健康第一

大学教員に一番必要なのはまちがいなく健康です。健康ではじまり健康で終る。

体調悪いと頭まわらないし、気分も落ちるし、生きてること自体が苦しいし。なにがなんでも健康を維持しましょう。まあ正直、授業の調子が悪いとき、準備がうまく進まないとき、っていうのはほとんど体調悪いときですわ。特にストレスたまってくるとそれをお酒でごまかしたりして次の日がさらに厳しくなったり。だいたい大学教壇に立ちはじめるのは30才ぐらいだと思うですが、それくらいの年齢だと生活パターンが乱れてたり、深酒したり、論文とかで徹夜とかしてもなんとかなるんですが、そういうは長くは続かないんですよね。教壇に立って話するっていうのもけっこう体力が必要で、私2コマぐらい授業するとヘトヘトですね。足が棒のようになる感じ。こういうのはほっとくとどんどん疲れがたまる。疲労回復にいいのはもちろんとにかく寝ることです。7時間、できれば8時間の睡眠は確保したい1)私はロングスリーパーなのでもっと寝たい。9時間だ!。我々は頭使う商売なんだから寝不足は一番の敵。授業準備で夜遅くなった、なんてよりもう準備は適当にして早く寝た方が授業はずっとよくなります。

でもいずれ睡眠だけでは回復しないようになる。エクササイズが必要です。いろいろ試しましたが、疲労回復に一番いいのはプールですね。これはエクササイズの王様。バタ足とか5〜10分もすれば足の疲れは一気になくなるし、肩凝りなんかもしなくなる。非常によいものです。

ジムとかそういうのはお金がかかるのでお金のない時期は通いにくいですが、意外に高いものではなくたいてい8000円ぐらい、安いところでは(いろいろ制約あることもあるけど)6000円ぐらいなのでモトはとれると思います。

水泳、泳げない人はお金出して習う価値がある。私は三十代に「踏水会」という京都の名門スイミングスクールに通う機会があり、ほとんど泳げない状態から泳げるようにしてもらいました。ああいうところは大人向けのは無理させなくていいですよね。「そのうち泳げるようになります」みたいな。まわりの人もまあよぼよぼのオバアサンとかそういう人々のなので、これまで体力とかスポーツとか自信なかった人も、体型に自信ない人もぜんぜん平気です。

あとジムやスクール系統がいいのは、ストレッチの正しい方法を教えてもらえることですね。踏水会では1時間の水泳教室の前に30分みっちりストレッチするんですが、これがよかった。というか「むしろこっちの方が価値があるなあ」みたいな感じがしました。家でストレッチとかするっていっても、5分や10分ぐらいで手早くすませようとしちゃうじゃないですか。でもそれじゃだめなんよね。ちゃんと「いーち、にー、さーん、息吐いてー、ごー」とかやってもらうと伸びる感じがする。私肩は大丈夫なんですが背中おかしくなることがあるんですが、ちゃんとストレッチすれば大丈夫。しばらく習うと家でもまあだいたいその手順でできるようになる。何事も先達は重要。

あとスクール系統がおもしろいのは、我々はいつも「教える側」なんだけど「教わる側」になってみるといろいろ発見があるわけですわ。「この先生は教えかたうまい」とか「なんかなあ」みたいなのはいつも意識するようになる。体育会系の文化っていうのも我々はあんまり知らないのでそういうのを見るのも勉強になる。

お金払いたくない場合はウォーキングかジョギングみたいなのになるでしょうね。私自身は水泳は退屈なんですが、ジョギングなら音楽とか落語とか聞きながらできて好きなのはそっち。私の感じでは歩くだけではちょっと疲労回復とかには足りないと思う。体温と心拍がちょっと上がるようじゃないと足の疲れは抜けない感じ。ただし、走るのは非常にケガが多いのでかなり用心が必要だと思います。ちゃんとストレッチしてから走るとか、スニーカーは高いちゃんとしたの買うとか。

適切なコース見つけるのも難しい。車とか近くを通ると危いし、事故にまきこまれることはなくてもいろいろ気をつかってうざい。信号とかも面倒なもので、そういうのがあると走るのが楽しくなくなる。私は鴨川べりを走ってます。あとRunKeeperっていうiPhoneアプリで記録していてモチベーションにもなってます。

