セックスの哲学 詭弁と誤謬推理に気をつけよう(1) 宇崎ちゃんポスターの場合 (宇崎ちゃん問題(1)) 『宇崎ちゃんは遊びたい』とコラボした献血ポスターについて、フェミニストの牟田和恵先生が、各自治体のガイドラインを示して、ポスターはガイドラインに反した性差別であると主張しています。それに対してはすでによい論評がいくつか出ているので 「「宇崎... 2019.11.07 セックスの哲学
セックスの哲学 セックス哲学史読書案内:エッチが大好きローマ人 当時のエッチな絵を見ながら、オウィディウス先生その他のエッチな文章を大きな文字で読みましょう、みたいな。まあ図書館にあったら眺めたらいいぐらいの本。もうすこしまじめに読みたい人は下。 2019.10.07 セックスの哲学読書
セックスの哲学 『恋愛制度、束縛の2500年史』で恋愛の歴史を学ぼう (11) 個人主義ってなんだろう んで最終の第8章、「現代日本の恋愛」ですが、ここは私ほとんどわからないです。村上春樹の『1Q84』、土居健郎の『甘えの構造』、「キャラ萌え」、西野カナ、椎名林檎といろんな論者や作品や風俗やらが出てくるのですが、それらがどうむすびついているの... 2019.05.29 セックスの哲学
セックスの哲学 『恋愛制度、束縛の2500年史』で恋愛の歴史を学ぼう (10) スタンダールとプルースト 第7章は、恋愛肯定論者のスタンダールと、恋愛悲観論者のプルースト、そしてフロイト、っていうあたりで、鈴木先生の専門にいちばん近いところで、これも勉強になりました。特にさすがにプルースト(名前は有名だけど実際には誰も読んでないと思う、っていう... 2019.05.29 セックスの哲学
セックスの哲学 『恋愛制度、束縛の2500年史』で恋愛の歴史を学ぼう (9) 厨川白村先生の恋愛論輸入 第6章は、問題の日本のヨーロッパ恋愛輸入なんですが、ここはとてもよいと思いますね。だいたいこの「恋愛の輸入」の話をするときは北村透谷先生とか使ってなんかインチキな話をするのが最近の風潮なんですが、私は透谷先生とかそんな優れた作品を残してると... 2019.05.28 セックスの哲学
セックスの哲学 『恋愛制度、束縛の2500年史』で恋愛の歴史を学ぼう (8) ロマン主義的恋愛とロマンティックラブ んで、第5章「ロマンティックラブとは」は本書の核になる部分なんですが、ここが読みにくいんですよね。いろいろ難しくて、私は混乱してしまいます。1〜4章の古代ギリシア、古代ローマ、キリスト教、宮廷風恋愛のあたりは、自分でも授業でやったりブログ書... 2019.05.28 セックスの哲学
セックスの哲学 『恋愛制度、束縛の2500年史』で恋愛の歴史を学ぼう (7) 宮廷風恋愛 んで、第4章は「宮廷風恋愛」。騎士道恋愛、レイディーとナイトのあれですね。ここらへんから先生の専門に近づいている(はず)だし、内容的にもおもしろいと思う。ぜひ読んであげてほしい。 2019.05.20 セックスの哲学
セックスの哲学 『恋愛制度、束縛の2500年史』で恋愛の歴史を学ぼう (5) ローマ人だってそれなりにロマンチックだったんちゃうかなあ 第2章の古代ローマ編もざっくり軽快でいいと思う。まあ恋愛の歴史とかっていう巨大な話はどっかでざっくりやらないとしょうがないですね。 2019.05.20 セックスの哲学
セックスの哲学 『恋愛制度、束縛の2500年史』で恋愛の歴史を学ぼう (4) こういうのは許しませんyo! んでプラトン先生の恋愛論と現代日本の恋愛との比較(!)。っていうか、そもそも「論」と現実を比較していいのかどうか。 2019.05.20 セックスの哲学
セックスの哲学 『恋愛制度、束縛の2500年史』で恋愛の歴史を学ぼう (3) イデア論まわり あ、ちなみに、54ページの『饗宴』の出典、久保訳のp.76って指示してあるけど、おそらくpp. 84-85だと思う。あと、複数ページのときはp.じゃなくてpp. って表記するようお願いします。 2019.05.20 セックスの哲学
セックスの哲学 『恋愛制度、束縛の2500年史』で恋愛の歴史を学ぼう (2) プラトン『饗宴』まわり 全体的にゆっくり考えたいところはいくつかあるんだけど、しばらく目についたとこだけ順にコメントしていきます。 2019.05.20 セックスの哲学
セックスの哲学 『恋愛制度、束縛の2500年史』で恋愛の歴史を学ぼう (1) まえおき 福岡大学の鈴木隆美先生が『恋愛制度、束縛の2500年史』っていう新書を出して注目してます。ある程度アカデミックな恋愛の歴史、恋愛観の歴史みたいなのはみんな興味あるのに読みやすいやつがないから、新書レベルの本が出るのはとてもいいですね。少しず... 2019.05.20 セックスの哲学
セックスの哲学 よっぱらいセックス問題いったんまとめ 一覧。よっぱらってセックスするのが好きな人々がいるようですが、危険なのでやめましょう。 江口聡 (2016) 「「ノーはノー」から「イエスがイエス」へ : なぜ性的同意の哲学的分析が必要か」、『現代社会研究』(京都女子大学現代社会学部)、第... 2019.03.27 セックスの哲学
セックスの哲学 「性暴力の原因は性欲ではなく支配欲」は単純すぎてよくない考え方です 一部のフェミニスト学者先生たちが主張する「性暴力の原因は性欲ではなく支配欲」は単純すぎてあまりよくない考え方です。過去記事から一部だけ抜きだしました。→ セックスの哲学 2019.03.27 セックスの哲学
