大学教員は専門外のことにどこまでコメントしたり授業に組み込んでよいか

大学で授業していて教員がけっこう気にするのが、「自分の専門外のことについて、どの程度コメントしてよいか、どの程度授業にとりいれていいか」ってことです。これ、みんなけっこう気にしてると思うんだけどあんまり議論されてるのを見たことがないんですよね。

まあ1時間半最初から最後まで自分の専門である内容についてしゃべっておわり、ってことにできればそれでいいんですが、それでは学生様の注意が持続しないし、そんなおもしろくないので、個人的な出来事とか時事問題とかそういうのを解説してみたりすることはあるわけですわね。私自身はあんまり政治的な話を好まないので、授業でしゃべってることの具体例として「そういやこんな話があって」とか個人的に見聞きしたこととはをとりあげたりすることが時々あるくらい。でも「安倍政治だだめだ」「もんじゅ即時停止はあたりまえだ」みたいなことを言いたい人もいるかもしれませんね。私はそういうのは専門外だし情報集めてないからコメントしにくい。

でも専門として担当している授業が、倫理学とか応用倫理学とか、生命倫理学まわりだったりするから、ある程度知ってることについては、「いまこんなことが問題になってる、勉強してみてください」ぐらいはしゃべります。これは新聞や雑誌で見てる程度の話ですわね。あんまり政治的な主張がはっきりしたことを言うと、学生様はかなり抵抗があるみたいですね。ネットで「あの先生は意見を押しつける」とかって感想をよく見かけるし、それは避けたい。

私が最近気になっているのが政治の話ではないんですわ。全学の「教養科目」みたいなの担当していて、これってやっぱり私の専門である「倫理学」とかを教えるのとはちょっとちがったことが期待されているようなんですわ。それは、カリキュラムを変更して学部・学科の縦割りを進めすぎてしまって、学生様が自分の専門の話しか聞かなくなってるから、やっぱり大学生としての教養みたいなのを広くまなばせたい、みたいな主旨みたい。そういんで「倫理学」や「応用倫理学」はその専門のコマがあるから、「んじゃ愛とセックスの哲学でもやろう」ってなことになって、文学とかも少しはとりあげつつやるわけですが、問題は、私が音楽をとりあげていいか、ですわね。

私すごく音楽が好きなので音楽について誰かに語りたいことは山ほどあって、そういうの授業でとりあげていいのだろうか、みたいな問題。まあその授業は愛とかセックスとかに関連するような音楽作品とか美術作品(ポルノじゃなくてまじめなファインアート)やダンスとかの芸術についても触れたいじゃないっすか。っていうか、そうした文化や芸術抜きの恋愛や性の話っていうのはなんか不完全な気がするし。あと自分の経験からして、大学の授業でのそういう余計な部分というのはけっこう記憶に残っておもしろいんだわよね。芸人としての大学教員。

というわけで、去年のその授業では最後の方の10分ぐらい使って楽曲の歌詞や音楽的構造の話してみたりしてけっこうおもしろかったので今年もやってるんですが、これ許されるんかな。どう思いますか。

しゃべってる内容は、このブログでちょこちょこ書いてるようなネタや、あるいはたとえば(別ブログの)次のような話だったりする。

まあ授業の最後に、そこまでの授業のコメントシート書いてもらいながら、10分ぐらいだったら許されるかな。成績評価にも関係ないし。でもそういうことやるんだったらあるていどそういう学会とかにも入っておかねばならないのではないか、ぐらいは悩みますね。まあ嘘教えしまわない程度いろいろ試行錯誤しないと、自分自身が授業を楽しめないってのはあるです。

 


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