おすすめは上のような泳ぐ、歩く、走るっていう有酸素呼吸運動系統なんですが、筋トレの方が楽しいという人たちもいるし、体型を気にするなら筋トレが絶対必要。たしかに筋トレ系統の方が「すかっ」っとする感じを味わえるかもしれない。でも私苦手なんでパス。いちおうジムでは時々マシン使ったりしているけど、いつまでたっても苦手な感じはぬけない。

まあこういうエクササイズ系統については、雑誌の『ターザン』みたいなのを見て勉強する価値は十分にあると思います。エクササイズすると体調がよくなるし、なにより気分がよくなる。

最近有酸素運動で見つけたおもしろいのがZumbaですね。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BA%E3%83%B3%E3%83%90
基本的にダンスエアロビなんだけど、音楽が多彩でおもしろい。ジムでもクラスに参加してみてます。

まあyoutubeでzumbaで検索して、適当なのに合わせて体を動かすだけでちょっとした気分転換になるし、3〜4本、20分程度踊るだけで十分疲労回復できると思うです。おすすめ。ビデオ高いけど買う価値がある。

まあとにかく、教員として、そして研究者(なりたいな)としてがんばるためにエクササイズなんかしているヒマはない、みたいに考えちゃって息がつまってしまうんですが、なにがなんでも1日1時間ぐらいの「運動の時間」を確保したいです。私は他のすべてを投げすてててもならんかのエクササイズすることにしました。それが今年度学んだ一番大事なことだったかな。

 

 

 

 

References   [ + ]

1. 私はロングスリーパーなのでもっと寝たい。9時間だ!

書類は確認してちゃんと出そう

 

1年間教員をお休みして、新年度からまた教員生活がはじまるわけすが、非常勤講師は20年以上、専任教員も15年やってここらへんで教員としての自分を見直してみるべきですわね。教員生活後半戦、教員江口シーズンIII。(Iは非常勤講師時代、IIは若手教員時代)

久しぶりに関西の大学としては先進的ところでの非常勤もありますので、そこらへんも踏まえていろいろ学びつついきたい。

はじめて大学教員とかやる場合は必ず名古屋大の名作「成長するティプス先生」読んどくべきですね。 今回私ももう一度見直してみたい。他にも同じように役に立つのがあれば教えてください。

まあ私はティプスやハウツーを提供するというよりは、みっともなくみじめな失敗をくりかえす大学教員の姿をさらけだすことになると思われるのですが、そういう情報はあんまりないような気がするので1年がんばってみたい。

3月のこの時期、非常勤講師にはいろいろ「非常勤講師ハンドブック」とか「開講案内」とかまわってくるわけですが、とりあえず「出せ」と言われた書類は早めに出しときましょう。大学教員というのはルーズな人間なので書類は締切までに出さないのがデフォルトみたいになってしまってますが、いかんですね。2〜3割の人はいつも書類出せない印象。もちろん私もその一人。よくこれで教育とかできますよね。いかん。

教員は書類ちゃんと出さなくてもなかなか不利益を受けない状態なのでそうなっちゃうんですかね。いつも遅れてると事務の人も印象悪くなります。今年はぜんぶ期限前に出しますよ(いややっぱり無理かも)

 

給与振込口座とか交通費とかライブラリカードの申請とかですね。こういうのほうっておくと4月になってから「あれ」「出してください」みたいなことになって時間とられちゃうのですぐに出す。

あと、特に非常勤やってる場合には、自分が担当するコマが、その学部・学科のカリキュラムでどういう位置づけなのかちゃんと確認しておくことが大事ですね。予想される授業規模や、何年生向けか、複数の学部向けか単独の学部・学科向けか、さらにその下の「〜専攻」向けかってのでやっぱりやりかたはぜんぜん違います。一般に大人数向けの方が浅く広くになる。レジュメやスライドなんかの準備もかなり綿密にしとかないとならん。少人数で専門向けだったら、まあ相手の顔を見てからの方がうまくいくこともある。でも準備はしとかないとね。

一番大事なのは「必修」なのか「選択」なのか。特に「必修」の場合は単位落すにはかなりの覚悟と証拠が必要なので評価方法をちゃんと練っておく必要がある。まあここらへんはシラバス書いたときに考えておかなきゃならんのだけど。

