書き殴りINDEX / 読書・映画・音楽

書き殴り


1996/03/15

あちこちホームページを覗いていると感じるのが、センスが悪い人が多いということ。大抵のホームページで文字の色などが指定されているけど、単に見にくくなっているだけの場合が多い。自己宣伝のためのページとか、お遊びのページとかならまだいいのだが、有益な情報が入っているドキュメントの場合は痛し痒し。我々の大抵はそういう訓練を受けていないのだから、適当にデフォルトの設定に任せておけばいいと思うのだが如何?本文を<b>や<H4>とかで書いているけど、これもヘッダということの意味を理解していないんだと思う。

横断幕とかを動かしているページも多いけど、大抵の場合は無用だしちらちらしてうるさいだけ。スタイルガイドが必要だよね。ローラさんの『HTML入門』はまともな本だと思う。

日本語にイタリックはないのだから、<em>とかの強調表現はブラウザの方で下線なりボールドなりに変更して欲しいものだ。


1996/03/20

日経新聞から取材されてしまった。どうも悲惨なOD生活のサンプルとして選ばれたらしい。たしかに悲惨だし。インタビューされてたら暗くなってしまた。そういや、アメリカの留学ガイドかなんか見てたら、哲学するにはsurviveする特殊な能力が必要だよとか書いてあったなあ。まさにsurviveするだけでひと苦労だ。 みなさん、OD生活は大変です。

どのくらいOD生活が悲惨かというと、私の今月の収入は約7万円であることを述べるだけで十分ではなかろうか。2、3月は予備校も大学も授業がないから、必然的にこういう結果になるのである。


1996/03/24

よくファイルの「解凍」って言葉を聞くけど、なんかへんだなあ。あれは凍っているものなのか?

fj.sys.macに巨大なバイナリファイルが流されて、文句をつけている人がいた。どうやらプロバイダに電話回線で接続しているので、料金節約のため、ニューズをすべて「ダウンロード」しているらしい。たいへんだなあ。

そういう読み方は危険だと思うのだが。本当に料金の節約になっているのだろうか? fj.sys.macなどは一番流量の多いグループだから、そういう巨大なファイルがながれていなくても大変だろう。

ニューズに流れている記事の大半はほとんど必要のない情報で、それをどうやってフィルタをかけるかが最大の問題なのだと思う。

新しいGnusなどでは、scoringという考え方を入れて、いろんな条件(筆者、行数、subject、どのnewsgroupとクロスポストしているかetc.)でどんどん記事を除外してしまう。

マックには使いやすいテキストのみのWWWブラウザはないのだろうか? Netscapeとかで画像を読み込まないようにしても、アイコンで表示してしまってうっとうしい。ちゃんとしたひとはalt="foo"とかしてくれているだろうから、そっちの方が見たい。


1996/03/30

NHKのドキュメンタリーで、将棋の奨励会員の話をやっていた。泣けるなあ。ただ、インタビューをしている女の人の声の感じがよくなくて、ちょっと損をしている感じ。まあ、企画自体、「このひとを追っかければ、めでたくプロになれても、奨励会を退会することになっても絵になるはず」って企画だから、ちとなにだけど。プロの世界はどこも厳しいのね。

江口はこのサーバが動いているsocio1.socio.kyoto-u.ac.jpに、研究室のMacか、自宅から京大のターミナルサーバを経由してつないでいるのですが、ターミナルサーバの調子がよくないことが多いので、発作的にso-netのアカウントを取ってしまいました。


1996/03/31

人生の小春日和というものがあって、苦しい生活のなかにも短期間だが暖かい日がある。問題は、長い冬の生活を送っていると、「ああ、今日はちょとあったかくなった。将来はもっとあったかくなるに違いないから頑張ろう」と思ってしまうことである。実は冬はまだまだ続くのだ。だから、今日が暖かいとおもったら、それを十分に味あわなければならない。(この一文は岩波新書増田れい子『看護』にあったものの焼き直し。この本はけっこう良書だと思う)

(2018/02/17追加)

頂上への旅の途上には思いがけない変化があらわれる。険しい石道の果てに花野がひらける山道のように、しばしば死を前にしながら、苦痛がウソのようにやわらぐ小春日に恵まれるのも、ふしぎのひとつである。

しかし、患者はもとより家族も、病状やその経過について知らず、知ろうともしない場合、この千載一遇の小春日をエンジョイしそこなうことがある。

「いまが一番いい状態、いましかないという安定したときが訪れます。限られた時間です。その時間はほんとうに宝石よりも大切なので、私たちは患者さんにその時間をご自分の思い通りに存分にたのしみ、満足していただきたいと躍起になるのですが、患者も家族もこんなによくなったのだから、もう少したてばもっとよくなる……と先にのぞみをかけてしまいます。
そうして、せっかくのタイミングを失うのです。」 (p. 210)

以前取材されたのが新聞記事になったようだ。私は読んでなかったのだが、知合いがFAXしてくれた。どうも悲惨な記事で、あんなに悲惨なのかと自分であきれた。もうちと明るい面もあるはずだが。ないのか。

(追記2006年3月。10年後に発掘された日経の記事

ニューズを読んでいると、「ちょっとかっこいいホームページの書き方」のページを作ったので見てね、という人がいた。見に行くと、「白地に黒が見やすい」「背景色と同じ色で文字を書いて字間を調整する」とか、<block>を使おうなどということを書いていた。やめてほしい。なんだって多くのホームページが色づけされているのか理解に苦しむ。そんなのは、ブラウザの方で(個人の趣味で)設定するべきことなのだ。白地に黒が見やすいと思っている人は、そういうふうに自分で設定しているだろう。


1996/04/03

家に帰るとどういうわけか食事が用意されていた。な、なんだ?人間とはネコ以上に不可思議な生き物である。


1996/04/04

メタ倫理のページについて質問がアンケートのページに書いてあったので、頑張って書こうとしたが挫折。

それにしても、justify.htmlに海外からアクセスしてくるのにはこまったものだ。どうやら、ALTA VISTAのサーチエンジンで"erotic"とか"pictures"とかをキーワードにして検索すると、私のページがヒットするらしい。ばかげている。うちのサーバーではエラーでまくり。「そんなものを探して、おもしろいですか?」「どれも同じじゃないですか?」「むなしくないですか?」と尋ねてみたい(村上春樹の本の1節かな?)。(いや、私もalt.binaries.pictures.eroticaにながれてくる画像は一応貯めてますけど。わざわざWWWで探そうとは思わないなあ。)

それとも、本気でエッチ画像をみることをjustifyする方法を探しているのであろうか?ならば、すでにあなたはjustifyされていると答えたい。


1996/04/07

電気屋街を通っている時に、衝動的に携帯電話を買ってしまった。「本体10円」という例の奴である(デジタルツーカー)。それでも結構使えそう。


1996/04/08

携帯に初めて電話がかかってくる。嬉しい :-)


1996/04/09

研究室で、えんえん原書をスキャナで読み込んでいるひとがいた。しかしスペルチェックの仕方や欧文文字(ウムラウトとか)の保存法etcを知らなくて、ほとんど無駄になりそう。気の毒。コンピューターってのは往々にして人の時間を無駄にしてしまう。これが便利な世界なのだろうか?

集めたえっちな画像がすでに300Mバイトぐらいになっている。どうしたものか。


1996/04/10

WINDOWS95って使いにくいなあ。ファイルをコピーするのはドラッグかというと、場合によってはalias(じゃなくてショートカットか)になったりする。面倒。一つの動作が場合によっていろんな意味をもつなんて最低だよな。ま、Macだって、「ゴミ箱」あたりは二つの意味があるけど。

あるページについて

最近、とあるページをみた。それはある文書のサワリの部分を見せ、続きを読みたいならば本名とメールアドレスを入力し、そこをパスしたら残りの部分を有料で見せるというものである。料金は最低2000円となっている。料金は後払いらしい。まあ、わざわざ金を出して読む気にはなれない。当然、いろいろパスワードの仕掛けを用意しているのだと思っていた

ところが、技術力が足りないのか実は非常に簡単な仕掛けだった。ほとんどセキュリティを守る努力をしていないのである。ある種のサーバーでは、index.htmlなりなんなり、そのディレクトリの「ホームページ」になるファイルがないと、ディレクトリの内容を一覧表示してしまう。たとえば、http://www.socio.kyoto-u.ac.jp/eguchi/foo/と入力して、fooディレクトリが存在し、かつindex.htmlがないと、ディレクトリの構造が見えてしまう。うちのサーバーもそういう設定になっているようだ。そこからならなんでも読めちゃうわけである。ソースを見ればもっと簡単に発見できたかもしれない。(未確認)

で、とにかく読めてしまったので読むと、このページに来たら読まなくても金を払えと書いてある(!)。読み逃げした場合は、メールアドレスと名前をホームページで公開するそうだ。凄い。放送などで、聞いたらとにかく金を払えというのと同じだ。

さらに、無断でリンクを張ったら著作権をたてに法的手段に訴えるらしい。画像/テキスト/音声の無断使用も厳禁だそうだ。ちなみにこれは直接の引用ではない :-)

ま、こんなものに法的効力があるはずがないが、あまりにお粗末な仕掛けにおどろいた。

ちなみに内容はフィクションか実話かしらないが、気分が悪くなった。性犯罪ものや暴力ものはたいてい気分が悪くなる。まあ、それくらいのインパクトはある。

ネット上でながれている文章は素人が書いているものなので、下品さや無神経さやなまなましさがあって、それが逆に強い印象を生むことがある。そういや昔初めて海外からのニュースを読んだときもインパクトがあったなあ。

[付記]その後もう一度見直して見ると、一応この人達もある程度の防御をしているわけだ。二人(?)の女の子のホームページは別々のサーバーにあり、片方の子の「有料」ページは、もう一方のこのホームページのしたのディレクトリに隠されているわけだ。なるほど。

[付記]その後もう一度見に行く(4/18)と、さすがにパスワードがかけられていた。やっと気づいたのね。


1996/04/11

滋賀ポリテクカレッジの英会話の非常勤。40人くらいのクラスが午前中2コマ。朝京都から滋賀に行く新快速電車が混んでいて困ったものだ。本数ももっと増やして欲しい。生徒は英語がほんとに苦手な子が多くたいへんそうだ。皆が苦手ならまた別の方法もあるが、まずまず読める子もいるので難しい。

再び京都に帰り、竜谷大学短期大学部の哲学。10数人という話を聞いていたが、50人近く集まっていた。『ソフィーの世界』あたりの影響で、哲学に興味がある子が増えたのかな?(ま、哲学ってのはいつでも潜在的な需要が多いと思うんだけど)眠くてへろへろ。この季節、女の子がみんな美人に見えて困る。おわあ。


1996/04/12

今日も今日とて酒を飲む。

『ヒトゲノム計画についての倫理的問題』のWWW版の編集を始めるが、機種固有文字を使っているひとが多くて苦労する。なんでいまどきそんなのに注意してくれないんだ?

食事にガラスが入っていたらどうするか?

いちおう女性同伴で祇園のスパゲティ店に行った。味はそんなものかという感じだったが、フォークが大きすぎてめちゃくちゃ食べにくい。この時点で少しいやな気分になっていた。まあとにかく食べ終えて、後で出て来たサラダに移る。食べていると、「ガリ」という音。「砂が入っているのかな?」と思ったが、どうも様子が変。どうにも食べられないので、ナプキンに吐き出すと、なんとガラスの破片が入っている。怖い。

「すみません、サラダにガラスが入っていたよ」とウェイターに知らせる。
ウェイター「すみません、大丈夫ですか?」
私はてっきり、コックなり支配人なりが出て来て謝ってくれるものと思っていたが、誰も出て来ない。謝罪はこのウェイターの一言だけ。とにかくトイレに行ってうがいする。

気分が悪くなったので店を出ることにする。当然勘定は割り引かれるかタダになると思っていたのだが、ウェイターは「2500円です」と当然な顔をしている。ここで切れかかったが、あまり意外だったのですぐに言葉が出て来ない。連れの女性は私より攻撃的なので、「なに?割り引きとかないの?」と尋ねる。
ウェイター「それでは100円ひかせていただきます」(!)
よっぽど暴れようかと思案しているうちに、
女「それだけなの?」
ウェイター「は、相談して来ます」
ということで(当然ながら)ロハになった。

気になったのでその後何人かの人に、私はどうするべきであったかを尋ねると、男女を問わず全員が「それは君が暴れなければならない」というお答え。私はそんなことで大騒ぎするのは大人げないと思うのだが。皆さんはどう思われますか?コメントをおよせください :-)。

本日の教訓。私は自分が起こっていることを他人に知られるのを 嫌う(または恐れる)。


1996/04/13

髪を切る。近所の床屋に初めて行ってみたが、不潔で困ったもんだ。もう 二度と行かない。

最近聞いている音楽は、Myte(O(+>の奥さん)のChildren of the Sun。2曲目の"In your Gracious Name"が最高によい。なんでこんな素晴らしい曲をどんどん書けるんだ。デビュー当時のマドンナに歌わせたいような曲だ。その他の曲はそれほどよくない。もちろん、"If I love U 2night"や"The Most Beautiful Boy In the World"はいい曲だが、すでに聞き飽きている。"House of Brick"はプリンスサウンドだが、もう一つか。ついでに、彼の新曲の"Girl 6"も買う。こんなものでしょう。

私もO(+>好き 嫌い


1996/04/15

キェルケゴール研究会。15人の出席。先輩を怒らせたかも。 すみません。私も精いっぱい生きているので、 ゆずれない点もあるのです。


1996/04/16

看護学校と大阪教育大。教育大の方は、人数がすくなくて (40-50人)しくしく。やっぱり去年レポート提出4回というのは多すぎたかなあ。

教育大で酒盛り。ホウレン草のゆで方について思案する。なぜ2分も3分もゆでる必要があるのだろうか? 今中学や高校の家庭科ではおひたしの作り方を習っていないのだろうか?


1996/04/16

バスの中でナンパする :-)

というのは嘘で、となりの子からバスの行き先を尋ねられた。文学部の院入試の書類を持っていたのでどこに入ろうとしているのか聞くと、どうも阪大の文学部の4回生で、キェルケゴールが専門だそうだ。京大の文学部の修士を目指しているらしい。キェルケゴール研究会に誘う。怪しまれるといやなので、名前は聞かずに連絡先だけを教えておく。ここらへんのへんな気のまわしかたも反省材料かもしれない。

今日もきょうとて酒を飲む。最近いろんな女性とお酒を飲む機会が増えているのはよいことである。(あんまり色気とは関係ないにしても)


1996/04/17

滋賀ではスヌーピー(TM)の漫画を読む。

龍大の学生が、「先生、ホームページ持ってるんですか?」と尋ねて来たので、一応教えておいたが、教育上良くない:-)記述があちこちにあるので削除を計画。龍大ではまだ寝ている子がいないのが励み。あと2回は君達を眠らせないぜ! :-)

懸案の「スパゲッティガラス事件」について龍大でも学生諸君の意見を聞く。いい勝負である。

今日も今日とて酒を飲む。もう廃人ですな。

帰ると前日バスでナンパした女の子からFAXが届いている。しかし女性はほうっておいても男がいろいろ誘ってくれたりするから楽だ。うっとうしいときも多いだろうが。


1996/04/19

某後輩(♀)のMac購入に引っ張り出された。マシンは投げ売り状態のパフォーマ588 (8M 800M)+ Color StyleWriter 2200。128,000円。ATOK8が7千円ちょっと。モデムはAIWAの288のやつを21800円。FAX Stfがついて来る。ま、こんなもんでしょう。

そんなもんだ 高いよ

自分でセットアップするのは無理だろうから(パフォーマは重い)ついでにご自宅出張インストールする。なにごともなくよかったよかった。御心配の皆さん、大丈夫です。

心配していた 江口は紳士だからそんなことしない
江口は親切だ 女だからといって甘やかすな! 下心が見えるぞ

ワープロはClaris Worksで十分かと思っていたが、やはりちと機能的に貧弱。かといって Performa588 (68LC040 33Mhz, RAM 8M)ではMS WORDを動かすのはちと遅いはメモリは食うわで大変なのではないだろうか。やはりNISUSを買わせるべきか? MS WORDを68040マシンで動かしている方は御意見をどうぞ

WORDは快適
WORDは遅い
知らん

上に対する御意見。動かないという情報が多かった。 コメントを寄せてくれた方二人。

(1)RAM8Mでは、ほとんど動きません。そもそも、KT7.5だけで、5〜6M食います。かといって、RAMを増設してもダメです。当方、会社のLC630をRAM20Mにしてみましたが、それでも死ぬほど遅い。書式ウィザードなんて開く気も起こりません。私は、欠陥ソフトと言いたい。MacWriteで充分です。DTPをやりたければ、Quarkを使えばいい。そのまえに、やはりLCを買うという選択が間違いでしょう。PowerMacに買い直すことを、お奨めします。MSのソフト、最近ひどいと思いませんか?私はWinNTが特に嫌いです。

(2)PowerPC601でWordを使ったことがありますが、無駄にメモリを食うのがどうしても納得行かなくて、ごみ箱行きにしました。Nisusを使ってますが、あの、グラフィックとサウンドの機能を外したら、飛躍的に速く安定したソフトになると思うのです。とりあえず、起動にちょっと時間がかかるのが嫌です。それ以外はOKです。テキストファイルとしても使えるし、多言語対応だし、もう言うことないです。NISUSユーザーとしましては、是非買っていただきたいところです。マーキュリーは本社が京都ですし。京都の人がNISUSを使ってやらないでどうするんですか!

貴重な御意見ありがとうございます。他にも動かないという御意見多数でした。やっぱり使いものになんないかな。

8Mのメモリで漢字Talk7.5.1をいれると、(ネットワーク関係などを外すと)約4Mシステムに使われてました。

MacWriteは私も持っていて、けっこう使いやすくて好きなソフトです。Macらしい。

ただしこいつは多国語の扱いが悪いので、論文等はNISUS Writerで、みんなに買わせたので事実上うちの研究室の標準ソフトです。ドローなんてほんとに要らないのにね > NISUS。

この後輩の場合は、WINDOWS95の上でもWORDを使わなければならないので、同 じソフトの方がいろいろ便利だろうってのもあって。迷っているところ。

MS WORDはWINDOWSで使っているぶんにはたしかに賢くて(ウィザートその他)、 最強のワープロの名前にふさわしいと思いますけどね。お金があれば、いろい ろ買って試せるんですが。ほんとはPowerMacにするべきだったし。稼げ > 小林


1996/04/20

去年よく遊んでいた子と飲む。学生の頃はうだうだ言っている子だったが、就職したら明るくなっていた。やはり、ラッセルの『幸福論』やシンガーの『我々はどう生きるべきか』で主張されているように、ひとは自分の内面をのぞき込むより、外界と関わりを持った方が幸せになれるようだ。キェルケゴールのように「自分自身を反省する」道は、幸福につながる道ではない。(もちろんキェルケゴールはこのような意味での幸福が重要であるとは考えていなかっただろうが)


1996/04/21

数年前、デンマークから来たモーテンセンという男と話をしたことがある。アンデルセン(デンマーク語ではアナースンに近い)の研究者だったが、日本でキェルケゴールが広く研究されていることに興味をもって、あちこちインタビューしていたらしい。

その男が最近Kierkegaard Made in Japanという本を出した(英語)。世話になっている先生に見せてもらったのだが、私のインタビューも3ページぐらい収録されいた。「日本人には珍しく元気で自分の意見をはっきり述べる学生」って感じで、「Kyoto School (of Philosophy) is dead.」とか、「Japanese Method of Philosophical Education is poor」とか生意気である。数年前の自分とこういう形で会うというのは興味ぶかいことだ。I have been changed.

コンタクトレンズをふんづけて割ってしまう。20000円の出費。しかし これで両目ともO2EXというやつになったので、コンタクトをしたまま 寝ることができる。


1996/04/22

看護学校で女の子に「化粧濃いね」と言ってしまい不興をかってしまう。 このひとこと時々やっちゃうんだよな。

大阪教育大の授業のあと、大阪福島の将棋会館で将棋。3勝2敗。


1996/04/24

短大で。

「それじゃ質問はないかな?」
「先生、なんでそんなお金ないの? ふつうに就職しようと思ったことないん? それでもこういう仕事やりたいんですか?」
「先生、下ネタバリバリやな。」


1996/04/26

某後輩(♂)が30MBぐらいのテキストファイルの欧文の文字を一括変換したいという。Macでちゃんとした欧文文字で読みたいのだそうだ。1万円くれたらやったげるよというと、くれるというのでperlで変換してやる。こいつは金もちなのだ。邪悪?

高すぎる!邪悪だ それくらいもらってもよい

実際にはこの1万円は、もう一人の後輩(♀)を加え3人で飯を食いに 行ってその場で消費してしまった。

それが正しい使い方だ。やさしい先輩だなあ。
家に持って帰ってひもじくて 泣いている妻子に与えればいいのに
(いや、独身ですけどね :-)

その他コメント

それにしても、もっとしっかしろよ > 後輩♂

箸はちゃんともたなければならない。くちゃくちゃ音をだしてはいけない。真顔で「まずい」とか言ってはいけない。本気で「女は最終的には結婚すればいいからなあ」と言ってはいけない。「僕におごられちゃっていいのお〜?それどういうことかわかってるう〜」などと本気で言ってはいけない。その手の話を嫌がるひとがいるときに、「それじゃ武勇伝を聞きましょうか」云々下品な話はしてはいけない。金のない先輩と一緒のときに、「高い店行きましょうよ」と言ってはいけない。だいたいどういう時でも「高い店行こう」などと言ってはいけない。「ねえ、江口さん、あのひとを口説くにはどうしたらいいんですか?」などと本気で尋ねてはいけない。自分がホストのときは黙って行けばいいのであり、お客さんのときはだまって従えばよい。友達と行くときは安い店にすべし。性格がわるいのは仕方がないのだから、なにかひとつぐらいとりえを見せろ。あんまりひどいんであきれたぞなんだか、小言のおおいおじさんのようだな。

二件目に行った見せにちょうど上洛していた友人がいて、 私達の飲み代を払って行ったらしい。私は全然気づかなかった。声ぐらい かけろ > enuta

その後このenuta君を追っかけて、いそうな場所に行ったのだが、 ちょうど入れ違いになったらしい。こまったもんだ。

(上へのコメント)

一万円ですか。それだったら、私がやりたかった くらいです。なにしろ、テキストの一括外字変換にかけては、こっちはもう日 常茶飯事ですから。NISUSのマクロを色々作ってあって、それにかけるだけで すぐにできます。でも、研究室でやりかたを統一してマニュアルを作ってしま えば、何かと便利でしょうね。
そうなんですが、NISUSはデカいファイルに変換かけると 死ぬほど遅いっすからね。これらのファイルは各々1MBとか そういうでかさだから。500KBのファイルに変換をかけて 一晩かかったとか言ってた。SUNの上のperlなら1秒 :-)

マニュアル化は考えなきゃなんないっすね。MacとWINDOWSのperlでも 動くように書いておこう。

上のenuta君とのニアミス事件について彼からメールがとどいたので

江口の一面についての鋭い観察が含まれているので、それをのっけておきます。 この事件はP.C.という店でおきました。以下のインデントしてある部分が 彼からのメールです。

エモーショナルなモノを感じたので(字の変換ミスもあるしぃ〜)、当方の側 からのP.C.ニアミス事件について書きます。

[発端]

京都のガイドブックに最近よくP.C.が載っている。職業柄 C.という単語をよく使う妻が行ってみたい、と希望。「最近、二人でぜんぜん お酒を飲みにいってないしぃ〜………。」恐妻家の私は、有無を言わず「へへ〜、 わかりましたでごぜぇ〜ますだぁ〜」と、P.C.で少しお酒を飲むことに決定。

[P.C.にて]

カウンターの一番奥に座る。客は我々の他に二人。 「なぜ経営が成り立つのか、不思議な店だなぁ〜」と思っていると、そこへ江 口先生登場。店中に響きわたる声でしゃべっておる。声をかけに言ってやろう と思ったが、少なくとも一人は女の子で(この子を後輩と呼ぼう。もう一人は、 男か女かで、夫婦で意見が分かれる。とりあえず、ヨウコ・プラントと仮称)、 声をかけに行ってやろうと思ったが、邪魔しちゃ悪いしぃ〜、それじゃ芸がな いしぃ〜、運転疲れで結構酔ってたしぃ〜、電話でびっくりさせることに決定。 江口先生の携帯電話にTEL。しかし、無情にも「この電話は、電波の届かない ところにあるか(P.C.の中だゼ、PHSでもあるまいし)、または、スイッチが 切ってあります」とのメッセージ。しかし、それでも、江口先生の大声はやま ず。(倫理学モードに入っていたのか、対人躁状態に入っていたのか、後輩口 説きたいモードに入っていたのか、ええカッコしたいモードに入っていたのか、 不明。)

[店を出ようとするとき]

それでも、江口先生がいるのに声をかけ ないのは悪いなぁ〜、と思い、また、こちらだけ江口先生がいるのを知ってい る、というのもフェアじゃないと考え、声をかけて店を出ることに決定。チェッ クを済ませ、江口先生のテーブルに立ち寄る。(立ち寄ったのですぞ)妻は、 後輩の後ろ、私はヨウコ・プラントの後ろに立つ。「江口先生〜」と声をかけ (レコードの音で聞こえなかったか?)、手を振るも江口先生まったく気づか ず。この間、5〜10秒。ヨウコ・プラントは、後ろを振り向き、「何か変な 人たちがいるなぁ〜」と怪訝な顔。(目が合ってしまいました)江口先生の視 線は、後輩の方へ注がれ、こちらに意を配る素振りもない。「これは、だめだ わぁ〜。やれやれ困ったもんだ」と、われわれはあきらめ店を出る。

[検討]

夫婦ともども、気づかないのはおかしいと結論。では、その とき江口氏は本当に気づかなったのか、気づかなったとすれば、それはなぜな のか、今回の旅の最大のなぞ。我々のアピールが、足りなかったのか。江口先 生が、ずっぽりトリップ状態に入ってしまっていたのか。結論は出ず。

[教訓と助言]

(1)私たち自身に
他人に自己の存在をアピールしたいときには、殴ってでも気づかせること。

(2)江口先生に
後輩と三人で飲みに行ったときには、男芸者にてっして(大人なんだからぁ〜)、 回りに意を配ること。特に、少なくともどちらか一方が女の子の場合、一定時 間以上、二人の世界に入ってはいけない、ということ。(う〜ん、サラリーマ ン的発想だなぁ〜)

以上

上へのコメント

なるほど。あのとき江口はすでにワインをボトル1本一人で飲んでいたので、 いわゆるひとつのヘベレケモードというやつだったのである。 まあ、それを対人躁状態とよばれても文句はいうまい。 事実上は、後輩♂説教モードに近かったであろう。 しかし、後輩♂がenuta君に気づいていたのであるからして、 やはり江口の注意不足は責められるべきであろう。

ただし江口は、一般的に、そういうお店ではお客どうしはお互いに 注意しないのがデフォルトだという理想を 私はいだいているので、 ちょっとした行動を しただけでは認識されない可能性があるだろう。

携帯電話はenuta君からかかってくるかもしれないから なるべく受信できる状態にしておいたつもり。デジタルツーカーは DoCoMoに比べて受信能力がおちるのかもしれない。

教訓と助言

(1)自分に
お店ではつねに他人に注意をはらうべし。 ツーカーホンの受信状態を あらわすアンテナをを信用するべからず。

(2)enuta夫妻に
やはり気づいた時点ですぐに合図すべし。そうしていれば なんの問題もなかったのである。


1996/04/27

楽しく読んでいた:-) 痴漢常習者のOME氏のホームページが 閉鎖されていた。正確には 出版社への抗議文が残されている。 どうも、本人の意に反して雑誌にURLを載せられてしまったらしい。

このページはリンク自由だったはずだが、印刷物への掲載は拒んでいたらしい (そういう記述には気づかなかったが)。 まあ、危ないページではあったので、それもしかたないかも。いろいろ考えさせられるな。


1996/04/28

やっぱりページにアイコンをつけたりするのは難しい。 デザイン感覚がないもんね。


1996/04/29

散歩と酒のみ。ビヤホールで飯を食い、 三条の「ソウル云々」でしばらく飲む。生ビール3、ワインハーフ、 ズブロッカとバカルディ書く。あきらかに飲みすぎだが、 別に江口は飲みすぎたからといって性格が変わったりすることはない。


1996/04/30

アルバイト先から帰宅するとき、JR茨木駅で飛び込みがあったらしく、ちょうどbodyを担架で運搬しているところだった。そういう人の死はショッキングだが、私はすぐに忘れてしまう。

ある種のひとにとって、世界は地獄のように見えることであろう。でも長い目で見れば楽しいことの方が多いと思うのだが。

紀州屋で飲む。ビール2本。釜飯うまい。タバコを吸って嫌がられる。すみません。ま、健全である。いや、前日が不健全だったわけではないが。

今月は10回以上外でお酒を飲んでいる。 春で人寂しい時期とはいえ、あきらかに飲みすぎである。(ふと振り返れば現在江口は周期的な躁状態の時期にいるようだ。今気がついた)そろそろ予算がなくなったことだし、連休の残りはお金を使わずに過ごそう。

江口はemacsを使っている時は「かんな」で日本語変換をしているのだが、どうも辞書も学習も思わしくない。もうすこし賢くならないものか。とりあえずfjでのアドバイスにしたがい、SKKの辞書から「〜的」と「〜性」の単語だけひろってマージする。


1996/05/02

私と援助交際している方のお一人(うそ。債権者様)がこのページを見てメールをくれた。

「今月は10回以上外でお酒を飲んでいる。」だと、馬鹿やろう!! 債権者がこんなに貧乏で苦しい生活を送っているというのに・・・

お怒りのようである。もうしわけない。彼には10万円以上お借りしているので、 まあ私が彼をさしおいて遊ぶことは道義的に許されることではないのである。 自分の幸福の追求を一番に考えてしまう性癖を 反省する。


1996/05/04

ある身辺整理を行う。しようがないよね。


1996/05/07

ここには酔っ払ってへんなことを書いていたが、すべて削除した。いやはや。

久しぶりに大学の授業に出る。(江口はもはや学籍がないので、実は出席する権利はない)

内井教授の「進化論と倫理」、水谷助教授の「コミュニケーション論」、発表演習。水谷助教授は迷惑そうな顔をしていた :-)

内井先生には不義理を重ねているので非常に敷居が高かったが、冷汗をかきながら出席。

発表演習に関しては、ちょっとした感想を書いておくことにした。最初は倫理研究室のホームページの下に置くつもりだったが、完全に江口のひとりごとになりそうなのでこっちに移動。(後日記。諸般の事情により消滅。)


1996/05/08

二日酔いで苦しかった。

龍大ではエヴァンゲリオンを見ることを 学生(♂)から勧められた。 「先生、エヴァンゲリオンって知ってます?絶対見なあんですよ」時々話題を耳にするけど、おもしろい?


1996/05/09

大学に来ていると思うのだが、私はやっぱり大学が好きなのよ。お昼休みに生協でお弁当を買って研究室で食べたりしているとある種の幸福を感じる。(去年、一昨年とバイトで忙しくて大学に来る回数が極端に減っていた)

同時に、この2年間はひどいフラストレーションの一因も発見した。非常勤講師とかで他の大学に行ったり、塾教師のバイトとかに行ったりしている時は、軽い雑談をする相手もいないしゆっくりお茶を飲む場所もないので気分が滅入ってしまう。周りに人間がいるにも関わらず、ほとんど発話することができないというのは精神衛生上つらいものがあったのだ(実はこれまでそれを自覚していなかったのだが)。もちろん人見知りするというか、内弁慶な私の性格の問題もあるのだが。

どうでもいいことなのだが、こういうふうに愚痴のようなものをぱらぱら書き連ねているのは昔もやっていたことを思い出した。2年ぐらい前まではWITH-NETという草の根ネットにごちゃごちゃ書いていたのだが、ホストが大阪に移動したのでちょっとそういうこともしにくくなり、そのまま忘れてしまっていたのである。(ちなみに当時そのネットはこのサイトの正管理者が運営していて、私がこのサイトを使わせて頂いているのもその個人的関係に負っているところが少くない) (後日記。この当時は社会学のsocio上で運用していた。)

その後江口はinternetの方にどっぷりはまり込んだのだが(その一因には、引越しして大学が近くなり、深夜忍び込んではネットワークを使用できるようになったというのがある)、fjではそんな個人的なゴミ記事を書き連ねるわけにはいかなかった。まあ、それをWWWで行っているわけなのだな。

草の根ネットでは本当に個人的な愚痴をよく書いていて、そういうことができるのは、ネットワークで知り合いのひととは基本的に直接会うことがない(というか、生活の空間が別)ので、安心だったからだろう。それに比べるとこのホームページとかは危ない。こういう愚痴や個人的情報のページだけは別のところ(商用)に移動するべきかもしれない。


1996/05/10

本日はこの時間(1996年05月10日 (金) 07時25分52秒 JST)まで研究室にいたの で、せっかくだから1年ぶりに保健所に行ってHIVの検査を受ける予定。まさか この1年で感染していることはないとは思うが、完全にないと言い切ることも できないところがつらいな。

ちなみに、京都では最寄りの保健所で無料で検査を受けることができます。も ちろん完全に匿名。あなたの名前を教える必要はありません。たんなる番号を 書いた紙切れ1枚を渡されて、1週間後にそれをもって行けばよいのです。左京 区の保健所は京大の北200メートル、金曜の9時から10時半ごろまで受け付けて います。さあ、皆も受けに行こう!



年齢:
検査を受けたことがある まだ受けてない

(1996/05/17現在4人のmaleがお答えになり、 うち1人が受けていらっしゃるようだ。もうすこしくわしく尋ねるかな)

今回は2度目なのだが、保健所に行くとまず「こちらへ」と通されて簡単な書類を作る。生年月日ぐらいを書く。で、次に簡単な問診。「HIVについての知識は?」という質問は「まずまず」「すこし」「ほとんど」。私は「まずまず」と答えたのであまり詳しい説明はしてもらえなかった。(ま、面倒だし)

「感染の可能性はありますか?」で性交渉、血液感染、母子感染、その他 のなかから一つ選ぶ。

「それから3ヵ月以上経ってますね?」「ま、大丈夫でしょう。」

職業上こちらからも少し質問させてもらう。「検査を受けに来る人の数は増えてます?減ってます? どんな年齢構成です?」と尋ねると、簡単な内部(?)資料をもって来て説明してくれた。左京区の保健所では、平成4年に2400人ほどのひとが検査を受けているが、6年には1400人程度に落ち込んでいるし、7年は8月までで443人。「一時期より減ってますよね」

私は左京区民の数を知らないが、2、30万のオーダーだと思うから検査を受けているのは人口の1%ぐらいかな。

検査を受けた年齢構成については統計はないが、「いろいろですが、場所柄もあるのか若い人がおおいですよ」ということである。

問診が終われば採血。上手で痛くない(でも江口は子供の頃から注射が苦手だ :-)

結果は2週間後。その頃このページが更新しなくなったら、それだと思ってください。

(実は去年も看護学校で「それじゃ先生は来週結果が出るから、もし休講になってたらそういう理由だと思ってくれ」と言ってたら次週発熱してしまい、生徒に笑われてしまったことがある。)

調子が悪いので債権者様(♂)、後輩(♀)と飲む。ひさしぶりに債権者様の飲み代の一部を負担させて頂く。もちろんそんなものは利子に比べればたいしたことはない。


1996/05/11

文学部の中庭で、「新入生歓迎ライブ」と称してへたくそなバンドが 大音量でごちゃごちゃやってる。うるさーい!

なんだか汚い男の子ばっかり集まってる :-) "Whole Lotta Love"なんかやってるよ。勘弁してくれ。


1996/05/13

看護学校と大阪教育大。


1996/05/14

料金滞納で電話が止まる。しかし、携帯電話があるから 大丈夫:-)

二次会から研究室の新入生歓迎コンパに出席。

皆さんご機嫌であったが、私は十分に飲み損ねた :-)

学部生の皆は元気だなあ。

酔っ払った頭で大学における哲学の教育方法についてちょっと意見を交わす 。

あちこちで大学の組織編成が進んで、哲学や倫理学の授業が少くなっている。ま、哲学やらなんやらという学問が学生にとって魅力のあるものではなくなっているのが一因だろう。理屈っぽいだけで退屈だというのが普通の学生の見方だろう。私自身哲学の授業が面白いと思い始めたのは大学に入ってかなり経ってからのことだ。哲学に限らずどんな学問でも概論はつまらないものかもしれない。

そもそも最近では高校で「倫理」の授業があるところは少くなっているようだ。私が教えている竜谷大学でも、大阪教育大でも、生徒の8割近くはその手の科目を履修しなかったらしい。(私の時代はほぼ100%だったのではないかと思うが)これは、カントとか、ミルとか、ヒュームとかへーゲルとかデカルトとか、そういうビッグネームの名前も知らないということを意味する。

そういうなかで、(特に教養科目として)哲学や倫理学を教えるというのはどういうことになるのだろうか? 中学、高校などではある種の基準があるだろう(それは大学合格率かもしれないが)し、教師同士の情報交換なども(日教組がやっているのか?) あるのだろうが、大学では教師はお互い何をしているのかさっぱりわからないというのが真相ではないだろうか?

