どうでもいいことなんですが、講義なんかでフィードバック(感想)を集めると「〜に 驚きました 」「〜に 共感しました 」っていう言葉をよく見るんですが、なんか違和感があって、すこし他の表現を工夫してもらえるとたすかるな、みたいな話。
まあ学生様としては、授業の感想出せ、とか言われたって、「つまんねー動画講義で感想出せとかうるさいなー、面倒だなー、大学教員は自分を何様だと思ってんだ、しょーがねーな」ってんで適当に書かざるをえないわけですが、文科省様が、動画講義とかでは「学生がそれを受講したことを確認するような配慮をしろ」だかなんだかそういう要求を大学にしていて、「課題」だ講義感想だのを集めなきゃならんのですわ。
まあそういうの抜きでも、大学教員というのは自分がしゃべったりしたことが学生様に伝わってるかどうかいつも不安なので、感想・フィードバックはありがたい。私はそういうフィードバックもらうのためだけに講義している感じさえあるものです。まあなにごとも、なんかしたらその反応が欲しいんですよね。
んで「驚きました」はよく見るんだけど、私はそんな驚くようなことはしゃべってないし、実際大学の授業ぐらいで本気で驚くことなんかないだろうと思うんですよ。それにしては「驚きました」が多すぎる。でも学生様たちは私を喜ばせるために「驚きました」って書いてくれてるわけで、それはありがたいんですが、まあそんなおおげさな表現使っていただく必要はないかな、みたいな。私はおおげさなのあんまり好きじゃないですよね。実際にはじめて知る情報だったとしても、「初耳だった」とか「意外だった」とか「はじめて聞いた」とかでいい気がする。つまりまあ、大袈裟な定型の形はなるべく避けてもらえるとたすかります。「馬鹿ではないかと思った」「信じられない」「頭がおかしいのではないか」とかなら「なるほど」って感じですね。
「共感しました」も、私としてはあんまり共感してもらうようなことはしゃべってないと思う方です。むしろ共感みたいな感情的なものをもらうより、「ぜんぜん共感できないけど理屈としては一理あるかもしれない」ぐらいのほうがありがたいとか。
会話に役立つ「さしすせそ」、「さすがー」「知らなかったです」「すごーい」「センスありますね」「そうなんですその通りです」とかっていうのがあるみたいなんですが、そういうの言われて喜ぶ大学教員がどれくらいいるかな。いるか。いますね。まあなんにしてもあんまり本気じゃない表現はなるべく控えてもらえるとたすかるな、ぐらいです。けっこうつらいんすよね。
まあでも教員としても出したくもない感想やらを書いてもらってるのでしょうがないといえばしょうがない。そういうことを考えてる奴もいる、ぐらいの話です。あんまり気にしないでください。
(追記)しかし、「Don’t」だけで「Do」を示さないお説教はよくないですね。考えてみます。下のようなのでどうでしょう。
驚きました → 〜は知りませんでした/〜初耳でした/〜について無知でした/は興味深かったです/はおもしろいと思いました/新しい情報でした……
共感しました → 説得力がありました/同感です/おもしろい発想です/検討してみたいと思います/まったくその通りです/合点承知でした/反対の反対なのだ!/賛成の賛成なのだ!/異議なし!……
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コメント
授業を聞いてもとくに感想がないので困るんですよねー。授業の中で覚えていることを書け、とかだったらまだ嘘つかなくて済むかもです。
その記憶つかって「〜が印象に残りました」でもいいのではないか。(他はなにも印象にのこりませんでした)