簡単なコード進行理論 (1) ケーデンス

私が思うに、ポピュラー音楽を構成するものは (1) 規則的なリズム/ビート、(2) 基本的に西洋古典音楽に依拠した和声理論、(3) 歌いやすい/わかりやすいメロディー (4) 歌詞 (5) くりかえし (6)ある程度の即興性、アドリブみたいなのに分けることができます。

和声(コード)理論についてもちょっとレクチャーしてみたい。

以前のエントリで、JBのSex Machineは2個しかコードがない、スライのThank Youは1個しかない、とか書いてみましたが、まあふつうのポピュラー音楽は2個では音楽にするのがむずかしい。

基本的に西洋音楽の枠組で大事なのはいわゆる三和音「ドミソ」だ、主和音ってことになってます。でも実はドミソよりだいじなものがあって、それはドミナントとか属和音ソシレファです。

まあちょっとこれをどうぞ。


起立!礼!着席!のやつですね I -V – I、C-G-Cです。最初のIがドミソのトニック(主和音)で、2個めのソシレがドミナント(属和音)、そしてトニックにもどります。まあトニックが大事だっていえば大事なんですが、どうだいじかっていうとドミナントを鳴らされると次にトニックを聞きたくなる、って性質がある。まあ音楽の重力というか。これが西洋古典音楽の核の部分にあるものです。

この二つだけだとほとんどなにもできないので、ふつうはサブドミナンド(副属和音)、IV を使って I – IV -V – Iのようにします。まあこんな感じ。

こういう「終った感」があるのをケーデンス(カデンツ)と言いまして、音楽のブロックであって基本的なのが何種類かある。これは一番単純なやつの一つ。こういうのを複雑にしたり組合せたりして音楽というのは構築されるわけです。
まあとりあえずトニック、ドミナント、サブドミナントの三つがそろうとだいたいなんとか西洋音楽を作る最低限の材料みたいになります。実際、単純な民謡みたいなのとかフォークソングとかはこれだけでできてるのも多い。

私も1個作ったことがあるので聞いてください。昔学生様の卒業パーティー用に作った一発芸。

コード進行を書くと、
C | F / G | C | F / G | C | F / G | F /G | F / G | C
これだけです。ミソは、同じことを2回くりかえして3回目はほんのちょっとだけ変えることですわね。それが意外性が出る。 C – F – Gって2回くりかえしたので次もCを期待しているところにF -Gをくりかえしているのでジレて最後のCになったときに落ちつく感じ。

まあ腕も声も悪いし、これけじゃとても音楽とは言いがたいけど、人をニコリとさせるぐらいはできるかもしれない。私の思うところによれば、こうしたブロックみたいな単細胞音楽みたいなのを積みかさねて音楽というものは構成されていきます。


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