『その音楽の作者とは誰か』

著作権まわりとか興味があって買ったのだが、難しくて私の頭ではほとんど理解できない。学者というのはむずかしいことを考えるものだ。(博士論文らしいから一般人向けじゃないのだな)

ポピュラー音楽において一つの「作品」であるとはどういうことかってのはおもしろい問題だと思うのだが、けっきょくどういうものが「作品」であるのかがわからなかった。タイプとかトークンとかインスタンスとかメガタイプとか、あるいはバルトやフーコーの議論とか、この本の難しい議論が、なにを作品とみなすかってことについてなにか理解を深めてくれるようなものなのだろうか。

私自身はポピュラー音楽で、楽譜に記譜されるようなもの(コード進行、リフ、リズムパターン、メロディーの断片など)は単なる「アイディア」でしかなくて、「表現」ってのは実際の演奏やレコードに固定された音源そのもの、歌詞カードに固定された歌詞ていどしかないんじゃないかと思うのだが、そういう浅薄な理解ではだめなんだろう。

 

ところでそもそも、こういう研究は従来の書物っていうメディアではうまくいかないような気がするな。実音がないと迫力がない。このひとは楽曲を~~といじった、とかって記述を何十行も読んでもさっぱりおもしろくない。いっそ、CDやDVDで出版したらどうか。あるいはネット使うか。


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