新入生はまず「大学での勉強」本を読もう

特に講義を聞いたりノートとったりする系の解説がついているもの。どの程度役にたつかと言われるとなかなか微妙だけど、まあ目を通しておいて損することはないです。

[高等教育シリーズ] 大学で勉強する方法
A.W.コーンハウザー
玉川大学出版部
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これはすごくよいので一読してほしい。でももっとプラクティカルな情報が欲しいとなると、以下の3冊ぐらい?どれもノートのとりかた、図書館の使いかた、レジュメ・レポートの書き方、発表の仕方までとりあつかっている。

アカデミック・スキルズ―大学生のための知的技法入門
佐藤 望 横山 千晶 湯川 武 近藤 明彦
慶應義塾大学出版会
売り上げランキング: 145,080

まあ安いし、これくらいなら買ってもよいか。「ノートを取ることは「人間観察」でもある」とか。

よくわかる学びの技法 (やわらかアカデミズム・わかるシリーズ)
ミネルヴァ書房
売り上げランキング: 524,994

ミネルヴァ書房のこのシリーズ(「やわらかアカデミズム・〈わかる〉シリーズ」)はどれもよくできている。この本の「ノートの取り方」も実例つきで悪くない。

知へのステップ 改訂版
知へのステップ 改訂版

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学習技術研究会
くろしお出版
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これも上の「学びの技法」と同系統。ミネルヴァより対象学生の偏差値がちょっと下かもしれない。


<p>上の3冊のどれか買ってもってればそれほど困らんのではないか。買うとしたら値段から慶應の『アカデミック・スキルズ』になるかな。以下はあんまりプラクティカルじゃない新書。

大学で何を学ぶか (幻冬舎文庫)
浅羽 通明
幻冬舎
売り上げランキング: 183,830

これはよく読まれているし、まあ一読して損はない。大学ってのはまあこういうとこ。

大学の教育力―何を教え、学ぶか (ちくま新書)
金子 元久
筑摩書房
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うーん。

大学で何をどう学ぶか (PHP文庫)
飯田 史彦
PHP研究所
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未読。
気構えだけなら、名古屋大学の「スタディ・ティプス」んでおけばよいような。むしろ教育向けのhttp://www.cshe.nagoya-u.ac.jp/tips/ を見た方が大学や大学教員というものを客観的に見ることができるようになるような気がする。教員も悩み苦しんでいます。
まあでも入学してゴールデンウィークまではこんなこと考えるヒマもないよね。

学術論文とただの文章の違い

卒論とか書いていると「ちゃんとした(学術)論文の形にしろ!」って教員から怒られるわけですが、学術論文とただのエッセイの違いはなんでしょうか。論文はすごいアイディアじゃなきゃだめだけどエッセイはそうでもない、みたいな感じでしょうか。ちがいます。

単純な答は、出典がついているかどうか、です。「不倫はなぜ悪いですか」みたいな文章はブログにも新書にもたくさんあるわけですが、学術論文ってのは「誰それはこういった」「こういう統計データがある」みたいな文に「〜という本の〜ページにある」て出典がついていて、誰でもそれを見てもとのデータなり文献なりを参照することができるようになっている。論文とただのエッセイの違いはこれだけです。たいしたアイディアじゃなくてもちゃんと参照つけていけばとりあえず論文になる。逆に、どんな斬新なことを書いていても、出典とかデータとかの場所を示してないのは論文ではない。

だから学部のレポートの段階でも、ちゃんと出典つけるクセつけましょう。

卒論書けない人のための卒論作成ガイド

「卒論なに書いていいのかわかんないよー」っていう人が多いと思いますので、中堅のゆるい学部で最低限の卒論らしきものをでっちあげる方法を書いておきます。

1. まず、とにかくなんでもいいから、興味のあるネタで教科書レベル・新書レベルのものを何冊か読む。

もうほんとになんでもいいです。学部とか学科によって「だいたいこういうネタで書かなにゃらならない」ってのがあるでしょうから、それはいつかネタを考えて、教員に聞いてください。「〜か〜か〜に興味あるんですけど〜どうしたらいいでしょう?」

2. いっきに決めちゃう。

ネタ・テーマを決めてください。たとえば「化粧や服装は人の行動にどういう影響を与えるか」でもOKです。すると教科書読むとだいたい「性格特性と被服行動」とかの項目があるのでそれ読みます。

