おまけ: のばら

ファンだからブログも楽しく読んでいるkanjinai先生がゲーテについて触れている。

http://d.hatena.ne.jp/gordias/20070614/1181749067

。批判とかそういうんじゃなくて興味深いのでメモ。粘着とか

かまってほしいとかそういうんではない*1

から転載。レイプ魔ゲーテも超訳詩人近藤朔風先生もずっと前に死んでるので著作権は大丈夫。

 

Heideröslein
Sah ein Knab ein Röslein stehn,
Röslein auf der Heiden
War so schön und morgenschön,
Lief er schnell, es nah zu sehn,
Sah' s mit vielen Freuden.
Röslein, Röslein, Röslein rot,
Röslein auf der Heiden.
Knabe sprach, Ich breche dich,
Röslein auf der Heiden!
Röslein sprach, ich steche dich,
Daß du ewig denkst an mich.
Und ich will's nicht leiden
Röslein, Röslein, Röslein rot,
Röslein auf der Heiden.
Und der wilde Knabe brach s'
Röslein auf der Heiden;
Röslein wehrte sich und stach,
Half ihm doch kein Weh und Ach,
Mußt es eben leiden.
Röslein, Röslein, Röslein rot,
Röslein auf der Heiden.
一、童(わらべ)は見たり 野なかの薔薇(ばら)
清らに(きよらに)咲ける(さける) その色愛でつ(めでつ)
飽かず(あかず)ながむ 紅(くれない)におう
野なかの薔薇
二、手折りて(たおりて)往かん(ゆかん) 野なかの薔薇
手折らば(たおらば)手折れ(たおれ) 思出(おもいで)ぐさに
君を刺さん(ささん) 紅におう
野なかの薔薇
三、童は折りぬ(おりぬ) 野なかの薔薇
折られてあわれ 清らの(きよらの)色香(いろか)
永久に(とわに)あせぬ 紅におう
野なかの薔薇

 

  • ゲーテが鬼畜助平色魔だったのはその通り。ロマン派は助平でいかん。
  • Knabeって、童ってより少年? 14才ぐらいでOK? 16ぐらいになると生臭くなる。
  • レイプか?まあバイオレンスレイプというよりデートレイプか。
  • まあでも、もろセクースというよりは、私は接吻とかクースとかベーゼとかそういうのを連想させられるけどね。せいぜい乳もみ。初夏の鴨川べり。私が甘いかな。
  • これ歌ってた女ジェンダー学生とかは、この歌詞に何を感じたろうか?
  • おそらく、そのころの女学生もこれが何を意味しているかはっきり理解してたんじゃないかな。少なくとも最近までのkanjinai先生より。
  • 処女性に対する誇り(?)とか、来たるべき
    性に対する不安と憧れとか、そういうのを反映していて
    当時好まれたのはわかるような気がするなあ。

 

  • 童の方から見ても、あれだ。思春期の制御不能、自分にも理解不能のパッションとか感じるね。うわさに聞く疾風怒涛ってのはこういうことか。
  • 男って粗雑!乱暴!不潔!
  • Heideって野原てより原野とか荒野なのか。Knabeはそういう場所になじんでいたのか、それとも都会人なのか。
  • Röslein sprach, ich steche dich,
    Daß du ewig denkst an mich. ここエロい。

 

  • 「そんなことしたら、刺しちゃうわよ」。
  • “Daß du ewig denkst an mich.” 「あんたが私を永遠に忘れないように」「私のことを永遠に思いつづけるように」はほんとに復讐かな?
  • ゲーテの童には、この「刺しちゃうわよ、あんたが私をずっと忘れないように」がちゃんと「ノー」に聞こえてない可能性がある(まあそう聞こえてないわけだが)。不安定なかけひき。かけひきじゃないのに童にはかけひきに見えているのかもしれん。非常に危険。高まる緊張。のばら!そういう表現じゃだめだ!相手は色魔だ!
  • 「えー、梅子さん、権兵衛さんと銀座で逢引?手折られちゃうわよ。」「やーだとめ子ったら。権兵衛さんはそんなんじゃないわ。紳士ですもの。熊本の士族の出ですってよ。」「鈴子こそ、下宿させてる東大生の人と怪しいんですって?本郷をいっしょに歩いてたそうじゃないの」「ううん、そんなんじゃないわ。ただのお使い。清兵衛さんは文科だし。落第しそうって話なの。もっとしっかりした方がいいわ。」「そりゃだめだわよね」「でも鈴子も気をつけた方がいいわよ」「うふふ」(みんなで「のばら」歌いながら帰宅)(アナクロ)
  • “Weh und Ach”が最高にエロチッシュ。詩と音楽の全体がこの頂点をめざしている。シューベルトはこの3番の歌詞から作ったんじゃないかな。非常に上質のポピュラー音楽を連想する。(直接にはR. Kellyの12PlayにはいってるSex meを連想した。そういやR. Kellyもゲーテと同じく淫行犯罪者だ。シューベルトも?)
  • こういうのにエロティシズムを感じる奴(ジェンダー男)は
    男権主義的セクシュアリティにとらわれており、
    この詩にエロティシズムを感じるジェンダー女は男権主義的セクシュアリティに支配され
    それを内面化してしまっているのである。もっと平等なエロティシズムを目指そうじゃないか。
  • いまどきの女学生もボーイズラブとか読んでる場合じゃないぞ!むかしからジェンダー女学生はそういう活動しているのだ。露骨じゃないほうがエロいぞ!
  • 近藤先生の「色香」の部分も猛烈に色香がありすぎてだめだ!反省せよ!
  • 純情な童を犯罪者にしないために、清らの色香(きよらのいろか)廃絶運動を開始すべきだ。
  • 主人公の童はなんも後悔してないかもなあ。鬼畜だから。
  • このバラがそういう伝記的事実に根差しているんだったら、まさに世界中に自分を忘れられなくすることに成功したなあ。のばらの不滅のイデーとなった、とか。ロマン主義だ。
  • この歌エッチすぎる。不平等な性関係を無批判に歌ってるし。女性をバラとかに客体物化しているし。ゲーテ的セクシュアリティ打倒。「のばら」禁止。法的規制。
  • あるいはアングロプロテスタント系白人中産インテリ階級女性ジェンダー的セクシュアリティを打倒。こっちの方が早いか。いやいや。

*1:なんか「はてな」はそういうの一々気にしなきゃらななくてうざい。あれ、自動でトラックバックしないようにもできるのかな。→設定にあった。これで安心。


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