グループディスカッション雑感補足 (3)

メモだけ。

とにかく教員は学生間のディスカッションが盛り上がらない、と困るわけですが、私が考えているのは以下のようなこと。

まず我々教員が好きな敵対的なディスカッション、ディベート、みたいなのはふつうの学生様には無理で、ああいうのは攻撃的な特別な人々向きね。だれもがそうなれるわけではない。まずは勝手なおしゃべりさせることに慣れさせるべきだ。まあ私はディベート形式は好きではないし、今後もやらないと思う。

人数が重要。大学院や教員を長く続けていると20人ぐらいの会合はふつうで、そういう場所で議論することに非常に慣れているわけですが、学生様はそうではない。彼ら彼女らはお互いによく知らないのがふつうで、すぐに10人とか15人とかでディスカッションするというのは無理。また、まずお互いの名前や性質をおぼえさせないとならないわけで、それも15人いちどにおぼえるのは無理。

そういうわけで、最初は3〜5人ぐらいのグループに分割して作業させることを何度もくりかえす必要があるのではないか、というのが現在の見通し。んで「Aグループではどういう意見が出ましたか」のような問いかけをすれば話ももりあがりやすい。

理想的には、3〜4人のごく少人数のを3、4回やらせてから、7、8人の司会者が必要な人数のをやらせ、その上で10人なり15人なりのをやる必要があるんではないか、みたいな。

ただ、ディスカッションなりおしゃべりさせるにしても、最終的な目標がはっきりしている必要がある。目標というのは目に見える成果物である必要がある。そこで、「ディスカッションシート」「おしゃべりシート」のようなものを最終的に提出するといった目標を設定する必要がある。

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