一月十六日、 晴、早朝荷物をトラツクに積む、五叟の妻長男娘これに乗り朝十一時過熱海を去る、余は五叟その次男及田中老人等と一時四十分熱海発臨時列車に乗る、乗客雑沓せず、夕方六時市川の駅に着す、日既に暮る、歩みて菅野二五八番地の借家に至る、トラツクの来るを待てども来らず、八時過に及び五叟の細君来りトラツク途中にて屢故障を生じたれば横浜より省線電車にて来れりと言ふ、長男十時過に来りトラツク遂に進行しがたくなりたれば目黒の車庫に至り、運転手明朝車を修繕して後来るべしと語る、夜具も米もなければ俄にこれを隣家の人に借り哀れなる一夜を明したり、*

一月十七日、 晴、荷物を積みし車の来りしは日も既に暮れし後なり、米炭その他盗まれしもの尠からずと云、*


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Last-modified: 2015-01-10 (土) 17:13:39 (804d)