セックスの哲学 男らしさへの旅 (2) 「男らしさ」と「男性性」 「男らしさ」と「男性性」 小手川先生や彼が参照する男性学の系統の先生たちでは、「男らしさ」は「家父長制」と強く結びつけられて考えられていて、そこでは、男性は「支配者、稼ぎ手、威厳ある父」(小手川 2020 p.62)である、ってことになって... 2021.02.16 セックスの哲学
セックスの哲学 男らしさへの旅 (1) ジェンダー論や男性学も勉強しないと セックスのことばっかり考えてないで、ジェンダー論や男性学も勉強しないと 子供のころから、注意散漫でわがままで泣き虫で人とうまくやってけなくて、自分の「男らしさ」に不安や疑問や不満をかかえつづけている高齢者男性としては、ジェンダー論とか男性学... 2021.02.16 セックスの哲学
セックスの哲学 性的モノ化とセクシー化 (6) ちょっと書籍紹介 ちょっとだけ書籍紹介。いまリスト作っているのでとりあえず。文献リストはある程度取捨選択しないと意味ないから面倒なんすよね。だんだん整理します。 2021.02.15 セックスの哲学
セックスの哲学 性的モノ化とセクシー化 (5) 「セクシー化」の方が使いやすいのはなぜ? 「性的モノ化/客体化/物象化」より「セクシー化」の方が議論に使いやすい、というか有用だってな意味のことを書いたんですが、私がなぜそう考えるのかちゃんと理由書いてませんでした。 2021.02.15 セックスの哲学
セックスの哲学 性的モノ化とセクシー化 (4) セクシー化/セクシー文化の実例 ちょっと息ぬきに、セクシー化ってどんなものが想定されているかっていうのは確認する必要がありますよね。ポルノだのなんだの話をしているときに、多くの論者は、そのポルノ自体を名指しすることがないことが多くて、「どういうポルノ考えてるの?」とか言い... 2021.02.15 セックスの哲学
セックスの哲学 性的モノ化とセクシー化 (3) 女子の「セクシー化」の方が広い概念で使いやすいかもしれない 女子のセクシー化という問題 その後、2000年ぐらいを境にして、「モノ化」とか「自己モノ化」っていうのはかならずしもセクシーな含意がないので、男性や社会が女性にセクシーであることを求めたり、女子自身がセクシーであろうとするのが問題なのだ、と... 2021.02.15 セックスの哲学
セックスの哲学 性的モノ化とセクシー化 (2) 心理学分野での「性的モノ化」と「自己モノ化」 心理学分野での「性的モノ化」と「自己モノ化」 80年代か90年代にかけて、アメリカでは(日本でも)思春期から若い成人女性の摂食障害がものすごい増えて、社会問題になり、その原因はなんじゃいな、ということが議論された。現在、精神科医たちは、摂食... 2021.02.15 セックスの哲学
セックスの哲学 性的モノ化とセクシー化 (1) 「性的モノ化」の議論のむずかしさ 「性的モノ化」は自発性や同意があればそんな悪くない ポルノやソフトな表現での「性的モノ化」(客体化、物象化)の問題については、ごく簡単な論文もどきも書いたし、もう飽きてる感じではあるんですが、時々ツイッター検索とかをかけると、いまだに時々こ... 2021.02.14 セックスの哲学
セックスの哲学 『宇崎ちゃん』ポスターは「女性のモノ化」だったのか? 現代ビジネスオンライン に載せたものをorg2blogのテストとしてこっそり転載しとこう。1年以上経過したし、転載してもかまわんだろう。(お金くれるって言われた気がするけどもらってないし) 『宇崎ちゃん』ポスターは「女性のモノ化」だったのか... 2021.02.14 セックスの哲学
セックスの哲学 トランスジェンダーについての基礎知識 めくってみているDavid C. Geary (2021) Male, Female: The Evolution of Human Sex Difference, 3rd ed.っていうのにトランスジェンダーの人々についての基礎知識があっ... 2021.02.07 セックスの哲学
セックスの哲学 翻訳ゲリラ:Rathus先生たちの「ジェンダーアイデンティティ」解説 2005年の教科書記述で、すでにちょっと古くなってしまっているのですが、Spencer A. Rathus, Jeffrey S. Nevid & Leis Fichner-Rathus, Human Sexuality in a Worl... 2021.02.07 セックスの哲学
セックスの哲学 堀あきこ先生の「メディアの女性表現とネット炎上」はフェミニスト的メディア批判をうまく説明しているので勉強しよう 堀あきこ先生のインタビュー記事についてツイッタでいろいろ失礼なことを書いてしまって、反省して論文も読んでみました。学者のインタビューだけ読んで論文読まないほど失礼なことはないですからね。 2020.03.31 セックスの哲学
セックスの哲学 2020/3/21 (土) セックス哲学懇話会やります コロナでなにも予定がなくなって暇だという声があるので、ヒマならごろごろしてりゃいいわけですが、ゴロゴロついでに3/21に京都でセックス哲学懇話会を開こうと思っています。単にその分野に興味ある人間が集まってネタをしゃべってみるだけ、というもの... 2020.03.03 セックスの哲学
セックスの哲学 ミル先生にお願いしてショーペンハウアー先生に説教してもらおう んで、ろくでなし哲学者列伝のメインはショーペンハウアー先生に決めてたのですが(キェルケゴールも列伝にいれたかった)、ショーペンハウアーとキェルケゴールで終わってしまうと味が悪すぎるので、あんまりろくでなしじゃないミル先生にお説教してもらうこ... 2020.02.23 セックスの哲学
