寝ることである(本当)。

バラの騎士。好きな場面は、第1幕のテノール歌手の歌、 第2幕末の"Mit mich"、第3幕の"Nein, Nein"と泣き真似。馬鹿シーンばっかりだ。


2007/11/16 (金)

バタバタしていると自分が誰だかわからなくなるよ。

ゼミ。ちょっとショックな件あり。

百万遍で某女史をかこむ宴会。


2007/11/17 (土)

病院へ。前回から変わりばえせず、医者もつまらなそう。結果はここに書くまでもないので 例のページで。まあこういうのは御布施がわりに 通っておくものなのだろう。2月に1回でいいだろう。

今回のお便り

医者。「中性脂肪、総コレステロール、GOT、GPT、γGTPが高値or悪化しています。アルコールの影響が大きいと考えられるので、減酒に努めましょう。食事療法・運動療法を継続しましょう。」(←やる気なし)

看護婦。「お仕事も忙しく大変ですが・・・まずはしっかり睡眠とれるように!!」(← 医者との仕事・睡眠与太話を聞いてちょっと同情している。またはそのフリをしている。まあでもこの部署を動かしているのは実はこの看護婦さんだ。)

栄養士。「1日3食にしてエネルギーオーバーしないようにしましょう。アルコール量1日3本→1〜2本に減らしましょう。」(←酒飲むのはバカだと思っている。)

某協会編集会議。 ヘロヘロ。

いろいろ重なって心落ち着かず。自分の不徳のなすところか。

そう、どんな誤解にも原因がある。良識も判断力も万人に平等に与えられている。ついでに認知の歪みも万人に与えられている。それはある種の必然でもある。我が身をふりかえりつつ、途方に暮れる。モンテーニュ先生は正しい。

「最善を尽す」とか"Do your best"とかって言葉が、多くの人々に災厄をもたらしているような気がする。いっぱんに人間は己惚れが強いので、自分の力量を過大に評価してしまう。たとえば、私が本当に最善を尽せば(たとえば持ちあげないと殺すと脅されたり、背中に火をつけられたりしたら)、100kgのバーベルを持ちあげることも不可能ではないかもしれないが、そんなことしたらまちがいなく怪我をする。実際にはせいぜい20kgを持ちあげることがせいいっぱい。いや、10kgでもいい。いやいや、持ちあげるだけが仕事ではない。毎日持ちあげるなら3kgぐらい。他人から強制されてるときは2kgでいい。いやな仕事のときは1kgが限界だ。そう、そこらへんが最善。最善を尽くすということは、「適切に」ということである。

とにかく寝るべし。毎日10時間の睡眠時間をとるのは人間の義務である。 そういう教義の宗教ないのかな。なければ作るべきか。「いや、私は寝るのは あれなのですが、うちの教義でそうしなきゃならんのです。」安息日とか そういうもんだったんじゃないのかな。イエスはまちがっていたかもなあ。 「うちの宗教のきまりで、今日は不合理の日なので」「良心を休ませないとならない日なので」とかいいよなあ。


2007/11/18 (日)

完全に冬だ。寒い。うんざり。 でも色々しなければ、と出てくる。

途中高島屋で安い毛糸の帽子を買う。なにも考えずに一番上のものをレジにもっていくと、店員は「ご試着なさりますか」。かぶってみると、「お似合いですよ」お前はこの犯罪者ヅラがお似合いに見えるのかごるぁ心にもないことを言うのはやめろ、と言わずに買う。もし店員が、「あら、お客様、お客様のような方にはこちらのタイプのものの方がお似合いではないかとおもいますわよオホホ」とやってくれればこれから一生高島屋贔屓にしてやるのに。 「えぐちは「けいとのぼうし」をそうびした。えぐちのQOLがちょっと上がった!」

なんでもB5生協ノート作戦、いい感じなのだが、A4プリント折って挟んでおくと落してしまう難点がある。カバーがあれば1、2枚は挟めるのになあ。やはり今度東京いく機会があれば、伊東屋なる店を訪問したい。

図書館に文献複写を依頼すると、論文が右ページはじまりの場合、そのページをわざわざ半分の大きさの紙(全体がA3ならA4、B4ならB5)にコピーしてくれる職員さんがいるようだ。気が利いてるといえば気が利いてるような気がするが、実は余計。再度コピーとるときにソーター使うのに往生する。まあでもILLはすばらしい。

1日研究室でだらだら。これが安息日なのか。心理的にはぜんぜん安息してないけど それでもいいのだろうか。

夜、苦しみはじめる。でも一日だらだらした意味はあったか。


2007/11/19 (月)

あら、開封してなかった校正締切過ぎてた。平あやまり。誤字脱字魔王は死ぬべきである。締切守れないやつも腹を切って死ぬべきである。

衣笠。

でも腹切らずに寝る。


2007/11/20 (火)

校正しなければ。・・・3時間ちょっとかかる。だめな男だ。

毎日いっしょうけんめい寝てると1日が短いよ。でもそれはしょうがないんだよ。

1回生ゼミ。

最近のiTunesは勝手にジャンルを日本語にするというバグがあって困っていたのだが、ファインダーからiTunesを選択して日本語のチェックをはずして英語で使えば回避できるようだ。しかし馬鹿げた仕様だ。英語の方がフォントとか見易い。

『ミュージカル・テニスの王子様』とか、 「夢小説」とかってのがはやっているのを知る。へー。


2007/11/21 (水)

チョンボ を見つけられてしまう。ごめんなさい。

うーん、いろいろ。

ミネルヴァ書房の「やわからアカデミズム・〈わかる〉シリーズ」の『法哲学・法思想』。む、いまの大学1回生向けの教科書はこうあるべきだって感じ。よい。これは企画力の勝利だ。

倫理学でもこういうの教科書に使いたい。いや、哲学の場合は解説だけじゃなくてもっと原典が入っているべきか。哲学ってやっぱり人文学だもんな。要点だけおぼえこんでもあんまり価値がない。そこが哲学の教科書の難しいところなんだよな。

なんか最近ミネルヴァがんばっているような気がする。優秀な編集者が入った?梶谷修氏。

ブルーバックスの『脳研究の最前線』(理研脳科学研究所)。ううむ、力入っ てる。こういうのは「研究所」っていうどうしたってアウトプット出さなきゃ ならないところのアレだ。「クオリア」がどうのこうのって本読むより、こう いうの読むのが流行ればいいのに。あ、もう流行ってるのか。

教育ってのはなんなんだろうか。中等、高等教育でもある程度学生の人格への(よい)影響を目指さなきゃならんのだろうが、知識や学力ではなく人格に影響を与えようとする態度ってのは傲慢でもあるし、また種々の心理的な障害や疾患を考えれば危険でさえある、かな。それとも。

定番のスナック菓子ってのはどれもよくできている。新規に食い込むのは難しいのだろうなあ。

不調。しょぼしょぼ。でも今週末は連休なのね。かろうじて生きる 希望が。

どういうわけかpsgmlからhtml-helper-modeに戻る。今どき自分でHTMLタグ打ち込んでいる人はどれくらいいるんだろう。この日記もそろそろせめてEmacs Museあたりに移行してもいいんだけどね。

iPS細胞すげー。助教の人の名前が出てるのは、このひとがあれなのかな。


2007/11/22 (木)

ぐは、明日は我が社は平常授業日でした。昨日抱いたかろうじて生きる希望が。

あれ、明窓浄机の徳を忘れているぞ。

吉田。しかし百万遍がわに着いて、吉田に向かう道々なんか雰囲気がおかしいと思ったら、 11月祭だった・・・超意欲的ニートの満喫モラトリアム。 がっくり。ふりだしに戻る。そうだとわかってれば一日寝て暮したのに。

調子悪い。早く寝よう。ていうかもう冬眠。小雨が、冬の匂いを含んでいた。

『聖徳太子』すごすぎ。いろいろ考えてしまう。


2007/11/23 (金)

休日ではありません。勤労できることを感謝する日。ほんとう。私はラッキーである。

哲学的な考え方ってのは、徹底しないとかえって有害で危険なのかもしれな い。たいていの場合は、中途半端に哲学するより、直観に頼った方がよいのかも。

書評って書いたことないけど、難しいもののようだな。 この国には書評文化ってのはあんまりないんじゃないかと思ったり。 あるいはまともな批判と論争の文化がないのかもしれない。いや、 「論壇」ではあるのか。おそらく総合雑誌読まないから知らないだけだな。

