勉強ではなんでも許される

 

英語には “All is fair in love and war.” って諺があるようです。「恋と戦争ではなにやってもフェアだ」。まあこれはどうも危ない主張です。恋愛だろうが戦争だろうが、やっぱりやっちゃいけないことがあると思います。しかし、大学で勉強するときには、禁止されていないことはなにやってもかまいません。

もちろん、レポートを代筆してもらったり、webにある文章をコピペしたりしてはいけません。こういうのは禁止されています。

しかし、たとえばゼミで発表しなければならないときに、内容について、友達に相談するもよし、彼氏に相談するもよし、教員に相談するもよし、他の教員に相談するもよし、親に相談するもよし、他のテキスト読んでみるもよし、webで検索してみるもよし、つまり、大学では 禁止されてないことはなんでも許されているのです。発表も予行演習してみるものです。他人の前で一回しゃべって、質問してもらっておくと安心。むしろそうして十分な準備をするべきなのです。レポート出すときも誰かに目を通して表現を添削してもらったりしてもまったくOKなのです。大学での勉強では、むしろ、そういう自分のもっている資源や資産をフルに使う力が求められるのです。大学教員に指示されたことだけをやっていればよいというものではありません。
これは、大学では結果だけが求められるからではありません。むしろ、大学では結果なんかどうでもよいからです。私自身は、最終的にあなたがどんなものを提出するかより、あなたがどのようにして自分の力を伸ばしていくか、あなたが自分の力を伸ばす方法を探すことができるかという方に興味があります。

たとえば、企業があなたを雇うかどうかを考えているとしましょう。たしかに企業は、私のような大学教員とはちがい、結果しか求めないかもしれません。でも企業は、「どんなことをしてでもなんとかよい結果を出す」ひとと、「自分だけの力でできるかぎりのことをすればそれでよしとする」ひとのどちらが欲しいでしょうか。もちろん前者です。

一方、大学教員としての私は、そういう要求に答えられる人を作りたいと思っています。大学での勉強の一番の目標は、勉強の内容そのものではなく、自分で勉強し自分の力を伸ばすことができるようになることです。私にとってはあなたの力がつけばよいのです。そのときにどんな手段を使おうとかまいません。自分に協力してくれる人を見つけましょう。あなたもまわりの人に協力しましょう。

こう考えてくると、なぜレポートのコピペがだめなのか、代筆してもらうのが意味がないのかもわかってくると思います。

Stevie Wonder先生のAll in Love is Fair.

 


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