三月初八。半陰半晴。凌霜子より古き『文芸倶楽部』を借覧す。其中に余が筆にせし『琴古流の尺八』と云ふものありたればなり{明治四十三年}

  流言録

 築地三丁目に河庄といふ待合あり。おかみさんは大正の初頃浦子と云し新橋の妓なり。この待合[上海戦争?の頃より陸軍将校等の遊場となれり。塀外に憲兵の立番をなしゐる晩は軍人中にても大あたまの者攀柳折花の戯に耽る時なりと云。今年三月一日は芸者買に二十割の税かゝる最初の夜なるに、軍人の宴会あり。東条大将?は軍服のまゝにて公然自働車を寄せたりと之を目撃したるものゝ話をこゝにしるす。


トップ   編集 凍結 差分 バックアップ 添付 複製 名前変更 リロード   新規 一覧 単語検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS
Last-modified: 2015-01-11 (日) 01:56:38 (840d)