哲学教育も教育の一つの実践であり、その教育効果について客観的な基準があ ると思うし、教える上でのノウハウのようなものもあるはずだと思う。学会で もシンポジウム等でそういうネタを取り上げて話し合ってみたらいいのにと思 う。

哲学の先生の多くから感じるのは、一般大学(さすがに「偏差値の 高い」大学は違うような気もするが)で哲学を教えることに 対する絶望感に他ならない。しかし絶望ばっかりしているわけにも行くまい。

そもそもこんなことをいまさら考えているのが奇妙な感じもする。 大学院が基本的に研究者養成機関であり、また大学の教員養成機関でも あるのなら、そこらへんを突っ込んで考えることがあって然るべきだろう。 単に私が不勉強なだけだろうか?

なんかいい本や文献などありますか?他の科目ではどうなのだろうか?

などと書いていると(1996/05/17朝)、某教授が部屋にいらっしゃったので(あ いかわらず朝の早い人だ)、この手の文献の有無を尋ねる。

「その手の本や文献は数え切れないほどあるよ」
「え、そうなんすか?」
「もう、学会なんかではネタがなくなると 大学教育における哲学の意義とかやってるし」
「いや、そういう大上段のやつじゃなくて、 教え方の単なるハウトゥー本が欲しいんですけど」
「あ、そういうのはほとんどないなあ」

てな感じの会話を交わして、そろそろ帰るかな。

どうでもいいことなんですが、江口さんのページの What's Newをみていると、 江口さんの生活パターンが分かってしまうような気がします。 面白いですね。(^^)
というメールをいただいたが、木曜日から日曜日にかけて昼夜が 逆転してしまうのが私の生活である。

1996/05/15

二日酔いを覚悟していたが、けっこう楽に起きられた。


1996/05/16

cgiをいじって、日本語が入っても大丈夫にした。でもいまだに確認の画面は 文字化けするなあ。どのような場合に化けるのかわからないので直しようがな い。

ついでにこのページに津田さんの 日記リンクへのボタンをつけてみたが、考えようによってはばからしいのですぐに消してしまうかもしれない。

どうせやるならSSIとか使って自動的に投票されるようにしたいしね。(もちろん自分で読む時は数えないようにして。誰かperlのスクリプトとか持ってらっしゃいますか?ポインタをお願いします。



1996/05/17

私の基本的な(男女関係に関する)道徳観念についてなじられる。


1996/05/19

やっとFORMからメールを送っても文字が化けなくなった。めでたし。自分の perlのプログラム技術の進歩が嬉しい。やっぱり、目に見える形で成果がでな いとだめだよね。たいていのコンピューターオタクはそういうものを求めてい るのであーる。

というのを考えると、学者商売は気が長すぎる。いまやっていることの成果が 出るのは1年後とかっていうのは、普通の神経じゃないよね。

某研究会に出席。 ぎゃぎゃー 騒いでご迷惑をかける。

お金がないので宴会には出席せず。

すべてのページが単なる殴り書きにちかくなってきた。

自炊は楽しい。


1996/05/20

非常勤が終わって研究室に行くと、5人ぐらい集まっていて、加藤大先生が鮨 をとっておごってくれる。らぶらぶー。

30連敗ぐらいしていた将棋相手にひさしぶりに勝つ。森内八段にもこの喜びを わけてあげたいものだ。Nifty-Serveの名人戦速報を見ると、1日目にしてすで に戦いが始まってもう終盤の入口になってた。(あれは定跡では先手(森内)有 利と書いてある形ではないのだろうか? ああいう人達は明日1日あとなにを考 えるんだろうか。

それにしても金銭的に大ピンチ!そりゃ働いてないんだからしょうがないけど ねえ。

必要な文献の発掘に失敗。しくしく


1996/05/21

倫理研究室のホームページの研究室紹介のページに、余計なことを書いていた ので不快に思った人がいるらしいので 削除する。 勝手なことを書いていた私が 悪いというのは筋が通っていると思うのでワビを入れる。

マンガ家の岡崎京子が重体というニュースを知ってショックを受ける。

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上とは全然関係のないことだが、結局、一歩前進することができなかった。準 備周到なバリアに負けたともいえる。自分のふがいなさに腹が立つ。


1996/05/22

月曜日と水曜日はあちこち移動するので雨が降ると非常にうっとうしい。 久しぶりに長く続いた躁状態も終わりが近づいている。(始まりはこのページを書き始めた3月中旬)この2ヶ月の小春日和は十分に堪能したといえよう。

非常勤で行っているところからローラ・リメイちゃんの『続・HTML入門』 を借りてくる。これでCGIもSSIもばっちりだぜ。次は 山本"kazu"和彦先生の訳した"PGP"を借りて来る予定。


1996/05/24

ホームページについて同僚と後輩を交えいろいろ議論する。基本的には私が自 分の非をみとめることになってしまった。

問題の一つは、21日の日誌で触れた倫理学研究室の「研究室紹介のページ」、 もうひとつは私のホームページにある (しかし What's Newからしかリンクは張ってない(!) 「発表演習の感想のページ」。

ことの発端は、「研究室紹介のページ」に私が余計なことを書いたために、後 輩の一人が不愉快な思いをしたらしいということ。これについては私が無神経 なのでそういう結果になっていまった。もちろん悪意はなかったのだが、だか らといってたいしたexcuseにはならない。

これについては、倫理学研究室のホームページがすでに半ば研究室の公式のも のとして認知されつつあること、また個人の情報を本人の承諾なく公開するこ とはたいていの場合不愉快な結果を招くということを考えると、私としても自 分の表現について反省せざるをえない。非常に遺憾である。

もうひとつの「発表演習の感想のページ」についてはもっと問題は複雑かもし れない。後輩の述べてくれたポイントは

  1. 自分に関する情報(この場合は発表内容)が、自分のしらないうちに Webによって公開されるのは愉快ではない。
  2. 演習発表の内容を公開されることによって、 就職その他で不利益を被る恐れがある。
  3. 反論の余地がないのはフェアではない。
の3点だったと思う。それぞれ説得力がある。

後輩の代案は、「演習などで、あらかじめそれについての批評を江口がWebに 載せているということに関して了承を得ればよい」というものであった。

これももっともであるように見える。

3番目の論点はちょっと微妙な所があって、「それは自分で勉強して勝手に反 論すればよい」と答えたい衝動に駆られるのだが、HTMLの書き方を知っており、 実際ホームページをつくっているのが研究室で私だけであるということを考え るとちとつらい。Webは我々研究者にとって優れたメディアであるのだから、 各人積極的に習得すべき技術であると思う。それについて私は直接の責任はな いはずだ。(もちろん相談にはのるが)

2番目の論点については、私のホームページがそれほどの権威をもつようにな るとは信じがたい。もし私のホームページに載せられた情報によって、就職や 奨学金その他を判断するようであれば、それはその機関がおかしいといわざる と得ない。もちろん(そんな不利になるようなことを書くつもりはないのだが)

というわけで、本当の論点は最初のものに限られるように思われる。

そのまえに、「あらかじめ了承を取ればよい」という意見について考えておく と、これは3番目の論点と絡んで結構むずかしい。Webで公開することがどのよ うなことかということを理解せずにconsentをとったところで意味はないわけ で、結局Webやinternetの仕組みやバックグランドを説明しなければならない ことになるだろう。それをいやだというわけではないが、果たして問題はそう いうことなのだろうか?

私が聴講した演習発表のようなものや、学会や、研究会などで発言されている ことはプライベートなものなのだろうか? もしそうでなけければ、オウムや HIVの裁判等について感想を述べることとたいした違いはなくなってしまう。 もちろんこのような話題については私は勝手に意見を表明したいと思う。そし て私は大学で行われている授業は、本質的にプライベートなものではないし、 またプライベートなものであるべきでもないと思っている。どのようなことが 行われているかということはできるかぎり公開されるべきであると考えている。 また、だれがなんと言おうと書きたい書くと言い切りたい。もしそれに異論が あれば、各人がんばってWebなどで論をはるべきだ。

と、頑張ろうとおもったけど、実際問題としては周知を計って同意を得るのは やっぱり大事で、そこらへんの努力が足りなかったのはやっぱりみとめなくちゃ なるまい。もうWebは好事家やオタクのものではないのだ。それは私のような 人間に取っては残念なことでもあり、喜ぶべきことでもあるのだろう。 またこれまでの研究室と江口の公私混同は改められるべきであろう。研究室の ホームページについてはガイドラインや委員会(!)が作られるべきだろう。

もうちょっと別の論点としては、あの「感想」のページはむしろ江口の「研究 者の卵」としての生活の一部を知ってほしいという意図のもとに書かれており、 極端な話、その題材はほとんど何でもよいということもある。 匿名にすればいいのだろうか?

もっと正直になると、おそらくWebの世界にアナーキーなものを求めていて、 プライベートだろうがパブリックだろうが、各人好き勝手なことを好きなよう に書くような世界を求めていたのだと思う。 その情報の取捨選択は読者の責任である。これは間違っているのだろうか?間 違っているのだろうな。

(いやこの件に関して私の感覚があまりmake senseしていないのはいちおう分 かっているつもり。単にめんどくさがりで、獲得した力は十分に行使したいと いうのが本音にちかいのだと思う。)

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ご意見

これを殴り書いたあと、もうちと考えたら、 一番最後の文章が一番ポイントをついていることを確認した。 なるほど。自分にそういう傾向があるのは分かっていたが、 実際にそれを確認するのははじめてのような気がする。

村上春樹の小説に、どうして女性を買うのかと尋ねられた主人公が、「能力が あるときにそれを発揮できないのは跳べない鳥が感じるのと同じような理不尽 な思いがある」という主旨の答えをする部分があった。しかし人の首を締めて 殺す能力があるからといって首を締めることは許されないのはあたりまえ。

力を手にいれてしまうと、それを行使しなければならないような誘惑に駆られ てしまうがそれはなんとかしなあかんのね。

というわけでだいたい常識的なラインの結論に落ち着きそうだな。教訓は明日。 議論につきあってくれた後輩と債権者様に感謝。

酒を飲む。ま、嵐のような躁状態も終わったようだから、ひとに迷惑をか けるようなこともこれからは少くなるだろう。

某氏と将棋して、1勝1敗。うれしいですばい。 少しは強くなっているんだべか?(なぜなまる?)

そういや、HIVの検査結果を取りに行くのをわすれていた。来週を待つべしl。


1996/05/25

中村運『生物進化40億年の風景』科学同人を読む。メイナードスミスの 『進化遺伝学』産業図書もあったので読もうとするが、こっちは挫折。算数は 苦手。もう1冊読んだが、それはあっち


1996/05/26

対人関係でまた失敗。いまだに躁状態を脱せず。いやはや、はやく大人になり たいものだ。

アルコールが入っている時に人に迷惑をかけやすいので、一人の時以外は飲ま ないようにするべきであろう。いや、禁酒するべきなのであろう。

ホームページの先頭で、江口がログインしている場合はその旨を表示すること にした。つまりついにServer Side Includeも使えるようになったわけだ。


1996/05/27

さすがに昨日の失敗のおかげで、気分は欝に入ったようである。あまりに欝な ので非常勤を休講にしようかなどとまで思ったが、さすがにそんなことをした ら人間失格である。が、やっぱりうまく行かない。こういう気分の時はたいて いまずい授業をしてしまう。はてさて。

あまり気分が張れないので、将棋に逃避しようと福島の将棋会館へ行くが、調 子が出ず1勝2敗。2敗はおそらく実力。 ひねり飛車を受けようとして序盤で失敗、四間飛車に急戦を挑んで 中盤ぼろぼろという、某氏とよくやっているパターン。

最後の1勝は、原始棒銀を受け損ねて王手飛車とかかけられて 必敗のところから粘って入玉してぐしゃぐしゃな将棋にしたのだが、こっちが飛車をた だ取りにしたら待ったされた! このときは怒って集中できたのでめでたく勝て たのであった。いやはや。

K.E.エブル『大学教授のためのティーチングガイド』、D.A.ブライ『大学の講義法』、 (両方とも玉川大学出版部)を斜め読みする。「悪い授業」の例の方が 参考になる。


1996/05/28

リンクのページに載せていた 例のロリコンな人々のホームページを「摘発しろ」という記事が fjにながれていた。 どうやらこのページをWWWで批判しているひとがいるらしい。 このひと

この記事は、annon.penet.fiを経由した匿名のもので、 いやはや、どっちもなんだかなあ。


1996/05/29

非常勤な一日。 わりとうまく行った方だと思う。


1996/05/30

久しぶりに十分な睡眠を取り、「止めるぞ」と脅されていた 電気料金をぎりぎりで払う。


1996/05/31

倫理学研究室の「こんぴゅーたの使い方教室」。WINDOWS95の 使用方法を学部生にレクチャー。ご苦労 > 某M1

某債権者様と将棋。債権者様の先手で矢倉模様から先手が右玉。 面白い将棋だったが、債権者様が角打ちを見落として、最後は かっこいい即詰みで私の勝ち。嬉しい。

さらにもうひとりの将棋かたきであるお医者様と指して、 医者の角落ちで1勝1敗、平手で1勝2敗。

お医者と将棋を指しながらちと恋愛について話す。どうも男も 30を越えると、10代や20代前半のようなドキドキな恋愛は しにくいようだ。もうただのおじさんなのね。


1996/06/01

「こんぴゅーたーの使い方教室」2回目。ひととおりの説明がすんだあと、 「それじゃ勝手にいじってみ」ということになったのだが、女の子が Macにある「pict倫理研究資料」という名前のフォルダを明けようとして、某君が おおあわてで「あ、それはだめ!」

これは私がalt.binaries.pict.erotica等からあつめてきたsexually explicit な画像のフォルダ(現在3900枚、300MBぐらい)で、以前に某君はこれを女性が いる場所で開いてしまったらしい。すまん > 某

こういう画像がoffensiveなのは私も認めるところなので、そのフォルダーを さらに別のフォルダの中に入れ、「最初に読んでください」ファイルを作って おく。そういう問題じゃないのかな。

研究室のWINDOWSに入れている「Microsoft Office」を95対応のものに 入れ換える。

帰ろうとすると西部講堂の前で軽音楽部がミニコンサートを 開いている。練習がてらのものなのだろう。下手だけど、私の好きなタイプの 一つ(Jazz Funk)なので椅子に座ってちょっとコーラを飲みタバコを吸いながら しばらく時間を潰す。空が青い。こんなふうにゆっくり暇潰しすることが 少くなってたことを認識する。大学生は元気だなあ。ぼちぼち家に帰り、ぼちぼち 部屋の掃除とかしてみる。うちは白川のほとりにあるのだが、深夜外を 歩いていると、蛍が光っていた。蛍の生息地とこんなに近くに住んだのは初めてで、 ちょっと得をした気分になる。22才になるまで蛍の現物を 見たことがないという女の子と遊びに行ったわりと幸福な時代を思い出す。

あとは家でひさびさに延々テレビを見る。


1996/06/02

最近どうやら軽い欝の状態に入ったらしく、12時間ぐらい寝ていて、 さらにNHKの将棋のビデオをみて再び4時間ぐらい寝てしまう。 このページも見直すと、今週はほとんど増えていない。

夜こりゃいかんととりあえず研究室にきて、進化論の本などを読む。

倫理研究室のホームページももっと整備しなければならないのだが、 代わりに書いてくれる人が見つからない。誰かやらない? とりあえずWINDOWS使いの学部生にメールを出してみる。

10代後半の学生が哲学を学ぼうとする時に、興味の対象は、個人の価値観や自己省察に 関する哲学なのだと思う。そういう意味では、デカルトやヒューム、 カント、ベンサムといった人々より、パスカルやキェルケゴール、ニーチェ、 フロイトといったひとびとの方がうけるかもしれないな、ということを考える。 私はここしばらく「もめごとの調停」としての倫理学を中心にしてたので、ちょっと ここらへんの呼吸を忘れていたな。反省。


1996/06/03

非常勤な一日。 あまりに欝なので休講にしようと思ったが、それではプロではないと 頑張って出て行く。 どちらもわりとうまくいったほうだと思う。やはり、 「幸福」「欲望」「人生設計life plan」 あたりは我々が逃れられないキーワードだよな。

昔、私が高校生のときは、「倫理社会」という授業があって、教科書に載っていた ベンサムやミルを授業でやった後の休憩時間に、同じクラスの女の子が なぜか私のところにきて、「あんな快楽だけが目的だなんていうのって違うと思うぅ」 と述べたことがある。(なんでそんなことになったのだろ?)もちろん私は それについてなんのコメントもできなかった。

それ以来ベンサムやミルの理論は私にとってずっと気にかかっていたのだが、 今日の授業は14年前の彼女に対する答えになっただろうか?ミルの倫理学は 君や私が思っていたよりずっと奥が深くて、高尚すぎるほどのものだったのですよ。

大教大で軽く酒盛り。以前ホウレン草の件で文句を言ってしまった某女史は、 本日は美味なキャベツの浅漬け(ってのか塩もみってのか)をつくっていた。偉い。


1996/06/04

昨日たべたキャベツの塩もみに感動して、自分でも作る。 私は野菜が大好きで、現在は体が要求しているようだ。

ところで、これはどうやって作るものなのだろうか?あんまり 単純すぎて料理の本には書いてない。おそらくレシピは

  1. キャベツを切り裂く(手で)
  2. 塩を振りかけ、かるくまんべんなくもむ
なのだとおもうが、問題はその後で が入るのかどうか。あらわねばならないほど 塩を振るのは邪悪なのか。

洗う 洗わない どうでもよい

1996/06/05

非常勤な1日。

ひさしぶりにウィスキーを飲んでしまう。ついでに ひさしぶりにジャズのレコードをひっぱりだしてきていろいろ聴く。

ウィスキーに関しては、海の向うの国のひとから(失礼)アドバイスを もらった。

  1. ウィスキーと欝の間には(人種を越えた?)親和性がある
  2. 二日酔いの日には"a hair of the dog that bit you"と唱えながら もういっぱいウィスキーを飲むと直る
だそうだ。さすがに2を試すといろいろ問題が 起こりそうだ。


1996/06/06

6000円事件 料金滞納で電話を止められてしまう。全然お金がないので、 部屋に散らばっている小銭を集めて銀行へ行き両替してもらう。1万2千円とおもった よりあったのでとりあえずラッキーと電話料を払う。(ほぼ同額)

ところが夜銀行から電話がある。「江口さんですね?今日両替されましたよね? そのときに、係のものが間違って6千円多くお支払いしてしまったのですが お返し願えませんか?」!!!!

「いや、あの、その、ちょっと今ないんです。ごめんなさい。来週にしてください。」 情けない。いったい、30才にして6000円もない(もちろん貯金など あるわけがない)男が日本国内に何人いるだろうか?私の生活態度は 20才ぐらいの学生とまったく同じなのである。では、昔のように パンの耳でもかじるか。来週非常勤に行く交通費があるだろうか。笑うしかないな。

あんまり気の毒だからお金を貸してあげる
自業自得だ。苦しめ。

あんまり情けないので部屋にあったウィスキーを飲みすぎてめちゃくちゃ酔っ払う。 苦しかった。


1996/06/07

研究室でやってるミルの『自由論』の読書会に乱入。彼らは5時間も やっているらしい。すごい。

研究室のホームページ作製者の養成を始める。

債権者様と将棋。2勝1敗。最初の1敗は、後手の三間飛車に急戦を挑んで 勝ちだと思っていたのだが、 自爆してしまった。2勝は横歩取り(先手)と棒銀(先手)。このごろ勝てるように なって来たのでうれしいっす。少し前までは、とにかく玉を囲ってという 棋風だったのだが、最近は意識的に玉を薄くして戦うように しているのがよいのだと思う。

国保京北病院での「安楽死」が問題になっている。あのお医者自身は 非常に「よいひと」なのだろうが、やっぱりやってはいけないことなんだって。 「医は仁術」の時代はもう過去のものなんだってことを分かってほしい。 医者にモラルエリートではないし、ヒロイズムは必要ない。

先崎学『一葉の写真』講談社文庫を読む。筆が立つなあ。このひとは将棋で 勝てなくても文章で食って行ける。

シュネデール『グレン・グールド・孤独のアリア』ちくま学芸文庫。読みにくいし 内容もないような気がする。ただし、この本の著者が 好きな演奏のなかにブラームスの間奏曲を入れていたのには賛成。 あれはほんとうに素敵な演奏だと思う。 さらに久しぶりにゴールドベルク変奏曲(晩年の方)を聴いて、 いつも通り感動した。特に22から23変奏曲に入る部分の気合いが いいんだよね。

高橋てみこ『羊のレストラン』講談社+α文庫。村上春樹に関する本。時間潰し。 どうせだったら全部の料理のレシピや料理のウンチクを豊富にしたらいいのに。


1996/06/08

医者と将棋。2勝3敗。最初の1勝は シラフでじっくり指しての勝ちで感動。このひとにこれくらいじっくり指して 戦って勝ったのは 初めてのような気がする。自信をつけた。債権者様、やっぱり私が ちょっと強くなっているんだと思いますよ。

ジョージ・マイケルの新譜聴かせてもらう(いつ出たの?)。 内省的なポップ。たいへんよい。こんなに 大人になっているとは。

お医者と例の京北病院の件についていろいろ話す。 医者はいったん免許を取ってしまえば、あとはなんの 勉強も認定もいらないので、現在どういうことが 問題になっているのかを知らずにすんでしまう。苦痛緩和の技術(麻酔医療)は最近 もっとも進歩している技術の一つなのだが、そういう技術を 学ばずに「モルヒネが効かないので」という判断をしてしまうことも ありうるわけだ。また、現在安楽死や尊厳死やターミナルケアについて どんなことが議論になっているのかを知らずに、単純なヒロイズムや エリート意識によって判断を下してしまうことも考えられる。 運転免許や調理免許だって講習を受けさせられたりするのだから、 医師免許もそうするべきだと思うのだが。 (医師に関しては情報が多くて、ちょっとした講習ぐらいでは 間に合わないのだろうが) (医事法とか参照していないので間違いがあるかもしれない)

実は江口はあのお医者の善意や正直さは貴重であり尊重したいと思っている。 おかしいものはおかしいのだが、あの正直さは愚直とも言えるほど 貴重だとも思える。 ここ1件のために、現場の医師が実際にやっていることを隠したり するようになってはほしくない。 江口は実際には想像もつかない数のひとが「安楽死」 されていると想像している(これは単なる想像。オランダで 安楽死がある条件のもとでは合法化されたのは アンケート調査の結果、相当数の医師が「安楽死」を実施している と答えたことによったんだと記憶している) そいういうことを行なっている医師ははっきり彼を弁護するべきだと思うし、 そういう積み重ねがなければよい医療というものはなりたたないだろう。 そしてこれが日本の医療に一番欠けているものなのだと江口は考えている。 (要するに「悪役」を買って出るひとが必要)

まあとりあえず、医師の善意(これはかけねなしの善意だと江口は仮定している)や 優れた判断者としての医師 と 社会のルールや患者の側の気持ちとをはっきり対比させてみることが必要だろう。

ちなみに江口は例の生体小腸移植に関しても疑問を抱いている。 手元に資料がないのでたいしたことは言えないが、 小腸移植は本当に最先端の技術で、脳死移植が認められている海外でもあんまり 実施例がないとおもうのだが、そういう技術を生体につかうってのはちょっと。 素人がちょっと想像しただけでは、小腸みたいなものがうまく 移植できるとは信じられない。ドナーの方の侵襲も肝臓とは 比べものにならないだろうし。 京北病院の件が騒がれているうちにうやむやにされないことを 祈っている。

(江口は基本的に脳死移植は(ちゃんとした制限の上でだけど)賛成だが、 生体移植は問題があると考えている)

(なんだか酔っ払ってこんなことを書いているのは非常に危険だと 思うが、まあよっぱらいの一人ごと程度に読んでください。 ) (こういうエクスキューズが増えていくとやっぱりなにも 言えなくなるな。そしてそれが倫理学者の大半の定めなのだろう。)


1996/06/09

ところで例の京北病院のケースはどうして報道されたのだろうか?今日7日からの 新聞をひっくり返して眺めてみても全然わからない。看護婦さんと外科医さんが ちくったのかな?偉い。


1996/06/10

調子悪い。


1996/06/11

債権者さまと将棋してしまい0勝1敗。 ついでに借金の返済を迫られ、5000円だけでゆるしていただく。


1996/06/12

はなはだ調子悪い。

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ある会話(これはいつも将棋を指しているお医者との会話では ありません) また、事実行なわれた会話であるとも主張しません。ある種の フィクションとお考えください。

「ところで例の安楽死事件ですけど」
「いやあ、あれは病院の内部抗争なんでしょうねえ」
「やっぱりそうですか?東海大のやつもそういう噂ありましたもんねえ」
「そうですよ。あの助手はワリをくった感じで気の毒で」
「ところで、実際にはああいう安楽死ってどの程度おこなわれてるんですかねえ。 私は結構日常茶飯事な感じがするんですが」
「9割ぐらいじゃないですか?」
「!!!」
「やっぱり末期のガン患者なんかはひどく苦しみますし」
「実際にはどういうふうにやっているんでしょう?」
「ま、それは、点滴にKCl(塩化カリウム)を入れて...」
「ああ」
「たとえばねえ、次の日にゴルフコンペがあるとき、本当に末期の 患者さんなんかがいるとねえ。もちろん、最近は マスコミとかいろいろうるさいので、そんなことはあれですが」
「!!!
死亡診断書とかどうするんですか?」
「それはまあガンによるetc.といろいろ書くわけです。 ま、そのほかにも、いろいろとねえ。学生の時代はやっぱり 理想的なことを考えたり語ったりしてましたが、現場に接してみると 違うこともあるんだなあ、と。まあ単純な風邪のような病気だとして、 これを投薬すると1週間で直るのが分かっていても、経営が 左前だとあんまり効かない薬を出したりしますし。」

---------------------------------------------------------------- ずいぶん前のある会話(前の会話とは一切関係がない)

「障害をもった新生児の問題ですが」
「ああ、いろいろ言われているみたいですねえ。」
「実際にはどうなんすかね」
「まあ、良識ある医者だったら、水をかぶってもらうんじゃないですか?」
「え、水をかぶるってなんですか?」
「いや、ガーゼとかを水に浸してですね」
「そういうのって」
「でも良識ある医者だったらきっとそうしてると思いますよ。親の負担とか 考えれば。」
「....」


1996/06/13

本日も調子悪い。なにをする気にもなれん。

宗教に関する面白いページ を読む。なんだか元気だ。

そのページの本筋とは関係がないが、動物の権利派(?)に関するコメントがちょっと あって、鯨を大切にしようとか動物にも権利があるとかという主張の ポイントが理解されていないようでちと残念。P.シンガーの本がもっと 積極的に紹介されたら日本での受け入れも変わるだろうになあ。

夏になり蕎麦を食うことが増えた(江口は山形県出身なので蕎麦が好きである)。 京都の中心部または百万遍周辺で蕎麦がうまいところがあれば教えてください。 情報をいただいたところには必ず行って感想を書きます。


1996/06/14

だめだこりゃ。回復の兆しなし。体を動かすようにしないと。


1996/06/15

ある会話。研究室に行くと、院生がMS WORDでなんか苦労している。 WINDOWSなのにカーソルと[Delete]キーをつかって ワープロ感覚でつかっているのが気の毒。

「ほう、なにしてるの?」
「えと、文献のリストのでーたべーすをつくっているのです」
「ほう、MS WORDで?」
「はい。けたのそろえかたがわかんないんですよ」
と言いつつ、スペースをいれてインデントしようとしている。
「う、そういうことは」
見れば、本の目次をスキャナでよみこんでWORDのファイルに している。見栄えをよくしているところらしい。 ちゃんと著者名をイタリックにしているし :-)。
「そういうのはあとでなんのやくにもたたないからやめたほうがいいよ。 データは構造化しないと。MS Accessとか使った方がいいかも。 (ほんとはMacのEnd Noteなんかのほうが使いやすいとおもうけど) だいたい、君が今やっている程度のことは、 本の目次をこぴーするだけでいいじゃん。いったい なにがしたいのかかんがえたことある?」
「!」

債権者様と将棋。1勝。さらに深夜お医者様と将棋。1勝3敗。もうかなりいい勝負だ。

例の安楽死事件その他について彼にも意見を求める。彼は「正義」や「倫理」 を気にかける勉強熱心な 「まともな」医者だと思うが、自分は医者全体では少数派に属するか もしれないという感覚を持っているようだ。彼のような医者が 増えることを願っている。

明け方少し走ってみる(岡崎公園へ2、3キロ)。ジョギングというよりウォーキング。 すぐに息があがる。1年半ぐらい前まではけっこう 走っていたのだが、このごろは全然動いていなかったので しょうがない。少しずつ距離を伸ばす予定。


1996/06/16

どういうわけか後輩(♀)と、その上洛している友達(♀)、後輩(♂)の 3人と遊ぶことになる。ふつうの喫茶店で食事→ボーリングというコースで 健康的だが、私には向いていなかったようだ。普通に酒を呑んでぐだぐだしている 方がよい。 まあなんにせよ、そういう会合は私には向いていないことを確認する。


1996/06/17

非常勤な一日。つかれた。

Miles Davisの晩年のライブのCD(タイトル不明)を聴く。すばらしい。名作。80年代の マイルスってのは、過小評価されているのではないだろうか? はやいとこ買いたい。

そういや、月曜の夜は京橋駅の前の広場でよくジャズを演奏している。 いつも通りかかるたびに30分ぐらい聴いて200円ぐらい(:-)おひねりを だしている。 楽器ができるのっていいよなあ。 (つまり、月曜9時頃に京橋の広場でうれしそうにジャズをきいている貧弱な服装の 30男がいたら、それは私 :-)


1996/06/18

創立記念日ということで京大が休みなので日中寝ている。雨が降っている時に 部屋にいるのは嫌いではない。今住んでいる所は、ぼろぼろの平家なので、 雨が屋根に当たる音がちゃんと聞こえて嬉しい。マンション住いではわからん よろこび。ちなみに、傘も大人っぽく垂直に立てずに、子供のように 柄を肩に載せると、耳の近くに雨音が聞こえて子供の頃を思い出す。


安楽死は自殺幇助か?

森岡正博氏が、朝日新聞で京北病院の件についてコメントしていた。 そのなかで、本人の意思が確認されていても、安楽死は自殺幇助で許されない のではないかとコメントしていた。(実際はもうちょっと微妙なコメント)

このタイプの議論はおうおうにしてmisleadingなので注意しなければならない。

ここで考えるべきなのは、「自殺幇助はなぜいけないのか、なぜ法によって 禁じられるべきなのだろうか」ということだろう。(もちろん、現にある 法律はいろいろな根拠や源泉から作られているので、「現にある法律は なぜ?」という問いに対する答えを出すのは難しい。しかしそうではなく、 「その法律が(倫理的な観点からみて)正当化されるのはなぜか」と 問う必要がある。)

ちょっと考えただけだと、

あたりが強力な理由になりそうだ。(もっとあるだろうが)

こういう理由に基づいて考えてみれば、死期間近かで苦痛に 悩まされている患者が安楽死を望む状況と、 普通の(厭世的な?)自殺を幇助するという状況との間には道徳的に重要な違い があると思う。こういう違いを無視して、「それは自殺幇助だ」と言っても 議論に説得力がなくなってしまう。問題は「それではどんな自殺幇助ならば 許されるのか?」なのだ。


1996/06/19

授業ではずしてしまう。まずい。けっこう準備をしていった回だったのだが、 それがうらめに出たか。

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ある会話。 「あほんだらー。なに考えとんじゃ」
「・・・」
「出てけいうたら出てけ」
「・・・」
「さわるな、あほ」

さて、この会話はだれによるものでしょう。

  1. 地上げ屋と長屋のおじいさん
  2. 塾教師と生徒
  3. 警官と浮浪者
30分後、無言のひとは50M北に移動していた。出てけって 言われたって、どこにも入ってないんだからこまるよなあ。 明日は我が身


1996/06/20

塾。なにごともなし。


1996/06/21

債権者様と勝負して1勝。

銀行に行った。例の6000円事件はその後催促の電話などはないので 知らぬふりをしようと思ったが、どうも良心が咎めるので :-) 窓口のお姉さんに「あの、しばらくまえに私が両替してもらって6000円多く貰って帰る という事件が起こったんですが、ご存知ですか?」と尋ねる。 担当の人はすでに転勤になっていたらしい。 お礼だかお詫びだかとして 歯磨き粉とゴミ袋をもらう。いやはや。やっぱり損した。 いや、もちろん「あなたは正直者だから6000万円あげます」なんてのを 期待してたわけじゃないけどね。


1996/06/22

このsocioで使っている日本語変換のCannaがあまりにも 頭が悪いので、SKKをインストールする。これはキー操作に癖がありすぎるが、 辞書はある程度鍛えられている。


1996/06/23

なにごともなし。

1996/06/24

非常勤。看護学校のほうは7月まで休みなので、1日1コマ。これだと 余裕をもって話せる。授業もかなりうまくいった方だと思う。

その某大学のコピー室に、某痴漢のホームページをハードコピーをとったものの1部を おきわすれてしまい、事務のお姉さんに読まれてしまったかもしれない。しくしく。

そば


1996/06/25

大学で授業に出て、塾へ。某大先生の授業で1200字の課題を出されてしまった。 こっちにきたら生徒だからなあ。偉そうな顔をして生徒にはレポートを書かせているわけだが、 自分が書くとなると困ってしまう。 京大はなんと来週から夏休みらしい(集中授業はあるが)。 おどろいたね。いったいいつ授業してるんだ?

図書館で調べもの。時間が欲しい。

どうでもいいことだが、昨年末に引越ししたときに、事情で洗濯機を すててしまった。この下宿には洗濯機がついているのだが、それが 故障していたので、半年ほどコインランドリー生活を強いられていた。 (もちろん、新しいのを買う金などない。fj.fleamarket.miscをずっと読んでいた :-) これが ちょっと遠くて往生だった。昨日思い立ってもういちどスイッチをいれてみると、 なんとちゃんと動くではないか。歓喜。 お洗濯マニアとしてこれより嬉しいことはない。 なんで直ったのだろう?