まあ非常勤の先生はその学部学科のカリキュラム全体についてはよく知らない場合が多い。某大学A(仮に御所大学と呼びます)某大学B(同じく衣笠大学)の両方とも、送られてきた書類にはカリキュラムについての説明がない。まあそういうのは事務的には、非常勤を世話してくれたその学部の専任の先生から説明があったはずだっていうことなんでしょうが、専任の方ではだいたいそういうのまで考えてないのがふつう。ばたばたしてるうちに忘れちゃったりするし、説明しても非常勤の方としてもあんまり注意して聞いてなかったりする。カリキュラム表と学生向け時間割(意外に重要)を入手しといた方がよい。「あ、私のこの授業の前に某先生のあれがあるのか、んじゃ続けて履修する学生もいるわけだな」「あれ、某先生も今年ここで非常勤なのか、んじゃアレの話もするんだろうな」みたいなのもけっこう役に立つ。

シラバスが出たら関係近そうな先生たちのシラバスも見とくといいかもしれませんね。「〜先生の出てる?どうおもしろい?」「この前〜先生は〜の話してました」みたいな話も学生様との会話ではけっこう出るものです。

 

 

 

 

京都新聞の書評欄

私が授業したりするレベルの大学・回生では、レポートや卒論で書誌データがちゃんと書けない学生がほとんど。典型的には下のようになる。(□は空白)

「生命倫理学と功利主義」□伊勢田哲治□著□2006年□ナカニシヤ出版

あるいは、次のように書く学生もいる。

書名:「生命倫理学と功利主義」
著者:伊勢田□哲治
出版社: ナカニシヤ出版
出版年:2006

なぜなんだろうとずーっと不思議に思ってたのだが、今日京都新聞の
書評欄を読んでたら気づいたことがある。

まず新聞レベルでなにもポリシーがないんだな。

今週はよくある「今年のお薦めは」なのだが、たとえば9面の井上章一先生の欄では

「壬申の乱」 (空白)吉川弘文堂・2625円。

という形であげられてて(タイトル部分ゴチック)、著者の名前は本文を読むまでわからない。

一方、9面左上の囲みでは

図説(空白)アルール・ヌーヴォー建築

橋本隆文著

になってて(タイトル部分ゴチック)、出版社とかは本部の最後に

(河出書房新社・1890円)

という形になっている。タイトルには括弧はつけられてない。その下の記事「年間ベストセラー」では、

坂東眞理子著「女性の品格」(PHP研究所・756円)

になっているが、その下の「新刊の本棚」では

日本のマラーノ文学
四方田犬彦(空白)著

著者名がゴチックになり、右の8面での「文庫の本棚」では

篠田節子著「秋の花火」

と全部ゴチックになっている。

つまりこの新聞は、8ー9面の書評欄でさっぱり統一されてないのね。

担当者が複数いるのだろうが、そういうものは統一されてないとかっこわるいとは思ってないわけだ。そりゃ学生もこれを習ってレポート書くわなあ。せめて署名は『』にしてほしいんだけど、まあ無理だわなあ。学生が「~著」にしたくなるのも、こういうのからだよね。

それにしても「お薦め」の最初に著者名が出てこないのは許しがたいな。著者よりもタイトルが重要とみるその意識のあり方が、なんか活字になっているものは信用できるっていう態度をあらわにしてしまっているような気がすんだわ。

ゼミなんかで「ふむ、その根拠は?」とたずねると、学生に「本に書いてありました」とかしれっと答えられてしまって、「いったい誰が書いた本なんだ!」とかイラっとしてしまう場面を思いだしてしまう。名無しさんが書いた本なんてのはありえない。書名より著者名の方が重要なくらいだろうよ。まあ新聞は文字数が限られたメディアだし、物理的に広い紙面で注目させるためにゴチック使ったりするのもわかるから、ある程度不統一はしょうがない。

でも英米の新聞の日曜版なんかだと、そういう場合でもとにかく文章のあとに詳しい書誌データ(総ページ数や文献リストの有無とかまで)があるような気がするが、ここらへんの違いがアレなのかもなあ。まあがんばれ京都新聞。(今日の毎日新聞には書評欄がなかったので比べられなかった)