セックスの哲学 牟田先生たちの科研費報告書を読もう(8) 牟田論文誤読のおわび 去年の今ごろ牟田科研費についてシリーズ書いてしまって、なぜか最近になってはてなブログなどで有名な法華狼先生からお叱りを受けているのですが、実際わたし牟田先生の論文をまったく誤読してました。ほんとにお恥かしいのでどう誤読してたのか書いて反省し... 2019.03.12 セックスの哲学
セックスの哲学 北田先生から怒られてしまった (7) 少し好意的に解釈すると まあそういうしだいで、北田先生の論文は細部も全体もよくわからないんですが、一箇所補足しておくところがある。 2019.02.28 セックスの哲学
セックスの哲学 北田先生から怒られてしまった (6) 言語使用の適切さと道徳的な適切さは別よ あともう蛇足っていうか、文章読みなおしたりするのも面倒なんでこれ以上書きたくないのですが、発話行為の言語学的というか、会話の上での適切さの基準と、その発話行為の道徳的な善悪の基準はまったく別です。会話の上、あるいは言語の使用においてはまった... 2019.02.26 セックスの哲学
セックスの哲学 北田先生から怒られてしまった (5) 瀬地山先生を非難するには あとは北田先生の論文のなかで、私とはあんまり関係ないことについてちょっとだけコメントしておきたい。どうもこの論文で、北田先生は瀬地山先生がいろいろ悪いこと(サイレンシングやトーンポリシング)をしているっていうのを立証したいように見えるんだけ... 2019.02.26 セックスの哲学
セックスの哲学 北田先生から怒られてしまった (4) どんなとき行為はパフォーマティヴ? というわけで今回はまったくなにを怒られているのかわからなかったのですが、一つだけ収穫があったんですわ。「パフォーマティブな行為」。このなにげない表現から、いろんなことがわかった。 2019.02.26 セックスの哲学研究生活
セックスの哲学 北田先生から怒られてしまった (3) 具体例がないとわからない そもそも、北田先生の、バトラー様(や北田先生や小宮先生の)「準拠問題」(=問題設定?)を認めるとか精査するとか、そういうのっていうの抽象的にはよいことだと思うけど、具体的にどういうことなのか考えてみるとよいと思う。 2019.02.26 セックスの哲学研究生活
セックスの哲学 北田先生から怒られてしまった (2) 「準拠問題」ってなんですか これ、たずねられたり怒られたりしていることじゃないから書く必要ないのかもしれないけど、そもそもこの北田先生の論文で何回も使われてる「サイレンシング」とか「トーンポリシング」とか、いったいどういう概念で、ある人の発言や行動がサイレンシングだっ... 2019.02.26 セックスの哲学研究生活
セックスの哲学 北田先生から怒られてしまった (1) パフォーマティヴってなんですか 『現代思想』のジュディス・バトラー特集号に載ってた、北田暁大先生の「彼女は東大を知らないから:実践のなかのジェンダー・トラブル」という論文で、私が日頃ツイッタやブログで適当にかきなぐってることについて怒られてしまったのでお返事しようかと思っ... 2019.02.26 セックスの哲学研究生活
セックスの哲学 若い女子はルソー先生や秋元康先生ではなくウルストンクラフト先生の言うことを聞いたほうがいいかもしれない 私の考えているセックスの哲学史では、あのふつうは偉大だとされているルソー先生はスケベなレイプ魔みたいな人なんですが、それはその次の世代の女性にははっきりわかっていたんですよね。 2019.01.04 セックスの哲学
セックスの哲学 MeToo本家の「はじまり」と「歴史とヴィジョン」を訳してみました MeToo運動が一部で話題になっていて、まあ話題になるべきだと思うのですが、その運動の創始者たちがどういうことを考えているのか日本語で読めるものが少なかったので、おそらく元祖・本家であるところの の文章を訳してみました。著作権とかクリアして... 2018.12.11 セックスの哲学
セックスの哲学 『犯罪学ハンドブック』を読もう! やっぱり知らん分野はハンドブックとかから勉強する、っていうのが、私のような素人が他の分野の研究とかを鑑賞する(勉強するんじゃなくて鑑賞ですなあ)ときの王道だと思うのです。最近『犯罪学ハンドブック』っての出てて、これアメリカのその分野の大学テ... 2018.11.08 セックスの哲学
セックスの哲学 『性暴力と修復的司法』第4章の一部チェック(おわります) もうしわけありませんが、途中だけどもう終ります。デイリー/カズンズ論争の紹介をしたかったのと、全体の構成その他についてちょっと書きたいことがあったのですが、どのページをひらいてもいやなものを見つけてしまって、もう私は心理的に耐えられないです... 2018.11.08 セックスの哲学
セックスの哲学 『性暴力と修復的司法』第4章の一部チェック(5) これはちょっと細かいのですが。私はまさしく彼が「聴くこと」を望んでいます。〔私が〕どんなに無力な状況に置かれ、ひどいトラウマを負ったのかを。彼が完全に〔私の苦しみを〕受けとめて理解すると期待しているわけでもありません。私の口から直接出てくる... 2018.11.07 セックスの哲学
セックスの哲学 『性暴力と修復的司法』第4章の一部チェック(4) 第4章第3節も見ておきたい。 p. 151に出てくる、Nodding (2011)という資料はどういうものかよくわからない。この団体 が出している冊子かもしれない。あるいはこれ そのものか。そもそもこの団体がどういう性質のものかよくわ... 2018.11.07 セックスの哲学