月別アーカイブ: 2005年3月

Chuck Brown and the Soul Searchers

Chuck Brown and the Soul Searchers。日本ではあんまり知られていない人かもしれないけど超名盤。最初っから最後までGo Go (ハネた16のダンスビート)の一本のリズムの上でダミ声のオヤジが”It don’t men a thing”とか”Harlem Nocturene”とか”Stormy Monday”とか”Take the A Train”とか歌いまくるというものすごいもの。このビート感がマイルス・デイビスを感動させてしまい、マイルスはバックバンドSoul Searchersのドラマー(Ricky Wellman)を引きぬいて自分のバンドに入れた、と。おそらくニュージャックスイングもこの人の影響下でできたんじゃないかな。

このビートは真似してみたいんだけど、打ち込みではなかなか雰囲気がでない。


フリージャズとシャンソン

昨日書いたNorth Marine Driveといっしょに掘り出したのがこのブリジット・フォンテーヌの「ラジオのように」。これまた青春の音楽で、ジャズ喫茶でバイトしていたときによくプレイヤーに載せていた。ぼそぼそつぶやくボーカル、すかすかのバックが奇怪でユニークな音楽をつくりだしている。70年代後半のフリージャズとかフュージョンとかでジャズ界にペンペン草1本なくなっていたころの雰囲気がよく出てる。聞いてる人びともおそらく屈託しているヒゲ面青年とか、自分はイカしているとおもっている若い女とかが聞いてたのだろう。私自身はそれをリアルタイムで経験するほと年はとってない。

フォンテーヌはシャンソン歌手、バックはフリージャズのアート・アンサンブル・オブ・シカゴ。ピアノなどのコード楽器やドラムセットのようなものは入っておらず、アコースティックベースと管楽器だけでバックアップしている。どうやってこういう音楽を創りだしているのか想像つかない。ぜんぶアドリブってわけではないだろうが、誰かが楽譜を書いたりしているとも思えない。

マラカイ・フェイバースのヘビーなベースが全体を支配している。ベースを聞くためになるべくよい再生装置で聞いてほしい。あるいはむしろiPodのようなイヤホンか。

(書きかけ)


こういうレビューのようなものは書いてみると以外に難しい。文章を書くのが苦手ってのもあるのだが、もっと難しいのはどの程度のウンチクを書くべきかってことだ。私自身はウンチクを読んだりするのは嫌いではないが、あたりめのことを読むのは面倒。そこで問題は、どこまでが読者が既知で、どこから読者が未知かってことを推測することなんだろうと思う。たとえば上の記事で「Art Ensemble of Chicagoっていうバンドはトランペッターのレスター・ボウイが60年代末に作ったバンドで黒人音楽の伝統を踏まえたフリージャズを演奏して、アメリカでは人気がなかったけどヨーロッパではウケて、80年代にはジミヘンの曲も演奏して~」ということを書くべきなんだろうかどうか。まあ書いているうちに自然にスタイルが定まっていくだろう。


内省的なポップ

家でCDをひっくり返していたら出てきたので、iPodに入れて久しぶりに聞いた。サックスやTom Waitsのキーボードが入ることがあるが、ほとんど全トラックをセミアコ1本か2本で作っていて、リズム楽器とかはほとんど使われていない。あくまで内省的な極上のポップ音楽。ナンパな目的にも使えるのかもしれないが、一人で聞いてほしい。

わたしはめったに白人音楽(特にUKもの)は聞かないのだが、久しぶりに聞いて感動した。それを書きのこしておきたくてブログをはじめてしまったわけだ。

年齢がバレてしまいそうだが、これとTracey Thorn

が私の青春の音楽で、学生時代にオンボロ車でドライブするときのBGMにしていた。あ、この二人が組んだユニットがEverything but the Girl。このころのCherry Redレーベルはそれはもうオシャレなものでしたよ、ええ。

自分でギター弾くときの音色の選択にこのCDが影響を与えているのがわかる。(まあ私はあまりにも不如意だから他の人びとには理解できないだろうが)

ちなみにBen Wattはその後ダンス音楽の方に走っていったようで、Meshell Ndegeocelloの”Earth”という曲をかっこよくリミックスしていて、これもiPodでのお気に入りにはいっている。