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人生には何枚のCDが必要かクラシック編

コレクター気質とかってのはあんまりなくて、なにかをコンプリートしたりすることには興味がないのですが、とりあえずいろいろ読んだり聞いたりしたいっていう欲求はけっこう強くて、昨日iTunes見たら4666アルバムとか入ってて気分が悪くなりました。こんなたくさん音源もってる必要はない。せいぜい50枚ぐらいでいいのではないか、みたいなことを言うひともいるようだ。実際本当に必要なCDってのはどれくらいあるんですかね。
冨田先生の『ナイトフライ』っていう名著には録音芸術ってのはたくさん聞くより1枚のCDを聞きこんだ方が楽しい、みたいな話が書いてあって、まあその通りだと思います。なんかたくさん聞きすぎてQOL (Quality of Listning)が下がってる気がする。
バッハ、(1) パルティータ、(2) ゴールドベルク (3) 無伴奏ヴァオリン (4) 無伴奏チェロ (あれ、バッハだけっこういくな)。

モーツァルト、(5)ピアノ協奏曲。ちゃんと番号でアイデンティファイしてないけど数曲だわね。20番は特別な感じ。(6)クラリネット五重奏。
ベトベン。(7)交響曲7番、(8)弦楽四重奏14、15番。16番は最終楽章が嫌い。
シューマン。(9)クライスレリアーナとかのピアノ曲集。
ブラームス。(10)クラリネット五重奏、(11)晩年のピアノ曲集。
ワーグナーは前奏曲集みたいなのがあれば。(12)トリスタンの前奏曲と愛の死だけあればいいか。あれは両方聞かないと気持ち悪い。
リストはロ短調ソナタ、はいらんかもしれん。
フランクの(13)ヴァイオリンソナタ
マーラーは(14)5番、(15)大地の歌、(16)9番。
ドビュッシーの(17)前奏曲集。(18)映像も欲しいか。(19)牧神の午後と夜想曲もほしい。
ラヴェルの(20)ピアノ三重奏、(21)ピアノ協奏曲。
ストラヴィンスキーの(22)春の採点、(23)結婚、(24)ヴァイオリン協奏曲。
バルトークの(25)弦チェレ、(26)弦楽四重奏。
(27)シェーンベルクとベルクとウェーベルンのピアノ曲集めたやつ。
(28)ショスタコの弦楽四重奏も何枚かほしい。
なんか月並だけど、基本のコレクションみたいなのってのはそんな選択の幅がない気がする。

Glenn Gould Plays Bach: 6 Partitas
Glenn Gould
Masterworks (2012-08-28)
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Goldberg Variations (1981 Version)
Bach Gould
Sony Bmg Europe (2007-12-11)
売り上げランキング: 337

Sonatas & Partitas for Solo Violin
J.S. Bach
Decca Classics (2012-10-01)
売り上げランキング: 10,520

バッハ:無伴奏チェロ組曲
マイスキー(ミッシャ)
ユニバーサル ミュージック クラシック (2010-11-10)
売り上げランキング: 2,283
Complete Piano Concertos
Complete Piano Concertos

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W.A. Mozart
Warner Classics (2013-09-02)
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Clarinet Quintet
Clarinet Quintet

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Amadeus Qt
Dg Imports (1993-03-01)
売り上げランキング: 142,623
ベートーヴェン:交響曲第7番 (Beethoven: Symphony No.7)
Orfeo d’or (2006-03-06)
売り上げランキング: 2,565

Complete String Quartets
Complete String Quartets

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L.V. Beethoven
Warner Classics (2012-09-03)
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シューマン:子供の情景、クライスレリアーナ
アルゲリッチ(マルタ)
ユニバーサル ミュージック クラシック (2011-05-11)
売り上げランキング: 4,300

マーラー:交響曲第5番
マーラー:交響曲第5番

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ショルティ(サー・ゲオルグ)
ユニバーサル ミュージック クラシック (2007-02-21)
売り上げランキング: 2,219

マーラー:交響曲「大地の歌」
ショルティ(サー・ゲオルグ) コロ(ルネ) ミントン(イヴォンヌ)
ユニバーサル ミュージック クラシック (2007-02-21)
売り上げランキング: 12,637

