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ジャズ入門(10) ハードバップ全盛

クリフォードブラウン先生はビバップ魂のままにヴィルトゥオーゾの道を行こうとしますが、自動車事故で死んじゃいます。あとはもうマイルの天下。

まあハードバップという様式はつまり、下手でも歌心があればよろしい、というものなので百花繚乱みたいになります。

まあこういう名盤は山ほどあるのでいろいろ探してください。嫌いじゃないけど紹介するのが面倒すぎる。


ジャズ入門(9) ハードバップ誕生

んで、53年にパーカー先生死んで、ああいう腕くらべはもうやめましょう、下手は下手なりに音楽すればいいではないですか、というのがハードバップ。

ここでもマイルス先生が重要な働きをします。
その前しばらくヘロイン中毒とかで苦しんでいたことになってるんですが、たんにパーカーが恐かっただけではないのか。死んだらいきなり活躍します。1954年、記念碑的なアルバムを録音する。
パーカーのああいうのと比べたらとにかく遅いし、タルいっすよね。いっしょうけんめいパラパラ吹いてもパーカーの半分の遅さ。でもこれでいいのである、メロディックだ、と。他のミュージシャンもこれなら俺にもできる、あの白い薬をキメなくてもできる、と、このスタイルに飛びつくわけです。同じアルバムに悲しい歌も入れて、バップをもっと一般にウケるようにするのである。

音楽的には、ホーンのピアノとのからみがしっかりしてきましたよね。お互いを聞く余裕がある。パーカーはトロンボーンとか遅くて嫌いだったらしいけど、マイルスはあえて相手に選ぶ。こう、なんか、こういうのだと自分も鼻歌で参加できる気がするっしょ。ジャズは一部の楽器の巨匠たちのものではなくなった。誰でも参加できます。歌心が勝負っす。下手でもいいんす。なんなら楽器なしで鼻歌で参加してもかまわんす。

偉い。えらすぎる。このロセンで「ハードバップ」というのが成立します。元気にタルくぱっぱらーって曲と、悲しかったりあたたかかったりするバラード。パーカー先生よりずっとわかりやすい。ここらへんでジャズが市民権を得るわけです。
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