2023年に読んだ本ベスト10

恒例の順不同。今年はぜんぜん本が読めなかったのでしょぼい。

テッド・ジョイア『ジャズ・スタンダード』

プロのジャズピアニストだし、かっちりしたジャズ教育とかしてる教育者でもあるのでたいへんおもしろい。曲の制作経緯や有名エピソード、それにディスクガイド・批評もすらしい。ジャズ好きはかならず手元に置いておくべき。お金ない人はKindleにしなさい(それでも高い)。

角川まんが学習リーズ『世界の歴史』

これはとても勉強になりました。いまどきの「グローバルヒストリー」の考え方がわかる。『日本の歴史』の方はこれにくらべるといまいちだったかな。

小島宏『セクシュアリティの人口学』

SOGIとかのかなりかっちりした調査なので、その手のことを云々する前に読んでおいてください。

五十嵐彰・迫田さやか『不倫』

これもちゃんとした調査。えらい。

牧野百恵『ジェンダー格差』

この本も淡々としていてよかったですね。ゴールディン先生の『なぜ男女の賃金に格差があるのか』も重要。

阿部共実『潮が舞い子が舞い』

阿部先生いいですね。登場者たちも成長してきました。

マイケル・ストレーベンス『科学の哲学』

まあこの「ニュートン新書」シリーズはぜんぶ読みなさい。

『龍と苺』

予想よりおもしろかった。がんばってインフレを抑制してください。 マンガは他に『アオアシ』とかもよかた。

浅井佑太『シェーンベルク』

この先生はかしこい。次の世代の岡田暁生になるのか。それにしても音楽之友社は電子版もちゃんと出すべきではないか。

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2023年に読んだ本ベスト10」への3件のフィードバック

  1. reger44

    本を書いた人の名前は書名より大事ですということを江口先生に教えていただいたのでコメントしますが、中公新書の『不倫』は共著者に迫田さやかさんの名前があります。

    昨年もお世話になりました。

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