セックスの哲学 ショーペンハウアー先生に本当のミソジニーを学ぼう 大学の公開講座で、「生涯学習」としていろんな年代層の人にお前らが勉強していることをわかりやすくしゃべって、教養や楽しみにしてもらえ、という業務があり、私も参加しています。んじゃまあ哲学・思想や人生なんかについて考えてもらいたいなあ、みたいな... 2020.02.23 セックスの哲学
セックスの哲学 カント先生から未婚化・非婚化の原因を学ぼう 性的傾向性のなかのまったく単純で粗雑な感情は、なるほどまっすぐに自然の大いなる目的へと導いて行き、その要求を満たすことによって、回り道せず、手際よくその人物を幸福にするが、対象の大きな普遍性のゆえに放蕩と放縦に変質しやすい。(p.361) 2020.02.16 セックスの哲学
セックスの哲学 カント先生に女性のルックスの鑑賞法を教えてもらおう 前のエントリの続き。紹介したいと思ったのは、第3章が「両性の相互関係における崇高と美の差異について」の後半にある、女性のルックスの美についてカント先生が語っているところです。こんな感じにはじまる。 2020.02.16 セックスの哲学
セックスの哲学 カント先生の『美と崇高』はおもしろいなあ 去年と今年、過去の大哲学者たちが、男と女、そしてその関係について、いかにろくでもないことを言っていたかというのを紹介する一般向け講座みたいなのをやっているのですが、読み直してやっぱり軽い哲学っていうのはおもしろいなと思いますね。昨日は大哲学... 2020.02.16 セックスの哲学
ジェンダー 伊藤公雄先生のマーガレット・ミード 性差の科学編集委員会 (2011) 『性差の科学の最前線』、京都大学大学院文学研究科社会学教室、っていう報告集があるみたいなんです。google bookにひっかかってきて発見しました。まだ入手できてなくてよくわからないのですが、そのなかの... 2020.02.01 ジェンダーセックスの哲学
ジェンダー なぜ私はフェミニストを信頼しなくなったのか:「ミードの表」昔話 あんまり幸福じゃないのでで、友原章典先生という先生の『実践幸福学:科学はいかに「幸せ」を証明するか』っていう本よんでたら(良い本なので読みましょう)、年寄になったら昔話をすると幸せになるって書いてたのでやりましょう。 2020.02.01 ジェンダーセックスの哲学
ジェンダー 「ジェンダー論と生物学」 (8) 「循環的」「権限が及ぶ」がわからない んで、加藤先生は「自由意志」の問題をつかって、自然科学者(この場合は神経関係の人々)がいろいろ勝手なことを言うのを戒めたり。ここらへんはまあいいです。そんな素朴な自然科学者たちっていないだろう、ぐらいは思うけど。 2020.01.31 ジェンダーセックスの哲学
ジェンダー 「ジェンダー論と生物学」 (7) 性暴力、性欲、ドーキンスの麻薬患者 加藤先生は一応、原因と理由が切り離せないという話を、性暴力の話をつかって説明しようとしているように見えます。しかしここも私にはわからない。 2020.01.31 ジェンダーセックスの哲学
ジェンダー 「ジェンダー論と生物学」 (5) 「レイプ」という語を人間以外に使えるか? 進化心理学者たちの擬人法的な言葉づかいについて、前のエントリに書いた、ソーンヒル先生たちの『人はなぜレイプするのか』での言い分を引用して紹介しますね。わかりやすい文章なので解説はなにも必要ないと思う。 2020.01.30 ジェンダーセックスの哲学
ジェンダー 「ジェンダー論と生物学」 (4) たしかに鳥は「結婚」しないかもしれないが…… なぜ、つがいになっているメス鳥が、オスの配偶者防衛をかいくぐって他のオスと交尾して卵を産もうとすること、そしてオス鳥が他のオスとつがいになっているメス鳥と交尾することを「浮気」と呼んではいけないのだろうか。 2020.01.30 ジェンダーセックスの哲学
ジェンダー 「ジェンダー論と生物学」 (3) なぜ鳥に「浮気」を使ってはいかんのか まえのエントリの最後、加藤先生の見解では、人間以外の生物には性別役割や性差別が存在しないので、性的二型が性役割や性差別にどう関係するかという課題は、生物学ではなく人文社会系のジェンダー研究の課題だ、ということになる。 2020.01.30 ジェンダーセックスの哲学
ジェンダー 「ジェンダー論と生物学」(2) 性的二型とか んで、加藤秀一先生のに関するエントリの続きもしばらくだらだら書きたい。私、よくわからない文章を見ると、それにつてなんか書いておかないとものすごく気持ち悪くて、ずっとそれについて考えちゃうんよね。 2020.01.29 ジェンダーセックスの哲学
ジェンダー 加藤秀一先生の「ジェンダー論と生物学」は問題が多いと思う (1) まずは細かいところ 年末、このブログでも何回か取り上げている加藤秀一先生の「ジェンダー論と生物学」という文章を読む機会がありました。(社会構築主義を中心にした)フェミニズム/ジェンダー論と、生物学の間の葛藤と、その調停の試みの思想と歴史という感じの論説なのです... 2020.01.08 ジェンダーセックスの哲学
セックスの哲学 宇崎ちゃん問題(11) 「コード」と「記号」のその後 「宇崎ちゃん問題 (6) 「コード」ってなんだろう」からの続き。その後、ポロック先生たちの「記号」やら、ゴフマン先生の「コード」やら、ちょっとだけ原文めくってみたんですが、よくわかりませんでした。 2019.12.25 セックスの哲学