売買春の実態調査は難しい (2) ヌエックの調査

売買春の実態調査は難しい (1) の続き)

ちょっとgoogle様にお伺いをたてて、まともな調査をさがしているのですが、こここらへんんはどうだろう。国立女性教育会館(ヌエック)の2007年の調査を2011年に再利用(?)したもの。

「お金を払って性的サービスを受けた経験のある男性」 [1] … Continue reading 。「よくある」が1%、たまにあるが13.4%、ほとんどないが27.6%、まったくないが53.9%。ここは「ほとんどない」をひっくりかえして「一度はある」と考えて、41.8%が経験があることになる、って主張している。またこの調査は回収率が悪い(24.8%)けど、まあしょうがないか。ただ回答者の内訳もオンラインにしといてほしい気がする。あるかもしれんけど探しにくい。とりあえず、坂爪先生のおおかた1割強(〜2割弱?)っていう見積もりは、2007年ごろについても大雑把な見積もりとしてそんな悪くないかもしれない。

もっとも、「生涯における経験」となるとあきらかにマイノリティではないことになる。しかしここで、「性的サービス」がちょっと曖昧なので微妙。性的サービスっていうのはいろいろありそうなので、NHKその他の調査のように業種みたいなの明示しないと、ナイトクラブやキャバクラ、ストリップ、横丁のタバコ屋のミヨちゃんも性的サービスにはいってしまう可能性がある。

ここは難しくて、どこらへんから「性的サービス」って考えればいいですかね。まあおそらく、一般には、身体的接触、それも手をにぎるとかではなく、特にサービスする側の、あるいはサービスを受ける側の身体のなかでも特に性的な部分にかかわるって考えるんだろう。ただ「接触」にこだわるとストリップのような(おそらく)見るだけのところが排除されてしまう。身体接触を抜きにして、一般に、「性的な刺激を与える」あるいは「性的興奮をを引き起こす」ことを一般的な目標とし、業者と客が相互に了解しているサービス、とかってのは私の好みの定義ですが、いろんなものに性的刺激感じちゃうひとがいるかもしれんからこれもむずかしいかもしれない。まあそこらへんのワーディングには微妙なところがありそうだけどここではスルー。

んで、問題の国際比較ですが、次のエントリに。だらだらしてなかなか進みません。

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1 これ、実際のワーディングがすぐにはよくわからないんだけど、「お金を払って性的サービスを受けた経験」はわかるけど、本文にある「性的サービスを買った経験がありますか」っていう尋ね方はどうなんでしょね。「サービスを「買う」」って(ないとは言わないけど)あんまり使わない表現よね。「女買った経験ありますか」っていうワーディングが先にあるんちゃうかな。たとえば、大学レベルの教育サービスを買った経験がありますか、とは聞かないっしょ。あ、前エントリで紹介した松沢先生も「女を買う」って表現に文句つけてるわ。http://www.targma.jp/vivanonlife/2016/05/post13255/

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