2015年に読んだ本ベスト10

ちょっと早いけど今年印象に残った本10冊程度。今年はあんまり本読まなかったっぽい。読書生活も終りに近づいている。

2014 https://yonosuke.net/eguchi/archives/1056
2013 https://yonosuke.net/eguchi/archives/1082
2012 https://yonosuke.net/eguchi/archives/1105
2011 https://yonosuke.net/eguchi/archives/1043


今年一番影響を受けたのは、なんといってもやっぱりマクゴニガル様の最新疑似宗教ゲーム『スーパーベターになろう』ですか。もうプラシボだろうがなんだろうが、それでいい。とにかく不活発で思いどおりに機能しない、いつも小雨が降ってる気がする、みたいな人は必ず読むべきだ。

基本的には、まあ人生をゲームとして見る。ほんのちょっとしたことでいいから自分の意志でなにかをする、ちょっとした快感や楽しみ、充足感を意識する、とかで自己効力感を高め、パワーアップして、毎日なにかちょっとしたことにチャレンジする(クエスト)、仲間をつくっていっしょに活動する(アライ)、自分の障害になっている内外の敵を見つけて、そいつを倒す(悪玉とのバトル)。そういうゲームの主人公として自分の人生を見ると、考え方が変わるってうまく機能するようになるよ、と。自分で実験してみてます。

スーパーベターになろう!
ジェイン マクゴニガル
早川書房
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『認知行動療法に基づいた気分改善ツールキット』も、これまでの認知行動療法系統の気分気分操作を網羅的に整理してくれていて悪くなかったけど、『スーパーベター』を読んでから見ると堅すぎるか。やっぱり実践可能な形にするにはマクゴニガル先生のような工夫が必要。


気分とからめてずっと興味をもっている幸福感とか選択とかの問題についてはドーラン先生の『幸せな選択、不幸な選択』。

幸せな選択、不幸な選択――行動科学で最高の人生をデザインする
ポール・ドーラン
早川書房
売り上げランキング: 8,221

この分野もだいぶ進んだな、みたいな感じがある。幸福/幸福感についての心理学と哲学の両方にめをくばっている。あと行動経済学を援用した自己啓発本そのものはなに読んでも同じ話ばっかりで飽きつつあったけど、『いつも「時間がない」あなたに:欠乏の行動経済学』はわりとおもしろかった。


まじめな方では、ピンカー先生の『暴力の人類史』は思想史とか考える上でも重要。

暴力の人類史 上

暴力の人類史 上

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スティーブン・ピンカー
青土社
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逆の方向だけど、『戦争の科学:古代投石器からハイテク・軍事革命にいたる兵器と戦争の歴史』もおもしろかった。科学の歴史は戦争の歴史だ。勉強的には『モラル・トライブズ――共存の道徳哲学へ』が重要なんだけど、まあ一般向けではないと思う。


自分の幸福の他に、動物倫理その他の関係で、食べ物のことはいつも考えてる。前に『雑食動物のジレンマ』でいろいろ考えさせてくれたポーラ先生の『人間は料理をする』は前作にもましておもしろい。すばらしい上下巻。とにかく上巻の「焼く」だけでも読むべし。パリパリの豚の皮がうまそうだ(食ったことないけど)。

人間は料理をする・上: 火と水
マイケル・ポーラン
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人間は料理をする・下: 空気と土
マイケル・ポーラン
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マンガは一番印象的だったのは阿部先生ねえ。ちょっとシリアスすぎるけど。新しい表現はいつもある。

空が灰色だから 1 (少年チャンピオン・コミックス)
阿部 共実
秋田書店 (2012-03-08)
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あと、みなもと太郎先生にも今年もお世話になった。

挑戦者たち グループ・ゼロ
グループ・ゼロ (2014-05-27)

古いマンガだけど、『アップ・セット・ボーイズ: 明日葉高校将棋物語』を読んでなつかしかった。名作青春マンガ。

 


そういや、なんといっても池田暁子先生のも衝撃を受けた。これはすごかった。とにかく表現がふつうではない。ADHDとかその手の人のみじめさがよく描かれている。まあこれ読んでなんとか片づけられるようになりつつある。みじめなのいくない。

片づけられない女のためのこんどこそ!片づける技術
池田 暁子
文藝春秋
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『必要なものがスグに!とり出せる整理術! 』も読みましょう。


音楽関係だと細馬先生の『うたのしくみ』が新鮮な知性を感じた。

うたのしくみ

うたのしくみ

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細馬 宏通
ぴあ
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あと、勉強っぽいところでは森本先生の『反知性主義』は18〜19世紀について考えるヒントを与えてくれた。私も反知性主義、っていうか反インテリには共感するところあり。

反知性主義: アメリカが生んだ「熱病」の正体 (新潮選書)
森本 あんり
新潮社
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苦手な美術関係も少し読んでいて、こういう解説書はいいものだな、みたいな。

エロティック美術の読み方
フラヴィオ・フェブラロ
創元社
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他はまあ http://mediamarker.net/u/yonosuke/ でも見てください。


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