固有名詞はぼやかすな

もうひとつ、上でも書いた「固有名詞を出せ」って話。

ゼミで自己紹介のスピーチなどしてもらうと、「バイトはカフェでやってます」「ロックが好きです」みたいに話す学生さんがいるわけですが、これはあんまりよくないんじゃないかと思います。なにがよくないかというと、固有名詞が出てこないところ。

ここははっきり、「カフェのベローチェでバイトしてます」「サンボマスターとかの暑苦しいロックが好きです」と固有名詞を出していきたいところです。「カフェ」って言うよりも「ベローチェ」の方が情報量が多いでしょ?

そういうときに学生さんに「はっきり固有名詞を出したら?」って尋ねると、なんかよくわからない。「必要ないと思いました」「そんな有名な店じゃないので」「マニアックなので言ってもわからないと思って」とか答えるわけですが、そんなふうな気を使う必要はないです。そういうのはむしろ聞き手の知識量を馬鹿にした感じでよくないです。

「カフェのベローチェ」「サンボマスターとかのロック」といえばベローチェがカフェで、サンボマスターが暑苦しいロックバンドであることはわかる。「川端四条のスーパーのフレスコ」でいいじゃん。ほんの1、2秒でその情報を伝えることができるのだからそうするべきです。

そしたら、「私もよくベローチェに行く~」とか「サンボマスター私も好き~」「フレスコは通ってるわ」とか反応してくれる人もいるでしょ?話が広がるし。とにかく自分についての情報はケチらず出すのがスピーチのコツです。「自己開示」ってやつね。「実は~」と自分についての情報を開示すると知らない人となかよくなれる。

ゼミを休むときだって、「ワコールの二次面接に行ってきます」の方が、「今日は就活なのでお休みさせてください」よりずっと好感がもてる。

逆に、固有名とか具体的な話が出てこないと、「なんか話したくないバイトしてるのかなー」とか「あんまり私たちと仲良くなりたくないのかしら」「ズル休みだろう」とかって疑ってしまうものです。つっこみも入れにくくなるし。

就職の面接のときも同じね。もうなんでもいいから具体的に話す。

あと、もし「飲食店でバイトしてます」とかってのが、その「飲食店」がキャバクラだったりすると言いにくいこともあるかもしれないですね。でもそういうときは最初から「飲食店でバイトしてます」とは言わないのが大人の暗黙のルールなんよ。なんでもかんでも正直に話さなきゃならないわけでもない。とにかくボンヤリした話はしない、するなら話は徹底的に具体的にすること。

ちなみに、嘘つきな人や嘘を見破る一番重要なポイントの一つは、嘘はたいてい具体的じゃなくてぼんやりしていることに気づくことね。本当の話、そのひとがよく知っていることの話は必ず具体的で細部がある。意図せずして、いろんな固有名や具体的な動作や会話、よけいな豆知識なんかがぽろっとでてくるものです。大学の教員でもぼんやりした抽象的なことした言わない人は本当はその話よくわかってないんよ。そういう人は信用する必要ないし、逆にいえば、ぼんやりした話をしても信用されないってことね。

暴かれる嘘―虚偽を見破る対人学

暴かれる嘘―虚偽を見破る対人学

これとか図書館で借りて読んでみるといい。

嘘つくなら徹底的に、てのではこれがすげーおもしろいよ。

レザボア・ドッグス [DVD]

レザボア・ドッグス [DVD]

就活の日程とゼミなどの授業がぶつかったら?

近年就活(セミナーや面接)がどんどん早まって、授業とバッティングしてしまうことが多くなっていると思います。学生さんもたいへんですね。

教員としては「就活なんかするな」なんてとても言えるわけがない状況なのである程度授業を休んで就活するのも黙認、となってしまうわけですが、大人数の講義ならともかく、少人数の授業、特にゼミでの発表をキャンセルするなんてのは言語道断です。いきなりメールで「面接なので発表できません」とかってのは絶対に許せませんね。

許せない理由はいくつかあります。

まあ一つには「学生の本分は勉強だ」という建前があります。でもこりゃただの建前でね。そんな建前を言うつもりはない。いまどきの学生さんにとって、就活は(おそらく勉学より)大事です。

でもなんというか、ゼミの発表のように自分に割り当てられているタスクを自己都合でキャンセルする人ってのは、社会に出ても仕事をちゃんとしないんじゃないかと思うのですね。自分のタスクをキャンセルする人はろくなものになれないし、私はそういう人を信頼する気になれませんね。そういう人は人々から嫌われる可能性が高い。っていうか実社会でも大事な仕事まわってこなくなりますよね。

