セックスの哲学

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翻訳ゲリラ:アラン・ソーブル「セクシュアリティの哲学」ゲリラ訳

昔坂井昭宏先生が訳したInternet Encyclopedia of Philosophyの項目、ソーブルによる「セクシュアリティの哲学」のゲリラ訳です。 においときます(読めなくなってたら教えてください)。ソースは にあるので、タイポや...
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翻訳ゲリラ:アラン・ソーブル「エロティック哲学の歴史」のゲリラ訳荒訳

Alan Soble (2009) "A History of Erotic Philosophy"のゲリラ訳です。 某学会でワークショップ「セックスの哲学史」とかってのやるんですが、それの準備してたらうっかりセックスの哲学の第一人者(ハル...
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例のお見合い結婚/恋愛結婚のグラフについて

国立社会保障・人口問題研究所というところがやっている出生動向基本調査というの統計があって、これには、結婚や少子化の話をするときに必ずといっていいほど引用されるグラフがあるんですわ。例の1965〜1966年あたりに、見合い結婚/恋愛結婚の比率...
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ハルワニさんの『愛・セックス・結婚の哲学』 (1) 関連図書(1)

ラジャ・ハルワニさんの『愛・セックス・結婚の哲学』っていうのをみんなで翻訳して、なんとか出版(予定)までこぎつけました。けっこうがんばって訳したので、できれば買ってほしいのですが、ちょっとお高い値段がついてしまって(ページ数が多いのでしょう...
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翻訳ゲリラ:リー・C・ライス「スピノザ(バルーフ)(1632–1677)」

リー・C・ライス「スピノザ(バルーフ)(1632–1677)」 Lee C. Rice, "Spinoza, Baruch (1632-1677)", Alan Soble (ed.) Sex from Plato to Paglia, G...
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翻訳ゲリラ:セリア・ウルフ−デヴァイン「デカルト」

セリア・ウルフ−デヴァイン「デカルト(ルネ)(1596–1650)」 Celia Wolf-Devine, "Descartes, René (1596-1650)", Alan Soble (ed.) Sex from Plato to ...
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翻訳ゲリラ:キース・バージェス-ジャクソン「アンスコム」

Keith Burgess-Jackson, "Anscombe", Alan Soble (ed.) Sex from Plato to Paglia, Grennwood, 2006. \url{} の非合法訳です。吉田廉・江口聡訳。 ...
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翻訳ゲリラ:ルース・サンプル、「リベラルフェミニズム」

Ruth Sample (2006) “Feminism, Liberal”, Alan Soble (ed.) Sex from Plato to Paglia, Grennwood, 2006. の非合法訳。ヤヤネヒロコ・江口聡訳。
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翻訳ゲリラ:ピケット「同性愛」

B・ピケット「同性愛」(スタンフォード哲学百科事典、2002年8月、改訂版2006年11月) Brent Pickett, Homosexuality ( Stanford Encyclopedia of Philosophy 、First...
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翻訳ゲリラ:バートン・レイザー「同性愛、道徳、自然法」

バートン・レイザー「同性愛、道徳、自然法」 Burton M. Leiser, ``Homosexuality, Morals and the Law of Nature,'' in Hugh Lafolette (ed.), \emph{...
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翻訳ゲリラ:マイケル・レヴィン「なぜ同性愛は異常か」

マイケル・レヴィン「なぜ同性愛は異常か」 古いけどこういうのが1980年代には議論されてたわけです。これに対抗する論文も近いうちに出します。こういう議論の結果現在の世界がある、っていうのは学ばないとならない。 Michael Levin, ...
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翻訳ゲリラ:パメラ・フォア「なぜレイプは不正なのか」

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翻訳ゲリラ:ラジャ・ハルワニ「カジュアル・セックス」

ラジャ・ハルワニ「カジュアル・セックス」。文献参照そのうちちゃんとします。
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翻訳ゲリラ:グレタ・クリスティナ「私たち、いまセックスしているの?それとも?」

「セックス」の定義に関する非常に有名なエッセイ。非合法訳だけどこれはあんまり心配してない。 ソース \ifx\mybook\undefined \RequirePackage{plautopatch} \documentclass{jsar...
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翻訳ゲリラ:性的アイデンティティ

(Spencer A. Rathus, Jeffrey S. Nevid & Leis Fichner-Rathus, Human Sexuality in a World of Diversity, 6th ed., 2005のp.175...
ジェンダー

翻訳ゲリラ:生物学的性はバイナリーだ、たとえ性役割がレインボーだったとしても

SNSで生物学者の先生が「人間の性は男と女の2つに生物学的に決定されている」と発言して少し話題になってたので、生物学者が考えている「性」についての論説をゲリラ訳。地の塩のみんなでがんばりました。
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男/女/トランスジェンダーの定義 (6) ストック先生の「女性」概念についての論説

