1、2回生ぐらいの学生さんを見ていて、少人数でのお話が苦手というか、「ルール」みたいなのがわかってない人がいると思います。
先日オープンキャンパスで女子高校生の方々とお話しして、これって若い女性によくあることなんだと思い至ったので、ちょっと書いておきます。
若い女性は友達といっしょにいることが多いわけですが、その友達関係を公の場所までもってきてしまうクセがあるんですね。たとえば2対2ぐらいでお話しましょう、とか、10人ぐらいのゼミやグループでディスカッションしましょう、というときに、何を聞かれても、何を話すにしても横にいる友達とこそこそ相談してから何か言う、みたいな癖がある。これは私は非常に苦手ですね。
オープンキャンパスのときも、私と学生ボランティア、高校生2人とお話することが何度かあったのですが、なにを話すにしても「ひそひそ」「ひそひそ」「ひそひそ」「えーっと、んじゃ」みたいな話になってつらかったです。その「ひそひそ」やってる間、こっちは待ってなきゃならんわけですからね。聞えるように話をしてくれればこっちも参加できる。
グループで話をしているときにそれをやられると、グループがさらに小さなグループに割れちゃって、全体の話ができなくなってしまいます。他の人から見て、一部の友達だけがコソコソ話をしてみるのを見るのは気分が悪いものです。自信がなさそうにも見えるし。「なに自分たちだけで話をしているの?」「一人で決めらんないの?」って感じですわね。これはよくない。
まあグループの中にさらに小グループを持ちこまない、っていうのはグループで話をするときの基本なのです。でないと集まっている意味がないわけだし。
対策としては、まず友達とは離れて座ることですね。対面に座るのがよい。んでなんかあったら、対面のその友達に大きな声で話しかけるのです。まわりの人も何を話しているのか聞くことができるので安心。
隣の人に話しかける場合も、わざわざ大きめの声でみんなに聞こえるように話すのが大人のルールなんですわ。
とにかく「ヒソヒソ話をするのを他人に察知されない」というのは非常に大事なことです。人間ってのはヒソヒソ話に敏感なものなのです。だいたい大声でみんなに聞こえるように話せないことってのは悪口とかそういうことですからね。そういうのを嫌うように人間はできているのです。
まあ実はこの問題はけっこう根が深くて、こそこそやっちゃう人々はおそらく「こんなこと聞いてもいいんだろうか」「話を聞きのがしてしまった。なんて言ったんだろう?でももう一回話してなんて要求するのは失礼だ」「私の意見なんか価値がない」とかそういう謙虚な気持ちからそうなってしまうんですよね。おそらく。
でも少人数でお話をしているときはそういう遠慮はする必要がないのです。グループはあなたの話を聞く準備があるし、そもそもあなたはそのグループの立派な一員なのです。自信もってなんでも大きな声ではっきり話してください。
ちなみにこの方法は仲良しでグループを制圧したいときにも重要です。仲良しとはあえて対面とか斜め向いに座り、その二人でわいわい話せばグループを完全に制圧できます。三人でばらばらに座れば完璧ですね。そういう場合も隣どうしで話をするのは効率が悪いんよね。
就活のグループディスカッションのときなども、一番デキそうな人を早めに見つけてあらかじめちょっと話をして仲良くなった上で、ちょっと対面に近い角度(真正面は避けた方がいい)に座りましょう。そして二人でがんがんディスカッションして制圧してしまうのです。
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