山形浩生訳 自由は進化する 誤訳さがし

f

p.228 「生物には両方の装置が備えられていて」

←An organism can have both sorts of machines

「両方の装置が備えられている生物もいて」。なにも選択できない生物もいるわけだし。

p.228「原始的な実践理性機能」

←practical reasoningをこう訳すのは抵抗があるなあ。

「実践的推論」だけど、まあ読みやすさのためにしょうがないのか。

p.229 「かれらには難を逃れる機会はたっぷりあったのだが」

← They had plenty of bare opportunities

bare opportunityはキーワードだからちゃんと「空機会」と訳さないと。

p.230の1行め「鳥」の種が訳し忘れ。

p.230 「かれらはこのような疑問を自問できないため」

← they cannot actually ask themselves these questions 「実際には」訳しわすれ。

p.238の最後の行、「(たとえば、重力とは違って)」訳し落し。

p.240 「あるいは一般用語で人々と呼んでもいい。」

←Or we could use the vernacular and call them persons (イタ).

「人々」じゃpeopleかと思ってしまうから「人格」なり「パーソン」なりとしたいところ。イタリックになってるし、まあpersonってのは向うの人には色々思い入れのある言葉なんだろう。

ところでGibbardはやっぱりギバードが正しいという話あり。なんでギボードだと思いこんでいるんだろう。

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