読書」カテゴリーアーカイブ

生活・メンヘル改善自助本のおすすめ

認知行動療法自助本で「二の矢」をかわす

ツイッタを見ていたら、自己啓発本をディスったりするのが流行みたいですが、私は自己啓発とかハウツーとかセルフヘルプとかわりと好きなんすよね1。まあ人生いろいろうまくいかないことが多い人間なので、藁だろうが鰯の頭だろうがなんでもいい。 続きを読む

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ドラマ感想3本:『ラ・ラ・ランド』『プラダを着た悪魔』『東京ラブストーリー』

卒論でテレビドラマや映画やマンガなどを卒論にとりあげる学生様がいて、私はそういうのは専門じゃないけど学部の教員メンバー構成の関係でそういうのも相手にしないとならんことがあるわけです。私がそういうの指導していいんだろうかとか、私が評価していいんだろうかとかいつも気になるんだけど、そういう先生は全国でけっこう多いはずだし、まあしょうがない。そういう場合はしょうがないので私もそれを何度も見る、ぐらいの努力はするわけです。 続きを読む

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図書館に入れてもらった本(2018〜2019)

ちと、図書館に入れてもらった本を一覧にしてみました。2018年度の後半から2019年度の途中まで。440冊ぐらいか。研究用というよりは学生様の卒論対策とか、読んでもらいたい本とか中心。入れてもらったはいいけど読まずに忘れてる本けっこうあるなあ。

2018年10月〜2019年12月 続きを読む

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セックス哲学史読書案内:エッチが大好きローマ人

当時のエッチな絵を見ながら、オウィディウス先生その他のエッチな文章を大きな文字で読みましょう、みたいな。まあ図書館にあったら眺めたらいいぐらいの本。もうすこしまじめに読みたい人は下。 続きを読む

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読書案内:女性のための働き方・立ち回り・そして社会的発言ガイド本

私、正直なところこういうブログ書いてて、ネットの一部ではアンチフェミやらミソジニーやら言われてるかもしれないんですが、それは誤解で、商売がらもあって特に女子の安全・健康と社会進出には強い関心をもっています。むしろ女性応援。女性は神様です(お客様は神様と同じ意味で[1]トレンドは生涯学習なので、若い女性には限りませんよ!)。

最近、女性の声の出しかたがどうのこうの、っていうの見たんですが(そういうのばっかり)、女性も男性も社会でうまくやってくための技術っていうのは、やっぱり学ぶものだと思うんですよね。男性もそういうの学ばないとならんと思うし。下の本は男子が読んでもものすごくおもしろいはずです(私はどこでもうまくやっていけないので日々勉強してます!)。


以前その手のビジネス書をあさってた時期があったんですが、まずはこれが偉い本なんですね。

これは原著は1970年代に出ていて、女性がビジネスの社会で本気で働きはじめたときにぶつかるいろりろな問題(会議での発言、派閥でのたちまわり、セクハラもどきや上司からのお誘いを含め)をいろいろガイドしていて、いまとなっては古い記述もありますが、えらいものです。

この本は影響力があったらしく、その後多くの女性ライターの人々がオマージュしてますね。最近日本でも、私が好きな勝間和代先生が最初に「ハラガン先生に捧ぐ」みたいなの書いてました。

アメリカ国内でもそうした本は多いようで、↓の本とかそれぞれおもしろい。

政治的にはあんまり正しくないかもしれないが、ある種の女性とある種の男性には役に立つかもしれない。男はルールについて議論するのを好むとか。男のルールは(1)できるふりをする、(2)自分を強く見せる、(3)つらくても継続する、(4)感情的にならない、(5)アグレッシブになる、(6)戦う、(7)真のチームプレーヤーになる。女性の欠点は(1)失敗を恐れる、(2)消極的、(3)優先順位をつけられない。

まあこれも男のルールと女のルールの話。『7つのルール』と同じようなものだが、わざわざ買って読むならこっちの方がいい。

ある日のこと、上層部の会議の席で、二人の男性重役が激しい口論を始めました。思わず止めに入りたくなるほど、口汚いやりとりでした。ところが会議が終わると、その重役がもう一人のほうを向いて、親しげな声でこう言ったのです。「ビールでも飲みに行こうか」私はびっくりしました。二人がそんなに早く頭を切り替えて、普通の会話を始めるなんて思いもよろなかったからです。このとき私は、男の世界は私たち女の世界とは違うのだと気づきました。