蕎麦。ローンの支払いの催促。今月はいつもより 遅いので、見逃してくれるのかと思ってた(そんなわけないか)

type練習ソフトのtrrの新しいバージョンが出ていたのでインストールする。 現在 14回ぐらい遊んで、最高得点は270点。まずまずと言えよう。


1996/06/26

午前中の英語の授業はあいかわらず苦労する。とりあえずあと1回で 夏休みなのでそれまでがんばる。授業形態を変える必要がありそうだ。 あれくらい生徒の実力が低い(高い子もいるけど)授業自体を成立させるのが大変。 しかしやりかたはあるはずだ。それにしても、一般の高校での英語授業の 困難が推察される。使役動詞や分詞構文の基礎の話をしなければならないのは まったく苦しい。全員が知らないのならやり方もあるが、 半分ぐらいの生徒は大丈夫なのだから始末にこまる。

午後の哲学はまずまずのでき。先週はうまくいかなかったので、 今週もだめだったらたいへんだった。 面白く(自分でまずまず面白いと感じるという意味だが) 授業できるとかなりの充実感があってうれしいものだ。 後期の授業にそなえて、「哲学の授業に何を期待するか、どんなネタを 扱って欲しいか」のアンケートをとる。

夕方から泥のように眠る。


1996/06/27


1996/06/28

大学へ行き研究会に参加。

最近研究室にコンピューターが増えている。他の研究室から捨てられたものを 拾ってきているらしい。PC98RXとかPC98Uとか拾ってなにをするつもりなのだろうか? 現状ではほとんど利用価値がないと思うのだが。私は基本的に、コンピューターは 2年で減価償却すると思っている。それ以上はゴミ同然というか、 かえっていろんな点で労力や技術力を要求することになるので へたするとマイナスの方が大きいこともある。(もちろん、そういう努力を おしまないなら別だけど、素人はお金をだしたほうが早い。 (今つかっている Mac(LC575)も2年ちかいのでそろそろゴミ。 もちろんあと2年ぐらいは使わなきゃなんないけど、 ま、それは貧乏だから仕方ない。技術力でカバーする :-)研究室のやつは 市販のソフトウェアもハードディスクに入ったままなので気になる。


1996/06/29

お金がない。月収が20万円を切っているから当然だが。今年はちょっと 教育産業の仕事を減らしすぎたな。塾の方からは、もっと働いてくれと言われている のだが、そうするとお勉強する時間がなくなってしまう。ジレンマ。 ----------------------------------------------------------------

読書メモに書いていた殴り書きに、安彦先生が コメントを 付けていた。また何か書けということかな。問題の個所(ヘアの理論)は 来週授業で説明しなければ ならない個所だからなあ。

---------------------------------------------------------------- ハッカー倫理と情報公開・プライバシー というオンライン論文を見つけた。 ここらへんの事情をよく整理した労作だとおもう。もっとも、「ハッカー倫理」 などというものが実際に存在したことはないと思うが。

今週号?のAERAでは「ハッカー」は「システムに侵入するひと」の意味で 使われていたな。もっとも私はこういう言葉遣いの問題にはあまり興味がない。

---------------------------------------------------------------- 藤間さんの「よろずや談議」 という日記で多胎妊娠における減数手術の話題をとりあげていた。 五つ子や六つ子なんてものを妊娠し出産することそれじたい結構 危険なことなのだと聞いているのだが、まちがいなのだろうか? 素人にはそんなにたくさんの胎児をかかえているのは むずかしいとおもうのだが。胎児も正常な大きさに育つのは難しいだろうし。

それとは全然関係がないが、<pre>で本文を囲むのは やめたほうがいいと思う。「横に長いウィンドーで見ると読みにくい」という 理由らしいが、こういう「見てくれ」の問題は、基本的には ブラウザの方で対処するべきものであって、本文は論理的構造を指示する だけでいいってのがHTMLとかの考え方だとおもう。現にわたしlynxや w3といったブラウザでみてるけど、改行が多いと情報量が少なくて読みにくい。


1996/06/30

キルケゴールの研究会。酒飲み。


1996/07/01

非常勤。あまりうまくいかない。睡眠不足がたたっている。健康管理も ちゃんとしなければ。

夜半ふと空を見上げると、満月。なるほど納得。実は私は満月付近になると情動不安定になって、ひとに迷惑をかけてしまう傾向がある。(実は昨日も1件ちょっとした失敗してしまった。去年も満月に何度か失敗している。それにこりて用心の意味でMacのデスクトップに月齢を表示するプログラムをおいていたのだが、最近確認していなかったが失敗の原因。


1996/07/02

たいしたことはなし。塾の経営者と夏休み期間の仕事について話す。金がないのは困るが、週3日以上は働きたくないと伝える。

実家からサクランボが送られてくる。1年に1度故郷を思う日。ついでに、「子供より親が大事」とつぶやいてみるが、もちろん私には子供はいない。


1996/07/03

出先で京都新聞を読んだら、例の京都のテレクラ規制と買春なんかの問題にふれてあって、だれかの談話として「なぜ高校生が買春するのかをよく考える必要がある」とされていた。「なぜ買春はいけないのか」の方が答えるのが困難だと思うのだが。実は私はこの問いに対する十分な答えを見たことがない。

非常勤。とにかく英会話の方はこれで夏休み。短大の方はあと1回。こんなもんであろう。


1996/07/04

研究室でMacを使っていると、モニタの調子がおかしくなる。画像が横にひろがってしまい、デスクトップ全体を表示できなくなってしまった。実はこのモニタは前歴があって、納入された当初も画面が歪んでいて、一度修理に出したはずだ。現在も、256色モードにできないという問題をかかえたままだった。(これはMacの方の問題のような気もするが)。歪んだ画面を見ていると頭が痛くなってくる。

この件についてfjで質問すると、これは一部のアップルモニタに頻繁にあらわれた症状で、メーカーに出さないと直らないという情報。ううむ。

月齢を表示するページを作る。グラフィックでないのが残念。そんな技術力はない。過去や未来の日付の月齢も表示できるようにしたので、無茶な行動をしてしまった日付を入れて自分と月の運行の関係を確認してみましょう。

懸案の安彦先生へのコメントをちょっと書いた。

ちょっとだけ日記リンクスについて

あらすじ

「日記リンクス」というぺーじがあって、もめごとがおこり そこからひとりのひとのリンクが削除された。

ふと

わたしはよく事情を理解していないが、事件そのものは、ひとむかし前に草の根BBS(いわゆる「ぱそこん通信」)が盛んだったころにあちこちのBBSで起ったこととかわりがないように思われる。わたしはBBSをそれほど多く知っているわけではないが、それでも2、3件はそういう会員のIDの削除を目撃した。BBSの場合は、物理的に正常な運営の邪魔になったり、他の会員がアクセスしなくなって焼野原のようになってしまう場合があって、ID削除もやむなしという印象を受けたこともある。もちろん管理者の判断をうたがうような場合もあった。

今回はWWW上の出来事だったのでちょっと目新しい感じがする。いったい、「リンクをのっけない」という行動は実質的にどういう効果があるのだろうか? 「あんたをきらいだよ」と宣言することとほとんど違いがないのではないだろうか? まさか、あのページへのアクセス数を減らそうという意図なのだろうか? まさか。「日記リンクス」から放逐されたところで、彼のホームページを読むひとは読むだろう。かえってアクセス数は増えそうだ。(わたし自身は彼のホームページにそれほど関心を抱いてはいなかったで、ランキングの上位にいても読むことは少なかったのだが)それとも、「嫌いなホームページへはリンクを張らない」というだけなのだろう? あんなに多数のページへのリンクがある場所でそれにどういう意味があるのだろう? たんなる嫌がらせというのが正解なのだろうか?(たしかに嫌がらせとしては十分効果的だったと思う。

こういうケースを見るといつも思うのが、「われわれはコミュニケーションが好きなのね、求めているのね」だ。だれかとコミュニケーションするには共通の話題が必要なのだが、だれとでも話しあえるネタなんてものはそれほどあるわけではない。だれもが関心をもっていると言えるのはセックスぐらいだろう。(彼のホームページがほとんどTVなどの批評だったのはそういう共通のネタをTVに求めたということだろうか?)

そういうなかで、どうしても誰かとコミュニケーションしたり、注目してほしかったらいするばあいに一番お手がるで注目を集めやすいのは、そのコミュニケーションの方法それ自体の規範や価値観について語ることだ。BBSやfjでの運営論はそれに参加しているひと皆に共通の関心事なので、そういう話題には皆が注目する。目立つためには、ひとの感情に直接訴えかけるような思想や表現をもたねばならないし、その結果議論はおうおうにして過激なものになりやすい。今回のケースでも、他人の意見を求めて、あちこちのホームページを覗いた人が多かったろう。(わたしもそのひとり)私たちは規範や価値観の対立から逃げることができないのだ。それは私たちが自分自身の価値観や規範に関心をもたずにはいられないからだ。

どんどん関係のない話になるが、私がはじめてこういう通信の世界に足をふみいれたのはASCII-NET(そのころはpcs)からで、そこで展開されるflameには強烈な刺激を受けた。実際、世間にこれほど多様な価値観世界観があって、それがつまないことを発端にぶつかりあうのを見ることは、あるいみで「おどろき」だった。////(途絶)

(本気でサーバー上のファイルを直接編集しているので、こんなふうにまとまらなくなると本気で困る :-)ま、この件そのものに関してはもうひとつ言うべきことが見つからない。「倫理」とかいう言葉をみかけたのでつい反応してしまった。


1996/07/05

しばらく前に受けたままになってたHIVの試験結果をもらってくる。 当然陰性。


1996/07/06

蕎麦


最近、あっちこっちの日記を読むことになったが、 読みにくいのが多くて困った。

ローラ・リメイ『続・HTML入門』プレンティスホール
の名言集。よい本です。

「HTMLはSGMLという言語を基にして定義されており、SGMLでは文章は内容に 基づいてマークアップされるべきであって、どのように表示・印刷されるかは 指定するべきではないという考え方に立っているのです。」

「文字を点滅させるのは、ガラスに爪を立てて『キーッ』という 音を立てるようなものです」

「読み手は、内容を読みたくてアクセスしているのであって、 バックグラウンドを見るためにアクセスしているのではないのです」

「お望みならば、(あなたのページを)Netscape専用に設計してもかまいません。・・・・ しかし、ちょっとした変更をするだけで、 他のブラウザでもきちんと表示されるようになります。 ごく少数のタグを使いたいがために 10%〜40%の潜在的な読み手を失うのはもったいないと思いませんか?」

「HTMLそしてWeb、さらにはSGMLまでさかのぼる考え方として、 『ユーザーがすべてをコントロールする」というものがあるのです。」

「HTMLやWebはプラットフォームに依存しない、画面のサイズに依存しない、 そして画面の解像度に依存しない方法で情報を提供するためのものなのです。 このためには、紙に印刷する場合に比べると、デザイン面に関してはある程度 犠牲を払わざるをえないのです。」

これに、「1byteカナはつかってはいけません。とくに引用符などに注意」や 「<h1>などは文字の強調につかってはいけません」や 「ほとんどの文字を<B>などでくくっても なんの意味もありません」などを加えてほしいな。


1996/07/07

某研究会に出席。あんまりおもしろくなかった。

そば


1996/07/08

看護学校ではヴィデオをみてディベートするという授業。楽でよいのだが、 おもしろいディベートにはほど遠い。

教育大はこれで夏休み。


1996/07/09

ふたたび料金滞納で電話が止まる。実は昨日、生徒からメモを渡された。それには、 「腹痛で今日は授業にでられません。4回生なので単位はぜひ欲しいのですが、 レポートについてわからない点があるので後日お宅へ電話します」という 内容が書いてあった。もし今日電話してたらやだなあ。明日は給料日だが。

HTML原理主義者のわたしは、先週問題があると思われたいくつかのホームページ作者さまへメールをだした。 迷惑に思ったひともおおかったであろう。 このサーバ(www.socio.kyoto-u.ac.jp) は、NCSA httpdによって運用されているのだが、残された agent_logを見ると、 238066件のうち、30145件がNetscape以外のブラウザによるアクセスである。 この約13%を多いと見るか、少ないとみるか。 (lynxやEmacs-W3は画像ファイルを読み込まないので、相対的に少なくカウントされているはずである)


1996/07/10

短大前期最終授業。前期の感想を書いてもらう。好意的なものが多かったので うれしい。

今日はいった給料でやっと電話料金をはらう。家賃はまだ(もう2ヶ月ためている)。

Ring Ring Ring...
「・・・ですけど、おぼえてる?」
「おや、おひさしぶり」
「実は私いま東京にいるんやでー」
「おやまた」
「私結婚したんやー。しんじられへんやろー」
「は? それはおめでとう」
「33歳のひとと 知り合って、すぐ結婚してっていったら してくれたんやー」
「それはそれは」
「でもなー、もうやだ。結婚願望なくなったわ。もうすぐ 家出する予定やねん」
「はあ」
「だいたいなー、よく殴るんやでー、そのひと」
「なんで殴られるの?」
「私がわるいんやけどなー。朝起きなかったり、いろいろ。主婦らしく しろって。けどもういいねん。家出するし」
「うう。最後は風俗嬢ってことにならないようにね」

などなど。彼女は2、3年前に なんどか飲んだことのある22、3ぐらいの 子で、ずいぶん結婚したいと言ってた。 現在の旦那とは今年の2月に知り合い、4月に 籍を入れて、8月に式をあげるのだそうな。 世の中に不幸の種はつきない。 (この子の場合は自分から不幸になっているようなところがあるのだが)


1996/07/12

半日かけて、生徒から貸してもらった「エヴァンゲリオン」全26話を見る。つかれた。かなりおもしろく見ることができたのだが、最後の1時間半ぐらいは拷問のようだった。ひどい。作者はやってはいけないことをしてしまったというのが私の感想。これは生徒が「先生、最終回をぜひ授業でつかってみんなで議論しましょうよ」と持ってきたものなのだが、これでは使えん。fj.rec.animationあたりをちょっと覗いてみたが、いまだにこのアニメについてはいろいろ議論されているのね。たしかに、全体としていろいろ論評したくなる作品ではある。

某専門学校から、「お中元」がとどいてしまう。こういうものはこれまでもらったことがないのでどうすればよいかわからない。

だまってもらっておく
ありがとうございますと電話をいれる
おくりかえす

アメリカに行っている伊勢田君がホームページをつくっていた。研究室関係者は見るべし。ずいぶん勉強しているなあ。うらやましい。

お医者と将棋して2勝2敗。彼はどうも左美濃に弱いようだ。


1996/07/13

千葉大の某氏と某助教授といった方々とお食事させてもらう。ごちそうさまでした >おごってくださった方。上の二人は「こんぴゅーたー好き哲学者」の東西両巨頭だな。あと広島大の某氏を加えて三大巨頭なのか。インターネットの匿名性やGNUやfjの話なんぞをする。


1996/07/14

寝てくらす。


1996/07/15

看護学校。今回もヴィデオを見て、ぐるーぷでいろいろ話し合ってもらう。ふと気づいたのだが、ヴィデオをみるときに、机に顔をふせて(つまり、机に両腕をおいてそのうえに顔を横にして)見る子が多い。私はそういうのは恥ずかしい姿勢だとおもうのだが。


1996/07/16

塾。

どうも水虫という有名な病にかかってしまったらしい。これまで30年けがれなき体を維持してきたのに。まだ左足の薬指と中指の周辺だけだが、これはどんどん進行するものなのだろうか?対策はないのか。

世間では祇園祭という行事がおこなわれているらしい(今夜は宵山)。祇園のどまんなかにすんでいながら全然関係ない。


1996/07/17

債権者様と将棋。1勝2敗。ちょっと気合いがはいらなかったな。

深夜、部屋にいると、近所(至近距離)若い男の声で「助けて〜助けて〜」と大声で呼ぶ声がする。「かばんをもってった〜」と叫びながら走っていく。すぐに出てみると、うちの前に白い帽子がおちていた。雑誌『GON!』で犯罪ネタを読んでいたときだったのでちょっとびびった。


1996/07/18

塾。最近の高校生はよく勉強する(もちろん勉強させているのだが)。我々の時代は受験とはいっても、あれほど努力を必要とするものではなかったと思う。たいへんなのね。

これは私がいま行っている塾固有の問題なのかもしれないが、全体的に女子は元気だが男子はふにゃふにゃしている子が多い。そういう子はたいてい母親がかなり過保護な感じがある。

実際のところ、塾の教師もあちこちでけっこう長いことやっているので、生徒の顔をみたり、話し方を聞いたりするとだいたいどの程度の学校に合格するか見当がついてしまう。やだなあ。


1996/07/19

最近とてつもなく暑いので、日中なんども水浴びする。うちには風呂がないのでどうするかというと、洗濯機がある場所でホースで水をかぶるわけだ。下宿は女子高や短大の目の前なので、壁をへだてて1メートルのところで短大生などが立ち話している。まさかすぐそばで30男が全裸になっているとは思わないだろう。

6月分の家賃をやっと払う。いやはや。

fj.news.group.socがなんだか紛糾している。fjを研究者が有効に使えるようなものにしたいと考えているひとがいて、moderated(査読してまもとな内容のものだけを流す)のグループをつくろうと提案しているらしい。発想はわからないでもないが、fjでは無理だろう。mailing listやWWWの掲示板の方が有効だろう。ただし、WWWの掲示板は機能が貧弱だし、遅いので、mailing listと併用ってのがよさそうだ。

ただし、その前提として、人文系の学問を対話型ですすめるってのがどの程度有効かってのは難しい。


1996/07/20

お医者と将棋。2勝4敗。


東山三条の信号近辺に、女子中学生が5、6人集まっている。1人をみなで囲んでいるかたち。囲んでいるうちのひとりがなにやら話しかけている。「・・・やろ、そんなん・・・やろ」なかにいるひとりは下をうつむいて何度もうなずく。「いじめ」というやつなのか。

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あー、研究室のPCを利用している者に告ぐ

趣味の悪い見にくい壁紙を使ったり、アイコンを変えたり、変な音がでるよう にしたり、へんなマウスポインタにすることをやめよ。共同で使うものは極力 標準的でシンプルなものにすること。だれもがコンピューターに詳しいわけで はなく、だれもがやかましい壁紙やサウンドやスクリーンセーバーが好きなわ けでない。アイコンなどは変えられると混乱する人もいるはずだ。そういうの は自分の家のコンピューターでやりなさい。 やっぱりこれは Windows NTにしなきゃだめだな。

ふと気になったのだが、このページを読んでいるひとのうち どれくらいが私を(以前から)個人的に知っているのだろうか? ちとアンケートをとらせてください。ブラウザのメール送信機能ではなく、こちらのサーバーでプログラムを動かしてますので、名前またはemailを書かないかぎり誰であるかは特定できません。安心して答えて「送る」を押してください。

現実世界で江口を知ってる
このページ でしか知らない

もし江口を知っているとしたら、どこで知りましたか?
江口になんか習った
どっかの研究会で見た
廃人ODの江口を見たことがある
大学院のころの江口を知ってる
大学の学部のころの江口を知ってる
高校以前の江口を知ってる
Internet以外の通信で見たことがある
それ以外の場所で見たことがある
コメント、emailアドレスなど(特に必要ありません)


1996/07/21

fj.news.group.miscで、投票をめぐってどうもよくないことが起ったようだ。fjでfj.biginnersというグループをつくろうという意見に対して議論が収束せず、結局投票によって決めるという手続きをつかうことになったのだが、(1)提案者が投票期間の途中で中間発表を行なった(2)投票システムの不具合で、正常に投票できなかった場合があるので、投票期間が1週間延長されたということになり、(3)さらに再度提案者が中間発表を行ない、「yesと投票したのに正常に投票されていないひとは、(提案者に)メールしてくれ」という意味の記事をポストした(なぜ提案者に直接めーるなのか理由はわからない)。 これではほとんど投票の意味がなくなってしまうと思うのだが、ま、この要約は不正確かもしれないので興味あるひとは直接読むべし。 こういう事件を直接民主制(:-)のfjがどんなふうに解決できるのか興味がある(ま、flameになるのだろう)。


1996/07/22

塾。私の受験英語指導は基本的に

  1. GENIUS英和を買う
  2. 辞書をひいて赤線をつける癖をつける(特に動詞)
  3. 動詞の用法を辞書で確認できるようになる
  4. 関係代名詞は代名詞であることを知る
  5. 現在分詞と過去分詞はどうちがうかを知る(いわゆるSVOCの文型で)
  6. 知覚動詞だとか使役動詞だとか呼ばれているやつを知る
  7. exciteとかsatisfyとかは「〜させる」だと知る
  8. 分詞構文ってやつは適当に読むべきであることを知る
  9. "I will go if it rains tomorrow" と "I don't know if he will come tomorrow" のちがいを知る
  10. 熟語/構文は500個ぐらいしっかり例文を暗記する
  11. 自分の頭の程度によって理解できる文章とそうでない文章があることを知る :-)
ぐらいだな。これでうまくいって偏差値63ぐらいか。 しかし67くらいを越えさせるのは難しい。

某進学校の生徒も教えているのだが、そういうところは めちゃくちゃ難しい英文を読んでいるようだ。 へたすると京大文学部3回生ぐらいでは読めないとみた (私も辞書がないとかなり不安)。 あんなものをやって 3割ぐらいの生徒の頭にはいっているのならたいしたものだ。 (ま、エリート生徒の知的関心を刺激するという役目があるのだろう)

あまりにゴキブリが多いので、一昨日ゴキブリホイホイを仕掛けた。 本日までに捕獲された数は恐しくて書けない。


1996/07/26

今週は塾で急がしくてほとんどなにも書けなかった。 この間、いろいろ強い印象をうける出来事があったのだが、 ここには書けない。

ちょっとネットワークで匿名になることに興味をもって いる。 (lynxのbookmark を公開しているのでいったい私がなにを読んでいるのか 一目瞭然だけど:-)、

以前からanon.penet.fiの匿名remailerのことは知っていたが、 最近はずいぶん多くのremailerがあり、またずいぶん進んだ機構ができていることを知り感心した。たとえば、alpha.c2.orgなどではPGPや他のremailerを何重にも利用して、そのremailerの管理者すら、いったい誰が送ったメール(や記事)かわからないようになっている。これにたいして、昔からあるpenet.fiなどは基本的に管理者はそいういう情報を知ることができる。(実際にanon.penet.fiの管理者が政府(警察?)から情報の提供をもとめられたことがあったようだ。)前者を狭義のanonymous remailer、後者をpseudo anonymous remailerと呼ぶらしい。alpha.c2.orgぐらい機密性が高いと、たしかに政府転覆計画ぐらいinternetを通じて情報交換できるな。

というわけで(いや、べつに政府転覆を企てているわけじゃないけど)、実際にいくつかのanonymous remailer(メール等を匿名にしてくれる)のWebを読んで、実際にふたつIDを獲得してみた。どれも配送に時間がかかるようだ。また、alpha.c2.orgはPGPの利用が必須なのでそれがつかいにくいメールソフトではたまらないだろう。私はEmacsの上でMewを使っているのでらくちん :-)

ちなみに、penet.fiがよく利用されているのはalt.personal.adsのあたりで、けっこうおもしろいので一度ごらんになることをおすすめする。6年ぐらい前にはじめてネットニュースを読んだとき一番つよい印象をうけたグループだった。日本にもある「伝言ダイアル」のinternet版で、fjでも最近同様のグループもできたが、はじめてみたときはこんなものが実用になるのかと驚いた。

私が書くとすればこんな感じか。

I am a SAM (Straight Asian Male), live in Kyoto, 30 years old, 170cm tall, weigh 62Kg. I have black hair, dark eyes, and am cute. I am a smoker and social drinker. I am a good cook, kind, and very fond of music (esp. P-Funk and Prince staff). I don't do drugs. I am looking for a S*F who is intelligent and has a sense of humor and irony. If you are interested, please e-mail me. You don't have to be rich or beautiful to rule my world.

結構いそがしいのにもかかわらず、またお医者と将棋してしまう。3勝4敗。3勝2敗の時点でやめておけば初の勝ち越しになったのだが、よかったのだが、「もう1番」の声で泥沼にひきずりこまれた。くそー。


1996/07/27

fj.news.group.misc。まさに唖然とした。いやはや。

ひさしぶりに自炊。江口がどういうものを作って食べるかというと、

という旅館の朝ごはんのようなものだけである。自分で作るといつもこういう かんじになってしまう。スーパーに行って、食べたいものをカゴにいれていると いつのまにかこうなってしまう。

バリエーションがあるとすれば、 おひたしと魚とみそ汁の内容がかわるくらいで、構造はいっしょ。 一部ではあまりにヘルシー(?)すぎるという 意見も聞く。


1996/07/28

なるほど。fj.os.linuxでもflameがおこってたのね。 (最近こうして見つけたflameを報告しているのは 収集家のためである :-)ちなみに、収集家は関西人である。

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技術的記事に関する経験則


1996/07/29

あちこちのWeb上の掲示板がちゃんとうごいていないので、 ソースをとってきていじってみる。プログラムをいじっているのは たのしいのだが、私がやるべきことではない。技術力が足らん。

塾。今年の生徒はなんだかまじめでよい子ばかり。 ただし美人の生徒をめぐって男子生徒の間に軽い緊張感があるようなのが 気になるというかうらやましいというか。これをほっておくと、 いきなり何人かやめてしまったりして、ちと面倒なことになるのだろう。 (去年そういうケースがあったようだ。わたしは担当じゃなかったから 関係ないけど)いいなあ。わたしも高校生にもどりたいよ。


1996/07/30

ぜんぜんお金がなくて外でごはんも食べられずひもじかった。帰宅してから埋蔵食糧品で飢えをしのぐ。ついでに銭湯にもいけなかったので、洗濯場で水をあびる。シャンプーや石鹸をつかって「きちんと」水浴びすると、さすがに特殊な感興がある。いやはや。なんだか。昔読んだ韓国人が書いた「哲学学生の留学ガイド」に、"You need special ability to survive."のような文章があったことと、1日中たるを転がしていたディオゲネスさんのことを思いだす。えらいなあ。

羽生が負けたことを知り驚く。たしかに棋聖戦第4局はならべてみたらすごい将棋で、三浦もたいしたやつだと見なおしたが、まさかほんとにやるとは思なかった。ううむ。三浦はニュースターというやつになれるのだろうか?それとも田中寅のように一時だけでおわるのだろうか?

今回の満月は大過なくおわったようだ。めでたし。


1996/07/31

今日は御機嫌。最終的には泥酔してしまったが、 たのしい一日だった。

1996/08/01

1日中塾。 どうも風邪をひいてしまったようだ。喉が痛い。熱もあるようだ。 大事をとってうがいをして早くねる。どうも喉が弱いのでいつも うがい薬を用意しているのだ。


1996/08/02

微熱(37.5 C)ていどですみそうなのでちょっと安心。 とはいえ1日中寝ていた。夜半になってやっと調子がよくなってきた。 これを機会に禁煙する計画。

昨日やっと、昔プリンスという名前だったのひとの新譜chaos and disorderを 買ったのだが、 なんだか低調だな。"i like it there"という曲なんかは、Lenny Klavitzかと思った。 聴けるのは"i rock, therefore i am"だけかな。

数日前、薬局で懸案の水虫の薬を買ってきたのだが、これがよく効く。たいしたものだ。 「かぜと水虫の薬を作ったらノーベル賞」という言葉を聞いたことがあるが、 これはもはや古いのね。 風邪の方はどうなんだろうか?


1996/08/03

塾の生徒(京都の女子高2年)が学校の門のところで 変なマンガのパンフレットを持ってきたらしく、 私も読ませてもらった。あらすじは以下の通り。 ([****]のなかは私のつっこみ)

テレクラがはやっている描写。「男たちはホステスやプロの外国人からエイズをう つされることを恐れ、中高生の処女を狙っている」

[そうなのか? エイズが恐いから中高生が好きだという 中年はそれほど多くないと想像するが]

警官が 「まったく今の子供たちはどうなっているんだ?あまりにも性の問題に罪意識 がなさすぎる」とぼやくシーンなどをいれて、

[罪意識が必要なのか。というものの、わたしもちょっとそういう意識は あるかもしれんなあ]

「コンドームは安全ではない。エイズのウイルスはコンドームの気孔の50分の1 の大きさだから。」という主張。

[なんだかなあ。「安全」をそういうふうに解釈すると、「蚊でもうつる」 ってことにもなっちゃうでしょ。だいたい「気孔」ってなんだ?それと 感染率はどうかんけいしてるんだ?]

という事実認識 がでてきて、
[1番目のやつはコリント人への手紙1あたりか?あるいは旧約?。2番目のは まあいろんなキリスト教がいってる。3番目はおそらくちょっと誇張がすぎると おもうが、届出されている中絶の数の2、3倍は闇におこなわれているという ある関係者からきいたはなしをおもえば許容範囲か?]
さらに
  1. イエスだけを信じることを約束しろ
  2. 毎週教会へ行け
  3. 毎日聖書を読め
  4. イエスを信じているひとと友達になれ
という(まあまともな)おすすめが描かれる。

そして、 この4番目のポイントから 「教会でならイエスさまを信じて結婚までセックスを待つという決心 をした若者たちと知り合いになれるよ」 そこで主人公のひとりが、彼氏からせまられたらどうする?とたずねると、 「もし(君)がセックスやペッティングをしないという決心を話したあと、それ でも(彼が)触れようとしたら「だめ」っていうんだね。」 「もしやめてくなかったら?」「それならばかれは(君を)利用している ゴキブリタイプになるね。どちらにせよまだ若いんだ。いつかは別れることに なるとおもうけど、 君達にはこれからすばらしい人々と出逢うチャンスがいっぱいあるじゃないか」

[つまり、そんな男とは別れて、教会の男とつきあえってことだな。]

というわけで、最後のページに 「世界中で、真実の愛は結婚するまでセックスを待つことだと信じる大きなムー ブメントも起こっていて、これは、とてもトレンディなことなのです。」 というわけでした。

[なるほど。そんなことが「トレンディ」になっているとは、 わたしも世間にうとくなったなあ :-)]

これって、どういう宗派なのかしら? 出版元は「インターナショナル・チャペル・ミニストリーズ出版
郵便630-02奈良県生駒市俵口町983-2」 で、統一教会ともエホバの証人ともモルモン教とも関係がないと 言っている。

情報をください

なんとか熱はひいたようだが、まだしんどい。いやはや。

私はよく水を飲む(夏冬を問わず)。今日コンビニで立読みしてたら、 「水飲みダイエット」というのがあるそうな。1日に1升水を飲むというものらしい。 それならすでに実行しているな。

あまりにemacsとSKKの操作になれてしまったため、 自宅でもemacsをつかうようになってしまった。ただしこれは Mac版なので、emacs19.59 nemacs 3.2.2という非常に古いものだ。 はやくMule 2.3あたりを移植してくれないだろうか?

あまりにごちゃごちゃして内容のないホームページになってしまったので、 改装予定。日記だけにしようかな。いっそ、すべてやめてしまうという 手もあるか。


1996/08/04

ふたたび発熱。まいった。

「やあ、すごい試合だなあ。こんな試合で線審できるなんて、 俺も審判冥利につきるってもんだよな。 お、またナイジェリアがフリーキックか。これ点はいるかもしれんなあ。 お、やった。得点。あれ? あれ? あれ? いまのオフサイドだったかな?俺旗あげなかったよな。 ちゃんと見損なった。 選手よろこんじゃってるよ。しまったなあ。あ、主審がきちゃった。どうしよう。 どうしよう。」

彼が首をくくったり、アルゼンチンマフィアから狙われたりしないことを 祈る。ま、アルゼンチンはむかしマラドーナの「黄金の右腕」で勝ったことも あるから、ま、いいか。


1996/08/05

不調。


1996/08/06

なんとか回復。秋を感じる(詩人だから:-)。 ふたたび電話がとまってしまう。

修士課程を終えてからNHKに就職した友人が帰省したので 会って昼間からビールなどを飲みつつ歓談。元気である。 私も就職すりゃよかった。 明日から盛岡に転勤だそうだ。 > 関係者

Princeのgirl 6(サントラ)を買う。古い曲のコンピレーションだと おもってたのでしばらく見送っていたのだが(シングルはすでに買ってたし)、 別バージョンばかりではないか。さすがPrince。 すばらしい。最初の"She Spoke 2 Me"とかごっついいし、 "The Cross"とかはVelvet Under Groundを思いださせるアレンジになってる。

Princeとのつきあいも長い。大学生になったころにPurple Rainが大ヒットして、ついでに1999の"Little Red Corvett"とかが有線でかかりまくっていたころに、私は街のゲームセンターでバイトしながらゲームに興じていた。で、友人(♂)と"Around the World in a Day"ツアーを見にいったりしたこともあった。その後しばらく聴かなくなっていたのだが(Style Councilとか聴いてた)別のバイトの同僚の車のなかで"Alphabet Street"のギターのカッティングを聴いたとき、背筋に寒気がはしり、それ以来Princeフリークとなってしまった。

ちょうどそのころ、音楽の趣味がよくあう女の子とつきあいはじめたのもPrinceの音楽にはまりこんだ原因だったような気がする。他人の部屋を訪問して、ほとんど同じような趣味のCDがならんでいるのを見るのはうれしいものだ。そうは思いませんか?

そう思う
そうは思わない

ついでに :-)

私はPrinceやP-Funkやグールドのブラームス間奏曲集と ミケランジェリのドビュッシー前奏曲が好きなので、 江口と気があうかもしれない女の子です

ついでに、オマーの"I wanna walk in the park"と繰り返す曲が聴きたくて 探したてみたのだが、十字屋にはおいてなかった。無念。

ところでふたたびPrinceだが、 彼がプロデュースした Vanity 6やAppolonia 6とThe Family("Nothing compares to you"のオリジナルを やっているやつ)のレコードを江口に譲ってもよい という方はいらっしゃいませんか?中古レコード屋で気をつけてみているんだけど、 みつからないのです。どうかおねがいします。 どこかの中古レコード店で見たという情報でも結構です。 Familyは以前貸しレコード店でみつけたときに 無理にでも譲ってもらうべきであった。

E-mail Address
譲るよ/ 見つけたよ

1996/08/07

バイト先で不愉快な思いをする。金銭的な問題。 前々から「7月から昇給します」と言っていたのに、 この日になってから「7月分は事務の関係で昇給できないので、 8月からです」というようなことを言われたのである。激怒。

「もうやめる」と暴れてしまおうかとも 思ったが、収入がとだえるとあっというまに大変なことになるので 我慢。むう。まあ、その塾が邪悪なところであることは 2年前から知っていたので文句は言うまい。ただあたらしいバイト先を さがすのが面倒なのである。向こうから首にすることはできないと思うが...。 (ここは京大の学生の多くがひどいめにあっている塾なのだ)

実は2年前にも激怒したことがあって、 それは「夏期特訓」と称して実際には授業せず、生徒に12時間ぐらい自習 させる日があったのだが、それがおわったあとに、 「通常の授業ではないので、あの日の分は通常の2/3でおねがいします」 と言われたことがあった。このときは「そんなことはできない」と つっぱね、結局「他の非常勤のひとには内緒で」ということで 差額をもらった。 今回は強気にでられないのがつらい。 ここはとにかく貧乏学生を搾取するところなのである。


1996/08/09

後輩とひさしぶりに酒を飲む。おごってもらう約束だったのである。 短大の生徒が夏休み前に「先生、イマジアムビルに新しい店 できて、俺そこで働くことになったら絶対一度は来てや」といわれていたので 約束を履行しにいく。そのビルのシノワの店。おしゃれな店なのだが、 けっこうおいしかったのでおどろいた。生徒もまじめに働いてたし。 しかしこの店、ウェイターもウェイトレスもまずまずの美男美女。ううむ。

勘違いしやすいこと

誤りがあったら教えてください。

反応1

ima nihon go ga nyu-ryoku dekinai node ro^ma-ji de sumimasen. keyboard(to iu-ka display) ni yotte-ha 'en-mark' ga nyuu-ryokudekizuni '\' ni naru mono ga aru-no-desu.
きっと、\が円記号に見える端末があるってことだと おもいますが(NECのマシンなど)、ネットワークでながすときは バックスラッシュなんだと思いましょう。¥は日本語入力によって いろいろ出しかたがあると思うけど、漢字登録するのがいちばん簡単かな?

反応2

誤りではないのですが、「括弧」だけはちょっと・・・。 その半角風の括弧ははじめて見ました。 「《」のような2重のものなら普通ですが、 ひょっとすると、JISのバージョンによって依存するかもしれません。
どのJISでもだいじょうぶだと思うけど...JISはいちばん新しいものにあわせましょう。 (SKKで入力しているので、ちょっと不安。これの辞書はときどき まちがいがあるし)

日記猿人

あんまり読者が少ないのはさみしいので、 日記猿人 というところに登録してみたのだが、 どうもCGIが遲くてこまったものだ。あまりにも遅いので、 (ネットワークの問題なのか、CGIの問題なのかわからないがTime OUTしてしまうほど 遅い) 半自動的に送れるように工夫してみる。

具体的には、perlのライブラリの libwww-perl に含まれているPOSTを使って、

#!/bin/sh
echo "passwd=******&num=nnn" \
| POST -q -d "http://www.best.com/~tesuo/exes/update.pl" &

というシェルスクリプトを書いておく。 もちろん、******には自分のパスワード、 nnnには自分の登録番号を入れておく。 POSTのコマンドラインの-q -dはなにも出力しないというオプション。 backgroundで動かす。みんなこの程度のことはしてるのか。

もうひとつ、この日記猿人は、 lynxではうまく読めないフォーマットにしているのがこまりものだ。 <pre>で<FORM>をかこっているのが原因らしい。 これは管理者にメールしておいたが、 「lynxには対応していない」ということであった。 「lynxに対応するかどうか」の問題ではなく、文法的に正しいかどうか の問題なのだが。 <pre>をはずすか、<FORM>をつかわなければ よいだけの話なのだ。デザインとして目指したいものも あるのだろうが、HTMLの文法はまもってほしい。もちろん 文法が優先する。

このサーバーに対する2月1日から本日までのアクセス218996件のうち、 27101件がNetscape以外のブラウザによるアクセスである。 この約12%を多いと見るか、少ないとみるか。 (lynxやEmacs-W3は画像ファイルを読み込まないので、相対的にかなり少なくカウントされているはずである)

この件については昔の殴り書きを参照。 ちなみに、lynxは現在HTMLの規格の最先端のブラウザである(本当)。 時代におくれているから読めないのではないのだ。

と書いたのだが、日記猿人はHTML 3.2準拠にしたそうである。 そんな実験段階のものを使うのか...ううむ、進んでる。 厳密に3.2にしたがうぞという のならば文句はない。 で、その日記猿人をふたたび訪問してみたのだが、 あいかわらず画像はみだれるが、 前に動かなかった「投票」ボタンは 機能するようになっていた。すばやい対応。えらい! ついでに完全に3.2に準拠したらいいのに。 HTML3.2については、 The World Wide Web Consortium (W3C) を参照すべし。実はわたしはまだちゃんと読んでない。

あの書き方ならば、画像がみだれることについて 責任があるのはlynxの方のようだ(まだ確認はしていないが)。 くりかえすがLYNXは最先端の ブラウザなのですぐに対応してくれるであろう。 (いや、もう対応しているのかな?あとであたらしいやつをコンパイルしてみよう) jweblintも3.2対応のやつにしなければ。

書き殴り宣言をすこし書き足し、このページから リンクを張った。あなたも近日発足予定(うそ)の書き殴り党に参加しませんか?


