&aname(d19230101){正月元旦。};睡を貪つて正午に至る。晴れて暖なり。[[山形ほてる]]に徃き昼餐を食し、帰り来つた炉辺に[[ヂッド]]の作『ワルテルの詩』を再読す。日暮るるや寒月忽皎々たり。晩餐の卓上葡萄酒数盃を傾く。風は寒けれど月のあかるさに、酔歩葵橋に至り松筵子をその邸に訪ふ。門弟相集り酒宴まさに酣なり。十一時過ぎ[[莚升]][[荒次郎]]の二優と自働車を&ruby(とも){与}にして帰る。

&aname(d19230102){正月二日。};烈風暁に及ぶ。午に出で顔を洗はむとするに、水道の水凍りゐたり。新に小説の稿を起こさむとて黙想凝思徒に半日を費す。月明前夜の如し。

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