なんで英米は日曜版の新聞をあんなに厚く充実させることができるのかな。 むしろ雑誌文化がないからか。国内ではいろんな雑誌がその役目をしているわけだ。

勤労。

ピーター・シンガーといえば生命倫理まわりの大御所ってのはもうこれはぜんぜんだめな紹介だよなあ。森岡先生はシンガーが革新的なのは動物の件だけで、生命倫理は保守的だって書いてたけど、 "Famine and Affluence" こそがシンガーの代表作だろう(次に"All Animals are Equal"が来る)。中絶や移植まわりはシンガーの業績のなかではセカンドクラスだ。だいたい、シンガーに医療倫理の分野での超有名論文なんてないじゃんね。『実践の倫理』でも生命倫理まわりはほかの人々の焼き直しっていうか彼なりの再構成にすぎない。もちろん、「平等な配慮」と功利主義一本で細胞片から地球までぜんぶ首尾一貫して考えてみるって方針はすばらしくラジカル。ラジカルってのはそういうことだわな。これ以上ラジカルなやつは滅多にいないだろう。動物や貧困の件に関するシンガーの議論が国内ではあんまりアレなのは、やっぱりそれをアレすると自分の生活がアレだからだ。脳死とか選択的中絶とかはどっちかっていうとアレだもんね。倫理学者が生命倫理好きなのもそういうアレで。シンガー先生は、鬱とかストレス性胃潰瘍とかならないのかな。やっぱりアルツハイマーはありそうか。やっぱり哲学者はまず身体が資本か。どういうひとだったのか、死んでから評伝が出るのが楽しみだ。自伝も書いてるのかな。とにかくそれまでは生きていることにしよう。

卒論ゼミ。さて、ここでストレスかけてあげないとな。勤労勤労。いやいや、若い女性にかこまれて好きなこと言ったりお説教したりなんてのは、お金払ってもやりたい人がいるでしょうから、どうもこれは勤労とは言えないようですなあ。私はラッキー(のはず)。

うーん、帰って寝たいところだが、いまやっておかないと後で苦労することが。あれ、ずいぶんプロメテウス。

でもビュンビュン時間が過ぎていく。おそらく余計なことをしているのだろう。あるいは主観的に時間の流れが速い = 客観的には意識の動きが遅いってことか。

鈍感であることは道徳的な欠陥かってなことを考えたり。 人を非難するってときもいろんな非難があるんだよな。なんで道徳的な非難が一番重要だと思うのだろうか。っていうか、むしろ一番重要な非難をしたくなるときはその欠陥が道徳的なものであると感じられるわけなんだけど。そもそも道徳的な欠陥ってなんだろう。20年間勉強してもいまだにわかっておらんというのはやっぱりどっかおかしいのではないか。センスがなかったんだなあ。うまくいけばあと20年あるけど、どうもこれはまずい。

とにかく寝るべし!寝るべし!寝るべし!


2007/11/24 (土)

午前中事務雑用。書類書いたり あちこちまわって1時間近く(つまり1日の1/24)かかる。効率悪すぎるよ。

まず机を片づけよう。12月は働かねば。メインとサブのディスプレイの位置を変更してみる。

自発性。なにごとも自発的にやらねばならん。

学生に、なにが自分の利益にかなっているかを理解させるのは非常に難しい。たとえばゼミ選択にしたってうまく立ち回れば利得を得ることができるのだが、そういう才覚ってのはどうしたものか。少なくとも危険を避けること、ちょっとしたことで避けられるトラブルを避けることは教えておきたいのだが。もちろん私自身そういうことできてないので、それはそれでいいんだが。

縄手で某 と飯。


2007/11/25 (日)

家でだらだらすることに決定。

あれ、gmailの動作がおかしい。Firefoxでクリックしても本文が読めない。 なぜだろう?2ちゃんねるチェックしてみたけど同じような症状を訴えている 人はいないようだ。

えーと。あれ、なんかやり残している仕事があるような気がする。あ、 急ぎのやつが1件あったんだ。どうする。

ブラームスのクラリネット五重奏は言わずと知れた超名曲だが、最強の演奏 は誰のか? プリンツとウイーン室内合奏団の1980年のに1票入れることにしよ う。

のだめ。やっぱり漫画ってのは凡人の視点から優れた人々を 観察するもんだよな。千秋やのだめは主人公しちゃだめ。


2007/11/26 (月)

衣笠。途中のバスの中に プリントした抜粋を忘れてしまったのではないだろうか。 それも内容が内容だけに、拾ったバス会社の人はいやな気分になるのではないか。

なんかえらい疲れた。

gmailとFirefox、面倒なので~/Library/Application Support/Firefox 消してやりなおすと治った。ブックマークはFoxMarksで同期しているので 問題なし。パスワードとかはなくなるが、まあいいや。


2007/11/27 (火)

ここしばらく早寝が習慣になっている。10時ぐらいにはもう眠い。んで8時ぐらいまで 寝てる。快眠というわけではなく、何度か目が覚めたり。昼もやっぱり眠い。 健康といえば健康な感じがするが、これでいいのだろうか。まあ身体が冬眠用に できてるんだわな。

バスに置き忘れたかと思ったプリントは研究室にあった。注意散慢でだめだめ。

毎年のことながら、なんかやってることが断片的で支離滅裂になっている。 一つ一つ着実に片づけましょう。

2回生ゼミ。

そして今日は9時には寝る。人間はだいたい 日が照ってる時間プラス1〜2時間ぐらい起きてればいいのではないか。 もっと緯度が高いところで生活してたらどうなるんだろう。


2007/11/28 (水)

とにかく心を落ち着けて。できることしかできない。

午前中少し落ち着いていたが、かといって目下の仕事が片づいたわけではない。

3回生ゼミ。

教授会。

ぐは。仕事しなくちゃ。

でも面談とかしてたら燃料切れ。


2007/11/29 (木)

今日も面談続き。

Giant Killing。構成コマ割り作画がすばらしいよな。 正統派スポーツ漫画ってのはいまだになんか可能性がある。

面談の人の切れ目で耐えられず昼寝。しかし寝ても目が覚めず。苦しい。

最近スタバのコーヒー豆をちょっと見直している。うまいのもある。

・・・日本のベンサム研究はミル研究ほどの広がりと魅力がない。 経済学説史を中心とする日本のベンサム研究の限界である。 15年ほど前に日本で国際功利主義学会が開かれたおりに、その準備会合で 筆者は「同性愛擁護論」を取り上げるよう提案したが、権威主義的(えらそうな(ルビ))一喝に よってそれを排除したのは、この準備会合の委員長であった永井義雄であった。 筆者は当然国際学会族の社交場となったこの「国際学会」には参加しなかった。 (土屋恵一郎、中公『哲学の歴史8:社会の哲学』、p.710)

すげー。そういう経緯がありましたか。

吉田。 疲労困憊。研究室戻って某件を片づけようと思ったが無理。

イソフラボン。なんでNHKでそんなに大きい扱いなんだ。また納豆が 売り場から消えるのだろうか。


2007/11/30 (金)

よい天気。はあ、お日様ですよ。うれしい。 気温も高いので少し仕事できそうだ。とりあえず懸案を一つ片づけたぞ。偉い。

英語。 講義。

さらに業務。がんばれ。明日は気温が下るかもしれない。

おう、学生が一人コーヒーいれるのがうまくなってた。 喫茶店 でバイトはじめたらしい。よしよし。


2007/12/01 (土)

今日もよい天気。でも気温がなかなか上がらない。

なにもできず。積極的にぼーっとすることに決定。出張もとりやめ、

師走になるとタモリの「昭和歌謡〜」を思いだすんだよな。 「師走だなあ。ぼくは君といると、いつも師走を感じるんだ・・・(音楽) ♪ふたりを〜夕暮れが〜」とかってやつ。

卒論指導もそろそろ盛り。

やっぱりこの時期に指導するのはしんどい。9月入学、7月卒業ってことに なりませんか。歴史的経緯によって無理か。 桜がそんなに大事か。世の中に桜がなかったら、 入学式は4月ではなく、それゆえ卒業式も3月ではなく、 それゆえ卒論は冬締切ではなく、人の心はもっとのどかだったであろう。 夏休みももっと有意義に使えたであろう。

ゼミはけっきょく13人(定員12)受け入れか。多いんだよな。 14人応募してくれれば2人落としたんだけどねえ。

シートフィーダー付きのスキャナが欲しい。 まとめページがあるな。 でももう予算ないから来年か。

いったん帰宅して昼寝。夜また出てくる。切り札の厚手セーターを投入。ぬくぬく。

と、某医者に呼びだされお好み焼き食う。 iPS細胞についてさらにレクチャーを受ける。 遺伝子とかDNAとかてのはまだなにもわかっていないということがわかる。 「ゲノムインフォマティクス」重要らしい。 神経疾患とかについてもいろいろ。 それにしても世の中は病に満ちている。っていうか病が 人間の常態なんだよな。そして老いるのも必然。死も必然。


2007/12/02 (日)

よいお天気。気温もそこそこ。おかげでそこそこ落ち着いている。太陽さんありがとう。

今日こそいろいろ片づけよう。

ぐは。まず 1件。偉いぞ。そして太陽さんありがとう。 アマテラスとか大日如来とかヴィシュヌとかラーとか崇拝してもいいかもな。 アタラクシアを保証してくれるのなら、生贄の手配についても考えるのだが。 でも実際には1億5千万キロ彼方で核融合しているだけの人だから無益か。生贄ささげて光速で連絡しても、それを認知してくれるまで8分ぐらいかかる。遠い。音速だと10年以上かかりそうだ(あれ?14年かな?)し、そもそも真空だからお願いの声が伝わらないし。どうしたものかな。

