0510の連用日記


2023/05/10 (水)

ヒゲはちゃんと毎日剃りましょう。

3回生、長めの会議。まだマスクの人が大半なので、ゼミ学生でも顔と名前を同時におぼえられない、というかほとんど顔がわかっていない。

やっぱりまともな業績がないことは恥ずかしいことだが、まあしょうがない。やるべきことをやるべし。そして私がやるべきことはそんなに多くない。

夜少し苦しむが、これは室温に対して薄着すぎるから。


2022/05/10 (火)

ゼミ3個の日。早起きしたのにあっというまに時間が過ぎる。 火曜日は疲れるので飲んでしまう。


2021/05/10 (月)

やっと好天か。連休中は天気よくなかった。プール。


2020/05/10 (日)

曇天。ハナミズキの花が散っているので掃きあつめないとならない。

講義関係は見通しが立っているのだが、ゼミなどはまだどうなるかわからない感じ。 動画の配信などはビデオキャプチャボックスを入手してまあそれなりの確実性と品質できるようになったと思う。


2019/05/10 (金)

講義。まずまずか。

夕方、某コンソーシアムの仕事。

ポルタで酸辣湯麺。これは健康に悪い。


2018/05/10 (木)

なにやら調子悪い。 細かな仮眠をとる。1回生講義、 4回生ゼミ。

あんまり調子悪いので夕方プール。楽になる。どうしても毎日エクササイズしないとならんわけね。

山かけそば。ぐるんぱ。レトルトカレーとサラダ。


2017/05/10 (水)

ゼミ。

ちょっと河原町へ。やっと行動範囲が少しだけ伸びたか。鴨川歩くのも久しぶり。 植物が生い茂っている。苦手な定家葛も咲き始めたようだ。ジョギングできるようになるのはまだ先の話ね。


2016/05/10 (火)

今出川。午後ゼミ3つ。4限目と5限目の間にパンを食うと少し楽。


2015/05/10 (日)

久しぶりに9時間ぐらい寝る。睡眠不足になってた感じ。

それにしても休むヒマがない。あんまり無理せずがんばろう。

昼前ぐらいから研究室、夕方図書館とプール。


2014/05/10 (土)

ネットで調べると、これはノロウィルスではなくロタウィルスの症状のようだな。 となるともう少しかかるか。

腹がへらない。無理に食うと胃痛あり。


2013/05/10 (金)

3回生。


2012/05/10 (木)

1回生、吉田。

残業苦しい。サラリーマンの人ってたいへんだろうなあ。


2011/05/10 (火)

雨。湿度高い。うちの会社の教室はまだクーラー入らず。 不快な環境でゼミやるのはけっこうたいへん。

1、2、4回生。

3・4回生コンパ。


2010/05/10 (月)

病院へ。予約ないので延々12時までかかる。

恒例の血液検査。2、3週間薬飲んでなかったし、前日ビール飲んでしまった。

項目GOTGPTγ-GTPHDLLDL中性脂肪尿酸血糖
基準値13-338-429-5440-75140以下34-1733.6-7.878-110
2010/05/10505513938815518.4114

午後雨。

卒業生来訪。仕事して生きていくってたいへんだよな。私とか恵まれすぎていると思う。


2009/05/10 (日)

落ちついて授業準備。


2008/05/10 (土)

雨。気温上がらず、諸般の事情で裸足の足が冷える。

知的好奇心ってのはどういうもんなんだろう。

あ、iTunesのスクリプト使うと歌詞とってきて音源ファイルに入力できるのか。 すげー。 っていうかこうのはふつう使ってるものなのか。

ディスクを有効利用するために「裸族の頭」を買ったけどうまく認識しない。 なぜだろう?・・・あれ、マシン再起動したらとりあえず認識してDisk Utilityで見える。・・・いや、なんかフォーマットが うまくいかん。もうやめ。時間の無駄。

ちゃんと動くケースを差しかえて動かしゃいいや。まあ6〜30GBぐらいのを いくらあつめても同じかな。2万円で300GBぐらいの外付けディスクが買える時 代だもんな。まあ~/Documentsフォルダ5GBぐらいを6GBのに入れておく。テプラ 貼っておこう。