マーラー:交響曲第9番
マーラー:交響曲第9番

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ブーレーズ(ピエール)
ユニバーサル ミュージック クラシック (2011-05-11)
売り上げランキング: 19,514

フランク:ヴァイオリンソナタ
ミンツ(シュロモ)
ユニバーサル ミュージック クラシック (2006-11-08)
売り上げランキング: 9,263

Preludes 1 & 2 / Images 1 & 2
Preludes 1 & 2 / Images 1 & 2

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Dg Imports (2008-08-26)
売り上げランキング: 1,421

牧神の午後への前奏曲/ドビュッシー名演集
アンセルメ(エルネスト) スイス・ロマンド女声合唱団
ユニバーサル ミュージック クラシック (2013-05-15)
売り上げランキング: 43,690

ラスキーヌ(リリー)
ワーナーミュージック・ジャパン (2000-06-21)
売り上げランキング: 14,889

ラヴェル:室内楽作品集他
カントロフ(ジャン=ジャック)
ワーナーミュージック・ジャパン (2001-07-25)
売り上げランキング: 37,777

ラヴェル: ピアノ協奏曲 左手のためのピアノ協奏曲(クラシック・マスターズ)
サンソン・フランソワ
ワーナーミュージック・ジャパン (2014-06-18)
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面倒になったから途中でやめ。ははは。なんか演奏家の選択も月並だし。
でもたしかに50枚ぐらいにおさまりそうな気がしてきたです。


春の祭典100周年 ピアノ版もよいです

前にも書いたんですが、今年は春の祭典100周年なわけです。
http://www.yonosuke.net/yonosuke/?p=222

この曲はまあオーケストレーションがすごくてそれが魅力なのだ、って思ってしまうんですが、実はこれ2台のピアノバージョンがあって、これがシンプルでけっこういいんですね。ピアノ2台でもちゃんとあの音が鳴る!

オケよりシンプルで音楽の構造とかってのがよくわかって、あの色彩感はオーケストレーションによるものではなく、音楽の骨格そのものがもってるんだとわかる。それにかえって二人の演奏者のリズム感覚がはっきり出る感じでオケ版よりよいくらいですわね。

ストラヴィンスキー先生といえば巨大オケの三大バレエ曲、みたいな印象がありますが、小さな編成の方が佳曲みたいなの多くて好きです。

Music for 2 Piano / Rite of Spring
Naxos (1996-06-18)
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Stravinsky: Miniatures
Stravinsky: Miniatures

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Orpheus Chamber Orchestra
Brilliant Classics (2009-09-01)
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作曲家としてのレナード・バーンスタイン

レナード・バーンスタイン先生は言わずと知れた20世紀の大指揮者ですが、作曲家としてもおもしろい人ですよね。なんといっても「ウェストサイド・ストーリー」の作曲者だもんねえ。

まじめな交響曲とかも書いてるんですが、私はSongfestっていうオケつき歌曲集が好きでよく聞いてます。アメリカの有名詩人たちの歌詞に曲をつけたものです。

1〜3曲目はこんなの。

1曲目はおかしなファンファーレ調だし、2曲目はジャズと12音音楽が混合していてすごい不安。アメリカ人はいろいろ不安だったんすな。
3曲目はいかにもアメリカ音楽。
4曲目はホイットマンの同性愛的な恋愛を歌った曲っすね。バーンスタイン先生自身もあれだったわけですが、これはいいっす。すごいラブソングだと思います。

まあマーラーの交響曲からショスタコヴィッチの交響曲14番あたりに行って、アメリカポピュラー音楽と出会ってバーンスタインにたどりつく、みたいな。
ほんとにどの曲もいい。できれば歌詞調べながら聞いてほしい。