1996/08/09

数日まえにThe FamilyやApollonia 6について 書いたのだが、ふと思いだして Compact Disc ConnectionCDnow で検索してみるが、やっぱりない。復刻盤を出してくれないかしら。 ちなみに前者は利用したことがあるが、けっこう早く届いた。おすすめの CD入手法である。(そんときはGorge Adams & Don Pulen Quartetの Life Lineその他を注文した。これも国内では入手困難だったのだ)

Bookmarkは、 実際にわたしがlynxで使っているもので、 lynxを立ち上げると最初に表示されるように なっている。 巨大で使いにくくなったので 整理しようとしたのだが、 emacsで切り張りするのはなかなかたいへんだ。これにくらべると、 NetscapeのBookmarkのドラッグ&ドロップによる 操作は優れているよなあ。 グラフィックユーザーインターフェースの優位性を確認。 ついでに、古いリンクのページは消すことにする。 へんなコメントより直接読んだほうが早い。


1996/08/10

bbs.cgiを改造してあそぶ。 なにをしようとしているのかというと、これまでメールでもらっていた反応を それぞれの掲示板をつかってもらおうかと考えているのである。 たとえば「これについてコメントをお願いします」ってなかんじ。

ひさしぶりに研究室へ。 なにごともなし。ちょっとだけ債権者さまと将棋して負けまくる。 来週は顔を出すので、私に用があるひとは夕方研究室にくるべし。

債権者さまも、この書き殴りの愛読者らしいのだが (というか、悪口を書かれないか心配なのであろう) 、「ちとナルシスティックなんちゃうか」とのことであった。 そうかな?

かなりかんじる
ぼちぼちかんじる
あんまりかんじない

あるていどそうそういう傾向がないとこんなものを書いてはいれないが。 実はこういう他人の私的な文章というのは読む機会がすくなくて、それが 日記Webページの隆盛の原因であろう。私の実物とのギャップもけっこうあるはずだ。 彼の評価によるとWebの方がまともだそうな。

彼にもHTMLの書き方をおしえておいたので、そのうち公開してくれるであろう。


1996/08/11

ところで、

おかげで部屋がすこしはきれいになった。部屋をみれば性格や精神状態が わかる。わたしは廃人同然。

で、昨日の債権者さまとの会話のつづきだが、 静岡大学の某先生(WWW日記で有名なひとではなく、うちの研究室 の出身者)が、どこかのテレビ局の方とおはなしして、私のこのページの 話題がでたという噂。どなたでしょうか?

もういっけん、 この前本屋でたちよみしてたら、「ホームページ集」みたいなもの のいちぶに研究室の「実践哲学研究」のページが紹介されているのを みつけてしまった。あのページを紹介してどうするんだ。 哲学関係では、 「哲学なリンクのページ」が紹介されていたような記憶があるが、 その他はよく覚えていない。 なんで「哲学倫理学宗教学」のページが紹介されていないのか と疑問におもったのだけははっきりしているが。 (しかしああいう本って誰が読むんだろう?)

おおむかしに書いてほっといてるページが セックス関係の記事としてどっかのサーチエンジンに登録されてしまっているらしく、 海外から見にくるへんな人々が多くてこまるので、 ロボット排撃のおふだを各所にはりつける。おふだの効果がでるのは 数ヶ月先か。いやはや。なんで"POST COITUS"って店のなまえが 1回つかわれているだけで あつまってくるんだ? (いや、店のなまえも悪いかもしれんがが:-)店はよい)

おふだはとりあえずhtmlの最初の <head></head>のなかに

<META NAME="ROBOTS" CONTENT="NONE">
<meta name="robot-control" content="deny-all"> 
と書いておけばいいはずである。最初のものだけでも十分のはず。 私がときどき覗いているページの作者たちの間で掲示板システムで あそぶことがもりあがっているようだ。チャットするなら IRCだとおもうのだが、あまりメジャーにならずにすたれてしまうのだろうか? よい解説書がないことが原因だと思うのだが。いや、ちがうか。

WWWやWWWの掲示板を利用したディベートってのはどうだろうか。 題材は 世間やWWW日記界やfjで現に喧嘩しているねたで、まず参加者をつのって2人選んで 乱数で肯定側否定側のどっちになるかをきめて、1日ごとに HTMLで立論と反駁を書いて(リンクしあったりして)公開し(本文5KBまで、 画像合計20KBまで、リンクはNewsでもwwwでもいいけど3個所までとか決めて)、 勝ち負けは読者のメールによる投票しすてむを使ってきめる。 「日本は国連理事国入りすべきか」 「ばうわうは悪者か」「voidは悪者か」「かいわれは悪人か」 「厚生省は悪人か」「フリーソフト作者は寄付を要求してはいけないか」 「fj.beginnersはrmgroupすべきか」「アイリーンは美人か」 「3連と16ビートは両立可能か」「あさたくは偉いか」 「哲学学生は1日何時間インターネットしていいか」。5連勝ぐらいしたら 賞品だすなり、Hall of Fameにかざるなりして。 だれか企画実行しません?日記界なら日記猿人かReadMe!、理屈っぽいのが 好きなグループなら「哲学なリンク」や「るつぼ」の管理者のかた、 どうっすか?

この書き殴りのタイトルはどうでもよいのである。 かきなぐりだし。


1996/08/12

ここ1ヶ月半のあいだにsocio1をおとずれているrobotらしきもののリスト (robots.txtを読んでいるもの)。先頭は読んだ回数。けっこうきてる。 40回も来てる(qe20.lycos.com)ってのはなんだろう?更新ちぇっくしているのかな? socio1のは私がときどき動かしているロボット(MOM-spider)。

いろいろしなければならないことは多いのだが、 プール(かんぽ〜る京都)→ビヤガーデン(ル・フジタ)→クラブ(Back Door)。 安く游ぶ。プールで空をみあげると、雲ひとつない。Back DoorはDJによって まちまちなのだが、本日はソウルなDJでけっこうよかった。 この店はもっとはやってもいいと思うのだが。 (Bar, Isn't It?なんかは入場制限するほど入っているのに)


1996/08/13

なんかどっかがもめているようだが、2度目はおもしろくない。 あまりにも1ヶ半月前の事件の再現で、鼻につくかんじがある。 しかしどうやら本気のようだ。

ちなみに7月1日はほぼ満月、 8月14日はほぼ新月である。 関係ないか。

ま、net newsでflameが起こると、ノイズが増えて欲しい情報を手に入れ にくくなったりして迷惑なのだが、WWWの世界ではそういうことはない (もちろん他人のページへの物理的テロはこまりものだが)。 むしろ常にどこかでflameが起こっているくらいのほうが 活気があっていいのではないだろうかとも思う。いやなら見なければいいだけの 話。ひとの価値観(あるいは、そのひとがどのようなひとであるか)は 決定的な対立がないとみえにくいし、理解しにくいものだ。

日記リンクスのときにも思ったのだが、 自分にとって不愉快なことを書いている人々がいるからといって、 それを日記リンクスや日記猿人のようなタイプのリストから 排除しても得るものはほとんどない。「あのひとは気にくわないひとを 自分とこのリストから排除した」という事実がのこるだけで、 けっきょくその問題の記事は多くのひとに読まれることになるだろう。 (むしろ、より人目につくことになるだろう)

もしその記事が 常識的にかんがえて「へんな」ものであるならば 読者はそれをへんなものとして理解するだろうし、 常識的にかんがえて「まともな」ものであるならば 読者はそれをまともなものとして理解するだけである。 もし勝敗があるとすれば、それは読者が決めるものだ。 それは「アクセス数」や「投票数」のようなものには反映されないかもしれない。 (エキセントリックなものほど人目をひくものだが、それは共感や同情とは違う。) しかしまあ、そういうものなのである。 いずれ「まともな意見」や「まともな心情」は理解されるし、 「へんな意見」や「へんな心情」はさらしものにされることになるだろう。 「そういう悠長なことは言ってられない」というのも一応は「まともな(理解可能な)」 心情かもしれないが、おすすめできる心情ではない。

某大学関係者「なんでそんなに日記がはやってるわけ? 露出趣味と覗き見趣味の合体なわけ?」
江口「いや、そうじゃなくて、 WWWはおもしろいんだけど、ある程度見て周ると見るものがなくなるのよ。 (自分の興味をひくような人間ってのはそんなにいるものでない) だから同じところになんどもリピートすることになるんだけど、 更新されていなければ意味がない。で、いちばん更新されるページってのは 日記なんだよね。そんなに私秘的なことを書いているページは 実はあんまりないでしょ? 」

結局、更新さえされていれば日記だろうが書き殴りだろうが なんでもいいのである。その意味では、喧嘩しているところは 更新スピードがあがるので望ましい。

この日今年はじめてコオロギの声を聴く。コオロギの声を聞くたび、断腸亭日乗にコオロギに関するへたな自由詩があったのを思いだし、ニヤリと笑ってしまう。荷風はなんだってあんなへたな詩を書いたのだろう。


1996/08/14

雨や嵐はけっこう好きっす。嵐のあとも好きっす。


1996/08/15

雨で下宿の前の側溝が氾濫してる。やっと7月分の家賃を払う。8月分ではなく7月分。 1月半遅れているのである。


1996/08/16

だめだ。論文書けん。につまった。 ちと1杯ひっかけてこよう。

どうもやはり今日は大文字の送り火の日だったようだが、 当時定食屋で飯をくっていた。 これで12年ほど京都に住んでいるが、まともに大文字を見た記憶がない。 いやはや。

それにしても、日記猿人の「新作100」に内容を更新もしていないのに えんえん「謝罪しろ」だとか「原状復帰しろ」とコメントして主張しているひとも なんだかあれだなあ。どうおもう?

↑と書いたが、今見たら(19時34分26秒 JST) ちゃんと更新されていたのであれではない。偉い。もうしわけない。 しかし、書いてしまったので残しておく。 (途絶)

ある件で押しが弱いことをふたたび痛感。

家の前でお精霊さんの準備をしている。白川に流すのであろう。さすが京都の中心地。 今日は大文字の日だったのかしら?

socio1にperl 5.003をインストール。ついでにKconvという 日本語モジュールも組み込んでおいた。jcode.plは perl5で使うにはもはや古すぎると おもうが如何?perl -wで動かすと、文句を言われるしね。

Unquoted string "jis" may clash with future reserved word at (eval 1) line 1.

perl5の objectの利用法を知る。なるほど、便利のようだ。cgi-lib.plは もうつかわん方がいいという記事もおもしろい。 おもしろいのでCGI.pmを使ってCGIを書きなおしてみたくなるが、 そんなことをして 遊んでいる場合ではない。いやはや。

下に書いたキリスト教に関して詳しいメールを頂く。ありがとうございます。 どっかに、キリスト諸派(とくにアメリカ)の家系図(じゃなくて分派図か?)の ようなものはないだろうか。(本をさがせばいいのだが)

これらのファイルがちょっと大きすぎるというmail もいただいた。接続するとすぐに切断してしまうらしい。 どういうことかわからないが、おそらく、PPPとかでつないでいると ふつう一定時間データの送受信がないと、自動的に回線を切断するように なっていることを指しているのであろう。文字が多いので読んでいるうちに 3分ぐらいたってしまうということね:-) 1月を半分ぐらいにわけることを計画。しかしうしろの方にも ちょこちょこ書き加えているしなあ。

1996/08/17

苦しむ。むう。


1996/08/18

あいかわらず苦しむ。だめだ。

ある歯科医から、 「患者が自分がウィルス性肝炎やHIVに感染していることを 隠して診療や治療をうけることは倫理的にゆるされないこと なのではないだろうか?」という疑問をなげかけられた。 まあたしかに深刻な問題だよね。そこで働いている 看護婦や技師4人すべてがB型肝炎に感染していたそうな。 気の毒。

スクリプトで日記猿人に更新をしらせるのなら、ついでに 日記リンクスにも教えとこうと思い、実験してたのだが、 もうあそこのCGIは動いていないのかしら?( どうも更新のCGIはサーバーエラーがでるようだ) ほぼ廃虚。あれほどの栄華をほこった王国が だめになるのを見るのは、 悲しいことであることだなあ。

悲しいことだ
そうでもない

(さっき実験中、あやまって日記猿人に更新情報を送ってしまったので あわてて上を書いた :-)基本的にあるていどの分量を書かないと 更新を教えないことにしているのだが。


1996/08/19

節酒宣言

なんだか、毎日のお酒で人生をだめにしているような気がするので。 (もう間にあわないか)

目標とりあえず2週間。 さあ、みんなも Drunker Testをためしてみよう。


1996/08/20

GNUのFile Utilitiesをコンパイルする。 実は

touch -reference=foo1.txt bar bar2
といったことがしたくて、(つまり他のファイルを特定のファイルの日付にする) 自分でperlで書こうとも考えたのだが、それくらい だれかがつくっているだろうとnewsでたずねたら、 すでにGNUであるという。さすがGNU。えらい。

アルコールを飲まないと、延々Webを覗いたり、日記をかいたりしなくなることを 発見。


1996/08/21

某教育大で、先生方をあつめて「いんたーねっと」の実習をおこなう。 某教育大の情報処理センターはきれいで、 施設も非常にととのっておりすばらしかった。 (特に首かけ式のワイヤレスマイクが気にいった)

時間をゆったりつかって、NetscapeでWebとMailを読むだけ。とりあえず、話 題の「いんたーねっと」が、われわれの業界の者にとっては恐いものでも、た いしたものでもないことを実感していがだければ満足。(ただし可能性はみと めてもらえば) ASAHI-NETの 哲・倫・宗を教材につ かわせていただいた。感謝。メールのprivacyについてしつこく注意したが、 どのていど理解していただけたかわからない。

これで「謝礼」をいただいてしまい、恐縮する。 ほとんど詐欺である。

そば。某大学関係者におごっていただく。感謝。 というわけで、 まったくクリーン(アルコールを全然摂取しない)日は2日だけ。 それでも、2日連続でアルコールを1滴も口にしないのは、 ここ数年ではじめてのことであった。次は3日を目指す。 (まだ節酒宣言は破られていないことに注意)

そういうクリーンな2日を送っただけなのだが、 (今日はクリーンではないが) いろんな発見があって興味深かった。

たとえば私は子供のころから寝つきが悪くて、 よく暗闇のなかで天井を見あげていたものだが、 そういう経験をここ数年していなかったことに気づく。忘れていた。 そのほかにも人にはいえないようなことがいろいろ。


1996/08/22

塾。 今日もとりあえずクリーンであった。それでは勤勉であるかというと そうでもない。しかし本は読める。


1996/08/23

本日も飲まずにすんでいる。この調子を維持したいものだ。たまっていた 仕事をする。(もう遅いのだが)部屋の空き缶をあつめて捨てる。後悔。


1996/08/24

Jam & Lewis のホームページ発見! Jam & Lewisは長い間、プリンスとならんで わたしのアイドルである。しかし最近はちょっと 人気に翳りが見えてきたことも感じるが、80年代の音楽はプリンスと彼等がつくった というのははっきり言える。Janet Jacksonとレコーディングに入っているらしく、 楽しみである。

ちなみに彼等のBest 3は、

  1. Karlyn White ritual of love ("romantic"がはいってるやつ)
  2. Jonny Gill Provocative ("Where no man has gone before"がはいってるやつ)
  3. The Time Pandemonium (What time is it?もよい。777-9311最高)
The Timeはプロデュースはちがうかもしれないけど。つづりもまちがってるかも。

SKK

SKKというのはEmacsやMuleの上で動く日本語変換プログラムで、 現在一般的な複数文節を解釈する仮名漢字変換プログラムとちがって、 単文節しか理解しない。これが使いなれるとなかなか快適。 現在わざわざそのためだけにMacの上でnemacsを使っている。

たとえば私たちが論文を書くときは、「と言う」と「という」という 書き分けが頻繁にでてきて非常にうっとおしいものなのだが、 SKKではこのような問題に悩む必要がない。

私は色々な日本語変換を試すのが好きで、一時はT-codeまで 練習したことがある。これは2、3日で平仮名はうてるようになったのだが、 さすがに漢字を楽に打てるようにはならなかった。

カーペットにノミ・ダニ退治をおこなう。 実は最近、蚊以外の何者かによって悩まされていたのだ。 もっと早く対処していればなんということもなかったのだろうが、 私はなにごとも放っておいて手遅れになることが非常に多い。昨日 大家さんからチケットをもらって、 映画「セブン」を見たのだが、あの「七つの大罪」 (「強欲」「肉欲」「怠惰」「憤激」「嫉妬」「慢心」「大食」)のうち私がもっとも 犯しているのは 「怠惰」である。つぎに 肉欲、慢心の順番か。 大食、強欲、憤激あたり とはあまり関係をもったことがないと思う。

ま、あの映画は「我々の日常生活にたいする疑いをまきおこす」とかいう 評判だったが、それほど恐くなるものではなかったと思う。最後の主人公の 行動にしても十分理解できるようなものだし。それほど変ではない。むしろ、 後半犯人が出頭してからの展開がほとんど予想通りだったのが白けた。

Philosophy and Sexという本を読む。 そこらへんの話題をあつめたアンソロジー。アメリカに行っている 後輩から去年のクリスマスにもらったものだ。 話題は、不倫、モノガミー、フェミニズム、ホモセクシャル、乱交、倒錯、 ポルノ、小児愛など。 70年代に発表された論文を集めたものなので、ちょっと古い。現在ちと興味のある 売買春についての論文が入っていないのが意外。 基本的にここらへんのネタは結着がついているような気がしている。

外で楽しく飲む。でも飲み過ぎ。生ビール2、冷酒3、店をかえて ウォッカ、ワイン、ビールと飲めば、そりゃ飲みすぎ。いかんいかん。 変なことを言ったりしていないか心配。大丈夫だと思うが。

Charlie Parkerの"I didn#&39;t know what time it was" (With Strings収録)を聴くべし。 "Surely, we didn't know what time it was."


1996/08/25

二日酔い。ちとものおもいにひたる。秋だなあ :-)


1996/08/26

時々、熊が気になることがある。森のなかの熊の生活は、(悪い人間に追いまわされなければ)蜂蜜をとったり、鮭をとったり冬眠したり、花咲く森の道で人間をトコトコ追っかけたりしてけっこうたのしいものだと思うのだが、ああいう個体数が少なそうで、広い領域にひとりっきりですんでいるようなものは、どうやって他の熊と出逢うのだろうか? 森のなかの掲示板に自分の身長とかを書いておいたりするのだろうか?(ありそう) あるいは、熊が集まる水場とかがあるのだろうか? とりあえず熊のようなものと出逢ったとして、そいつが気にいらないときはどうするのだろうか? 気にいったとして、また会いたいときは電話するのだろうか? これはめったに出会えないよいタイプの熊だとおもったばあいにどうするのだろうか?

いや、もちろん熊でなくても鯨でも稀少種の蝶でもいいのだが、私の頭のなかのイメージは常に熊である。(なんだかへんなことを考えているのは自覚しているが) 熊の生態に詳しい『勝手にシロクマ』を読んでみたが、はっきりしなかった。

あなたはどうやって熊と出会いましたか?(複数回答可)


高校の同級生が熊だった
大学の同級生が熊だった
サークルに熊がいた
同僚に熊がいた
(わりとformalな)お見合いで熊を希望した
友人の紹介で熊
コンパで熊
飲み屋で熊
テレクラなどやばい場所であったのが実は熊
ホームページに熊募集と書いた
それ以外にも熊と出逢うことはある
よくわからないが気づくと熊がいた
熊にはまだ会ったことがない
なんのことだかわからない

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重いという御意見に答えて、 とりあえず8月分を分割してみた。ちょっと軽くなっているといいんですが。 御意見thanks。


1996/08/27

特記事項なし。苦しむ(いや、熊についてではなく)。


1996/08/28

電脳ニュースを見ると、どうやら先月にasahi-netあたりで、 「電脳醜女」とかいうページが削除されたらしい。 ちょっと資料を探しにいったが、よくわからなかった。経緯を ごぞんじの方は教えてください。

(これは「電脳醜女」ではなく、「嬲リンク」のことだという 情報をいただいた。移動したらしいので後で読んでみよう。)

沖縄の基地の最高裁判決。TBSの特番に出ていた村長さんの語り口が、 ちょっとアレだった。 原発とか基地とかなかなか難しい。こんなことを書くと、「「倫理学」とかい うものを勉強しているくせに、定見もないのか」と言われそうだが、まあ難し い。いかなる「権利」も、無条件に他の考慮に優先するものではないことを理 解しておくべきであろう、といった程度のことしか言えないな。まあ、テレビ で見るかぎり、最高裁の判決は妥当ではないかと感じた。

難しいのは、あそこに基地を残しておくことの(国全体の)利益と(地元民の)損害 を見積もることで、そういう事実認識が難しいのだ。原発にしても 基地にしても誰かがワリを食わねばならず、それは誰でもいやなことだ。 では問題は、それに見合うだけの見返りがないということなのだろうか? (おそらく)

それで、みかえりに「国際化都市」計画(だっけ?)にお金が出されて、 飛行機がばんばん飛んだり、ホテルがいっぱい建ったりして、 こんどはそれによる環境破壊が進むのだな、きっと。で、また 「沖縄の自然を守れ」ということになるのであろう。 (最近ほんとに深刻なそうですね)

住民投票すれば、「基地反対」という結果がでるだろう。 国民投票するとどうなるのだろうか? (私はそういう投票は十分考慮には 値すると思うが、だからといって投票がすべて熟慮にもとづくとも おもえない。あたりまえか。)

(なんて書いていると、右翼かなんかの感受性のないやつと思われそうだな。)

(きっとこういうのを好きそうながすぐに論評していると思ってみたらやっぱりしてた :-)

ビックコミックスピリッツで、岩明均の連載が始まったのね。スピリッツはこ のごろ全然だめだから、ついに勝負をかけたというところなのだろうか。 原稿料は高かろう。どう やら寄生獣の延長線上のもののようだが。岩明といえば、学部・院生時代の友人が、 『風子のいる店』のファンだったのを思いだす。漫画のなかで (男の子の夢のなかで)ヒロインが暴行される シーンに激怒していたのがおかしかった。 今は名古屋で坊主をしているのだが、元気かしら?まさかこれを読んでいるは ずはないしなあ。(彼が「いんたーねっと坊主」になるとは思えん)

今年の夏は鮎を食べられなかったのが無念である。 私は鮎の塩焼があらゆる魚のなかで最も 美味なものであると信じている。帰省すればよかった。

恩師の一人がコンピューターを買い換えると言っていたのだが、どうやら (WINDOWS95の)一太郎を予約注文してしまったらしい。 あれほどそれだけはやめろと言ったのに。 なぜ自分から苦しみを求めるようなことをするのか理解できない。ふつうに Macを買えばいいのに。たしかに、最近のWINDOWS95は世界を席捲してしまった 感があるが、今のMac OSは十分に枯れて、われわれ文系の人間が使いやすいも のになったと思う。最先端のOpen DocとかOLEとかそういう技術をつかうべき ではないのだ。もっと枯れはてた技術こそ望ましい。私が初めてコンピュータ を買ったのはDOSが3.3になって枯れ果てたときで、Macを買ったのは漢字Talk 6.7がほぼ枯れたときであった。そのまましばらく使いつづけ、 LC575を買ったのも漢字Talk7がおちついてからであった。 UNIX (Solaris) も、muleも、mhも十分枯れた技術だ。 こういうものこそ望ましい。


1996/08/29

携帯電話が料金滞納で止まった。電気も今日でとまる予定であった (まだ止まってないけど。なんだか「餓死日記」のようだ)

安部エイズさんが逮捕されたようだ。 未必の故意で殺人罪を適用してもよさそうだ という意見ももっとも。下の基地問題なんかとはちがって、この話題は 個人や企業や役所の邪悪さが目につく。

以前にバイト先でつまらぬことが あったことを書いたが、その後の展開はどうなったのかというと、 今月分からめでたく昇給あいなったようだ。驚くなかれ時給が なんと

100円
も昇給したのであった(typoにあらず)。あまりことに私は腰を抜かしました。

まあこの塾はそういうところなので、いろいろ恨みつらみを 抱いているひとも多いわけだが、 ついさきごろ怪文書がながれた。 経営者への手紙の体裁をとったもので、

拝啓 ほげほげ様

あなたの言動を見ていて、あまりにもひどいので、お伝えします。

なんといても、言っていることとやっていることがあまりにも違いすぎるのです。 たとえば、(中略)あなたの場合は、自分の感情のおもむくままに、平気で 怒鳴り散らしていますね。(中略)

結論を言えば、あなたはまだ、人の上に建つだけの器ができていません。 典型的な「親の跡継ぎ」タイプです。(中略)

職員を奴隷のように扱っています。「教師募集」などといって 集めはするが、その一方でホイホイ捨てていく。教師や職員は使い捨てカメラ じゃないんだよ。「使ってやってる」という使用人根性を捨てなさい。今の あなたは教師や職員の心がつかめていません。別にあなたをなき者にするつもりでは ありません。このままでは、あなたは確実にみんなから恨まれますよ。 (後略)

なんてもの。

内容はいろいろもっとな部分もあるのだが、 文章があまりにも変なのでコピーしてもちかえり、 プロファイリングした結果 :-) 作者をほぼ特定できたと思う。 実に以外な犯人(犯人じゃないって)であった。 もちろんそんなことを経営者に教える筋合はないのだが、 自分の素質に気づき、私立探偵業への転職を考えている。だれか 「もと倫理学者でいまアル中のネットワークジャンキー」を主人公にした探偵小説の主人公 に雇いませんか?(うそ。それにしても笑いごとではない)

100円昇給おめでとう
くだらんことを書くひまがあったら勉強しろ

1996/08/30

電気料金は集金に来てくれたので支払う。

ジョージ・秋山と諸星大二郎の作品を探してちと本屋を歩く。 どの本屋でもほとんど置いていないか、あってもすでに読んだものばかり。 私ってマイナー趣味なのね。

ひさびさにNiftyにアクセスすると、 カードの期限切れでNifty ServeのIDが停止されていた。 カードを見てみると、たしかに先月で期限切れ。 とりあえず別のカードに切り換える手続きをしたが。 ううむ。先月分を滞納していたからなあ。

新・嬲リンクを巡る動き その1 をちょっと読んでみたが、よくわからない。更新もしていないようだし。


1996/08/31

自分のページが、lynxというテキストブラウザで見るとどうなるか がわかるようなページ があるので、NetscapeやInternet Explorerしか使ったことがないひとは ぜひ見てほしい。(しまった。りんくまちがえてた。)

どういうわけか無性にボンゴレスパゲティが食べたくなり、 スーパーに走る。きっと体が要求しているのであろう。 これだけはいつ作ってもうまくできる。アサリを大量につかうのがコツ。 それと時間との勝負。

ときどき、emacsなどの設定などを質問されることがあるのだが、 私の.emacs.skk.gnusとか はぐしゃぐしゃで人に見せられるようなものではない :-) でもたしかに他人の.emacsを覗くのは楽しい。いちど Stallman先生のも見てみたいぞ。

ここらへんは31日早朝の鬱状態での記述。うつうつ。なにもかにも投げ出して、どこか別の土地で別の生活をしてみたい。というのは、誰でも思っていることなのだろうが、このごろますますそういう欲求が高まっているのを感じる。なんだか生活に失敗しているのを感じるのだ。研究生活も、実生活(?)も。(いや、性生活が失敗しているのはしょうがないけど :-)よくよく反省してみると、今わたしを哲学や倫理学にむすびつけている動機ももっとも強いものは、非常勤講師での(哲学の方の)授業で、論文を書くことではない。どうしても目のまえの反応が欲しいのだ。その意味では、受験英語の教師もあるていどの関心をひくものではある。おそらくそういう生活の方がむいているのではないかと思えるときも少くない。(もっとも、受験英語自体に興味はないし、英語そのものにも興味はない。専門にしてしまえばすぐに飽きてしまうだろう。受験英語の教えかたや諸々のテクニックにしても、ここ数年で試行錯誤もほぼ飽和状態にはいった感がある。なんだか、ここらへんぜんぶコメントアウトだな。ODの先輩はみんなはえらいなあ。こんなに大変だとは。もし大学院にいってらっしゃる学生さんがこれを読んでいたら(そんなことはないと思うが :-)皆さん、覚悟しましょう。

fj.news.usageは、fj.beginnersの設立提唱者の悪事がばれそうになって たいへんなことになっていたのね。しばらく見ていなかったので 意外な(当然な?)進展に驚いた。


1996/09/01

本棚から本が大量に降ってきた。下記はそのなかのおなじみの一節。

【第百五十七段】

筆を取れば物書かれ、楽器を取れば音を立てんと思ふ。盃をとれば酒を思ひ、賽を取れば攤打たん事を思ふ。心は、必ず、事に触れて来る。仮にも、不善の戯れをなすべからず。

あからさまに聖教の一句を見れば、何となく、前後の文も見ゆ。卒爾にして多年の非を改むる事もあり。仮に、今、この文を披げざらましかば、この事を知らんや。これ則ち、触るゝ所の益なり。心更に起らずとも、仏前にありて、数珠を取り、経を取らば、怠るうちにも善業自ら修せられ、散乱の心ながらも縄床に座せば、覚えずして禅定成るべし。

事・理もとより二つならず。外相もし背かざれば、内証必ず熟す。強ひて不信を言うべからず。仰ぎてこれを尊むべし。

【現代語訳】(うそ)

エレキピアノの前にすわれば"Misty"ぐらいは弾けるようになりたいと練習するが、指が動かないからとハノンなんかを延々やる。将棋の本を読めば、明日大阪で3時間ほどつぶす必要があるから将棋道場に行こうなどと考え、香落下手の対策を『将棋大観』で学ぶ。

最悪なのはキーボードに触れてしまうことで、すぐさま通信ソフトを起動し、Net Surfinしながら日記を書き、emacsの操作に疑問を覚えてinfoを開き、emacs lispに疑念を抱いてarchieしてチュートリアルをFTPし、ためしに小さなプログラムを書き、ついでだからとCGIにも手をつけてみる。とりあえずモデムの電源は切っておくべきだ。

本を手にすればなかを読む程度の癖はまだあって、「鎌倉のモラリスト」様の名文に一瞬感動、自分が兼行だのモンテーニュだの、わけしり顔のじじくさいおっさんが好きなことを思いだし、それをすぐにメモにしようとキーボードにさわってしまえばもとのもくあみ。(それにしても兼行君はわかったようなことを書くわりには酒だの博打だのが好きで、べつになにもなくてもやってしまうタイプのはずだ。モンテーニュもただのエロオヤジだし。)

たしかにちょっと文献を読めば、前後の引用も目に入り、某全集なんぞをとりだして読み、長年の誤解がとけることもある。勉強するつもりでなくてもまわりに文献をちらかしておくのは少しはやくにたつ。とりあえずパソコンの電源を切ってから机の前にすわるべきだ。

それにしてもSKKは古文を打つのには最適だ。

そういや、こういう古典のテキストはどっかにころがってないですか? とりあえず古今集と蕪村の俳句が欲しいんですけど。いま千里眼で「徒然草」を検索してみたけどそのものにはヒットしなかった。(日記らしきものはヒットしてたけど)ごぞんじの方はURLをおしえてください。

研究会に出席。ほぼ一文なしなので懇親会には出席せず、研究室で某教授をつかまえてたかる。いつか御恩は。


実は 星占いなどが好きだったりする。

Eubios Ethics Instituteという生命倫理に関するなかなかよいものを見つけたので、ちょっと見やすくしてみた。エラーだらけなんだもん。内容は分量のわりには情報が多くよいものだとおもう。日本のひとはこういうのを書かないよね。(ほぼ完成)


1996/09/02

看護学校の授業がはじまる。ここはあと3回。わりと調子よかった。 ネタが人工生殖だったから、興味があったのかな。 (さっそく下にあるMacerさんのを教材につかわせていただいた)


1996/09/03

「日本文学テキスト」 というインデックスページを教えていただいた。労作である。 情報Thank!

上のはよく読んでる 「 目についた言葉」(おもしろい)の岡島さんのものだった。 ううむ。燈台もとくらし。大正でもくらし。

携帯電話料金をはらう。次は本日ポケベルが止まる予定。 ポケベルはもういらないのだが、返却しにいくのが面倒。 (こういう事態を予想して、買取りではない)


1996/09/04

授業がはじまってしまった。短大の英語は苦労している。 あそこはみんなコンピューターをいじらなければならないので、 GNU宣言でも読ませるかな。みんなemacsだっていってたし。

蕪村、新古今、山家集のデータがまだみつかってないっす(ほしい)。 どなたか情報をよろしく。

新古今は 21-daisyu に検索システムはあるんだけど、生データは公開していないのかな。 (これは、検索条件を指定しないと全部出力されることを教えていただいた。 でもちょっと不便だよね。まだ取得していない。(96/09/0616:00))

以前に草の根BBSでも同じような質問をしたことがあるんだけど、

「他人が自分の悪口を言っているとそれをほぼ確実に知ることができる世界」と
「他人が自分の悪口を言っていても、それを絶対に知ることができない世界」
の どちらを選びますか?

「配偶者や恋人が浮気をしていてそれを・・・」っていう設定でも よかったんだけど。

Fri Sep 6 15:57:46 1996現在、11対7で「知る世界」の優勢。 なるほど。もちろんこれはfjなどでの喧嘩騒ぎのことを念頭においている。

これに近い話題は、J. グラバー『未来世代の倫理学』産業図書 (Johnathan Glover, What Sort of People Should There Be?, Penguin Books, 1984) であつかわれている。(これはBrain Controlだの、遺伝子組み替えだのを哲学的にあつかったおもしろい本です。宣伝?)

福井県の高校生のみなさんもがんばっておられる。 オレの意見を聞いてくれ!ということらしい。

で、とりあえず徒然草をとってきたが、 1byteカナをつかったりてしそのままでは使えないものだったので とりあえず少し手を加えた。 文字コードはとりあえずEUC、改行コードはLF。 さらに簡単にHTML化(1、2個所へんなところがあるはず)。 解説も分割。 暫定版index

所用時間はそれぞれ、30分、20分、5分。自分の技術にほれぼれ。UNIXてのは こういうテキスト処理をやらせると非常に便利。こういう作業は実は好きなの で、他にも興味深いテキストがあったらやるつもり。とりあえず、万葉集、今 古、新古今、蕪村はちゃんとしたものがほしい。(まだどういうものがあるか 確認してない) (でも、もうだれかがやってたらしくしくだな。その場合はお しえてください)

『徒然草』は、やっぱりあのデータからまともなもの(ふりがなつき)を 作っているひとがいた(未公開かも)。 労働がほぼ 無駄。しくしく。情報Thanks。

日記猿人関係

おお、つぎはそこか。 しかし、今回は相手がちとあれだろう。(まだ中途。スパゲティたべます) (食べてきたけど、つづけません)


1996/09/05

非常に恥ずかしいことを指摘されてしまった。もう直した。さあ、なんでしょう? (私が悪いんじゃなくてSKKの辞書が....私もなんか違和感があったんだけど... でもSKKの辞書には正しいものも入ってたから...うう。しくしく。) (SKKの辞書はあんまり精度がたかくなくて、「誤殖」なんて単語まで入ってる :-) (その語の調査により、SKK-JISYO.Lにははいっていないことが判明。がーん。自分で登録したのか?!02:54)

徒然草は ルビを本文にとりこんだものを某所からいただいたので、 簡単につくりなおしてみた。INDEXドキュメント。まだ作業中。ディレクトリをみると作業の様子がわかってしまうかも。

いちおうできたかな? へんなところがあったら教えてください。 (96/09/06 03:12)


1996/09/06

ポケベルが止まっているはずなのだが、なにも困らない。留守電にメッセージが入ったときに鳴るようにしていたが、他に私にベルを 打つような人はいないし。単なる時計がわり。(実は私は今腕時計をもっていない!ぜんぶ止ったり、バンドが切れたりしたまま。)

一部で人気の「喫煙日記」と「BowDo」の両方からリンクされたら、「Read Me!」の方のアクセス数が100を越えてしまった。電脳やじうまのみなさま御苦労様です。読んでいただけるのは幸いですが、ここを見てもあまりはかばかしいものは期待できません。火事場に行ったら火事を見るもので、やじうまを観察してもそれほどおもしろくはありません。

最近部屋にこもりっぱなしだからあんまりおもしろい話もないし。実はこの前、これを見ているらしい某先輩から、「最近、コンピュータの話がおおいけど、私生活であんまり活動してないんじゃない?」と言われてしまった。その通り。

ところで、Read Me!でアクセス数が増えるってことは、Netscapeなどで「画像を自動ロードする」というたいへんな御苦労をなさっている方々が多いということで、これもごくろうさまです。「自動ロード」はOFFにしておかれることを強くおすすめします。遲くていらいらしませんか?巨大な画像をいきなり読まされて、「STOP」ボタンを頻繁におさなきゃなんない目にはあいませんか? GIFのアニメが動くにつれてハードディスクをアクセスに行っていつまでもガリガリいっていやじゃありませんか? アニメで目がちらちらしていやじゃありませんか?