今年はいろいろ細かい学内委員がまわってくる。

わりと落ちついて仕事しているのだが(しているから?)、時間がたつのが速すぎる。は、それはiTunesの歌詞カードを見ながらマービンゲイ歌ったりしてるからだ。音楽は時間と集中力を奪う。web日記やらブログやらを巡回する時間は最近ずいぶん減ったような気がする。他人の思考とかに興味を失なったのかもしれん。

「知ってる」とか「わかっている」っていう感じ。やっぱりまずは量的なもののような気がする。広く知ってれば深く知ることもある。おそらく狭く深くってのは実はありえないんだろう。まあ広いとか狭いとかどうでもよくて、量。「深い」「しぶい」とかってのがどういうことかはわからんが、量ならわかるぞ。それは使った時間の量と密度。「なんでもネットで検索できる時代だから」とか嘘っぱちだ。「イノーマス」とか「ヒュージ」「インメンス」「マッシブ」「ジャイアント」「赤色巨星」「質量兵器」(ちょっと違うか)とかって言葉をかっこいいと思うようになるべし。「巨」なものはなんでも偉い、と。学生さんには「とりあえず量だ」と指導するべきなんだろう。自分にもね。もっともっと星人。

私もamazon古本でも出して、屋号をなのってみたい。なんか名前考えよう。っていうか、やっぱり雅号とか筆名とか大事だよな。自分が一丁前になったと思ったら自分で名前をつけたり偉い人に名前もらったりするべきなのだ。実名は使うものではない。「渇望書店」じゃだめだが、「邪望書店」はいいなあ。ハダカイワシ堂とかメクラカメムシ亭とかそういうのもいいか。


2007/05/10 (木)

朝から。"Hace mal tiempo."でいいのかな。スペイン語は今年も挫折しそう。この時期、鴨川べり左岸四条〜団栗橋で咲いている植物の香りが苦手。回避。

「インターンシップ」の相談とか。「やめときなさい、どうせ働くならちゃんとお金もらいなさい」とか。特殊な業種がどんな風に動いているかを見てみたいとか、大企業に顔つないでおきたいってのならならわからんでもないが、創業4年、社長28才、従業員5人、webをチェックしても何で稼いでいるか不明、なんて会社に、1万円だか1万5千円だかも金払って1ヶ月インターン行くとかどう考えても馬鹿らしいとしか思えない。受け入れ先の会社の方がわざわざ教育してやろうなんて動機があるとは思えん。時給750円でも金をもらえばやる気も出るだろうし、金払う会社にもまともに仕事させる動機があるだろうけどね。

これは大学コンソーシアム京都がそういうのを紹介しているらしいのだが(金はコンソーシアムに払うらしい)、いったい何やってんだか。まあそういう体験が必要な学生さんもいるのかもしれんが、少なくともうちのレベルの大学の学生さんには不要だろう。漢字書取でもしろ。うーん、まあ同僚の一人が指摘するように、学生さんは自信がなく不安なのだよなあ。それに答えられる教育と課題を与えられていないということなのだ。反省反省。

うーん、私がベンチャー会社作ってインターソ受け入れるかな。業種は「大学研究室雑務請負」。本・コピーの整理、各種大学事務書類の手配、郵便物の作成、テキスト打ち込み、画像スキャン、出席票・採点管理、予算・備品管理、授業レジュメの作成、コピーとり、図書館リトリーバー、お茶入れ、ゴミ捨て、教員のスケジュール管理。けっこうよいトレーニングじゃないか。ついでに実習レポート書かせて1万円もらおう。(だめだ)でもNPOは一個作ってみたいよな。

まあでも コンソーシアムの企業向けページを見ると、企業にもインターン受け入れるそれなりの動機があるかな。微妙。あ、これは「特色ある大学教育支援プログラム」なのか。

吉田。

岩波1冊でわかる『フーコー』。やっぱりわからん 。同じシリーズの『狂気』の方はたのしく読めるけど、なんか記述の順番とかが変で、予備知識があると混乱するところがけっこうある。このシリーズは大好きでおおむね絶賛していたのだが、なんだか微妙になってきたような気がする。『ポスト構造主義』もおかしかったんだよな。実証的な学問はどれもすばらしいのに。イギリスでも専門分野によってずいぶん力の差があるということなのかな。