Kathleen Stock (2018) "Changing the concept of "woman" will cause unintended harms" のゲリラ訳。著作権的には黒なのですが、おめこぼしを願う感じです。 すでに...
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男/女/トランスジェンダーの定義 (5) 『トランスジェンダー入門』の「性別」と「アイデンティティ」

というわけで、『トランスジェンダー入門』には「なるほどな」と思わされることが多くて勉強になります。ちょっとだけコメントをいくつか書いておきたいと思います。
ジェンダー

男/女/トランスジェンダーの定義 (4) 『トランスジェンダー入門』での「ジェンダーアイデンティティ」

『トランスジェンダー入門』での「性別」は(我々の古い呼びかたでは)「セックス」ではなく「ジェンダー」の方です。それじゃ、「ジェンダーアイデンティティ」とはどのようなものだろう?
ジェンダー

男/女/トランスジェンダーの定義 (3) 『トランスジェンダー入門』での「割り当て」

まあ前エントリのようなことを考えながら「定義」に関する論争を眺めていたのですが、最近出版された周司あきら・高井ゆと里先生たちによる『トランスジェンダー入門』はよい本でした。いろいろ発見があった。
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男/女/トランスジェンダーの定義 (2) 学術会議の定義のむずかしさ

まあ定義と結論としての規範的判断をつなぐ前提となる規範的判断・原則が私の興味あるものなのですが、とにかくもうすこし定義について考えたい。
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男/女/トランスジェンダーの定義 (1) 定義と規範的判断

「トランスジェンダー」の「定義」についてSNSその他はずっとモメていて、私にはよくわからないところが多くてこれまで何も書いてなかったんですが、そろそろ勉強しないとならない感じで、前期しばらく文献めくったりしていました。考えをまとめるために下...
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他の研究者先生を信頼できないのはつらいことです

私、ツイッタでもこのブログでも、いろいろ人様の研究(論文・書籍)やブログ記事やSNS投稿に文句をつけることが多くて、ほんとうにもうしわけないと思っているのですが、でもそうしなきゃならないというのは本当につらいのです。おそらく多くの人が、江口...
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八重樫徹先生の「猥褻」論(3) 「悪い」「悪さ」は少し避けてみたらどうでしょう、あるいは単なるグチ

八重樫先生の「性表現の哲学入門」の第2回は、「猥褻」を性的興奮と性的羞恥心によって定義した上で、その「道徳的悪さ」を検討するというかたちになってます。 まあ「猥褻」をそういうふうに定義するというのが、八重樫先生がそう定義したいというのならば...
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八重樫徹先生の「猥褻」論(2) 猥褻の条件とチャタレー判決

まあ私が気になっているのは、「猥褻」という概念を定義したり分析したりするっていうのがどういうことなのか、というのが 私自身にとって はっきりしてないことですわね。
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八重樫徹先生の「猥褻」論(1) 猥褻の定義

『フィルカル』っていう若手中心の哲学とカルチャーに関するすばらしい雑誌があって、いつも楽しく読ませてもらってます。八重樫徹先生っていうこれまた優秀な先生が性表現の問題を哲学的に分析する話を連載しているのでじっくり読まざるをえないですね。とて...
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定義ってなんだろう (1) 定義の分類と注意

男性や女性やトランスジェンダーの「定義」がネットでずっと話題になってます。これは日本語圏だけでなく英語圏でもですね。先進国はそうなんだと思う。定義の問題は昔から気になっているのですが、自分で書いてみる機会がなかったので簡単にまとめておきたい...
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「ジェンダー論」の文献は難しすぎる(清水晶子先生の場合)→あきらめ

この前千田有紀先生の文章にコメントしたので、それが批判(?)している清水晶子先生の「埋没した棘」っていう論文も読んでみたのですが、これは千田先生のやつに輪をかけて難しい、というより私にはほとんど理解できませんね。こういうの読まないとならない...
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堀田義太郎先生の「女性専用車両は不当な差別か」について (5) 女性専用車両をめぐる論議とは(おしまい)

続き。 というわけで、いろいろ文句つけてしまったのですが、堀田先生の論説の基本的な主張と結論には私はまったく異論はないのです。つまり、電車痴漢の被害は甚大なので、形式的には差別に見える女性専用車両はやむをえない、そして男性は痴漢やその他の性...
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堀田義太郎先生の「女性専用車両は不当な差別か」について (4) 平等な尊重の要請をくつがえす理由?

続き。 最後の方の「警戒と不安には理に適った根拠がある」「尊重要請は当てはまるか」の小見出しのところもなんかおかしな議論をしているように思います。