ついでに解説のまちがい探し(1)

p. 452 「普通は感情って、むしろ長期的な合理性を無視して目先の判断に目がくらむ方向に効くほうが圧倒的に多いんじゃないの?」

←愛情とか友情とか嫉妬とか自尊心とか、われわれのさまざまな感情の大部分は長期的な利益になると思うのだが。実際問題として、長期的な関係をだれかと構築しようとするとき、わたしならちゃんと場合に応じて適切な感情をもてる人を選ぶに決まってるのだが。悲しむべきときに悲しみ、怒るべきとき怒るのが徳というものだ。そうでない人間とはつきあえない。

山形さんは短期的で非常に強い種類の感情だけを「感情」だと思ってるのかな。こういう解説を読むと、はたして山形さんが「ぼくはデネットの議論を一応は理解している」というのがなんだかあやしくなってくる。ちなみに私はデネットの議論というか自由/決定論まわりをほとんど理解していないので、山形さんがちゃんと理解しているかどうかはまだわからん。すぐに理解できて頭がよいひとはうらやましい。

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