それになにより、観察しているとそういう人は就活そのものを失敗しているんですわ。4、5年の経験で、なんかそういうルーズなことをする人は実は就活を失敗している傾向があるように思うんですよ。

うまいこと大企業に就職した人はみなそこらへんの連絡や交渉がしっかりしている。そういう人たちは、ちゃんと連絡したり相談したりして自分の日程を調整することができるんですね。そしてなにより、「自分の活動は自分でコントロールできる」という信念をもっている。こういうポジティブな信念は非常に重要です。他人から要求されたように動くんじゃなくて、会社や教員を相手に交渉することができるわけです。そしておそらく求められているのもそういう人材なのね。指示したそのままのことしかできない人とか、問題があっても相談も交渉もできない人とか、指示したことさえできない人とかなんかだめそうでしょ?*1

「仁義」と「交渉」が大事

具体的にどうすりゃいいのか。ふつうに「仁義」を通して「交渉」して「調整」すりゃいのです。

大学センター入試じゃあるまいし、ゼミでも実社会でも「絶対この日にやらねばならない」「絶対こういうふうでなければならない」なんてルールは存在せんのです。たいていのことはなんでも融通が効くものです。なんでも「調整」すりゃいい。会社に、「この日はゼミで発表がありまして、どうしても面接にお伺いすることができませんので、他の日時にしていただけませんしょうか」と交渉すりゃいい。あるいはゼミの方に「第一志望の会社の面接をやっと取ることができましたので他の日に発表をまわしてもらえませんか」とか、他の受講生に頼んでかわりにやってもらうとか。それになにごとも先々に「どうしたらいいですか」とか相談しておけば無理もきく。こういうのはおそらく実社会で生きていくための最低限の基本なので、学生生活最後の段階に身につけておいてほしいのです。

仁義っていう点でいえば、いちおう大学の方が優先だと大学教員は思っていることが多いし、いちおう建前がそうなので、会社の方と先に交渉しておくのね。んで教員には「会社と交渉したのですがうまくいきませんでした」ってなこと言っておけば、いちおう教員の方の顔を立てたことになるのでOKになる。これが仁義。建前に一応敬意をしめす(ていうか示しているフリだけはする)。

発表じゃないときにゼミ休むときも「~という会社の面接に行くので(ちゃんと固有名詞を出すのがコツ)どうしても出席できません。もうしわけありません。おゆるしください。」と皆に連絡しておけばいい。まわりの子も納得する。(そうでないと、「私がいっしょうけんめい準備した発表なんかどうでもいいってことね!」と嫌われる」

そうすりゃ会社の方だって「真面目な奴だ」と好感もつはずだし*2、教員の方も「うむ、しっかりしているな」と安心。

いろんなことが円満に行くし、自分自身もいやな気分になることがない。よいことづくめ。

あと私自身がルーズな男なのでいろいろヤバい失敗してしまうわけですが、そういうときにはとにかく平謝りすることにしてます。コツはね、メールとかじゃなくてとにかく直参して口頭でもうしわけなさそうな顔することね。そうするとそれ以上怒れなくなるから。ははは。

*1:そういうひとが、お客さんとのミーティングをダブルブッキンぐしてしまったり、工場が忙しいのに納期まで間にあわないこことがわかっている契約してしまったりする営業や、原稿の締切を守れない大学教員になってしまったりするわけですね。最後のは私。はははははぁ。

*2:まあもしかしたら「そんなん許せん、大学より我が社の方が重要に決まっておる」って会社もあるかもしれないけど、そういう会社は「社員の健康や家庭事情より会社の方が重要である」とも言いそうな気がするなあ。

通俗心理学はおもしろいので面接用に読んでみる

心理学の本はおもしろいので、いろいろ読んでみるのはよいのではないでしょうか。ただしあくまで「通俗」であることを忘れずに。一般に国内のものよりイギリスの著者のものの方が調査が行き届いていておもしろい場合が多いです。

就職の面接などでは、喋る内容より雰囲気というかそういうものの方が重要なので、言葉以外のコミュニケーションに気をつかってください。非言語コミュニケーションってやつ。通俗的な本が山ほどあるので、いくつか読む。