10曲目のZiziのLamentも好きです。

春の祭典100周年を祝いましょう

今このまえ紹介したストラヴィンスキー先生の自作自演のCDをiTunesにApple Losslessで読み込み直して聞き直しているんですが、やっぱりストラヴィンスキー先生はすばらしすぎますね。これまた前に紹介した「結婚」とか「兵士の物語」とかいろいろ好きな曲はあるんですが、やっぱり「春の祭典」は特別にすばらしい。この前寝ながら聞いていて最終曲の「生贄の踊り」のドチャッドチャーチャチャチャ、で目が覚める思いをしました。

今年は春の祭典が初演されて100年目なんすね。ぜひこの機会にこの名曲を味わいつくしましょう。おすすめは一応ブーレーズですが、聞いてるうちにCDがどんどん増えていくタイプの曲です。この曲はまあ誰のCDを買ってもハズレはないですし、それぞれよいものです。

今日スコアを入手して見ながら聞いてたんですが、ほんとにどうやって演奏しているかわからないし、こんな曲を100年前に思いつく頭がおかしい。まあ拍子がおかしい難曲として知られてるんですが、バレエみながらだと自然に見えますね。

春が来て原始人みたいなのが儀式して 、女の子の中から一人選んで生贄にして殺す、みたいな筋なんですね。女の子がショック受けて暴れたり悲しんだり、ってのを描写しているんだと思うですがよくわからんです。

いくつかYoutubeで見てみました。

まず現代の標準的なのはこんな感じの振り付けなんすかね。誰だか知りません。おっぱい丸出しなのが現代な感じ。

ベジャール先生だとこんな感じ。セクロスセクロス。駅弁なんとかとかみんなでキメて楽しそうですが、サタデーナイトフィーバーみたいなのであんまり好きじゃないです。私がこのバレエをはじめて見たのはこのベジャール版じゃないかな。

今日はじめてオリジナルのニジンスキー先生の振付のやつを見たんですが、これいいですね。気が狂ってる感じがよく出てる。

聞き所は、やっぱり冒頭、なかば、最後と3回でてくるどちゃ!ちゃーらららのところの凄みを聞くところっすね。


ストラヴィンスキー先生は全身音楽家

ストラヴィンスキーの音楽っていうのは本当に多彩で何回聞いてもよいものです。この人は演奏家に勝手に色付けされるのがイヤだとかっていって自分で作品のほとんどを録音しているんですが、それのリハーサル模様もyoutubeにはありますね。

こう、全身音楽家だっていうのがわかる。指揮の様子はただ棒振ってるだけだけど、指示出してる時の声の出し方とかもう音楽的でねえ。

この「コンプリート・ストラヴィンスキー22枚組」っていうのは安いしお勧めです。

Works of Igor Stravinsky
Works of Igor Stravinsky

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Stravinsky
Sony/Bmg Int’l (2007-11-13)
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無調音楽入門(15) 吉松隆先生のニューロマン主義

まあ現代音楽はもうほんとうになんでもありなわけですが、吉松隆先生の「朱鷺によせる哀歌」(1981)とか名曲だと思いますね。「もう無調は古いぜ、調性の時代だぜ」みたいな。

現代音楽のマンガっていうと巨匠さそうあきら先生の『ミュジコフィリア』がまんま現代音楽作家・演奏家たちの世界を描いてますね。舞台が京都であちこち知った場所が出てくる。

ミュジコフィリア(1) (アクションコミックス)
さそう あきら
双葉社 (2011-07-28)

いまんとこさそう先生の作品としてはもうひとつもりあがってない気はしますが、きっと大展開してくれるでしょう。


無調音楽入門(14) まああとはなんでもあり

まあケージ以降はもうなんでもありっすな。

五線譜に書かないで図形見せて「これで適当に弾け」とか、断片だけ並べて「目にとまった順に弾け」とかもう滅茶苦茶。現代音楽とかやっぱりケージあたりで終ってる、というかはじまってる、というか、もうみんなアイディア勝負だし耳の勝負。ただうるさいだけのやつもあれば、なんか素敵な音が鳴ったり奇妙な手触りがしたりするものもある。まあどれもメロディーっていうか音の並びをおぼえたりするのは難しいけどねえ。