ほとんどの女性にとって、会社とは男性が先住民である「外国」です。

↓の本は雑誌『ミズ』とかで働いてた人が書いたもので、現代的になってると思います。

最近いちばん感心したのがこの↓の本です。これはビジネスだけでなく、政治の世界とかで活躍するための手引き。話し方だけでなく、服装、表情、ジェスチャー、批判への答え方、SNS対策、テレビでのうつりかたなど、ことこまかに説明してくれていて、やっぱりアメリカさんには勝てないなと思いました。ヒラリー・クリントンになる方法、なんだけど、最後の方に私の好きなエレノア・ルーズベルト先生が出てきてちょっと感動した。ぜひ読んでみてください。

「日本のジェンダーギャップ指数は〜」とか「職場の差別が」「女性の政治参加が少ないのは差別や偏見のせいだ」とかってやるのもいいけど、こうしたプラクティカルな知識と技術を広めていきたいと思います。

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References

References
1トレンドは生涯学習なので、若い女性には限りませんよ!

大学でフェミニズムを勉強したい人は

フェミニズムやらジェンダー論やら勉強したいひとのためのリストみたいなのがない、みたいな。いやそういうのはたくさんあると思うから私が書く必要はないと思うんだけど、ちょっと一般的な話にからめて紹介したいと思います。

そもそも関心がフェミニズムの特定の論者の特定の論点、たとえばキャサリン・マッキノンのポルノについてのどういう議論をしているか知りたい、ってな感じであれば、そういうのはすぐ出てくる。 続きを読む

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自主ゼミ/読書会/ブッククラブの方法は有元先生に学ぼう

前に「自主ゼミを開こう」みたいなエントリは書いてたのですが、その具体的な手順を書いていなかったことは反省しています。どういうことをかけばいいのかわからなかった。このたび、『ブッククラブで楽しむ学ぶクリティカル・リーディング入門』(ナカニシヤ出版、2010)を発見したので、それを紹介します。買ってください。 続きを読む

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2016年に読んだ本ベスト10

恒例っぽい今年読んで印象に残ってる本適当に10冊ぐらい。まあ単に恒例だからする、というだけで、あんまりあれではある。メディアマーカーの記録を掘ってもらった方がいいかもしれないし、もう面倒だから今年で終わりなんちゃうかな。 続きを読む

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セックスの歴史書

作成中。自分でも何読んだかわからんようになってるし。

ちょっと難しめか。

愛と結婚とセクシュアリテの歴史―増補・愛とセクシュアリテの歴史
ジョルジュ デュビー
新曜社
売り上げランキング: 935,539
性の歴史

性の歴史

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J‐L・フランドラン
藤原書店
売り上げランキング: 653,422
図説 不倫の歴史―愛の幻想と現実のゆくえ
サビーヌ メルシオ=ボネ オード ド・トックヴィル
原書房
売り上げランキング: 965,081

古代

原書は1960年で古いがとてもおもしろい古典。古代ギリシアの同性愛、セックス、結婚などについてだいたいのことは書いてある。

愛の諸相―古代ギリシアの愛

愛の諸相―古代ギリシアの愛

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R・フラスリエール
岩波書店
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同性愛にしぼった名著。

古代ギリシアの同性愛

古代ギリシアの同性愛

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K.J. ドーヴァー
青土社
売り上げランキング: 899,500
古代ギリシアの女たち―アテナイの現実と夢 (中公文庫)
桜井 万里子
中央公論新社 (2010-12-18)
売り上げランキング: 704,663
ヴィジュアル版 ギリシア・ローマ文化誌百科〈上〉 (世界史パノラマ・シリーズ)
ナイジェル スパイヴィー マイケル スクワイア
原書房
売り上げランキング: 596,115
愛欲のローマ史 変貌する社会の底流 (講談社学術文庫)
本村 凌二
講談社
売り上げランキング: 695,874

古代ローマ人の愛と性

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アルベルト アンジェラ
河出書房新社
売り上げランキング: 275,802

中世

図解 ヨーロッパ中世文化誌百科 上 (世界史パノラマ・シリーズ)
ロバート・バートレット編
原書房
売り上げランキング: 108,750
図説 快楽の中世史

図説 快楽の中世史

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ジャン ヴェルドン
原書房
売り上げランキング: 647,930

近世


19世紀


20世紀

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ブックガイド:恋愛・結婚の歴史

某授業用のリスト。作成中。

16世紀から現代までの快楽の扱いについて。「オルガスム」はタイトルだけ。

「乱交」って訳されてるけど、「オージー」、必ずしも性的なものとは限らない乱痴気騒ぎの歴史。しかしまあ、恋愛とかと関係ないセックスを楽しむ人々っているらしいわけよね。