ところでRobert BurtonのThe Anatomy of Melancholyの邦訳は過去にもないのだろうか?見つけられない。これほど有名な本なのに邦訳ないのはどうなんだろう。岩波文庫あたりで出してほしいよな。タイトルがタイトルだけに、出しときゃそこそこ売れるだろうに。(まあ翻訳がない超有名本ってのはいろいろあるけど)・・・うーん、第1巻だけ『憂鬱症の解剖』という名前で昭和11年に出てるのか。高い。


2006/05/10 (水)

1コマ授業。

3コマ3回生ゼミ。


2005/05/10 (火)

午前中起きる。

床屋。新規の美容室を試してみる。

午後、空いている時間をみはからって健康診断。ここ数日ちょっと節制足りなかったかも。 検尿、採血、レントゲン、視力聴力、身長体重(増えてる)。

「阿弥陀池」「住吉駕籠」「壷算」。


2004/05/10 (月)

衣笠。なんか早口になる悪い癖が出はじめているような。

Winny作者逮捕。京都府警ハイテク捜査部、なんだかなあ。

最近街中で小学生ぐらいの女の子のスニーカーにローラースケートがついているようだ。あれ、なんかいい感じなんだが、なにがいい感じなんだろう。・・・と、すでに規制の動きがあるとか。そうなのか。


2003/05/10 (土)

昼前に起きる。ジョギングして午後大学。このところ、野原仙人言うところのネパール人。しかし最近ちょっとオーバーワーク気味かもしれない。

ま、1時間半という講義時間はまじめにやると学生にとってはとてつもなく長すぎると思う。喋っている方にとっても長いし、自分としてはどんなに偉い先生でも他人の話を1時間半も延々聞く気にはなれない。ディスカッションとかなら別だが。というわけで、最近では、5分遅れではじまって、10分ぐらい質問票に答えて、50分ぐらい講義して途中で休憩時間を入れるようになった。(トイレ休憩というわけだ。学生には存分に私語してもらう。)んで15分ぐらい喋って質問票を書いてもらうというわけ。

燃焼系のアミノ酸飲料を飲んでエクササイズすると気分が悪くなる。

ちとある目的のためにライブを聞きに行く。

  1. ジョギング2。(40分)
  2. 納豆ごはん、ブロッコリー、油揚とレタスの味噌汁。
  3. 大学まで徒歩。まわり道したので1時間強。
  4. 徒歩で帰宅。
  5. 近所で中華。八宝菜、春巻など。

2002/05/10 (金)

起きられた。


2001/05/10 (木)

寝坊。昼会議。午後翻訳の手伝い、雑用。

昨日買ったCD。

カール・ライスターが11月に京都に来てブラームスやるらしい。行かねば。発売日は12日だ。チケット取るぞ、ゴルァ。

ジョギング。心拍150bpmを狙って走ってみる。おお、速い速い。ランナーじゃないか。二条〜丸太町は0.5k、丸太町〜荒神橋 0.4k、荒神橋〜今出川 0.8k。丸太町までウォームアップで、丸太町〜今出川をリピートする。今日は3セット 0.5 + 1.2 x 2 x 3 = 7.7 (km)を45分程度で走っている。猛烈に速いつもりだったが、時速にするとたった10kmぐらいか。市民マラソンとかに出るためには、もうちょっと速く走らないとならんのか。うーん。

スニーカーを洗う。2足目。

"Department of Digital Expression"ってのは、心のなかではモヤモヤをかかえながらも、イエスかノーでしか表現できない人々の集まりのようでやだなあ。information and presentationとかdigital presentationとかなんじゃないのかなあ。


2000/05/10

8時半起床。

今熊野の研究室のよいところは、メールがマシンに直接届かないことで、 15分に1回fetchmailで取ってくるようにしている。30分に1回でもよいかもし れない。

ふたたび研究室にお泊り。今回はサンダルを持ちこむ。猛烈に冷蔵庫が欲しい。

そういや、うちの大学で配られているウィルス対策に関する紙には、

ウィルスの見つけ方は、まず、メールを読む前に、「それらしいメール」を探す。あったら決して読まないで(どこもクリックしないで)、即座に削除してください。

と書いてある(!) そして、驚いたことに、「それらしいメール」とは、英語の Subjectで"I love you" だとか"Imoportant! Read carefully"とか書いてある メールだそうだ。やれやれ。

それにしても、学生から1日50本もメールが届くってのはたまらん。 (まあ、これが今熊野新学部の売りの一つなんだが)