実際にはけっきょくどう聞こえるか、ってのが勝負なんで、裏でどういうこと考えてるのかはわからないし聞いてる方にはどうでもいいことですなあ。

日本人作曲家のもいくつかあれしますかね。

武満先生のギター音楽はいいですよね。ベルクみたいなロマンチックなものも感じるし、メシアンやブーレーズの響きもする。武満先生は文章もうまいので人気ありましたね。正直なところ、私が現代音楽とか聞きはじめたのは武満先生の文章のせいです。

近藤譲先生好きなんですが、このひとはもうなにも考えずに五線譜に音置いてくって主張してます。ほんとかどうかはわからん。NHK FMで「現代の音楽」っていう番組やってて、それでエアチャックした「時の形」っていう曲が好きでねえ。一昨年ぐらいにライブ録音したとかって情報が流れてたけど、CD出ないのかな。

もう一人、八村義夫先生っていう人紹介しますか。この「錯乱の論理」って曲はすごい名曲だと思うんすけどね。ヒステリー体質の女性(ピアノ)が錯乱してる感じ。

まあもっといろいろあるけど、入門編はこういうのでおしまいっすね。私は中級の下ぐらいで上級の人がなにを考えて音楽聞いてるのかはよくわからんです。

あとまあバルトークの方向性を追求してみたルストワフスキ先生とかベリオ先生とか、ペンデレツキだクセナキスだとまあいろんな方がいらっしゃいますが、そういうのは本でも読みつつ楽しんでください。youtubeはたいていの人のが手にはいってすばらしいですね。PCのスピーカーで鳴らしてももうひとつですがヘッドホンならなんとか聞けますからハブファンしてください。

イン・メモリアム~武満徹ギター作品集
福田進一
日本コロムビア (2007-12-19)
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音、沈黙と測りあえるほどに
武満 徹
新潮社
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無調音楽入門(13) でもそれじゃでたらめやっても同じじゃないですか

しかしこうなってくるとあれですわね。リスナーにはどうやって曲つくってんのかわかるわけもないわけだし、ちゃんとした構造みたいなものはもう聞こえなくなってる。サウンドがすべて、というか。

んじゃ、わざわざ音並べてセリーだなんて言わなくてもいいじゃん、ていう発想が出てきますなあ。

現代音楽といえばジョン・ケージ、ケージといえば現代音楽な先生は、「もうそういうのやめてサイコロ振って音置いてっても同じじゃん」と言ったのか言わないのか。

とりあえずこんな音楽を作ってみる。中国の易を利用して偶然性を導入したのじゃ、あらかじめ音の高さ、長さなどを設定しておいて、それをサイコロで決定したのじゃ、みたいな。

まあしかしですね、ケージ先生がこの曲を本当にサイコロ振って作ったのかどうかは疑わしいんじゃないですかね。思ったように鳴らないと「あ、いまのサイコロなし。こんどが本当のサイコロだし」とかやってたんじゃないかと思いますわ。

ケージ先生はこういうやる前にすでにプリペアドピアノで有名になってて、まあピアノの内部に消しゴムやピンつめたりして打楽器にしちゃって鳴らす。インドネシアのガムランとかの影響だとか。けっこういいです。

ガムラン(gamelan)はドビュッシーなんかもすごく気にいったっていう話だけどたとえばこんな音。

ケージ先生は他にもいい曲がたくさんある。4:33とかのアイディア一発の人ではないです。ちゃんとした耳をもった音楽家。

John Cage:Sonatas and Interludes for Prepared Piano
Naxos (1999-06-11)
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無調音楽入門(12) ブーレーズ先生とかのセリー音楽

指揮者として超有名なブーレーズ先生ですが、この人もともとはキレキレの作曲家だったわけっす。メシアン先生とかとつきあいがあったりして。評論家でもあって、「シェーンベルクは死んだ、これからはウェーベルンの時代だ」みたいなのを1951年ごろに論文書いて大ウケしたりして。

メシアン先生は音の高さ(音階)に加え、音の長さや音の強さも並べてそっから音をチョイスするっていう方法を考えだした。でもメシアン先生がそのなかのどの音を選ぶかっていうのは、まあよくわからんというかメシアン先生のセンス。

