ビバップの和声的側面(1) 前置き

ビバップはリズムも非常に特徴があるのですが、和声的にもいろいろなことをしていて、これ解説するのは猛烈にたいへん。うまく解説するとお金が発生するくらいたいへんなのではないかと思うです。でもネットでうまい解説を見たことないので、ちと書いてみたい気はある。

でも実際には私は弾けないので頭でっかちな話になってしまう。音楽を鑑賞する上でもしあれば豊かになるような解説が書けるかどうか。

ミュージシャンは知ってるけどミュージシャンしか知らないこと、ってのが世の中にはあるんですよね。ジャズ批評家たちはなにもわからずに勝手に印象を書いているだけなわけで。菊地成孔先生はさすがにミュージシャンなだけあってすばらしい解説をしてくれているです。でもまあ素人向けにしたもんだわね。もうちょっとつっこめないか、という話。

(ビバップ)ジャズの和声理論はその後のポピュラー音楽の理論でもあって、それを開発したのが40年代のジャズミュージシャンたちってことになるんだと思います。偉大すぎる。彼らはたんに「思うように吹いてる」わけじゃなくて、いろいろ楽譜書いたり実際に演奏してみたりして理論を作りだしていった。それが60年代ぐらいにバークリーとかの教育メソッドになってミュージシャンの間で広まっていって、いまのポップ音楽があるわけです。そういうので非常に重要。

たとえば40年代後半〜50年代には日本のジャズミュージシャンたちはアメリカで何がおこなわれているかわからなくて、日本に来た米兵ミュージシャン(ハンプトン・ホーズとか)に教えてもらったり、レコードいっしょうけんめいコピーして「こう考えてるんちゃうか」ってやったり、それでもわかんなくてなんとかして海外留学したり(穐吉敏子先生は偉大だ)。渡辺貞夫先生がメソッドもちかえって帰国してからやっとわかった、みたいな感じなんちゃうかね。

まあとにかく複雑精緻。逆に、ビバップの和声の理論を理解すると、たいていのポップ音楽の作りを理解することになる。そういうポップ音楽の核の部分。私のような素人が書いてもあんまり意味ないんちゃうか、と思うんだけど、素人しか書けないこともあるんではないか、とも思ったりして。そういやこれはポピュラー音楽学会に入会するための業績づくりの一環なのです。あるていど「音楽知ってますよ」ってアピールしておかないと入りづらいじゃん。ははは。


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