南の島の大学とかで働かせてもらえればすこし仕事できるようになるんじゃないだろうか。 台湾とかプーケットとかでもいいのかなあ。常春の国マリネラあたりに仕事ないかな。

面談とかも。土日も働く男。年中無休、全身大学教員。

12月はニーチェを読む月。ほんとに天才だよな。 正直、キェルケゴールとは似てるけど月とスッポン。38万キロメートルぐらい差がある。

多く眠る くたびれて自分自身がいやになったとき、 自分を元気づけるためにはどうしたらよいか? ある人は賭博場、 他の人はキリスト教、第三の人は電気療法をすすめる。 わが親愛なる憂鬱病者よ、一番よいことはやはり、 実際的にも比喩的にも多く眠ることである! そうすればまた自分の朝をもう一度もつだろう! 生活の知恵の芸当は、あらゆる種類の眠りをちょうどよいときにさしこむことができることである。 (『曙光』376)

こういうのを演習とかで少人数で訳読してだらだらお喋りして一生を過ごせたらよかったろうに。 そういう教養語学教師ってのはもう必要ないのだろうか。 土肥先生、天国で元気ですか。

ハイデガだのフーコーだのドゥルーズだのデリダだの、そんなん経由しなくたって ニーチェを直接読んだり紹介したりするだけでおもしろいはずなんだよな。 まあ彼らに巨大な影響を与えたってのはわかるし、それ読んじゃった以上 言及しないわけにはいかんってのもあるんだろう。

しかしニーチェもいざ授業で取りあげるとなるとなかなか難しい。まとまりな いっていうか、余計な文章が多すぎるっていうか(特に後期)、おもしろいと ころが多過ぎるっていうか。「こんな文章があったはずだ」と思ってもそれが っ見つからず、読んでるうちにおもしろくなってきて時間が過ぎてったりする。

このタイプの人々には適当な抜粋じゃ対抗できないんだよな。かといってパラ フレーズしてしまうとおもしろいところが消えてしまう。それは、本質的に文 学だから。シェークスピアだって粗筋だけ読んでもおもしろいとは思えないわ けで。

おや、橋本努先生の抜粋集があるな・・・なるほど。こう選ぶか。 まあ永劫回帰だの運命愛だのっていうツァラトストラ関係のはない方がいいよね。

今日は久しぶりに1日おだやかに有意義に過せたような気がする。小春日和。帰るか。

実はまたLittleWing社のピンボールにはまっている。ときどきこういうものにハマる。今回はFairy Tower。Monster Fairも復活。 こんなことするくらいだったら楽器でも練習した方がずっと生産的なんだけどねえ。

なぜ人は一人ゲームをするのか?---- 力への意志。ていうか、上達するから。 ゲームが楽しいから上達をめざすというより、上達するのが楽しいから ゲームするのだろう。よくできたゲームはうまく上達させ、その上達を 実感させる。よくできたピンボールは (明示の/暗黙の/秘密の)ルールを理解させ、身体を習熟させ、 精神の各側面に挑戦する。

RPGはまたちょっと違ってて、あれはプレーヤーが上達するというよりは プレーヤーが操るキャラクターが上達する。でもどっちにしても上達する感覚は重要。 楽器とか、ある程度やるとプラトー現象とかそういうのにぶつかってキツい。 もちろんPCゲームでもあるし、ゲームの方が目に見えるんだけど、 とりあえずPCゲームだったら最初の急速な上達を味わうことができる。 PCゲーム以外のたいていの技芸はなかなか上達しないし、どうしても上級者までの 距離を意識せざるをえないし。PCゲームなら上級者を意識しなくてよい。

「ひきこもり」とかって人々が実際にどういう人々かは わからんが、もしわたしがひきこもるなら、上達できるゲームやその種のものなしには こもっていられないだろうと思う。

ひとはなぜゲームをするのかってのを考えるには、むしろクソゲーを考え た方がよい。一人ブラックジャックや一人チンチロリンは不可能だろう(ブラッ クジャックは微妙か。あれは実際に賭博としてやる前に練習する必要があるよ うだ)。一人将棋は微妙だがOK。なぜか?コンピュータとジャンケンするだけ のゲームに1分で飽きるのはなぜか?やっぱり上達しないからだよな。人間は成 長する樹木だ。どっちかの方向に伸びずにはいられない。

でも単に上達すればいわけじゃないか。 意味のある上達でないとならん。ピンボールもやっぱり意味が重要で、 Littlewingなんかはバックグランドの物語を考えるのにずいぶん力を つかっているよな。いや、もっと複雑だ。 「ときメモ」のタイプのやつは(おもしろくなかったけど)、 「その世界を知る」感覚ってのが 重要な感じがしたな(むしろ、「パラメータを解析する?」)。 これは昔書いたような気がする。

NOVAやライブドアの元社長や、たくさん本を書いている人なんかは、あんま りPC一人ゲームはしないだろう。現実生活で力の獲得や上達を実感している人 にはゲームは必要ないだろう。現実の世界の謎を探究している人にはRPGは必要 ないだろう。

多人数ゲームはおそらくまた別。それは階級づけの別のチャンネルとして必要。

ネトゲのよいところは、おそらく本当の「負け」がないところなんだろう。 っていうか、ほんとうに「負け」が出るネトゲは流行するだろうか?

2007/12/03 (月)

寝坊。まずい。

ここ1週間ぐらいで 「生権力」と「リベラリズム」に関する話題から。あ、あと昨日読んだケインズの 「若き日の信条」(おもしろい)から学んだこと。なる ほど、(私もよく使ってしまう)「〜って何ですか?」「〜ってどういう意味 ですか?」という問いを、「ふつうの(/多くの/偉い)人はどういう意味で〜 という語を使っていますか?」という問いだと解釈する人がいるんだな。わた しの感覚ではこの問いは「あなたはどういう意味で使っていますか?」あるい は「あなたはふつうの(/多くの/偉い)人がどういう意味で〜という言葉を 使っていると考えているのですか?」なんだけど。これは文化の違いが背景に あるかもしれない。問いをもっと明示的にしないと誤解されて非常に危険。 「〜って何ですか?」のタイプの問いは時にぶっきらぼうで傲慢に響いてしまう。 注意すること。「えー、うしろの議論をよく理解するために一応確認させてい ただきたいのですが、ここであなたは〜という語をどういう意味で用いてるの でしょうか」なら大丈夫だろうか。もちろんこの問いのバックには、 「〜という語は人によっていろいろ意味が違うからまずそれをはっきりさせてくれないと」 っていう意図があるから、まあ傲慢ちゃー傲慢、攻撃っていえば攻撃ではある。

ゼミは1人落として定員の12に。できれば定員は10にしたいところだよなあ。

衣笠。 『道徳の系譜』。今年は第三論文を。なんか燃える。ルサンチマン人間、それは私です、とかそんな感じ。 ニーチェについて話をすると、いつも 「この学生さんのなかのひとりが数日後に犯罪を犯して〜」とか考えちゃう。馬鹿。

遺伝子操作。社会心理学の知見を確認しないと。口頭でも不正確なのはいかん。 そう、批判・批評・質問してもらうのは重要だなあ。どうしたら 学生さんから本気の批判や質問をもらえるかそろそ本気で考えなくちゃ。

「ソーシャルスキル」とかってのは、教育することができるんだろうか。 っていうか私が教育されたいような気がする。ていうか ソーシャルスキルってなんだろう。「うまくふるまう」ことか。 難しい。でもなんか工夫すれば少しはなんとかなるような学生も多いような 気もする。でもあんまりそういうのを考えちゃうのと萎縮してしまうような気がする。

寒い寒い寒い。蛇口をひねればお湯が出る時代と国に生まれたのはほんとう にラッキーだ。「私にはこれ以外の生まれかたはできなかったのだから(もし そうなら私ではないので)、私はラッキーだと思うことは意味をなさない」と 主張する気にはならん。なぜか。お風呂はあったかいから。ありがたいありが たい。もうヴィシュヌやめて本願寺でもいい。

ドラえもんとダイモンってのはどの程度関係あるんだろうか。 藤子不二雄は教養があるからやっぱりそういうことなのかな。


2007/12/04 (火)

寝すぎ。

げ、大事な雑用が遅れている。雑用ではなく業務だ。

1回生ゼミ。野矢先生は偉大だ。

学生の呼び方。女子はふつうに「さん」にしているのだが、「君」の方が かっこいいような気がするなあ。 来年度はそうしてみるかなあ。慣れることができるだろうか?


