大野茂男、『荷風日記研究』、笠間書院、昭和51年。

日記の記述を詳細に研究した名著。学者らしくよく整理されていて、人間関係(人物別)がどうだったかよくわかる。

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WikiPedia:大野茂男 (国文学者)

  • 「要するに、荷風は自己の義理固さのゆえに人の背信を厭い、純粋にひたむきなものを愛するがために、変節・売名・また芸術に営利を介入させることを憎んだ。更に良家育ちの子弟に通有の我儘で高い自尊心と、強い自己防衛本能をもち、人の批判を嫌い、たまたま反対側に廻った者に対しては根深い恨みを向け、ヒステリカルに非論理的に攻撃すること執拗を極めた。ここには知識人として当然あるはずの反省心・柔軟性は到底見られない。」 p.69
  • 「反面、律儀で友情に厚く、学識・才幹を喜び、優雅で趣味的で平和的な生活を楽しんだ。井上唖々、市川左団次、池田大伍、岡鬼太郎、相磯凌霜などの親友・良友を生涯に数多くつくりえたゆえんである。質量の両面で、友人に恵まれること、荷風のごときはけだし稀であろう。」p.69
  • 「とにかく断腸亭日乗はさまざまな人物との出逢いの歴史という意味が大きい」 p.70
  • 「うかうかと人の言を信じ、これを他によってたしかめることをしないというが、荷風の欠点である。かれはまた、自己に対する批判がましいことばも許さぬ人である。」p.130

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Last-modified: 2015-01-22 (木) 21:01:55 (1858d)