3. ウラをとる。

そうするとたとえば「外向的な人は派手な服を着る」みたいなことが書いてあるわけですが、そのウラをとります。つまり教科書で「事実」や「真理」「仮説」みたいにして提示されていることが、どんな論文の裏付けがあるかをたしかめます。ちゃんとした教科書は出典や参照が書いてありますので、その論文なり本なりを集めます。ILL(図書館相互利用)とか利用して論文を30本ぐらい集める。すると、教科書で「外向的な人は派手な服を着る」と一行で書いてあることの裏付けとして偉い学者さんたちが実験したり調査したりしていることがわかる。それにもとづいていろいろ書いていく。

4. 自分の観察と照らしあわせる、経験を思いだす、自分で調査してみる。

ここまでくるとだいたい教科書の一行がけっこうな分量のちゃんとした「研究」に裏づけられていることがわかってくるはずです。あとはいろいろ書きたいこと書けばいい。

あんまりちゃんとしてない新書に書いてあることなんかは探しても根拠がなかったりすることに気づいたりします。これはおいしい。「この著者はこんなこと言ってるけどなんも根拠ないみたいだぞ、っていうかキーワードを中心に調べてみたらぜんぜん違うことが他の学者によって主張されてる」みたいなことを発見したらそれだけで卒論になります。

まあ卒論ってのは別に事実とか真理とかを書くもんでもないわけです。「いちおう常識ではこうなってるけど、あんまり根拠ないみたいだ」とか書くのもよし。「このひとたちはこういうこと言ってるけど、別の人々が主張しているこれこれを考えてみるとなんか信用できないぞ」とか。おかしな著者がいたら「この人はダメだ、なぜならばこういう根拠に反しているかだ」みたいな発見も卒論になる。

がんばってください。

文房具

何度も書いてますが、楽しい勉強のためにはよい文房具が必要です。この前のある授業でコミュニケーションシートに「メモ帳のおすすめはありますか?」と書いてくれた学生様がいるので、その時に話したことをメモっておきます。

メモ帳みたいなものにも定番があります。まず定番のものを使ってみて、その書きごこちを味わってみてその他のものを探しましょう。なにごともオーソドックスなのからはじめるのがおすすめ。安全で効率的。(もちろんあとで冒険するのはかまわん)

私が日常的に使っているのはこのロディアのやつ。切り取り線がついていて、書いてからピリっと破ります。

[asin:B0018HHTEO:detail]

長細くて本なんかに挟むのによい、とある尊敬する先生のブログで教えてもらいました。

小さいのはこれ。

基本的に千切ってつかうものです。あとこういうメモは基本的に片面しか使わない。裏に書いちゃうと見えなくなっちゃうから。とにかくメモ紙とかそういうのはケチらないのが一番大事なことです。どんどん書いてどんどん捨てちゃう。文字も大きく一目で見てわかるように。

どういうふうに使うのが効率的かは、上の商品説明から「この商品を含むブログ」から探してみてください。デキる人びとはいろいろ工夫しています。

バラバラにならないメモ帳の定番はこれ。MOLESKINE。

これも方眼。映画で地道な刑事さんや探偵さんが使ってるやつ。「あー、その不審者はどんなことをしましたか。はあ、いきなりコートの前を。すると。ほう、そうですか、それはいかんですな。けしからん。メモメモ。」ってやるときのメモ帳ですね。

他にも「ほぼ日手帳」とか「能率手帳」とか定番がありますね。「メモ帳 おすすめ」とかでググってみてください。

リーガルパッドというのも1回使ってみるといい。

ボールペンはまあ適当なのでいいけど、いろいろ使ってみてください。高いのはそれ相応の価値がある。あとまあとにかくシャーペンだけは捨ててください。いらんし。少なくとも他人様に提出するものに鉛筆・シャーペンは即アウトね。

付箋は我が社の卒業生が関係しているこれ使ってあげてください。

こういうのもケチらずどんどん使う。とにかく文房具ケチってはいかん。

スケジュール帳とメモ帳いっしょにしとくのかいいのかどうかはよくわからんです。私は別。スケジュールはiPhoneからGoogleカレンダー使ってます。

質問の仕方 (1)

質問・コメントする

ゼミや少人数の授業で、「質問・コメントはありませんか」というときになにも発言できないってのは悲しいことです。

誰かの話を聞いてなにも尋ねたりコメントしたりすることがないってのは、けっきょく、「私はあなたに興味ありません」「聞いてませんでした」「どうでもいいことです」という否定的な態度を表明することにもなります。