2007/12/05 (水)

今日も寝すぎか。創立記念日で休講の日。ありがたやありがたや。感謝しつ つ有意義に過したい。

しかし創立記念日の有意義な過し方とはなにか?やっ ぱり部屋の片付けだろう。とにかく床においているものをテーブルの上に。それだけで ずいぶんよくなる。

床屋に行きたいような気がするが、いまヒゲ剃りされるとひどいことになりそうな気がするので やめといた方がいいか・・・

教育についてまだ考えてる。 うちぐらいの学生の一部は、教師や他の学生の話が理解できないことが当然だと思わされて 中高教育を受けてきた学生がいるような気がする。「お客さん」あつかいされてて、 当人もそれになじんでしまっているとかそういう感じではないだろうか。

階級についても考えたり。民主党より自民党の方が労働者階級の味方、というか 議員に労働者階級出身の人間が多いんじゃないだろうか。

また教育について考える。どうも我が社我が部門ではコンピュータ・ネットワーク技術離れが進んでいて、一部で問題になっているようなのだが、当然だよな。景気がそこそこ回復して働き口があるときに、プログラマやらSEやらっていう低収入の職種につこうとする学生がいるわけがない。学生の方が教員よりそういうのには敏感なのだ。

「桜」のエヴァ漫才youtubeで見つつ、やっぱり階級とか教養について考える。エヴァンゲリオンはフェイクの教養に訴えることで、階級意識(中流高学歴予備軍の?)に訴えたわけだわなあ。漫才ではたしかに「わからん」が重要。 日本でモンティ・パイソンは可能か?っていうしばらく抱えている問題。「漫画やアニメとして実現している」が答えなんじゃないかな。

心落ち着けるには時間がかかる。アタラクシアにはとんでもない対価が必要だ。 そしてこの季節、5時には日が暮れてしまう。なんだこれは! M-x sunrise-sunset [RET]

Wed, Dec 5, 2007
Sunrise 6:52am (JST), sunset 4:45pm (JST) at Kyoto, JP (9:52 hours daylight)

10弱時間しかdaylightがないじゃないか!もっと緯度の高いところにいたら どうなるんだ。

環境問題って難しいなあ。 やっぱりダメな研究はそれを知らしめるのが学者の社会的責任なのかな。 たいへんすぎるような気がする。ふつうの人にはできんわな。

けっきょくなにもせず貴重な一日が過ぎる。

サバティカルなんてものも、 「自分の研究室に1年こもっていてよいです」ってのなら価値があるなあ。 外国とか行くのはいや。「あのひと、なんですか?」「さあ、前はここの先生だったらしいけど・・・」とかってのが理想。

音楽の鑑賞は、意識せざる算術の計算であるってな意味のことをライプニッツが 言ってるとショーペンハウアーが書いてたような気がする。 ライプニッツ先生はバッハ先生と とりあえず同時代人だからな。


2007/12/06 (木)

大寝坊。こんなに寝ていていいのか。寝すぎたせいか首が。危険。

ちょっと前に注文したUSBラジオチューナー RadioShark IIが届く。AM語学番組を受信するため。まあこんなもんか。でもAudio Hijack Proだとチューニングが10kHz刻みでうまくないぞ。828kHzを830kHzで受信しなくてはならん。(RadioSharkのアプリケーションは9kHz刻みにできるのだが)どうもApple Scriptを使えばどうになかるという情報を見つけるがよくわからんので我慢。

吉田。わりとゆっくり出たのに遅刻しそうになる。観光シーズンの東大路の流れの悪さはどうにかならんのかな。LRTと自転車専用の通りにするか、 せめて四条〜五条で自家用車排除ぐらいしてほしい。縦に流れる自家用車は川端通に誘導しろ。観光業者もけっこうなビジネスチャンスを失なってるんではないのか。 いろいろ片づけなきゃならんことのため研究室に戻る。やっぱり午前中仕事しないとだめだ。朝の2時間は夜の4時間分の価値がある。今年はどういうわけか人生ではじめてそこそこ人並の時間で暮していてけっこうよかったような気がする。さすがにこの季節はだめ。夜時間をかせぐしかない。でも睡眠時間は絶対に確保すること。

やはり書類をちゃんと片づけておくのはオフィスの基本。できないのは やっぱり社会人失格。

Alpha-Stationとか見ると、FMラジオ界も次第に進んでいるようだなあ。でもwebのデザインというかナビゲーション悪くてだめすぎ。Flashとか使えばいいってもんではない。よいデザインのページを作るというのは難しいのだな。

無線ラジオはネットストリーミングに勝てるんだろうか。なんか難しそうだ。てよりとにかく今は時間こそがなにより価値があって、それをいろんなメディアが奪いあってんだよな。まあ音楽だけじゃなくて、なにごとももう情報量が多すぎてだめだ。わしらはもう隠遁してこれまでの人生をふりかえりゃいいわけだけど、若い人は気の毒。今70才ぐらいのひとも、私の世代に対してそういう印象をもってるのかな。なんか50年代なかばぐらいに家中にラジオ置いてるひととか、60年代なかばに複数のテレビ番組見てるひととか、そういうのを想像したり。そういう馬鹿げた人生をわたしらもやってる。

そしてそうやって1分1秒を「有益に使う」ことに気をつかい、かえって充実した時間、っていうかある程度の密度ある持続を失なう。なんちゃって。

吉田の採点。今回はあえて「エッセイを書け」にしたのだが、けっこうおもしろいなあ。さすがに吉田の学生さんは書ける。っていうか、こういうシバりをかけたエッセイは課題として悪くないな。他でもチャレンジしてみよう。王道エッセイをいろいろ見せた成果でもあるのかもしれん。


2007/12/07 (金)

早起きしすぎ。眠い。午後になっても目がしょぼしょぼする。 頭も動かない。やっぱり最近の睡眠はよい効果をもたらしていたのだなあ。

Audio Hijack Proの件、

tell application "Audio Hijack Pro"
	set frequency of session "Deutsch" to 828000
end tell

この前の授業で、身長と収入、IQと収入の間にそれぞれ相関があるという仮説の話をしたら、ソースは?という問いあり。探そうとすると面倒。

とかってのを1回走らせるだけでよいらしい。

内海健『うつ病新時代:双極II型障害という病』(勉誠出版)。これは!もっと早く読んでおく べきだった。

英語。講義。卒論ゼミ。発表はひととおり終了、あとはひたすら書かせるだけ。

会議。

う、いろいろやばい。でもしょぼしょぼで仕事にならない。やはり 寝るしかない。

なんか突然久しぶりに禁煙しようという気になる。一番大きな理由は、「タバコを買いに行くのが面倒だから」。できるかな?年末からか?まあ無理だろう。


2007/12/08 (土)

大睡眠。目のショボショボはない。やはり睡眠は重要。私のようにラッキーにも特に大きな疾病にかかってない人間にとって一番重要なのは睡眠。日本睡眠哲学協会を創設できないかな。睡眠哲学(人間にとって睡眠とはなにか、睡眠はどのようにあるか、睡眠をいかに認識するか)、睡眠思想史(睡眠はどのように考えられてきたか)、睡眠倫理学(どのように寝ることが許されるか、どのように寝るべきか)、睡眠美学(どのように寝るのが美しいか)などの分科会も作る。応用睡眠倫理学は睡眠そのものを目的としない各種の睡眠や、アルコールや薬物を用いた睡眠様状態、複数の人間による睡眠などを扱う。会合はいねむりしやすい暖かいところで。・・・あれ、そういやこれも名作『とんち番長』(ちがう、『サル漫』)にあったような気がするな。

教育についてまた考える。 私がなんとか英語読めるようになったのは、実は塾や予備校で教えるなかで、いろいろ試行錯誤したからなんだよな。自発的に試行錯誤できるのは私の最も大きい長所の一つだし、そういう自己開発のようなのが好きだ。

ゼミ生指導して卒論書けるようにすることができるるようになれば、私もまと もな論文書けるようになるだろう。試行錯誤中。卒論指導は今年で5回(実際に いろいろ考えてるのは3回目ぐらい)。そろそろ「こういう感じ」っていう確信 が欲しいのだが、今年はもうひとつアレだ。まあ大人数ゼミ1回目なのでこっち の準備が足りなかった。来年度はがんばりましょう。

「英語読む」とか宣言して希望学生を減らすっていう手もあるんだが(最初の 3年はその手を使った)、教員がいれかわって学部内での受け皿としての ポジションが変わってしまい、なかなかそうも言いにくい。まあ不可能じゃないんだけど。

衣笠。月曜分のふりかえの日なのだが、 キャンパスにぜんぜん人がいないんじゃん。っていうか控室も誰もいないし。

ムア。The Idealのとこ。この本、へんな本だよな。友愛のところも 大きな影響力を持ったってのが どういうことなのか今となっては理解しにくい。 ムアの直観もへんてこりんだし。まあその含むところはいろいろおもしろいが。 おそらくこれは、どう読むべきか直接解説してもらうとぜんぜん違うっていうか、 ケンブリッジまわりには口頭での伝承による理解があるはずだな。 どういう話し方をする奴なのか見てみたい。動画ありそうだけどな。 それにしても倫理学史といっても広い。広すぎる。

IQとか身長とか遺伝とか収入とか。なんか私がやるべき内容じゃないよう。 ふつうの学生にとってはIQ論争とか遠いところにあるようだ。 興味はあるようだが、どっから攻めていいのかわからんという感じらしい。 まあふつうに大学で勉強していればそうなのかもしれんな。 (衣笠はサトウタツヤ先生がいるからそういう授業もあるはずなのだが ・・・いや、むしろサトウ先生の影響があるのかな。)