それにしても、ゼミの学生が予想していたよりかなり優秀なので驚いている。 去年行ってた河内天美より上なのは確実。

研究室の現状

いまだにNFSが動いてない。/exportsは昔と同じくちゃんと書いているつ もりだし、/etc/hosts.allowも調べたし。/etc/fstabもちゃんと書いてるつも りなのに、permission deniedになっちゃう。さて? amdの使いかたもよくわからん。

あれ、あそこにページあったの忘れてた。はずかしいなあ。 作りなおそう。


1999/05/10

朝。猛烈に胃の調子が悪い。顔にはニキビ。中年になると、食生活が乱れるとすぐにダメなんじゃな。世の中であれほど胃薬とかが売れている理由がわかる。運動不足だし。

疲れた。金がない。明日研究室の飲み会だそうだが。

今日はヘロヘロなのですぐ帰るって寝る予定。仕事が。ああ。


1998/05/10

仕事してますしてます今やってます。

やってますやってます今出ました。途中です。道に迷っているのかもしれません。

しばらく前に借りて録音しておいたRed Hot Chili Peppersのベストを聴いている。むう、ちゃんと聴くとなかなかよい曲もあるではないか。ハードロックなやつはアレだが、ファンクなやつがよいな。プロデュースがジョージ・クリントンなんだっけ?

Webから名人戦第3局の棋譜をとってきて並べてみる(便利)。やはり解説がなければわからん。特に佐藤八段の序盤10手目4二銀が理解不能。

あ、そうか、別に先手から角交換されても別に手損にはならんのか。しかし変だよなあ。気合いが悪い。最後の8六桂も形作りにしてもなんだかかっこ悪い。 こりゃ、名人にはなれんな。(誰も本気で彼が名人になるとは思ってないだろうけど)

うーん、仕事すすまず。

人間の尊厳とクローン人間

この方は、クローン人間に反対なのだが、その主張の根拠はなかなか難しい。ちと書きなぐり。

減数分裂時の遺伝的組換え、男女の巡り合い、精子と卵子の巡り合い。三段階の各々の天文学的偶然が積み重なって、どの受精卵(個人の生命)もたまたま今を生きる好運に恵まれ、過去にも未来にも存在し得ぬ唯一無二性を備える。

その内実を予測したり製造することは絶対的に不可能であるため、受精卵は人類の過去と未来をふくむ全ての人類史の文化的営為を遥かに超えた、超人為的な創造なのである。このため受精卵は何ものからも自由な絶対的自由とそれ自体の価値と人間の尊厳を保証される。

どうして遺伝子の配列が予測できないことが、人間の自由と価値と尊厳の理由や根拠になるのだろうか?私にはわからない。

おそらく言いたいことは、子供を意図的に作ることは、人間の尊厳の感覚に反するってことなんだろうが、今時は子供ってやつは意図的に作るものなのではないじゃろか?

ま、次を読んでみよう。

こどもは男女の熱愛の結実である。男女の熱愛過程は二つの生命(精子と卵子)の共鳴的融合(受精)をもって完了するが、この融合が一つの生命に生まれ変わるという事実によって、その愛はこどもの中に具体化され同化されて「生きる」。

このため、こどもに対する実親の愛は父(母)性愛にとどまらず、夫婦愛の溶け込んだ融合的な感情に高められる。こどもはこの融合愛を実感することによって、己の価値を無自覚的に確認している。これが人間家族の生物学的絆の基本となる。この重要性を理解するためには夫婦の不和が幼い子どもの心をずたずたに引き裂く事実を想起すればよい。

恋愛・結婚・生殖の三位一体イデオロギーってやつかなあ。私には抵抗があるなあ。「子供は男女のかけひき計算や性的暴力の結果である」の方がかっこいい :-)

遺伝的な子供に対する愛情ってのは文化的なもんだとは思うのだが、ある程度ワシらに遺伝的にプログムされているってこともありえるなあ。(ま、それでも私の感覚では、「家族愛」のようなものはどのくらいその人といっしょに暮しているかに依存するような気がするけどね。遺伝的なものよりは、オシメを換えたりしているうちに情が移るってことなんじゃろ、きっと。)

ま、しかし、「熱愛」のもとで普通の方法で作られた子供だけが、親からの愛情を受けることができるってのは無理な主張じゃろな。人工受精やAID(非配偶者間受精)で生まれた子供が十分な愛情を受けることができないとはとても思えない。

どうでもいいが、主としてある機能を果すことを期待して作られる子供ってのはどういう感じなのかね。天皇さまとか。生きている甲斐がないと思うじゃろか?