「あなたの発表を聞きました」「あなたの考え方に興味があります」という態度を示すことにもなります。なんか口出しできるようになりましょう。

とにかく三つの質問ができるようになればよい。チェックして質問するのは、まず次の3点です。

  1. 使っている言葉の意味ははっきりしているか?曖昧ではないか?分からない言葉は説明してもらおう。
  2. 主張に具体性があるか?具体例を提出しているか?それは適切か?
  3. 発表者は独断的ではないか?証拠はあるか?その証拠はどこで手に入れたのか?根拠は提出されているか?

詳しくは野矢茂樹先生の『論理トレーニング』(産業図書、2006)の第10章「批判への視点」の10.1「質問への視点」を読んでください。

何も言うことがないときに便利な表現

なにも質問や意見が思いつかないときがあるかもしれません。そういうときは決まり文句を使いましょう。

  • 「おもしろかったです。〜についてもう少し詳しく話してもらえませんか?」
  • 「〜という人は〜と言ってました(書いてました)が、それについてはどう思いますか?」
  • 「結論としてはどういうことになるんでしょう?」

→ 質問の仕方 (2)

あんまり専門分野がはっきりしてない学部の人のための卒論文献の探し方

専門分野がはっきりしているひと(たとえば「文学部哲学科倫理学専攻」みたいなひと)は、卒論でどんなこと書かなきゃなきゃならないかはっきりしているわけですが、なんか最近全国的に多い四文字学部とかカタカナ入ってるような学部の人は卒論なに書いたらいいかよくわからんのではないかと思います。まあネタを決めるのが一番だいじですわね。

ぼんやりネタを決めてからも本を探すのがたいへん。

卒論を書くにはまあとりあえず戸田山和久先生の『論文の教室』を読むしかないです。

新版 論文の教室 レポートから卒論まで (NHKブックス)
NHK出版 (2015-03-30)
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とにかく前半の「よいレポートの見本」が出てくるまでは読む。残りは書きはじめてからでいいです。

だいたい興味ありそうなものがわかってきたら、戸田山先生の指導に従って百科事典とかひく。本当は専門事典がいいんですが、だいたいの専門事典(哲学事典だの社会学事典だの)は専門家の人が他の専門家に読ませるために書いてるんで難しくてわからんことが多いです。紙の百科事典はコピーとっておきましょう。

まあ今だととりあえずwikipediaを見る。Wikipediaを見たら、必ず「参考文献」をチェックする。コンピュータでWORDやその他のファイルを開いておいて、コピペしておく。

関係しそうな新書を読む。「講談社現代新書」か「ちくま新書」か「光文社」あたり。岩波はクセがあるのであとまわし。「中公新書」が一番偉いです。文春新書は読んではいけません。新書は15年以上古いものは読む必要ないです。

これも参考文献はさっきのファイルにメモしておく。何回も名前が出てくる人と本は大事なのでおぼえます。

そのネタを含んでいる学問分野の教科書をぱらぱら眺めます。ゆっくり読んでるとキリがないから、目次だけでも見る。たとえば心理学だったら『ヒルガードの心理学』が定番の教科書なので、へえ、こういうふうになってるのか、とか浅く理解する。関係ありそうな箇所は読んで、人名と参考文献をメモします。

OPACで自分の大学の図書館に入っている本を調べます。かなり自分の関心に近いものがあったら1、2冊借りに行ってみて、ついでに書架でその本のまわりにある本も眺めてメモします。とにかく何度も書くけどメモが大事なのです。

ここらへんで指導教員に「こういう感じで本読んでいこうかと思うんですけど」とリストを見せてチェックしてもらいましょう。知らない本も教えてもらえるはずです。メモします。

もちろん新書だけでは卒論は書けません。次にそれなりの一般向け専門書を読む。さっきwikipediaを見たときに参考文献にあがっているのを参考にします。っていうか載ってるやつはまず見る。メモするのです。

知られていないへんな出版社、ほぼ自費出版みたいなところの(「サイマル出版」*1サンマーク出版とか)のは読んではいけません。哲学だったら勁草書房とか、心理学だったら北大路書房とか、社会学だったら新曜社とかそういう定番出版社があります。「~大学出版会」みたいなのも安心*2。リスト作ったらもう1回教員に見せましょう。