勉強についても考える。 なんか、ちょっと前まで「大学教員たるもの〜の程度のことは あれもこれも一応ちゃんと理解しておかねばならん、私だめだめ」と 苦しんでいたのだが、そういうなんらかの基準をクリアしたちゃんと完成した哲学教師なんての は実在しない。悪しき教養完成主義。誰だって教えながら学んでいるのだ。あたりまえ。 教員は完成した石像ではなく、一本の樹木だ。盆栽でもない。 それぞれなりに茂っていくところを見せればよろしい。っていうか 茂り方を見せるのが仕事なのだろう。 花も咲かせず、実もならせんでもよろしい。ただ伸びてるところを見せれば、 花咲かせるやつも実をならせるやつもいるだろう。 でもあまりにも貧弱でへんちくりんな木が 間違った方向に伸びているのを見せるのは許されるのかとか。 でもやっとそういうのがわかりはじめてきた。スロウラーナー。

人少ないのになんだかとても疲れた。寝よう。

一眠り。明日が日曜だということに気づいて、ゆっくりめに風呂に入る。 温泉行きたい。

あら、モーニングのへんな漫画(はじめて読んだ)の主人公が女子大生を「君」で呼んでるわ。 やめよう。


2007/12/09 (日)

起きてしまったので大学へ。今週は厳しい。今年最大のピンチか。

あれ、頭が・・

やっぱり寝足りなかったか。総計9時間じゃだめなのだ。中断なく8時間以上。または中断を入れて10時間以上。年くって頻尿になったりしたらどうなるんだ。

『ロールシャッハテストはまちがっている』。こういうものを読んでいる場合ではないのだが、おもしろすぎる。 ロールシャッハってよりはアメリカの臨床心理学の歴史の本。 ちょっと目が覚めた。最後の方は現役たちに大砲どかんどかん撃って 総攻撃。ドキドキする。 まあロールシャッハ先生がどこでまちがった かを、筆者たちは見ぬくことができている。これがポイント。まちがい探しは そのまちがいの原因を指摘できなければならん。科学者が科学者である理由は それだ。喧嘩を売るってのはこういうふうにするもんなのだな。 ロールシャッハテストと精神分析は、どっちもエリート主義的で権威 主義的。入門者には困難で、「名人」がいたり奥義があったり神秘的だったりするわけだ。 大学院生(勉強はじめて5〜10年)の手に入らない知識や技術はあぶないってことなのだ。テツガクこそそうかもねえ。

心理学者用難破船チェックリストがおもしろい(ほとんどよく知られているあれだけど)。

これに従えば、立派な心理学者にはなれないけど、 立派なテソガク研究者にはなれそうだ。

なども身に付ける必要がある。でもまあこの本のいうところのロマン的態度 (パスカルの「繊細の精神」みたいなの)ってのは 大事で、これなくすと正統派テソガク者じゃなくなってしまう。

ぐは。EMDR。ずいぶん前に気になってたんだけど、 いまぐぐると肯定的なページしか出てこん。

帰宅して昼寝。冬の昼寝はちょっとしただけで夜になってしまう。 また出てくる。

RadioSharkのおかげでNHK FMを楽しむことができるようになった。 副作用として、AppleScriptやAutomatorを使えるようになった。こっちは無駄な知識。

夜しょぼしょぼしてきた。これなんなんだろうな。


2007/12/10 (月)

なんとか起きて。

卒論指導。

衣笠。

夜活動停止。

たしかに、英語版wikipediaは現在とんでない高みに到達しようとしていると思う。 他のどんな事典類ももう追いつけない。WAISやGopherやHTTPやGutenberg project規格したひとたちで、さえこういうタイプのものは予想してなかったんじゃないだろうか。 これが人類が300年近くかけて到達しようとしている 高みなのか。集合的知恵っていうかなんというか。おそらく歴史書に21世紀初頭の 人類の到達点のひとつとして記録されることになるのだろう。 残る問題のcontroversialなところは 「controversialだから書かない」とか書くことにしてはどうか。

日本語wikipediaは出典が出てないことが多いから、そこから つたって調べていくってのがやりにくいんだよね。これはおそらく大学教育の問題。


2007/12/11 (火)

起きても眠い。

小雨。あんまり寒くないが暗い。

人生をオルガナイズしようとがんばる。やるべきことをやるべきときに できればいいんだけどね。それはたいてい10分もかからずにできる ちょっとしたことなんだが。もっと困難に見えることならむしろやる気になったりするのが 人生の難しいところ。

やっぱり眠い。

卒論、卒論。

道を歩いていると、建設現場の警備員が道端で絵に書いたようなorzの格好になっている。 この前授業で「年末は道に落ちている人に声をかけようぜ」と説教した ばかりなので、しょうがないので声をかける。「めまいが」。とか。他に会社のひともいないようで、 だめそうなので道行く若者に携帯から119してもらう(よい若者であった)。 救急車が到着すると、 「どちらですか・・・彼か・・・おー、××君や!××君やぞ」「お、××君や」 「おーい、××君、大丈夫か?しっかりせい。久しぶりやな、働いてるんか。飯ちゃんと食うてるか?」 とか。どうも以前からの常連さんだな。人生ってたいへんだ。がんばれ××君。


2007/12/12 (水)

新しいセーター(いつも着てるやつの色違い)がまだあったかすぎる。

会議。

会議は二部構成でした。遅くまでかかり、 ずっと通っていた某音研コンサート行けず。無念。

この時期、十分寝ても可動時間は7時間ぐらいか。

「プライバシー」とか「プライベート」ってことが、 多くの人に誤解されているっていうか、 「パーソナル」なことと区別されていないんじゃないかと思う。 ぜんぜん違うことだと思うのだが。

ピンボール、平凡に上達してきて1ゲームにかかる時間が長くなってきた。 もうちょっと高得点やいろんな役を達成したい感じはするのだが、 そこまで行くのが面倒。2ゲームも3ゲームもできない。3ゲームやると1時間近く かかってしまう。しばらくお休みだな。

寝る。寝る。寝るべし。なにもかにも放りだして。


2007/12/13 (木)

早起きしてしまう。

ヌスバウム一問一答

Which living person do you most despise, and why?

I don't waste time despising people. Anger is much more constructive than contempt.

ヌスバウムらしいね。

久びさのピーンチ。11〜2月の4ヶ月間はどんなことがあっても期日のある仕事を入れて はいけません。来年は絶対になにも予定を入れず、どうしてもやらな きゃなない授業と卒論指導と生きることだけをひたすら考えていきるべし。それだけで せいっぱいだろうよ。「よく生きることなんかではなく、まずはただ生きるこ とこそが問題なのだ、そうだろう?ポロス君」「そうですね」

「自由にやれ」「俺に指示されるな」と命令したり指示したりするってのは ほんとにおかしなことだよな。馬鹿げていているしなにより偽善的だ。特に私のように高圧的な人間にとっては そういうことを要求すること自体問題かも。 でも大学教育ってのにはたしかに そういう側面がある。 カント的な意味の自由というよりは、ミル的な自由なんだけど。 一方、考え方を教えずに「んなことは自分で考えろ」ってのもアレすぎる。 啓蒙のパラドクスってやつ?あれ、ググってもこの言葉あんまりでてこないな。 「啓蒙のパラドックス」っていう論文が1本あるようだ。読んでみたい・・・ま あこれが、おそらく大学教育と高校教育との違い、大学が「高等教育」と呼ば れる所以なり。教える内容が高等というよりは、教えるのが難しくて高等、教えている内容が教える人間より高等だから高等教育。私にはできん。

吉田。

いったん戻る、でもだめだめ。


2007/12/14 (金)

英語、講義。 調子悪い。

ピンーチ。

でも卒論指導とかする。

ぐう、眠い。どうする。帰って寝て明日できるか。

だめだ。まずい。

なんでこんなに1日が短いのかな。小中学生のころは、学校は死ぬほど長かったのに。


2007/12/15 (土)

起きたり寝たりしながら準備。久しぶりの半徹。

10時に大学を出て新幹線に乗り、神保町へ。 研究会 にお呼ばれしてあることないこと話したり。準備不足。

ぐは、今年はこれで終りかと思ったらもう一つ急ぎの仕事があるのか。


2007/12/16 (日)

もうちょっと寝るべきだったか。大学へ。片づけと次の仕事やらなきゃ。ま ず心を落ち着けて頭のなかをオルガナイズ。・・・あ、もうひとつ大きいのが あるじゃん。ぐは。そろそろ炭水化物大量摂取はやめようと思ってたのにそう もいかんようだ。こりゃ無理だな。時間の絶対量が足らんよ。やっと自分がど うやってもできないことがわかってきた。「汝自身を知れ」の正しい理解は、 「身の程を知れ」。「度を越すな」は「食べすぎるな」か「無理な仕事もする な」のどちらか。あれ、もうひとつはなんだったかな?

