妊娠中絶は「10代女子の問題」ではありません

「10代女子が1日40人中絶する現実にも、アフターピルが広まらない理由」っていう記事がちょっと話題になってたんですが、この手の話が「十代女子の問題」であるとか、それが「男性優位社会」の問題だってっていうように誤解されちゃうかもしれないのでちょっとだけコメントしておきたいと思います。

中絶関係の授業をするときはかならずこのグラフ見せるようにしているんですわ。

https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/eisei_houkoku/16/ ここのデータ使って平成28年度の妊娠中絶の実施の年代別。

妊娠中絶実施における女性の年代、平成28年、厚労省統計より

実は平成20年もたいしてかわらない。

つまり、妊娠中絶は妊娠の一部であり、10代から30代くらいまでの女性が、セックスするとだいたい同じような割合で経験することなわけです。そもそも「女性の問題」でもないだろうと思うのですが、とりあえずごく一般的な経験であると言えると想います。

とはいえ、実際には人口比を見ないとならんので、それはもちろんさっきの厚労省出してます。平成28年の。

あとなぜピルが普及しないのか、という問題はこれは統計では出てこないわけで、これからの女性学とか医療社会学とかそういうのの課題ですよね。

古い本だけどこの本は基本書です。

あと相澤先生が短い文章を書いてるこれもチェックしてください。それに対する私のコメントはこちら

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