本を読むときは、まずそれがどういうひとが書いたものか経歴や肩書をチェックします。基本的に「~大学教員」とかになってない人、大学院で何を勉強したかわからない人のは基本的に読んではいけません。

また、同じネタだったら概して翻訳のものの方が優れています。翻訳される本はそれなりに定評があるから翻訳されているわけですからね。

CiNiiでキーワードでひっかけるといろいろ論文がひっかかりますので、とりあえずなにも考えずに集めます。最近10年分でOK。直接読めるのはそのまま読めばいいし、webでは読めないものは図書館雑誌係にお願いして取り寄せてもらいます(取り寄せ方は図書館の司書さんに聞いてください)。論文を30本も集めれば卒論は完成したも同然です。

こうして読書をくりかえし、ある程度いきづまったら(提出の3ヶ月ぐらい前)、図書館のリファレンスにお願いします。「これこれこういうことを卒論でしらべていて、これこれこういう本・文献は調べました。他にないでしょうか?、とちゃんと情報を向うに渡せば、適切にアドバイスしてもらえます。この腕は分野によっては大学教員より上。)

むずかしい本や論文は無理して読む必要はありません。とりあえず置いておく。しかしやっぱり参考文献には目を通します。英語とかで書かれた本や論文が参照されていて、それが翻訳されていたら、それがあなたの目指している本です。

まあ合計して本20冊、論文30本ぐらい読めば、卒論はなんとか書けるでしょう。

他の注意。

  • 心理学関係は20年以上前のものは読まない方がいいです。この分野は非常に進歩が激しいので、20年前のものを読んでも話になりません。ここ10年ぐらいのを読んでから。
  • 精神医学とかそっち系のは「フロイト」とか「精神分析」とかってのが入ってるのは避ける。中山書店という出版社が『臨床精神医学』とかってシリーズを出してますのでそういうのを見る。ちょっと難しいけどがんばる。

*1:ごめんなさい間違いました。サイマル出版社さん元気ですかー?元気じゃないですよね。

*2:法政大学出版会の本は安心じゃありません。

レポートではいったん「自分」を消してみよう

どうもレポートとか書いてもらうと、「〜について図書館に行って調べてみた」とか書く人がいてうんざりします。そんなこと読みたくありません。大学教員は一般にはあなた自身やあなたの行動には興味がない(それはよいことで、へたに教員に個人的な興味もたれるとえらいことになります)。

戸田山和久先生の名著『論文の教室―レポートから卒論まで』(NHK出版)の【鉄則7】は「問い+答え+論拠」以外のことを書いてはいけない」です。戸田山先生は以下のようにおっしゃっておられます。

その課題を選んだ経緯、自分がその意見をもつに至った事情、その他の「自分語り」、たとえば思い出話やエピソード、必要な参考文献や資料が手に入らなかったことの言い訳、うまく書けなかったことの言い訳、お世辞みたいなの。こうしたことを論文に書いてはいけない。(p.42)

まあ就職のこととか考えるとわかりやすいと思うんですよ。「チミチミ、我が社が企画している新店舗を〜に出す計画の評価レポートを作成してくれたまへ」とかって課題に対して、「私は図書館に行ってOPACを調べてみました。なかなか資料が見つからず苦労しました。」とか中学生みたいなこと書いてたらぶっとばされるっしょ。クビです。そうじゃなくても「チミに頼んだのは失敗だなや」とか言われちゃう。ふつうのひとはあなた自身やあなたの行動には興味がないのです。興味があるのは成果だけ。そのレポートが読むひとをちょっとでも賢くするような情報を含んでいるかどうか。

まあこれは小学校から大学に到る作文教育に問題があって、「あなたの事を自由に書きましょう」とかって教えられてるからレポートでもそうなっちゃうんよね。私たちがイクナイのです。ごめんなさい。教育イクナイ!でも大学2年生ぐらいになったらレポートからはそういう「私」を消すことを試みてください。最初はあなたの行動とか感じ方とかそういうの忘れて、資料とか文献とかをきっちり読んでなにが問題なのか、どういう解釈や見解があるのか淡々と書く。