論壇時評「クローンと日本」を読んで

クローン人間は一人も肉親をもたない天涯孤独のヒトである。

このことに気づいている人はどれほどいるだろうか。哺乳類にとって、実の父と母は遺伝子を半分ずつ与えるからこそ、実の父と母になるのである。実の父と母がいなければ実の兄弟姉妹がいるはずもない。

遺伝子セットの関係だけを取り上げれば、クローン人間と核ドナーは一卵性双生児どうし<と似たような関係にある。

しかし、クローン人間と核ドナーの肉親的(人間としての)関係は一卵性双生児どうしの場合と根本的に異なる。

クローン人間に実親(生物学的、遺伝学的親)はいないのだ。

一卵性双生児は同じ受精卵を共有し、同じ親を共有している。これに対し、クローン人間の由来は除核卵子とドナー体細胞との人工的融合細胞(卵)であるから、受精卵ではない。また実親もいないから、核ドナーと実親を共有するどころではなく、一卵性双生児どうしの関係とは本質的に異なっている。

よくわからない。遺伝的親は、「核ドナー」の遺伝的親と同じだろう(あたりまえ)。「実親」ってのがわからん。うーむ。どういう論理なんだろうか?

あ、そうか。一卵性双生児は「受精卵」が同じだから一卵性双生児で、クローンと核ドナーは同じ受精卵から生まれたわけではないから一卵性双生児とは違うって言いたいのかな?そりゃその通りだが、それでは問題は「同じ受精卵から生まれたということがなぜ重要なのか」ってことになるよなあ。しかし、「親がいない」ってことにはどういう意味でもならんと思うがなあ。遺伝的な親はドナーと同じだろうし、法的な親は(どうやって決めるかしらんが)決めることはできるだろうし、「生みの(母)親」も(人工子宮ができないかぎり)いるだろうし、家族としての親も(家族をもてば)決まるだろうし。むう。やっぱりよくわからん。言語トリックだな。後の方を読んでも、「遺伝的な親」と「愛情」との関係を強くとりすぎているような気がする。(一般に、科学に詳しいひとでも、倫理だの道徳だのってのがからんでくると実証的な根拠なしに自分の感覚にもとづいていろんなことを主張したくなるようだ)

これに対し、クローン人間は、核ドナー指令者の自由意志に基づいて計画的に(意図的に)作成される。これは、唯一無二性を完全に欠落しているから、創造ではなくコピー生産である。人間にしかできない生産であるが、この技術が常態化した状況を想定すれば容易に分かるように、そこには何の感動も生まれない。同じ遺伝的素材をもったクローン人間は、金さえあれば大量生産できる代物なのである。したがって、クローン人間の側から見れば、自己の貴重性(唯一無二性)を自覚することは難しいし、自分の誕生には伴わない天文学的偶然に感動することはできないし、自分の誕生を男女愛の誕生と結び付ける代わりに計画者の意図(利己的欲望)と結び付けて考えなくてはならないだろう。

ほんとうかなあ。もし今私がクローン人間であることが発覚した場合に、「私がここにいることの不思議さ」(永井均みたいだ)が解消するだろうか。

たしかに自分が「遺伝的に」計画されて生まれてきたことは理解できるだろう。しかし、(永井ファンが感じるような)不思議さは、遺伝的なユニークさに還元されてしまうようなものなのかなあ。

「ああ、オレが生まれてきたのは、あの人がこう考えたからなんだな」とは思うだろうが、「なんであいつはクローンを作ろうなんて考えたんだろう?」って疑問がわいてきそうだよなあ。

自分がある国の象徴として作られたということがわかったからといって、そのひとが必ずしも不幸であるとは限らんじゃろう。もちろん、そういう意図や計画は非常にうっとうしいものではあるだろうけど。でも、「自分がここにいる」っていう不思議は消えないじゃろな。たとえクローンだとしたって、人格は別なんだし。

もちろん、遺伝的素材や人格の原型の唯一無二性だけが、人格の固有性をもたらすわけではない。生前生後の体験は極めて個人的で、多様で、偶然的である。だから一卵性双生児といえども同じ人間には決してならない。ただし、パーソナリティや知能・運動能などの個人差は、60%以上が遺伝的な個人差として説明できることが分かっている。なお、誕生当時の人格(遺伝的素材)が、育てられ方(生後の体験)を規定する(赤ん坊の泣き方一つにも個人差がある)ことも十分ありそうなことである。