たとえば下のようなもの。すごく売れた『話を聞かない男、地図が読めない女―男脳・女脳が「謎」を解く』のコンビの作品。非言語コミュニケーションに関するまじめな研究を参考にしておもしろおかしく書いたやつ。

本音は顔に書いてある

本音は顔に書いてある

この本によれば、面接のときのアドバイスは次のようになるみたいです。

  1. 荷物が多いと不器用に見えるので、どこかに預けておく。受付では座らない。
  2. 呼び出されたら堂々と部屋に入る。歩き方が重要。おどおどしない。(重要)
  3. ドアからさっさと歩いてさっさと座る。(これは日本の社会ではうまくないと思う。)
  4. 握手のテクニックを使う。(これも日本の社会とは関係なかった)
  5. 座り方に注意する。(イスを調整して相手との角度が45度になるように、っていうけどこれも日本の就職活動では使えんね。)
  6. 低いソファーの場合、はしっこに腰かけてまっすぐな姿勢に。
  7. わかりやすいジェスチャーを積極的に使う。(おすすめ。動きがないひとは不活発に見えると思う。)
  8. 距離に注意。(これも国内では関係ないか・・・)
  9. 部屋を出るときは荷物をあわてず静かに手早くまとめる。後姿も確認されている。お尻だけ観察されないように一度ふりかえって笑顔。(まあ笑顔はほんとうに重要)

あれ、なんか使えないのが多かった。まあコンパでの振舞い方や誤解されない方法について学べるかもしれないから。こういうのも1冊だけじゃなくて何冊が読むこと。だいたい同じことが書いてあるので、そこらへんはわりと信用してもよいはず。「非言語コミュニケーション」とかで図書を検索してください。

私は今日この本と、『しぐさと表情の心理分析』って本読んでみました。この本の著者の工藤先生によれば、つくり笑顔の練習をした方がよいそうです。鏡の前で、

  1. 唇の両端を耳の方向へ水平に引く。
  2. その状態で両方の頬を上にもちあげる。
  3. 口を多少開いて、歯が見えるようにする。
  4. 目のまわりに横じわができているのを確認。

このまま1分間笑顔をつくる練習を毎日やるそうな。

あ、ずいぶん売れたらしい『人は見た目が9割 (新潮新書)』とかもそういう本だわね。この本はあまりにも通俗すぎてちょっとおすすめできないけど、amazonとかで検索すると同じような本がたくさん見つかるので、そういう系統のを図書館でぱらぱら5~10冊読むとどのライターがよくてどれがだめかはすぐわかるようになると思うです。そういう訓練としてもいいかもね。

ただし何度も書くけど、通俗なのはあんまり本気でまにうけるのもやめてね。まあばからしいし、しょぼいし、本気で読むのは情けなさすぎ。あくまで楽しみ、ちょっと実験してみるための本。こういう通俗本の先には、ちゃんとしたアカデミックな本があります。

たとえば表情に限れば、ポール・エクマンって人が世界的権威です。上のピーズ夫妻とかはおそらく単なるライターだけど、この人ぐらいになるとアカデミックにもかなり信頼してよい。(さっきの工藤先生の話の元ネタはこのエクマン先生のはずです)

顔は口ほどに嘘をつく

顔は口ほどに嘘をつく

なんでその違いがわかるかっていうと、読みゃわかるけど、他にもまじめな文献で引用される回数とかいろいろあってね。なんども書くようにそういうのを就職活動終ったら勉強してください。

面接行く前に読みましょう

就活のバカヤロー (光文社新書)

就活のバカヤロー (光文社新書)

タイトルで敬遠して読んでなかったんですが(光文社新書はそういうの多い)、よく調査が行き届いていると思います。おすすめ。

社長さんが本を出しているベンチャー企業について

いいですか、社長や関係者が本を出している会社の場合、
最終面接までにその本を読んでおくのは必須です。

しかし、「本を出しているからちゃんとした社長さん」と
思ってはいけません。特にベンチャー企業の場合。

大学の授業でも何度も注意しているように*1
「出版されているから」「ネットで有名_らしい_から」というのは
ぜんぜん信用の基準になりません。
「しっかりした出版社から出ているから」「しっかりした企業の社長さんだから」ならOK。
しっかりしていないところはしっかりしていない出版社から
しっかりしてない本を出して、その本で騙すのね。