(ちなみに、9/8にpapirer.htmlに66件外部からのアクセスがあり、ReadMe!のカウントは44件だったから、7割弱のひとが画像を読みこむ設定にしているらしい。だいたい予想通り。

ついでに文字の色やバックグランドの色も自分の好きな色にして常にそれを使うようにしたほうよくありませんか? 下手な配色をされて見辛くてこまった経験はありませんか?

だいたい、NetscapeやInternet Explorerも、「画像を読みこまない」設定を選択したらへんなアイコンなど出さずに、alt="hogehoge"の方を使うくらいの了見があってもよさそうなものなのだが。NetscapeやInternet Explorerの開発者の方がここを見ていたら御一考ください :-) (Fri Sep 6 22:05:53 1996)

今日はあちこちからリンクされて、いつもより読者が多いだろうから、しつこいが原理主義活動を行なう。

と書いて、現物とLynx-Viewを通したものを見せるという企画をたてたんですが、題材があまり適当ではありませんでした。ごめんなさい。また適当なページがあればやります。

ま、Lynx-View の宣伝ということで許してください。陳謝。

出所不明のPDD(Public Domain Data)。どれもうちのコンピューターのディ スクにあったもの(の一部まだいろいろある :-)。古い。出所をご存知のかた はおしらせください。まちがいがあれば指摘してください。このようなタイプ (雑多で滅多につかわないけど、持っていると便利かもしれないと思わせるも の)のデータやインデックスのありかもおしえてください。

特にほしいものリスト

おしえてあげる


1996/09/07

なんということもなし。債権者さまにおごってもらい、ついでに 帰りのタクシー代を借りる。いつか御恩は。

深夜家に帰るときに、家の門の前でペッティング(ってなんだ?)している カップルがいて、対処に困る。(うちは繁華街のはずれの人通りが 少なくて、川があって座る場所があるという絶好の場所なので、 ときどきそういう人々がいる。)

研究室のみなさま

相談の上、しばらく倫理学の研究室のMacでサーバーを動かすことにしました。 とりあえず 児玉君の ページを公開しました(まだなにもないが)。児玉君はけっこうコンピュータ好きなので 期待できます。

他にも書きたいひとは申しでること。すぐできます。簡単です。 Macの電源は切らないこと。 倫理学のホームページもsocio1にはmirrorだけ残してbenthamに移動する予定です。


1996/09/08

「マルテの手記」で。anon.penet.fiが停止したことを知った。 未調査。忘れないように書いておく。

下にも書いたけど、欲しいもののリストがあるので、 気づいたひとは教えてください。

なんということもなし。バイトの給料日直前で、お金がなくて明日の非常勤へ 電車賃もないので、10円玉をあつめて、自動販売機で500円玉にする。ううむ。 いったい人生ってなんだ? :-)

後期の授業にそなえて、いろいろレジメを切る。 (なんでレジメは「 切る」なんだろう?) こういう作業をしていると、ちゃんとしたテンプレートが欲しい。 NISUS Writer用にある程度のは作ってあるけど、もうひとつしっくりこない。 MS WORDはこういう作業が楽な感じがするけど、どうかな。うちのMacではメモ リーもCPUパワーも足りないと思うが。 電脳やじうまにも いちおうリンクを張っておくが、いつ消滅するか不明。

日記を巡回するのに今便利なのは MetaBaboo。 速いし、ここを見れば他を見る必要がない。偉い!


1996/09/09

某大学の前期授業終了。夏休みのあとに1回だけってのはなんなんだ? (本来はテストのための時間なのだろう) 交通費をもらいそこねる。6ヶ月なのでけっこうでかい。なんで印鑑がシャチハタじゃ だめなんだ?

授業後にとったアンケートがわりと好意的だったのでほっとした。もちろ ん生徒さんの講師へのサービスなのだろうが、ちょっとうれしいものである。 今日1日は特に気合いをいれたかいがあったというものだ。レポートも皆提出 してくれたし。後期はもっとちゃんとせねば。前期はちとアカデミック :-)に 走りすぎた感じがあるので、当初とは予定を変更するつもり。

NEO Nikki Linksの実験にも参加した。日記猿人と同時に更新情報を送るテスト中。


1996/09/10

プラクラ

最近近所にプラクラ(プラトニックラブ・クラブの略で、「プリクラ」とはちがうらし い)の立看板が林立していて、それを見るたび、山岸涼子のマンガに出 てくるような少年・青年たちが多数集合して、

「どうぞこちらへ、ソクラテス。ぼくの隣りに横になりたまえ。そのおまけとして、 あなたのからだに触れることによって、あの車寄せであなたに訪ずれた知恵を、 ぼくにも亨(う)けさせてくれたまえ」(174d)
てな感じからはじまって、酒を飲みながら、「エロスとは何か」だの、「善人 に悪をなすことは可能か」だの「真理とはなにか」だの「正義とはなにか」だ のってのを議論しあうようなクラブを想像してしまう。

「中高年の方歓迎」などという文句もあるので、故田中美知太郎先生や藤沢令 夫先生が召喚されているのではないかと心配だ。


寺沢武一(「コブラ」のひと)

このひとは最強のマンガ家の一人だと思うのだが、(比較対象には大友ぐらい しか思いうかばない)なんだってコンピューターを使わなければならないのだ ろうか? あんだけ描けるのだから、そんなものはつかわなくても十分だと思 うのだが。ジャンプにいきなり連載開始したときは異常に絵がうまくてびっく りしたものだが、いつのまにか(当時の)Macとか使い始めて、なんだかよくか わらないひとになっていった。今週号のスーパージャンプのも、二色で見るに はうるさすぎると思う。ふつうに描いてくれればいいのに。しくしく。(ストー リーはすべて文句がない。)あんまり絵がうますぎるから、いろいろ困難を作 りださないと気がすまないのかしら? まさに天才。

年表は 年表リンクス に集められつつあるらしい。Thanks。

文字コードの解説は、 新出先生のものがいちばんよさそうだ。 ちゃんと「全角/半角」のあやまりにも言及してるし。 Thanks。

こうしてみると、インデックスをつくって維持するってのも たいへんな作業で、みなさん御苦労さまです。 私もなんか貢献したいが、 不精が.... :-)


感心したNews記事


本日電話が止まる予定。NTTは容赦なく止める。水道局の寛容さをみならってほしい :-) 以前電気を止められたときはさすがに驚いた。関西電力もやるときゃやるねと見直して、 それ以降はあまりためないようにしている。 大阪ガスさんもけっこう寛容。

やっぱり3時間ほど止められた。


沖縄の投票。あのネタで全住民の50%ちょっとの賛成票しか集まらないとい うのはなんだか気の毒である。沖縄内部でも利益の葛藤がいろいろあるのだなあ。 (あたりまえだが) 某大 学で朝日新聞の論説をのぞいたが(実は新聞は常に電車のなかで読む)それは主 に政府や首相に対して要求をするものであった。そういう他人事ではなく、他 の国民に要求をつきつけるものであってもいいと思うのだが。ニュース番組を 見ても新聞を見てもそこらへんがちょっとぬるい。(SKKでは「微温い」という 読めない候補がでてきてきもちわるい)


1996/09/11

短大の英語。

それ以外どうということもなし。深夜ひさしぶりにお医者様と将棋し、 横歩取りで快勝(1局のみ)。 お医者はガスを止められて風呂に入れない状態になっているらしい。

将棋といえば、最近『将棋世界』に森下九段の連載があるのだが、あまりにも 文章が下手で注目に値する。編集者はなにをしているのだろうか? ゴースト ライターでも付けてあげればいいのに。


1996/09/12

塾。来週の金曜日は金沢の某学会に行きたいのだが、塾の方もあって 行けるかどうか微妙なところ。もっと早く気づくべきであった。

明日は空き缶分別収集日なので、この夏に飲んだビールの空き缶をあつめる。 (大きなゴミ袋に3つ)(節酒宣言以降はあまり飲んでないはずだが)。これにつ いやした金と時間と体力を思い惨憺たる気分。だいたい、これほど大量の空き 缶が部屋にあっただけでも、いかに散らかっていたかわかる。もっと人間らしく 生きたいものだ。

Emacs(SKK)をMacの上でつかう記事を読んで、 そんなことわざわざwnn-egg.elをつかわんでも、 M-x skk-katakata-regionでできるじゃん、 と思ってたら、SKK 8.6ではできなかったのね。 私はMacの上でも9.3をつかっているので気づかなかった。

電車のなかで、昨日短大から借りてきた『日本語情報処理』(ソフトバンク / いわゆるフグ本)を読む。こうしてみると、日本語のコード体系はぐしゃぐしゃ で先行きも暗いような感じがある。 すべてはMICROSOFTとASCIIが悪い?APPLEも同罪。

研究室のMacでWebサーバーをたちあげるのはやはりたいへん。 今(96/09/13 02:55)もpingすると、bentham.socio.kyoto-u.ac.jpは生きているが、 httpは動いていないようだ。だれかが終了させたか、 自爆したか。安定した動作は望めそうもない。ううむ。 リモートでリセットできればいいのだが。そういうソフトもありそうだな。 ご存知の方は教えてください。 (TCP/IPでつながっているMacを落すソフト(control pannelなど。 ふつうのアプリケーションは終了されてしまうかもしれないのでだめ。 パスワード必要。あたりまえ :-)


1996/09/13

なんということもなし。雨。雨。雨。雨。

朝日新聞を見てたら大阪のどっかの区(失礼)が BUSON WORLD というのを作ったという記事がのってた。覗いてみると読みにくい。linkが Imageにしかついてないので、画像を表示できない端末からだとなんのリンク か見当つかない。ろくでもない業者に委託したのであろう。期待してたデータ もほとんどないし。今後に期待。


1996/09/14

軽く寿司を食って(高い割りにはおいしくなかった。私は事前に情報を仕入れ たりしないのでそういうことはよくある)、「セサモ」ので飲む。

実は今日はときどき行くジャズ飲み屋でZane Masseyのライブの日だと思って いたのだが、来週であった。失敗。

大学まで歩いて帰り、 研究室で将棋。2勝1敗。 原稿打込みの仕事をちょっと手伝う。

ふたたび祇園まで歩いて帰る。 秋は散歩の季節。

なんとはなしに部屋の掃除なんかしたりする (96/09/14 13:26)

だいたい掃除終了。終了というよりは、あきらめた。ほんとうに掃除の才能が ない。ある種のひとはほんとうにかたづけが上手なのだが、私はまったく才能 がない(これは母親には悪いが、遺伝だと思っている)。 とりあえず今日は食器類の漂白ができたのでよしとする。

いつのまにか DIALOGIAの新しいものが出ていた。哲学・倫理学関係のひとは読んであげ て。今回もけっこう力がはいっているようだ。偉い > 安彦先生

倫理学研究室のアドレスあてに、「水戸事件」のひとから こういうメール が届いた。(mail addressとかは削除してある) どう扱ったらいいのか困る。これでお望みをかなえてことになるのかどうか。 (私は根性がまがってるのかもしれない)実はこのページは前に見て、bookmarkに残してあると思う。


Joyce's Dublinという ページを見て、某短大での英語の授業について反省する。


muleのライブラリに、saveplace.elというのがあるのを 発見し驚く。 編集中のファイルのカーソル位置を覚えておいてくれるもの。 前からこの機能が欲しいとおもってたのよ。さすが最強エディタ。 奥が深い。 (Nemacsにはsaveconf.elというのがある。)

1996/09/15

研究会に出席。キェルケゴールは難しい。

「キサキ」で鍋。あいかわらずうまい。 キェルケゴールのページを更新する のを忘れていた。全面的にリニューアルするべきである。

お医者と将棋して2勝0敗。対四間飛車で先手穴熊、矢倉後手番。どちらも 寄せがうまくきまった。少し強くなったのかもしれない。最近は将棋の本など を一時期より読まなくなったのだが、どうしたことか。

ふたたび某氏を怒らす。まことに残念です。

「梅肉」の作りかたを教えてください。梅干はあります。あるいは、そういう 基本的な料理のつくりかたを楽しく読めるおすすめの本。「胡麻よごし」とか も知りたい。私は丸元淑生先生の本だけをたよりに生きていました。(『丸元 淑生のクック・ブック』(文藝春秋ISBN4-16-340790-1)は愛読書)

ついでに、(料理や美食に関しての文章は基本的に好きではないのだが) 二つだけいつも思いだす文章があるので紹介。

と思ったが、原典がでてこない。無念。 ひとつは丸元も紹介していた「お前らはわからんじゃろが、冬に冷や飯に水を かけて、沢庵で食べるのがいちばんうまいのじゃ」というどっかの お尚さんのインタビュー、もうひとつは「仕事」関係の本の大工さんのインタ ビューで「午前中みっちり働いたあとの、きちきちにつめた弁当のごはんを四 角く切って食うのが死ぬほどうまい」という文章。どちらも異常にうまそう。吉田健一 の文章にもうまそうなのがあるが、あれはほんとうにうまいのかどうか謎。見 つけたら補足する。

ひとつ発見。 「飯じゃがね、これはつめたいに限る。たきたてのあたたかいのは、第一から だに悪いし歯にもよくないし、おまけに飯そのものの味もないのじゃ。本当の 飯の味が知りたいなら、冬少しこごっている位のひや飯へ水をかけて、ゆっく りゆっくりと沢庵で食べてみることじゃ、この味はおそらくわしのような坊主 でなくては知るまいが、うまいものじゃ」子母沢寛『味覚極楽』中公文庫

などと書いていたら、 吉田健一の酒の文章を読みながら酒を飲みたくなったので そろそろ寝よう。

N田くん、元気かね?たまにはメールよこすように。


1996/09/16

商売上の知識を得るために 映画Dead Man Walkingを見る。 地味な話なのにダレたところがなくて面白く見ることができた。 無理矢理感情移入させられて泣かされそうにも なった(私は平均的な日本人男性よりは涙線が弱い方だと思う)。 現代的な佳作なのだと思う。

死刑制度も難しいよな。あの死刑囚はあれだったが、 もし死刑制度そのものがなくなれば最終的にああいうことにもならないだろうし。 (この問題についてはあまりまじめに考えたことがないので、そのきっかけにする つもりだったのだ。) この監督(Tim Robbins?)って、Batmanのひとかな? (う、全然ちがうらしい :- BatmanはTim Burtonだそうな。 なるほど。情報Thanks。 Tim Robbinsの方はあんまり監督はしていないらしいが、 そうとは思えない才能だと思う。)

その後、Tim Robbinsは、「レナードの朝」や「いまを生きる」の俳優だという 情報を得た。なるほど、「正しい」ひとなのね。

(この映画の主題は死刑制度そのものってよりはむしろ「シンパシー対正義」と見た。 (契約論対ケア倫理学を見てしまったわけだ))

日本語での「正義」と、アメリカの"JUSTICE"の違いもかなり強く意識された。 アメリカ人はほんとにjusticeが好き。

以前大学で「正義」ってことばから何を連想する?って質問をしたことがあった。 あ、これは書くまえに 御意見をおうかがいした方がいいな。 みなさんはどうですか?適当でいいのでおねがいします。

もうちょっと書き殴っておくと、 実は強姦が殺人と並ぶ最悪の犯罪のひとつと見なされてしまうのも気になった。 たしかに、あの映画で主人公のやった犯罪がお金ほしさの連続殺人だったりすれば、 話は平板になるような気がする。私自身、 「あなたは、カップルの一方(ふつう女性)を強姦し二人を殺害した犯人と、 男性3人を(強姦なしで)殺害した犯人のどちらに重い量刑を課したいと思いますか?」 とたずねられると、前者を選んでしまうかもしれない(へん?)。 強姦とかレイプとか(おんなじだ :-)という犯罪は、特にわたしたちの 感情を動かす力がある。(「幼女」がつけばほぼ最悪の犯罪に思える) こういう感覚は正当なのだろうか? (うまく書けないな。ここらへんシラフのときに書きなおすと思う)

あなたはどうですか?

強姦 + 殺人2
殺人3

これに対する返答は96/09/21 03:54現在7通。4対3で3人殺すのが優勢。 しかし3人も2 muder + 1rapeに入れている。ううむ。

なんだか、危ない書き殴りになってしまった(ちと酔ってる)。 どちらにしても、そういう状況におかれることがどういうことであるかを 十分に知らずに判断してしまうということが最大の問題点である。 そして、あるひとの立場におかれることがどういうことかということを 知ることは、めちゃくちゃ難しい。実際、私は、銃口をつきつけられて ガールフレンドを強姦される男性と、 彼氏に銃口をつきつけられながら強姦される女性と、 死を数年意識しつづけている死刑囚の苦痛の どれが一番はげしいか想像がつかないのだ。現在は前者の方がきついと 思っているが、それが偏見でないとどうして言えよう。 (こういうぐしゃぐしゃな文章を書いてしまうほど強い印象を与える映画であった)

私はこれまで あまり映画を観ない方だったのだが、今年になって繁華街の近くに越してきてからは、 時間があれば時々見るようにしている。

ゆっくり散歩して夕飯の材料を買物して帰る。

部屋の掃除続行。本を探さねばならないことになり、1月に引越してきてから そのままにしていた本を入れた段ボールをすべて開ける。前よりもひどい状態になる。 竹内久美子の本(『そんなバカな!』をさがしてた) なんか、本屋で買いなおせばよかった。けっこう読んでない 本を持っていることを確認したので、しばらく読書にはげめそうだ。 というか、ついいろいろと拾い読みする。(みんなそうだよね?) というわけで掃除は永久に終わらん。

オーストラリアから、日本ので安楽死についての情報が欲しいという メールが 舞い込んだのだが、どなたか英語のページをごぞんじないですか?

N田くんから電話。あれ、これを見て電話してくれたのかな?寝呆けてたし。ごめん。


1996/09/17

塾の講師など。短大の英語のテスト作成。めんどう。 レジュメ書き。こっちはわりと楽しい。

梅肉の作りかたは、

梅干しを包丁で叩く。すり鉢でする。みりんでのばす。好みで醤油を加えてもよい。
ということらしい。そうか、みりんを使うのか。すりばちも買ってこよう。 Thanks。

その後、こういうメールももらった。

梅干しは、今回の場合は持っておられるようですが、自分で買うなら安物を買 う。塩分控えめタイプで作ると、かえっておいしくない。 梅肉をのばすためのだしは、自分でとるのがいい。だしは昆布・かつおで濃いめ にとる。 しその葉は、すり鉢ですらず、包丁で細かくきざんで入れる(見た目がきれいに なります)。 みりんは入れてもいいけど、基本的にはだしだけでいい。醤油を少したすのは良 し。

なるほど。Thanks。鰹節はみそ汁用に本物を常備してるんだけど、 昆布が高いんだよね。梅肉ごとき:-)のために昆布を使う気にはなれないから、 煮物を作るときにやってみましょう。(96/09/19 00:26)


1996/09/18

某短大が今日から授業(哲学)が始まると思っていたのだが、 来週からだった。講師控え室でひとりでお茶を飲んでいたら、 事務のひとが声をかけてくれて(ついでに笑われて)わかった。しくしく。 昨日徹夜で書いたレジュメはなんだったんだ。

過去の書き殴りをperlで逆順にするアルゴリズムを考える。 (現在は新しいものが上にあるので、古いものを上にしたい) エレガントな方法が思いつかない。頭悪し。 プログラマにならなくてよかった。

その後ふと思いついた。簡単じゃ〜ん。ひとつのスクリプトでやろうとするから いけないので、最初にマークをつけてそれをrecord separatorにして 読み込んでソートすればよかたのだ。ううむ。というわけで、このファイル以 外は時間の昇順にならびかえた。それにしてもくだらないことしか書いてない。 いやはや。

関西電力と関西テレメッセージとツーカーホン関西と市役所税務課か ら督促状がとどいている。家賃も。


1996/09/19

お金はないが、スーパーですり鉢を買ってくる。すりこぎと 合わせて600円。しかし何も摺るものがないので とりあえず胡麻を煎って摺り、チリメンジャコといっしょに 御飯にふりかけて食べてみる。うまい! 今日のチリメンジャコは当たり。 こういう食事って貧しいのか贅沢なのかわからんよなあ。

「ベロだしチョンマ」を読む(20年ぶり?)。バスの中で読みはじめたら、 「花咲き山」でいきなり泣かされそうになっておどろいた。 ただし今読むと若干鼻につく個所もある。 うちの花咲き山にはペンペン草1本はえていないかもしれない。


1996/09/20

後輩の児玉君 のページ(マシンがダウンしていることがあります)はなかなかおもしろい方向へ発展している。 でも、 茶髪賛成の論調で議論を呼ぶのは難しそう。やはり 「茶髪はいか〜ん」と叫んでみてほしいものだ。だめか。

まあ、もうちとまじめに考えてみて、 一旦は先生の側のご意見をもうちょっと共感的に考えてあげてみてはどうか。 まあ、ピアスや茶髪がそれ自体では悪くないものとここでは仮定することにして、 たとえば、

追記(96/09/22 06:27)。たしかに手続きとして学校側の対応がまちがっている (というか問題があるというか)のはそのとおりなのだが、もしかしたら そういう手続きを破るほどの理由が学校側にあるかもしれないというのが ポイント。(いや、ないとは思うが、検討してみる価値はある)

(もしこの件について私にメールすると、(希望によっては匿名で) 児玉くんにも転送しちゃいます)

(もうすぐまた研究室のMacを修理にだすのが残念。)


以前質問した 「「正義」から何を連想するか」には、 「アメリカ合衆国、戦争」「ベロだしチョンマ」「二分思考」「スーパーマン」 「小学校の学級会」「暴れん坊将軍」「「最後の一句」(鴎外)」 「宗教・武器」「月光仮面 竹村(さきがけ)字が違う?」 等の回答が寄せられた。 (96/09/21 03:55)

こういう質問をしたのは、ふつうに「正義」という場合と、 Dead Man Walkingなんかで"Justice should be done."と言われる場合ではど の程度印象のちがいがあるのかな、と思ったから。 アメリカの人なんかに尋ねると、「正義」から一番近い連想は 「目には目を」なんじゃないかと思っている。 つまり、そのひとに値するものをそのひとに返 す。死には死を。Retributive Justice。(これとは別に配分の正義distributive justice というのもあるが)だから、犯罪者を更生させちゃったりするひとは もちろんgoodな人なんだろうけど、justな人ではないかもしれない。

(しかし不正確な文章だ。こういうのは商売なので、いろいろ調べてしまうし、 調べてしまえば、ちと書き殴りでは書けない :-)ま、正義ってなんだ?を調べ ると倫理学ってなんだ?に答えるのと同じだからなあ。

まあ、もうちょっと後で書こう。あまりにも凄い問題すぎた。宿題。

梅肉について質問したのは、長芋の短冊に梅肉をかけて食べようとして いたからであった。長芋を買ってきて、 ダシをとって梅肉をつくろうとした。 ところが気がつくと、山芋の梅肉あえではなく、 麦飯とトロロ汁と塩鮭という献立になっていた。ううむ。 梅肉などというものを作るのは性格的にも無理であることを確認。 アドバイスしてくれた方ごめんなさい。

自転車が復活。バルブのところをいたずらされてそのまま放っておいてし まったのだが、市バスが値上げしたこともあり復活させた。もっとはやく直せ ばよかった。自分の不精を憎む。これでまた頻繁に学校へ行くことができる。

どしゃぶりの雨の中を自転車を走らす。ちょっと気持ちがいい。


研究室の奥田君にもホームページを作らせる。建設中。 他に希望者は?

倫理と加藤先生のホームページも移動して後輩にまかせる予定。 水谷先生のもbenthamに移動ずみ。


情報通信学会はどうなっているだろうか? 倫理綱領でもめたりしているとおもしろいのだが。


1996/09/21

木犀の香。近所のどこかにあるようだ。ちょっとうれしい。 この花(っていうか木っていうか)って、和歌にはあまり読まれないのかな?

「レポートの原稿用紙等はステープラーで留める」のは最低限の仁義だと おもうのだが、ばらばらのままだったり、端を折っただけで提出する学生は多い。 レポートを回収し、採点して返すたびにくりかえし 「仁義をまもれ」と注意するのだが、いまだに後をたたない。 思わず減点しそうになる。どう思う?

当然
別にいいんじゃない?

私もこまってる
私はステープラーで留めずに出す

最近は、紙に穴をあけずにはさむタイプのステープラー(というかクリップの おおきなやつ)も出ている。あれはたしかに便利だと思うが、 数が集まると扱いにくいものだ。他にも、プラスチックでできた かさばるファンシー(?)なもので留める学生もいて困ったものだ。

個人的には、 いまだに原稿用紙でレポートを書いている学生がいるのがちょっと驚きである。 (どうもレポートは原稿用紙以外認めないという先生がいらっしゃるらしい) 私は当然ワープロ・パソコン推奨派で、ただし採点して返す場合はダブルスペー ス以上の書き込みしやすい形で提出することという条件をつけている。私自身 は鉛筆やペンでレポートを書いた経験はほとんどない。単位を集めた4回生以 上はすべてワープロかパソコン。(うちの研究室では卒論を初めてワープロで 出した学生だったらしい)よく手書きで文章を書くなんてことができるものだ。 感心してしまう。

それから、わざわざ原稿用紙にワープロでプリントしてくる学生もいて、 これも減点したい :-)なぜそんな無駄なことをするのだ。原稿用紙ってのはそ ういうふうに使うもんじゃないのだよおお。

また、ふつうのレポート用紙にびっちり書き込む学生もいて、これも減点した い :-)「レポート用紙」という名前にだまされるんじゃない!


今週号のビックコミック・スピリッツの 松本大洋『Ping Pong』最高。やっとモーニングでの処女作(?)のレベルに もどった。この人は、なんといっても絵がすごい。 何度も読みかえしてしまう。 今回は卓球という 地味な(?)スポーツをとりあげているのに、なかなかやるではないか。 (うしろの方にきちゃっているのが気になるが) 稲中卓球部とはちょっとちがう(あたりまえだ)。現在スポーツもので このひとに対抗できるのは、「ヨリが跳ぶ」しかなかろう。

岩明均はどうした?

一人でジャズのライブを聴きに行くが、ちょっとdull。


1996/09/22

研究室のMacが落ちているので見に行くと、どうやらハードディスクが 飛んでしまったらしい。ううむ。うちの研究室には修復ソフトウェアとかが ないので絶望的。ヒトゲノムに関する報告書のデータが入っているのが痛い。

と思ったが、なんとか無理矢理マウントすることができた (drive7附属のmount cacheで)ので、 急いでMOにバックアップを取る。MOを買ってもらっておいてよかった。 あとはフォーマットするだけ。

(17:38)バックアップとフォーマット終了。システムも入れなきゃなんないな。

(18:34)システム入れ換え終了。

(20:11)復旧はそろそろ終了。作業を本を読みながら( 佐々木力『科学論入門』岩波新書、立花隆『ぼくはこんな本を読んできた』 文藝春秋など) やってたので 遲くなった。立花の本はいまごろ読んだが、第2章はおもしろい。 19世紀、20世紀の小説という形式にたいする疑問をこれほど はっきり述べているひとを初めて見た。 奇怪な人物であるよなあ。ある種の巨人だ。佐々木の方は情報量は多いが。

研究室にある本をいろいろかじり読み。 中込弥男『ヒトの遺伝』岩波新書。雑多な書きかただがそれなりに 面白い。編集者のひとがもうすこしアドバイスしてあげたらもっと いい本になったのに。 (これまで研究室と書いてきたが、ここは実は加藤尚武教授の研究室なのだ。)

ついでにNetscapeを3.0にアップデートして、起動時に表示されるページ を専用のものにした。

数日前から気になっていた死刑関係の本にも目を通す。菊田幸一『いま、なぜ 死刑廃止か』丸善ライブラリー、法学セミナー増刊『死刑の現在』、加賀乙彦 『死刑囚の記録』中公新書、アムネスティ・インターナショナル『死刑と人権』 成文堂。どうも死刑廃止の方が分があるようだ。(これらの本がほとんど死刑 廃止論だからだが)

というわけで、今(96/09/23 04:34)まで先生の研究室でコーヒー飲んだり、 水を飲んだり煙草を吸ったりコ ンピューター触ったり本を読んだり論文の断片を書いたり難しいことを 考えたり簡単なことを考えられなかったり冷蔵庫のビールを飲んだり しつつ過ぎてしまったのであった。 まあこういう生活も悪くない(っていうか理想的だがこれだけ では生きていけない。)


1996/09/23

本日も大学で読書中。


1996/09/24

なんということもなし。

どうでもいいことだが、 私のホームページには私設の倫理委員会がついていて、 不適切な記述があると警告してくれるのである。したがって、 数日前にはあった記述が消えていることはよくあることである。 私は暴走しがちな奴なので心強い。他にも気づいたことがあったら なんでも教えてください。皆さん。


1996/09/25

某短期大学で英語のテスト。彼等の実力を見誤っていた。 不適切な問題を設定してしまった。ううむ。 何度も説明した基本的なことを設問したつもりなのだが。 ある種のひとにとって英語というのは本当に謎なのだ。 あとで期間限定でサンプルを提出するかも。しないかも。

もうひとつの某短大の授業開始。こっちはまず動物解放の話を 『美味しんぼ』13巻をつかって。話は聴いてくれていた。

虫さかんに鳴く。声を識別できないのが悲しい。

CDとかで売ってるんだろうけど。あとでWEBで探そう。 「まるちめでぃあ」だし。

もっと気になるのは

さらには

もどんなだか知らんぞ!(わかった。ときどき見かけるよね。)

私も知らんので 気にしなくてもよい。
無知なやつめ。おまえは日本人ではない。

ちなみにlunaによれば今日は13夜のはず。

(みなさまのメールによってだいぶ知識が増えた。散歩でもしてこよう96/09/25 22:00)

1996/09/26

起きて近所の喫茶店で食事(朝&昼&夕)。ベーコンと小松菜の スパゲティがうまいがコーヒーはまずい。見渡せば、私の年代の 男性はここらへんをほとんど歩いていない。自分がやくざであることを確認。

塾。つかれた。


古今集秋歌上

(T)*題しらず
(A)*よみ人しらず
(N)0246
(V)ももくさの花のひもとく秋ののに思ひたはれむ人なとがめそ
「はーい、社長さんいらっしゃい。まいど。ええ、今日もうちは可愛い子ばっかり っすよ。もう色々揃ってます。よりどりみどり。 社長も好きなんだから、もう。げへへ。いやいや、 もちろん誰もなんにも言いませんって。男はそれくらいの方が尊敬されるってもんですぜ。いひひひひひひひ。」

(T)寛平御時、蔵人所のをのこども、さが野に花みんとてまかりたりけるとき、かへるとてみなうたよみけるついでによめる
(A)平さだふん
(N)0238
(V)花にあかでなにかへるらんをみなへしおほかるのべにねなまし物を

「おーい、俺たちもう帰るぞ。え、なんだって?まだ?なにやってんだよ、おまえ。 なに?泊ってく?ほんとにスケベなんだから。んじゃ帰るよ。またな。」

下品。


深夜外に出ると、夜霧が出ていて月もかろうじて見える。 ビール片手に裏山(一般には「円山公園」と呼ばれている)を散歩。 車両進入禁止のところに車をとめてムニャムニャな人々を後目に 風流を決めこむ。

(T)題しらず
(A)つらゆき
(N)0633
(V)しのぶれどこひしき時はあしひきの山より月のいでてこそくれ

今度は下品ではない :-)


1996/09/27

塾。なにごともなし。深夜ふたたび散歩する。


1996/09/28

深夜、四条河原町で火事あり。一面白煙。若者でごったがえし。ナンパ天国。

吉田山から真如堂にかけて散歩。女郎花発見。萩発見。藤袴(らしきもの)発見。

ひさしぶりに債権者さまと将棋。1敗。

なんだか、yahoo Japanに載せられてしまったようだ。なんでだろ? まあ「リンク自由」なのでいいけど。 分類がちょっとなあ。「その他/個人/書き殴り」とかの方が :-)


1996/09/29

翻訳のおしごと。めんどう。

よろずやさんが、句読点を「,.」にしている理由を書いていたが、 なんだかへんな感じがする。他にも「,。」の組を使っているひと(Web上で) も多く、(特に理系の)出版物でも多くみかける。こういうのは 横書/縦書きに関係ないのでないだろうか? 縦書き/横書きは単に印刷上の問題にすぎない。通信上では基本的には 文字情報は文字情報としてのみあつかわれるのであり、 極端にはその情報を縦書き表示にしようが斜め表示にしようが 受け手の勝手と言える。HTMLにしても、RFC1866に明記されているように "platform independent" に情報を伝達することを目的とした言語なので、あまり見てくれにこだわる のはまずいような気がする。(もっとも、私が日本語の文章中の 「,.」を嫌うのは単に読みにくいからだが。これはwebであろうが 印刷物であろうが同様。)

ふつう日本語の句読点は「、。」なので それを使えばよいと思うのだが。「,。」に至っては、 そういう表記をする理由すら思いつかない。 『理科系の作文技術』はもってたような 気がするのだが、本の山を掘り返す(今日すでに一件掘り返して、ほんとに山 になってる)気にはなれないので、その根拠をさぐることは できない。

とりあえず指摘できることは、

  1. JIS X0208 附属書でちゃんと規格されてい るように、読点は1区2点の「、」であり、句点は1区3点の「。」である。
  2. 「,」「.」はそれぞれ「コンマ」と「ピリオド」である。
  3. 名前からわかるように、「,」「.」はそれぞれ「,」「.」と 文字としては完全に同じ文字であり、見栄えがちがうのは 単にたまたまフォントがちがうものを使っているからにすぎない。 規格にはいっていないのである。また、このふたつのセットを 「日本語の区切には,、英語の区切には,」などと使いわけるのも (便利なのかもしれないが)誤りだと思う。そういう規格はない。
  4. 「全角」「半角」などは印刷上の用語(?)であり、通信で使う概念で はない。

結局、規格がすべてを支配するのである。原理主義である :-)

[追記]この件に関して、 期待していたひとがコメントをつけてくれていた。 (1996/10/01) もうひとり

お医者から電話があり、Macでプリントアウトできないから 見てくれと言われ、忙しいが出向いて将棋を1局指しながら 設定をいじる(1敗)。面倒。StyleWriterIIに附属のドライバではうまく動かないらしい。 漢字Talk 7.5.2に附属のStyleWriter1200のドライバをつかえば解決。 彼はPowerMac 8500なんていうごっついものを手にいれていた。 ううむ。さすが医者。メモリが16MしかないのにMathematicaを動かそうと 苦労していたので早く買えと指導。ううむ、彼も経済力がついてきたのね。 本体は別にうらやましくないが(私は通信とNISUSやその他のエディターぐらいしか 使ないのでLC575で十分)、トリニトロンの17インチモニターがうらやましい。

本物の日記(初めてワープロを手にした4回生のときからつけている)に grepをかけてdolphyという文字列を探してみる。毎年9月に必ず Eric Dolphyに関する記述があるのがおかしい。もちろん今聴いている。 Outward Bound,Out to LunchFar Cry、と聴いて今Last Date。 今年もその一年になってしまった。別にDolphyと9月はなんの関係もない。 でも私のなかではDolphyは9月なのだ。おそらく『しあんくれ〜る』でバイトを はじめたのが9月だったのではないだろうか?(ちがった)

こういうDolphyやColtrane への嗜好は、 私を「古い」世代に属させるものなのではないかと思うことが少なくない。 「古い」世代というのは、汚ない服を着ても平気な世代のことである(うそ)。 酔っ払って「ドルフィーっていいだよなあ」と言って涙ぐんだりする世代である。 (これじゃトートロジーだって :-)

京都ではもうジャズ喫茶らしいジャズ喫茶(大音量)は絶滅してしまった。 今は『しあんくれ〜る』も『蝶類図鑑』も『ダウンホーム』もない。


1996/09/30

徹夜のまま看護学校。ここはあと一回。どういうテストにするかも考えねば。 前にも書いたような気がするが、ここは机が中学校でつかうようなパイプ製の もので、教卓に立って授業していても、頻繁に生徒のパンツが見えてしまう。 もうちと気を使ってほしいのだが。

午後寝る。夜半起きる。なにごともなし。 うう、9月もおわってしまった。

移動中に岩波文庫の『摘録鸚鵡籠中記』を読んでいる。おもしろい。 乱心殺人泥酔汚職横領密通決闘情死死刑だらけ。それぞれの記述は、記述される 罪人なり被害者なりにとっては巨大な事件なわけだが、このように数行に コンパクトにまとめられてしまうとなんとも。 元禄時代ってのも暴力的な時代であるのが分るわけだが、 今だってあちこちで暴力はふるわれているのだろうなあ。私が目にすることは 滅多にないが。日記っておもしろいなあ。

「日記文学」ってのがあるのだと思うが、それほど多くを読んだわけではない。 はじめて読んだものは おそらく高野悦子の『二十歳の原点』だったような気がする。(中学生のころか?)。古い。 (最近の『しあんくれ〜る』に関する記事を書いたときに思いだした) なかなか生々しい部分があり、中学生には理解不能であった。愛読書にしている 女の子とかもいて(これは高校のときだな)、それもまた理解不能であった。 (その後そういう心情が理解できるようになった時代もあったような気もする) いや、ちがう。高校の「倫理社会」の教師が「おすすめの一冊」として 宣伝したのだな。ううむ。今は読めないだろうなあ。

「しあんくれ〜る」でバイトしていたころは、毎年このひとの命日(失念)のころになると、 かなり「暗い」(そういやあんまりこの形容詞をつかわなくなったね) タイプのひとびとが集まってきて、 Steve MarcusのTomorrow Never Knowsをリクエストしていたものだ。 (その日記で言及されている)ううむ。懐しい。

断腸亭日乗と 富士日記は今だに愛読書で、なにもしたくないときにぱらぱらめくっている。

翻訳にあきれば授業ノートつくり。ふたたび翻訳。 毎日毎日、授業ノートづくり、資料集め、塾の講師、非常勤講師、それにともなう 移動、あいまを縫っての読書、 Net巡回で過ぎていく。ううむ。お勉強はおもしろいが...