頭をオルガナイズしようとしているうちに午前中が過ぎる。とにかく外側だけでもオルガナイズするため今日こそ床屋行くか。

いったん帰宅してボンゴレ食って床屋で寝る。頭薄くなっていろいろ悩む。薄くなるのに ついては文句ないが、どういう髪型にしたらいいのか。以前から、たとえばあの iPS細胞の山中教授のような頭にしてみたいのだが、私の顔と頭の形と髪質ではああはならんのではないか (だいたい滲み出している知性と人格が違うけど)。 中学3年間は坊主で、その後30年間ずーっと髪型どうしたらよいのかわからないまま 中年。なんだかなあ。自分としては坊主でいいんだが、どうもウケが悪いのよね(凶悪に見えるようだ)。

まあやっぱりこの程度なのだろう。ファンク系というよりは、マーカス・ミ ラーの影響が強い。プリンス様のまわりのミュージシャンは皆優秀だけど、ピンだとなに かが足らんのよね。あたりまえか。たとえば "erotic city" や"A Love Bizarre"、"It's gonna be a beautiful night", "Irresistable Bitch"みたい な単純な一発ファンクなんか凝ったことしているわけじゃないし、実際に ライブでバックミュージシャンが暴れているのが魅力なわけだが、それらの ミュージシャンが作ってもそうはならない。

うーん、やっぱり仕事ならんか。でもゲームする気力もなし。 だらだらしよう。とにかく授業準備だけはしなきゃ。

ジョージ・マイケルは天才だなあとか思いつつ、 心落ちつける。wikipediaの音楽記事なんか読んで時間が過ぎてし まう。あれ、CD探さなきゃ。それにしてもよく書けてるなあ。うちのレベルの 大学生にはwikipedia読むためだけにも英語学習してほしい。


2007/12/17 (月)

寝坊。わあ。

こら今日はいろいろ不調。お腹も痛い。

Google Desktop、すげー。Spotlightより優秀だろう。

衣笠。

朝ごはんが遅くても、授業準備がアレでも、絶対に昼飯は食わなければならない。 できる限り高カロリーのものを。それが大学教員の義務。 よく寝ること、血糖値を下げないことは大学教員の二大義務。 難しい場合もカロリーメイトなりドーナッツなり板チョコなりをつっこめ。 あらゆる手段をつかって自分を支配せよ。職業倫理観とか意欲とかそんな 抽象的なものに頼るな。生理現象しか信じるな。

年金記録問題。よくわからん。これがほっとかれてたってのもよくわからん し。っていうかそれなりに動いている方がすごいよな。電算化したときに いろんなことが起こったんだな。70〜80年代に(可能に なったタイミングで)国民総背番号制度やっときゃよかったんだ、って論調は (ブログでも)まだ見てないのだが、そこらへんどうなんだろうか。実はずっ と前から気づいていたんだろうなあ。自分が手を下す前に、それまでのデータ自体がいい 加減なのに気づいている人は、やっぱりいい加減な仕事しちゃうだろうしな。 でも「あのー、事務が人手も人材も不足で、あとでわからんようになりそうの で総背番号にしてください」とは言いにくかったのかな。税金もばっちりきっちり取ろ うや。最近来たe-Taxとかってのの案内も、住民票カード登録してさらに(どう 使えるかわからん)USBカードリーダー買わなきゃならないとかバカすぎ。 もう私は番号つけてもらっていいですよ。 っバイオメトリクスも色々あるし、「すばらしい新世界」はすぐそこだなあ。 google兄貴にたのめばなんとかしてくれるじゃなのかな。 っていうか、これは「大きな国家はあんまりうまくいかない」「役所仕事は常にだめだ」 という事例の一つなのか、そうでないのか。

どうでもいいけど「キッコのブログ」(表記違うかも)を注目したり話題にしたり 日常的に読んだりしてるかどうか、ってのはけっこうネッ トに対する距離感や、そのひとのネットに何を求めるかって のをよく表わしているような気がする。他にそういうわかりやすい指標になるのは 何だろう。「はてな」の「アルファブロガー」はちょっと違うだろう。 「魔法のiランド」を見てるかどうかとか?ちがうか。mixiはアレだし。 「痛いニュース」や「bogusニュース」もかなあ。私は上のはどれも興味がないよ、でもはてなブックマークは時々見てるよ派。いくつかの指標(「〜は見てるよ派」「見てないよ派」「アンテナ使ってるよ派」「RSSだよ派」)で集計したりクラスタ分けてみたりすれば、 おもしろい結果が出そうな気がするんだけど。そういう研究もあるんだろうなあ。 統計調査勉強しときゃよかった。ずっと昔にweb日記の読者をクラスタ分けしたり成分分析すると どうなるかとか考えたことがあったような気がするが、いまじゃそういうのはけっこう よくわかってるような気がする。「はてなアンテナ」の「マップ」は甘いっていうか、 よく分かってないやつが作ってると思う。もっと有効なデータをもっているはずだ。 おそらくgoogle大兄あたりはなんかわかっていてなにかやろうとしているだろう。


2007/12/18 (火)

寝坊。学生を待たせてしまう。

1回生基礎ゼミ。終了。

ええと、なにから手をつければいいのかわからん。

卒論指導もたいへん。

だめだ。なんか仕事をうまく片づける方法を学ばねばならん。仕事術とかライフハックとかそういうのをチェックするべきかも。

笹井真紀子トリオを聞きにLe Club Jazz。

仕事の効率について考える。『なぜか、「仕事がうまくいく人」の習慣』とか ひっぱりだしたり。あれ、これ訳者は楡井浩一さんか。


2007/12/19 (水)

寝坊。二日酔い。あれ、なんか二日酔いしてるのは久しぶりか。

3回生ゼミ。お説教特集。んでもここでなんとかしておかねば。 スーパーバイザーが欲しいなあ。(老師を勝手にそうしているところもあるが)

3回生忘年会。カラオケつき。飲みすぎ。


2007/12/20 (木)

二日酔い。アルコールはいかんよ。が、明日も宴会がある。

吉田。もちろん調子悪い。体調管理は社会人の基本です。

もうすぐ冬至か。あら、日の出はまだまだ遅くなるのか(wikipedia-jaから)。知らなかった。早く暖かくなってくれないと。


2007/12/21 (金)

飲まなかったおかげか早起きできた。酒は毒。

寒い寒い寒い。

メールはMewを捨ててgmailのwebインタフェース一本にしましょう。 Namazu捨ててGoogle Desktopにしましょう。

英語。会議。講義。あら、よく寝たのに不調。

4回生卒論ゼミ。これで年内終了。4回生宴会。 しかしこれからがんばってもらいます。

とにかく寝るべし。


2007/12/22 (土)

一日寝ている予定だったのだが、 やっぱり勉強もしないとならんので大阪へ。 いろいろ勉強になる。若い意欲的な人々をたくさん集めて偉い。未来は若者のものだ。 それにしても、こんな喫煙者が多い研究会ってのは今時めずらしい(そこらへんがテツガク関係者のアレさを示しているか)。 研究会ではあんなもん(わりとひかえめ)だったと思うけど、飲み会で暴れすぎ。ごめんなさい。もちろん、べつにその場の誰かに対して怒ってたのではない。 いかんいかん。 仕事しよう、勉強しましょう。いろいろオルグしたりもする。 今年もなんとかサバイブさせてもらったのは みなさまに感謝。あ、まだ1週間もあるよ。


2007/12/23 (日)

冬至は越えたか。寒くて調子があがらん。

うわ、いろいろ仕事が残っている。大学へ。レポートの採点、卒論赤ペン、 をしなきゃならんわけだが、体が動かんな。のろのろとまず机の上を片づけて 場所を確保。 あきらかにオーバーワーク。昨日はやっぱり寝ているべきだったかもなあ。

今週も飲み会続き。身体壊しそうだ。

いったん帰宅して昼寝、また出てくる。

産経webで畠山鈴香被告の裁判記事読んでいろいろ考えたり。「反省する能力」。

Google Desktopすごいなー。なんでも掘り出せる。もうNamazuもHyperEstraierも不要か。

レポート採点苦しい。出さなきゃよかった。レポートは教員の通信簿。 それは、教員を写しだす鏡。ちゃんとしているのを見ると ほっとする。 でも明日学生さんは大学来るんかいな。がんばる必要はないのか。 あらら?1月は何回授業あるんだ?そもそも明日授業あるのか? 衣笠の学年暦はどこいったかな?

