私は教員生活30年ぐらいやってるのにいまだに迷える子羊で、毎年あれこれ試行錯誤しています。まあこれは向上心があるというかよいことでもあるかもしれませんなあ。今年試してみたこと。
漢字テスト
1〜2回生のゼミや、講義でオンライン漢字テストとか。
とにかく漢字の能力がないことを自覚してもらうため。問題作るの面倒で途中でやめてしまったけど、教材があればやりようはあるような気がする。大学受験向けの教材をもう一回買わせることができればずいぶん違いそう。
ゼミ音読プレイ
後期2回生はもう日本語文献を渡して音読。これもグループに分けたり。
標準的な「ゼミ」では、テキスト使うにしても誰かを指名してレジュメ切ってこさせて、それで確認やディスカッションするっていう形が標準的だと思うんですが、それだとレジュメ当番以外はぜんぜん読まずに授業に参加しちゃったりするんですよね。あとレジュメも巧拙があって、大事なところ抜けたりすることもある。そういう場合は該当箇所を音読しちゃったりするわけですが、それならもう最初からみんなで音読して、その場で疑問とか感想とか思いつきとか話しあった方がよいのではないか、ぐらい。特に読んでみた上での疑問というのは読んだ直後じゃないと話しづらい。
学生様に本を読んでもらう作業についてはいろいろ思うところがあり、下の本とかで勉強しているところです。(この本へのコメントはあとで書くかも)
生成AI使って英語論文を読んでディスカッション
英語の授業はもう生成AIでもなんでもつかっていいから、とりあえずちょっと堅めの文献を訳してもらう。んで、3〜4人のグループに分かれて、1文ずつ原文および訳文を読んでチェックしてもらい、内容を確認するってのやってみた。上の日本語音読バージョン+英語ですね。
これはもう英語教えるというよりは、英文をAI使って読む、日本語になっても内容把握がけっこうたいへんだということもわかってもらう。これもわりと効果的だったんじゃないかな。もっと英語教えるべきだという気もするんだけど、実践的ではあるだろうとは思った。あと3〜4人のグループならいろいろおしゃべりものできるし。
卒業生インタビュー
3回生ゼミでの卒業生オンラインインタビュー。実は2年目なんだけど、基本的にみんなそろって授業中に卒業生のお話を聞く。就活対策と積極的な発言対策。ぼちぼち。回数はあんまりできない。
ゼミ分割放置プレイ
4回生の後半の卒論ゼミでは、クラスを7〜8人の2つに分けて、別の教室で原稿をチェックしてもらいました。これ発表2まわりやったかな?私は参加しないで自由にやってもらう。前期、私が延々同じことを繰り返し指摘したので(同じことしか言わない)、もう私が文句言いそうなことを自分たちでやれ、みたいな形。10人以上だと人数多くてお客さんになっちゃうひとがいるから。6、7人ならなんとかなる。司会役と書記も決めて、書記にどんな話が出たか報告してもらう感じ。原稿の相談は個別にやっといて、ゼミの時間は私は研究室にいるだけ。そこそこ効果あったんじゃないかと思う。来年もやろう。



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