日記猿人や日記リンクスに更新情報を送るタイミングが難しい。 1日になんどもちょっとづつ更新しているため、いつそれを知らせていいやら わからん。あんまり読んでくれる人が少ないのも寂しいし。 面倒だから知らせるのをやめたら、Babooあたりが 検査に来てくれるだろうか?

今日はなんだか文章がへんだ(いつも?)。眠いのね。


1996/10/01

大学で演習に出る。 発表は奥田君のHume。

塾。そろそろ追いこみの時期だな。一番の美人高校生が 他の男子生徒をまどわせているような気がするが、気のせいだろうか?

ここ数年私が教えているのはほとんど高校3年生/浪人で、ほとんどが関関同立 クラスを受けようとしている。毎年思うことなのだが、ここらへんの大学の英 文は生徒に比して問題が難しすぎるのではないだろうか? 同志社は設問は悪 くないと思うが本文がかなり抽象的で難しいし、立命館はへんな熟語を尋ねて くるし。関学の問題はへんなことばかりたずねて嫌いである。関大はあまり個 性がないかも。それにしても、単語力を見たいからといってパズルのよう な問題は最悪。(実はどれも去年のはまだよく見ていないが)それでも受かる子 がいるのが不思議。ふつうにセンター試験レベルの問題でも十分受験生のふる いわけはできるような気がするのだが、私のかんちがいか?京大や阪大の和訳 英訳もあんな訳しにくい問題でなければ受験生をふるうことができないのだろ うか? 最近受験産業のひとと話をする機会が少なくなっているので、私の感 覚にちょっとずれがあるかもしれない。

受験産業従事者/問題作成者からの忌憚なき御意見を乞う(本気)

(1996/10/02追記) ううむ。たしかに東大京大阪大に合格してしまう子たち(偏差値75以上ぐらいか)は センター試験では差がつかないじゃろ。だいたいそういう子はあんまり苦労し てないように見えるし。

『ビックコミック・ゴールド』で夏目房之介が松本大洋を大友克洋に擬し ていた。やはり同じような印象をいだいているひとはいるのだなあ。 (もちろんこの雑誌はジョージ秋山と水木しげるを読むために買ってる)

澁澤龍彦(実にイガイガ多い名前だ)の『快楽主義の哲学』を読む。 この本あんまり澁澤っぽくないな。

あんまり金に困っているので、ひさしぶりに富籤を買う。 (Numbers 4)。小判の山を前にして腰を抜かし、水を一杯飲みたいものだ。 (いつもこの落語をおもいだす)

emacs lispで関数を書きはじめる。 DOSでvz-editorに凝ってたころを思いだすなあ。


1996/10/02

短大の授業。後期は様子を見ながら、応用倫理風のことをやっている。 今日は人工妊娠中絶について。とりあえず得意(?)なところから攻める。 来週は竹内久美子でも読むか。

人工妊娠中絶の手術をヴィデオにとったものもあるようで、それを見るとほと んどのひとが人工妊娠中絶反対派になっちゃうらしいとかいう話もしていたの が、後で「先生、そのヴィデオ手にはいらない?」と学生(♀)が。「う、そん なん見たい?」「私そーゆーの好きやねん。これやし。」と言って振り向いて 鞄を見せる。いつぞや写真雑誌(Focus?)に載った「首を飛ばされた赤ん坊を持 つ兵士」の写真を鞄に貼りつけているではないか。絶句。ううむ。なに考えてんだか。 しかしそれはねえ。ううむ。戦争反対の意思表示と無理矢理解釈する。 (いや、別にそんな解釈する必要はないけど)

そもそも私はそういうものが苦手で、例の人体をプラスチックでかためて 薄切りにしたやつとかポスターを見ただけで気分が悪くなってしまう。 (バスに乗るたび目につくのでこまる)

そういやこの件について、上田さんが日記に書いていた。 そういうモノを見ると人間は動揺して奇妙な行動を取りやすいものだと おもうし、それが笑いやおふざけになってしまったりもするのであろう。 私自身、そういうものを見せられたらどう行動するかわからん。 そのカップルは大目に見てやってくれ、ってこんなことに書いても意味なし。

帰ってくるなり寝てしまう。しかし仕事は山積み。

とある 日記で見掛けた山形県新庄市という単語に 望郷の念をひきおこされる。(私はほとんど田舎との接触を断ってしまってい る。) そういや私の同級生たちももう30代で、 田舎に残ってホームページとかを作っているやつもいるのではないかと ODINやmondouやyahoo japanなどで「新庄市」を探してみるが、 ほとんどヒットしない。富樫雅彦と安彦麻里絵ぐらいしか特産品がないから しょうがないか。(あれ、ふたりとも出身は新庄ではなかったかな?)

これまたべつの とある日記 で見た「遠いところにいる」 というフレーズに共感。 これは私もいつも感じる感覚なのよ。 村上春樹の小説にそういうフレーズがあるんだっけ? と思って確認したら、「思えば遠くに来たもんだ」だっ た。ぜんぜん違う。な んだかわからんがとりあえず Roxy Musicのレコードをひきずりだしていろいろ聴く。どういう 連想なんだろう? おそらく渋谷陽一がなんか関係ある。


1996/10/03

部屋の中に小さくて動きの速い哺乳類が潜んでいたことを 発見し驚く。ご近所に住むニャンコ先生の御助力をいただかねばなるまいか。 あるいは高床式の食料庫を建設すべきか。

塾。唐突だが、私も面倒な英文を読んでcivil disobedienceについて喋りたいものだ。 (いや、それほどおもしろくないかもしれないな。 )

日頃利用しているMeta Babooあたりではかなり多くの「日記」を収集していて、 おりに触れてあまり読まない「日記」も目を通している。 その多くの人が「読む日記」リストを公開している。当然、ある種の「色」のかたよりがあることに気づく。 これをうまく処理すると おおまかな傾向がでると思うのだが、だれか統計に強くてひまな人 がやってないかな。誰と誰が「近い」関係にあるのかってのがわかると楽しそう。 (たとえば私が上の例にしているものには 「更新頻繁系」でかつ「理屈っぽい系」 というはっきりとした傾向があると思う。むしろ「大学系」がただしいかも)

(私は統計をまったく知らない)

fjでときどき、どのnewsgroupのどのsubjectにpostしているか で「近さ」を検定しているひとがいたので、それをweb日記でやったらどうなるか ってことなわけだ。ま、統計ってのはすでに直観でわかっていることを 追認するものなのかもしれないが、私がよく読むようなグループに近い もので、まだ読んでいないものがあればそれを知りたいわけだ。


1996/10/04

受験ネタの続き。

偏差値上位校でもたとえば、TOEFLのような内容と分量のものを大学受験に使えば、 かなり有効なふるいわけができるのではないかと思う。 東大京大受験者でも、あれで630点とか取るのはけっこうたいへんではないだろうか? (2、3年前にうけたときの私の最高は...はずかしいから教えない :-) へんな「和訳のこつ」もおぼえなくてもいいから、受験生も安心だろうし。 全部ごりごりのマークシートにして、 ついでにあんなふうにクレーム処理もちゃんと制度化しちゃえばよろし。 私は共通一次試験世代であり、:-)マークシートが好き。 記述式の問題なんて、せめてワープロがなきゃできない :-)


HTMLをmuleの上で html-helper-mode で書いて、jweblintで エラーをちぇっくしてもらう 習慣の人は、


(add-hook 'html-helper-mode-hook
      '(lambda ()
	 (progn (make-local-variable 'compile-command)
		(define-key html-helper-mode-functions-map "c" 'compile)
		(setq compile-command
		      (concat "weblint "
			      (buffer-file-name))))))

こんなのを.emacsに書いておくと、"M-x compile [RET]"かC-c C-z c でweblintを起動してくれるのでけっこう便利。エラーがでたら "C-`"でその個所に飛んでくれるし。


1996/10/05

履歴書書くのはいつも面倒。むきー。 (たんなる非常勤) いちおう定形ものは常に用意しているのだが、 その大学の書式とかがあって面倒。 書式自由だったらコマンド1発なのだが まーでも、非常勤は生きるささえじゃから。 とりあえず朝までに出さなきゃ、また面倒かけちゃうからなあ。 それにしても、そろそろ本気で就職のことを考えなくちゃ。 実は私はまだ公募の書類をいちども書いたことがないのよ。 こういうところがなんだか人生すててるなあ。ははは。はは、は。

昼起きる。部屋で仕事。

上の日記猿人の「投票」ボタンだが、私自身は結果のページをほとんど見てい ないのである(主に遅いからだと思う。)さらに、実は結果のページも更新情報 のページもlynxでは表示が乱れて使いものにならないので(これはlynxの方の 問題かもしれないが)見てないのである。ときどきagentにとってきてもらって、 それをperlで加工してのぞいていたのだが、最近は登録者のURLの記述がまち がっていてエラーがでるようになってしまった。うっとうしいので読むのはほ とんど諦めている。MetaBabooが(ac.jpサイトにあるから?)高速なので愛用し ている。

referer_logを見ても、 投票結果のページからここを見にくるひとはほとんどいない。 (人気がないからだが)

日記猿人をご利用の方におたずねします。 あなたは投票結果のページを見てますか?

もし読んでいるひとが多いのであれば、「ボタン押してね」キャンペーンをすることも 考慮しよう。

(96/10/07 04:46) 読んでるが2通、読んでないが4通。あんまり答えてくれなかったようだ。 つまりどうでもよいということだな。しかしあの「投票結果」のページは ちゃんと1位から並べればいいのにと思う。

句読点その後

いろんなひとが書いてくれているので、参考になった。 文部省のおすみつきは今となってはobsoleteだと思うが、(いや、out-of-date?) だと思うが、これに従うひとは、「,。」ではなく「,。」の組を使うべきだと 思う。ISO-2022という規格では、「同じ文字が異なる文字セットにある 場合は、うんたら」という記述があり、コンマに関しては「,」の方を 優先するのだと思う。いや、この問題は難しいなあ。私の表記もまちがってるもんね。 (また後で書きなおすであらう)


1996/10/06

うちは庭先に銀杏の木があって、現在ぼたぼた実がおちてきている。 屋根にあたってうるさい。 これは拾って果肉をとって乾しておくだけでいいんですね? 果肉を簡単に取る方法があるのかなあ。(とりあえず今日少し拾って手袋をして むいて水洗いして笊にいれて裏庭に出してる。涙が出るほどくさいよー。) こんな苦労したんだからはやく食べたいぞ。 (いや、仕事があるからまだビールは飲めない。しくしく。) 全部集めたら、この冬までの分のつまみができてしまうな。

日記読みKINGからmailいただきました。Thanks。

土の中に埋めて果肉を腐らせてしまうという方法を何かの本で 読んだような記憶があります。 昔、素手で果肉を取ったことがありましたが、手が荒れてしまい 大変でした。(^^ 今、思い出しましたが、「動物のお医者さん」の第117話に 「皮を腐らせるのに埋めるんですよ」という記述があります。

そうか、埋めるのか....さすがにその場所はないな。

(05:54)とりあえず今日収穫した分を煎って食べる。宝石のようにきれいなグリーン色。 うまい。私の幸せは常に小さい。

なんだか現代音楽に詳しいひともこれを読んでいるようなので質問なのだが、 近藤なんとか(譲?)っていうひとの曲でオケが(ほとんどユニゾンで)クレッシェンド したところにピアノが「こきーん」とやるだけの曲(でそれを いろんなパターンでくりかえす)があったと思うんですが、 題名わかります?CDあります?15年ぐらいまえの曲だろうと思う。 (こういうのって文章じゃわかりにくいな。自分で歌うたってwavかなんかでのっけるか :-)

ところで、実は私も音楽少年だったころがあって、 武満徹のサインももってたりするのだ :-) --> 中学生のときコンサートにいったら本人がいたのでもらったのじゃ。自慢自慢 :-)


1996/10/07

看護学校。今期の最終日。アンケートをとったが、あまりよくない。しくしく。 今期はディベートとかやってもあまりおもしろくなかったし、なかなか苦労した。 もっと教授法を研究せねば。

看護学校の主任と話していると、最近の問題は若者たちが (患者の大半を占める)老人たちとコミュニケーションできないことだという。 それでけっこうやめてしまう若者も多いらしい。ふうむ。たしかに、私自身 おじいさんおばあさんとコミュニケーションしたことなんかあまりないもんな。

某大学も後期がはじまる。こっちのすべりだしはまあまあ。

今期も「日本史と地理」しか高校で履修していない生徒が多い。 いったいそういう人にどうやって社会契約説とか教えるんだ?

唐突だが、すべてのファイルをISO-2022-jpで書いているつもりだったのだが、 気になってチェックしたところ、 なんとこのファイルの文字コードがEUCになっていたことを発見。 (実はこれだけでなく、 最近つくったファイルのいくつかが) my-kanji-util.el(suffixによって 文字コードを決定してくれる。便利)を つかっているつもりだったのだが、いつの間にかはずしていた模様。 不覚。この上は腹かっさばいて(あるいはヘソ噛んで)死にたいが、 まだまだやってないことがあるんだよう :-)

銀杏は大家さんによって収穫されていた。そりゃそうだわな。おこぼれをもら うことにしよう。とりあえず7日夜の分を収穫。6日は徹夜の予定(96/10/07 02:33)

html-helper-modeのカスタマイズの仕方を修得したので、 </p> Tagも使うようにした。

前になんかの気紛れでカタログを請求したイギリスの通販シャツ屋さん (PINKってとこ)から今だにカタログを送ってくる。まだ一度も注文したことないのに。 こんなきれいなシャツを着ることができたら、 行動のパターンがかなり変化するのではないかなどと夢想する。ここしばらく、

(cond
 (work-p (list "よれよれシャツ"
	     "よれよれネクタイ"
	     "よれよれブレザー"
	     "よれよれスラックス"))
 
 (normal-p (list "よれよれジージャン"
	       "よれよれジーパン")))

という人生だから、きっと ほんとに人生かわるな。(Bugがあるな :-) 服装とか髪型と化粧とかってのは、ある意味で防御服っていうか戦闘服っていうか 鎧っていうか そういうもんだもんね。今の私はナメクジ状態だもんな。殻が欲しいよ。


1996/10/08

大学に来て借りていた本の一部を返して、演習を聞く。

某助教授の命により研究室のPowerMac 7100/80AVのメモリを増設しようと 奥田君と 苦労するが、 結局SIMMスロットに到達することができない。なんでこんな構造にしてるんだ? LC575は簡単だったのに。 明日児玉君 に生協にもっていってもらうことになる。

某教授と顔をあわせてしまう。勉強していないとこの先生には顔をあわせづら い。どもり、発汗、etcの症状をきたす。あまり自己分析したくない。

電話がとまった(給料日は明日)ので研究室の端末からこれを書いている。 しくしく。大事な用事の電話がありそうな気がするのだが。 それにしても、月にいっかい必ず止まる電話というのも悲しいものだ。

おお、すばらしい。 Meta Babooでも同じようなことはきたけど、 ユーザーインターフェースの勝利だな。私 が読むものすべてを網羅しているわけではないのが残念。このアイディアに たいしてMetaBabooはどうする?

(96/10/08 06:03) lynx 2-6をコンパイル開始

(96/10/08 06:40)コンパイルとテスト、lynx.cfgの修正終了。 日本語もちゃんと表示できるし、細かいところが使いよくなっているようだ。 どうやらX0201カナもサポートするようになったらしいし、 どうも日本語コードが混在しているデータまでちゃんと読めるようになって しまったようだ。

最近メトロポリス東京では野草専門の花屋まであるそうな。ううむ。

授業のレジュメ書きでほぼ徹夜


1996/10/09

しつこく句読点の話についてメモ。 私がコンマやピリオドにこだわって(この用法でいいですね?)いるように 見えるのは、文字コードとの関係がはっきりしないからである。 「横書きは,。」という時のコンマはどう意識されている(あるいは「べき」) のだろうか?

  1. それは日本語の句読点(あるいはコンマ)であり、 欧文に用いられるコンマではない
  2. 欧文に用いられるコンマと同じものである

もし後者だとすれば、むしろASCIIの「,」を使うべきであろう。前者だとすると? X0208の「,.」は日本語の横書きようのコンマとピリオドということになるのか。 ううむ。

なぜこんなことを考えるのかというと、 私は他人さまのつくった文書を再利用するのが好きなのだが、 (それに情報がそのようにして共有されることを願っているのだが) 主に検索などのために文字の正規化をしなければならないことが多くて 困っているからである。たとえば、

This is a pen.
とか
This is not an English sentence.:-)

などとJIX X0208で書かれたときどう解釈すればいいのかわからなくなってしまう。

この文章につかわれている文字は英語のアルファベットであるので、 ふつうのASCIIコードに変換したいものだが、もし日本語文章中で X0208のコンマやピリオドが日本語の句読点を表すものとして ASCIIのコンマやピリオドとはちがったもの考えるべきものなら、 (そんなことはないと思うが) 一律な正規化ができなくなってしまう。 もし、「全角・半角」などというへんな「見てくれ」の問題ではなく、 ちゃんとした情報の違いがX0208とASCIIの間であるのならば、 その情報は失しないたくないし。

なかなか難しいな。混乱しているのが文章からわかってしまう。

なんとか電話復活。8月分の家賃を払う。 9月分の電気料金を払う。 これでもう給料はほとんどなくなった。しくしく。

これくらい貧乏な生活をしていると、バス料金の値上げ(200→220円)、 銭湯の値上げ(300→320円)が生活を直撃(おおげさ)。バスは回数券やカードを買うが、 つかいきらないうちになくしてしまう。 こういうずぼらな生活が実は貧乏の原因なのである。

PowerMac 7100のメモリ増設に関しては、 解説があることを教えていただいたのだが、 96/10/09 10:37すでに学校に住みついている児玉君がもっていってしまった模様。 ごくろうさん。 上の解説はまだ画像を見ていないので詳しいことはわからないが、我々は フロッピードライブとハードディスクははずせたのだが、 CD-ROMドライブを外すことができなかったのである。電源ユニットごと ひきぬくのかと思っていた。メモリ増設は明日までかかるそうな。

哲学の授業は「セックス」。タネ本はA Companion to Ethicsの"SEX". (この本は倫理学の授業用のたね本として非常によいものなのだが、 日本語版は出ないかな。) 「動物解放」「人工妊娠中絶」「セックス」とつづいて次はなんにしようかな。 これまでも時々とっていたが、これから1回ごとにアンケートを取ることにしたい。 今日とったアンケートの項目は、

定量化したいのだが、どういうフォーマットがいいかなあ。


1996/10/10

一昨日にひきつづき原理主義活動を1件。私自身が関心ある、あるいは私にとって 有益であろうと思われるページで 、かつ、読むのがはなはだしく困難なものにはメールでおねがいして、 「あなたのページはLYNXでどうみえるか」 文法チェッカーjweblint のページを紹介している。私が読みたいからおねがいしているだけで あって、別におせっかいしているわけではない(はず)。 原理主義ってよりは嘆願運動に近いな。

大家さんと会ってしまったので、いちおう銀杏をもらっていいか尋ねる。


1996/10/11

早朝(っていうか深夜)大学でちと調べもの。こんな時間に研究室にいると、 児玉君とまちがわれそうだ。

塾。

ベンタムの専門家の某氏に功利主義について講義していただく 丑の刻読書会は無事終了。貞操も無事。しかしなんだって真夜中に 読書会しなきゃなんないんだ?来週もやるのか?

ところで企画だが、世の中にはコンパニオンという職業のひとびと(おもに女性らしい)が いて、パーティーなどではたらいているらしい(まだそういう場に出席した経験はない) 。このひとびとに読書会に参加して いただくというのはどうか。参加者ひとりにつき1人のコンパニオンがいたら 豪勢だろう。うしろで見ていていただき、コーヒーとか水とかアイスクリームとか サーブしていただくのである。

もちろん、多額のお金が必要だろうから、 私のような貧乏なひとは参加できなくなってしまう。 そこで、修学旅行のように「積立て」を行なう。1人月2000円ぐらいを 2年ぐらいつみたてたら大丈夫ではないだろうか?(相場がわからん) 「あと3ヶ月でコンパニオンつき読書会ですね」とか言いあって勉強するのも 楽しそうだ。 賛同者求む。

別に女性コンパニオンにこだわる必要もないのであって、伝統芸である 幇間のひとを呼ぶという手もあることに気づく。 複数呼んで、 「よっ、若旦那、今の発言切れますねぇ、にくいよっ、このっ。 まったく粋なひとは言うことが違うねぇ。」「旦那、今の発言は 野暮だねぇ。ま、向うの若旦那とちがって、そこが旦那の魅力だ。いいねぇ。 いぶし銀。こりゃわかるひとにしかわかんないねぇ」 とやってもらうのである。こっちの方がおもしろいかもしれない。 これも賛同者求む。

コンパニオンと幇間で思いだしたが、うちは祇園なので、 近所のホテルの「あなたも舞子さんになれる」コースを 選択した偽舞子さんがよく歩いている。ああいうのは どういう心境なのだろうかといつも心配になる。 私が女性だったらそういうことはしないけどなあ。 なんか偏見があるだろうか? やっぱり一度はああいうものになってみたいのだろうか?


1996/10/12

小雨のなか(秋の京都らしい天気)ちょっと散歩。 本屋。寺町三条で楽器屋をのぞき、 ギターエフェクターを買うかどうか悩み、 (もちろん買えないが)、 楽譜をGet。 ブラームスが左手のために編曲したバッハのシャコンヌが はいっているやつと エリントンの曲を適当に編曲したピアノ譜。 寺町通りを丸太町まで 上る。ひさしぶりで、いろいろ知らない店ができている。 JAZZ専門のレコード店Hard Bopなどを覗き、 三月書房の健在を確認。一保堂でお茶をget 。道具屋で安い急須をget。十三代目急太郎と命名。 食糧品を買い込んで帰る。 途中で某大学で教えている生徒とでくわしてしまうが、 むこうは気づかなかったようだ。


1996/10/13

しこしこレジュメ書き。やはり(抽象的な)倫理学プロパーの話題で教養レベル の授業をするのは難しい。自分自身ではこみいった議論が好きなわけだが、学 生にとってはそれほどおもしろいものではないだろう。むしろ応用倫理などの 話題の方がおもしろいに違いない。ホッブズやベンタムの議論などは私にとっ ては最高におもしろいわけなのだが、普通の(哲学/倫理学志望ではない)学生 にとってはグリップがなかろう。はてさて。みんなどうしてるんだろう?

このページをInternet Explorerで見ると文字化けしている部分が あるという御指摘をいただきましたが、どうですか? どうも上の

「ホームページにあるFORMにアドレスを入れておくってもらうと」
付近が化けるらしい。

化けるという方はやはりInternet Explorer 3.0。 Mac Mozilla/2.0とw3.elの方は大丈夫。 ダンプしてみたがよくわからない。なぜ?ううむ。大半は大丈夫らしい。 原因不明。 「にe-mailアドレスを入$l$FAw$C$F$b$i$&$H$*JV」 ってな感じに化けるらしい。 とりあえず今月にはいってから化けるようになったという報告もいただいているので、 気がかりな <META HTTP-EQUIV="Content-Type" CONTENT="text/html; charset=utf-8"> をはずしてみた。

mailto:

mailtoタグを利用しているページが非常に多いのだが(このページも1個所 日記猿人の投票につかっている)、 これは実は危険なものでもあるような気がする。 NetscapeやInternet Explorerってのは、複数の人が共同で利用している場合も 少なくないと思うのだが、この場合mail addressの設定などはどうしているのだろうか?

倫理学の研究室を例にとる。 Netscapeで、Mail addressなどを空のままにしておくと mailtoを指定したアンカーをクリックするたびに設定画面が出てきてしまうので、 非常にうっとうしい。よく知らないひとが勝手に設定することを ふせぐため(これが一番おそろしい)、 あらかじめ倫理学のアドレス(ethics@socio.kyoto-u.ac.jp)を 設定している。(このアドレスは倫理学のメンバーにforwardされるように なっている)

これが悪用されるのもまたこまったことであるし、 ethics@socioに返事が返ってきてしまって意味不明ということになるのも いやので、 Netscapeから出されたメールは、研究室のメンバーに配送されるようにしている。 この結果なにが起こるかというと、 mailto:タグを使った ところに私信のつもりでmailを出してしまい、それが 研究室の皆の知るところになるわけだ。そういう事件が 何件か起っている。 (周知をはかっているつもりなのだが) どうしたもんかなあ。

なんだかよくわからない文章になったが、なおすのが面倒なので しばらくこのままであろう。


1996/10/14

最近、興味のあるページを見ると、あたりをつけてから、 webcopyで一気にgetしてみることがある。 る。このほうが、何度も同じところを読むよりネットワークに負荷をかけない のでは、と考えてのことでもある。いきなりkyoto-uからファイルを根こそぎ もってかれてもおどろかないでください。

どういう読みかたが、ねっとわーくに負担をかけない読みかたか、ってのも 興味あるところではある。 webcopyはあるていど安心。 ほかのサイトや、指定より下のディレクトリには行かない。 しかしおそろしいツールではある。

非常勤。つかれた。

『美味しんぼ』。しかしあれだな。実際に冷や飯に水かけたものだされたって 腹たつじゃろな。 (実際には夏は水かけて、味噌だけでたべてたけど :-) 私は雁屋哲ってだいきらい。唐突だが、丸元先生は好きだが、 言っている栄養学を信じているわけではない。

文字化けの件は、やはりどうやらInternet Explorer 3.0 (Win95)固有の問題のようだ。 これは対処の方法がないなあ。どうもISO-2022-JPを明示的に宣言すると 化けるような感じ。(宣言をはずすと問題なくなったらしい)なんなんだ。

lynxの設定を書きかえて、もうalt=""のついていないimgはなにも表示しないこと にした。もっと早くこうしときゃよかった。 ~/.lynxrcで設定できないから 不思議だったのだ。自分で~/.lynx.cfgとかを用意して環境変数LYNX_CFGで指定すればよいとわかった。

唐突だが、Cookieってlynxではつかえないんだよね...残念。

唐突だが、Macでもnemacs 3.3.2なら動くし、その上でSKKも使える。 muleの移植はまだかな。

唐突だが、HTMLなんて全然難しくない。 最初に<!DOCTYPE>と<title>を入れて、 (できれば<head><body>もおぼえたい) Header(<H1>)と パラグラフ(<>)とanchor(<a href>と<a name>)と 画像のはりつけ(<img>)をおぼえるだけじゃん。こんだけ。

問題は、HTMLが難しいかどうかというところにあるんじゃなくて、 最初におぼえるときに変なものを参考にしてしまうところにある。 最初は見よう見まねでつくる。これは言葉をおぼえるときに 真似してみるのと同じ。このときに、「まずは通じればいいじゃん」 と考えるのは悪くない。しかしそのままそれが正しい使いかただと 思いこむことはおそろしい。それを見たひとが また不正確に真似し、最後はひどい方言になってしまう。 その結果、意を通じることができなくなるわけだ。

人間が話す言葉なら、「正しく」使うひとの方が 多いだろうから、いずれ誤用は修正されることになるだろうし、 最終的にはボディランゲージなりなんなりで 意を伝え確認することができるだろう。 が、通信上では他につたえる 手段がないのだ。これがポイント。だから極力、方言になってしまうことを ふせぎたいものだ(無理だろうが)。

「<img>にはalt=""を付けるんだよ」と最初におぼえてしまえば だれもそれを難しいとはおもわないだろう。 そういうものなのである。 ちょっと使うだけのCのプログラムなんか、lintをとおさなくても別に問題はない。 でもそれを、他の人に配布して、メンテナンスしてもらうときはどうか。

ま、しかし、そんなに深刻に考えるようなもんでもない。 実際、ほんとうに読みたいのはごく一部だし。しかし、 ほんのちょっと気をつけるだけでほとんど問題はなくなるのだし、 ほとんどの場合、それを知らずにいるだけなのだ。


1996/10/15

オーストラリアでウサギに致死性のウィルスを感染させて 大虐殺するという計画がはじまったことを教えてもらった。ううむ。 そんなん効果あるんだろうか?調査したいが時間がない。

大学に行って、塾。

各種請求書の山を前に呆然。

SKKを最新の9.4.11にしてみる。しかしいくつかエラーがでるのでやめる。 まだ安定していないのね。

私はよく傘をおきわすれてしまう。非常に頻繁。そして、そこらで ビニール傘を買うことになる。これも貧乏の原因のひとつであろう。 傘をなくさない(あるいは盗まれない)秘策というのはある。昔1本 2万円ぐらいの傘をもっていたことがあって、 こういう傘は決っして忘れたり盗まれたりすることがない。


1996/10/16

午前2コマ、午後1コマの非常勤な日。哲学の方は決定論と自由意志。 内容はたいしたことがないが、哲学だなあ。学生は皆寝るかと思ってたが、 アンケートではけっこう反応があった。ふむ...

終って、自分にごくろうさんとビヤホールでちょっと呑んで寝る。 ついに一人でぽつねんとビヤホールに座るおじさんになったか 将棋の新聞などを読みながらビーフシチューをすすったりする。 徹夜でレジュメ書いてたのだ。

30歳もあと10日あまり。後悔の多い年であったなあ。


1996/10/17

塾教師な日。

socio1.socio.kyoto-u.ac.jpでmnewsを捨て、 GNUS 5を標準News readerにする計画が進行し ているらしい。こいつの問題は、起動に時間がかかることだよね。私の場合、 socio1を独占している状態で50秒程度かかっている(いろいろチューンしてい るのでこれでもけっこう速い方だと思う。)1日の1/360をGNUSを起動するのに 使っているわけだ。

昨日非常勤を終ったあと、学生が「こういうのを勉強したいと思ったときに、 どうすればいいんですか?」と尋ねられた。ふむ、なるほど。実は盲点であった。 一応、おすすめの書籍などは1回の授業ごとに指示しているのだが、 それらにどうやってアクセスしたらよいかわからないらしい。 また、指示している本が、彼等にとってよい本であるかどうかにも 正直なところ自信がない。

たとえば昨日やった決定論と自由意志の問題について、 マーク・トゥエインの『人間とは何か』以外に読みやすく考えさせてくれる 本がおもいつかない。 まさかいきなりライプニッツやらカントやら読めとはとても言えないし、 外国語の本なんてとんでもない。 ネーゲルの『哲学ってどんなこと?』(昭和堂)は よい本だと思うのだが(編集者が偉い!)、これだけでは 、その先へのつながりがない。 (永井均先生の本がいいかな?)

ちと脇にそれると、このネーゲルの本は、最近の決定論に関する議論をかなり フォローしていてすごい。そのぶん読みにくくなっているが。

実際のところ、世にあまたいる哲学教師のみなさんはどう考えていらっしゃる のだろうか。本当のところが知りたくてたまらない最近である。 やっぱり「哲学教育掲示板」をつくるか。でも誰も書いてくれないだろうな。 (ここを読んでる教師の皆さん、つくったら書いてくれる?)

しかし問題はもっと別のところにあるかもしれない。そもそも、彼等は大学に 入ってから、図書館の利用方法などを教えてもらっていないのである(私も 教えてもらってないが)。そして目録のつかいかたも(おそらく)知らないのである。 ある程度大きな本屋の哲学コーナーなども覗いたことがないひともいるだろう。 大学の哲学の授業なんて、多くて年26コマぐらい(実際はもっと少ない)。 むしろ、そういう 問題に興味をもった学生が、その先かってにお勉強して楽しめるようになる 方が重要なのだ。うむ。いろいろ反省。

ぜんぜん関係ないが、本棚からころげ落ちてきた 岩波ジュニア新書『ナウな若者』(水玉先生最高)でも、大学の退屈な授業といえば 「哲学」になっているようだ。そこで、禁断のアンケートをとってみたい。(これはほんとに禁断だよな) 私からなにかおそわっているひとは答えてはいけない

教養での哲学倫理学等の授業は
ほとんど眠かった(boring)
おもしろいものもあった(so-so)
おもしろかった(interestiong)

1996/10/19

なんだか熱っぽくて調子が悪い。耳のあたりが痛い。風邪か? (うげ、今体温計で計ると37.4度ある。げげげ。96/10/20 01:24)

学会というものに行ってみる。 さすがに京大でやっていれば 行かないわけにはいかない。 地味なおじさん、青年大集合。(女性含有率は5%ぐらいか?) 滞納していた会費をとられて痛い。 それにしても30分じっと話を聴いているのというのは 苦痛なものだ。 哲学ってむずかしいなあ。 (とか書いて大丈夫なのだろうか?) いつも質疑応答の時はいきなり理解しやすくなる。 発表者の声の抑揚などの問題なのであろう。

久しぶりに会った数人の方々から、こんなもの書いてないで 勉強しろと叱られてしまう。ううむ。反省。

なんだか、KINO Fingerからリンクしていただいたようだが、 この書き殴りは「計算機関係」らしい。ううむ。そうだったのか。 でもこれで日記猿人に登録しなくてもMetaBabooの方にも 反映されるから楽。

やはり同じ名前のひとは気になる。特に「さとし」という名前は 非常に気になる。 児玉君のページで「聡」や「さとし」を見るたび どっきり。

私は子供のころから、親以外からは常に「えぐち」「えぐちくん」「えぐちさん」 と呼ばれていた。(姓でよばれやすいひとと名で呼ばれやすい 人がいると思うが、これは性格形成の上でけっこう意味がありそうな気がする。 逆か?) 「えぐち」の抑揚は、(山形では)「ぐ」を強く読む。 (ストレス?アクセント?イントネーション?) 「さとし」も「と」が強い。これはかなりかっこ悪い。

で、関西に来てみると、ぐちとし (「え」と「さ」が強い)と呼ばれることに気づき、これはいいかもしれないと、 一時期懇意にさせていただいていた ひとに「さとし」の方で呼ばせるよう努力してみたことがある。 なんだか都会じゃない?(ばか)

しかし、その呼び名はわたしにはふさわしくない とものじゃった。 いやはや。なにを言いたいのかわからん。ほんとに書きなぐり。


1996/10/20

明け方、温めた牛乳を飲みながら(そういう季節なのね)、 以前にもらってきたままの水泳教室のパンフレットをながめる。 入会金5000円、年会費5000円、週1回の講習で月5700円か。高い。出ないな。 しかし、煙草をやめると月謝程度は出るか。ううむ。

そういや、運転免許の更新に行かねばならなかったのだが、 この調子では時間がとれそうにない。 また延々講習を受けねばならないのか。下手すると、 失効してしまうな(実は前回も更新をさぼっていたため、 完全に失効してしまいたいへんだった)

それにしても、 一人の人間が摂取できる情報の量には限界がある。 昔から図書館とか行くと、 人間が長年つみあげてきた情報に圧倒されたものだが。 19世紀末のヨーロッパあたりの小さな世界でならば、 「ああ、我万巻の書を読みたり」なんて溜息ついてみたりしたら、 おおげさにしてもある程度のリアリティがあったのかもしれないが、 いまではまさに無意味。

同時に、人間(自分も含めて)のコミュニケーション欲ってものにも圧倒されて しまう。なんだっていつもおしゃべりしていなければならないのか。おしゃべ りだけではあきたらず、日記まで書いてしまうとは。それだけでは気がすまず 他人の日記まで読むとは。本や新聞を読んだり、テレビを見たり、ネットサー フィンしたりするのを一切やめたらどうなるのだろうか(もちろん、別に Geredeがどうのこうのという方向に話をもっていきたいわけじゃない。)

「20世紀は人口と識字率が爆発的に増加し、情報が大量に生産され流通した時代であった」ということになるのだろうなあ。 19世紀までに人類が情報の量と、 現在の1年あたりでの情報の生産量との比較なんて 研究はどっかにないかな。単位が難しいな。さがせばあるだろうな。

いや、人間1人が生産する情報なんてものはだいたい同じようなものだろうから (おしゃべりも含めた「情報」)、むしろ変化したのは 「(一見)潜在的に入手可能な(に見える)情報」の量だよな。ううむ。

まあしかし、この莫大な思想だの情報だのってやつは、これまで生きてきた 人間の精神的死骸のようなものだな。樹木が石炭になったり、恐竜が石油になっ ったりするようなもんだ。あるいは蟻が次々におぼれながら 水たまりを渡ろうとしているというイメージも浮ぶ。どこに行こうとしてるん だ?