でもこれでもヌルい、と。シェーンベルク〜ウェーベルンたちの12音技法ってのは音の「順番」を決めて、それを前から鳴らしたり後ろから鳴らしたりひっくりかえしたりしてた。んじゃ、これとメシアン先生のやりかたをミックスしたらどうだろう。あらかじめ音の高さ(音階)だけじゃなくて強さや長さも順番決めた列(セリー)にしておいて、それを操作して曲作ったらかっこいいんちゃうか、と。

まあそんなん聞いてる方にはなんだかわからんですけどね。私も特に好きじゃないです。

でもこのやり方で名曲ができるんですな。「ルマルトーサンメートル」「主なき槌」ですか。どういう詩なのかは知らんです。

どこが名曲なんですかっ!って聞かれるとうまく答えられないけど、なんか独特のヒリヒリする感じがかっこいい。楽器の選択とかね。女性ボーカルなんかも入っていて、シェーンベルク先生の「ピエロ」を40年後にやってみた、感じなんですかね。

この技法でシュトックハウゼン先生なんかも有名になるんですが、私この先生のは好きな曲ないから飛ばします。ははは。

Le Marteau San Maitre
Le Marteau San Maitre

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P. Boulez
Deutsche Grammophon (2012-12-11)
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無調音楽入門(11) メシアン先生の実験

メシアン先生というのはなんとというかへんな方で、ドビュッシーとかラヴェルとかストラヴィンスキーとかの系列なんでしょがなにやってるのかわかならない、みたいな。

ドレミファソラシドじゃない並びを勝手に作って、それにしたがって曲つくってたりしたいたいですね。サティーやドビュッシーやラベルはドレミファだとどうしてもドイツ音楽っぽくなっちゃうから、ミファソラシドレミでスペイン音楽っぽくしてみたり。ドビュッシーは前に書いた「前奏曲集」のVoilesでは人工的なC D E Gb Ab Bbなんて並びの音階で曲作ってみたりしたわけです。こんな人工的な音階でも音楽になるのであれば、もっと人工的にしてもかまわんのではないか、というのがアイディアらしいです。

戦争でドイツ軍につかまって収容所で書いたっていう「世の終りのための四重奏」は名曲っすね。8曲からなる組曲だけど、一番印象が強いのはこの第6曲かなあ。ユニゾンで延々へんな音階を鳴らす。どうもなんか天使がラッパ吹いたりしているのかもしれんです。

あとリズムがおかしくて、これもなんていうか前から弾いても後ろから弾いても同じリズムだよ、みたいなので構成してたりするらしいっす。ベートーベンとかロマン派の音楽ってのは基本的に「こうするとよい音が鳴る」っていう経験則みたいなののかたまりが理論になってんですが、ドビュッシー〜ウェーベルンのあたりから、音楽ってのはもう勝手に「理論」というか音の規則を作って、それを鳴らしてみる形になっていくわけです。もちろん作曲家の「耳」がさらに重要になるわけなんだけど。

ここらへんの曲はもうベートーベンやワーグナーみたいな調性の感じはなくなってますが、音の並びがある程度限定されているので聞きやすいですね。名曲。

好きなのは第5曲とか第8曲の映画音楽みたいなのとか、第3曲のクラリネット無伴奏ソロとか。まあ聞いてみてください。TASHIっていう音楽集団のやつがいいです。

んで、このメシアン先生が戦後に「音の高さを並べてそっから曲を作っているのであれば、音の長さとか強さとかも決めて並べてしまえばよいのではないか」とか言いだして作ってみたのがこの「音価と強度のモード」。音階の一つの音は必ずこの長さ(8分音符だとか付点2分音符だとか)でこの強さ(フォルテだとかピアノだとか)を決めておいて、その並びから音をチョイスして作ったらしい。

ウェーベルンのあの無機的な感じに近い音楽ができてる。あれよりもさらに無機的というか、不思議な美しさがありますね。このころになると、無調だとか12音だとかっていう響きにみんな慣れちゃってたんでしょうな。調性のあのひっぱられる感じは感じられない。

Quartet for the End of Time
Quartet for the End of Time

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O. Messiaen
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