授業の出席。来年度は全部の授業で出席をとり評価に反映することを誓います。

昨日は勉強になった。新しく仕入れたポイントの一つは、"I'm working now."のタイプの文章っ てのは(ある意味で)まちがいようがない(偽ではありえない。本気であれば常に真。She is working.は偽の場合 もあるかも。)ってこと。「ある意味で」がどういう意味でかはなかなか 難しい(そこがテツガクの腕の見せどころだ)し、動詞の種類によってずいぶん違うね(これも腕次第)。 でもアンスコムはなんかすごいことを洞察していたのだろう。 すぐれたテツガクはいきなりバサっと世界の一部を切ってその稠密な断面を見せてくれる。 かっこよすぎる。こういのは時間つかって 人の話を聞かないとわからないことがある。テツガクのそういう一面に魅力を 感じる人ってきっとたくさんいるのだろう。『インテンション』読みなおさねば。

ぐは。やっと半分。

あー、衣笠のWebCTゴミすぎる。信じられんほどのゴミ。 Firefoxごと落ちる。 これで金とってるってのはどういう会社なんだ。晒してやる。 こんなもん触らせてムダにした 時間分の時給よこせ。なんか気分がささくれるとツェッペリンとか聞きたくなるよなあ。 ヘビメタとかスラッシュメタルとかハードコアとか聞いている若者たちよ、 中年もときどきささくれますよ。でも心を落ちつけていきましょう。


2007/12/24 (月)

今日はちょっと暖かい。はあ。

レポート採点終らず。っていうか見れば見るほど 黒いものが襲ってくる。教員失格。 このまま単位出したりするのは義務に反する。 やっぱり、出席をとるのは必要だ。

週刊ポストに井上章一先生が『高学歴ワーキングプア』(読んでない)の書評を 書いてた。井上先生のようにゆったりと立派な研究していた学者たちは タンチョウヅルのように死滅する運命だとかなんかって文章。 タンチョウヅルっていう比喩が気になったんだよな。 そりゃ井上先生は立派なツルだけど、そのツル1匹が羽を伸ばすことができる 環境を作るために、 ツルじゃないものも大量に飼っておいたり(日文研のことではない)、 それによって大量の同じくらい美しいツルのヒナが生きてけなかったり、安いエサしか 与えなかったりってのはどうなのかな。 それでいいのかなあ。

まあでも「高学歴ワーキングプア」なるものが存在するとして、それは 自己責任だ、人生は失敗のある実験だと言いたくなるところもある。 ODが抱いている(まだ自分の内部にも残余がある)ルサンチマンと、のうのうとしている 大学教員としての罪悪感がアレして読んでアレだった。 土曜に若い人々を見たのも影響しているな。 11年前の川田隆君、どう思う? アマゾンの書評を見ると、 そういう世界だと知らずに足を踏み入れたのかな?そんなことはないだろう。 まあ読んでみるか。ネットではあんまり共感されてないねえ。

衣笠。

大学教員としてのプライドとかについて考える。もう非常勤入れれば 12年もやっちゃってるじゃん。それでこれか。 恥や罪悪感だらけなのはやっぱりだめだめ。 来年度こそは胸をはれるようになりたいものだ。 いや、とにかくうつむきながら、生きてることを感謝すればそれでいいのかな。いやいや、そういうわけではあるまい。うーん、年の瀬。

またビジネス書とか読んだり。まあこういうのは嫌いじゃない。ていうか 積極的に好き。

む、レポート採点用のゴム印が欲しいぞ。 「不適切な引用形式」「長い引用はインデントしろ」 「不適切な段落構成」 「不適切な文献リスト」「一文が長すぎる」「文章ねじれ」 「ホッチキスで留めろ」「ふざけるな」「かんべんしてください」「わたしもそうでした」「君のレポートがだめなのは私のせいです」とか。いや、そういうのが一列になっててチェックできる 採点ボックスの方がいいかな。表紙つけさせてそれをパタっと押して仕事すればよい。 ふむ。 ゴム印作るのっていくらぐらいかかるんだろう。たいした額じゃないよな。 そういや自分の住所印ぐらいもってればアレだよな。 事務書類書くの面倒なのも字を書くのが面倒だからして。所属や名前書くだけで面倒だから 仕事ができないのだ。


2007/12/25 (火)

午前中は部屋を片づけよう。

老師の部屋に水月昭道『高学歴ワーキングプア』があった。

今、大学院博士課程を修了した、いわゆる高学歴とされる 層に異変が起こっている。自殺者や行方不明者の増加、そして、 フリーターや無職者となる博士が急増しているのだ。 私の周囲でも、「仕事、見つかりましたか?」が、挨拶代りとなって久しい。 (p.14)

ここらへんでいきなりもう読む気なくなる。その認識はいかんよ。 まあでも第4章のルサンチマンはよい。 第6章の大学院で勉強することの利点のようなのは、まったくアレだろう。この程度なら、 ふつうのホワイトカラー会社に入った方が勉強になるはずだ。この人、 大学出てから一回企業に入ってみるべきだったんじゃないかなあ。

まあでも、雇用ってのはいろいろあれだな。やっぱり 一回雇用したらそう簡単にクビは切らないってのは基本なのだろう。

研究会。

学問の道は険しく、人生は短かい。なんでも できるわけではない。もうどんな学者も、ほんのちょっとでも専門が違えば 他の分野の人から期待されるような知識をもっているわけではない。 しかしでは、現実世界での学者にとっての知識や研究とはなにか? 『星の王子様』の地理学者は、自分が知っていることと 知らないことをちゃんと理解していたし、 自分が知っている地理をどうやって知っているかを知っていた。 結局学者が学者であるのは、自分の知識の広さと確かさの見積りを もっているというところにあるんだろう。 あの学者が、学者は学者でも地理学者だったのはやはりそれなりの意味があるんだな。

いまふと気づいたのだが、学者であるとか、〜が専門であるとかは、 その他の人との相対的な比較によるのかもしれない。これは、これまで ほとんど(いや、自分でも意外だけどおそらく1回も)考えたことがない基準。その時代のその(部分)社会での相対的地位が 重要なのか。いや、そうかもしれんな。学者であるかそうでないか、 専門家であるかそうでないかは偏差値で決まる。正規分布しているとすれば、 だいたい上位〜%に入ればそれを名乗ってよい、とか。これはアリかもしれんな。 まあ母集団をどうとるかによるわけだが。

「全人口のなかで学問全般についてよくしっている約2.3% (偏差値70、+2σ)に入れば 学者だ」とか→ 微妙だが、これでもおそらく大丈夫なんじゃないか。→ いや、 大丈夫じゃない。この基準はきびしすぎる。だめだ。私は学者ではない。 でも求められているのはそれくらいのような気がするな。

「哲学関係の研究者・教師・院生のなかで倫理学について特によく知っている 約16%(偏差値60、+1σ)に入っていれば倫理学研究者を名乗ることができる」とか。 → うーん。できればそうありたいけど、だめそうだな。学者としても倫理学研究者としても、もっとゆるい基準じゃないと。

しかしそうであれば、とにかく偏差値43から 58を目指す男ってことでよいということになるわけだ。 偏差値55あれば常勤職もらっていても平気で罪悪感なしでOKとかね。 ひじょうにわかりやすくなるなあ。こういう発想するのがマスキュリンなんだよね。今日も 糾弾されちゃった。てへ。


2007/12/26 (水)

起きると9時半。ぎゃ。

10時から研究会。雑用で走りまわる。わたしにできることはそれくらいなので・・・。

夜宴会。酒飲みつつ自分をキャリブレーションしたり 情報収集したりお願いしたりするのも大学教員の業務の一つ。


2007/12/27 (木)

10時間寝ても足りない。酒は毒。

引き続き研究会。もうちょっとこういうのの運営うまくならないとなあ。 コピー係を雇っておくべきだな。なんでも自分でやろうとすると手がまわらない。 大学院生を強制的に参加させるとか。

ぐは。終った。いろいろ個人的に反省はあるが、 まあ若い人々にいろいろやってもらって、まあ なかなか充実した研究会ではなかったらうか。でも次もうちでやるんですか。

片付けものをして、ちょっとだけ打ち上げに顔を出す。 やっぱりビールまずすぎ。 家に帰りつくとヘトヘト。死ぬ。


2007/12/28 (金)

計13時間ぐらい寝たか。でもまだまだ寝たりない。

卒論指導のために大学。

とにかく部屋と頭をオルガナイズ。・・・と思ってはみるが、なにからはじめていいのか わからない。とにかくナメクジのように書類を片づけていこう。

なんか気分にあった音楽が見つからん。キング・クリムゾンかもしれん。→ どうも そういう感じ。ツェッペリンやクリムゾン聞きたいときってのは、なんかよくない状態だよなあ。

まあとにかくゆっくり。 「効率性」「生産性」とか。効率よく生産的に生きてる人々ってのは、 一日が充実してるんだろうけど、しんどくないかな。でも効率悪い人間も 同じくらい無駄なことをいろいろやっているんだから同じか。かえって楽なのか。 まあ一日書類探してるってのはばからしいもんな。とにかく整理整頓。いらんものは捨てる。

6時間のナメクジ格闘の末、探していた書類発見。

他にもいろいろ苦しむ。

某協会会誌の編集。

年末なので来し方行く末について考えよう。夜はコルトレーンで大丈夫だった。改善。

もうM-1なんてなんだか知らず、芸人の顔もわからず、映画もDVDも見ず、せ いぜいNHKのニュースしか見ない。週刊誌もラーメン屋にある『ポスト』と『現 代』とぐるんぱにある『SAPIO』、『モーニング』ぐらいしか読まず、十分に世 間離れした人間になっているわけだが。もう2ちゃんねるとブログも読まなくて いいよな。大学教員としては、そういう世間離れはどこまで許されるんだろうか。 なんでも許されそうな気もするな。んじゃそれでいいか。あとはこれまで買った本と 自分のヘソながめながら暮してよいのではないか。