いったい何かんがえてんだ? 人文系の研究者(の卵)とは思えない文章だな。 熱があるようだ。今日は学会は無理だな。ごめん、発表者。

短大の哲学の授業で、「自殺」をあつかってくれという意見があったので、ちょっと調べものをしている。この時期、自殺マニュアルだの、山田花子の漫画だの読むのはあまり精神的によいものではない。前から、「すべての日記は遺書である」という警句を考えていたのだが、誰かがすでに「すべての文章は遺書である」というもっと強力なやつを思いついていた。無念。「すべてのおしゃべりは遺言である」とかじゃだめだな。

これまでインターネット遺書ってのをやったひとはいるか な? プロット上、「なんで自殺者が手紙を出せるんだ?」という難点がある 柴田翔『されどわれらが日々』(なつかしい!)も、今だったらもっとうまく書けそうだ。

いやはや、こりゃ本当に熱があるよ。

夜、日中布団にくるまっていたおかげで、すこし調子がよくなった。熱もさがった。 熱なんか出している場合ではないのだ。ごはんを炊いてみそ汁つくって、納豆で食べる。


1996/10/21

早朝、あまりに寒いのでストーブに火を入れる。こういう時にそなえて夏の間 もストーブを片づけづにいたのだ。うそ。不精なだけ。もしこれを片づけてし まっていたら、ストーブを使うのはずっと後のことになっていたであろう。 不精憎むべし。神様というひとがいたら、不精を直してください。 ただし今すぐにではなく。 ((c)すごく偉いひと。)

E。

非常勤に行くが、調子悪い。休講にすればよかった。だるい。ぐえ。寝る。きゅう。


1996/10/22

んが。なんとか復活。(おみまいメールありがとうございます。) いろいろやらねばならないことがある。

研究室の児玉君と 奥田君 の選挙棄権についての意見はまともでおもしろいので 読んでほしい。こういう若者ばかりなら日本の将来はあかるいのう。

ちなみに、この問題に関しては、 Jonathan GloverとM. Scottt-Taggartが "It Makes No Difference Whether or Not I Do It"という 論文を書いていて、おもしろい。 (コピーだけあって、掲載誌を記録してない。しまった。) これを紹介しただけで論文1本書けるな。 そうしようかな。

大学へ。

岩波新書で穐吉敏子の『ジャズと生きる』というのが出ていたので電車の中で読む。ずいぶん苦労したのね。意外だった。60年代ほとのどレコードがないことを考えれば想像はついたはずなのだが。それにしても悲惨。(ただし性格悪そうな印象は文章を読んでもかわらない :-)

この人のピアノはわたしは超一流というわけではないと思うが、(いや、わからんが)トシコ=タバキン・ビッグバンドはほんとうにすばらしいレコードがある。私が好きなのは、暴力的というか凶暴というかとにかく猛烈にスイングする「ミナマタ」のB面、(Gary Fosterのアルトが素晴しい!) リリカルでいつ聴いても新鮮な響きの「墨絵」(冒頭のタイトル曲のオーケストレーション、タバキンのフルートソロ)の2枚。まだ聴いたことのないすべての音楽ファン(≠ジャズファン)はジャズ喫茶などで一度聴いてほしい。(って、そういうライブラリとしての機能をはたすジャズ喫茶はもうほとんどないよな。)アレンジが武満みたいだなと感じることがあったのだが、やはり「私が崇拝していた武満氏」とあった。なるほど。


1996/10/23

逆転の一縷の望みをかけて、インスタント宝くじに挑戦。(私はギャンブル関係はあまりたしなまない) 10枚中トンボ1、サクランボ1。1100/2000。ううむ。サクランボあたっただけでよろこぶべきか。それにしても、「かしこくなりたい」と書いた直後に宝くじを買うとは。「かしこくしてください。しかし今すぐにではなく。」

奥田君のHTMLの書き方を原理主義的に添削。

「投票放棄にかんする掲示板」開設。 気づいた方は適当に書いてください。(ただし検閲の可能性があることを ご了承ください)

あの掲示板も、どういうふうに運営するかちと思案中。

児玉君と愛の文通をしている場合ではない。まず今日はねる。

徹夜中。

私は倫理学とかいう学問を勉強している(つもり)わけだが、 私自身は倫理的などという形容詞とははるかに遠い生活をしている。 むしろ反社会的であることも少なくないかもしれない。 (ま、だから勉強する理由があるわけだが) 自分にとってさらに問題なのは、合理的でもprudentでもないということだ。 (prudentってのは長いめでみて自分の利益になることを行なうってことだな。きっと。)

税金ってのがある。私はあっちこっちのアルバイトで生活しているので、 とりあえず源泉徴収で(年収不相応に)さっぴかれている。 考えてみれば、こんな私は個人事業主みたいなものだ。 書籍も必要で買うことも多いわけで、 これは必要経費なのではないだろうと薄々かかんがえていたのだが、最近友人が 「それは確定申告のときにちゃんとするべきなのだ」と教えてくれた。 なるほど。 もしそうなら、 私の収入なんて、最低限生活に必要なものと本にしかつかわれていないのだから、 税金なんてはらわなくてもよさそうだ。ちゃんと領収書をもらうようにしよう。 こういうことにちゃんと気をくばっていないから、生活がめちゃくちゃになるわけだ。 もうちょっとかしこく生きたいとはつねづね思っているのだが。


1996/10/24

小泉義之『デカルト=哲学のすすめ』(講談社現代新書)を読むがよくわからない。 最初の方の、(救助隊員はおぼれている二人のうち 恋人と他人のどちらを助けるべきか、二人は無理)「救助隊員は躊躇なく 二人をのせるべきである。三人とも助かるか、それとも三人とも助からないのが 最善であると思うからだ」でひっかかってしまう。

同じページの「共同体論者とは、遠くで何人死のうが痛痒を感じずに、 先進資本主義国の良い生活を正当化する連中である」もひどい。

論文書かなくちゃ。


1996/10/25

塾。深夜の読書会。無理矢理Carole Kingを聴かされ、感心させられる。 はいはい。名曲名演でござんす。しかし遊んでいる暇はない。

Masters of FUNKのIIを聴く。レコード店で横づみになっていて、 試聴したらけっこうよいかと買ってしまったのだが、全編聴いてみると (たしかに耳ざわりはよいが)陳腐な感じがする。しばらくすると飽きてしまうような 気がする。なんにも考えずに買ってしまったのだが、 よく見ると、これは前に買ったRobbie DanzieとかいうやつのSo Specialの 音をつくっているひとたちではないか。これもすぐに飽きてしまって後悔したやつだ。ぐおー。 どうもここ数年、ちゃんと情報を入れてないからへんなものを買ってしまう。 反省。学生のころは1日中ラジオ聴いたり、雑誌読んだりしてられたから すこしは賢い買物がでたんだよな。

もう1枚、Rosie GainesのCloser than Close。 元プリンス先生ご推奨の女性ボーカルで、彼も曲を書いたりバックコーラスしている。 (殿下が甲子園でライブしたときも来てたな、そういや。) まずまずか。 (これはディスカウントされていたところから発掘) 殿下のおすすめの女性ボーカルは売れたためしがない(いや、そんなこと ないか)。私は1-800-NEW-FUNKで "Standing at the Alter"を 歌っているMargie Coxってのが 大好きなんだけど、彼女はけっきょくメジャーデビューはできなかったのだろうか?

もういちまいは、Cheryl Lynnのベストもの。"Got to be Real"が聴きたくなったので つい :-)でも、まじめに昔のオリジナルを買った方がよかったな、と後悔。 (いや、Jam & Lewisは好きだけど...)

ほかにもジャケット買いしてしまいそうになるものがけっこうあったが ( 女性ボーカル)思いとどまる。


1996/10/26

今日は満月。あとで散歩しよう。

30歳も今日かぎり。 1年よくsurviveしてきた。えらい。 歳をとるたびに、年配のひとは偉いと思うようになってきた。 なんたって彼らはちゃんとsurviveしているのだ。

原稿書き。昼間京大のネットワークが落ちていて、 おかげですこしはかどった。このまま夜も落ちていてくれればよかったのに。

深夜、円山公園を散歩。月は明るい。ウサギさんはさかさになってる。なんで あれをウサギだとおもったのだろうか? 頭の中ではなぜかマーラーの『大地の歌』の一節が鳴っていた。 知恩院の境内に入ると、 この時点ではマーラーと月の連想から シェーンベルグのあの曲が鳴ってた。 警備員が走って寄って来た。 夜間は立ち入り禁止らしい。それは失礼しました。 あぶない人のまねをしたらどうなるか一瞬考えたがやめた。

前に一度紹介した(もちろんおすすめという意味ではない) 痴漢常習者がページを再開していた。 ううむ。

このコーナーのあらゆるメディアへの無断掲載・紹介等は 一切お断り致します。 必ず事前にメールにて許可を取ってください。 なお、株式会社徳間書店の出版物への掲載等は いかなる場合においてもこれを拒否します。
なのだそうだ。

ま、確信犯的に直接リンクを貼ろうかと思ったが、 ちと日和ってしまった。

ふとfjを読むと、(いや、そんな暇はないのだが) fj.soc.men-womenでも痴漢が自己を正当化していた。 正当化というか、なんか「女性も実はのぞんでいる」のような 勘ちがいがあるのだよな。こういう人々は。 ま、妄想をどうもとうとそのひとの勝手なのだろうが、 実際に被害にあう人はたまったもんではないだう。

ま、キェルケゴールなんかも思いこみが激しくって、 時代が時代なら「ストーカー」寸前だもんね。 (とか書くとどっかからおこられそうだ。) しかしキェルケゴールの私生活の研究者による評価ってのは 私にとって謎で、彼が 「コペンハーゲンのダンディ」であったはずが ないと思うのだが、研究者たちはそういうことは言わない。 「誘惑者の日記」とか読んでも、私には思いこみのはげしい 危ない男にしか思えないのじゃ。 女性から見て、ああいう男が魅力的に見えるとは思えない (時代の違いを考慮に入れたとしても) 実際、キェルケゴールの実生活でも レギーネさんは「 たいへんなものと知り合ってしまった」 と思っていたはず。 そこらへん、研究者はちゃんと言うべきなんだと思うのだが、 たいていのキェルケゴール研究者はキェルケゴールが好きなので そういうことはしないのだな。 そういや、昔「コーデリアから見た誘惑者ヨハネス」って いう読みものを書こうなんて計画してたころがあったな :-) 男(すくなくとも私)が書くもんではないという結論に達したのであった。


1996/10/27

原稿書き。間にあうんかいな。

夜中、コオロギが台所に迷いこんで鳴いている。 どうせなら枕元で鳴けばいいのに。 (って、枕もってなかった) そろそろ虫も死滅する時期なのだよな。

本屋で立ち読み。最近、また少女雑誌の内容が「過激」になってきて いるのね。(ひと昔前に国会なんかで問題になったよな)しかし内容は千年一日 がごとし。(あたりまえだが)

唐突だが、電車のなかで女性がからまれているのを見て悩んでいる哲学若者がいるが、私も同じ経験がある。へんなおっさんが、わざわざ女性のいる座席にすわって何か話しかけている。(4人対面の電車ね)女性はそれをいやがって座席を変わったのだが、おっさんはそれを追いかける。困ったその女性は私の目の前に座ってしまった! (それまでに助けりゃよかったんだ)なおもおっさんが近づいてきたので、いきがかり上「おっさん、迷惑やないか、あっちいけ」。(私はべつに関西弁じゃないんだけど :-)おっさん「なんやとぉ?」「迷惑。よってくんな。」彼は腹巻を見せて威嚇(?)する。しばらく睨みあい。電車のなかの人々が注目しているのがわかる。めったにそんな状況には出あわせないハト派な私はなぐられるかと思ってアドレナリンが出たよ。いやはや。まあおっさんは立ちさってことなきを得たのだが、やっぱり恐いよ。おんなのこがなにも言えなくなるのもやむなし。

しかしああいう場合はちゃんとしなければいけないのだとあとで反省したのであった。男はつらいよ。んで、頭の中に「このあと私がこの女性となかよくなったりするのではないだろうか?」などという馬鹿げた想像がうかんだのが自分で非常にいやで、「ありがとうございます」とか言われても「う」などと答え逃げてしまったのであった。やだやだ。いまだに「もっいないことをしたかも」とか考えちゃうよ:-)やだやだ

そういや、喫茶店でバイトしていたころ、オナニーおじさんというのもいた。その喫茶店は1階と2階に分れていて、1階は女の子が一人でやっていることが多かった。しばらくして女の子たちと仲良くなると、「実は」ということで相談を受けた。どうも毎週日曜の朝やってきて、雑誌のグラビアを眺めながらそのような行動におよぶらしい。うええ。女の子はそれを他のひとに言えずにいるため、結局半年ぐらい(もしかしたらそれ以上)通ってきていたらしい。(結局その日に私が1階のカウンターに入って、おっさんを睨みつけることによって解決した :-)やだやだ。そういうのも本人は「女の子の方はいやがっていないようだぞ、もしかしたら楽しみにしているかもしれないなあ。興味ぐらいはあるだろう。」とか考えていたのかもしれん。

まあしかし、痴漢というひとびとが、絶望的に他人をもとめているということは理解できるのだよ。嫌悪されようが、なにしようが、とにかく存在を認知してほしいわけだ。sigh. 実存主義だなあ。大江けんちゃんか。怒涛のような痴漢の詩を書こうとした若者はどうなったんだっけ? 何回読んでも忘れちゃう。くだらん。散歩してこよう。


1996/10/28

電車でもうひとつ強い印象に残っている話がある。それはわたしが大学1年のころで、当時は夜行急行列車などというもので帰省していたのである。山形を夜に出て、上野に朝到着するやつもちろん寝台なんてもんではない。(当時は山形新幹線なんてものはなかった)。

で、それに乗っていると、一つ隔てた席でおっさん(60前ぐらいか)が酔っぱらってしゃべっている。同席した女の子(同じくらいの歳)をつかまえて、なにやらわからないことをしゃべっているわけだ。ほとんど説教。「ほげほげほげ?」
「はい...」「で、ほげほげはほげほげだし、ほげほげほげほげほげほげほげほげほげほげ、だろ、わかる?」「....はい.....」
ってな感じ。ちと覗くと女の子は死にそうな顔をして、ただうなずいたり、「はい」と答えるだけ。延々やっている。(私が乗りあわせる前からしゃべっていたのだろう)酔っぱらいはいい気分。しばらく迷ったのだが、便所に行くついでに、(これは自主的に)酔っぱらいに文句をつけた。「おじさん、うるさいよ」ってな感じだったと思う。(もちろん、ほんとは「女の子が迷惑してるだろ」なのだが。

で、すぐに便所に行ってしまったので別におっさんからの文句は聞かなかった。 帰ってくるときも接触はなし。 しかし私が席につくと、 「なぁんだ。昔は夜行っていや、こうして話しながら 乗ってったもんだ。生意気だ。だまって乗ってたって、楽しくねえべ?なあ?なあ?」
「...........はい......」

日記猿人の投票システムが変わるらしい。 あれはメールアドレスをばらまくことになるので、 いやな人もいるだろう。メールアドレスの1部とそれを発信したドメイン名の 1部を表示することになるそうな。

自分でも投票数をチェックしたりするのが 面倒だし、ページをシンプルにするためにも 日記猿人への投票ボタンはとりやめることにしよう。 かわりに私にメールする「読めり」「読みつ」ボタンをつけようと思ったが、 ちと思案。どうせログを見ればどっから読まれているのかはだいたい分るし。 でもなんも反応がないのもさびしいし、どうしたもんかなあ。

んが。原稿うう。

ひさしぶりに文学部の閲覧室に顔を出し、またおこごとを頂く。 私はここ20年で最悪の利用者であるという 噂がある。すみません。ごめんなさい。

現在私は京大に学籍はないので、本を借りることはできない。 奥田君にたのんで借りだしもらう。 すまん。奥田君。ありがとう。

部屋で一人でいるときは、ふつう ジーパン・ジージャン姿なわけだが、 今日は スラックスとジャケットを着用して、ついでにネクタイまでしてみる。 ちょっと仕事をしている気分になるのではないかというつもり。

Claris社から、クラリスワークスのアップグレードの案内がとどく。 1万円でマックライトIIからClaris Worksにアップグレードしてくれるそうな。 ずいぶん昔にマックライトIIのユーザーだったころがあったのだが、 NISUS Writerを使うようになってアップグレードしていなかったのだ。 マックライトII自体はMacらしい使い勝手のよいもので、けっこう 好きだった。欧文があつかいにくいのが致命的だったのである。

私はこれまで表計算もデータベースも持っていなかったので ちょっとうれしい。Performaを買うとクラリスワークスが ついてくるのがうらやましかったのだが、わざわざ買う金がなかったのだ。 文献リストなんかも全部テキストの形のままもっていたのだ。 でも、Macの上ではawkやperlが使いにつくいので、それほど 効率よいものではない。

というわけで注文することに決定。しかしお金をどうやって捻出するか。


1996/10/29

顔を青くして苦闘中。演習には出られません。ごめんなさい。


1996/10/31

このサーバーもめでたくApache 1.1.1になりました。 別に問題はおこってないよね?

ふう。今日は徹夜で版下をつくらねばならないのか..

ううむ。また〆切が延びた。だいじょうぶなんかいな。とにかく しばらく日記の更新はない。

近所に粗大ゴミが捨てられているので 拾う。木製の書類入れのようなもの2個。私はゴミを拾うのが好きだ。 ホームレスの資質があるのかもしれんな。そういや怠惰だし、部屋がちらかっていても 気にならないし、寝るのが好きだし。ううむ。


1996/11/02

月もかわったので新しいファイルを作るべきなのだが、 面倒なのであとまわし。

でも死んでると思われるのはいやだから 更新しておく。

思うところあって、 asahi-netのIDを取得したのだが、 外から自分のディレクトリにFTPすることはできないのだろうか? (→できないらしい。しくしく。損した。)

FTPできないとなると、socioの上のファイルはどうやって移動したらいいんだろう? わざわざ家にダウンロードして、それをさらに電話回線でアップロードしなければ ならないのか?プロバイダ使っているひとはみんなそうしているのか。 たいへんだよね。ファイルにちょっと手を加えるだけで、 わざわざ電話回線つないでファイルを全部アップロードしなければならないとは。 (まあ、私みたいにファイルを(バックアップもとらずに) 直接編集しているなんて方が変かもしれないけど)

まあ実は、emacsではFTPで他のホストからファイルを取ってきて、 編集してまたputするというがほぼ自動で簡単にできるということを 知り、んじゃ別にsocioにファイルがなくてもいいじゃん、と 思ったのであった。so-netにもIDがあるんだけど、これも ホームページを開くようにはしていなかった。 そんなら、asahi-netあたりのIDを(オンラインで)新規にとった 方が早いかな、と即断したのであった。 (ホームページをFTPするだけのつもりだったので、月1000円のコースにした。)

なんだか、11月は演習で発表しなければならないらしい。ううむ。学籍ないの に:-)なにやろうかしら?伊勢田君の先生のGreenspanのexternal naturalismで も紹介しようかねえ。

逃避行動の一貫として、2声のインベンションのおさらい。 (わたしの腕はその程度なのだ) リズム感が悪いのでメトロノームに合せるのがひとくろう。 楽譜は全音の青い表紙のやつを持っているのだが、 1番がAllegroで(4分音符=120)と指定されているのがいつも気になる。 2番もAllegro Moderateで(四分音符=108)だし。いくらなんでも速すぎる。 気分は1番はmoderateで60-70、2番はLento Moderateで 50-60ぐらいだと思うんだけどな。(まあ、だれも1番を120で弾くやつは いないだろうが、なんでこんな指定がついているのだろうか? ツェルニーさんが生徒の指を鍛えようとおもったのだろうか? たしかにアルペジオでできている 10番が152で弾ければ、Be-bopフレーズも楽々弾けるようになるよな :-)

この楽譜は高校1年のときになぜか半年ぐらいピアノを習っていたときのもので、 先生は20代前半のひとであった。今おもえば若くて美人だったのだが、 そのころはおばさんにしか見えなかったなあ。 私のときだけレッスン室のドアを開けっぱなしにされていたのが印象深い。 (当時はその理由が理解できなかったのだが、今は分かる:-) なんか習い事したいなあ。お茶でも習字でもジャズピでも三味線でもいいや。 琵琶なんてのもいいなあ。(楽器を手にいれるのがたいへんそうだ)

まあピアノは死ぬまでに、「イタリア協奏曲」と「パルティータ」の2番のプ レリュードとブラームスの間奏曲を1曲と、ドビュッシーの「音と薫りは...」 が弾けるようになればいいや。(無理か)


1996/11/03

徹夜。もう徹夜と爆睡をくりかえすのは今日でおわりにしたいものだ。部屋の 掃除もしたいし、楽器の練習もしたいし床屋へも行きたいし。お酒も飲みたい (しばらく飲んでない)。メールの返事も書いてないし。

基本的に私は菓子を食べないのだが、どうもお酒を飲まないとかわりに甘いも のを食べてしまうようだ。ここ3日でミネラルウォーターのペットボトルを6-7 本、コーヒー粉200g、お茶100g、ミントの粒やまほど、ガムたくさん、煙草1 日50本程度を消費してしまったようだ。ミントは「フリスク」の「ユーカリミ ント」が気にいっている。飴もいくつか買ったけど、一番気にいったのはセン ジャクアメの「ドライアップル」ってやつ。

全部ちらかしてあるからあとで正確に数えられるな。 やれやれ。


1996/11/04


1996/11/05

うーむ。ねむい。


1996/11/06

asahi-netにtelnetで継いで「無手順」でファイルを送るのに挑戦してみたが、 失敗。(emacsのtelnetモードを使ったからか?しかしShift-JISに直接にtelnet できないしなあ。)

んがあ。また休講だと気づかずに非常勤に行ってしまったあ。しくしく。 (学園祭だった)いっしょけんめいレジュメを書いたのに。

どうやら、京都から出奔する必要も、首をくくる必要も なかったようである。やれやれ。


1996/11/07

終了。いやはや。児玉君板井さん、校正さんくす。

塾。眠くてたまらん。深夜、銀杏をつまみにビールを飲む。ひさしぶりの アルコール。あ、昼間飲んじゃったか。さて、寝るべし。ああ、布団。布団。


1996/11/08

14時間ぐらい寝たようだ。塾。深夜の勉強会。 とりあえず少し部屋をかたづける。


1996/11/09

起きれば3時。やはり深夜の勉強会は体に悪い。最近の不健康な食生活を反省し、自炊。欲しいのじゃ、体が求めておるのじゃ、とつぶやきつつグレープフルーツをしぼって飲みまくる。(『黒のもんもん組』っていう名作があったなあ。文庫本にはなってないのかな?)(まだ残ってるから、ウォッカ買ってこよう)

唐突だが、私も小学中学高校と吹奏楽な人間だった。小中学校ではトロンボーン、高校ではホルンを吹いていたのだが、今思えば失敗じゃったな。アルトとかにしていれば人生がちょっとちがっていたかもしれん。

実はジャズのレコードを買ったのはこのトロンボーンが縁だった。小学5年生で「ブラバン」に入ってトロンボーンをわたされた私は、子供心にも勉強しようと「とろんぼーん」のレコードを買うためにはるばる山形市まで出ていった(私の住んでいたところは本当に田舎でまともなレコード屋がなったのだ)。で、レコード店でそれらしいものを探したのだが、「ブラバンのトロンボーン」なんていうレコードはもちろんない。あちこちのエサ箱(そのころはもちろんこんな言葉はしらないが)をのぞいていると、あるではないか、「トロンボーン」が。なにやら黒いひとたちがトロンボーンをかかえてにやついている。ううむ。とりあえずあんまり下品じゃないジャケットのやつにしようと子供心に思い、手にしたのはJimmy KnepperのA Swinging Intoroduction to Jimmy Knepper。(もちろん、当時はそんなこと意識にはのぼらない。とりあえずトロンボーン :-)

で、家に帰ってほんとうに貧弱なターンテーブルに載せると、聴きなれぬ音楽。ジャズなんて聴いたことがなかったのだ。(せいぜい「こどものためのオーケストラ云々」ぐらい。)最初のメロディーラインはわかるのだが、それがおわったあとになにをやっているのかわからない :-)めちゃくちゃしてるなあ。そういうものなのかなあ。「とろんぼーん」の音も自分で吹いているのとは全然音域がちがう。とろんぼーんってこんなに高い音が出るのかなあ。僕は「ファ」の音までしかでないし、楽譜もファまでしか見たことないけどなあ。音もまっすぐ延ばせないし、タンギングもなんだかへんだしなあ。ううむ。わからん。

というわけで、しばらくオクラ入り。

中学生になってからなにかで「アドリブ」という概念を知り、(「バンドジャーナル」の本田なんとかのアドリブ講座だったか?) 蒙を啓かれてから もう一度聴くとよいではないか。(実際、このレコードはいま聴いてもしぶい。Love LetterGee Babyが特によい。G. Quillのalt、Bill Evansのp.、D. Richmondのdr.)

これと同じ経験は、ストーンズを聴くようになったときにも経験している。ふと見かけた『花椿』という資生堂?のパンフレットにのっていたエッセイに、バルトークの弦楽四重奏とストーンズのTatoo Youをいっしょに紹介している文章があって、ストーンズを聴くようになったのはそれからのことだったと思う。

実際の音楽より概念の方が先行するってのは、私はあんまり音楽的な人間ではないってことだけど、批評ってのはやっぱり必要なのよ。きっと。

少しのことにも先達はあらまほしきものなり。

唐突だが、3件「ベル友」に関する記述を見た。(わたしもNHKの番組はちょっと見てた)まあ、いいんでないかいと思うが。「heavyな人間関係」なんて求めるようが求めまいが襲ってくるもんだし。前にも書いたような気がするが、わしらは同時にいくつかの集団に属しながら生きているもんで、そのなかにはlightな関係もあって、そういう関係がないと息がつまるじゃろ。飲み屋ってのもそういうもんだ。ま、ベルは情報量が少なくすぎておもしろくないと思う()けど、技術的・経済的にベルぐらいしか使えないというのはあるかも。

むしろ、そういうものに対して危惧したり、嫌悪感?をいだいたりするひと の心理の方に興味がある。

と書いたら期待通り書いてくれた がいた :-)まあ何と言うか、実は私もインターネット(ってなに?)とかいうもので遊んでいて廃人とまで言われている(うそ)ので、ちょっとひっかかりはあるわけなのだが、「人間関係はかくあるべし」っていう観念には疑問をもつようになっちゃっているわけだ。人間性なんかたいして変化していないし、簡単に変化するもんでもない。どんな人間関係だろうが、(ceteris paribus)何もないよりはまし。

こんなものを書いて遊んでいるひとは、まちがいなく「ベル友」の 素質があるでしょう。

よっぱらったまま書き殴る。ひさしぶりにウォッカのグレープフルーツ割りを飲んだ。これって、混ぜて飲むより、別々に飲む方がうまいよね。(たいがいのカクテルってそうだけど)

私個人の話をすると(それしかしてないけど) 「パソコン通信」時代もオフラインミーティングとか メールのやりとりとかはちと苦手な方だったなあ。

そういや私も20年ぐらい前にアマチュア無線の免許をもっていた時代があったなあ。JH7T**ってなコールサインだったな。小学生だったからなにも語るべきものがない(そりゃそうだよな)ことに気がついてやめてしまったのであった。(もっとも、傍受しているかぎりでは誰も語るべきものをもっていないように見えたけど。)おじさんの集団に子供がいるのもおかしい。たしか同級生の女の子の父親に呼ばれてアンテナを立てるのを見に行って、ごはん食べた記憶があるなあ)

(注)この表現は日本語として誤っているという指摘が日本語の間違いを正す会会長からとどいたが、この一文がimplyするのは「情報が少ないのがかえっておもしろい」ということなのじゃ。

しばらく書き殴りをおやすみしている間に、いろいろ書きたいことがあったなあ。ま、ぼちぼち書く。

そういや、ポケベルの料金を滞納して止められていることを思いだした。ベル友なんかいないんだから解約しよう。(すでに解約されているような気もするが)

ChicのReal Peopleを聴いている。踊りに行きたいよう。誰かつれていってくれ。服がないのが悲しいぞ。しかたがないのでメトロノームにあわせて延々ベースで単純なリフを弾く練習してたらあっという間に時間が過ぎてしまった。ううむ。


1996/11/10

今日は新月。

ひさしぶりに将棋を指したくなり、将棋道場へ(鴨川)。5勝3敗。初段の小学生はつよかったが、他は初段といっても関西将棋会館の3-4級ぐらいのかんじだったな。あそこだったら1級ぐらいはあるわけだな。

後輩からまきあげたStevie WonderのFirst Finaleを聴く。よい。よい。よい。よいではないか。これを聴いたこともないのにブラコンファンを自称していたとは。この某後輩からエヴァンゲリオンとかいうアニメ:-)のヴィデオを1日で見たというメールが来たが、大丈夫なんかいな。私はおすすめした覚えはないぞ。むりやり貸した覚えもない。私は悪くない。悪くありません。ないったらない。

オンライン辞書・事典もずいぶん豊富になってるのね。CD-ROMで持つより便利だよな。うちのLC-575は1枚しか入らないし。

しかし現状では、大学に電話してsocioにログインしてlynxを立ちあげるまで1分近くかかるから、それほど効率はよくないよな。asahi-netやso-netに接続するのはもっと時間がかかるし。本棚から大辞林や広辞苑を取り出すのはたしかにおっくうだけど、1分以内にはひけるもんな。ううむ。

となると、やはり専用線が欲しくなってきたぞ。例のNTTの回線は期待できるのだろうか?3万円というのはやっぱり出ないかなあ。


1996/11/11

非常勤。

ふたたびlynxのbookmarkを整理しようとするがだめ。面倒。 ぜんぶ消しちゃえ。

なんだかまた耳が痛い。炎症を起こしているようだ。


1996/11/12

日中寝てすごしてしまう。ううむ。やっぱり少し体力がおとろえてるな。 体を動かすことが必要だ。走るなり泳ぐなりなにか考えるべし。

塾。


1996/11/13

業務連絡。熊大の八幡さんも ホームページをつくったみたい。

急がしくて日記を書いている暇もなし。非常勤のやりすぎ(?)か無能なだけか。

ストーブ全開。コタツも使えるようにした。人肌はいらん。 コタツトップの入力装置が欲しい。

クワインも見にいかずに非常勤。ポパーも来たとたんにあの世に行ったからクワインも?(縁起でもない)しかし、あんなじいさんたちに移動させるのは気の毒だけどなあ。

以前私にエヴァンゲリオンを勧めた学生が、PowerBookを持ってきて自慢する。くやしい。

ところで、「ときめきメモリアル」ってどういうゲームなんだろう? (ゲームだよね?) 今日授業で 終了後にとったアンケートに(おそらく女の子)いろいろ書きこんでいたのだが なんのことやらわからん。仮想の女の子を成長させるゲームなのかな? 私にとって、ゲーム機を買うお金がなかったのはむしろよいことだったような 気がする。

例の「…というSubjectのメールはコンピューター・ウィルスなので読まな いように」っていうタイプのウィルスに一人罹患した。

There is a computer virus that is being sent across the Internet. If you receive an e-mail message with the subject line "Irina", DO NOT read the message. DELETE it immediately. Someone is sending people and files under the title "Irina". If you receive this mail or file, do not download it. It has a virus that rewrites your hard drive, obliterating anything on it. Please be careful and forward this mail to anyone you care about.

昔読んだやつは名前がちがっているような気がするが、このジョークは よくできているよね。この文章自体が自己言及していて、人間を媒体として 自己増殖するんだもんな。


1996/11/14

コタツで寝る生活がはじまってしまったようである。


1996/11/15

ひさしぶりに髪を切る。祇園縄手通りの床屋。 しばらくすると「おねがいします」と言いつつ舞子か藝子か、 とにかくそこらの筋のひとが入ってきて 鬚をそってもらっている(うそ。顔とうなじをそってもらっている)。 わたしはその筋のひとびとは「わたしら今時のかみそりやら よう使わしまへんよって」などと言いつつ肉厚の和剃刀(まだそんなんあるかな?) なんかで鏡に向って自分で剃っているのかと思っていたが、まあ そんなことはないわけだ。

至近距離でそういう人が首筋とかを剃ってもらっているのを みるのは変なかんじであった。ま、床屋で女性といっしょになること さえ、はじめてだもんな。

「ときめきメモリアル」ってのは 女の子に惣れられるのが目的のゲームだそうな。私は多くのひとが よいと思うものはたいていおもしろいのだろうと思う人間なので、 一度くらいやってみたいぞ。

安物のシャツとネクタイを買う。


1996/11/16

本日なにやら静岡で学会とかいうものがあるらしく、 これから(96/11/16 01:18)自動車で向かうらしい。 めんどう。

自動車で長旅するのは非常に苦手である。以前は 京都⇔山形間700Kmを北陸道を使って12時間などという荒技も こなしていたのだが、D3の時に新潟で居眠り運転に追突され大破という 経験をして以来恐くてしかたがない。それ以来1度もハンドルを握っていないはず。 (別に運転が恐かったわけじゃないよ>l; I氏、N氏)

自動車全廃運動でもしようかしら。

いくつか発表を聞いて、ごぶさたしている方々にちと挨拶。 懇親会にも参加させていただく。当然泥酔。 ホテルに着いて一瞬の後に「そろそろチェックアウトの時間です」という 電話で起こされ驚いた。


1996/11/17

帰ってきた。

帰りは急ぐので新幹線で。

期待していったシンポジウムがちと低調だったかな。

ネットワークで有名な方々とお会いできたが、 あまりお話しする時間がなかったのが残念。こんな 馬鹿なことを書いているのを初対面の方から「読んでるよ」と 言われるのは恥ずかしい。

そういや帰りの電車の中で、キオスクで山積みになっている 内田春菊の『ファザーファッカー』読んだが、おもしろいのか どうかわからなかった。 もう小説のようなものは読めないようになってしまったのではないか という疑念が沸く。


1996/11/18

気づくとやはりコタツで寝ていたのであった。ううむ。喉が乾いた。 いつものことだが、こりゃ体に悪いよなあ。

非常勤。

諸般の事情により、私は鬚剃りに強い関心を抱いているのだが、 最近のおすすめはShickのFX(曲る2枚刃)とこれまたShickのShave GELという 組み合わせである。どちらも優れものだと思う。特にジェルは最近使いはじめたのだが 非常に具合いがよい。 他におすすめはあるだろうか?


1996/11/19

元プリンスのCDを買いそこねた。明日買おう。などと考えながら 電車のなかで拾った大スポを読んでいると、元プリとマイテの間で最近できた 子供が重度の先天性障害を負っていると報道されていた(clover-Leaf syndorom?)。 ううむ。完璧な赤ん坊なんてものは存在しないが。 大スポのことだから誤報もありえるとmailing-listを調べると、 たしかにそういう報道がなされたようだ。向こうの新聞サイトで調べるのは 面倒だな。

鬚剃りはジレットセンサーの愛用者が多いようだ。 ジェルの愛用者も多い模様。泡のやつにくらべて、 摺りこみやすいんだよね。 他には、「手鏡と毛抜き」なんていう剛の者もいるようだ。永久脱毛している なんて人はいないかな。

塾。心理的に不安定になっている子がいる。気の毒。

ウガイ励行。冬場は「イソジン」を手放せない。もうちょっと 味をどうにかしてくれんかな。


1996/11/20

非常勤。ふと気づくと、もう数回しか授業がない。 事務処理は苦手。 半期12〜3回というのはあまりたいしたことができないなあ。

元プリのCD入手。現在2曲目を聞いている。なかなかよいのではないか?

羽生・谷川はどうなったんだ?読売新聞のページは更新がおそいぞ。


1996/11/21

昨日は早く寝たのだが、一夜明ければ鼻水男。やはり。 いったい何回風邪ひけば満足するんだ > 体

元プリのやつは非常に気にいった。しかし、絶対に売れないだろうと断言。 We gets up, everybody gets up.と歌い踊る。

メールソフトのmewを1.52にアップグレード。ちょっと速くなったな。 ただしまだ安定していないような気がする。まだ日本語infoがないのも 残念。

塾。

帰りに本屋に立ち寄ると、諸星大二郎のまだもっていない2冊があったので とりあえず買う;。「生首事件」と「黄泉からの声」。そのとなりに 士郎正宗というひとの『攻殻機動隊』という本があって、 どっかで見かけた記憶があるので どんなものかと買ってみたが、ぜんぜんわからん。ううむ。おそるべし。


1996/11/22

12月6日(金)に京都叡電元田中駅前の「倶楽部」という店で、 私のお気にいりの「ふちがみとふなと」というVocal & Bassのデュオが ライブをするらしい。(12/14にも三条でやるらしいが、それは行けない) おそらく私は行く。 だれか見かけたら声をかけてください。 しけた中年男が私です。 (って、これを読んでいるひとで あれを知っているひとは少ないと思うけど。)

このデュオのジャンルを言うのは難しい。とりあえず、ベースの伴奏だけで なんでもやるのである。 ジャズのスタンダード、ルー・リード、オーティス、「天然の美」、オリジナル、etc.