パーソナリティーや知能・運動能などの個人差の60%が遺伝的に説明できるっていう60%ってのはどういう意味なんだろうか?想像がつかん。

眠くなってきた。飽きた。やっぱりだめだ。あー仕事。出ます出ます。


1997/05/10

ひさしぶりにHTML原理主義宣言に手を加えた。いつまでたっても完成しないし、文章もなんだかヘン。でも、まだ一度も読んでないひとは一度でいいので目を通してください。おねがいします。

初夏ということで無性に体を動かしたくなり、夕方ひさしぶりにジョギング。
知恩院→川端三条→鴨川を北上→今出川(折り返し)→鴨川を南下→御池
というコースをちんたらちんたら走るとほぼ40分かかる。今日の目標は、「とりあえずゆっくり40分体を動かす」だったので満足。よいシューズをもっていないので、足腰に負担がかからないようにラフを走ることができるのがこのコースのよいところ。(また、カップルを観察(「出歯亀」か?)できるのもよい。距離も時間もちょうどよいくらいなのでこのコースを「公認ジョギングコース1号」とする。

今日はウォークマンを持ちながら(Chicのベスト)走ってみたが、ディスコサウンドではちょっとペースがあがりすぎるようだ。おそらく通はウォークマンなどしないのであろう。

散歩やジョギングは楽しい。一銭もかからない娯楽である。問題はうちにシャワーがないこと。


1996/05/10

本日はこの時間(1996年05月10日 (金) 07時25分52秒 JST)まで研究室にいたの で、せっかくだから1年ぶりに保健所に行ってHIVの検査を受ける予定。まさか この1年で感染していることはないとは思うが、完全にないと言い切ることも できないところがつらいな。

ちなみに、京都では最寄りの保健所で無料で検査を受けることができます。も ちろん完全に匿名。あなたの名前を教える必要はありません。たんなる番号を 書いた紙切れ1枚を渡されて、1週間後にそれをもって行けばよいのです。左京 区の保健所は京大の北200メートル、金曜の9時から10時半ごろまで受け付けて います。さあ、皆も受けに行こう!



年齢:
検査を受けたことがある まだ受けてない

(1996/05/17現在4人のmaleがお答えになり、 うち1人が受けていらっしゃるようだ。もうすこしくわしく尋ねるかな)

今回は2度目なのだが、保健所に行くとまず「こちらへ」と通されて簡単な書類を作る。生年月日ぐらいを書く。で、次に簡単な問診。「HIVについての知識は?」という質問は「まずまず」「すこし」「ほとんど」。私は「まずまず」と答えたのであまり詳しい説明はしてもらえなかった。(ま、面倒だし)

「感染の可能性はありますか?」で性交渉、血液感染、母子感染、その他 のなかから一つ選ぶ。

「それから3ヵ月以上経ってますね?」「ま、大丈夫でしょう。」

職業上こちらからも少し質問させてもらう。「検査を受けに来る人の数は増えてます?減ってます? どんな年齢構成です?」と尋ねると、簡単な内部(?)資料をもって来て説明してくれた。左京区の保健所では、平成4年に2400人ほどのひとが検査を受けているが、6年には1400人程度に落ち込んでいるし、7年は8月までで443人。「一時期より減ってますよね」

私は左京区民の数を知らないが、2、30万のオーダーだと思うから検査を受けているのは人口の1%ぐらいかな。

検査を受けた年齢構成については統計はないが、「いろいろですが、場所柄もあるのか若い人がおおいですよ」ということである。

問診が終われば採血。上手で痛くない(でも江口は子供の頃から注射が苦手だ :-)

結果は2週間後。その頃このページが更新しなくなったら、それだと思ってください。

(実は去年も看護学校で「それじゃ先生は来週結果が出るから、もし休講になってたらそういう理由だと思ってくれ」と言ってたら次週発熱してしまい、生徒に笑われてしまったことがある。)

調子が悪いので債権者様(♂)、後輩(♀)と飲む。ひさしぶりに債権者様の飲み代の一部を負担させて頂く。もちろんそんなものは利子に比べればたいしたことはない。