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ブックガイド:進化と倫理関係

某授業のためのおすすめブックガイド。作成中。


人類の進化という観点から、利他性やら道徳やらを説明しようってのは今大流行中できりがない。こういうのから読みはじめるとよい。

友達の数は何人?―ダンバー数とつながりの進化心理学
ロビン ダンバー
インターシフト
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ハイト先生は実用的でもあるのでおすすめ。

しあわせ仮説

しあわせ仮説

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ジョナサン・ハイト
新曜社
売り上げランキング: 112,044

孤独は健康に悪く、頭も悪くしますので注意しましょう。

孤独の科学---人はなぜ寂しくなるのか
ウィリアム・パトリック ジョン・T・カシオポ
河出書房新社
売り上げランキング: 159,027
ヒトはなぜ協力するのか

ヒトはなぜ協力するのか

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マイケル トマセロ
勁草書房
売り上げランキング: 80,940
脳に刻まれたモラルの起源――人はなぜ善を求めるのか (岩波科学ライブラリー)
金井 良太
岩波書店
売り上げランキング: 113,870
モラルの起源―道徳、良心、利他行動はどのように進化したのか
クリストファー ボーム
白揚社
売り上げランキング: 321,474
道徳性の起源: ボノボが教えてくれること
フランス ドゥ・ヴァール
紀伊國屋書店
売り上げランキング: 252,386
モラル・トライブズ――共存の道徳哲学へ(上)
ジョシュア・D.グリーン
岩波書店
売り上げランキング: 371,110
社会はなぜ左と右にわかれるのか――対立を超えるための道徳心理学
ジョナサン・ハイト
紀伊國屋書店
売り上げランキング: 18,189

ドーキンス先生は偉い。必読。

利己的な遺伝子 <増補新装版>

利己的な遺伝子 <増補新装版>

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リチャード・ドーキンス
紀伊國屋書店
売り上げランキング: 8,570

進化論の元祖による人間の道徳等についての考察。今読んでもおもしろい。

ダーウィン著作集〈1〉人間の進化と性淘汰(1)
チャールズ・R. ダーウィン
文一総合出版
売り上げランキング: 871,809

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ブックガイド:人々のセックスの実態調査本

某授業用ブックガイド:作成中


これは実は意外に少ない。

下のはかなりきちっとした調査だが、なぜ続編が出ないのか。古いだけだけではなく、内容はいろいろ文句があるんだけど、でもこれしか頼りようがないのが現状。

データブック NHK日本人の性行動・性意識
日本放送出版協会
売り上げランキング: 452,574

でも実はアメリカみたいな国でも90年代まであんまりちゃんとした調査がなかった。

セックス・イン・アメリカ―はじめての実態調査
ロバート・T・マイケル 近藤 隆文 ジョン H. ガニョン エドワード O. ローマン Robert T. Michael John H. Gagnon Edward O Laumann
日本放送出版協会
売り上げランキング: 841,321

英語が読めるなら2000年ごろの調査。

The Social Organization of Sexuality: Sexual Practices in the United States
Edward O. Laumann John H. Gagnon Robert T. Michael Stuart Michaels
University Of Chicago Press
売り上げランキング: 216,125

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ブックガイド:表現の自由と「わいせつ」

某授業用ブックガイド。作成中。


表現の自由一般については以下の2冊。

「表現の自由」入門

「表現の自由」入門

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ナイジェル・ウォーバートン
岩波書店
売り上げランキング: 436,653
表現の自由を脅すもの (角川選書)

表現の自由を脅すもの (角川選書)

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ジョナサン ローチ
角川書店
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国内の「わいせつ」表現については以下のものが簡便でわかりやすい。

エロスと「わいせつ」のあいだ 表現と規制の戦後攻防史 (朝日新書)
園田 寿 臺 宏士
朝日新聞出版 (2016-02-12)
売り上げランキング: 83,614

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ブックガイド:性風俗産業の実態に関する書籍

某授業用のブックガイド。作成中。


現在の性風俗産業の実態をおそらくかなり正確に描いているのはおそらく中村敦彦。ただしかなりクセのあるジャーナリストではあるので注意も必要か。数が多いが、どれか1冊読めばよいだろう。 続きを読む

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ナカニシヤ出版「愛・性・結婚の哲学」を読みましょう (2)

福島知己「恋愛の常識と非常識:シャルル・フーリエの場合」

実は刊行前に目次出たときから一番楽しみにしてたのがこの論文で、フーリエの『愛の新世界』っていう奇怪な大著の翻訳者本人のよる解説っていうか部分的紹介。 続きを読む

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