性格や人格の改善ももうなかば諦めた。生活の改善はまだ少しありそうな気がする。

ビジネス。去年(一昨年か?)ぐらいから『日経ビジネスAssocié』とか気 になっている。20代〜30代初頭までのビジネスマンパーソン対象なんだ ろうけど、以前はこういうのはあんまりなかったような気がする。内容も「部 下の操縦方法」とかそういうのが中心だったろうが、この雑誌はもっと細かい 仕事術(特に情報の管理)のようなのをとりあつかっている。けっこう売れて るんじゃないだろうか。実は私も何度か買ってみた(あんまりおもしろくはな い)。『超整理法』とかまでは「知的生産」とかってのが目標だったけど、この雑 誌はちゃんとビジネスに特化している。こういう雑誌がキオスクでもコンビニ でも大きな顔をしているのは、やっぱり需要があるからなんだろうけど、どう いう需要なんだろうな。はてなブックマークとかでもライフハックとかっては 非常に人気があるようだ。以前はPCやソフトやらメール管理とかまわりに限定 されてたけど、次第に各種タイムマネジメントやらメモやら書類整理やら対人 コントロール(社会工学?)やらに広がっている。これと正社員とパートや派 遣の分離とかなんか関係ありそうな気がするんだよな。

一部の人間は仕事術だのライフハックだのってのを考えて効率よくバリバリ(?)仕事(企画とか段取りとか) することを求められ(はてなのヘビーユーザーはこっち組だろう)、 その他はそういう人から指示されるのをただ待っているとかそういう分業が 生じているんじゃないだろうかとか。それより前は、 まあデキる人がデキない人の分もカバーしつつ同じような給料で働いて、 出世のときに差がつくとかそういうんだったけど、今じゃそもそも業種が違うんで、 デキる人に仕事があつまりその人たちだけ働いて、 そういうひとは「自己啓発」かなんかでもっともっとできるようになることを求められていて、 デキないひとはほったらかし、そういうんではないか。 会社とか昔も今もぜーんぜん知らんからアレなんだけどさ。 これが格差とか自己責任とかってやつ? まあ妄想だけどメモしておく。

こういうのも世間離れしすぎてわからん。社会問題や就労問題をあつかっている 学者さんにたずねてみるかなあ。


2007/12/29 (土)

小雨。

卒論指導のため研究室へ。部屋と書類の片付けしながらport -uf uninstall して pTeX作りなおしたり。

web素行調査。 簡易マイニングだな。 かなり正確な情報と、不正確な情報が情報の割合が微妙だな。 一人ゲーム業界で有名な人がいるからだな。因果関係の推論が逆なのも目につく。 一般的な言葉(「返信」とか「PC」とか)を省くとさらに 改良できそうだ。まあいまだと標準的2ちゃんねらー3人ぐらい雇うと、ふつうのwebからだけでも けっこうな情報が収集できるだろう。写真もずばり2枚つかまえてるのが立派。 google兄貴はもっとよく知っている。っていうかgoogle兄貴の方が私より私をよく知ってるだろう。

江口聡の調査結果

    * 奥田太郎は江口聡の過去を知っている。
    * 江口聡は児玉聡とつながっている。
    * 江口聡の謎をとく鍵、それは送料別、件、ページ、eguchi、沖縄。
    * 江口聡は、徒然草とp3の関係について何か知っているようだ。
    * 常務取締役について調べると、必ず江口聡に行き当たる。
    * 江口聡は、返信について何かを掴んでいるいるらしい。
    * 大島によると、江口聡は「一言でいってpc」らしい。
    * 江口聡は、電子機械科の世界ではそこそこ名の通った人物である。
    * 加藤尚武と江口聡の間に肉体関係はまだない。
    * 江口聡について聞くと、伊勢田哲治は堅く口を閉ざした。
    * 江口聡は、夏色剣術小町公式ビジュアルガイドについて聞いて回っていた。
    * 江口聡といえば投資先。
    * 水谷は江口聡に何か隠し事があるようだ。
    * 江口聡のおかげで土屋俊の今がある、と言っても過言ではない。
    * 江口聡と雅彦が、なにやら親しく話しているところを目撃したという証言がある。
    * 功利主義の歴史には江口聡の影が見え隠れしている。
    * 水谷雅彦は江口聡に特別な感情を抱いていたらしい。
    * 哲学について一家言あるらしい。

リロードしてみると交友関係が狭いのがまるわかり。

    *  江口聡の謎をとく鍵、それは公開、徒然草、p3、功利主義、編集長。
    * 水谷は江口聡に特別な感情を抱いていたらしい。
    * ページの歴史には江口聡の影が見え隠れしている。
    * 加藤尚武は江口聡の過去を知っている。
    * 児玉聡は江口聡に何か隠し事があるようだ。
    * 電撃オンラインプロデューサーについて一家言あるらしい。
    * 送料別について調べると、必ず江口聡に行き当たる。
    * 江口聡は、件の世界ではそこそこ名の通った人物である。
    * 江口聡は水谷雅彦とつながっている。
    * 江口聡は、原文について何かを掴んでいるいるらしい。
    * 江口聡といえば京都女子大学現代社会学部s302号室。
    * 雅彦によると、江口聡は「一言でいって常務取締役」らしい。
    * 江口聡は、沖縄について聞いて回っていた。
    * 江口聡は、陶器と倫理学の関係について何か知っているようだ。
    * 江口聡について聞くと、奥田太郎は堅く口を閉ざした。
    * 江口聡と土屋俊が、なにやら親しく話しているところを目撃したという証言がある。
    * 伊勢田哲治と江口聡の間に肉体関係はまだない。
    * 江口聡のおかげで越智貢の今がある、と言っても過言ではない。

心落ち着けるため読書。 まあとにかく年末こうして研究室にいられるのは幸運なことだ。感謝感謝。

デスクトップPC用の電源ケーブルとかどんどん溜って馬鹿みたいだよな。捨てよう。

うう、片づけているつもりでエネルギー投入しているのに どんどんエントロピーが下るぅー。

卒論指導とか卒業生来訪 とか同時に。卒業生からは いろいろビジネスの話をうかがう。ビジネスの世界はたいへんですな。

だらだらビール飲んでるうちに酔っ払いになってしまう。いかんいかん。

ブレインマシンインターフェースかあ。まあ衣笠の授業はないようなので、 顔ぐらい出すかな。


2007/12/30 (日)

卒論指導のため昼から大学。

Mavis Staplesが"Get your house in order"と歌ってるので、部屋の片づけ。机の中のものを捨てて、書類入れとして利用できるように改善。 それにしてもなんでこんなに片付け苦手なんだろう。エンハンスメントできないかな。

成功。成功する人ってのは、やっぱり プロジェクトやライフプランのようなものについて自覚的だよな。 自分がなにをやっているか理解しているってのが成功する人々の共通の特徴。 芸術家もそうなんだろう。見当識。指南力。 日々のサバイバルに必死な人間にはそんなものを持つ余裕はない。 来年はなんかライフプランを持ちたい。

自宅も片づけねば。

ゴミ本を捨てる準備。ゆるいパンツとか靴下とかも捨てる。なんでも捨てればよろしい。

どれ、日記でも読みなおすか。

DVDで『クィーン』。あれ、エリザベス女王は在位期間でヴィクトリア女王を抜いたのか。すごい。 私の生きた半分は「エリザベス二世朝」なのね。

やっと「共和制」ってのの意味も理解する。 民主制になら興味あるけど、共和制には興味ないなあ。 まあ君主やその親族の人権とかには興味ないでもないけど。 私ほんとになんか部分的に巨大な遅れがあるよなあ。 知識や意識のありかたが歪んでいる。ほんとに部分的かな?どこまでなら部分的っていえるんだろう。

将棋の本などはぜんぶゴミとしてブックオフへ。『将棋大観』ぐらいは残しておくべきだったか。


2007/12/31 (月)

研究室の片付け。

あらー、いろいろ積み残しのまま年を越えることになりそうだな。

高島屋によって帰宅。

テレビ見るものなし。DVDで『プロザック・ネイション』見ようとして あまりにつまらんので死にそうに。この人はうつ病ではなく躁鬱病だよな。

今年はあれだ。なかばは早起きの習慣をつきそうになり、後半はさらに 睡眠の重要性を認識した年だったな。酒もぜんぜん飲めなくなった年だ。 したがって今日も早く寝る。とにかく今年もなんとか生きのびました。来年も 生きてたれるといいなあ。できればアイデンティティ維持した形で。

寝る予定だったがDVDで『紀ノ川』見る。どうってことない話だが、 まあそれなりに楽しめる。お金のある家はいいですね。男の姿がなさすぎ。


EGUCHI Satoshi<eguchi.satoshi@gmail.com>