正月元日。旧十一月十九日。日曜日。晴。高梨氏来話。

正月二日。晴。午後浅草。公園の人手思ひしほど甚だしからず。アリゾナに食事して燈刻にかへる。

正月三日。晴。午後凌霜子来話。燈刻浅草。アリゾナにて食事。

一月四日。陰。後に雨。

一月五日。晴。凌霜子と午後四時半有楽町にて会見の約あり。その時刻に赴き見るに凌霜子毎日記者小山氏と共にあり。木挽町天国(てんくに)の料理を馳走せらる。上野発京成電車にてかへる。

一月六日。陰。後に雨。島中氏来話。午後浅草。アリゾナにて食事。今日より寒の入。

一月十四日。晴。午後浅草アリゾナにて食事。

一月十五日。祭日。日曜日。晴。鷲津郁太郎年賀に来る。凌霜子来話。午後浅草アリゾナにて食事。

一月十六日。晴。

一月十七日。晴。午後浅草。アリゾナにて食事。常盤座にて映画『椿姫』を見る。

一月十八日。晴。午後一時凌霜子小山氏来話。吉原京町外洋食店ナポリに行き昼餉の馳走になる。本所押上にて二氏にわかれ燈刻家にかへる。夜初更雨声頻なり。

一月十九日。雨。午後浅草。アリゾナにて食事。ロック座楽屋。燈刻帰宅。

一月二十日。晴。後に陰。凌霜子来話。晡時浅草。アリゾナ食事。

一月廿一日。晴。また陰。午後浅草。いつものところに食事。梓月子新春の句を送らる。

    かぞへどし七十九の春をむかへて

  衰老をめでたしなんと年始客

  耳はたしかにささなきの声

  はないけをなかに竹木むさとして

                梓月


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Last-modified: 2015-01-26 (月) 15:55:31 (790d)