「なんで丸写しじゃだめですか?」

(2008年に書いたもの)

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1217488667

ふうむ。まあ質問者は本気じゃないっていうかツリなんだろうけど。

こういうのに「法律で決まってるから」とかってのはあんまりよい答じゃないような気がするな。私だったらどう答えるかな。

  • まずレポートとかの課題を出す方としては、そういう課題を出すのはよくよく文献調べたり考えたりして、問題を理解し、なるべく真理に近い答えを探してほしいわけなんで、コピペなんかされちゃうと意味がなくなっちゃうわね。とくに哲学まわりは答よりはその答に辿りつく過程っていうか論証なり思考なりが重要なんで、答だけ出されてもこまっちゃう。
  • そもそもいろいろ文献調べたりするのが課題なんでね。コピペするだけでOKみたいな課題だったら、そもそもコピペなんかせずにURLだけ提出させりゃいいわけだ。「おまえら、webで検索して俺にURLメールしろ」とか。
  • 私は「要約せよ」っていう課題が好きなんだけど、これも誰かの論証と見解をしっかり自分で検証するための予備作業として重要だからそうしてもらうわけでね。まあ大学1、2年生だとちゃんと他人の意見を要約できるようになればふつうの大学では十分だと思ってる。(けっこうむずかしい)
  • そのときにペタっと貼られただけとか、他人の文章を抜き書きして並べるだけでは困るんでね。どこか重要でどこが重要じゃないかを見分けてほしいし、表現や例は自分なりに考えてほしいわけだ。
  • 同じテキストを要約する課題でも、人によってずいぶん違いが出るもんなんですよ。それでその問題をどの程度理解しているか評価することができる。
  • あとまあ、パクリが嫌われるのは、やっぱり我々大学教員とかはある程度の名声のようなものを求めていろいろ勉強したり論文書いたりしているわけでね。そういうのがまじめに勉強するインセンティブ(誘因)っていうかそいういうのになっているわけで。新しいこと考えたり、自分で文章書いたりするのはすごくたいへんだってのがわかってるし、自分が書いた文章を勝手に使われるのは腹がたつから、他の人の文章も大事に使いたいと思うわけだ。ブログやweb書いてる人だってそれなりの時間がかかってる。この文章だって上の●を三つ四つ書くために10分ぐらいは使ってるわけで、それタダでもってかれるのいやだなあ。どろぼう!松本零士先生に訴えるぞ!(うそ)
  • でもまあそういうのは発明して時間が経過したりするとみんなのものになって、わざわざ「~によれば~である」とやらなくてもすむようになるんだけどね。でも他人の見解をまとめたりするだけでけっこう労力がかかるのだ。レポート書かせるのは「他人の見解をまとめるだけでたいへん、新しいことを思いついたり、それを説得力あるように論証したりするのはもっとたいへん」ってことを思いしってほしいからそうするわけでね。高校生と大学生の違いはそれをわかってるかどうかだと思う。
  • まああとはその証拠の真偽や論拠の正当性とかまあいろいろあるわけだけどね。
  • われわれの考えることにたいしたオリジナリティはないとかってことも思いしって欲しいような気がすうけど、これはまあいいや。
  • まあもっとネットでの情報共有が進むと、将来は、「どのデータをコピペしてくるかのセンスの勝負!」とかってのが可能になるかもしれんけどね。ヒップホップでサンプルのネタを競うようにね。でもその場合もなんかヒネりが必要になるだろうなあ 1)ヒップホップ的レポート作成法、とかどうか。ぜんぶ他人からの引用サンプリングで構成しちゃう。キーボードは一発も触りません、みたいな。やってみようかな。この「正義」という言葉は~から、「権利」は~からサンプルしました、とかつけなきゃならんか。なんか渡邊二郎先生なら得意そうだ。
  • まあレポート書かせるのは教員の心からのサービスです(本当)。そしてコメントしたり添削するのは大学教員が与えられる最大の愛(うそ)。私はなかなかちゃんとできないです。
  • あと、この件については名古屋大のティップス先生がなんか言ってるはずだから、検索でもなんでもしてみてください。んじゃね。

References   [ + ]

1. ヒップホップ的レポート作成法、とかどうか。ぜんぶ他人からの引用サンプリングで構成しちゃう。キーボードは一発も触りません、みたいな。やってみようかな。この「正義」という言葉は~から、「権利」は~からサンプルしました、とかつけなきゃならんか。なんか渡邊二郎先生なら得意そうだ。

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