出版社というのは売れるものを作るメーカーなわけで、逆に言えば
売れるものならなんでも出す出版社があります。
著者が金を出すところも多い。そういうところから出ている出版物は
それだけではなにも信頼する理由がないわけ。私のようにだめな
教員でさえ、本気で「本を出したい」と言えば出してくれそうな出版社はいくらでもある
はず。「本を出す」こと自体はなにも信頼を増やさないの。そのうち句集でも出すかね。

もちろん、しっかりした会社の社長さんが、人生をふりかえり
あんまりしっかりしていない会社からよい本を出すこともあります。 松下幸之助先生ぐらい成功した人のものならなんでも読んでみる価値がある*2
へんな学者の書いたものよりずっと価値があるだろう。
でもその本を読む価値があると思ってよいのは、その人がしっかりした人だろう
と思えるからなのね。そういうのは「しょーがねーなー」と言いつつ
読んだりつっこんだり、感心してみたりすればよい。

また、あまり名の知られていない出版社がよい本を出していることもすごく
よくある。そういうのはいずれ(少なくとも本の)名前が知れるようになる。
そういう本を見つけたら、「あ、俺はこの本のよさがわかるぞ」と自慢に思っ
てよい。ちゃんとした人がおすすめしている本も、とりあえず信用してよい。

問題なのは、出版社の信用度もわからず、著者の信用度もわからないのに、
「本を出しているから信用できる」と思いこむことなのね。それはカルト宗教や催眠商法や健康詐欺師の手口。

ベンチャー企業の場合(そしてたいした業績を残していない場合)、
まだその会社や社長の信用度はまったくのゼロ。
もちろん、このブログを載せている「はてな」ぐらい成功していれば
ある程度は信用してもよいけど、まだどうなることかわからんのだから いちおう眉にツバつけつつ読まなきゃならん。「はてな」の関係者の梅田望夫先生*3の本は
「ちくま新書」から出ていて、この会社はそこそこ信用がおけることになっているから
(新書はちょっとあれなんだけど)、まあそれなりに信用してよい。
これはけっきょく「はてな」の成功と、「ちくま」の(いちおうの)信用と があいまっているわけね*4。多くの人が
論評していて、それも梅田さんを評価するのに役に立つ。でも
大学でもネットでもどこでも話題にならない本なんてのは信用するに値しない。

一応私はそういうへんな本に騙されないような教育をするのが大学教員の一番の仕事だと
思っているので、
就職活動のときもへんな広報に騙されるのは我慢なりません。いまあるあなたの手のなかの
本の出版社をちゃんとちぇっくしてみること。その出版社は
他にどんな本を出しているかネットで検索してみるとよい。

*1:前にも書いた。http://yonosuke.net/~eguchi/memo/authors.html

*2:ちなみにPHPはかなりしっかりした出版社だ。

*3:ぜんぜん誤解していた。「はてな」の創業者は近藤さん。

*4:正直わたしはちくま新書はよい本もたくさんあるけど、とんでもゴミもいくつかあると思っている。典型は上の注に書いた岩槻。

エントリシートだけで落とされたら

大学のランクにもよりますが、
エントリシートだけで落とされるのはかなりピンチです。 中堅以上の大学で超一流以外の会社*1にエントリシートだけで落とされるっては、
書き方にかなり問題があります。

  • 日本語が書けない
  • 様式がまちがってる
  • 課題をちゃんと理解してない
  • なんか大きな勘違いしてる

とかって理由でしかエントリシートだけで落とされることはないはずです。

すぐに対策しないと、たてつづけに落とされることになります。
なぜ落とされたのか、誰かに読んでもらっておかしいところを
指摘してもらうこと。

集団面接向けに

会議の技法―チームワークがひらく発想の新次元 (中公新書)

会議の技法―チームワークがひらく発想の新次元 (中公新書)

目を通しておくこと。人事担当者はこういうのに目を通して作業させようとしていると
思う。(まあノウハウはもっとあるんだろうけど)

特に「ブレインストーミング」「マインドマップ」というキーワードで検索して
どんなものか確認しておくこと。

若手サラリーマンに人気のサイト
http://www.ideaxidea.com/
http://lifehacking.jp
をながめておく。「人気の記事」からでよいと思う。雑談ネタにもよいでしょう。

*1:もちろん超人気、超高倍率のところは落とさてもしょうがないけど。

「練習のために面接に」はアリか?

