セックスの哲学

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森田成也先生のセックスワーク論批判 (3)

自発性の問題つづき まあ自発性とか同意の問題は難しいですね。
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森田成也先生のセックスワーク論批判 (2)

森田成也先生の『マルクス主義、フェミニズム、セックスワーク論』第4章の「売買春とセックスワーク論」の後半は、いわゆる「セックスワーク論」への反論がいろいろ列挙されていて、少し確認しときたいです。
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森田成也先生のセックスワーク論批判 (1)

森田成也先生という先生が『マルクス主義、フェミニズム、セックスワーク論』という本を出版して、読んでみたんですが、私が見るところ問題が多いと思います。いくつか問題を指摘しておきたいと思います。
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セックス経済論 (10) ちょっとだけコメント

しかし投げっぱなしだと誤解されそうなのでちょっとだけコメント。バウマイスター & ヴォース先生たちの「セックス経済論」は、社会学でいう「社会的交換理論」の一バージョンですね。まあ経済学も含め、非常に一般的な理論というか考え方なので、名前なん...
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セックス経済論 (9) 女性のセクシュアリティの抑制

Baumeister, R. F., & Vohs, K. D. (2004). Sexual Economics: Sex as Female Resource for Social Exchange in Heterosexual In...
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セックス経済論 (8) セフレ/名誉か汚名か/女性間攻撃/結婚勾配

Baumeister, R. F., & Vohs, K. D. (2004). Sexual Economics: Sex as Female Resource for Social Exchange in Heterosexual In...
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セックス経済論 (7) セックスに対する態度の性差、特にポルノと売買春

Baumeister, R. F., & Vohs, K. D. (2004). Sexual Economics: Sex as Female Resource for Social Exchange in Heterosexual In...
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セックス経済論 (6) 性暴力/男性不足

Baumeister, R. F., & Vohs, K. D. (2004). Sexual Economics: Sex as Female Resource for Social Exchange in Heterosexual In...
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セックス経済論 (5) 結婚と交際

Baumeister, R. F., & Vohs, K. D. (2004). Sexual Economics: Sex as Female Resource for Social Exchange in Heterosexual In...
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セックス経済論 (4) 証拠とされるものを見てみよう、まず売買春

Baumeister, R. F., & Vohs, K. D. (2004). Sexual Economics: Sex as Female Resource for Social Exchange in Heterosexual In...
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セックス経済論 (3) しかし値段は簡単には決まらない

モノやサービスの値段というのはどうやって決まるかというと、高校でも習う需要と供給のバランスによる。漠然とした話ではありますが、供給が少なく需要が多い(強い)と値段は上がるし、その逆だと値段が下がる。
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セックス経済論 (2) ごく当然のあらまし

ロイ・バウマイスターとキャスリーン・ヴォース先生のセックス経済説、前のエントリにも書いたように非常に単純な理論です。
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セックス経済論 (1)「男性による女性の支配」とは別の考え方はどうだろう

このブログ、ここ最近「文化のセクシャル化/セクシー化」の話と、「男らしさと支配」の話を平行してつぶやいてるのですが(もうブログもツイッタも同じようなもの)、「男性が女性を支配しているのだ」っていう信念は非常に一般的ですが、他の考え方ないっす...
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男らしさへの旅 (7)「支配のコスト」と集団の責任

「支配のコスト」補足 そういや、「支配のコスト」について書き忘れてたことがあるんですが「〜が悪い」「〜のせいだ」みたいな責任と非難の話ってものすごくむずかしいんですよね。
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男らしさへの旅 (6) 「吹きあがる男性を冷却」は気になるが、男は黙って話を聞くべきだ

(前からのつづき)というわけで、だいたい男性学がどういうのので、どういうふうであるべきと考えられているのかっていうのはそこそこ納得はしているのですが、気になるところもあるんですよね。次のは澁谷知美先生の文章(澁谷知美 (2019)「ここが信...
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男らしさへの旅 (5)「支配のコスト」

「支配」のコスト まあというわけで、私は実は「男性が女性を支配しているのだ!女性は支配されているのだ!」っていうのをかなり疑問に思っていて、とりあえずそれは、「現代社会においては職業や社会的地位において男性の方が有利な場面がけっこうある」ぐ...
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性的モノ化とセクシー化 (10) セクシー化の社会的影響

書きわすれてましたが、ガールたちのセクシー化は男性や成人女性や社会全体にも影響します。たいへん危惧されるものであります。
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性的モノ化とセクシー化 (9) セクシー化/セクシャル化/自己モノ化への対抗手段

