「Yes-No」と「いくつもの星の下で」の比較なんですが、まあYes-Noの圧勝ですよね。「星の」の主人公に性的な魅力を感じる女子はそんないないと思う。実は学生様に2曲聞いてもらったんですが、
「最後の2曲の比較について、断然、いっしょにいて楽しそうなのは Yes-Noのほうだと思いました。鈴木さんの歌詞はなんか女々しくてドキドキしません。メロディーラインも、小田さんの方が引かれるものがありますね。年下の超イケメン君が鈴木さんの方だったらまもってあげたくもなりますが……」
みたいなことをコメント書いてくれた学生様がいました。まあ二十代前半だとそういう感じちゃいますかね。真面目なひとはモテないです。これがまさに、現代の男子の問題なんですよね。
真面目で良い人(Good Guy)はもてない、むしろ、ろくでなし(ジャーク)だけどなんか取り柄のあるように見えるやつがモテし、セックスできる。この問題は前にも何回か紹介しました。
最近読んだ、ジンバルドー先生(心理学の世界ではものすごく有名)の『男子劣化社会』でもそういう問題を扱ってます。
ジンバルドー先生は基本的にリベラルで、女性の権利とかに非常に肯定的なんだけど、一方で男子の方がケアされず教育されないままにネットに翻弄されていることを嘆いている。
いまでは女性が「ノー」と言うと男性は真に受け、その先のアプローチをどうしたらいいかわからず、撤退する。結果、男女どちらにとってもデートのチャンスは減る。または、男性は説明もなしに拒絶されたので相手女性に感じの悪い態度を取るか、ナンパの達人からテクニックを学ぼうとする。とりわけ男性の頭が混乱するのは、女性たちが大事にしてくれるやさしい男性といっしょになりたいと言いながらも、実際には押しの強い、女性の気持ちなど無視する男性により惹かれているのを目撃したときだ。 (p.213)
実際、女性の大半が恋愛の対象となる人からは、冷静に考えた末ではなく、ただ激しく欲情されていると感じたがっているが、これが次の手を打つ男性には判断にこまる局面を作り出す。 (p. 213)
これはまさに、鈴木先生はもてずに小田先生やドン・ジョヴァンニがモテる理由なのです。
ジンバルドー先生は、マークホワイト先生っていう方のブログ記事も紹介している。(こういうのはモテない系哲学者の独擅場よね。どうですか、このブログ記事の写真のよい人ぐあいは!)
もしわたしがデート中におもいやりある心遣いと自然発生的な欲情のちょうどいいバランスを取ろうとすれば、相手女性に十分な尊敬の気持ちを見せないことで起きる損失──具体的には、女性の心を傷つけたり怒らせたりするリスク──は、情熱や欲情ぶりを十分に見せないことで生じる損失──女性をがっかりさせ、恋愛関係の成立を危うくするリスク──よりはるかに大きいと考えます。私の性格からすれば、前者のリスクは後者のそれより問題にならないほど深刻なので、私の態度はつい尊敬と心遣いの方に傾きます。……彼らは「これをしても大丈夫?」「あれをしても大丈夫?」と尋ねた結果、あなたを性的昏睡状態に陥らせる可能性があります (p. 214)
「性的昏睡状態」ってのは、まあ興奮してない状態、性的にまったく興味のない状態ね。まあこの先生は意識明晰でも性的昏睡状態の人をかなり作り出したんですかね。つらい。多くのナンパの達人みたいなひとは意識を低下させろって言ってますからねえ。宮台先生とか。
まあそういうのってなかなか難しいところですなあ。
この問題に興味あるひとは、下読むといいです。
ファレル先生はメンズリブ運動の旗手で、チアリーダーみたいな女子に相当あれされたみたいです。
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