「とりあえずエントリーシート出してみる」「とりあえず練習のために面接に」とかってフレーズを時々耳にすることがあって、どうもこれは前から気になっていました。自分でもなんで気になるのかよくわからなかったのですが、学生さんと話をしているうちにだんだんはっきりしてきました。

まあなにごとも練習したいと思うのは当然なのでしょうが、そんときに実物を使って「練習」するってのはありなのかどうか。なにごとも本気でやらないと練習にならんのではないかという気がします。特に入る気もない会社を受けるのはどうか。会社の人から見れば、その面接に来た受験者が本当に自分の会社で働く気があるのかどうかってのは重要だと思うんですよね。大学入試じゃないんだから、入る気のない奴にかける手間はとても惜しくてもったいない。そんな時間と労力があるなら、他の本当に入って働いてくれそうな人に力を裂きたい思うもんなんじゃないかな。自分たちが単なる「練習に」使われていると感じることなんかがあったら、おもいっきり不快を感じることさえあるんじゃないかと思う。それはたとえばその会社のことをよく調べずに適当に面接行ったりしたらすぐにわかっちゃうでしょう。

そんな人と真面目に面接する気になれるかな?なれないと思う。誰だって自分が働いている会社にはそれなりの愛着をもっているものなので、そういう態度で面接に向かう人間に対しては厳しくなっちゃう。私だったら1分でも時間も頭も使いたくない。へんな話だけど、男の子から、「君ととにかく練習につきあいたい、まだもっと本命の子とつきあう自信がないから、その練習に」とか言われたら腹たつっしょ?*1その結果、そういう人はほぼ門前払いすることになると思われ。

受験者本人も「ああ、(この程度の)会社にも落とされるなんて私はダメな人間なのだわ」ってなことを思って自信をなくしちゃうかもしれない。向こうも真面目に面接してくれないわけだから、実は練習にさえならない。

とか考えると、やっぱり自分が納得行く会社をよく調べた上で行くのが正しいんじゃないかと思う。逆に、そういう本気さってのは相手にもわかってもらえるものだ。もちろん落とされ続ければ目標を下方修正しなきゃならんこともあるんだろうけど、たいしてウリもない女子大生が「練習に」なんて傲慢な考え方で仕事に忙しい方々の邪魔しちゃだめよ*2。就職活動は常に本気でやるべし。「練習」なんてのはない。

「そんなものは大学とかヌルいとこでやってこい」ってのが会社の人が本当に言いたいことだろうと思います。まあとにかく「練習」なんて考えてられる時点でもう必死さが足らんね。ピンチ。

*1:だれがお前なんかにやらせるかボケぇ

*2:まあウリがたくさんある人はこの限りではないかもね。

人事担当の人から「個人的に」誘われたらどうするか

食事とかね。考え中。これはふつうは完全にアウトね。まともな会社では、そういうのは担当者に対して明示的に禁止しているはず。会社にそれを報告すれば、まともな会社ならその人事担当の人はいろいろ問題にされるはずです。(そうでない会社もかなりあると思いますけどね)最悪でも、いくらでもいいから必ずお金は払っておくこと。もしなんか不快な思いをしたら、泣き寝入りせず、会社に訴え出ること(場合によっては警察の方がよい)。

そういや数年前、銀行の社員がそういうので逮捕されたことがありました。ニュースソースを調査中。

http://www.bk.mufg.jp/info/owabi_20070520.html これか。

あら、他にもけっこうあるね。ニセ社員とかもいるのね。まあ自分で「就職 人事 面接 内定 女子大生」ぐらいで検索してみるとよいと思う。 まあ生きのびるのはいろいろたいへん 1)もちろんあなたがほんとに「個人的に」食事行きたかったらそれでよい。

References[ + ]

1. もちろんあなたがほんとに「個人的に」食事行きたかったらそれでよい。

エントリシート書く前に企業理念ぐらい確認しろ

どういう会社も「企業理念」とかそういうのをウェブとかに載せてます。
まあだいたい「革新」だの「信頼」だの「チャレンジ」だのそういうキレイゴトなわけですが、 まあとにかくどういうのを重視しているかはチェックしろや。同業の他の会社と比べてみると、微妙な違いに気づくだろうから、その違いがポイント*1。人事やってる人間もいちおうそういうのを説明会なりなんなりで押しださないとならんわけね。そういうのちゃんとチェックして、微妙にエントリシートに盛り込め。

ただし、あんまりそればっかり前面に書くとあざといし内容がなくなる。「お前んとこのきれいごとの理念はとりあえずわかってるぞ、本音は面接で聞いてやる」って感じをほのめかせればOK。

だから同じ文面の使いまわしイクナイ!