セクシャル化への対抗手段 というわけで、APA 女子のセクシー化タスクフォースの報告書ですが、とにかくメディアの女子のモノ化と、その影響による女子の自己モノ化には心理学的な悪影響がありそうだということになっている。実際にあるでしょうな。
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性的モノ化とセクシー化 (8) マクネーア先生の批判とAPA報告書をチェック

マクネーア先生の批判 Brian MaNair先生という政治学・メディア研究のひとがいて、この人猛烈なポルノ賛成派(プロポルノ)で、世界を平和にするために爆弾じゃなくてポルノ落とそうぜ、みたいなことを言うひとなんですが、APAの報告書を批判...
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男らしさへの旅 (4) 女性はもっとパワフルなはずだ

前のエントリうまく書けてないので、もう一回チャレンジ。「支配」の原語は? もう一回、「男性支配」に戻って、多賀先生のやつ再度引用。
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性的モノ化とセクシー化 (7) セクシー化問題の成立史

「セクシー化」sexualizationっていう問題がどういうふうに形成されたのか、ってのは次のものが勉強になります。ほんのちょっとだけ紹介。Duschinsky, Robbie (2013) The Emergence of Sexual...
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男らしさへの旅 (3) 「支配」と「優位」と「有利」

「支配」は単なる強制と服従ではない(はずなのだが) とにかく私は主流派フェミニズムや男性学での「支配」がわからない。なぜ「支配/服従」という形で社会や人間関係を考えようとするのだろうか。前にも書いたように、小手川〜澁谷〜平山と遡って、多賀太...
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男らしさへの旅 (2) 「男らしさ」と「男性性」

「男らしさ」と「男性性」 小手川先生や彼が参照する男性学の系統の先生たちでは、「男らしさ」は「家父長制」と強く結びつけられて考えられていて、そこでは、男性は「支配者、稼ぎ手、威厳ある父」(小手川 2020 p.62)である、ってことになって...
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男らしさへの旅 (1) ジェンダー論や男性学も勉強しないと

セックスのことばっかり考えてないで、ジェンダー論や男性学も勉強しないと 子供のころから、注意散漫でわがままで泣き虫で人とうまくやってけなくて、自分の「男らしさ」に不安や疑問や不満をかかえつづけている高齢者男性としては、ジェンダー論とか男性学...
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性的モノ化とセクシー化 (6) ちょっと書籍紹介

ちょっとだけ書籍紹介。いまリスト作っているのでとりあえず。文献リストはある程度取捨選択しないと意味ないから面倒なんすよね。だんだん整理します。
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性的モノ化とセクシー化 (5) 「セクシー化」の方が使いやすいのはなぜ?

「性的モノ化/客体化/物象化」より「セクシー化」の方が議論に使いやすい、というか有用だってな意味のことを書いたんですが、私がなぜそう考えるのかちゃんと理由書いてませんでした。
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性的モノ化とセクシー化 (4) セクシー化/セクシー文化の実例

ちょっと息ぬきに、セクシー化ってどんなものが想定されているかっていうのは確認する必要がありますよね。ポルノだのなんだの話をしているときに、多くの論者は、そのポルノ自体を名指しすることがないことが多くて、「どういうポルノ考えてるの?」とか言い...
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性的モノ化とセクシー化 (3) 女子の「セクシー化」の方が広い概念で使いやすいかもしれない

女子のセクシー化という問題 その後、2000年ぐらいを境にして、「モノ化」とか「自己モノ化」っていうのはかならずしもセクシーな含意がないので、男性や社会が女性にセクシーであることを求めたり、女子自身がセクシーであろうとするのが問題なのだ、と...
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性的モノ化とセクシー化 (2) 心理学分野での「性的モノ化」と「自己モノ化」

心理学分野での「性的モノ化」と「自己モノ化」 80年代か90年代にかけて、アメリカでは(日本でも)思春期から若い成人女性の摂食障害がものすごい増えて、社会問題になり、その原因はなんじゃいな、ということが議論された。現在、精神科医たちは、摂食...
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性的モノ化とセクシー化 (1) 「性的モノ化」の議論のむずかしさ

「性的モノ化」は自発性や同意があればそんな悪くない ポルノやソフトな表現での「性的モノ化」(客体化、物象化)の問題については、ごく簡単な論文もどきも書いたし、もう飽きてる感じではあるんですが、時々ツイッター検索とかをかけると、いまだに時々こ...