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ジャズ入門(25) モードジャズはどうなりましたか

まあコルトレーン先生ががんばって「モードジャズ」みたいな一発は発展した、というかこう細かいコードをあんまり考えずにブリブリ吹きまくるみたいなスタイルが定着したりしました。

コルトレーンの「至上の愛」っていう名盤。もう力入りまくっててすごい。一応コード進行あるんだけど、II-Vしてない。私にはマイナーキーのV7がずっと続いているように聞こえる。ピアノがレファラドみたいな3度重ねじゃなくて、レソドみたいな4度重ねになってうので50年代のジャズみたいなはっきりした調性感が出ない。クラシックだとドビュッシーやバルトークがいろいろやってた音なんですわ。あとピアノのマッコイタイナーがペンタトニックスケール(ドレミソラとかレミファラシの並び)を使えばコードと関係なく何を弾いてもいい、ってことを発見したりしたみたい。

実際には1960年代はファンキージャズの全盛期で、ミュージシャンが「モード」をやるのは、コルトレーンとか最先端の人を除いて、まあライブで2、3曲、みたいな感じだったんだと思うです。

コルトレーンのグループとは派閥がちょっと違うと思うんだけど(マイルス組)、ハービーハンコックなんかは両方やる感じでなにやらせてもうまい。
ファンキーのだとこんな感じ。上のコルトレーンと同じ1964年。
んで、「モード」の方はこういう感じにする。1965年ですか。これくらい腕のある人だと一発だとおもしろくないらしくて、コードをこう意外で予測できないように連結する。II-Vははっきりわかる感じでは使わないのですがすがしい感じになる。
まあ有名曲すぎますけどね。もう1曲ウェインショーターの曲を。1966年。ブルースもこういう感じでブルースではあるんだけどふしぎーな感じになる。
ここらへんの「モード名盤」みたいなのはショーターとかハンコックとか一部のキレてる人々がやってるだけで、本流はハードバップとかファンキーとかだったとは思うですね。でも今「名盤」として生き残ってるのは、こういう先端を行ってる音楽になってる。ここらへんはおもしろいところです。新しいことをやったから名盤になっているのか、名盤作れる人々が新しいことをやりたがったからこうなったのか。私は後者だと思います。


無調音楽入門(6) バルトークはかっこいいよ

まあシェーンベルクがいろいろやってるときに有力だったのはドビュッシーのライン、ラヴェルやストラヴィンスキーのライン(ドビュッシーとラヴェルはぜんぜん違う派閥なのではないかと思います)、そしてバルトークのラインですか。

バルトークは好きなんすよね。なんていうか、ちょっとインテリのふりしたかったらiPodにバルトークの弦楽四重奏入れておいて通勤に聞くといい、みたいなそういうウケ。まあそういうかっこつけはおいといてもよい曲をたくさん書いてます。

今「中国の不思議な役人」とかいくつかの演奏バージョンで聞いてるけど、かっこいい。

まあこういうのはパソコンのスピーカーじゃうまくなならないので図書館とかでCD借りてみてください。金管楽器がブウブウ言うし弦楽器も暴れまわるし。

おそらくYoutubeにはバレエの動画もあると思う。

バルトークがなんぼ偉かったか、というのは、これ書いているときのお手本の一つにしている小倉朗先生の名著『現代音楽を語る』を読むとわかります。この本はすばらしい一冊なのでぜひ入手してください。1970年の本で、日本の作曲家たちがどういうふうに無調音楽とかを理解していたのかもわかる。

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ジャズ入門(20) オルガンジャズ

まあジャズをマイルスデイヴィス先生とかコルトレーン先生とかを中心に考えちゃうとなんかシリアスな音楽であるって感じになっちゃうわけですが、やっぱり大衆娯楽なわけでね。

楽しいジャズといえばファンキーなやつで、まあ一時期のアートブレイキーなんか楽しいけど60年代にはシリアスな方向にも行ってしまったりして。
一貫して楽しいのはやはりジミー・スミス先生ですな。オルガンジャズ。ファンキー。
だいたいオルガンの人は、オルガン、ドラム、ギターってトリオか、それにテナーサックスとか加えた編成でやります。ベースがいないんですが、ベースはオルガンの人が自分でやるんですね。そしてそれがまた独特のノリになってかっこいい。オルガンには低い音を出すペダルがついてますが(エレクトーンを思いうかべればよい)、どうもふつうは左手で弾くものらしいです。でも時々アクセントに足でペダル踏んだりもしてるらしくて、それが独特のノリになってるらしいですわ。まあなんにしてもすごいテクニックです。
70年代になるとこんな音楽もやってる。さすがにこれはベースはベーシストがやってます。
ファンキージャズとファンク音楽とも密接な関係があります。
とりあえずこれのどっちか買っておけばえんえん楽しめます。
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ジャズ入門(14) ファンキージャズ

ちょっと時間が前後して60年代前半までいっちゃうけど。

まああんまりアートだの芸術だのしてないで、楽しければいいのではないか。音楽というのは音を楽しむと書くのです!みたいな人もいるわけだわね。

まあポピュラー音楽といういうのはダンスみたいなのと切り離しちゃうと死んじゃうわけでね。死なないまでも弱ってしまう。もっと踊れるようにしましょう。

ファンキーってのはまあ黒人臭いというか、そういうんだと思う。ブルーノートのあからさまな使用とか独特のハネた感じとか。ビバップの人たちはぜんぜんファンキーじゃなかったし、マイルスとかもファンキーじゃない。コルトレーンもファンキーじゃない。もちろんビルエヴァンスもファンキーじゃない。エリントンもベイシーもファンキーじゃない。でもハードバップの人々のけっこうな部分がファンキーだった。

まあゴスペルとかブルースとか、黒人ポピュラー音楽の伝統にもどろう、みたいな。すごいテクニックとか繊細で高度な音感みたいなんいらんから楽しくやりましょう。

モードだのフリーだのっていうのは一部の先進的な人々のもので、こういうのが主流。

おそらく50年代から60年代、アートペッパーとかスタンゲッツとかシェリー・マンとかチェット・ベイカーとかデイブブルーベックとか、白人ジャズミュージシャンも増えてけっこうな人気があった。イケメンだったりして女にはモテた。こっちに来る女は商売人ばっかりだけどあっちは素人女だ。ていうか実力的には黒人ミュージシャンの方が上だけど、人気は白人の方が高くなる。それに対する敵対的な行動でもあったんちゃうかな。おれたちはクサく行くぜ。これはマネできねーだろう。


Chuck Brown and the Soul Searchers

Chuck Brown and the Soul Searchers。日本ではあんまり知られていない人かもしれないけど超名盤。最初っから最後までGo Go (ハネた16のダンスビート)の一本のリズムの上でダミ声のオヤジが”It don’t men a thing”とか”Harlem Nocturene”とか”Stormy Monday”とか”Take the A Train”とか歌いまくるというものすごいもの。このビート感がマイルス・デイビスを感動させてしまい、マイルスはバックバンドSoul Searchersのドラマー(Ricky Wellman)を引きぬいて自分のバンドに入れた、と。おそらくニュージャックスイングもこの人の影響下でできたんじゃないかな。

このビートは真似してみたいんだけど、打ち込みではなかなか雰囲気がでない。