*1:今日見たある会社は、「オーナーシップ」を大切にするって書いてて、どういうことだろうと思ったらそれは「創業者」を大事にするってことで、つまり創業者を称えあがめろ、創業者家族中心を貫くぞ、っていういうことですなあ。こうう会社は「風通しのよい会社です」「実力主義!」「下剋上を許す」とか書かないわけね。なにが書かれてないかの方が重要かもね。

就職活動は向う側からも考えよう

お説教再開。

以前から「就職活動するときはまずマニュアル本を確認しろ」とかって小言はくりかえしているわけですが、今日はもうひとつ、企業の人間はなにを考えているのかも研究しろと。

わたしは企業で働いたことがないので内部はどうなっているのかはぜんぜん知らないわけですが、就職活動の一番最初の段階で学生が会うのは20代から30代前半の社員が多いのではないかと思います。そういう人々はいったい何を考えているのかと考えてみてほしいものです。

そこらへんの年頃の人たちってのは、かれら自身仕事ってものがよくわかっ てないというか、まだビジネスマンとして発展途中なのよね。私も中年なのに教育について悩んでこうして試行錯誤中。人事やっている人だって、いったい自分の会社がどうなっていて、どういうことを重役や上司から求められているのかわかってなかったりする。さらには、どういう学生がどういう仕事をしてくれるかよくわかってなかったりするわけだ。人事で働いている人も、仕事や対人関係なんかでも悩んでいるかもしれない。っていうか悩んでない人はむしろだめ社員なのね。そういうなかで、まともな人はいろいろ研究とか勉強とか続けているわけです。そうでないひとは上司から言われたことをやっているだけです。

んで何を言いたいのかというと、「就職活動マニュアル」のような学生向けのものだけでなく、そういう人々が読んでいるであろう雑誌とか読んでみるわけね。たとえば『日経ビジネスAssocié』『日経ウーマン』『プレジデント』とか。まあヘンな記事も多いけど、けっこうおもしろい部分もある。こういうのは図書館の雑誌室にあるから目を通す。就職マニュアルからは見えないようなことをいろいろ得るところがあるはず。あと2ちゃんねる就職板まわりでもいろいろ有益なスレッドあるぞ。

企業がわから見たとき、その会社ではエッジの立ったガツガツした人が欲しそうなのか、ちょっとあれでも人間関係円満な人を求めているのか。アイディアマンが欲しそうなのか、きっちり地道な仕事する人を欲しそうなのか。企業によって、担当者によっていろんな考え方があることがわかるはず。このレベルになると、「就職活動とはこうするものだ」「エントリーシートはこう書くものだ」「面接ではこうするものだ」という万能の解決法はほとんどないと思う。マニュアル通りにしかできないひとはそれなりの評価しか受けないことになっちゃう。むずかしいですね。

あと先輩とかよく見とくことね。どういう人がどういう業種のどういう会社にどういう雇用形態で採用されているのか。自分はどのタイプに近いか。4回生はもうすぐいなくなっちゃうから、今すぐ観察すべし。

ほんとはこっからが勝負なのね。

あとこの時期企業研究はちゃんとすること。確認するけど、直接消費者に名前が届かない優良企業はたくさんある。逆に、名前は売れててもヤバい会社も大杉。NOVAとかやばいってのは去年(あ、一昨年)の夏に学生さんと話したりしてた。基本的になにやってんのかわかんない企業とか、従業員(やその親族)からな んか金まきあげようとする会社はぜんぜんだめね。内定期間のただの研修が自腹とかありえん1)就職してから、資格とるための費用の一部負担とかはOK。。学生を会社にかこいこむなら、ふつうはバイト料(けっこうよい額)払うものです。初任給は見ちゃだめ。初任給高いほどやばい。離職率とか30才の平均年収とかボーナスとか福利厚生。各種掲示板もチェック。 2ちゃんねるとかたいていゴミ情報だけど、役に立つこともあるぞ。基本的には大手をめざして、一通りいろいろ教育してもらってから転職とか考えてください。 大学出ただけじゃなにもできないんだからして2)そういう教育しちゃってごめんなさい

References[ + ]

1. 就職してから、資格とるための費用の一部負担とかはOK。
2. そういう教育しちゃってごめんなさい