そういうのを消していっても、いずれあなた自身の「独自の考え」が出てくるから大丈夫。資料や他人の見解の価値を検討していくうちにそれまでの文献では不十分なところが見つかったり、どうしても納得いかないことがでてきたりして、どうしても「しかし私は〜と考える、なんでかっていうと〜だからだ」と書きたくなる、いや書かねばならないと思うときがやってきます。この「しかし」がない「私は」なんか意味ないっす。そして、「しかし」のあとのあなたになら私も興味ありますよ(こっちの興味はそれほど危険じゃないです)。

で、これは就職関係の「自己分析」とかコミュニケーションについても言えそうなんよね。多くのひとは「私ってどんな人間」とかそんなんばっかりが「自己分析」だと思ってるみたいだけど、そんなんどうでもいいわけ。そういうのに関心あるのはあなたと近い人びとだけ。他人は、むしろある対象をあなたがどう評価するかとか、それとあなたがどういう関係にあるかを知りたい。

「君ってどんな人?」とか聞かれると答えようがなくて困るっしょ。だいたい「うーん、努力家です」とか言われたって信用できるわけないし。まあこういうこと質問してくる人はだいたいダメ。「俺ってさー、すげーんだぜー」とか「このまえ(お前が知らない)ツレの〜と〜行って次に〜行って、その次に〜行って」とかだらだら報告聞いてもあんまりおもしろくないでしょ?

「『恋愛小説家』っていう映画見たことある?好き?どこがよかった?ジャックニコルソンどうよ」とかだとまだ話に発展性がある。そういう共通のものについて分析したり評価したり批判してると、相手がどういう人かわかってくるわけでね。まあそういうわけで、「私」を中心にものを見るのをやめて、とにかくなにか自分以外の対象について考えてみましょう。

就職活動中にも勉強するのじゃよ

っていうか就職活動中にこそ勉強するのじゃ。君らはそのまんまじゃまだ商品になっておらんのじゃ。他人と同じことしてても値打ち上がらんでしょ?就職活動は 半年近い長丁場なので、この期間に勉強しないとむしろ値打ちが下がる*1。

説明会とか出るのはいいけど、人の話聞いてるときってのは頭使わないからなにも成長しないんじゃよ。だからたくさん出りゃいいってもんではない。企業が開催する説明会とかってのは、まあ向こうからしたらただのルーチンワークでしかないわけでね。ごちゃごちゃ集まったからといって、よい人材が取れるとは考えおらんじゃろう。へたすると、「この時期にこんなとこ来てる奴は勉強してない奴かもなあ」とか思ってるかもしれん。一通り業界のことがわかったらあとは自分で勉強。時間を無駄にしないこと。

んじゃ具体的になにをすればいいのかっていうのが問題なわけだけど、資格とかは会社入ってからいやでもとらせてもらえるので必要ない。専門的なこと(たとえば簿記とか)はそれを専門に勉強している人びとには勝てっこない。業界の細かい仕組みとかも、いずれいろいろ教えてもらえるからそれほど必要ない。むしろ、基本的には卒論に向けて地道に勉強すればよろしい。どういう卒論にするか考えながら資料を揃えてノート作りながら読んでいく。向上心があり、「勉強の仕方」がわかってくれば商品価値がついてくる。企業の方でも、「今まで勉強してきたか、いま成績優秀か」ではなく、「勉強させたら将来使えるようになるか」を見ようとしてるんじゃないかと思う。中堅私大レベルではそこらへんが生き残れるかどうかの境目のはず。

もしその他就職対策を特にやりたいのなら、日本語とSPI、一般教養、時事問題やっとくべきだろう。本屋に行けば試験対策本があるから購入する。ここらへんお金を惜しむ必要はない。必ず練習問題を解くこと!(重要)SPIはスピード勝負。日本語は漢字や語句の読み書きを中心に(これは勉強によってかなり差が出るぞ)。これも大学入試用の漢字・語句問題でよい。押入れにはいってるやつをひっぱり出す。それじゃいやだってんなら、日本語検定とか漢字検定とかやってみたらどうか?高校のときの社会化公民の教科書読みなおしたり問題集解いてみたりしてもよい。日経新聞は毎日読んどけ。図書館にあるから1週間分まとめて読んでもよい。時事問題以外はほとんど大学入試をもう一回やるつもりで十分。数学関係は高校入試レベルでよい。(自分の頭が悪くなっているのを発見して驚くじゃろう。それが日本の大学クオリティ。)

*1:実際には就職決まらず卒論が手につかないとかって人も多いけど、これ一番まずいやりかた。