1996/11/23

今日は昼から塾なので こだま師匠 のライブでの勇姿を見ることができないのが 残念である。かわりに200円のカセットを買ってあげるしね。

ふう、疲れた。一昨年の京都産業大学(?あれ、近大だったかな?)の入試問題に、

「お体に気をつけて」の英訳として正しいものを選べ
という問題があり、選択枝に
Take care of your body.
というのがあって、生徒が「なんでこれであかんの?」と質問してくる。 この文章にはシュールな(あるいは下品な?)おもしろさがある。秀逸。 ネイティブの人はどう感じるのだろうか?

将棋を指したいのだが、将棋敵は留守。残念。つかまったか?(うそ)

最近読んだ本。

清水義範『発言者たち』ちょっとぬるい。
中村方子『ミミズのいる地球』中公新書、おもしろいがちと散慢?
金城清子『生殖革命と人権』中公新書、主張がわからんのでいらいら。
土井全二郎『最近捕鯨白書』中公新書、そうか、『美味しんぼ』のクジラの時の ネタ本はこれだったんだな。ほんど一方的で独善的な捕鯨賛成派。 源リョウエン『義理と人情』中公新書、古くさい(1969年)日本人論。 こういう日本人論って 『甘えの構造』以来あんまり話題になんないような気がするけど、そういう 「日本人とは」のような問題意識はなくなったのかな?(いや、そういうわけじゃないな)

ひさしぶりにジンジャー・ロジャースとフレッド・アステアの 『コンチネンタルGay Divorce』を ヴィデオで観る。最高。実は私はこういうハリウッド式 ラブコメが好きである。美男美女で(アステアが美男というのはよくわからんが) くすぐりがたくさん入っていて、起承転結があって、 音楽が素敵(Cole Poterだもんね。Night and Dayだもんね)で、 ダンスが無敵(特にNight and Dayの場面がいいよね)で、言うことなし。

ちなみに、嫌いなのは最後に主人公が死ぬか発狂して終るフランス芸術ものである。 『ニキータ』は、とりあえず気が狂ったり死んだりしないので許す。 発狂して、かつ、死ぬというやつはなにがあっても許さん。


1996/11/24

休日。ってったって、私に完全な休日はない。どっか旅行でも行きたいぞ。

NHKの将棋を見ると、羽生が佐藤にぶっとばされていた。ひどい負けかた。 アマの将棋のようである。やっぱり調子悪いんだな。ってことは、 谷川が竜王をとることになるのだな。

携帯電話のバッテリーが異常に早く切れるようになっていたので、 バッテリーの寿命と思い ツーカーステーションなるところに持っていくと、 ひとめ見ただけで修理を勧められる。 「基盤も新品にしますし、バッテリーも2個ついてきますから」 むむ。実はもとから不良品で、ひそかに回収しているのだな。許しがたいが、 受付のお姉さんの感じがよかったので許してしまう。軟弱。 代替機を貸してくれる。

ついでに電気屋に入って、オーディオ関係だの、ウォークマンだのを見て 買ってしまいそうになるが、無事思いとどまる。今はコンピュータよりオーディ オが欲しいのだ。スピーカーはウーファーが劣化しているし、CDデッキは動作 しないことがあるし、アンプはボリューム類の「ガリ」が末期状態。そりゃ15 年もつかえばそうなる。どれもけっこうなお値段だったと思うのだが。ま、使 いきったとも言える。これほど使いかってのある電化製品も少ないよな。あ、 冷蔵庫も10年使ってるか。コンピューターなんか3年つかえれば恩の字だもん ね。(もっとも、恩師の一人はいまだにPC-286Vなんてものを使っていらっしゃ るけど)

実はうちには『M文庫』と名付けている一群の本がある。これは 数年前物故された某教授の蔵書を処分した際に、どこにも引取り手のなかった 文庫本、新書などを段ボール箱10個近くいただいたものである。 実質的な価値はほとんどないようなものばかりなのだが、 (小説など) ときおり、教授が赤線をひいたり、コメントを書いたりしているのがあり、 パラパラめくっているとおもしろい。 本の著者と、教授と会話しているような感じである。下に書いた 『義理と人情』もM文庫の本で、教授は最初の方を読んだあと飽きた模様である。

養老猛司『日本人の身体観の歴史』を読む。真中から後だけ 読むのが正しい読みかたのようだ。脳死に関する議論はちょっとなあ。

庭で奥さんが落葉を焼いていて、窓を開けていたら 部屋が煙だらけになる。ま、いいじゃろ。 落葉炊きの匂いは好きだし。そういう問題でもないか。 冬直前。

ひさしぶりにfjを読む。


1996/11/25

非常勤。

月があかるい。満月。

安藤更生『銀座細見』中公文庫。こういう風俗の紹介というのはいつもおもしろい。「女給」というのも今から見れば奇妙な存在だよな。アイドルというかなんというか。吉原の花魁なんかも奇妙だけど。テレビの出現のインパクトってのはほんとうに大きかったのだな。あたりまえだが。

荷風の文章がおもしろいのも、40%ぐらいは風俗のおかげだ。祇園そのものに住んでいるのだから、「祇園細見」とか作ってみたいものだが、もちろんそんな経済力はない。そもそも、祇園の店で入ったことがあるのは数えるほどしかないもんな。

他に野矢茂樹『哲学の謎』講談社現代新書もいまごろ読んだ。

ひろってきた『奥の細道』でもHTMLにして遊ぼうと思ったが、JISには古典などで使う長いくりかえし記号がないのね。(「く」の長いやつ。名前はなんてんだろ?無知)そういや、

        1-19    ヽ      片仮名繰返し記号
        1-20    ヾ      片仮名繰返し記号(濁点)
        1-21    ゝ      平仮名繰返し記号
        1-22    ゞ      平仮名繰返し記号(濁点
        1-23    〃      同じく記号
        1-24    仝      同上記号
        1-25    々      繰返し記号
ここらへんも本当はなんという名前の文字なのだろうか(「JISの名前」ではなく)?

「ネットワークで配布するファイルには2byte文字を使ないようにしよう運動」を提唱する。lhaをつかうのはしかたないけど、Shift-JISやらEUCやらをファイル名につかわれると往生する。


1996/11/26

塾。火曜の夜はいつも完全徹夜になってしまう。深夜、ココアをつくって飲む。ひさしぶり。

そういや、山田章博なんてマンガ家もいたな。高校生のころ大好きだったのだが、まだ書いているのか。本棚を探したが発見できなかった。買いなおすか。


1996/11/27

非常勤。

終了後、どういうわけかグローバー・ワシントンJRの恥ずかしい曲(Winelightに入っているアレだ)が聞きたくなり、レコード店を4件まわるがどこにもない。しかたがないので置いていそうな飲み屋に行き大音量で聞かせてもらう。これからは80年代フュージョンの時代だぜ(意味不明)さらにはしごして泥酔。ま、たまには。1件新しい店を開拓。


1996/11/28

塾。

来年の予定がめちゃくちゃ。どうなるんだ? やっぱり非常勤で食っていくというのは無理があるなあ。


1996/11/29

ひさしぶりにゆっくり寝た。友人が上洛し、夜飲む予定。

そうですか、谷川が竜王に復帰ですか。おめでとう。


1996/11/30

塾。


1996/12/01

昼起きると、雪の匂いがした。みんな感じるよね? 案の定、夕方から降りはじめる。久しぶりに湯豆腐など作って食う。私は雪国出身なので、もちろん雪を憎悪している。しかし最近では雪かきする必要がないので最近許してやってもいいかと思いはじめている。あまり雪の降らない地方はよいものだ。田舎では子供も犬も気分が重くなっているだろう。

今日のNHK将棋のヴィデオ(島・飯塚戦)を見て大笑い。やー、やっぱり王手飛車の大逆転なんてのがきまると他人の将棋でもうれしくなっちゃう。あざといファンサービスなのかね?

中島義道『哲学の教科書』をやっとゆっくり読んだ。むう。最近、哲学・倫理学の入門書をいろいろ読んでいたのだが、このひとが一番書けている。やるな。絶賛しておこう。(もちろん『モラリストとしてのカント』もおもしろいし)最近たくさん出版されている一連の入門書のひとたちとの違いは、このひとの素養が(おそらく本人の意に反して)「文学的」であることだな。

古マンガ屋で岡崎京子の『東京ガールズブラボー』だの岩明均の『風子のいる店』だの入手。とりあえず目についたときに入手しないと。なつかしい。


1996/12/02

非常勤。眠い。


1996/12/03

昨日の夜からまた発熱してしまったらしく、夕方まで布団から出られない。(18時間ぐらい寝込んでいた模様)とりあえずはって塾へ。喉痛い。

ぼうっとしていたせいか、帰りにJRの切符販売機のお釣の札をとりわすれてしまった模様。家についてから気づいた。うがー。明日非常勤に行く交通費がないではないか。(朝が早いので)というわけで、近所に住む医者に5000円借りる。休講にしちゃうことも考えたが...

どうもこんなに風邪ばっかりひいているというのはどういうことなんだろうか。免疫の力がおとろえる例の病気になったのか?


1996/12/04

非常勤な1日。まだ熱がある感じだったが、ちょっと飲んで布団にはいる。

行ったところで大西順子の新しいCDを聴いた。"How high the Moon"のアイディアが気にいった。最初はテーマなしでモーダルな感じ(MilesのMiles Smilesのような感じ)でごりごりやったあと、だんだんコード感を出してきて、聴衆が曲目に気づいたころにバップフレーズ出しまくり。最後にテーマ。よくあるアレンジだし手くせが気になるけど、なかなか。他の曲はあんまり好きじゃない。(このひとはあんまりスイングしないから)それにしたって、なんでジャケットでミニスカワンピース着なきゃなんないんだろうか。「美人と呼ばれやすい職業は、運動選手とAV女優」という話があるが、「ジャズピアニスト」ってのも加えたい。いや、大西さんが美人でないというのではなく。

生徒から、「せんせー、これワシつかってへんから好きやねんやったら使こーてや」とDENONのカートリッジ103を借りてしまう。ううむ。これはつけとどけというやつなのか?

「真空管アンプも安いキットがいろいろあるで。300Bのモノラルのやつええんちゃう?2台で12万円。」とカタログをくれる。ううむ。真空管アンプの自作ってのはいいな。子供のころからのあこがれでもあった。(『ラジオの製作』とかの愛読者だったのだ)もっと歳をくってからの趣味にとっておくつもりだが。


1996/12/05

雪は憎悪しているが、雨はきらいではない。特に家寝ているときに振っている雨はよい。外を歩くのも、大きなちゃんとした傘と、水がしみこまない靴があるときは悪くない。

塾の日。

深夜、久しぶりに研究室へ。将棋を指す。1勝1敗。

唐突だが、小学4年生のころ(えーと、1975-6年かな?) 頻繁に「おたく」という言葉をつかっていたのを覚えている。電気屋などで知りあった同年代の少年をどう呼ぶかで困ったのがきっかけだったのでないだろうか?顔は知っているが、名前はよく知らないという人をどう呼ぶかというのはなかなか難しい問題である。関西では「自分」という二人称があって非常に便利なのだが。その後10年近く経てから「オタク」という言葉が市民権を得たが、あのときは「そうか、私はオタクだったのね」と感慨にふけったものである。

そういや、大学の体育の授業で、卓球やテニスなんかを履修していたときに、「ねーちゃん、相手してくれへん?」 などといったらいやーな顔をされたこともあったな。難しい。

「顔は知っているが、名前は知らない」という状況を経験することは多いが、こういう状況になってしまうのはそれほど当然でもないことに気づく。ふむ。

倫理学の授業なんかをしていると、解説や論文集より、適切なアンソロジーが欲しい。海の向うではその手の本が大量にあるが、国内ではどういうわけかそれほどないようだ。SingerのEthicsなんかが最高によいのだが、同じようなものを偉いひとが作ってくれないかな。版権の問題があるのだろう。


1996/12/06

石川文康『そば打ちの哲学』ちくま新書。哲学とはほぼなんの関係もないが、おもしろい。絶賛。まるで清水義範か筒井康隆の小説を読んでいるかのようだ。これを読んだからといって、そばを打ちたくなるわけじゃないけど、純粋に文章としておもしろいんだよね。

夜、「ふちがみとみなと」を見に叡電元田中の倶楽部という店に。満席。こんなに人気があるとは知らなかった。今日はオリジナル中心。

その後、ひさしぶりに債権者さまにおごっていただく。


1996/12/07

携帯電話の修理があがってきたのでとりに行く。実は月曜には終っていたのだが、面倒なのでほうっておいたのである。以前よりバッテリーをとりつけられて、重くなってしまった。通話時間が短くても軽いものを選んだのに。

どうでもよいことだが、『ラ製』を読んで実際につくったのは「感電装置」とか「アメパト」とか「発光ダイオートが走るだけ」ぐらいだったと思う。あとは「CQ」を読んでダミーアンテナとかか?いや、銅板になんか塗って、塩化第二鉄(小学生には「毒水」に見えた)とかをつかって溶かしてプリント基盤をつくったこともあるな。なんだったかな。なつかしい。なんだか、あんなことをやっていた人間が純粋に文系のことをやっているのはまちがっているような気がするな。

最近、バスでも電車でもちょっと時間があると意識状態を低下させることができるようになった。禅の境地である。ちがうか。ただ寝てるだけか。

「風邪をひんぱんにひくのは疲れがたまってんちゃうか」という指摘を受けたが、「疲れ」ってのは医学的にはどんなもんなんだろうか? 「筋肉を収縮させると乳酸がたまって」云々ってのは関係がないような気がするし、実はちゃんとした定義なりなんなりがないような気がする。とにかく体を動かしてみる必要があるかも。

石油ストーブもひっぱりだした。灯油は近所のガソリンスタンドから人力で運ぶ。重い。


1996/12/08

起きれば夕方。いかん。

飯を食いながらNHK将棋のヴィデオを見る。郷田対窪田戦。あまりにひどい将棋と先崎の言いたい放題の解説で笑う。ヴィデオもテレビも働くのは1週間でこの数時間のみ。

最強ブラウザlynxなら、authentificationもURLとか見て自動的にIDとpasswordを送ったりできるのでないかといろいろ調べたが、そこまではできないようだ。そりゃセキュリティが心配になるもんなあ。でも、ftpなんかだったら~/.netrcとか書いておけば自動的に認証してくれるんだから、同様の機構があってもいいと思うな。

ま、コマンドラインから指定できるので、専用のaliasを切る。

天井裏になんらかの生物が棲息している気配を感じる。物音の大きさから推測すると、そろらく、ヒゲがあって爪をのばしたりひっこめたりできる方だ。ここしらばくいらっしゃらなかったのだが、最近復活した模様。ストーブを炊いて天井裏が暖かくなっているから、それを好んでいらっしゃるのだろうか?


1996/12/09

結局、また徹夜してしまう。ううむ。これやるから体調をくずすんだよな。 気だけは若いが体がついてこないってやつか :-)

うが、ついにはき古したジーンズが裂けてしまった。ううむ。一張羅の普段着(?)だから困るなあ。5年ぐらい文句もいわず働いてくれたイイ奴だったのだ。それにしても、服にお金をつかうのは抵抗感があるんだよな。本と酒と音楽にはあるだけ使っちゃうけど。

非常勤。ここは年内はあと1回。


1996/12/10

ちょっと思うところあって、暫定的に「読んだよ」ボタンをつける。

塾。そろそろほとんどの一般推薦入試の結果が判明。私が教えている子はけっこう受かっていた。やっぱり私立はかなり入りやすくなってるのね。ま、めでたい。

最近、ピザだハンバーガーだウドンだ中華だって感じの食生活をしていたため、納豆とみそ汁なんていう食事が食べたくてしかたがなくなり、深夜ごはんを炊く。やはりB12はこうしてとるのが正しい。できれば毎日自炊したいのだが、12時帰宅の毎日ではちょっと無理だよなあ。来年は改善できるだろうか。

永井均『ウィトゲンシュタイン入門』と石川文康『カント入門』。どちらもちくま新書。どちらもこんなもんじゃろ。


1996/12/11

非常勤のあとよっぱらう。酔っぱらって、数人にまずいメールを出してしまったようで、起きてから後悔したが、後悔先にたたず、ついでに役にもたたず。


1996/12/12

夕方まで起きられない。塾。

上田さん、またやってしまいました……。じゃないけど、ふたたび電話が止められている。(今はわざわざ研究室に来ている)まずいこととに、約束をひとつすっぽかしてしまったことに夜になってから気がつく。最低である。ついにアポまで守れない人間になってしまったか。ショック。まいった。もはや人間ではない。

バイトの給料日直後なので、すぐに納めようと思うのだが、請求書が見あたらない。ううむ。

ぜんぜん関係ないが、喫茶店などで電灯に頭をぶつけるのは非常によくあることで恥ずかしくもなんともない。(うそ)JR茨木の駅前のマクドでは頻繁に頭をぶつけているような気がする。

クラリスワークス4.0がやっと届く。あまりに遅いので、先週の月曜日にクラリスに電話したのである。「あー、金曜日に発送命令が出ておりますので、今日あたりには届くはずなんですけどね」とか言いよったのである。そば屋じゃあるまいし。

SKKを9.5.26にアップデート。

mewでは

Content-type: application/x-www-form-urlencoded
というタイプのメールを読もうとするといちいち「セーブするか?」と尋ねてきて面倒である。「読めり」ボタンはあまりよいものではなかった。

1996/12/13

電話復活。夕方から大学に来てぶらぶら。久しぶりに生協で夕食。 安いな。


1996/12/14

哲学なんかをやっているひとは、現在世界最強のリンク集 哲学関係テキストリンク に協力しましょう。たいへんな仕事もみんながちょっとずつやれば楽(なはず)。

研究室で出している雑誌の合評会。ご批判をあまんじて受ける。 時間がなくて逃げだしてしまったのが無念である。

クラリスワークス4.0.1ってちょっと不安定だなあ。2度フリーズして、1度モニターに落ちた。わたしは機能拡張、コントロールパネルのたぐいは標準以外はほとんどつかっていないので(標準以外はVJE-deltaとMacPPPぐらい。たしかにMacPPPはちと不安な感じがするけど)、クラリスワークスが悪いのであろう。不満。68K+漢字Talk7.5.2ってのは古すぎるのか? とりあえず、メモリを増やしてみた。ソフトウェアは安定がなにより重要。

表計算ソフトが手にはいったわけなので、家計簿をつけはじめる。いつまで続くか。こうしてWWWで公開することにすればほぼ確実に続けられそうな気がするが、あまりに悲惨なので見せられない。

将棋の先崎六段が小学生のころ「小遣い帳」をまじめにつけていたら、師匠の米長九段が「やめよ。男子のすることではない。」と叱りつけたそうな。ううむ。私は性差別論者ではないはずだが、説得力があるような気がしないでもない。借金をたのみこんだら、「野暮な使い方をするんじゃねえだろうな」というような人と知りあいになりたいものだ。(最近、古谷三敏の『寄席芸人伝』を楽しく読んでいるのじゃ)「酒と博打と女は学者のこやしだ」とか啖呵を切ってみたいものだ。

実は古典落語が好きで、恥ずかしい話だが(?)人情噺が好きなのである。「芝浜」とか 「薮入」とか。 しかし、高校時代に友人から強奪した カセットテープが数本あるだけ。こんど余裕ができたらCDを買おう。


1996/12/15

あけましておめでとうございます。

(元旦にお読みください)

クラリスワークス4.0には、大辞林と研究社の和英・英和中辞典のCDがついてきたのがうれしい。しかし、2枚いちどに使うことができない。これって、ハードディスクにコピーして使うことができるのでしょうか?

もし可能だったら、ハードディスクを増設しようかな。内蔵320Mがそろそろ限界(残り20MB)だし。

「後悔先にたたず」ではなく「後悔後をたたず」なのかと思ってその大辞林と広辞苑をひいてみたけど、どうも「先にたたず」しかのってないみたい。「役にたたず」が好きだけどなあ :-)


1996/12/16

非常勤。これで頭をつかう仕事は今年は終了。

某バーのマスターとの会話

「知りあいが死によってな」
「ふむ」
「ワシと同じ歳やねん」
「ふむ」
「酒飲みはそろそろポックリいったりすんねん。 まあ、毎日飲んで15年ってとっからやな。」
「うーむ」
「その人、女のひとやねんけど、ひとりぐらしやったから云々」
「ふむ」
「わしも遺書書いとこかな。とりあえず部屋はきれいにしとかんとな」
「はあ」
「自分もここ来はじめてずいぶんなるな。」
「10年ぐらいかな?」
「毎日って方か?」
「うーむ、そうかな」
「ま、気つけたほうがいいで」
(うーむ、ついにそっち側にいれられてしまったか。)
「ま、もう少しあるでしょ」

まだこっち側のつもりだったのだが。ま、 そろそろギックリ腰対策ぐらいはしておかねばなるまい。


1996/12/17

塾。邪悪な思念にふれて気分が悪くなる。くりかえすが、私がこの世にある悪徳のなかで嫌いなのは不誠実とケチである。この両方の徳をかねそなえたひとと話をするのはまいってしまう。ま、そんなに偉そうなことを言える身分ではないけどね。


1996/12/18

今、某短大の端末からこれを書いている。いや、便利な世の中になったものだ。どこからでも日記が書けるなんて :-)

それにしても、このFM V-4100というマシンは非常に使いにくい。マウスのかわりのレバーが固くてうまく動かないし、コントロールキーは想像を絶する場所にあるしで、こんな端末を割り当てられているひと が気の毒だ。液晶の色とかはいいかんじなんだけどね。

NISUS WRITERが5.0にバージョンアップするから金を払えという手紙が来た。ううむ。OpenDocとかいう私にはまったく関係のないものに対応したらしい。12,800円。うーん、いらんな。実は前のバージョンアップもしていないのだ。NISUSはけっこうつかいやすいし、外国語の扱いも(当時は)唯一まともだったので愛用していたのだが、どうも現在最強のわーぷろそふとはMS WORDであるような気がする。ほしいが、Mac版はちと高いよな。

クラリスワークスのワープロ機能はおもっていたよりつかいにくいものだった。期待していたアウトラインモードも全然つかえない。全然直観的じゃないんだもん。名作マックライトIIを作った会社とは思えない。テンプレートも貧弱だし。

こういう点に関してはWORDはたいしたもので、これはアウトラインでパカパカ書いていると適当に体裁をととのえてくれるという賢いやつだ。一番えらいのは、本体の機能というよりは、それなりのテンプレートを用意していることだ。もちろん、NISUSでもあるていどのテンプレートを自分で作って使ってはいるが、「スタイル」がそれほど使いやすくないのが全体の使い勝手を悪くしている。んー、やっぱりWORDが欲しくなってきたぞ。WORDの難点は重いことだろうが、それをおぎなって余りあるよな。emacsについても言えることだけど、重くても便利ってのはやっぱりあるわけだ。

けっこうまじめにピアノの練習をしているのに、さっぱり上達しないのが悲しい。指そのものはそれなりにすこしずつ動くようになっているのだが、コードやスケールが覚えられないのだ。楽譜があれば弾けるものを暗譜できない。ジャズピをやっているひとの頭の中を一度覗いてみたいものだ。

指で覚えているのだろうか?それとも頭の中に五線譜があるのだろうか? スケールが頭のなかに浮んだりするのだろうか? そもそも音はどう聴こえているのだろうか?そりゃ、左手でマイナー7thのコードを押えていれば、(ゆっくり弾けば)だいたいドリアンのスケールを弾きたくなるけど、そういうものなのだろうか?

たとえば私は吹奏楽が結構ながくて、その時の教育が悪かったので、B-flat管(たとえばトランペット)のB-flatを聴くと「ド」に聴こえてしまう!ことが多いのだが、これはどうしたらいいのだろうか? (なぜ金管楽器だけそう聴こえるのかもわからん)

そういうことで悩んでいるひとってのはいないのかな。

やはり原因は、頭がわるいっていうか、耳が悪いことにあるのだろう。バップの高速フレーズとかは聴きとれないものね。(つまり音痴なのか?) やはりこういうものは先生について習わなきゃだめかな。(そんな時間つぶしはやめろ、ってのが正しいのはわかっちゃいるのよ)

マイルズの自伝(おもしろい。翻訳よりも原文のほうがおすすめ。)を読んでいると、あのひともパーカーやガレスピーを聴きとれなかったとか語っているが、レベルがちがう。(あたりまえ)


1996/12/19

イヤな気分になる出来事の一つに、「帰宅するとコタツがつけっぱなしになっていて、すでに温かかった」というのがあることを否定できるひとは少ないだろう。

ま、「冷たいコタツの電源を入れ、灯油ストーブに灯油を入れなければならない」ってのもイヤな気分をひきおこすけどね。いい勝負だ。

やはり、人の足がはいっていなければ自動的に消えるような「インテリジェントコタツ」が必要だ。


1996/12/20

そうか、「友人スミス」さんが亡くなったのか。って、この名前に見覚えがあるひとはどれくらいいるのだろうか?

私がはじめてはじめて「パソコン通信」なるものに足を踏みいれたのは、M1のころだから89年の12月だったろうか?pcsの世界ってのはたしかに衝撃であったよなあ。性格やコミュニケーションについての考えかたを変えるほどの影響があったかもしれない。

「通信」に向かう姿勢も、最初にASCIIあたりをのぞいたか、niftyか、草の根か、あるいはfjかってあたりでちがうかもしれないな。

某無給助教授が書いている「ざべ」の「アナログ学者」をやっと読む。イラストなんかはいっちゃってかっこいいぞ:-)暴言、暴論を期待するぜ。アナログ学者の論でいけば、私はjunk.test文化の影響下でこんなものを書いているわけじゃ。

「まっくぱわー」を買って、漢字talk7.5.5のアップデータを手にいれる。7.5.3を見送ったが、7.5.5にはしておこうかな。バックアップと取るのが面倒。かといって、バックアップを取らないでシステムを入れかえるほどの勇気は最近の私にはない。安定第一。大学からMOを借りてくるか。

電気屋街を通り、あやうくMOとハードディスクを買ってしまうところであった。あぶない。我慢。古いパワーブック(モノクロ、68LC40 33M)10万円というも手が出かけてしまった。

とりあえずフロッピーディスクに今年作ったデータだけセーブして、7.5.3->7.5.5のアップデートに挑戦。無事終った模様。LC575ユーザーは7.5.5に上げる必要がないという情報もあったのだが...

で、なにが変ったかというと何もかわらない。

そういや、研究室のコンピュータのバックアップのとりかたを誰にも教えていなかったな。今PCのハードディスクが壊れるとどうなるのだろうか?


1996/12/21

京都で行なわれている某電子情報通信学会の情報通信倫理の研究会に潜入する。もちろん、東北大の山根さんがどういう顔の人か見たかったから:-)。おもいっきりハデなスーツで登場。さすがはバロウズの徒。知的でオシャレな田中寅彦九段という感じか?(失礼)発表を5本聴いて、途中で抜けだす。ちと忙しい。内容については後日。

「スケールとアルペジオを死ぬほどやるべし」というメールをいただいた。ま、練習しかないのじゃな。

"All of Me"でコードを押えながらメロディーを弾く練習。ケツの方ではDm7 / G7 / Em7 / A7と回しておぼえたてのスケールとアルペジオで弾きまくる。気持ちよし。ちょっと開眼したような気がする。なるほど、ヤツらはこういう気持ちいいことをやっていたのだな。

ただし、はたから見るとガイキチのはず。終りかたを知らんのじゃからいつまでも弾くしかない :-)よだれでもたらせば気分はパウエルだぜ。


1996/12/22

徹夜でキェルケゴールの研究会のレジュメをしあげて発表。もちろん忘年会。なんだか久し振りに人間らしい会話をしたような気がする。レジュメを書くのは今年はこれで最後。なんだかレジュメをつくってばっかりの1年であった。当然飲みすぎ。


1996/12/23

塾。今週はほとんど昼から夜まで塾の仕事。きびしい。


1996/12/24

1日塾。明日もか。ヒマな日への道のりは遠いなあ。帰ってくると、またもやコタツが温かく迎えてくれる。23世紀の人類のみなさんごめんなさい。

唐突だが、卒論・修論はやはり苦労した。

卒論の時はたしか提出1ヶ月まえの12月14日に「こりゃペンでは書けない」とワープロ専用機を購入し、キーボードを打つ練習をはじめた :-)で、提出当日の朝に印刷しようとすると、プリンタが故障してしまった。(だいたい当時のワープロはフィーダーもついてなくて、いちいち手で紙を入力するのが普通だったのである。どうにもしょうがないので、生協に「あんたんとこのワープロがつぶれたから卒論が出せないよー」と泣きつき、当時は時計台の下にあったワープロ売場の展示品で出力させてもらったのである。印刷していればとうぜん誤植や変な表現が目につくことになるわけで、結局半日ワープロ売場で衆人監視のなか論文を手直しすることになってしまった。一時はひとだかりができていた :-)

実は修論のときも同じことがおこってしまったと記憶している。やはり問題はプリンタ。そのときはすでにNEC互換機に移行していたので、友人宅におしかけ、印刷することになった。いやはや。


1996/12/25

塾。これでまだ半分か。

とは言いつつも、塾は夕方までだったので、ちと福島の将棋会館まで。2勝。これで5連勝なので、次が昇級の1局ということになる。ほんとはその前に○○○●という成績なので次を負けてもそのつぎに勝てば昇級できるはずなのだが、カードをなくしてまったのだ。(5級から4級には6連勝か9勝2敗が必要)無念。

5級というと、あまりにも弱そうだが、実際には将棋会館のこの規定で昇級するのはけっこうたいへんなのだ。手合係りがイジワルなので:-)勝ちつづけているひとをやはり同じように勝っている人とあてるのである。級位者には、初めて道場に来て、自分の力がわからないからという理由で極端に低く申告している人などがいる。つまり実力不相応なひとが多いのだ。そういう人と駒落ち上手でたたかわされると1発でぶっとばされてしまうわけだ。観戦していると、むしろ1級、初段ぐらいの人が弱いこともありそう。私は自分では3級ぐらいと思っているのだが、7級から初めたのでとにかく勝ちつづけるのがたいへん。 次はがんばるのだ。

そういや、谷川竜王が王将戦挑戦者に決まったのね。調子にのりやすい 性格なのだな。

満月。このごろ忙しい忙しいと何も目にうつっていなかった。

正月に実家の方々が勢揃いで上洛するらしい。どうも親孝行な妹が御招待したらしい。私がこちらに来てから初めてのことである。まさかうちの下宿に来ることはないと思うが、それにそなえておくことも必要であろう。今週は大掃除計画が必要じゃな。この歳になると、少しは女性の存在をわざわざほのめかすようなものを置いておいた方が親は安心するのではなかろうかなどと余計なことを考える。

『まんだら屋の良太』や上村一夫の『一葉裏日記』なんかを読んでコタツな生活は過ぎてゆく。 上村も絵だけで勝負できるマンガ家である。これまでこの書き殴りに登場したマンガ家をならべてみると、私はどうやらストーリー重視の読者ではないじようじゃな。

ところで、岩明均が上村のアシスタントだったのは知ってるけど、かわぐちかいじもそうなのかな? 『裏日記』に同じようなタッチの絵があったけど....

上田さんが紹介していた これについては「若者たちは今」で悲惨なケースとして紹介された私としては:-)コメントしなきゃなんないような気がするが、ま、あとで。

最高に嫌いな言葉に「むかつくー」と「えらそーに」ってのがあって、塾の生徒や近所の女子高生が友達とそういうのを使っているのを聞くのは残念なことである。


1996/12/26

昼まえに起きて、昼から塾へ。夕食の休憩時間に文庫本で出ている上村一夫の『凍鶴』を買ってきて、ピザ屋で読む。

帰ってくれば12時。あと2日。

む、携帯電話がとまっている :-)

あちこちのシラバス書くのが面倒。


1996/12/27

今月、『暮しの手帖』というキーワードを2回聞いたので、ひさしぶり本屋で購入してビアホールで食事しながらゆっくり読む。

なんと、ケツの方にその「友人スミス」こと岩澤氏のガンの闘病日記が掲載されているではないか。(ASCII-NETあたりに書いていたものだと思う。)ちゃんとガンの告知をされて、いろいろ選択し(家族をつれてヨーロッパ旅行とかしている)、苦しんだことを書きつづった力の入った文章で、読んでいるうちに泣けてきたのであわてて店を出る。すべての人が読むべき名文である(と思う)。彼がこれを書けたのは、パソコン通信というほぼリアルタイムなメディアをつかったからにちがいない(私は印刷メディアで読んでいるわけだが)


1996/12/28

これで今年の仕事はすべて終了。とにかく今年もsurviveしたようである。

というわけで、一人で今年を打ちあげていると、隣りのイスにはある業界で超有名なある方がグデングデンになっていらっしゃった(もちろん向うは私のことは知らない)なるほど。酔うとこういう人なのか。ある種のダンディズムもただようほとどのグデングデンで、、ある種の感銘をうけた :-)


1996/12/29

ゆっくり起きて、風呂に入って、さて掃除だが。

96/12/30 00:50現在、なにも進んでいないのであった。


1996/12/30

まだ部屋の掃除は進んでいない。重力の法則にしたがって落ちてきた ものをもとにもどしただけ。

なぜか研究室へ。どうも研究室のPCのハードディスクの調子が悪いらしい。たしかに起動時にデバイスとして認識されないことがあるようだ。危険なのでとりあえずMOに皆のファイルを退避しようとしている。MOはいつもはMacの方につないでいるので、ケーブルを指しかえたりなんなりと面倒。早く児玉師匠あたりに使いかたを教えなければ。

それにしても、研究室のコンピューターというもののハードディスクというのはめちゃくちゃになるものだ。OCRソフトのもとの画像データなどをそのまま放置しているやつが多く、それでディスクを大量に消費している。整理しようかとも思ったが、他人のファイルを捨てるのはやっぱり抵抗があるしなあ。WINDOWS95なんかを共同で使うってのが間違いなんだよな。(これはMacでも同じだけど、ファインダーやファイルのあつかいはMacの方が格段すぐれているので混乱をまぬがれているようだ。)

ま、とりあえず研究室関係のファイルだけバックアップしておく。(実はこのままハードディスクが飛んで、バックアップにそなえていない皆のファイルが消えてしまえばよいと願っているのかもしれない:-)

インフルエンザで寝込んでいるらしい某アナログ助教授のかわりに、某債権者さまと某出版社の編集嬢におごってもらう。もちろん、アナログ助教授ほど酒を飲むことはできない。

WINDOWS NTが、DECのVMSを開発したひとの指導のもとに開発されて、名前もVMSをアルファベットひとつづつ後ろにずらしただけだっていう話は有名だと思っていたのだが、私の勘違いだろうか?

帰ってきてからNHKでやっていたミュージカル(『ヴィクターとヴィクトリア』だったかな?)を見る。おもしろい。


1996/12/31

掃除したり昼寝したりモータウンのコンピレーションのCDを聞いたり(若いころのダイアナ・ロスの声ってのはやっぱりなんだか凄いよな。サカリのついたメス猫を連想するのだが、怒られるだろうか。)、ベースラインのコピーをしたり(時々聞こえる手数の多いベーシストがジェームズ・ジェマーソン先生なのかな?) 食料品を買ったり、杉浦日向子の『百日紅』を読んだり、(昔単行本で持っていたのだが、誰かに強奪されたままになっていた。やっと文庫本になった。最高。)フルートを掃除したり、かたづけたはずの本が重力にしたがって再び落ちてきたり、ウィスキーを飲んだりふつうに辛子明太子だけでごはんを食べたりしてして、一人暮らし13回目の大晦日が過ぎる。これまで正月は一度も実家に帰ったことがない。 最近某大学が御歳暮に送ってくれた図書券が非常にやくにたった。

谷岡一郎『ギャンブルフィーヴァー:依存症と合法化』中公新書。おもしろい。ゴリゴリの(?) ギャンブル合法化論者。私自身はギャンブルはほとんどやらないのだが、「はまる」ということについてちと考えさせてくれる。大教授、つぎはギャンブル倫理学ですぜ。

中山元『フーコー入門』ちくま新書。んー、流し読みしただけ。入門としてはいいのかな。フーコーの何がおもしろくて、切実な問題なのかってのがもうひとつか。

佐々木正人『知性はどこに生れるか:ダーウィンとアフォーダンス』講談社現代新書。これもけっこうおもしろい。最近、生物学を援用しているものはたいていおもしろい。ダーウィンがらみのミミズの話は今年3度耳にした。これからきっと話題になるであらう。


EGUCHI Satoshi<eguchi.satoshi@gmail.com>