正月初一。夜来の雨一時歇みしがまた降りつづけて晴るる望もなし。午後小林氏来話。

正月初二。日曜日。午前高梨氏来話。午後増田義雄氏来話。暫時留守番をたのみに買物に出づ。

正月初三。陰。午後小岩。夜雨。

正月初四。晴また陰。表通農家の老婆?を当分午後留守番にたのむ。一箇月その報酬千五百円とす。またその家より白米五升を買ふ。一升金二百三拾円なり。正午過凌霜子来話。松平春嶽旧蔵の古書多く購ひたりとてその中の一帙葛元煦著『滬游雑記」四巻を貸与せらる。夜半電燈の明るくなるを待ち草稿ニ、三葉をつくる。

正月二十日。晴。暖。朝高梨氏来話。午後浅草に往く。ロック座にて余の小説『踊子』を脚色し昨日より上演の由聞きたればなり。

正月廿一日。晴。暖。昨日より大寒。

正月廿二日。晴。暖。

正月廿三日。日曜日。晴。談。凌霜子を待ちしが来られざれば午後浅草に往き常盤座及ロック座に少憩して六時頃にかへる。

正月廿四日。晴。暖。午後浅草。

正月廿五日。晴。また更に暖なり。午前高梨氏来話。午後国府台税務署に往き浅草ロック座楽屋を訪ひて帰る。


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Last-modified: 2015-02-01 (日) 17:46:39 (784d)