十二月初一{旧十月二十一日}晴。終日家に在り。世の噂をきくに日本の全国にわたり本日より白米禁止となる由。わが家の米櫃には幸にして白米の残りあり。今年中は白米を食ふことを得べし。

▼〔欄外朱書〕露軍芬蘭土(フィンランド)に入る。

〔欄外朱書〕精白米ヲ禁ズ。*

十二月初二。 晴れて風なし。昏暮土州橋より帰途銀座食堂にて晩飯を命ずるに半搗米の飯を出したり。あたりの客の様子を見るに、皆黙々としてこれを食ひ毫も不平不満の色をなさず。〔以下十三行半切取、一行抹消。以下欄外補〕国民の柔順にして無気力なること寧驚くべし畢竟二月甘六日軍人暴動の効果なるべし〔以上補〕。*


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Last-modified: 2015-01-10 (土) 15:48:26 (804d)